※この作品はR-18です。

貞操観念のおかしいカルデアのお話   作:ソボロ

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大変お待たせいたしました。
案外こういう系のジャンルのおっきーのお話は少ない印象なので少しでも布教出来たら嬉しいです。

……と言いつつも実はこのお話、お題箱にある「パッションリップを激しく厳しい口調でマゾ調教するお話が読みたい」という内容のお便りを見て、「いきなりマスターくんがオラッて口調になったらギャグだしなぁ」と思ってそのお話の下地でもあります。コレでマスターくんもちんちん亭先生の描かれる種付けおじさんみたいな口調になれるね!!

もっとも、だからと言って前日譚扱いだからと手を抜くのも個人的に許せなかったのでおっきー好きな人にはしっかり満足いただけるようボリューミーにしましたどうぞよろしく。


刑部姫の楽しいオタ活
ドマゾの刑部姫のためにDQNみたいな言動になったマスターが乱暴に肉便器調教を行い徹底的にアヘらせるお話


 何に於いても同様の事ではあるが、″○○は△△よりも□□なのだから、△△よりも○○の方が大変(だから偉い)である″、といった風に単純な優劣を付けることは難しい。

 

 サッカー選手よりも野球選手の方が動き続けている時間が短いのだから、サッカー選手の方が大変、と言われても多くの人間が首を傾げるのと同様に、社会の仕組みも簡単に上下で示すことは出来ない。

 

 どんなに世間に貢献しているバリバリの敏腕サラリーマンでも生活の基盤を支える職業の者がいなければその生活は容易く崩壊する。

 

 如何に優れた機械工場であっても、そのメンテナンスを行うエンジニアがいなければたちどころに運営はままならなくなるのと同じ事。

 

 

 結局のところ、誰であっても上と下で簡単に断じる事が出来るのは数値とデータとスペックで構成された電子機器くらいのものであり、助け合い支え合う事で各々は最大のポテンシャルを発揮できる。

 

 

 

――――といった法則を踏まえたうえでも、マスターを除いたカルデア全職員達は口を揃えてこう言う。

 

 ″何だかんだで単純な重労働って意味ならマスター業が一番大変と思うよ″と。

 

 

 

 

「さてマスター殿。貴殿ならばこの状況に陥った時どう動く?」

 

「えぇー……っと…………」

 

 ノウムカルデアのとある一室を使用して行われているのは、その道のプロ中のプロ、文字通り歴史に名を残した傑物達によるマスターへの戦術指導。

 

 砕けた表現をするなら授業である。

 

 

 椅子に座ったマスターの前には図が描かれたホワイトボード。そしてその傍らに主人格を入れ換え(スイッチし)たライネス・エルメロイ・アーチゾルテ改め、司馬懿が伸縮式の指示棒で図を指しながら答えを待っていた。

 

 マスターの膝の上には幼女となった二代目ダ・ヴィンチちゃん。

 

 彼の右側には頬杖をついて楽しそうに戦略図を眺めるアヴェンジャー霊基、第一再臨姿のノッブこと織田信長。

 

 そして左手前方には中華の名将、秦良玉。

 

 総勢四名の知略に秀でたサーヴァントに囲まれているマスターは緊張した面持ちで必死に脳内でシミュレーションを繰り返していた。

 

 

 ″現実に起こりうるシチュエーションを可能な限り再現しよう″という趣旨により、現在行われている戦術指導の状況は過去に何度も陥った状況を再現されていた。

 

 ホワイトボードにくっ付けられたマグネットパネルには英霊の顔写真が貼り付けられており、将棋で言う所の″王将″に当たるマグネットには当然自分の顔写真。

 

 相手側として置かれているマグネットパネルは初見の状況を再現して誰が相手か分からないよう裏返されている。

 

 

 ・自軍側と敵軍側のサーヴァントはどちらもサイコロを振って出た目の数だけ人数が設定される。

 ・抽選にてランダムに選出された自軍側のサーヴァントは四騎。

 ・同じく抽選にてランダムに選ばれた敵軍側のサーヴァントの詳細は不明であり、数は七騎。

 ・指導する側、つまりこの場で敵の司令塔を務める役割の司馬懿は伏せられた敵側のサーヴァントが誰かも把握している。

 ・この状況でフェーズ毎に定められた目標を達成するために適切な采配を下せ。

 

 

 早い話が相手側の駒の詳細が伏せられた状況で将棋を指せ、というものであり、実際の将棋と違う点と言えば毎ターンごとに目標が切り替わる点である。

 

 逃げろ、追い詰めろ、特定の目標を守れ、攻めろ、欺け、手中に納めろ、などと実際の特異点案件や異文帯攻略のように状況が変わる為、難易度は非常に高い。

 

「……この局面なら……こちら側には百貌のハサンがいるから……数の利点を活かして多面的な諜報と同時に撹乱……かな。……そしてメディア先生に陣地を固め……いや、定まった拠点を作るタイミングじゃないか……。その間にこっちのフットワークの軽さを利用してB地点まで移動し、メディア先生で強化した沖田さんと哪吒(ナタ)でこの浮いた駒を挟撃……かな?」

 

 マスターが采配を下しつつ、司馬懿がその言葉通りにホワイトボードの上の″自軍″側の駒を動かしていく。

 

 

 その判断に対して四人のサーヴァントが返すリアクションは様々。

 

 司馬懿は特にめぼしいリアクションは浮かべず、正に軍師と言った相手の動きを見定めるような眼差しを真っ直ぐに向け続けるだけ。

 

 ノッブは″ほぉー″と自分ではない他人、それもマスターが自分で必死に考えて出した采配を楽しそうに聞いていた。

 しかしその嘆息にも聞こえる″ほぉー″は決して感心、感動、称賛の吐息ではなく、答えや最善手を分かった上で「あー、そうするんじゃな?」とでも言うかのような、将棋初心者の指す手を生暖かく見守る上級者のソレである。

 

 マスターの膝上に座るダ・ヴィンチちゃんは近い距離で接し続けてきた事で彼の力量を把握しており、この采配も予想していたらしくうんうん、と頷いていた。

 

 秦良玉は至って真面目に、生徒の答案を採点する教師のように彼の下した采配をフラットな目線で眺めて問題点などを思索している様子。

 

 

「なるほど。では俺も采配を切ろう。まずこちらの四番の駒は高起動力、制圧力、高レンジを備えたイシュタル殿だ」

 

「げっ」

 

 司馬懿が伏せていた駒の内一つを返せば、表に出てくるのはイシュタルの顔写真。

 思わずマスターは呻くが彼女――ではなく彼女の体と人格を入れ換えた彼は淡々と盤面を操作する。

 

「単体でも高い実力を誇る彼女ならば遊撃にうってつけ。こちらで撹乱、諜報に当たっている百貌のハサン殿にぶつける。こちら側から攻める段階にはまだ至っていないし、俺ならこの重要なB地点に七番の駒を追加で配置する」

 

 みるみるこちらが劣勢に立たされていく。イシュタルの駒が百貌のハサンにぶつけられ、彼女――彼は指示棒で盤面を指しながらマスターへと視線を向けた。

 

「如何に個にして群の暗殺の達人と言えど、神霊サーヴァントに正面から襲撃されては厳しかろう。場合に依っては離脱も可能だろうが」

 

 

 ……いや、とマスターは内心でそれを否定した。

 百貌のハサンの特性は増加ではなくあくまで分裂。何体に分かれようが総出力は変わらない。

 

 百貌のハサンの実力を仮に100とすると、2体に分裂した場合総力は100×2ではなく100÷2の50となる。

 つまり多くに分かれる程に単体としての出力は落ちることになり、この散開しての諜報、偵察を行っている間は実力は大きく落ちる。

 これでは離脱も厳しいだろう。

 

 そうしてあれよあれよと言う間に追い詰められ、最終的に逃げ場の無い場所に追い込まれて詰みの形となった。

 

 

「……参りました……っ!!」

 

「ふむ。まだまだ一軍を率いる将としては青いな。マスター殿」

 

 勝ち誇るでもなく未熟を嗜めるでもなく、彼、司馬懿は腕を組んでまぶたを伏せながらそう言った。

 

 

 一般人には荷が勝ちすぎる程のこの授業。これもマスターとして非常に重要なものであり、彼は暇をもてあまして気の向くままに種付けセックスをやっている時以外は非常に厳しい修行を付けてもらっている。

 

 

――――戦闘の際、マスターのキャパシティの限界でもある、最大六騎までのサーヴァントの指揮を取って戦っているが、当然その指揮下にあるのはいずれも人類史に名を残す大偉人ばかり。

 

 当然それぞれのサーヴァントに意思、矜持、感情、信念があり、ゲームのボタンやコマンド入力のように脳死で従順に言うことを聞くだけの人形ではない。

 

 下手な采配を下そうものなら相手によってはその未熟さが不信感に繋がり、折角築いた絆にも影響してくる。

 

 ましてやカルデアには戦闘、計略、暗殺、偵察、守護、征服、魔術、様々な分野にて座に存在を刻んだスペシャリストが大勢おり、それを指揮するマスターが半端な実力でいることは許されないのである。

 

 

「……ふふ…………ふふふふ………………っ」

 

 眼前で腕を組んでいた司馬懿が目を閉じたまま喉を鳴らすように静かに笑い始める。

 

――――否。司馬懿ではない。その笑い声は決して覇気のある軍師のそれではなく、年相応の幼さを宿した弾むような高い声音。

 

 彼――彼女の背後からニュッ、と先端が逆三角形の小悪魔の尻尾が伸びたような幻覚を覚えたと同時。

 

 伏せていた瞳がパッと開かれればそれまでの司馬懿の冷静な眼差しから一転、嗜虐欲に満ちた小悪魔のような面持ちへと変化した。

 

 身体の主人格を元に戻し、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテのお帰りである。

 

「いやー、完敗じゃないか我が弟子ぃ。司馬懿殿のように完全に意識を沈ませる事なく、私はしっかり見ていたよ。ベッドの上では無類の強さを誇るというのに。ふふふっ……」

 

 ドSの彼女はこうして日々のハードルの高い修行、もしくは授業にヒィヒィ言わされるマスターの姿を見るのを好んでいた。

 

 司馬懿の方はこのように必要な時を除いて意識も人格も完全に眠らせているため、表だって喋ることはほとんど無い。

 

 

 己の未熟を今日もこうしていつも通り見せつけられたマスターはしょんぼりとうつ向き、膝上に座るロリンチちゃんの頭に顔を乗せた。

 

「ふーむ、なるほどのう。わしらサーヴァント六騎を同時に指揮して動かす能力はあるが、やはり盤面を広げ、全体を俯瞰で見て動かす力はまだまだ、で、あるか。いやー、面白かったぞマスター! こうして他者の指揮を眺めるのも中々新鮮じゃな!!」

 

「サーヴァント一人から六人までの少人数で固まって一気に指揮するのには流石に慣れてるけど……広い視点で全体の動きを見ながら動かすの難しいなぁぁぁ…………」

 

「まぁ、特異点や異聞帯でのその辺りは、主に私が担当してるからねぇ。仕方ないよマスターくん。これから伸ばしていこう」

 

 うはははは、とマスターの肩を叩きながら笑うノッブに、顔の下で朗らかに微笑むロリンチちゃん。

 

「いやホント面目ない……(リャン)にも恥ずかしい所見せちゃったね」

 

「いえいえ。十人少々の小隊指揮と、一軍を率いての軍略はまた別物ですので、恥じ入ることはありません。むしろ教え甲斐があります」

 

 動かしたホワイトボードの盤面を整理しながら、秦良玉は柔らかくそう返答した。

 

 こと軍略、計略に関して司馬懿はもはや言うに及ばず、秦良玉も大陸に名を馳せた名将であり、武勇にも知略にも秀でる真面目な彼女は正統派のお手本としてこの場には最適。

 

 万能の天才、ダ・ヴィンチちゃんの後継機(二代目)、ロリンチちゃんもまた、彼女は文化人ではあるがその非凡なる才能からそれらもそつなくこなせる。

 

 普段のトンチキな言動に隠れてこそいるが、ノッブこと織田信長もまた、その手腕とカリスマで天下布武を成し遂げた、日本最高クラスのスペックを持つサーヴァント。

 

 

「はぁ……とは言っても現実だったら俺の指示のせいで全滅してるし…………。復習の時間といこう。皆ならこの場合どうする?」

 

 

 マスターがそう問えば、次に始まるのは今回の授業を一から振り返りながら各々がそれぞれの知見を述べていき、彼はその教えをありがたく享受する。

 そんな専門家中の専門家とも呼べるサーヴァント達からの授業により、マスターはまた少しずつ精進を重ねていくのだった。

 

 

 

 ちなみに教師役のサーヴァントの中には牛若丸もいたのだが、天才過ぎて不可能に近い事を当たり前のように「○○すればいいではないですか(悪気無し)」とか言ううえに本人がそれが出来るぶんタチが悪く、敢えなく出禁を言い渡された。

 

 現在部屋の前で正座して出待ち中。

 

 

(主殿まだかなぁ…………)

 

 

「あれっ、牛若丸さん。どうしたんですか?」

 

「ややっ、これは職員殿。現在、主殿のお帰りを待っている所でして……。……何やら重そうな荷物を運んでますね。お手伝い致しましょうか?」

 

「あぁ~助かります……。お願いしていいですか。あ、でもマスターくんを待ってるんじゃ……」

 

「お任せくだされ。私にかかればこの程度! 主殿が戻る前にパパッと片付けて見せます!」

 

 

 

――――……

 

 

 後日。

 

 

『……あ……イク……ッ…………イ゛ッ……~~~~っ……♡♡♡』

 

 

「ッ゛♡♡ ぉ゛♡ ぅ゛♡♡ ゛゛♡」

 

 マスターはベッドの上に寝そべり携帯端末を片手に持ったまま、もう片方の手で自身の胸の上で気絶しているロリ体型のカーマを下から突き上げてオナニーをしていた。

 

 上向きの瞳で恍惚とした表情、だらしなく舌を垂らしたままイキ失神したカーマは、肉体が絶え間なく受け取ってくる快楽信号のままに反射的に声を漏らし続ける。

 

 彼の携帯端末に映っているのは刑部姫の無修正バイブオナニーの映像。

 彼が直接彼女にお願いしてオナニーしてる姿を撮影して送ってほしいと頼んだのである。

 

 短いスパンで何度も何度もビシャビシャと透明な潮を吹き散らかし、ガクガクと腰を震わせながらまたオナニーを再開する。

 

 編集も何もされていないそれはアダルトサイトに個人がアップしているような素人モノの動画のような趣があり、動画に映る刑部姫の右の内ももに光る淫呪が今の興奮度合いを伝えてくる。

 

 

 現在進行形でマスターのオナニーの道具に使われている(・・・・・・)ロリカーマは本体ではなく貸し与えられた分身体であり、本体はまた自室にて待機中。

 

 もっとも、マスターの趣向で本体のカーマはこの分身体のカーマとしっかりと感覚共有しており、夜通しハメ潰されたうえに起き抜けにオナホとして無遠慮に犯される快楽もしっかり伝わっている。

 

 なので当然別室では。

 

 

――――……

 

 

「ん゛ぉ゛お゛ほぉ゛ぉ゛っ!!♡♡ またっ……来た……っ!♡♡ ほ……ホン゛トに゛……ッ……お猿さんみたいな性ィ゛っ欲……!♡♡ ――あ゛っ……またイグっ♡♡♡ イグイグイグッ♡♡♡ お゛っお゛ぉっ♡♡ んっぎ♡♡♡」

 

 このように直接犯されていない分いつ快楽が来るか分からず、電流を流された魚のようにベッドの上でイキ潮を撒き散らしながら小さな身体を跳ねさせていた。

 

 

「うっふふふ……♡♡♡ 無様ですねぇ♡♡ しかし、嗚呼……そのよがり様……どのように激しく犯されているか想像がつくというもの……♡♡♡ (わたくし)、昂ってしまいます……っ♡♡ ンッ……あ……♡♡」

 

 たまたま同室にいたキアラはそんなビーストの片割れであるカーマの無様イキ地獄に悶える姿をオカズにオナニーをしていた。

 

 ちなみにこうして偉そうにマウントを取って気持ちよくなっているキアラも、一昨日スプリガンの巨大ぺニスに一発KOされて肉オナホにされたばかりである。

 

 キアラ自身がこのカルデア、ひいてはこの世界線と自身の今の境遇を痛く気に入り反逆の意思など微塵も抱いていないのだが、心が読めるわけでもないマスターやダ・ヴィンチちゃん達は当然彼女の危険性を警戒してマトモに種火を与えていない。

 

 中々霊基のスペックを上げてもらえない彼女だが、それはそれでクソ雑魚化した自分相手にも警戒を怠らない=畏怖、敬意の念を抱き続けている、殺生院キアラという人物を正しく認識してくれているとも取れ、彼女自身は”仕方ないですねぇもう”と満更でもない様子。

 

 

 カルデアの誇るクソ雑魚マンコ、ビーストⅢの二人は今日もいつも通りだった。

 

 

――――……

 

 

「っ……! あー射精る……っ」

 

「――――ン゛ひぅ゛ぅっ♡♡♡ ォ゛♡♡♡ ひ……っ……ェ゛♡♡」

 

 限界を迎えたマスターは何も言わずに無遠慮にロリカーマの膣内へと射精。

 ビクンビクンと反射神経で跳ねる彼女の小さな身体、その尻を押さえつけて最後まで精液を吐き出し尽くしたマスターは身を包む心地よい感覚のままに脱力した。

 

 その時、ピロン、と手にしていた携帯端末に新たな通知が届く。

 

 メッセージの届け主は今まさにオカズにしていた刑部姫だった。液晶画面に映る彼女の言葉は「部屋に来て」とだけ。

 

 

「…………どうしたんだろ」

 

 何の用件かは分からないが、彼はとりあえず彼女の要求に答えるべく行動を開始する。

 

 ~~……ッニ゛ゅぽんっ♡♡ と挿入れられたままだったカーマからチンポを引き抜き、またその刺激で分身体カーマは意識を失ったままながらもアクメに震える。

 

 ゴポリ……♡♡ と膣口から精液を漏らし続けるカーマを自分のベッドに寝かせ、毛布をかけて傍らのデスクにコップ一杯の水を置いて、彼は自室を後にするのだった。

 

 

 そして数分後。

 

「いつもとは違う趣向でヤリたい?」

 

 刑部姫のオタクグッズで埋め尽くされた薄暗い部屋、そこでマスターは彼女から告げられた言葉を復唱した。

 

「う、うん。どうかなーって」

 

 季節関係なく設置されている彼女の本拠地、コタツの対面に座るマスターに対し、刑部姫は照れ臭そうに頬を薄桃色に染めて視線を反らしながらニヘラ~……と照れ笑いを浮かべる。

 

 重度の引きこもりでオタク趣味を持つ刑部姫。

 超然とした、超越者としての目線を持つ他の英霊達と比べて温厚で臆病で内気な彼女。

 

 故に職員達からも良い意味で恐れられておらず、マスターとは仲の良い友人のような関係でいる。

 

 当然、当世界線のカルデアらしく彼女も性関係周りのハードルが低く、マスターのみならず日常的にエロい目に遭ってはいるのだが、あくまで緩いのは貞操観念のみ。

 

 本人の持つ内向的な気質はそのままであり対人コミュニケーションを苦手としている関係上、例えばカラミティ・ジェーン等のような外向的な者達と比較すると自主的な性行率は(当カルデアの中では)低め。

 

 どちらかと言えば受け身でいる事が主であり、精々が壁尻肉便器担当の時や歩いている時に職員やマスターに頼まれて「いーよー」と性処理を請け負う事が殆ど。

 

 

 実際の所は線の細い文系美少女のようで本人は気にしているムチッとした絶妙な揉み心地の気持ちいい肉付きからその人気は高い。

 

 

「あー……物足りないとか……マンネリ気味とか?」

 

「う、うぅん。確かにまぁ普段のプレイはハードでいっつもイキ死にそうになって、最後まで意識を保ってた試しが無いけど、そのぅ…………新たなるスパイス……とでも言いますか?」

 

「スパイス……かぁ……」

 

「そう! マーちゃんが昨日(わたし)に頼んだじゃん、バイブオナニーしてる動画を撮って送って、って! その時に姫、ビビッと来たの!!」

 

「確かに頼んだね。スッゴいエロかったよ、最高」

 

 正面から本人を前に素晴らしくスケベであった事を伝えるマスター。恥じらいの感情を改めて胸中に復活させられて「うぐぅ♡♡」と頬を更に赤く染める刑部姫。

 

「直接抱こうと思えばセックスでもレイプでも出来るのに、端的な言葉で(わたし)の身体をオカズにオナニーさせろと言われるその雑な感じに、姫は閃きを得ました!」

 

 自分から頼み込む事に恥じらいを感じながらも、半ばヤケクソ気味に″これだぁ!!″ と彼女がコタツの上に提示したのは、成人向けの同人誌、エロ同人だった。

 

 手に取って確認して見ればそれはオーソドックスな凌辱モノの同人誌。表紙に描かれているのは可憐な文学美少女の肢体にいやらしく手を這わせる浅黒い肌の筋肉質な男達。

 

 刑部姫の言っている事を理解するためにもパラパラと開いて内容を確認すれば、一人の女学生がヤリチンで有名なヤンキー上級生に眼を付けられ、押しに弱い女学生はあれよあれよという間にヤリチンDQNに便利な肉便器として日々調教され肉欲に堕ちていくという内容。

 

「こっ……こんな感じのプレイとかどっ……どう、でしょーか……?」

 

「な、なるほど?」

 

「こう……マーちゃんプレイは鬼畜だし事実気持ち良いんだけど、言動もこんな感じでゲスぅな感じで……みたいな……」

 

 何となく要求は伝わった。実際の行為中の快感は一旦置いといて、マスターの口調自体は普段のそれと何ら変わりない。

 

 要するに必ず持ち合わせる相手への思いやりや敬意を今回捨て去り、このエロ同人に出てくるヤリチンDQNのような攻め攻めな姿勢で犯して欲しい、というのが彼女の要望だった。

 

「参考までに聞きたいんだけど具体的にはどんな感じの……?」

 

「ひ、姫に直接言わせるの……? た……例えばこう……もっとオラオラした口調で……″何勝手にイッてんだよ″とか″メスブタ″とか″黙って腰振れ″とかあのそのモニョモニョ……」

 

 しかし過去のマスターの交遊関係にそのような人物は近くにおらず、いまいち想像がつかない。

 故に刑部姫本人に伺いを立ててみたのだが、自分から″肉便器としてもっと激しく容赦のない攻めを″と恥ずかしい告白を要求された彼女の声はどんどん消え入るように小さくなっていく。

 

 そんな羞恥プレイにも近い要望だったが、サンプルとなる薄い本は幸い沢山あるので色々例に挙げていき、ピンと来ていないマスターも徐々に理解を深めていった。

 

 そして一通り聞き終え、要求を理解したマスターは手にしていたエロ同人を卓上に置き、刑部姫へと一言。

 

 

「…………聞けば聞くほど調子コキ過ぎてうっかりサーヴァントの地雷踏んで殺された初期の職員の人達の特徴と一致するんだけど……」

 

 いずれもマスターの把握している事案と近いものばかり。

 

 今でこそこの体制が長く続き浸透して平和にやれているカルデアだが、初期は不慮の事故――というよりかは肉体的な意味で距離が近い当世界線ならではの事案が幾つかあった。

 

 ロリコンでネクロフィリアという性癖を長年秘めていた職員がいた。

 この貞操観念の緩い世界線であっても流石にそれはアウトであり、それを弁えていた彼は性癖に向き合い普通に過ごしていたのだが、常にいつでも孕ませOKな見目麗しい英霊達がそこら中にいるという特殊な状況でそのタガが緩んでしまったらしい。

 

我慢できずその欲望を解放しようとし、そんな事を目論んでいるとは夢にも思わずあどけない笑顔を向けるジャックやナーサリー・ライム等の幼女サーヴァントに手を出そうとした結果、子供好きのアタランテとアタランテ・オルタの逆鱗に触れて殺害された。

 

 他にも言葉攻めと単なる侮蔑の区別がついてないせいでブーディカに生前のローマ兵の事と娘のこと持ち出したせいでアヴェンジャースイッチを踏んで殺された職員や。

 

 マスターに手を出される前に自分だけの奴隷にしようと、召喚直後の絆レベルも理解も深めていない不夜城のアサシン、武則天、ふーやーちゃんに手を出した結果凄惨な拷問の末に死んだ職員などなど。

 

「うぅーん……それは姫もカルデアのアーカイブで報告書読んで把握してるけどさー、それは言動の″言と動″どっちもがこの環境に合ってなかっただけだって。マーちゃんや今も働いてる職員の人達なら大丈夫。言動の″言″をスイッチすればいいだけ!! 簡単!」

 

「あー……そっかー……探せば俺より適任な人がいるのでは? 例えば農場プラント担当の上長とか兄貴肌でガテン系で優しいし、きっとお願いすれば――――」

 

「姫はマーちゃんがいーいーのー!!」

 

 顎に手を添えながら可能な限り刑部姫の希望に添えようと適切な人選を行おうとしたマスターだったが、刑部姫はあくまでマスターを指名。駄々っ子の様に両手を拳に変えてブンブンと上下に振る刑部姫を見て、マスターはそれを了承した。

 

 そのまま話は如何に普通の口調のマスターがヤリチンDQNとして振る舞うかの話題に。

 

「マーちゃんってチャラい感じの言動出来る? 一回やってみてよ」

 

「いいよ」

 

 そう言ってマスターは普段の口調を変えて彼の思う”チャラい”を実践した。しかしそれはDQNと言うよりかはどちらかと言うとパリピ、俗にいう軽いノリの陽キャと呼ばれるようなもので。

 

「…………一応聞くけど誰参考にしたの?」

 

「えっ。いやまぁ、なぎこさんと鈴鹿御前だけど」

 

「全ッ然ちっがうよ!! マーちゃんのチャラ男像も参考にすべき人も!!」

 

 思ってた以上に彼の中のDQN像のクオリティが低かった。そも清少納言と鈴鹿御前は不良、DQNではなくパリピとイケイケJKである。

 

 その後もマスターは刑部姫の望むような、同人誌のヤリチンDQNの再現を何度か試みるがいずれも失敗。

 

 宿題と言うことで刑部姫からその手の同人誌を数冊受け取ったマスターは、頭を悩ませながら自室に戻るのだった。

 

 

 改めて彼女が理想とする言動をラーニングするため、彼はとりあえず行動に移す。

 

 携帯端末を取り出し、鈴鹿御前へと連絡を。刑部姫からは違うと言われたのだが、彼は他にそれらしいのに詳しそうな人に心当たりがないのである。

 

 簡潔に事情を書き綴り送信ボタンをタップ。その後すぐに彼女から返事は届いた。

 

 

『もっー⊂⊇ぅ日月ゑレヽ感ι″τ″、ナょзぅー⊂ιτナょゑも@ι″ゃナょ<τ自分@内カゝら湧、キ出ゑ丿└|レニ身をイ壬せゑー⊂レヽ─ι″ゃω』

 

「??」

 

 帰ってきたのはギャル文字での返事。当然マスターにそれを読み解くことは出来ず、彼はすぐさま返事を返した。

 

『読めないから出来ればちゃんとした鈴鹿御前の時代の言葉でお願いしていいかな……』

 

 一拍の時を置いて、またピロンと通知音がなる。今度こそまともな言葉で送られてきたはずだとマスターは液晶画面へ視線を落とす。

 

『なほかく明き心地に、なろうとしてなるものじならでおのれの内より湧きいづる乗りに身を任すべき』

 

「???」

 

 確かに″古文″という彼女の時代の言葉ではあった。

 

「そういう意味じゃない……っ!! もう鈴鹿御前はいいや……!! なぎこさんに聞いてみよう」

 

 ″ありがとう、助かったよ″と簡素な言葉だけ鈴鹿御前に返せば即座にシュポッ、と彼女から可愛らしいデフォルメされた動物がサムズアップをキメたスタンプが。

 

 続いてサーヴァント屈指の陽キャ、パリピ、コミュ力の権化でもある清少納言へ助けを求める。

 

 ほぼ鈴鹿御前に送った内容をコピペする形で送信すると。

 

『ぉ@れ@内ナょゑ卩易気解、キ方攵ち衣@女ロ<身レニ纏レよ£ヽ。カゝ<τー⊂カゝ<楽ι£ヽ⊇ー⊂考∧τ思、ζ、カゞままレニ才辰ゑ舞、ζ、ナょ丶)』

 

 ギャル文字の古文形式で返ってきた。

 

「ここまで来たら絶対わざとじゃんこれもう」

 

 目論見が外れ分かりやすく頭を抱えるマスター。しかし彼はめげることなく、次の案を実行するため席を立つ。

 

 備品庫を訪れて複数のビデオカメラを手に、彼は協力してくれるサーヴァントを探してカルデア内を進んでいくのだった。

 

 

 

 

————ピロン。

 

 

鈴鹿御前:『そういえばマスター、私の時代での言葉で教えてって言ってたけど、普通の現代語じゃなくてよかったの?』

 

(今更!!!?)

 

 

――――……

 

 

「ルルハワのビーチに行き……」

 

「ナンパ待ちをして誘われたらホイホイお持ち帰りされて……」

 

「荒々しい殿方達との情交をこのビデオカメラで記録、そして持ち帰れ、という任務ですね。受諾致しました」

 

 協力相手はすぐに見つかった。くどいようだが当世界線は貞操観念の緩い世界。

 

 故に″今からナンパ男に引っ掛けられてお持ち帰りされてハメられる姿をビデオに収めてきて″と、普通なら断られて当然の頼みもすぐに受け入れられた。

 

 

「いいだろう。ご主人様の命令とあらば、メイドの名にかけて完璧なビデオレターを持ち帰って見せよう」

 

 一人目は水着霊基のライダークラス、″メイドオルタ″の名で呼ばれるアルトリア・ペンドラゴンオルタ。

 

 姿は第二霊基の水着メイド姿であり、黒のビキニを基調にしつつパーカーを羽織り、エプロンとホワイトプリムを装着している。

 

 給仕者(メイド)の出で立ちでありながら、腰に手を当て背筋はピンと伸び、モップの柄を床につき堂々と仁王立つその姿勢は紛う事なき″王″の姿。

 

 病的に白い肌には染みもくすみも一片たりともなく、さながら掃除人(スイーパー)の如き覇気を纏っていた。

 

「しかし分かっているなマスター? 給仕者であろうと対価は支払われなければならない。具体的にはアイス三ダース、そして後日、受精確定膣内射精(ナカダシ)セックスを所望する」

 

「もちろん。タダ働きさせるつもりは無いよ」

 

 フ、と冷徹な面持ちながらも僅かに、ほんの微かに口角を上げて彼女は満足そうに目を伏せた。

 

 

「いやぁ、面白い取り組みだね。芸術家(デザイナー)として腕が鳴る♪ この万能の天才、ダ・ヴィンチちゃんに任せたまえ」

 

 二人目。それはロリじゃない方の、モナ・リザそのものの黄金比率を備えた大人のダ・ヴィンチちゃん。

 

 メイドオルダに声を掛ける際、たまたま近くを通りかかった彼女は事情を把握するなり″ビデオ作品として完璧な仕上がりを約束しよう″と、ノリノリで参加。

 

 どうやらデザイナーとして構図や画作りにまで拘る心積もりらしい。

 

 あらゆる叡智を修めた万能の天才たる彼女は最早″性別″という括りを超越している。

 言うなれば男性女性と言った小さな括りに収まらない、第三の性別、″ダ・ヴィンチちゃん″。

 

 故に男であるマスターの需要も女としての魅力を最大限に発揮させる術も熟知しており、そういう意味では今回の趣旨ではもっとも参考になるチャラ男資料を用意してくれるかもしれない。

 

「そうだね……私としては特に対価は求めてはいないんだけど、この試みは中々に面白い。企画化して詰めていけば楽しい事が出来そうだし、後日時間を取って二人で会議(ミーティング)でも如何かな? 手持ち無沙汰でムラッと来たら普段みたいに二代目の私をオナホにしててもいいし、私がその間意味のある言葉を喋れなくなるというデメリットに目を瞑れるのなら私でザーメンをコキ捨ててくれてもいい」

 

「……実は俺もちょっと面白そうな事が出来そうとは思ってた。良いね、終わったらよろしく」

 

 カルデアのサーヴァントの中でも古株も古株。殊更に近い距離でマスターとダ・ヴィンチちゃんは今後の展開に期待して互いに笑みを浮かべた。

 

 ――厳密にはフィニス・カルデアから脱出し、異聞帯を巡る旅に出る際に起きた事件で永らく苦楽を共に過ごしてきた彼女本人とは別れを経験し、このダ・ヴィンチちゃんは改めて召喚した別人であるのだが、当世界線のカルデアでは幾つかの経緯を経て″記録″として全ての出来事を同期してある。

 

「この段蔵、必ずやマスターの望む映像を手に入れて参りまする。お任せください」

 

 三人目の協力者はアサシン、絡繰(カラクリ)機巧を搭載した優れた忍、加藤段蔵。

 

 あと一人誰か頼める人はいないだろうか、と候補を考えていたところに、彼女はシュッ、と音もなく現れ″ここしばらくの平和続きで、段蔵はいささか五行が不足しておりまする″と、告げてきた。

 

 要するに外の空気が吸いたいな、と言うことであり、″是非とも段蔵めにその命の入力を″と志願された事で任命された。

 

 任務に忠実で優秀な彼女ならば、きっと危なげなく任務をこなしてきてくれる事だろう。

 

 

「じゃあ、頼んだよみんな」

 

 そう言ってマスターは三人をルルハワのビーチへと送り出す。日に焼けた浅黒い肌のチャラ男ひしめく、淫欲にまみれたビーチへと。

 

 堂々とした歩調のメイドオルタ、ウキウキを隠し切れてないダ・ヴィンチちゃん、主命を見事果たさんと淀みない足取りの段蔵ちゃんが戻るまで、マスターはマスターで時間を無駄にすることなく刑部姫から預かった同人誌を読み耽るのだった。

 

 

――――……

 

 

 その後、無事チャラ男やヤリチン男とのハメ撮りビデオレターを持ち帰ってきた三人からデータを貰ったマスターは、自室にてその動画の観賞会を行っていた。

 

 彼の眼差しは真剣そのもの。

 

 さながら試合を目前に控えたボクサーが対戦相手の研究をしている時のように、瞬き一つせずガン見していた。

 

 

「んむ……♡♡ じゅるるりゅるる、ぢゅるるっ♡♡ くぽっ♡♡ じゅっぽ♡♡♡」

 

 しかし姿勢は真剣でも映る映像はやはり淫らで凄まじくエロい。

 

 ムラムラしてしょうがないのでニトクリスに頼み込み、椅子に座って画面を眺めているマスターの股の間に座らせてぺニスをしゃぶらせていた。

 

(全く……光輝(こうき)なるファラオたる、この私を全自動口オナホとして扱うなど何と不敬な…………。 同盟者でなければ口淫の前に一言二言ほど諌めているところです……!!)

 

『ぉ゛ぉお゛お゛っ♡♡♡ んほっぉ゛!♡♡♡ ふっぎ……!♡♡ きさっ………貴様らっ……ぁ゛イッグ!!♡♡ 掃っ除の……っ邪……~~ま゛っ♡♡ メイドマンコ♡♡ イ゛グっ……イ゛、~~!!♡♡』

 

『あっはっはっは、全然ダメダメじゃーん。モップかけた傍からマンコ汁床に吹き散らかしてさー』

 

『ほら早く自分が吹いたイキション拭けって。おれらのザーメンも混じってっけど(笑)』

 

 

「…………なるほど……」

 

 マスターは顎に手を添えて静かにそう呟いた。

 

「王様はどうやらナンパしてきた人がカメラ持って撮影してくれたみたいだね。うん、イキ過ぎてモップを支えに小鹿みたいに足を震えさせるメイドオルタもビチャビチャ飛び散るハメ潮もよく撮れてる」

 

 今回のビデオレター観賞会に同席しているのはニトクリス以外にもう一人。

 と言うよりニトクリスは画面を見れていないので実質マスターともう一人の、二人での観賞会となっている。

 

 その同席者とは、今回ビデオレター撮影を手伝ってくれたダ・ヴィンチちゃん本人であった。

 

 曰く、その成り立ちから男性の感性も理解している自分なら動画を教材に色々助けになれる、ということで同伴してもらった。

 

『お゛ぉ゛!♡♡ お゛♡ お゛ぅっ♡ お゛♡ ま、待ちた、ま゛っ♡♡ え゛ッっ!?♡♡ カッ……カメ……ラっ……!♡♡♡ 駄目っ……チャラ男チンポっ……い゛っ…………グ……!!♡♡』

 

『そんなんいいからいいから。ナンパにノリノリだったし期待してたんでしょ? いいからマンコ締めてろ』

 

『顔もケツも乳もたまんねぇ身体してるよな。持って帰って飼おうぜ。車回せ車』

 

「……命令口調……飼う……動物扱い…………——じゃないな、見下し……とも違うか……ナチュラルな感じ……?」

 

 続いてはダ・ヴィンチちゃんのビデオレター。

 

「申し訳ないねマスターくん。興奮させすぎて予定してたのと違う流れになっちゃってさ。それもこれもこの私が完璧な美であるが故だ。撮りたかったな~、私主導の元行われる完璧なカメラワーク、構図、展開……上物のアダルトビデオにも劣らない完璧なビデオレター。……しかし……あぁ、私が被写体なだけあってやはり美しい……」

 

 わざとらしい仕草で彼女はクラリとよろめくように腕を額に当てて艶めかしい声を上げる。

 持ち込んだビデオカメラは近くの机の上に放置され、録画モードのまま画角は最後まで一切動かなかった。

 

「ただ、コレはコレで中々趣深い出来になったと自負しているがどうだろう? ジャンルとしては定点カメラ描写……とでも言うのかな?」

 

「良いね。超エロい。こういうのも好きだよ俺は」

 

 隣に座るダ・ヴィンチちゃんへグッ、と親指を立てれば彼女も同じように親指を立て、ペロリと舌を出してフフンと笑いながらマスターのサムズアップに拳をぶつけてくる。

 まるで”分かっているじゃないか”とでも言わんばかりに。

 

 と、そのタイミングでニトクリスの情熱的なフェラによってマスターは射精感を高められ、彼はその欲に赴くままに予告も合図も無く彼女の口内へと射精した。

 

「——んムぐっ!!?♡♡ ン゛、む……ッ……じるゅるるっ……♡♡」

 

 前触れなく口内に精子を放たれ驚きに眼を見開くニトクリス。その感情を表すかのようにやや前へ垂れ気味だった彼女の耳(のように見える魔術触媒)がピンッ! と立った。

 

 しかし彼女はすぐに平静を取り戻し、何を言われるでもなく自発的に精飲からのお掃除フェラへと移行した。

 

『う゛っあ゛っあ゛っ……!!♡ み゛っ、皆ッ……さまっ♡♡ お待っぢ♡♡ くだっ、さ♡♡♡ こっ……コレ゛っ……イグっ♡♡ お゛っお゛っ♡♡♡ 段ッ、~~ぞぉっ……壊れ゛って……しまい、ま゛♡♡』

 

『おーすげー。ダンゾウちゃんだっけ? 全部義肢なんだね。かっけぇ……』

 

『っはは馬鹿返してやれって。ダンゾウちゃん両手両足取り外されてオナホみたいになってんじゃん』

 

「あれっ。段蔵ちゃんのは何も映ってないね。床が横になってるし……カメラは下に落ちてるのかな?」

 

 三人目、段蔵のビデオレターには前二人のものとは打って変わって、画角には誰の姿も映っていなかった。

 

「そうなんだよ。どうやら一人目を相手した時点で一発で肉便器堕ちしてしまったらしくてね。まぁそれは私もメイドオルタも同様なんだけど。ともかく、四肢を取り外せる事と、彼女自身の肉体——もとい機体を性的にアップデートしてたせいでイチコロ。難なくお持ち帰りされたってワケさ。映像も御覧の通り」

 

「あー……じゃあダ・ヴィンチちゃん達みんな全員帰りが遅かったのも……」

 

「そう。漏れなくヤリチンチャラ男チンポに一発KOさ。メイドオルタは海の家で共用肉便器。私は車に乗せられてホテルでチャラ男達の性処理便女。段蔵ちゃんは四肢取り外されて便利なオナホとして三日ほど、ね。メイドオルタは特に気にもしてなかったし私もスリリングな体験が出来て楽しかったけれど、出来れば彼女の方は後でしっかりケアしてあげてくれ」

 

 椅子の下でお掃除フェラを終えたニトクリスの頭を撫でながら、彼女の身に何かあったのかと問えば。

 

「いや、五体満足。怪我一つない。ただねー、”マスターの望む映像を記録して持ち帰るどころか、カメラを構える事すらできなかった……”とえらく凹んでてね。今頃どこかの部屋の隅っこでしょんぼりしてるんじゃないかな」

 

 なるほど、と彼は再びダ・ヴィンチちゃんからビデオ映像へと意識を戻した。

 

 元々今回の試みのマストの目的は、マスターにとってはチャラ男ヤリチン男の抱き方やプレイ傾向も大事だが、最重要事項は言動の″言″の方。

 

 なので極論音声データだけでも何の支障もない。

 むしろそういう意味では映像は一切無しで、獣のような喘ぎ声と男達の声に集中出来るこのビデオレターも中々に彼の需要を満たしており、後で慰める時はそのように伝えよう、と彼は決めた。

 

「よし、一通り目は通した……。ダ・ヴィンチちゃんもう少し付き合ってもらっていい? ニトクリスも大丈夫?」

 

「勿論。私なら色々男心の機微も理解出来るしね~。存分に頼ってくれたまえ」

 

「まったく……仕方ありませんね……。ファラオたるもの最後まで面倒を見てさしあげましょう。ほら、だしませい!」

 

 

 内容を把握した上でもう一巡。

 

 本人的には大真面目な、精力的な軽薄な言動を学ぶための学習会は夜が耽るまで続くのだった。

 

 

「口調も完全に変えた方がいいのかな。このビデオの人達みたいに軽々しい感じに」

 

「いや、基本はそのままの方がいいと思うよ。主軸はあくまで″君″だ。″君″のままで、この人達みたいに、このビデオで私達が犯されてるみたいに粗暴に振る舞うから良いのさ。このチャラ男達も、決して誰かの口調を真似てこうしている訳ではないだろう?」

 

「それもそうか……。ニトクリスはどう思う?」

 

「ぢゅれゅるるっ……♡♡ ふぁい?♡♡ ……ちゅぽっ……♡♡ わ、私ですか? そうですね……私もそれが良いかと。やるにしても……たまに、ここぞって時にいきなり厳しくした方が効果があるのでは?」

 

「…………感覚としてはBBちゃんやキアラさんとかにお仕置きする時と、普段の感じの中間な感じの捉え方で良いのかな」

 

「あー、それが大分近いね。――――ほら、このシーンなんか私のおっぱいをまるでオモチャのように――………………」

 

 

 

――――……

 

 

 後日。刑部姫の部屋。

 

 時刻にしておよそ二十一時頃。

 

「…………………………」

 

 部屋の主、刑部姫はコタツの中に下半身を入れ、眼鏡を付けたまま仰向けになって眠っていた。

 

 完全に昼夜逆転現象を引き起こしており、現在原稿作業中に仮眠を取っているところである。

 

「んぅ…………、……? ――――っひぅ!! マーちゃん!!?」

 

「あ、おはよう。と言っても夜だけど」

 

 人の気配を感じてうっすらと目を開けてみればすぐそばには貸し与えていた同人誌を読んでいるマスターの姿。

 

 跳ね起きた彼女は顔を赤らめながらヨダレは垂れていないか変な顔をしていないかと必死に取り繕う。

 どうやら問題は無いらしい。

 

「待たせてゴメンね。勉強してきたよ」

 

「へ? と言うと……、あっ! 例の!?」

 

「そう、例の。ヤろうか」

 

 パタン、とエロ同人を閉じたマスターは上着を脱ぎ始める。

 

 それに対し、気持ちが完全に原稿モードに切り替わっていた彼女はアワアワと戸惑いを隠せず、自分が望んでいたシチュエーションにも関わらず二の足を踏んでいた。

 

「待っ、まってマーちゃん。(わたし)ほら、原稿あるしお風呂まだだしっ。今ヤっちゃうとまた徹夜にっ」

 

 上裸になったマスターは脱いだ衣服を適当に置いて、コタツから出ようとしない刑部姫へと近づく。

 

 普段なら″あ、そう? ならまた今度″と引いている所だが今回は違う。

 

「良いから良いから。ほら準備して」

 

 コタツに座ったままの刑部姫の後ろへ回り、胸へ腕を回して抱きついて引き抜くかのように抱き寄せる。

 

 戸惑いと毛恥ずかしさから今はちょっと、と断ろうとする台詞こそ吐くが、抱き寄せられた彼女の身体には抵抗の気配など微塵もない。

 

 マスターの手により羽織っている上着を脱がされボタンを外され、ムッチリと肉の乗った豊かな胸を揉まれながら衣服を脱がされていくが、その腕を振りほどこうとする素振りなど一切見せない。

 

「わ、わ、わ。わー…………♡ ま……マーちゃ――――んむっ? ……ちゅるっ……ぢゅぅっ…………ぁむっ……♡♡♡」

 

 次々に脱がされ遂には下着までさらけ出され、赤い顔でどんどん裸へと近付いていく自分の姿を眺めていた刑部姫。

 そこへダメ押しと言わんばかりにマスターが手で横を向かせ、唇を奪い強引に彼女の中の興奮のスイッチを入れにいった。

 

 

 この世界線、このカルデアの例に漏れず彼女も立派な雑魚メス。

 

 キスをして舌を交わらせて唾液を絡ませ、胸に軽い愛撫の刺激を受けただけで肉体のスイッチは一気にオンになる。

 

 至近距離で視線を交わらせる彼女の瞳はトロンと蕩け、もじもじと切なそうに内股を擦り合わせていた。

 

「ね? いいでしょ?」

 

「う、うん」

 

(普段のマーちゃんには無いこの強引さ……何か……アレみたい……姫が見る同人誌のNTRとしてくるあのヤリチンDQNみたいで…………♡♡)

 

 コタツから引き抜かれた彼女はマスターに引かれるがままに近くの敷布団の上へ誘導され、改めて彼と向き合う形に。

 

 手に引かれてブラまで外され、ぶるんっ♡ と彼女の胸が重力に従って揺れる。

 

 スカートのホックまで外され気付けば彼女が身に纏う衣服は遂に白いレースの入ったパンティーのみとなった。

 

 同じく裸となったマスターがより距離を詰めれば、グイ、と何か熱いものが自身の下腹へと突きつけられる。

 

 身長差の関係でマスターの顔を見上げていた彼女が視線を落とし、″ソレ″を目にした瞬間彼女の体温はボッと一気に上昇した。

 

 ギンギンにいきり勃ちへそを叩かんばかりに反り上がった、赤黒い筋肉の塊のようなデカマラ。

 

 一目で興奮状態を窺い知ることが出来、そしてその文字通りの意味での興奮の矛先は刑部姫の子宮を向いている。

 

 刑部姫の柔らかな下腹に無遠慮に押し付けられるソレは、まさに″コレが今回お前の″ここ″を孕ませるチンポだ″と主張しているかのようで。

 

「……………………ごくっ……♡」

 

 チンポキスで熱烈なラブコールを受けた刑部姫の子宮がキュウッ、と疼き、既に最後に残った彼女の衣類、下着も溢れ出てくる期待汁と愛液にしっとりと湿り気を帯びていた。

 

「しゃぶって」

 

「は、はいっ♡♡」

 

 一言。短く。

 

 しゃぶれ、という命令形でこそ無いが、それはあくまで文字面だけ。

 

 にこやかながらに告げられたマスターの言葉だったが、その一言に込められた語気の強さ、圧の重さはまさに彼女がエロ同人で見たりレイシフト先で遭遇して自分を孕み袋にする、高圧的な竿役のそれだった。

 

 

 命じられた彼女は膝をつくのではなく、あえてマスターに向けて股を開いて便座を跨ぐ姿勢のように、エロ蹲踞の姿勢で顔を股間に近づける。

 

 そして震えながら恐る恐るその薄桃色の唇を近付ければ――――

 

 

「ちょっとゴメンね」

 

「あっ」

 

 直前でマスターが彼女のかけている眼鏡に手を伸ばし、優しく外すと傷が付かないようそっとコタツのテーブルの上へと置いた。

 

(ヤッ……………ばい……♡♡♡ おマンコから既に期待汁がだらだら垂れてるのが見なくても分かる……っ♡♡♡ だって……だって……このタイミングで眼鏡を思い出したかのように外させるってことはッ…………♡♡♡)

 

「はぁっ……はぁっ…………♡♡」

 

 心臓の鼓動を高鳴らせながら、刑部姫はマスターの肉棒の根本に下を這わせて緩やかに舐め上げた。

 

 顔全体で火傷しそうな程のペニスの熱を感じつつ、下品にその味を楽しむかのように先端まで一息にねぶる。

 

 カリ首の段差に舌先を引っ掛けてペロリと舌を弾き、そしてこれから自身を孕ませる事になるチンポを口内へ。

 

「んじゅるる……っ♡♡ じゅりゅりゅっ、ぢゅぽっ♡♡ ンんっ……♡♡ ぢゅる♡♡」

 

 口いっぱいに頬張ってもまだ竿が余る。彼女は両手をマスターの腰に当てて顔を前後させ、必死に懸命な奉仕を行った。

 

 歯を当てないように、肉厚な舌をペニスへ絡ませながらはしたなく頬を凹ませ。

 

 

 彼女は敢えて普段行うような激しいフェラを行っていなかった。

 無論今行っている奉仕も一切手は抜いておらず、マスターが感じている快感も極上のモノ。

 

 だが彼女はこれからされるであろう行為を予測(期待)して、敢えて優しい快楽を与えていた。言うなれば心地好い温度に設定されたお風呂のような、フォーマルな口淫。

 

 しかし今回のマスターは刑部姫の要望に合わせて″そちら″にモードを切り替えている。

 

 つまりきっと物足りないハズであり、そうなると彼が次に行う行動は――――

 

「………………」

 

 ガシッ、と彼の両手が刑部姫の頭部を掴んで僅かに腰を引き、そして彼女の顔を強引に引き寄せると共に腰を前に突き出した。

 

「ォ゛゛ッッ……ごぇ……!?♡♡♡ ン゛っご……ェブっ……!♡♡♡ ……~~……ふ……ぅ゛ッ……げふっ♡♡」

 

 ゴチュンッ! と一気に長大なペニスが刑部姫の喉を貫くイラマチオ。

 

 彼女の小さな鼻がマスターの陰毛に埋まり、喉肉を押し上げてボコリと膨れた。

 

 グリン、と彼女の瞳が上を向き、被虐による倒錯的な快楽に全身を打たれてプシィィィッ!! と激しく下着の中で潮を吹き、布地の吸水量を越えた淫汁が滲み出てお漏らしでもしたかのように太ももを伝って垂れ落ちる。

 

(来っッ…………たぁっ……♡♡♡)

 

 柔らかな口内の肉。蠢き淫らに絡み付く舌。空気が抜けて吸い付く頬。膣口を再現するかのような収縮する喉。

 

 マスターは刑部姫の口内をオナホに見立て、掴んだ彼女の頭部を前後に揺さぶりながら喉マンコで激しくチンポをしごき始めた。

 

「げぶっ♡♡ んごぇっ♡♡ こっ……ッ゛♡♡♡ ェ゛ぶぅっ♡♡」

 

 口の端から漏れる粘度の高い唾液が響く。

 

 数度のピストンを行った後、彼は力強く根本まで咥えさせてそのまま彼女の頭部をホールドした。

 

 興奮から止めどなく分泌される愛液の勢いは衰えを知らず、もはや下着は下着としての役割を果たしていない。

 

「こ、~~ふっ……!!♡♡ グぇ……~っ!♡♡♡ …………ェ゛……♡♡」

 

刑部姫の気道を完全に塞いだ肉の杭。彼女は呼吸の出来ないその苦痛にプルプルと震えながら、限界が近くなって思わずマスターの腰に当てている手でタップした。

 

 しかし、拘束はほどけない。

 

(死っ…………!♡♡ (わたし)っ……マーちゃんのチンポで死ぬっ……♡♡♡)

 

 瞳にハートマークを浮かべ、マゾヒズムな快楽に脳内麻薬が次々と分泌される。

 

 呼吸出来ない苦しみと言う名の快楽にバカになりながら、彼女は懸命にマスターの腰を両手で押した。

 

「――――ッぷはァッ!!♡♡ ハァーっ♡♡ ケフッ、ェふっ♡♡ ハッ……はぁーっ♡♡」

 

 意識が飛ぶ寸前でマスターの頭を押さえる力が抜け、勢いよく口から引き抜いた彼女は胸いっぱいに酸素を取り込んだ。

 

 チンポと口の間でネットリとしたえずき汁と唾液が糸を引く。マスターのペニスの表面はソレでテラテラと光沢を増しており、彼はまるで労るかのように刑部姫の頭を優しく撫でた。

 

「はぁっ……は…………、あ……♡♡♡」

 

 強引な攻め、前触れなしのイラマチオ。そんな激しい刺激の後にアクセントのように普段の優しい手付きで頭を撫でられ、彼女の身体により一層の熱がこもる。

 

 だがその不意に見せた優しさはあくまで彼なりにチャラ男やDQNを研究した結果見つけ出した計算の産物に過ぎない。

 

 一摘まみの調味料が素材の味を更に引き出すのと同じように、刑部姫の求む被虐的快楽を際立たせるための一手に過ぎない。

 

 

 トン、と刑部姫の身体を軽く押せば彼女は簡単に後ろに倒れ、マスターは彼女の膝裏に手を添えて大きく股を開かせた。

 

「…………って、待っ……マーちゃん……見ないで……っ♡♡」

 

 刑部姫は遅れて気づく。M字に開いた股で彼の目の前には一枚の薄布を隔てた女陰。

 

 そこは今まさに小便を漏らした子供のようにビシャビシャであり、直接触れられて刺激された訳でも無いのにそうなっている事に流石に恥じらいを覚えた彼女は思わず両手で秘所を覆い隠した。

 

「今更恥ずかしがっても遅いよ。見せな」

 

 刑部姫の手の下に滑り込ませるようにして置かれた彼の手。

 

 興奮と羞恥と快感と期待。それらの感情が混ざり合い、バクバクと高鳴る自分の心臓の鼓動の音が酷く大きく聞こえた。

 

 最終的に敢えなく彼女の手はどかされ濡れに濡れた秘所をじっくりと拝まれる。

 

「ははっ、触られてもないのにこんなビショビショにして。変態じゃん」

 

「ン゛ぅぅっ!!?♡♡ マーちゃ……っ!♡♡ やっめ、食い込ませな…………イ゛っ!♡♡♡」

 

 トロトロになったマンコを覆い隠す彼女の下着。彼はクロッチ部分を掴んで紐パンのように細くすると、グイグイとクリトリスごと巻き込むようにして擦り上げた。

 

 布地の表面で前後に強く擦られて、されるがままに喘ぎながら彼女はまたイッた。

 

「うっわ、もうドロッドロ。熱いぐらいだ」

 

 パンツを脱がせることなく布地をズラす形で遂に御開帳。

 

 ヒクヒクとペニスを欲しがって蠢くピンク色の刑部姫のマンコにピトリとペニスがあてがわれ、彼女の呼吸が更に早くなる。

 

 前戯が不要なのは誰の目にも明らか。

 

 マスターは両手でガッシリと彼女の腰を掴み、一気に根本まで突き挿入れた。

 

 

「あ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ♡♡♡ オ゛っ♡♡ お゛う゛っ♡♡♡」

 

 どぢゅんっっ♡♡ と容易く膣奥まで貫かれた彼女は落雷かと錯覚するほどの特大の快楽に背を仰け反らせて絶頂した。

 

 喉を晒して舌出し仰け反りアクメをキメて、ぶるんっ♡ と胸を暴れさせてキツくマスターのペニスを締め付ける。

 

 限界まで降りてきていた子宮は容易くチンポに打たれ、牝の本能が一瞬で屈服していた。

 

「マーぢゃ……!!♡♡ だめ……♡♡ (わたし)っ…………イキすぎちゃ――――お゛っっ!?♡♡」

 

 言葉を遮って始まるペニスの注挿。

 

 マスターによる大きさと太さ、更に的確に相手の弱点を突いて、掻いてくる、そんな最大限まで相手に快感を与えてくるテクニカルな動きはそのままに、ヤリチンDQNの自身の快楽を最優先する自分本意なガツガツとした攻めが見事にブレンドされている。

 

 数ある弱点の一つ。ヘソの裏側、天井を突き抜けながらカリ首で引っ掻くように引き戻し、また挿入れる。

 

「ん゛お゛お゛お゛っ……!!♡♡♡ イく♡♡ しょこっ擦られっ♡♡ イグイグイぐっ!!♡♡ ッッ~~~~……!!♡♡」

 

 かと思えばうねるようにして根元まで突き挿入れて子宮を圧迫する徹底的なプレス。

 

「ふっっぎゅ♡♡♡♡ お゛っ♡ お゛ぉ゛っ♡♡ お゛っ♡♡」

 

 そこからさらに引かずに子宮のコリコリとした感触を楽しむかのように亀頭を押し付けたまま腰を動かしてグリグリとこね回してくる。

 

「オ゛~~っ♡♡♡ グリグリされへっ……!!♡ イッグ!♡♡」

 

――――びゅるるるるっ!♡♡ びゅぐっ、びゅるぅーーっ♡♡♡

 

「お゛ほぉぉぉ゛おぉっ!!?♡♡♡ ヒぅッ♡♡ はっ……あ゛ぇ……っ♡♡♡」

 

 前触れなく容赦の無い膣内射精。これもメイドオルタ、ダ・ヴィンチちゃん、段蔵ちゃんのビデオレターから学んだことである。

 

 いつものは溜めに溜めて最も気持ちいい瞬間、膨れ切った快楽の爆発が一番大きくなる瞬間に合わせて行うのだが、ナンパビーチで釣れるような気軽な関係の女相手にはその必要すらない。

 堕とすつもりのない後腐れも気苦労も無い相手には、気持ちよくイキたい時にイく。

 

 マスターが一度目の射精を終えてゆっくりとペニスを引き抜けば、彼女の腰と何度も接触と密着を果たしていた彼の腰にネトォッ……♡♡ と大量の粘液が糸を引いた。

 

 不意打ちザーメンを受けて完全に意識外からの絶頂を味わった刑部姫はゴプッ……♡♡ と濃厚な精液をひり出しながら浅い呼吸を繰り返している。

 マスターは彼女のズラしていた下着を剥ぎ取り、次の行為へと移行した。

 

 

 ぱちゅっ♡♡ ばちゅっ♡ どちゅっっ♡♡ ぬ゛ぢゅっ♡♡♡

 

「お゛♡ お゛♡ お゛♡ お゛♡ お゛っ♡」

 

 次に彼女に取らせた体位は後背位。手綱でも握るかのように背後から彼女の両手首を掴み、身体を反らさせて後ろからグズグズに蕩けたクソ雑魚マンコを突き崩す。

 

 一発目の正常位の時点で力が入らなくなった彼女の頭部は後ろから突かれる度にカクンカクンと揺れ続け、表情も寄り目がちの瞳は両方上を向いてだらしなく開いた口からはトロンと舌が垂れたまま。二つの豊かな胸はばるんっ♡ ぶるんっ♡♡ と淫らに揺れて跳ねてを繰り返している。

 

 短いスパンで何度もアクメを味わっている事で時折筋肉の収縮により身体がキュウゥッ……♡♡ と強張り、マスターにもその手ごたえはしっかり伝わっていた。

 

「おっきーゲームしよっか。どれくらいイクのを我慢できるかゲーム」

 

「ン゛ッ~~……ッくはぁっ♡♡ はぁ、お゛っ♡♡♡ 無゛ッ♡♡ 無理っ♡♡ ずっと……っ♡♡ イッてるッ……!♡♡♡」

 

 両手首を掴まれた状態で振り向くことも出来ず、彼女はフルフルと弱弱しく首を振って始まる前から降参宣言を行った。しかしマスターの問い掛けはあくまで宣言であり確認ではない。刑部姫自身にもそれは分かっていた——否、拒否した上で強引にしてもらえる事を望んでいた。信頼していた。

 

 ペニスの出入れが一旦止まり、緩やかに彼女のマンコから引き抜かれていく。

 

「お゛っ♡ ……っお゛~~~~……ッ♡」

 

 それだけの刺激でも上り詰める呆れ果てる程のクソ雑魚マンコ。マスターは笑いながら引き抜いたチンポを今一度ゆっくりと挿入し始めた。

 

「いーち、にーぃ————」

 

「イ゛゛ッぎゅ!!♡♡♡」

 

 記録は二回。たった二往復膣内をこすられただけで刑部姫は背筋を強張らせて全身を痙攣させる。ギアの入り切った彼女の身体は僅かな刺激ですら簡単に甘イキを繰り返すほどにクソ雑魚になってしまっていた。

 

「っはは、たった二回って。全然じゃん」

 

「の゛っお゛ぉ゛っオ゛♡♡ ふっぎっ♡♡♡ だっっ♡♡ だってっ……!♡♡♡」

 

 その醜態を見て笑いながら、彼はお仕置きと言わんばかりに両腕を引き寄せて激しく肉棒で膣奥を苛めていく。腰を打ち付ける度に眼下の刑部姫のモッチリとした白いデカ尻が淫らに波打ち、その光景がまた彼の欲情を加速させた。

 

 そうして段々と膣内を突く動きが加速していき、再び前触れなく彼女の膣奥へ亀頭を密着させて思いのままに射精する。

 

「ん゛お゛っぉ゛おぉぉぉ……っ!!♡♡♡ ッ~~……!♡♡ 熱…っつ……い゛……♡♡」

 

 一度の射精でも大量の特濃精液を叩き込まれた彼女の子宮に二度目の放精。みっちりとザーメンに満たされても尚注ぎ込まれて彼女の下腹がぽっこりと膨らんだ。

 

「ふぅ……っ」

 

 パッ、と刑部姫の両手首から手を離せば彼女は力なく顔から敷布団へ崩れ落ち、腰だけを掲げた姿勢でザーメンをブピッ♡♡ と吹き出しながら痙攣を続けている。

 

 抵抗能力も運動能力も完全に失い、乱れた呼吸を整えようとハート混じりの濡れた激しい呼吸を繰り返している刑部姫に、マスターはもっともっと彼女が望む通りの快楽を与えようと手を伸ばした。

 

 

————……

 

 

 数十分後。

 

 

 ぱちゅんっ♡♡ ぬ゛る゛る゛ぅ~~……っ♡♡ とっ……ちゅんっ♡♡♡ っぢゅる゛、る゛、るる……♡♡ じゅぷんっ♡♡♡

 

 激しい肉を打つ荒々しい交尾の音から一転。室内に響くは至極スローペースな弱々しい挿入の音。

 

 

「は――――あ゛っ……~~~ッ♡♡♡ っ……ふ

ぅっ♡♡♡ あ……ヤバ……っ♡♡ ガチで……いっグ……!!♡♡」

 

 貪るように犯され尽くし、現在の体位は仰向けに寝そべったマスターの上に、背中を向けて自分でマンコにペニスを迎え入れる背面騎乗位。

 

 マスターの視点から見ればがに股に足を広げた刑部姫が何度も何度も懸命に自分で肉棒を迎え入れようと腰を上下させる光景が広がっていた。

 

 踏ん張る力など殆ど残っておらず、体重を支える彼女の両足は小鹿のようにプルプルと震え、アクメの刺激に打ちのめされながらも命じられた通り腰を振っている。

 

 

 その姿を見ながら、マスターは″上手く出来ているだろうか″と、刑部姫が当初自分で言っていた事、これまでに学んだ事やニトクリス、ダ・ヴィンチちゃんのアドバイスを思い出していた。

 

 

――――……

 

 

『ひ、姫に直接言わせるの……? た……例えばこう……もっとオラオラした口調で……″何勝手にイッてんだよ″とか″メスブタ″とか″黙って腰振れ″とかあのそのモニョモニョ……』

 

『基本はそのままの方がいいと思うよ。主軸はあくまで″君″だ。″君″のままで、この人達みたいに、このビデオで私達が犯されてるみたいに粗暴に振る舞うから良いのさ。このチャラ男達も、決して誰かの口調を真似てこうしている訳ではないだろう?』

 

『やるにしても……たまに、ここぞって時にいきなり厳しくした方が効果があるのでは?』

 

 

――――……

 

 

「………………」

 

 マスターは過去の言葉を反芻しながら、右手をゆっくりと振り上げる。

 

 そして――――

 

 パァァァンッ!!♡♡

 

「――――ん゛ひぃ゛ぃうっ!!?♡♡♡」

 

「さっさと腰振れよメスブタ」

 

「あ、あぁぁっ…………♡♡♡ ごっ、ごめっ♡♡ なさっ♡♡♡」

 

 下品に揺れる刑部姫の尻に平手打ちを入れ、短く命令口調で一言。

 

 彼女はその状況に、自分がオナニーしながら読み耽っていたエロ同人と同じシチュエーションにある事を強く実感して更なるマゾヒズムな快感にゾクゾクと打ち震えていた。

 

 力の入らない足腰で頑張って腰の動きを早める。

 

 単純な上下運動だけでなくしっかりと腰をグラインドさせたりうねらせたりと。

 

 「ん゛ぅ゛っ!!♡♡♡ きゅ……ぅ……ッ゛~~♡♡♡」

 

 しかし当然ペニスへと与える刺激を増せば自身へ帰ってくる快感も比例して大きくなる。

 

 敢えなく絶頂した彼女は身体を強張らせてアクメに酔いしれた。

 

 

「完全にイキ癖ついちゃったね」

 

「は……♡♡ ひっ…………♡♡ お゛っ!!?♡♡ 待っ♡♡ はっ、激♡♡ し♡♡♡♡」

 

 そう言ってマスターは上体を起こし、刑部姫を後ろから抱き締めてラストスパートをかけた。

 

 度重なる責めと数えきれない絶頂に限界を近くに迎えた彼女に止めをさすため、最後の射精に向けての仕上げである。

 

 左手を細い胴体に回し、右手を彼女の下腹へ。

 

「お゛ーーっ♡♡♡ まっ♡♡ マ゛ーちゃ♡♡♡ しょれダメっ♡♡♡ 子っ宮♡♡ 潰れへっ♡♡♡ イグっ!♡♡ イグイグイグっ!!♡♡♡ マンコイグっ♡♡♡」

 

 完全に口を開けて亀頭にチュウチュウと吸い付き、子種をねだる刑部姫の、女にとって最も神聖かつ大事な器官。

 

 子宮を体外から圧迫されて複数の角度からポルチオアクメをキメて、彼女は小便のように勢いよく潮を吹き散らした。

 

「おっきー、どうされたいか言ってみな。自分が何なのかちゃんと宣言しろよ」

 

「お゛っ♡♡ ほぉ゛っ♡♡♡ お゛お゛ぉっ♡♡♡」

 

 刑部姫は″コレ″を知っている。

 複数あるエロ同人の中でも特にお気に入りの一冊。

 

「わっ゛♡♡♡ (わたし)はぁっ♡♡♡」

 

 ヤリチン男に何度も何度もハメ潰され身体を開発され、友人を裏切って最終的に完堕ちするクライマックスのシーン。

 

 刑部姫はそのシーンで何度も自分を重ねて妄想しながら絶頂(アクメ)したものだ。

 

「姫はっ……孕ませ自由(フリー)肉便器(オナホール)ですっ♡♡♡ マーちゃんに姫の大事な赤ちゃん部屋も卵子(タマゴ)の所有権も全部捧げます♡♡♡ 完全屈服済みっ……ッ゛のぉ♡♡♡ ~~……っオナホ女を゛っぉ♡♡♡ これからも飼ってくださイ゛♡♡♡♡」

 

 言い切ると同時、どっっっ……ぢ゛ゅんッ♡♡♡ と射精を間近に控えた孕ませチンポが彼女の子宮を正面から捉えた。

 

 ぐぼんっ♡♡ と子宮口を貫いて子宮天井まで到達し、その瞬間刑部姫は時が止まったかのような錯覚を覚える。

 

 無論それは錯覚。限界まで鋭敏化した感覚が、このコンマ数秒後に自分が終わる事を認識した事によるものだった。

 

 

――――どびゅうーーーーーっ♡♡♡♡♡ ぶびゅるるるるるるっびゅぐぐるっ♡♡♡ びゅぐっ、びゅるるるっ、びゅーっっっ♡♡♡♡

 

 

「オ゛ッッ゛゛゛~~~~~~♡♡♡♡♡」

 

 防音設備を備えた部屋であっても貫くのではないかと思えるほどの、刑部姫の野太いアクメ声。

 

 例え数千年の時を経ようと忘れる事は無いであろう極限の絶頂、快楽を霊基に刻み込みながら、彼女はホワイトアウトしていく意識に身を任せて眠りにつくのだった。

 

 

 

――――……

 

 

「どうだった?」

 

「んーとね…………えっとー…………最高……だったよ……?♡」

 

 なんで疑問系なの。とマスターは笑う。

 

 現在二人は刑部姫の部屋の敷布団の上で、肩を並べて寝転んでいた。

 

 気絶した刑部姫を優しく抱えて一旦避難させ、グチャグチャになった敷布団は現在専用のビニールパックに包んで洗濯に出せるよう置いてある。

 

 掃除した後に替えの布団を敷き直し、現在ピロートーク中、と言うわけである。

 

 この愛液精液などなど汁まみれになった敷布団は早急に洗濯に出す必要がある。さもなければ衛生管理の鬼、フローレンス・ナイチンゲールにリボルバー片手に怒られてしまうからだ。

 

 

「いやー……正直メチャクチャ予想を越えてきたって言うかぁ……まさかこのレベルのものが来るとは……」

 

「よかったよ。勉強した甲斐があった」

 

「それで…………なんだけど……えっとね……」

 

 そう言いながら恥ずかしそうに刑部姫は布団を被って鼻が隠れるほどに顔を隠す。

 

 すると、どこから出したのか不明だが布団の下から彼女がススス……と取り出してきたのは、また別の同人誌だった。

 

 表紙はこれまでのヤリチンDQNのNTRモノや凌辱モノ、快楽堕ちのモノとは毛色が違う、目に刺激のあるピンク色を基調としたハートマークまみれのモノ。

 

 タイトルの時点で既に砂糖を吐きそうな程に甘い。

 

 

 受け取って中身を確認すれば、それはもうゲロ甘純愛イチャラブックスな内容だった。

 

 

「つ……次は…………こういうプレイ……とか……どうです…………?♡ …………駄目?♡♡」

 

 

 

――――……

 

 

 後日談(今回のオチ)

 

 

「…………と言うことがあったんだぁ♪」

 

「ふぅーん……へぇーーぇ……」

 

 

 食堂でご機嫌な刑部姫と会話をしているのはバーサーカーの方のジャンヌ・オルタ。

 

 生返事にも見えるが声音は興味津々になっている時のソレであり、ピコピコとアホ毛が揺れている。

 

「成る程ね。……ふぅん」

 

「結構いいよ。職員さんに頼めば輪姦モノや痴漢モノとかシチュエーションモノにも付き合ってくれるし、マーちゃんも手伝ってくれるし」

 

 

 そうして幾つかの雑談を交わした後、先に食事を終えたジャンヌ・オルタは一言礼を告げると足早にその場を後にした。

 

 食器を返却し、急いでいるようにも見られたくないので大股で歩く。

 

 辿り着いたのはもう一人のジャンヌ・オルタの部屋。アヴェンジャークラスの、正当な意味での自分自身の部屋である。

 

「あら水着の私。どうしたの、何か用?」

 

「こんにちは私。前、私がアンタに貸した同人誌って今どこにあるか分かる?」

 

 キョトン、とした顔を浮かべるアヴェンジャーの方のジャンヌ・オルタ。

 しかしまぁすぐに言葉通りに質問を受け取った彼女は自身の机の上を指差した。

 

「あぁ、(アンタ)が描いた奴ね。そこの机の上にあるけれど」

 

「ありがとう。ちょっと必要になったから一旦返してもらうわよ。すぐに戻すから」

 

 そう言って水着オルタは机の上の自分で描いた同人誌を手に取った。

 

――――さすが自分自身(ジャンヌ・オルタ)

 

 汚れも折れ曲がりもシワも何も無い、綺麗な状態である。

 

 

「…………???」

 

 そそくさと部屋を後にした自分の背中を眺めながら、アヴェンジャー、ジャンヌ・オルタはキョトンと首を傾げるのだった。

 

 廊下を往くジャンヌ・オルタ(水着)。向かう先はマスターの部屋。手にしているのは自分が個人で作った同人誌。

 

 

 その内容は案の定、激甘溺愛相思相愛イチャラブ純愛ックスものであった。

 

 

————……




エピローグの水着邪ンヌとアヴェ邪ンヌで二人いる、っていう描写ですが、原作の方で割と鯖によって水着と本体で二人いると明示されているパターン(例:北斎ちゃん)と、しっかり本体が水着に変わった一人だけと描写されているパターン(例:邪ンヌ)で結構バラバラであり、特に決まりが無いのなら二人いた方が良いよね、という事で特に明確に決めてはいませんが当シリーズでは別バージョンは二人いる扱いで書きます。

私のツイッター(twitter/boro_soboro)のお題箱にボンボン性癖を投げつけてくれて心より感謝を。
感想、性癖、要望、何かございましたらどうぞお好きに
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