BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
私が男と理不尽な約束をしてから二ヶ月、半分が経過していた。これまでされてきたことは、最初とほぼ変わらない。気まぐれにイカされ、精液を嚥下させられる。それ以外はない。私の心も壊れてはいない。
「ん、ん、じゅるる♡ は、れろ……はぁ♡ 終わり、ました……♡」
「慣れてきたね、お掃除までちゃんとできてる」
「ん……♡」
変わったことは、防衛本能なのか、飲む時の嫌悪感がなくなったことくらいだろうか。最初は吐き気すらしていたのに、飲み込むことに躊躇いも感じなくなっていた。そして、黒の上下の、セクシーな下着を手渡され、その場で着ろと命令され、一度全裸になってからその姿になることも。今日は週末だから、頭を撫でられるとまるで期待しているかのようにアソコから愛液が滴る。
「後ろ向いて、四つん這いになろうか」
「はい……♡」
カチャリと首輪にリードをつけられる。本番は約束通り一度もされていない。キスも、肉棒や指とは幾度としてきたが唇を重ねることはなかった。だがその代わり、それ以外のことはなんでもされてきた。
「下着ぐしょぐしょじゃないか……上から擦っても溢れてくるよ」
「あっ、んぁ♡ あん♡」
「いい傾向だ。咥えることと快楽がうまく結びついているね」
それは、ここずっと平日もフェラで抜くことばかりでしかも指で胸や膣を犯されながら舐めてたから。身体がもう覚えてしまっている。口に含んで先端を吸うのも、頭を振って射精を促すのも、匂いも、味も、勃起したモノを見せつけられ、顔に押し当てられるだけで、発情してしまうまで。
「あ……っん♡」
「どうだい、おちんぽを押し付けられながら指で掻き回されるのは」
「っう、ん♡ あっ、そこ、んぁ♡ クリ……っ♡」
身体がすごく敏感になっている。素股でクリトリスをイチモツで擦られながら、二本の指が私の敏感なところを的確に掻き回してくる。リードと首輪は私の尊厳を奪い、クリトリスと膣内を同時にイジられると、たまらなく気持ちいい。
「ん、あっ♡ それ、や、ぁ♡ おくと、クリ、っぁん♡ い、イク、イク──っ♡」
「はは、いいね……エロすぎて、こっちも出そうになったよ」
「……ん、あ♡」
余韻に臀部に男根を乗せられながら手で撫で回され、お腹が疼いた。また、身体がイク準備をしている。それを見計らったように指が浅く膣を嬲ってくる。肉棒を擦りながらの焦らす責めはまるで、本能に訴えかけているようだった。
──このまま、いつでも挿入できるんだと。
「あ、ん、んぁ♡」
「あー、やらしいまんこだ、ブチ込みたくなる」
「それは……だめ、です♡」
「でも、今めっちゃムラムラしてるんだよ」
「……っ♡」
指で入口を開かれ、私の臀部を堪能していたイチモツが離れていく。そして、両手の指で開かれてるはずなのに、くちゅくちゅと膣口が何か硬いものにキスしていた。
「あ、それ、それは……♡」
「どうしようか紗夜」
「……ヌキます、から♡ 私の口になら、幾らでも射精していいですから♡」
「うん、そう言ってくれると思ったよ……ただ、二度目だから趣向を変えようか」
「……趣向、っん♡」
そうして、私は彼の言いなりにする。まずは四つん這いのまま膝立ちになった彼の股に顔を埋めて奉仕をする。リードを持たれて、気分は完全に性処理をするペットだった。
「ああ、大きい……ん、じゅるる♡」
「この大きなのでまんこの奥を突かれるのを想像してごらん」
「……っは♡ これで……っん♡ ん、ちゅ、んぁ♡ 」
そそり立つイチモツを、そう考えると愛液が溢れ出す。目の前のソレが愛おしいと思ってしまう。これは、仕方ない、挿入されそうだったから言いなりになるしかない。そう言いたいのに。手を使わずに頭と口の動きで彼の男根を愛撫する。
「ぷは、れろ♡ カウパー、濃くて……んく♡」
「濃くて?」
「れろ、ちゅ♡ 濃くて……ねばっとしてて──おいしい♡」
「好きなだけ味わっていいよ、紗夜」
「はい……っん、んく♡ 」
頭を撫でられながら、許可をもらっただけで相手を喜ばせるために音を立ててフェラをしてしまう。一度目より濃いカウパーが、まるでご馳走であるかのように喉に絡ませ嚥下し、また吸う。
「ちゅぅ……んは、あの♡」
「なんだい?」
「……趣向を変える、とは、これだけですか……♡」
「そうだな、味覚も嗅覚も、調教終わったのを確認したくてね……さぁ、これからだよ」
「ん、じゅるる……はぁ♡」
次に私はベッドを降りて同じように跪いて立ち上がる彼の竿の根元に顔を埋め、キスをする。睾丸を舐め、まるで精液をねだるように。
すると、彼はそんな私に目隠しをさせ、手枷で両手首を繋がれ、それを片手で持ち上げた。
「……っ♡」
「キスして」
「ちゅ、ん、ちゅぅ……あ、れろ♡ んむ、はぁ……ん♡」
目隠しをされ、先端を向けられてその肉棒と夢中になって濃厚なディープキスをする。今から私は彼に口を犯されるとわかる。まるでセックスをするように、口に向かって腰を振って、射精するつもりなんだと。
「……あ♡ 」
──なのに、どうして。私は口を開けて待ってしまっているのだろう。そもそも、フェラは一度だけのはずなのに。残った理性が抱いた疑問はゆっくりと挿入される肉棒に掻き消された。
「おお、ちゃんと吸い付いて、舌も使えてる……これからもムラムラしたらこうやってヌイてやるよ」
「んっ、ん──はぁ、はい……お願いします♡」
気分で口を犯されるという約束にはないことを言われる。ひどい、ひどいはずなのに。なんで私が
「んぐ、んっ、あっ、う……んん♡」
「抜こうとすると舌がついてきて、まるでまんこに突っ込んでるような反応だ」
「はぁ……はぁ♡ あぅ、うっ、ん、んっ♡」
「いいね、さぁ出すぞ紗夜、受け止めろ──!」
「んぐ……っ♡ 」
いつものように押さえつけられ、奥にドクドクと精液を注がれる。その注がれた白濁液ごと、舌で肉棒に最後までご奉仕をする。一度目よりむしろ粘度の上がったそれを味わい、嚥下し、吸い出し、竿についたものを舌で舐めとっていく。
「あ……ん、はぁ♡ はぁー♡」
「紗夜、いい子だ」
「はぁ、れろ♡」
無意識に竿に舌を這わせ続ける。まるでおねだりをするように、目で見えないソレをひたすらに求め続けていた。
「さ、今日はご褒美をあげよう……あと一回なんて言わない。気絶するまでイカせてあげよう」
「ん、ちゅ♡ はい……♡」
気絶するまで、その言葉に腰が震えた。二ヶ月でイカせてもらえなかった日もあったことで、私は何度イッてもいいという言葉すら、甘美だった。彼はまず、そのままの体勢で私をソファに座らせ、足を広げろと命令した。ショーツをズラされ、そこに指がまた浅く入ってくる。
「っあ、んぁあ……♡」
「悦んでるね、紗夜のまんこ」
「あん♡ や、それ、いや……♡」
「なにが嫌なんだい?」
「……あ、浅いの、より……奥までほしいです♡」
その瞬間、指が奥まで入ってくる。焦らされた末の快楽に私はそれだけで絶頂してしまっていた。だけど、今日はこれで終わりじゃない。それを証明するように、指がピストンを始める。
「あっ、あっあっ、それ、それです♡ そこ、気持ちいい……♡」
「伝わってくるよ、まんこが吸い付いてくる」
「んぁ、あっ、あん♡ 」
私の身体はもう、この男に、この人に──ご主人様に逆らえない。本番やキスを回避するために、どんどんと淫らな方向に進められていた。何度も何度もイカされ、そして、求められるままにご主人様のモノを口に含んだ。
「ん、んく♡ じゅるる……はぁ♡ もっと、もっとください♡」
「なにを?」
「あ……せ、精液……ザーメン♡ ザーメンお口に、いっぱい出してください♡」
今まで我慢できていたと思っていた。羞恥も、嫌悪も、慣れて我慢できていたと思っていた。けど今日、違うと思い知らされた。
──我慢していたのは、気持ちよくなりたい。イキたい、という欲の方だった。少なくとも今日の私は、日菜のためとか、どうでもよくなっていたのだから。
「壁に手をつけて、おしりは……そうそう」
「ほ、本番は……っん♡」
「約束は守るさ、ほら、ぐしょぐしょだけどパンツが守ってくれてるだろ?」
「あっ、ん……はい♡ あ、ん……あっ♡」
広げられるもショーツに守られた膣口に硬い肉棒が擦り付けられる。本番はしないという最後の砦を嘲笑うかのように、私の膣を疼かせる。そしてそのままショーツの紐を取られてしまう。
「あっ、あっ♡」
「紗夜の太腿気持ちいいよ」
「ん、あっ、んっ♡」
そして、素股で陰唇を熱いイチモツが往復する。わざと臀部に腰を打ち付けて、擬似的な性行為に酔わせられる。もしこれが入っていたら、今挿入されたら、私は彼に怒ることができるだろうか、契約違反だと拒絶できるのだろうか。
「ご主人様、あん、クリ、すぐイキます、イク、イク──っ♡」
「イッたら、今度はベッドにおいで」
「はい……♡」
次は寝転んだ彼に跨り、擬似的な行為の続きを要求される。一度フェラでご奉仕をして、私の中の本能を持続させる。そして唾液でドロドロになった肉棒を手で持ち、入り口に擦り付ける。
「あっ、あっ♡ これ、腰、くだけて……っ♡」
「砕けて入ったらノーカンだよな? 俺は挿入しろなんて言ってないもんな?」
「は、はい……♡」
「じゃあミスって紗夜が入れたら、そのまま中出しかな」
「……っ♡ わかり、ました……ぁん♡」
もう、本当はこんなの性行為以外のなにものでもない、カウパーと愛液を混ぜ合わせて気持ちよくなりたいという本能のままに亀頭を膣で舐め回す。そして、腰を振って竿に陰唇を擦り付けて行く。
「っああ♡ あっ、あっ、これ、気持ちいい♡ んん、あん♡ 」
「いいよ、おちんぽにクリを擦り付けてオナニーして」
「んぁああ♡ あっあっあっ、これ、これ──っ♡」
「いいみだれっぷりだね、ほら、手コキでヌいて」
「はい……♡」
手コキ、手で上下に擦ってと命令されているのに、自分から舌で亀頭を擦りながら扱く。もう、この人の気持ちいいところなんて、把握してしまっていた。
その気持ちよさからか、起き上がり私を見下ろしてくる。
「そんなにザーメンほしいの?」
「ん、ほしいです♡ ザーメン、飲みたいです……♡」
そんな蕩けるほどに快楽を貪り、そして私はその強烈な快楽に取り憑かれたように、自分の家に帰らなくなった。毎晩ご奉仕として男を誘う下着を身にまとい、リードをつけられ股間に顔を埋める。時には頭がおかしくなるほど、イカされる。そんな日々を一ヶ月と少し過ごしたことで事態は一変した。
「ほら、今日もたくさん奉仕してくれ」
「あ……ん、ちゅ、ふぁい♡」
ソファに座る彼の前に膝と手を付き、裸に首輪を着けられた姿でイチモツを咥え始めたところだった。部屋の鍵が開けられる音とともに私もよく知る人物が、私の痴態にやや顔を青ざめながら驚きの表情をしていた。
──それは、私が庇ったことで平穏無事に撮影のロケをしていたはずの日菜だった。
「おねーちゃんっ!」
「ひ、ひな……!? どうして?」
「……これは、どういうことかな白鷺さん?」
「あなたの迂闊さを恨むのね」
どうやら予定よりも早く、日菜たちが帰ってきて、事情を把握したのだろう。だが彼は驚いたのも束の間、再び私の頭に手を置き、口元にイチモツを押し当ててくる。何度かしてきた無理やり口の中を犯された際の経験から反射的に口を開いてそれを受け入れる。口の中に広がる全てが再び私を淫蕩に引きずり込んでいく。
「ん、ぐ、んぅ、じゅるる……れろ、あむ♡」
「ご覧の通り、今取り込み中でね、二人も奉仕に加わるなら話しは別だけど?」
「ふざけないでちょうだい」
「これ以上おねーちゃんに酷いことをするなら、パスパレとかもうカンケーないから」
その凄みは女を手玉に取り、食い物にしてきた男すらも怯ませた。そして彼は私の服を日菜に投げつけ、そして私の首輪を外した。あっけなく、私は私を縛り付けたものを解かれて、しばらくその場に跪いたままになってしまっていた。だが、彼は最後に私の頭を撫でて告げたのだった。
「というわけだ、残念だけど」
「……ああ、ええ」
その瞬間、もうあの男の言いなりにならなくていいんだよと強く言った日菜の手のぬくもりに、私は安堵の涙を溢れさせた。
男がその場から去っていくところで、服を着て、私は日菜に手を引かれて男の部屋を後にした。
「ごめんなさい紗夜ちゃん、私が余計なことを言ったばかりに」
「……いいんです。日菜や、日菜の居場所が無事なら」
「おねーちゃんが犠牲になる必要なんてないよ! あたしたちなら大丈夫だから!」
「ええ……ごめんなさい、私」
こうして、私の尊厳を奪われる陵辱の日々は終わりを告げた。多大な傷を残して。
──私は、あの子の、日菜の強さを勘違いしていた。あの子は私が何かをしなくなって、守らなくたって強いんだ。そう、私と違って、あの子は何かに縋らなくても強くいられるんだ。その事実だけが、下るエレベーターの中に置き去りにされていた。
日菜ちゃんが助けにきてくれてハッピーエンド!
なので次回に続きます。