※この作品はR-18です。

貞操観念のおかしいカルデアのお話   作:ソボロ

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バーゲストが捕食衝動すらねじ伏せられる勢いで激しく愛され尽くしハメ倒されメス犬となるお話

「……………………」

 

 本日の日課である自主鍛練を終えたバーゲストが、カルデアの廊下を往く。

 

 彼女がこのカルデアに馴染んでからある程度の月日が流れた。

 

 マスターの手により霊基の強化も滞りなく進み、最終再臨を果たした事で最大限まで魔力の拡張も完了。

 

 その際再び魔犬の強烈な侵食に呑み込まれそうになったが、妖精國での出来事を経ていた彼女は見事ブリテンの呪いを克服。

 

 見事荒ぶる獣の力を抑え込み、憂慮していた出来事を乗り越えたバーゲストの胸中には、一つの悩みだけが残っていた。

 

 それは、呪いを乗り越えたとしても彼女に本能として根付いている、愛しいと感じた者を物理的に捕食したくなるという衝動を未だに抱えていると言うこと。

 

 これはむしろ“抱えている”というよりかは、メルトリリスの神経障害にも似た、彼女を構成する要素の一つとして存在していると言っても良い。

 

 再臨を、成長を、付き合いを経て、惚れっぽい彼女はマスターと絆を深めていったがそれに比例して捕食衝動もみるみる増加していく。

 

 そのため霊基の成長と交流が進むに連れて、バーゲストは彼を想うが故に彼との性的な交わりから徐々に距離を置くようになり、今では手淫や口淫、規格外の爆乳を活かしたパイズリなどの体外による性奉仕が主となっていた。

 

 ブリテンに於いて彼女を絶望させた、アドニスという自身が喰い殺した恋人の記憶まで保有しているのもあって、どうにも彼女の方から踏み込む事が出来ない。

 

 

「………………はぁぁ…………」

 

 周囲に誰もいない事を確認した後、深い溜め息を一つ。

 

 魔術師から見た分類上、単なる使い魔として扱われるサーヴァントであろうと当人の自主性を重んじ、在るがままを尊重するマスターを始めとしたこのカルデアの在り方は、今この時だけは彼女にのみ良くない作用の仕方をしていた。

 

 当然マスターもバーゲストの様子を気にかけて何かと動いていたのだが、無論この時の彼女にそれを知る由は無い。

 

 

 

――――……

 

 

 バーゲストのカルデア職員へのスタンスは、弱き者、つまり強者である自分に従うべきと言う考えではありつつも、同時に強者である自分が守るべき存在であると考えている。

 

 時期を同じくしてカルデアに存在するメリュジーヌも、バーゲストと同じ弱肉強食の理念を掲げているが、彼女は「僕が最強なのだからみんな僕に従うべき」という“野生”としての弱肉強食であり、バーゲストの「力を持つ者には責任があり、故に強者たるもの弱者を守護する責任がある」という位高ければ徳高きを要す(ノブレスオブリージュ)の精神に根差した“人”としての弱肉強食とは大きな相違がある。

 

 

 そのためナチュラルに、本人的には一切の悪気無く事実として有象無象の弱者と下に見てはいるものの、誠実かつ実直な人柄と剛毅な立ち振舞いに加えて、強者として弱者に平等に分け隔てなく接するその姿勢から、悪印象を覚えるものは今のカルデアにはいなかった。

 

 何よりこのカルデアでは他にゴルゴーンや戦闘状態の伊吹童子、キングプロテアなどの規格外のレベルにまで枠を広げなければ他に存在しないレベルの恵体(けいたい)

 

 片方だけで成人男性の頭部を余裕で上回る爆乳に大きな尻、ぶっとい太もも。身を包む無駄の無い筋肉と女性らしい艶やかなボディラインのハイブリッドさに、美しさと凛々しさを兼ね備えた容姿という欲張りセット。

 

 それら全ての要素から彼女を慕う人間は非常に多い。

 

 

 

「あ……く…………ぐ……バーゲストさん……も、も……う……ッ!」

 

 だぱっ、たぱっ♡ だぷんっ♡♡ どちゅっ♡♡ と大きな肉の塊を同じく肉にぶつけるような重たい瑞々しい音が職員達の部屋で反響していた。

 

 ベッドに腰掛け仰向けに寝転がり、膝から下だけをベッドの縁から垂らしたカルデア職員が快楽に呻く。

 

 登り詰めていく官能を堪えるように目を閉じて歯を食いしばる職員だったが、それももう長くは持たない。

 彼の股の間に跪いていたのは妖精騎士バーゲスト。彼女の規格外の爆乳による強圧的なパイズリが、性に慣れた職員のチンポを激しく扱いていたのだった。

 

 バーゲストが職員のペニスを胸で扱き始めてからわずか数十秒。

 

「ぐっ……ぁ、射精るッ!!」

 

「っ……フフ」

 

 彼女の胸に挟まれ緩急様々な刺激を受けた肉棒は敢え無く吐精。大量の精子が柔らかい乳房の中で吐き出されるがバーゲストは射精に合わせて更に乳圧を強めた。

 

 マスターにより重点的にパイズリの腕を仕込まれており、今やパイズリは彼女の得意技と言っても良い。

 元々妖精の特性として人間のものを模して肉体を形作っていったという背景もあって、当初はその手の技術は持ち合わせていなかったのだが、真っ白なキャンバスのように教わる事をみるみる吸収していきそのうえ最近はマスターへの性奉仕は体外での奉仕ばかり。

 

 自分の問題でそうして距離を取り、愛しいと感じている相手に身体を許せずにいるという状況も相まって彼女自身精力的に学ぼうとしていたのも大きな要因である。

 

 卓越したパイズリ技術と恵まれた身体、凄まじい爆乳と筋力によって生み出される乳圧はもはや極上の名器揃いのサーヴァント達の秘所の快楽にも匹敵し、数度の射精を全て彼女の胸中に注ぎ込む者も大勢いた。

 

 寧ろマンコと違って縦横無尽に意識的に、柔軟に任意で快楽の波状を変化させる事も可能であり、そういう意味では彼女の最も目立つ部位の一つである爆乳は、もう一つの性器と呼んでも過言ではない。

 

「もう射精したのか。そんな弱いチンポでは私を孕ませることなぞ出来んぞ」

 

 胸の中で行われた射精。しかし彼女のパワーと胸の大きさで、精剛である筈の職員の精子は全く外に漏れ出ておらず、外から見る分には何の変化も起こっていない。

 

 バーゲストは不敵に笑いながら胸の圧を緩めて深い谷間を開く。

 

 すると中からは白濁液に覆われた職員の黒々としたペニスが現れ、ムワァ……ッ♡♡ と強い性臭と熱気が漂った。二つ乳房の間を非常に粘性の高い精液の橋がかかり、周囲のその様子を眺めていた職員達はあまりのエロさに思わず息を呑む。

 

 本来の世界線であれば貞淑な淑女(レディー)である彼女は例え胸だけであろうと手であろうと、そもそもそうそう簡単に他人に身体を許すことはないのだが、こちらの世界線では当然そのラインも変わってくる。

 

 こちらの貞操観念の緩い世界線では彼女は上に立つ者として、有象無象の弱者であろうと平等に寛容だった。

 決して(うやうや)しく傅くことは無く、朗らかに打ち解ける事も無く態度も上からではあるが、“それも強者としての責務の一つ”として滅多な事が無い限り断らない。

 

 寧ろ彼女がその“在り方”を強者として認めたマスターのような人物の方が、前述の捕食衝動の関係で身体を重ねるのは難しく、ただその魅惑的な肉体を求めるだけなら弱者である方がよっぽどお手軽と言ってもいい。

 

 

 そんな特性から、彼女に淫呪を刻めたものは今の所マスターを含めてこのカルデアでは異例のゼロ人であった。

 

「バーゲストさん、その……良いですか」

 

「ん? あぁ、良いだろう」

 

 残った数人の職員が声を掛ければ、バーゲストは立ち上がって壁に手をつき、中腰となって尻を職員達に突き出した。

 

「うぉ……すっげ……」

 

 職員の前に広がるのは大きな肉の身体。

 百九十センチという大きな身長から彼女はどうしても腰の位置を職員と合わせるためにガニ股になる必要があり、巨大な尻と筋肉質な太い足が下品に開かれてペニスの挿入を待ち受けているという光景が広がっていた。

 

 普段のキリッとした武人然とした姿からの今の下品な格好のギャップ。

 後ろから見てもその爆乳が視認でき、自分よりも高身長で遥かに上位の存在の痴態に職員の肉棒の固さは上がっていく。

 

――――ズププッ……♡♡

 

「ん……ッっ……ふ……♡ ンっ……ん゛、ぅ……!♡」

 

 はち切れんばかりの高密度な雌肉を掻き分けて、職員の剛直がバーゲストの女陰に突き立てられた。

 

 一瞬甘い声を漏らしそうになった彼女は僅かに艶めいた呼気を漏らし、努めて彼ら弱者の前では皆を導く騎士としての姿を保とうとしていた。

 

 

 バーゲストが職員達に性奉仕を行う時の体勢は決まっており、フェラやパイズリ、手コキを行う時は必ず相手を寝かせて行い、今のようにこうしてセックスを行う時は必ず壁に手をついて後ろからハメさせている。

 

 それは彼女の頭部に存在する角――亜鈴の触覚の存在が関係している。

 

 彼女の角は妖精としての本能を押さえる理性としての役割を果たしており、強く信頼している者以外には必ず触れさせない。

 

 故に万が一にでも自身の角を触らせないよう、今日も彼女は尻を突き出して便器のように接触部位をその周辺に止めようとしているのである。

 

 ぱんっ♡ ぱぢゅっ♡♡ ぬゅ゛っぢ、どちゅんっ♡♡

 

「――ォっ♡ ……っ、~~♡♡ ふぅっ……♡♡ んっ……ほぉっ……♡♡」

 

 両手いっぱいに広げて抱え込めるような大質量の雌尻。感触は勿論筋肉の弾力性と女性らしい柔らかさで大変心地よく、職員の腰のグラインドにも力が入るというもの。

 

 また、バーゲストの方も、このカルデアで日常的に英霊を抱いた影響により性剛でテクニックも兼ね備えている職員にハメられている割りに控えめな喘ぎ声だが、それは決して彼女が不感症と言うわけでも職員が下手と言うわけでもない。

 

 彼女は必死に耐えているのだ。

 

 強者たるもの弱者の前で無様は晒せない。弱者の前で情けない声を聞かせてはならない。

 

 そんな信念で必死に喘ぎ声を噛み殺しているだけに過ぎず、実際には彼女のマンコも例に漏れず他の英霊同様激よわだった。

 

「……゛……ぁ……っ♡♡ っっふ……フーっ……!♡♡ ぅっ……ん……ん、ぉ……♡♡」

 

「……っ……ぐ……ぁ、くぅっ、もう……っ!!」

 

 一人目の職員が果てる。近付いてくる射精に合わせて膣肉を抉るペニスの動きが激しさを増し、彼女は壁を向いているのを良いことに片手で自分の口を塞いだ。

 

「――――んぅゥぐっ……!!♡♡♡ フーッ……フーッ……♡♡」

 

 射精と同時に訪れるアクメの波。バーゲストは膣内のペニスを締め付けながら全身にグッと力を込めて、何とか雌の声を漏らさずに口内に留めることに成功。

 

 腹筋が浮かび上がり、肌の血色が良くなって上気する。汗を浮かべ、荒い呼吸で必死に精神を落ち着けようとしていた。

 

――――ヌ゛ププッ……!♡♡ ぱちゅんっ! ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡ ぱんっ♡

 

「――ッ゛ォ゛……!!?♡♡ ぉ、ん……ふーっ……!!♡♡ いきっ……なりィっ……♡♡」

 

 当然バーゲストという極上の女体を前に一度で終わる男などいる筈もなく、興奮した職員はそのまま二回戦を始めた。

 

 不意を打たれ戸惑いはしたものの彼女は泰然自若に構え、すぐに調子を取り戻すと職員が犯しやすいように尻を突き出し、中腰の姿勢を保つのだった。

 

 

――――……

 

 

「んっ♡♡ う゛、ふぅ……っ♡♡ ぁっ♡♡ んっぎ、うっぁ♡♡」

 

 残っていた職員の相手も遂に最後の一人。

 

 長時間立派で形状様々なペニスに犯されて充分に彼女の身体もほぐれ、当初より随分と声も漏れるようになった。

 

 

「………………」

 

 職員の眼前には激しく揺れるバーゲストの尻肉。幅広く撫で回せば吸い付くような肌のハリと感触の良さが伝わり、揉み込めば沈み込む柔らかさと弾き返す豊かな弾力が指を楽しませる。

 

 それを前に、職員は思わず片手を振り上げていた。

 

 

――――パシィィンッ♡♡♡

 

 

「お゛ほぉっ!?♡♡ き……貴様っ……♡♡」

 

「ぅくっ……! すいませんバーゲストさん……でも叩くと、締まりが一段と……っ!」

 

 彼女の尻を叩けば水気のある音と弱い痛みによってマンコの締め付けにアクセントが加わり、只でさえ名器のバーゲストの秘裂に更なる快楽の波長が増えた。

 

 職員は我慢出来ずに再度片手を振り上げパチン、パシンと幾度と無く彼女の尻に平手打ちを見舞う。

 

「か、勝手に――あ゛うっ!♡♡ 尻を叩くなっ♡♡ きっ……貴様にそこまで許可――お゛っ♡♡ ……~~許可、した覚えは、無……いぃ――んぐぅっ♡♡♡」

 

 不意に訪れた被虐的な快楽にこれまで覆い隠していた本気の声が混じり始め、彼女は堪えていた潮まで小刻みに噴き始める。

 

 一段と増したチンポの快楽に翻弄されながらも何とか強者としての姿を保っていると、先に職員の方に限界が訪れた。

 

「~~~~っ……ぐ!!」

 

「――――ん゛ぉ゛ほぉっ!!♡♡♡」

 

 最後の職員の最後の射精。既にスパンキングにやり崩れかけだった彼女は思わず本イキのアクメボイスを漏らしてしまい、中腰ガニ股で壁に手をついたままビグンッ! と大きく身体を痙攣させる。

 

 息を切らした職員がペニスを引き抜いてもしばらく彼女はその姿勢のままで、ゼェゼェと深く息を吐いて整えていた。

 

 幾ばくかそうしていて調子を取り戻した彼女は、

 

「お……終わったな……♡ ハァ……ハっ……では私は……失礼する……♡」

 

 膝を震わせながらも立ち上がり、頬を朱に染めながらも普段の憮然とした表情に戻って彼らにそう告げた。

 

 そのまま壁に手を添えて、股から精液を垂れ流しながら彼女はその場を後にする。

 

 

 強者(バーゲスト)による弱者(職員たち)への性奉仕。

 

 これが、彼女のカルデアでの日常であった。

 

 

――――……

 

 

 

 それから数時間後、彼女は何の気なしに普段様々な人物が集って訓練している大きめのシミュレータールームへと足を運んだ。

 

「ゼェッ……ハァッ……ハッ……」

 

「うむ、儂の課した準備運動も躓くこと無くこなせるようになった。次からはまたバージョンアップが必要だな」

 

「マジ勘弁して師匠……!!」

 

「さて、それでは早速スカサハ殿と僕の共同考案である修行を始めるか。バテている暇は無いぞ我が弟子!!」

 

「いや鬼一師匠ちょっと待って……! 今俺もう既にグロッキー……!!」

 

「馬鹿を言うな。せっかく準備運動で暖まった身体が冷めてしまう」

 

 

 そこでは西の師匠、スカサハ。東の師匠、鬼一法眼。

 

 そしてバテバテになってクーラーボックスの上にへたり込んでいるマスターの三人がいた。

 

 本日のシミュレーター内に設定されている環境は日本の自然溢れる山間部。

 

「む? お主は確か……最近召喚された異聞帯ブリテンの……」

 

「バーゲスト殿、だったか。 ……うぅむ…………話には聞いていたがこれまた中々……一目見ただけでも分かる鍛えられた肉体に漂う覇気…………良いな!」

 

 最初に彼女の訪問に気付いたのはスカサハと鬼一法眼の二人。

 白銀の鎧の姿で三人の元へ近寄った彼女は二人の師匠へ視線を巡らせる。

 

 武闘派師匠二人組からの反応も上々。

 

「そう言う貴殿らは……私は汎人類史の知識に疎いが、未だこのカルデアの幕下に入って歴の浅い私でも噂は聞き及んでいる。天下無双の大英雄スカサハ殿に、マスターと出身を同じとする東洋の神霊、鬼一法眼殿、だったか」

 

 ガシャリ、と鎧を鳴らして立ち止まった彼女と二人の視線が交差して、たったそれだけで三人は互いに互いの実力を把握して不敵に微笑んだ。

 

「そしてマス――――ッ……!!」

 

 両者に挟まれた状態で息を整えていたマスターを見据えたバーゲストは思わず言葉をつまらせ、一気に頬を赤らめさせる。

 

「やぁバーゲスト……ごめんねこんな状態で……」

 

 そう言うマスターの姿は、上着は脱ぎ捨てられ現在肌にピッタリと貼り付く黒のトレーニングウェア一枚に、運動用の頑丈なジャージのズボン一枚。

 

 長きに渡って様々なサーヴァントに様々な分野を師事されて鍛えられてきただけあってそれなりの筋肉がついており、その丸みと凹凸を帯びた肉体の表面を珠のような汗が流れ光沢を放っている。

 

 弱者として認識している職員達でさえ、鍛えられている肉体をしていれば“ほう……”と好感を覚えるのだ。

 

 認めているマスターのそれともなれば、彼女が思わず目を奪われるのも当然と言える。

 

 口内に途端に湧き出てきた大量の唾液をゴクリと飲み下し、スカサハや鬼一法眼の手前彼女は何とか平静を装った。

 

 「あ、あぁ……鍛練に精を出していたのだな。い、良いことだ」

 

「んー……そうだな、どうだろうか。貴殿もせっかくこの場に居合わせたのなら、親睦を深める意味合いも込めて一つ、我々と手合わせでも」

 

「おぉ。それは確かに良い提案だな。凄まじい剛なる太刀筋の魔剣の使い手と聞いているぞ。僕としても願ってもない展開だ」

 

 スカサハから提示されたケルト式親睦会の提案。好みや思考を同じくする鬼一法眼もそれに賛成し、バーゲストもまた、それに好意的な反応を見せる。

 

「ふふ……凡人類史の大英雄二人からの直々の歓迎会とは光栄だ。マスター。構わないだろうか」

 

 今の彼女はカルデアのマスターの騎士。剣を預ける相手としてバーゲストはマスターに確認を取り、彼もまたそれに二つ返事で了承した。

 

「じゃあ俺は参加するわけにも誰か一人を贔屓するわけにもいかないし休憩を…………」

 

「何を言っているマスター。儂らが模擬戦を行っている間は一人でも出来る鍛練を課してやろう。ほら、足を肩幅に開き腰を落とせ。膝の角度は九十度に。両手の指でこの水でいっぱいになった水瓶を掴み、腕をまっすぐに伸ばして水平に保つのだ」

 

「ぬ……あぁ……これ……っ、キッツ……!!」

 

 テキパキとスカサハから下される指示。

 あっという間にマスターは肩幅に足を開いた状態の空気椅子の姿勢で重たい水瓶を指の力だけで支える事に。

 

「おぅ、体幹と足腰を鍛えるのに最適な修行じゃないか。これは効くぞぉ」

 

(キツいけど……まぁ師匠も鬼一師匠とバーゲストの三人で戦う間、こっちを気にする余裕も無いだろうし限界来たら倒れ込んでも別に…………)

 

「あぁそうそう。お主の尻の下にルーンを刻んである。もし倒れたり水瓶を落としたら発火するから頑張って耐えるように」

 

「スパルタ過ぎる!!!」

 

 マスターの抗議の声も余所に、三人の女傑はマスターを戦闘の余波に巻き込まぬよう離れた山へと。

 

 途中チラリとスカサハが肩越しに振り返ってマスターの様子を確認すれば、

 

(くっそぉ……また絶対やり返してやる……!!)

 

 恨みを込めた視線で師匠であるスカサハを睨み続けていた。

 

「……っ…………ん……♡ フフ……」

 

 マスターによって敗北と隷属の快楽を教えられ、マゾ快楽の虜となったスカサハ。

 

 いつも彼にとってギリギリの修行を課しては、与えたストレスを報復と言う形でベッドで叩き返され、肉便器、便利な性奴隷として徹底的に犯し倒される。

 

 この後に我が身に待ち受ける被虐的な快感と服従の甘美な味わいを期待して、彼女はひっそりと股を濡らしたまま親睦会を開くのであった。

 

 

 余談だが、バーゲストは過去に妖精國で男女問わず妖精か人間か種族も問わず恋人を作ってきた。

 全て、食べたくなるほどに、食べてしまうほどに愛してきた。

 

 つまり彼女のストライクゾーンに老若男女の境界線は存在しない。

 

 

 そのため、引き締まり鍛えられた肉体、天から与えられたような美貌、何より実力としても在り方としても“強者”であるスカサハと鬼一法眼もまた、彼女としては非常に好みであったらしい。

 

 

――――……

 

 

 大規模な環境破壊を伴う激しい戦闘。シミュレーターの計器を振り切る魔力反応に、轟音を伴う衝突音。

 

 三人の女傑による激闘と言う名の親睦会は円満に終わり、マスターも何とか長時間に渡る修行を耐えて火達磨になることだけは回避した。

 

 三人が語らっている間に休憩して回復したマスターが去り際に“今晩自分の部屋に、自分で首輪を付けて全裸で来るように”と小声でスカサハに告げれば、目を蕩けさせながら小さく“わ、分かっ……た……♡♡”と答えていた。

 

 

 現在バーゲストはマスターと一緒に肩を並べて自室へと向かって通路を歩いている。

 

「ねぇバーゲスト。この後時間ある?」

 

「え? え、えぇ勿論」

 

 一声マスターが言葉を投げ掛ければバーゲストは素の口調で返事を返す。

 

 白銀の鎧に身を包んでいるとは言え今はマスターと二人きり。故に本来の素である淑女(レディー)として接していた。

 

 彼女は彼女でここしばらく捕食衝動を気にする関係で濃密な時を過ごせておらず、胸の内で悩みを打ち明けるべきかどうか悩んでいた。

 

「ならよかった。話があるし、一人で俺の部屋まで来てよ」

 

「わ、分かりましたわ。あの…………その前に自室でシャワーを浴びてからでもよろしくて?」

 

「あぁうん、良いよ。ゴメンね気が利かなくて」

 

 マスターとバーゲストが一旦自室に戻るために廊下の分かれ道で二手に別れる。

 

 彼女は自分の身長が高くて良かったと実感しながら、長い足を活かして大股の急ぎ足で自分の部屋へと戻るのだった。

 

 

――――……

 

 コンコン、とエアロックの扉を叩く控えめなノック。

 

 マスターが“どうぞー”と告げれば扉が開かれ、白銀の鎧姿から黒を基調とした色香溢れる魅惑的なドレス姿となったバーゲストが入室してきた。

 

「失礼します」

 

「いらっしゃいバーゲスト」

 

 普段と変わらぬ様子で接してくるマスターに、バーゲストは密かにホッと安堵していた。

 

 最終再臨を終えて呪いを乗り越えたと思っていた矢先に、時間経過と共に増していくマスターに対しての食欲を自覚してから、性器を用いる積極的な交わりから距離を置くようにしていたためマイナスな印象を覚えさせていないかと不安に思っていたが、どうやらそれは杞憂だったらしい。

 

「今日の師匠達との触れ合いもそうだったけど、良い感じにやれてるみたいだね。よかったよ。紅茶で良い?」

 

 テキパキと手際よく来客をもてなす手順を進めていくマスター。

 

 その姿にまた込み上げてくるヨダレを堪えながら、彼女は促されるままに席についた。

 

「……美味しい。慣れていらっしゃいますのね」

 

「マリーとかナーシャ……あぁごめん、アナスタシアとか色んな人から教えてもらってね」

 

「とは言え、まだまだ改良の余地は残っていますけれど。ふふ……」

 

「はは、それもみんなによく言われる。茶会とかお茶ってジャンルはホント奥深いよね」

 

 正真正銘ちゃんとした良い所の淑女(レディー)であるバーゲストからしてみればまだまだ屋敷勤めの本職の人間と比べて程遠い。

 

 しかし真心込めて暖かく自分のために淹れてくれた紅茶の味は決して悪いものでは無かった。

 

 他に並べられた茶菓子の質はもちろん、量であっても彼女が気付くのが遅れるほどにナチュラルに用意されており、これが彼女個人のために揃えられたものであることが窺える。

 

(ッ……ぅ…………く♡♡ 堪えなさい私……!♡♡)

 

 ズクン、と子宮が疼く。紅茶で潤した筈の喉が渇き、飲み下しても飲み下しても次から次へと唾液が湧き出てくる。

 

 フェラやパイズリの度に必ず口で受け止め、手コキで射精させたとしても丹念に指を舐め取って摂取していたマスターの精液や、夜な夜な行っていた激しいオナニーで必死に抑え込んできた情動が彼の姿と優しい姿勢で一気にぶり返してきた。

 

 弱者との相手では満たされる事の無い、胸の内の別の場所にある器。

 

 己の内で暴れ狂う“眼前の愛しい相手を食べたい”という欲求に、彼女はテーブルの下で自分のふとももを強く握り締めていた。

 

 そこから行われるのは他愛の無い何てこと無い日常会話。

 

 “仲良くなれた相手は出来た?” “困っている事は無い?” “タマモキャットの作るこの料理が特に好きだからバーゲストも是非” “毎週○○のタイミングでこんな催しをやってるから今度一緒に行こう”

 

 それらの雑談により幾ばくかの楽しいお茶の時間を過ごし、卓上の茶菓子もまばらになりティーカップの中の紅茶も無くなってくる。

 

 ほんの僅かな沈黙がとてつもなく永い時間に感じ、そろそろこの茶会も終わろうかと言う雰囲気になってきた所で、マスターが席を立ってバーゲストへ一声かけた。

 

「バーゲスト」

 

「っ……はい……♡♡」

 

 彼に促されるままに彼女は席を立ってテーブルを回り、彼がいつも使用しているベッドの縁に腰かける。

 

 逆転する身長差。高さの下がった視界はちょうど彼の首元辺りを映し、膝を揃えて座った彼女の足を割り開かせるようにして正面から近付いたマスターが、彼女の背に手を回して抱き寄せながら無言で唇を奪った。

 

「んっ…………ぁむ……ちゅ、れるっ……♡♡」

 

 目を閉じて口付けに応えるバーゲスト。心臓の鼓動が相手にまで聞こえていやしないかと感じる程に早鐘を打つ。

 本来なら好んでいる相手からのキスなど喜ぶことでしかないのだが、今の彼女は多大なる幸福と同時にそれと同等の恐怖と焦りの感情まで併せ持っていた。

 

(あぁ、あぁぁっ……駄目……!♡♡ 離れないと……♡♡ こんな、こんなっ……無防備なぁっ……!!♡♡♡)

 

 鎌首をもたげた抗いがたい食欲。それを抱えている今その捕食対象の顔が文字通り目と鼻の先にある。

 止まらない唾液とマスターの唾液を互いに送り合い、彼女は懸命に牙を剥かぬようにと自分に命じ続けていた。

 

「ちゅぷ……んぢゅる……~~ぷぁっ♡♡ ま、マスター、もう――――ッんう!?♡♡」

 

 空気を取り入れながら唇を離すバーゲスト。これ以上は彼の身に危険が及んでしまうと思って体を離したが、マスターは無理矢理バーゲストの上半身を強く抱き締めて更に強引にキスを続行した。

 

 両手が彼女の背中に回り、豊かなボリュームたっぷりのプラチナブロンドの髪に手が埋まる。

 

 バーゲストの抱える規格外の爆乳がマスターの胸板で潰れて形を変え、抱き返したい思いに駆られた彼女の両手は同居する恐怖により広げられたままワナワナと震えていた。

 

(こんなっ……いつもより強引……っ♡♡♡ やはり……不興を買ってしまっていたのでしょうか……♡♡ ですがっ……そうでもしないと…………!♡♡)

 

 マスターから送られてくる唾液を余すことなく嚥下する。ねだるように、媚びるように。

 

 水分不足で水に飢え乾いた者が唾を飲んで喉の乾きを誤魔化そうとするように、バーゲストは捕食衝動を少しでも和らげられればと必死に飲み込んでいた。

 

「んっ……!♡♡ ん、ふぅ、んぅ゛……!! ん゛んぅーっ♡♡」

 

 口内で舌が暴れる。

 

 数え切れない程の女性サーヴァントとの逢瀬の回数。

 クソ雑魚マンコと化し性別“オス”であれば絶対に勝てないレベルで弱体化しつつも、技術(テクニック)として持ち合わせている性技の腕は全英霊の中でもトップクラスであるキアラからの指導で、彼にとってキスで快楽を与えることなど朝飯前であった。

 

 関係ない話ではあるが、“そちら”に於いての師匠であるキアラの前で、舌でサクランボの茎を結んで見せたら彼女は舌で知恵の輪を秒で解いてドヤ顔してきたので腹いせに犯されて孕まされたりしている。

 

 

 別の生物のように口内で暴れ回り蹂躙を続けるマスターの舌技。

 

 歯茎をなぞり自分の舌を圧迫し的確に幸福を感じさせてきて、ビクンビクンと彼女の巨体が震える。

 

「――――プハァッ……♡♡ はぁっ……はぁっ……はぁーっ……♡♡♡」

 

 ようやくマスターが唇を離した時には、バーゲストは完全に出来上がって発情した雌犬のようになっていた。

 

 口は閉じず熱い吐息を吐き出しながら、まだ口の中に彼の舌が這い回っている感触が残っている。

 

 彼女自身の意に反して“まだ足りない”と訴える肉体。距離の離れてしまった舌を望むように勝手に舌が動き、濃密な雌のフェロモンが全身から放たれていた。

 

 次にマスターはベッドの上に立ち上がり、ベルトを外してズボンを下ろす。

 布地を引き裂かんばかりの勢いで勃起した巨根がテントを作っており、彼は手を使わずに脱がせてと指示をした。

 

 彼女は熱い吐息を吐きながらおずおずと彼の股間に顔を近付ける。

 

 鼻孔に侵入してくる興奮した雄の香りが彼女の雌を手加減無しに揺さぶって、胸の内で際限無く燃え上がり続ける。

 

 下着のフチを唇で摘まみ、引き下ろす。

 

 ドキドキで胸を破裂させそうになりながら最後まで口で引き下ろせば、

 

「あうっ♡♡♡」

 

 戒めを解かれたマスターの凶暴なペニスが天を仰ぎ、ペチンッとバーゲストの顔を打つ。

 

 眼前でいきり勃つ雄々しい肉竿は彼女の顔に影を下ろし、嫌が応でも興奮を煽られて彼女の乳首は痛いほどに勃起し、漏れ出る愛液に下着はもはや役割を果たしていなかった。

 

 無言で頭部を掴まれる。理性を司る大事な角のある、砕けたが最後魔犬の本能のままに暴れてしまう大事な器官のある頭を。

 

 

「し、失礼します……ッ♡♡♡」

 

 言外の要求に従い、彼女はマスターのペニスの亀頭に奉仕を行う挨拶としてキスをした。

 

 自分のためと、何より職員の身の安全のために一度も許可したことの無い“自分の頭に相手の手が届く”状況での性奉仕を。

 

「んちゅ……んむっぢゅる……♡♡」

 

 亀頭を口に含んだバーゲストは肉厚な舌でカリ首を舐め回し、竿を手で優しくしごく。

 

 パイズリ技術と一緒にマスターから仕込まれたフェラテクを十全に発揮しながら、彼女は更なる手順へ。

 

(思いっきり口をすぼめ……ゆっくりと啜りながら奥まで…………ッ♡♡♡)

 

「ぢゅれぅ、じゅるるるるっ……♡♡ じゅぷっぢゅるるる♡♡♡」

 

 美しさと凛々しさを兼ね備えた美貌をはしたなく歪ませて、常に奉仕相手の様子を確認できるように上目遣いでジーッ♡♡ と見つめながらフェラを続ける。

 

(そしてっ……吸引力を保ったまま後ろに引いて…………スピードに緩急を付けて唇でおチンポをしごくッ♡♡♡)

 

「んぶじゅ♡♡ ぢゅぶ、じゅっぽ♡♡ くぽっぐっぽじゅっぷぢゅっぽ♡♡♡」

 

(その間も中で舌を這わせて舐めしゃぶる事を怠ってはいけない、でしたわよね……♡♡)

 

 教えられた技術全てを用い、また前述のテクニックを単調にならぬよう不規則に頭部を前後させ快感を与えていく。

 

 フェラを行うまで自分を抑え込めたのは僥倖であった。

 いつものようにマスターを射精まで導き、大量の精液を飲み込めばまたいくらか我慢できる。

 

 少しでもこの捕食衝動を遠ざけようとバーゲストは熱心なフェラチオを行い、それは無事に実を結んでいよいよ射精へと導く事に成功した。

 

 自身の頭部を掴む手に僅かな力が籠る。何より咥えている愛しい相手のペニスの膨張がそれが近い事を如実に伝えていた。

 

(射精の予感を感じたら……自分から喉奥に迎え入れて受け入れッ……!!♡♡♡)

 

 グッ、と引き寄せられるバーゲストの頭部。それに逆らう事なく、むしろ迎え入れながら彼女はマスターの射精を口内で受け止めた。

 

「―゛ー゛ー゛ー゛っっッ!!♡♡♡」

 

 大喰らいである彼女の口を容易く埋め尽くし、頬を膨らませる程の大量射精。

 パンパンにザーメンを詰め込まれたまま、最後まで教えを守って吸い付きながらペニスから口を離し、彼女は成果を献上する騎士のように口を開いてマスターを見上げた。

 

 モワァと熱気香るほどの濃厚精液。ニヂャア……と彼女が口を開いたまま舌を動かし、舌の裏まで精液で一杯であると健気にアピールする。

 

(……ゃく……早く……早く、早くッ早くっ……!!♡♡)

 

 未だ渇きは止まらない。口の中に望んでいる人物が排泄した液体がある。それを飲み下せないこの瞬間は彼女にとって耐えがたい長い時間であり、胸中で何度も何度も必死にマスターからの許可をせがんでいた。

 

 しかしマスターはこちらの考えを知ってか知らずか焦らすようにして中々ごっくんの許可を出さず、生殺しの状態を維持される。

 

 プルプルと身体は震え、自らの口内から香る性臭と精液の味に甘イキし、秘所からは小さく潮を吹いていた。

 

「………………よし」

 

「――――ッ♡♡♡」

 

 言い終わる前には既に口を閉じて咀嚼を始めていた。

 ただ多いだけにあらず、濃さも臭いも味も全てオナ禁明けの一発目のような。

 

 指で摘まめる、噛み潰せるほどの濃度のそれを、幸い際限なく湧き出てくる唾液と絡めながら緩やかに喉へ落として胃袋へと納めていった。

 

 その間もマスターから頭を撫でられ、止めどない喜びと鎖を引き千切らんとする獣性が勢いを増していく。

 

 そうして時間をかけてようやく口内に残った最後の精液が舌の上に乗る。それを名残惜しく思いながら、彼女はゴクリと喉を鳴らして飲み干した。

 

「コクッ……ン……く、……ゲぇ゛ぇ゛ぇ゛ふぅ♡♡♡ ……げゥっ……♡♡」

 

 最初は下品、はしたないとして抑えていたザーメンゲップ。

 しかしマスターが悦ぶと知り、またその下品さが興奮を煽ると知ってからいつしか抵抗の無くなった彼女は今日も抑えることなくゲップを行った。

 

(ふう……危なかった……何とか間に合いましたわ…………♡♡)

 

「ねぇバーゲスト」

 

 自分を見失う寸前で得られた特濃ザーメンにより、焼け石に水程度ではあるが落ち着きを取り戻せたバーゲスト。

 

 そこへマスターから声をかけられ、彼女は火照った表情のまま彼へと視線を向ける。

 

 彼は調子の変わらぬ優しい笑顔のまま。

 

 

「他にもバーゲストにやってもらいたいことがあるんだけど良い?」

 

 

――――……

 

 

「こ、これでよろしいんですの……?」

 

「あー良いね。最高」

 

 着用してきたプライベート用のドレスは脱ぐように命じられた。

 生まれたままの裸の姿。筋肉に覆われた丸太のような脚。割れた腹筋。柔らかく姿を変える爆乳。全てが露になっており、彼女は現在ベッドの上で仰向けになって自分の膝裏に手を回して足を抱えていた。

 

 マスターから告げられたのは、“その太ももで挟んで欲しい”というもの。

 

 彼女は困惑したが彼は至って真面目に言っているようなのでそれを了承した。

 

 マスターが硬度も膨張具合も維持したままの勃起ペニスをバーゲストの太ももに挟む。

 

 彼の巨根であっても完全に隠れてしまう程のバーゲストの太もも。

 

 全体を肉に包まれたまま、彼は彼女の両脚を胸に抱えて腰を振り始めた。

 

「……っ……♡♡」

 

 両足の内ももの間を擦りながら行き来する、熱い雄の象徴。

 如何によく開発されチンポに激よわな身体であるとは言え、流石に太ももにまで彼女の性感帯は及んでいない。

 

 端的に言えば彼女自身は快楽自体は全く感じていなかった。

 

 しかし、

 

(あ、あんなに激しく……わたくしの脚で…………♡♡)

 

 シンプルな快感とは違う別の悦びが胸を満たしていく。胸が高鳴る。

 筋肉に覆われた太い脚に自分の興奮を刻み付けるかのように、マスターはペニスをしごいて快感を得ていた。

 

(敵を倒すために鍛えてきた筋肉でも……わたくしの脚でも……マスターを興奮させれるんですね……♡♡)

 

 別段バーゲストに太い脚や鍛えられた身体にコンプレックスがあると言うワケではない。これは自分が強者として自らを研鑽し、鍛え上げてきた分かりやすい形としての象徴である。

 

 しかし同時にこの筋肉に包まれた女性らしからぬふとましい脚は、一般的な性的嗜好に対してのセックスアピールにはなり得ないとも思っており、彼の敢えてのその部位を用いての自慰は彼女にとって望外の喜びであった。

 

 マスターの太ももへの抽挿のペースは上がっていき、激しさにも拍車がかかる。

 そして限界が訪れたその時、彼は強く彼女の両脚を引き寄せて本日二度目の射精を行った。

 

「ぐ……くぅぁッ……!!」

 

「~~~~っ……ぁ……♡♡♡」

 

 高密度な筋肉の隙間から勢いよく弾け出るマスターの精液は、彼女の血色のいい脚を汚して更に仰向けに寝そべったままの彼女の腹筋へと落ちて広がった。

 

 愛撫やセックスで感じる快楽を火薬等で炸裂するような激しい快楽に例えるならば、この嬉しい、という感情を元に感じた快感は言うなれば他に頼りの無い時に自分を優しく温めてくれる焚き火のような快楽だった。

 

 性感帯を刺激される事無く精液の匂いと喜びによりマスターの射精に合わせて彼女も軽い絶頂を迎え、右手の緩く曲げた人差し指を口に咥えてイキ声をかみ殺す。

 

「……ふぅ~、やっぱり思った通りだ。バーゲストの脚最高だったよ」

 

 二度目の長い射精を終えたマスターは抱えていたバーゲストの両脚を下ろし、変わらぬ優しい感謝の笑顔を向ける。

 それにまた彼女の心が刺激され、一旦落ち着いたドキドキがまた息を吹き返した。

 

「あ、ありがとうございます……その……そんなに良かったですか……? 私の脚…………♡」

 

「うん? もちろん! すっごく綺麗だし、興奮する。じゃあ、まだヤリ足りないし次お願いしていい?」

 

 

 

 マスターが次に申し出たのは、もう幾度となく技術を仕込まれながら行ってきたパイズリ。

 

 それも立って行ったり座ったマスターの足元に跪いて行ういつものではなく、本日のそれは少し様相が違った。

 

「んっ♡♡ ぁっ♡ ()っ……つい……♡♡ うくぅっ!♡♡ マスタ……!♡♡ そんなっ、乳首……ィ♡♡♡」

 

 引き続き仰向けに寝転がったままでいるよう指示されたバーゲスト。

 

 そんな彼女の胴体に馬乗りになったマスターが、両手で抱えてもなお手に余る暴力的なデカ乳を掴んだ性行のように腰を前後に振っていた。

 

 にゅぷんっ♡♡ たぽんっ♡♡ ずり゛ゅんっ♡♡ くりっ♡♡ と彼女の乳房の間を往復する彼の雌殺しチンポ。

 

 ただマスターが自慰のように腰を前後させているだけではなく、彼の動きに呼吸を合わせて彼女も寝たまま自分の爆乳を押さえて職員にやったものと変わらぬ奉仕を行っていた。

 

 硬さと弾力性を兼ね備えた彼女の両脚とは対照的に、柔らかさと柔軟性を兼ね備えた彼女の胸はこれまた別種の気持ちよさ。

 

 眼下にて目を蕩けさせ顔を赤らめ、懸命に奉仕を行うバーゲストの顔は、両方の乳房の先端の乳首を戯れに弄る度に切なげに眉を潜めさせていた。

 

 極上の名器にも匹敵する彼女のパイズリの快楽の前に、マスターに三度目の射精の時が近づく。

 

(あ……マスター、射精そうなんですね……♡♡♡)

 

 肉を打つ音と一緒に前後する彼のチンポの熱、膨張具合。腰を振るペース、そして表情から射精が近付いてきている事を察したバーゲストは、ひっそりと、その瞬間に合わせて肉棒を圧迫するパイ圧を僅かに緩めた。

 

 いつも職員にやる際は最後の一滴まで搾り取るようにギュウ~~……っ!♡♡ と乳を寄せて刺激し、射精の全てを自分の乳の中に収めるのだが、マスターの時だけはいつもわざと力を抜いていた。

 

「く、ぁ……っ!!」

 

「きゃうっ♡♡♡」

 

 遠慮なく行われる乳内射精。火傷しそうな程に熱いペニスから放たれる、溶けた鉛のようなドロドロの精液。

 

 それは彼女の緩めた胸元からドプッ♡♡ ビュルルルゥっ♡♡ と間欠泉のように吹き出して、彼女の美しい顔面を白濁とした種汁が我が物顔で汚し尽くす。

 

 眼前にて行われる雄々しい射精に、三度目の射精に於いても全く勢いも粘度も衰えない生命力満ち溢れるザーメンに、彼女の子宮が反応しそれが欲しいと身を疼かせていた。

 

 ドロリと彼女のくっきりとした目鼻立ちの顔を垂れ落ちる精液に、至近距離でその匂いを嗅いで密かに絶頂。

 

 プシッ、ヂョロロ……♡♡ と彼に見られていない場所で密かにイキ潮を漏らしながら、その動きをウットリとした眼差しで追い掛けていた。

 

 自身の身体の上からどいたマスターが、濡れた布巾やウェットティッシュを探す素振りはない。

 

 それは暗に浴びせかけられた彼の精液を自分で処理しろと告げているのだとすぐに察した彼女はおずおずと顔面に付着したザーメンを手で摘まみ、少しずつ口にするという形で綺麗にする。

 

 全て拭い去る頃には二度ほどまた甘イキしてしまった。

 

 

「はぁっ……は……♡♡ ……ゴクッ……♡♡♡」

 

 

 ドクドクと心臓の音が煩い。耳元で全身の血潮が流れる音が聞こえている気がする。脳内で獣の唸り声のようなものが反響していた。

 

 一発目の精液を丹念に味わった事で一旦収まりを見せていた衝動。

 

 それが自分の脚でもマスターを悦ばせることが出来たという感情と、目の前で行われ顔面に浴びせかけられた精液の匂いと味で、誤魔化していた獣性が完全に目覚めてしまった。

 

(駄目……離れないと……ッ♡♡♡)

 

 にじみ、ぼやける視界の先ではマスターがこちらに背を向けて何らかの錠剤と一緒に、コップ一杯の水を飲み干していた。

 

 彼もまた三度の大量射精を行い区切りが付いたのだと判断し、いち早くこの場から、マスターから距離を取ろうと立ち上がる。

 

「ハァ……ま、満足していただけたかしら? それではまた私で性欲処理を行いたくなっ――――」

 

 今にも飛びかかって彼の首筋に喰らいつかんとする衝動を必死に抑えながら、その場を去ろうとするバーゲストの腕をマスターが掴む。

 

 そのままグイと軽く引っ張られ、弱々しい令嬢のように再びベッドへと引き倒された。

 

 百二十キロの身体を引き倒せる程マスターの腕力が強かった訳ではない。

 それだけ彼女自身の肉体の抵抗力が低かったにすぎない。

 それだけ、既にもうギリギリなのである。

 

「まだ終わりじゃないよ。ほら」

 

「ッ……え…………♡♡」

 

 倒れたバーゲストの顔面のそばでそびえ立つマスターのペニス。

 至高の悦楽と共に間髪入れず思いっきり精子を吐き出したことで全開時よりやや、ほんのやや弱まっていた勃起チンポの勢いが、一番最初のフル勃起状態よりも更に硬く大きくなって、表面にはミミズのように血管が這っていた。

 

 バーゲストは知る由もないが、先程マスターが水と一緒に含んだ錠剤はダ・ヴィンチちゃん印の強力な精力剤。

 並の男性であれば穴が空いているものを見たら何にでも無我夢中で腰を振るようになりかねない強力なもの。

 

 彼はまだまだこの交わりを終わらせる気がない。

 

「で……ですが………♡♡♡」

 

「バーゲストが悩んでいた事には気付いていたんだけど、それに対してどうすればいいか分からなくてさ」

 

 秘めていた事実を明かされたと知ってバーゲストは思わず息を飲む。

 

 曰く、カルデア側からの視点だけでは足りていなかったモルガン側の視点での妖精國の情報を。その中にはもちろんバーゲストの事も含まれていた。

 

 着名(ギフト)で押さえ付けることで獣の厄災が顕れる事を封印していた事に加え、彼女が愛した者を食べずにいるといずれ発狂してしまう事も含めて。

 

「だからまぁ、ウチなりのやり方で君を満腹にさせられたらなって」

 

 ベッドに引き倒されたバーゲストの股を開かせ、今すぐにでも誰かを犯さねばならないとでも言うかのように膨張した肉棒を押し付けるマスター。

 

 その姿は自らの愛情と共に湧き出る食欲でパンク寸前になっている自分の姿が重なった。

 

 

 ヌ゛リュ……ンッ♡♡ とマスターの亀頭がビショビショに濡れそぼったバーゲストの膣口を擦って跳ね上がる。

 

 ピンと勃ったクリトリスを根本から弾かれ、稲妻が迸ったかのような鋭い快感にバーゲストは顎を突き上げて快楽に呻いた。

 

 

「ハァッ……は……はぁ……、ゴクッ…………♡♡」

 

 もはやバーゲストの口から制止の言葉は出ない。

 捕食衝動という彼女自身の本能と、今まで見たこともない女を狂わせる事に特化したメス殺しチンポを前に(つがい)として肉体が屈服する雌としての本能に圧され、拒むことも体勢を変えて逃れることも出来ずにいた。

 

 ガシッ、と腹筋の浮いたバーゲストの胴体を力強く掴み、ゆっくりと挿入を開始する。

 

「お゛っ……ん、ぐ、ぅ゛……♡♡♡」

 

 日に日に増していくマスターへの食欲を理由に性行から距離を取っていたバーゲストにとって久方ぶりの主のチンポ。

 

 女性にとって何よりも大事な生殖器官が埋め尽くされていく感覚を彼女本人に自覚させるかのように、キツい膣口を、ヒダの一枚一枚を掻き分けていくようにして淫水焼けした黒光りチンポが進んでいった。

 

 ヌ゛ププ、ぅ……♡♡ とジワジワ歩を進めてくるマスターの怒張の感覚に、彼女は仰向けのままシーツを握り締め、目を見開き口を開けて悶えることしか出来ない。

 

 彼のメス殺しチンポの三分の一程まで挿入が進んだ段階で、とちゅん♡♡ と種汁を期待して降り切っていたバーゲストの子宮が鈴口とキスを交わす。

 

 その瞬間、

 

 

――――どぢゅっっっっん!!♡♡♡

 

「ッっっお゛゛゛!!?♡♡♡」

 

 マスターは唐突にバーゲストの腰を掴む手に力を込めて、一気に膣奥までを貫いた。

 子宮が潰され最奥にまで押しやられ、彼女の体格をもってしても尚竿の余るバフ盛り巨大ペニスは、長らく帰還していなかった妖精騎士のマンコを刺激した。

 

 グリンと両目を剥いて背筋を反らせ、舌を突き出して極大のアクメに達するバーゲスト。

 

 もはや準備運動の必要は無いとでも言わんばかりに勢いよくペニスを引き抜いたマスターは腰を激しく前後させ、強烈なピストンを開始する。

 

「お゛゛っ!♡♡ お゛ほぉ゛っ♡♡ イ゛っ、イッグ♡♡♡♡」

 

 そこには強者、妖精騎士ガウェインとして名を馳せた英雄の姿は存在していなかった。

 

 一度の挿入だけで一つでも脳が焼き切れるほどのアクメが無数に訪れ、引き抜かれる際のカリ首の刺激でまた絶頂に追いやられる。

 

 たった一回の往復だけでそれであり、一つ一つのアクメを脳が処理する間もなく次の子宮ノックが訪れる。

 

 突かれる度に股からは悦びの潮を噴き散らかし、ばるんっ♡♡ どたぷんっ♡♡ と彼女の爆乳がダイナミックに暴れ狂っていた。

 

 マスターが彼女の膝裏に手を回し、下半身ごと抱え上げてバーゲストの身体へ覆い被さる。

 

「ん゛お゛ぉ゛♡♡ 待゛……ぁ゛っ、ゥ゛っ

んぃぃ♡♡」

 

 当然彼女の蜜壺に収まったままのペニスが膣中でグリュンと擦れ、完全にマスターの下に組み敷かれているという現状が余計にバーゲストを悶えさせた。

 

「んお゛ぉ゛、お゛、ぉ゛~~ッ!♡♡ ほぉ゛っ♡♡ お゛っお゛イグっイッ……ッ゛~♡♡♡」

 

 大股開きで腰を抱え上げられた種付けプレス。彼の腰が垂直に杭打ち機のように叩き付けられる度にバーゲストの放漫なヒップは面白いように波打ち、グッポリと肉棒を咥え込んでいる膣口からは夥しい量の淫汁が溢れていた。

 

 接近するマスターとバーゲストの顔。

 

 彼女の人となりをよく反映したかのようなギチギチの高密度な肉穴、飢えた獣のようにうねり、締め付け、歓喜に震えるマンコの快楽に堪えながらマスターが口を寄せれば、彼女は餌をねだる雛のように唇を尖らせ深い濃密なキスを交わす。

 

「ん゛っぅぢゅリ゛ゅるるっ……!!♡♡ フーっン゛っう゛♡♡ ぁむ、じゅれりゅるる♡♡♡」

 

 美味しかった。

 

 口内に侵入してくる彼の舌も、送り込まれてくる唾液も何もかも。

 

 互いの睫毛が触れ合うほどの距離でバーゲストは爛々と輝く餌にありついた獣のような眼差しを向け、喜びの涙が双眸から流れ落ちる。

 

 対するマスターも目を背けること無く正面から“バーゲスト”という一個人を真っ向から見据えて優しい目付きを向けており、それがまた肉体と併せて彼女の心を悦びに打ち震えさせていた。

 

 自分と、そしてメスとしての二つの本能に圧されていた理性はどこか冷静に自分の姿を客観視しており、守るべき急所を子宮も含めて全てさらけ出した上で主導権を握られている、生物として“敗け”が確定している現状にどこか充足感すら感じていた。

 

 

 チュパッ、と互いに啜り合っていた唇が音を立てて離れ、バーゲストが反射的に“離れたくない”と舌を伸ばしたタイミングでマスターのピストンが激しさを増す。

 

「ん゛っお゛っお゛おぉ゛っ?♡♡ お゛お゛あ゛っあっあっぁ゛イく、イグ……!♡♡ 絶対イグマンコイグ……~~っ♡♡♡♡」

 

 パンパンパンパン…………ッ!♡♡ と速度を増していく屹立した剛直の注挿。

 

 メスとしての本能が直後の敗北(幸せ)を予感して、亀頭に吸い付く子宮が子種を求めて口を開けた。

 

――――ぼびゅるるぶゅるるるっ♡♡♡ どぼぷっぶゅるるるる~~っ♡♡ びゅぐっ♡♡ びゅぐるるるるぅぅっ♡♡♡♡

 

「ん゛お゛オ゛ォ゛ぉオ゛ぉぉ~~~っ♡♡♡♡ お゛……お゛う゛っ、ほォ゛ぉ……!♡♡」

 

 高潔な武人として、貞淑な淑女としての姿からは想像も出来ない無様な野太いケダモノアクメボイス。

 

 それを耳元で感じながらマスターは全力でチンポをバーゲストの膣奥へ押し付けながら精を放った。

 

 

 パタリ、と力無くベッドへ落ちるバーゲストの両腕。呆けた顔で息も絶え絶えになる彼女だったが、只でさえ絶倫な上にダ・ヴィンチちゃん印の精力剤を服用したマスターは当然まだまだ止まらない。

 

 彼は両手をバーゲストの背中とベッドシーツの間へと差し込むと全身の筋力を駆使して抱き起こす。

 

「えっ――――」

 

 抱き着いたまま引き起こされ振り子のように反動でマスターへ抱き着く形となるバーゲスト。

 

 ほんの一瞬の浮遊感に身を包まれた直後、

 

――――じゅっっぷんっ!♡♡♡

 

 

「ん゛゛ぅグぅぅっ!?♡♡♡」

 

 マスターを下にした対面座位へと姿勢が変わり、挿入されたままのペニスが自重も加わって深く深部へと突き刺さった。

 

 当然ではあるが正常位でいる時の膣穴の向きは重力の向きに対して垂直だった。

 仰向けの姿勢で、腰だけを浮かせて膣穴も床と平行だった。

 

 だからこそマスターの反り返った肉棒はバーゲストのマンコのお腹側の天井を強く擦り、そちらを重点的に刺激する。

 

 しかし今の体勢を起こした対面座位の姿勢では当たる場所も力のかかり具合もまるで違う。

 

 百二十キロの自分の体重も合わさりとっくに降伏し勝手に屈服しているマンコにマスターのメス殺しチンポは強く突き刺さる。

 

「マ゛……マスタ……っ♡♡ お願ッ…………降ろ、し……くだ、さ♡♡♡ は……離れ……へ♡♡」

 

 蚊の鳴くような声で懇願するバーゲスト。

 

 その懇願は子宮を貫く彼のチンポが動かずとも自重で勝手にグリィッ……♡♡ と押し付けられて膣内射精アクメから一向に戻れないが故の懇願でもあり。

 

 自分の体重を如実に感じられている恥じらいが故という乙女な彼女らしい理由での懇願。

 

 そしてもう一つは、マスターの鍛えられた身体に向かい合って項垂れ、しなだれかかっている体勢の関係上、目の前に彼の首筋がありいつその急所に自分が喰らいついてしまうか分からないという恐怖(愛情)故の懇願でもある。

 

 

「嫌だ」

 

「お゛っぎゅ♡♡ ぅ゛……ぉ゛っぉ゛ぉ゛~っ……♡♡♡」

 

 だがマスターは自分の背に回した手を緩めない。

 言葉と同時に揺さぶるかのようにグイと腰を動かしバーゲストのクソ雑魚マンコをえぐる。

 

正常位の時よりも強くチンポと子袋が密着しているのもあって、僅かな動きでも脳髄を走る快楽は先の数倍だった。

 

 

「お゛……重゛、イ゛ッ♡♡ ……で、すからぁっ♡♡♡」

 

「平気だよ。色んな体位が出来るよう鍛えてるからね」

 

 決してボディビルダーや創作物に出るような筋肉でパンパンなマッシヴな体型ではない。

 緩めの衣服の上からであれば隠れてしまうような、あくまで骨格から逸脱しない範疇ではある。

 

 しかし彼女から見ればそれは視線を奪い心を奪うには充分な量の筋肉であり、幾度となく死線を乗り越えてきたその腕と身体で彼は抱えたバーゲストの身体を動かし始めた。

 

「お゛ぉ゛ーーっ♡♡♡ う゛っィ゛っお゛っぉ゛っお゛っお゛っ!♡♡♡」

 

 どちゅん♡♡ どちっ♡♡ じゅヌ゛っ♡♡ と、正常位の時と違って激しい腰のグラインドこそ無いが、ザーメンの詰まった子宮を打ち付ける力は先程よりもなお大きい。

 

 手のひらに乗せたオモチャのようにマスターの動きに連動してバーゲストの身体が下から突き上げられた跳ね、その度に秘所からは栓が壊れたように愛液を垂れ流す。

 

 並外れた爆乳が躍り乳首の桃色の残像が宙に残る。

 

「イッグ♡♡♡ またっイギます♡♡♡ ん゛っお゛゛♡♡♡」

 

 対面座位になってチンポは彼女の子宮を重点的に責めるが、精力剤で肥大化し女を堕とす事に特化した形状のペニスは変わらず天井も膣口も膣底も満遍なく穿つ。

 

 もはや理性も限界まで薄れ、快楽と幸福を浴びせられた本能が思考を占めていた。

 

 チンポで突かれる度に胸の内の喜びが肥大していく。抱えている愛が膨張していく。理性で懸命に堪えていた愛情(食欲)が幸福によって解き放たれていく。

 

 そんな状態の彼女の視界に映るのは、変わらず優しくこちらの様子を見つめるマスターの顔。

 

 そして鎧も布も、何の防護も帯びていない剥き出しの首筋、獲物の急所。

 

 

(あ…………あぁ……、もう……もう…………ッ♡♡♡♡)

 

 愛しい相手のそれを認識した途端彼女の中で恋慕の情が一際強くキュンと煌めいて、バーゲストは確かにその瞬間我を忘れた。

 

 

「――――ッッッ」

 

 

 ガパッ、粘性の高い唾液がバーゲストの上下の牙の間で糸を引く。

 

 捕食衝動に突き動かされた彼女はマスターの首筋へと牙を突き立て――――。

 

「………………」

 

 

 そしてピタリと動きを止めていた。

 

 バーゲストの牙は確かにマスターの首筋へと食い込んでいた。

 しかし彼の肉は一片たりとも喰い千切られておらず、一滴の出血も伴っていない。

 

「……バーゲスト?」

 

「……マふタ……お(えが)いです……♡♡♡ (えぃ)呪を……♡♡♡ (わらし)を引き、(はら)して……ッ!♡♡♡」

 

 寸でのところで、バーゲストは一筋の理性の糸を繋ぎ止めたらしい。

 口いっぱいにマスターの首筋に噛み付いたまま、彼女は涙を流しながら懇願していた。

 

 ギチッ……! と更に深く彼女の牙が肉に食い込む。

 首筋に凄まじい激痛が走るがマスターはそれを一切表情に出さぬまま、両手を彼女の後頭部に添え逆に自分に押し付けて、小さく“バーゲストなら大丈夫”と耳元で囁いた。

 

「あ゛……あぁ゛っ……あぁぁあぁあああ…………♡♡♡」

 

 行動と言葉で示した彼女への全幅の信頼。それは必死に本能に抗い続けるバーゲストの力となり、ボロボロと涙を流しながら愛情(食欲)と理性の狭間で揺れ続ける。

 

 

――――とちゅんっ♡♡

 

「お゛ん゛っぅう゛ぅぅ!?♡♡ はぁ……ア゛ぅぐぅ゛ぅ゛っ!♡♡♡」

 

 その最中にマスターの腰の動きが再開され、彼女は彼の首筋に喰い付いたまま快感に悶えた。

 

 的確に弱い所全てをえぐってザーメンで満たされた子宮を穿たれ、多重の快楽が同時に上り詰めていき――――

 

「ん゛イ゛っ……う゛ぅぅ~~~~ッッ♡♡♡♡」

 

 抱き合ったまま再び強烈なアクメに全身を強張らせた。

 

(…………あ……あれ……っ?♡♡♡)

 

 そこで彼女は自身に起きたとある異変に気付いた。

 

 マスターの肉を喰い千切らんとする顎の力が緩んでいく。

 身を焼かんばかりの飢え、渇きが少しずつ癒え始めていた。

 

 それはバーゲストに取っても予想外の現象。抱く愛情や悦びの感情はそのままに、まるで見えない胃袋が満たされていくような感覚。

 

 自分の感覚に間違いがなければ、食欲だけがマスターの首に喰らい付いた瞬間をピークに下がりつつある。

 

 

「俺思ったんだよね。感情と捕食欲がイコールで繋がっているのなら、こっちから喰われる前に愛情で満腹になるまで満たしてやったらどうなるんだろうって」

 

「お゛っ♡♡ んぉ゛お゛っ♡♡ イ゛っひゥ゛♡♡ そ……それっはっ♡♡♡」

 

 遂にはズルリと唾液の糸を引きながら彼女の牙が首筋から離れる。

 彼女の捕食衝動のみが不思議な減衰を続けるに比例してマスターの責めや包容はみるみる力を増していき、手のひらの上で弄ばれる矮小な虫のように彼女の恵体が彼の腰の上で躍っていた。

 

 彼女の背に回された腕がバーゲストの肩を掴み、グンッ、と勢いよく引き下ろす。

 その下への動きに併せてマスターが腰をカチ上げ、亀頭が力強く彼女の子宮天井を穿った。

 

「イっぐ!!♡♡♡♡」

 

 ブシャッ♡♡♡ とドロドロになった結合部で潮が弾ける。

 

 強烈なアクメにより更に彼女の食欲が波を引かせた。

 

(知らない……ッ♡♡ こんな……♡♡♡ よだれが……飢えのみが、引い、てい……くッ♡♡♡)

 

 

 生前。

 

 妖精國での長い生に於いてもこのような経験をした事はなかった。

 

 何故なら、妖精達の世界には生殖行為による繁殖というものが存在しない。

 こちらの行為で彼女を満たそうとする者が、バーゲストも含めてその発想に至る者が皆無だったからだ。

 

 妖精達の日々の営みも身体の形も妖精國にて産み出された人間の文化や営みを模倣して出来たもの。

 

 そのブリテンの人間達も牧場で増やされたもので繁殖能力を持たず、そもそも赤ん坊という概念すらない。

 

 性による交わりという行為を経て“捕食”という行動を行わせないまま、こちら側から愛情(快楽)と言う名の餌をたらふく与えて先に腹を満たさせる、それがマスターの考えた作戦であった。

 

 

「お゛っ、お゛ぉ゛♡♡ はへっ♡♡ ふ、っぐぃ♡♡♡」

 

 そしてそれは偶然にも、黒犬公バーゲスト、牙の氏族である彼女の特性に大きく噛み合っていた。

 

 元が犬の妖精と言うこともあり、彼女の元々の思考プロセスや本能は動物寄り。

 

 そのため自身が認めた強き者相手に激しく犯され、強烈なマゾアクメを何度も叩き込まれるという体験は、彼女のメス犬としての本能がマスターの事を自分を屈服させた(つがい)として認識。

 

 二重の効果で、バーゲストの捕食欲だけをピンポイントで減退させていたのである。

 

 

 “バーゲスト”という存在が併せ持つ愛する者を食べたくなるという本能。

 チンポに激弱で快感を得る度に悦び、相手への愛を強めてしまう(メス)の本能。

 

 彼女の理性を追い詰める存在だった二つの“本能”はは、今や忌々しく彼女を苛んできた捕食本能を押さえ付ける(くびき)となっていた。

 

「……ッ、射精すよ、バーゲスト」

 

「は……い゛……♡♡ 私……の、ザーメン便所に゛♡♡♡ マスタ……の種っ汁……!♡♡♡」

 

 

 そんな自分の中で起こっている初めての現象に、彼女も薄々感付いていたのだろう。

 

 マスターの種付け宣言を聞いた彼女は太い脚と太い腕でマスターにしがみつき、トロトロに蕩けた雌の表情で射精を受け入れる。

 

 

「~゛~゛~゛~゛~゛ッッ゛♡♡♡♡」

 

 ドプッ、ゴブプゥッ!!♡♡♡ と熱く密着した状態で腹の奥にて弾ける凄まじい熱、重たい質量。

 

 視界が明滅するほどの快感に、彼女は声にならぬ声を上げて絶頂しながら、強く、胸に抱く熱い情動のままにマスターを強く抱き締めるのだった。

 

 

 

 

――――……

 

 

「お゛っ!♡♡ お゛オ゛っ♡♡ オ゛っ!♡♡♡ お゛う゛っ、ほぉ゛っ♡♡♡ ン゛お゛っお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♡♡♡」

 

 ケモノが、啼かされていた。

 汚く野太い野生動物でも上げないような淫靡なオホ声が、強く肉を打つ水音に紛れて響いていた。

 

 作戦の効果を確認出来たマスターは、彼女を四つん這いにさせ動物的な激しい後背位へと移行し、激しくハメ倒していたのである。

 

 彼の思惑も自分の身に起こっている現象も全て身を以て理解した彼女もこれまでの交わりの忌避感を捨て去り、己の全てを明け渡して一匹の雌犬となっていた。

 

 激しく犯していた正常位の時よりも更に強い。

 

 ただ動物に己が主人であると鞭を振るって教え込む調教師のように、ぼぢゅっっっ♡♡ どっっっぢゅん♡♡♡ と肉棒を子宮へ叩きつけるその激しいセックスは傍目から見ればもはやただのレイプ。

 

 彼女のデカ尻に何度も乱れ飛ぶ平手打ちはパチィィンッ!♡♡ と渇いた音を響かせ、その度にバーゲストはまた喜悦の声を上げてアクメした。

 

「ん゛゛っぎ♡♡♡ お゛ほぉ゛ぉ゛゛っ♡♡♡ も゛っと……!♡♡ 犯してくださッ♡♡ いぎッ♡♡ 二度ッと♡♡ 食べようなん゛、て考え――――エ゛う゛゛ッ♡♡♡ ……~~な゛……イよぉ゛、うに゛ッ♡♡♡」

 

 マスターが右腕でバーゲストの汗だくの背中を強く、ベッドへ押し付ける。

 

 上半身が無理矢理ベッドに押し付けられ二つの巨大な乳房が左右に溢れた。

 

「キャうッ♡♡♡ ……な゛……何に゛でもなり゛っまイ゛ッグ♡♡ 精液便所にでも便゛ッ、利な生オ゛ナ゛ホでもっ、ぉ♡♡♡ 貴゛方のメス犬にィ゛♡♡ 絶対に勝てな゛っイグ♡♡ ~~……ッ勝゛てない、と、私の霊基(カラダ)の髄まで刻っみ、込んでくださッイ゛♡♡♡」

 

 最初からそのつもりである。マスターは折檻を、自身を従えさせる鞭を求めて鳴き続ける雌へと抽挿を続け、全てのマゾ快楽で屈服させんと責め続けた。

 

 ベッドの上はもうとっくに吸水量の限界を超えて水浸しで、自身とバーゲストの体重が掛かっている所には二人の汗や、彼女の愛液にヨダレ、ドロドロの本気汁にマスターが注ぎ込んで溢れた精子などの淫らな水たまりが出来ている。

 

「ぉ゛!!♡♡ ッ゛お゛ぉ゛♡♡ ~~゛゛~ッ~~~っ♡♡♡♡」

 

 激しさは増して行くばかり。尻を打つ度にバーゲストがイキ狂い、そしてそのアクメで彼女のマンコにまたうねりや締め付けの波が生まれ、互いが互いを貪り合う程に快感に拍車がかかる。

 

 雌殺しチンポで啼かされ尻を叩かれて絶頂し従属の悦びに打ち震える。

 “強き”に重きを持つ身でありながら、彼女は敗北(マゾ)快楽の味を知って淫らに堕ちていく自分に激しい興奮を覚えていた。

 

 

「……ッ……!」

 

 マスターがラストスパートをかける。精力剤で精子が大量に作られているのに加えて魅力的かつ凄まじい快感のバーゲストの肢体。あの敵陣に恐怖を与える猛々しい彼女のなされるがままの姿に征服欲を煽られ、限界が訪れるのにそう時間はかからなかった。

 

「お゛ォ゛っ♡♡♡ お゛ッお゛ッお゛ぉお゛ぉぉ……!!♡♡♡ ま、たイギますっ!!♡♡♡ 堕ちるっ♡♡ 妖精マンコイグッ♡♡♡」

 

 尻を叩く手を止めて痕が残る程強く尻肉を掴み、全力で腰を叩き付ける。

 どぢゅっっっっん!!♡♡♡ と強烈な一撃と共にマスターのペニスがバーゲストの子宮口を貫いて、膣中で激しい射精を行った。

 

————っブびゅるるる゛るる゛゛ッっ!、びゅっ、ゴプッ、びゅるるっ♡♡♡ びゅぐるる、ぶびゅっびゅくっ、ぼびゅうぅぅ~~~っ♡♡♡

 

「ンっぎひィぃぃッ♡♡♡ イッグ♡♡♡ ~~イ゛゛ッ……お゛っ……ぉ゛お゛ほぉ゛ぉ゛ッ♡♡♡♡」

 

 崩れた土下座のような姿勢だった彼女が前へ、顔面をベッドへ押し付けさせられる勢いの一突き。

 訪れる最大の快楽と幸せと充足感に包まれて、彼女は激しく絶頂しながら自分の中のケモノに完全に首輪がかけられた事を実感するのだった。

 

 

 

 

 数時間後、マスターは未だにバーゲストを犯し続けていた。

 とっくの昔に体力が尽きイキ失神して動かなくなった彼女の身体を、一心不乱に。

 

 

「ッ゛♡ ォ゛……♡♡ ン゛ィ゛♡ ……ェ゛っ、ひ…………♡♡♡」

 

 舌を垂らして瞳は瞼の裏に隠れ、マスターに捕まれている腰だけを掲げたまま本当の性処理人形の如く、肉体が感じる快感にビクンビクンと小刻みに痙攣したまま。

 

 腹は幾度となくマスターに注ぎ込まれた子種汁で臨月の妊婦のように膨れ、尻には紅葉のような平手の後が幾重にも重なっていた。

 

 ただでさえつよつよチンポで絶倫の彼が、ダ・ヴィンチちゃん印の精力剤を服用すればまさに鬼に金棒。

 

 意識を失っても尚止まらない、主からの種付けセックスとそこからもたらされる快感。

 

 無意識下での刺激であるからこそバーゲストの霊基、身体の根底にまで自分を屈服させた主人であると深く刻み込まれていく。

 

 

 遠いどこかにへと飛んでいったバーゲストの意識。

 

 そんな真っ白な意識の中で、彼女は腹を満たす抱えきれぬ程の愛、喜びと、あれほどまでに飢え渇いていた心が満たされていくのを感じていたのだった。

 

 

――――……

 

 後日。

 

 

 チンポでメス犬として躾けられ、また自分の食欲をねじ伏せる勢いで愛されて、こちらが食べる前に満たされた。

 自分が愛しても喰い殺される前にこうしてまた愛してやると伝えられた。

 自分が愛しても喰われることはないと、身をもって教えられた。

 

 

 これによりバーゲストの今まで抱えていた不安は解消され、精神面も大きく改善を果たし、その日以降、バーゲストが夜会用のドレスでマスターの部屋を訪れた時は、交尾したがっている合図というのが自然と定着。

 

 

「どうですか主殿! 私の新必殺技!!」

 

「凄かったよ。ありがとね牛若」

 

 本日のクエストをクリアし、いつものようにマスターの元へ駆け込んでくる牛若。

 彼は慣れた様子で牛若や他の褒美をねだってくるサーヴァントの頭を撫で、その中にはバーゲストの姿も。

 

 

「バーゲストもありがとう。今回も助かったよ」

 

 その言葉と共に彼は手を伸ばす。

 呼び掛けられた彼女は以前のように一歩離れた場所で眺めているのではなくガシャガシャと鎧を鳴らしながら近付いていき、片膝をついて頭を垂れた。

 

 抱えていた不安要素が解消されたあの日、バーゲストは彼にある事を伝える事に成功していた。

 

 

「主君からの称賛とあれば、騎士として謹んでお受けしよう」

 

 それは、今まで不安で身を引いていたが今度からは自分も喜びを分かち合いたい、という事。

 

 要は自分も撫でてほしい、という要求である。

 

 角の生えたプラチナブロンドの彼女の髪をマスターが撫でる。

 

 

 もはや理性を司る角への接触を恐れる彼女の姿はどこにもない。

 片膝をついて跪き、頭を撫でられるバーゲストの顔には、喜びに満ちた素の可愛らしい笑みだけが暖かく浮かんでいたのだった。

 

 

――――……

 

 

『バーゲストの抱えている捕食本能を攻略したい、ですか』

 

『そう。最近悩んでるみたいでね。思い詰めてるみたいだし、何とか解決の助けになれないかと』

 

 

 バーゲストの悩みを解決する数日前、マスターは何故か自室に居座り非常にリラックスしている様子のモルガンに助けを求めていた。

 

 カルデア側にとっては妖精國ブリテンに於いて最強の敵、打倒すべき敵対者と言う認識だったがそれももう昔の話。

 彼女とも対話を続けて無事打ち解け、今では何故か彼の妻を自称している。

 

 マスターの部屋には似つかわしくない豪奢な玉座に足を組んで座っているモルガンは、アイスブルーの瞳を一度伏せた後になんてこと無いように短く返事をした。

 

 

『抱きなさい』

 

『え、それだけ?』

 

『貴方の強さを示し、その上でバーゲストに喰われなければいい。自分はお前の愛を受け入れても喰われることはない、と行動で示す。それだけで良いのです』

 

 何食わぬ顔で、涼やかな表情のまま、モルガンは簡潔に解決策を口にした。

 思わぬ助言にキョトンと呆けるマスターを前に、彼女は薄く微笑んで更に続ける。

 

『私を召喚した当日にただのオナホ妻、ザーメン排泄袋として手籠めにした私の夫なら、その程度容易でしょう?』

 

 これが、マスターが事前にモルガンから聞いていたという助言であった。

 

 “それだけで上手くいくかなぁ?”と疑念は捨て切れずにいたが、数日後の彼は彼女の助言が間違っていなかったと実感することになる。

 

――――……

 

 

『過去にバーゲストの愛を受け入れた上で添い遂げようとした者が過去にいなかったわけではない。

 

 しかし彼女の保有するスキル“魔力喰い”の性質上、如何に彼女より強い者でもまず歯が立たない。それはマスターである自分もブリテンにて身をもって体験している。

 

 ましてや恋人ともなると相手側もバーゲストを愛しているため彼女に手を出す事が出来ない。つまり結局は喰い殺されてしまう。

 

 

 以上の要素から彼女の愛の捕食に抗うには、

 

 ①相手の魔力込みの実力がバーゲストを上回っている。

 ②魔力抜きの素の力だけでバーゲストを押さえ込むことが出来る。

 

 このいずれか二つが最低条件となり、①の場合は魔力を喰われて逆転される前に彼女の命を断つしか方法は無い。

 いずれ魔力喰いの影響で押さえ込むこと自体が不可能になる。

 

 ②の場合であっても恋人を捕食する度に強さを吸収して上乗せしていくうえ、ブリテン異聞帯の様子を見るに、恐らく吸収出来る強さの天井は存在しないか、或いは見えない程に高いかの二つ。つまり結局はこちらであっても喰われてしまう。

 

 

 今までの恋人が自身のように貪るようにハメ潰す事でそれを上回るようにして満足させられなかったのか。試す者はいなかったのか。

 

 それは否。

 

 今回のケースは幾つもの偶然とも言える要因が積み重なって出来た物。

 そもそも繁殖行為というものが存在しない妖精國に於いてその行為で彼女を満たそうとする発想が浮かぶわけがない。

 

 そのうえバーゲストがあのブリテンを経て自身の衝動をかなり堪えられていたという土台があった。

 それが無ければもっと早い段階で食欲に負けてゲームオーバーになっていた事だろう。

 

 

 繁殖行為にて愛を与えるという、バーゲスト本人も把握していなかった裏道が汎人類史にはあった。

 そこに事情を認識している主君モルガンからの助言。

 ゲーム的に言うなら、今回の“ハメ倒して雌として心身ともに服従させる、同時にそれで愛を満腹になるほど与えて満足させる”、という行為は、ヒントも導線も無い複雑なフラグを全て回収した上での仕様の穴を突いた裏技、バグ技(グリッチ)、シーケンスブレイクのようなもの。

 

 過去の彼女の血肉となった顔も知らぬ恋人達の名誉のためにも、決して自分が優れていたと言うわけではなく幸運に恵まれていたが故の結末である、と特筆しておく』

 

 

 カタ……、とキーボードのエンターキーを叩き、マウスを動かしてカルデア共有アーカイブの“更新”ボタンをクリック。

 

 カルデアに所属する全サーヴァントのデータが記されている報告書、バーゲストの項目の最後のページに進展した情報を報告書と言う形で更新したマスターは、ため息と共に背もたれへ身体を預けた。

 

 

「………………」

 

 無言で天井を見上げる彼の脳裏には、ある日セミラミスから受けた助言を思い出していた。

 

 ある日女帝に呼び出されたマスターがセミラミスの部屋へ向かえば、同じ高さの席に座ることを許された。

 

 彼女は語る。

 

 “信頼は時として枷になる”

 “疑うことを禁忌とし、苦痛としてしまう”

 “疑うことは善き事なのだ”……と。

 

 

 そう言って彼女はワインが注がれた一杯のグラスを差し出し、“この杯に毒は入っておらぬと我は誓おう”と言った。

 

 “果たして、本当に我の言葉は正しいか?”とも。

 

 

 故に、マスターはその無上の信頼を敢えて悪用と言う形で使用した。

 

 セミラミスから回りくどい形で教わった信頼と疑念の在り方を把握した上で、急所を差し出すと言う形で示された信頼。

 

 

 それは、正しく彼女の理性を繋ぎ止める忠義の鎖となったのだ。

 

 

 

――――……

 

 

 後日、マスターはロリンチちゃんの工房で正座させられてお説教を受けていた。

 

「まったくもう……ちゃんと事前に相談とかしてくれなきゃ駄目じゃないか。バーゲストがどうこう、って話じゃないよ? 相談なく軽率に命を張りすぎ。最後のマスターって自覚はちゃんと持って!」

 

「いや……すいませんほんと……仰る通りで…………」

 

「あとこの後ちゃんと医務室に行って暫く安静! 肋骨にヒビ入ってたけど何したの!?」

 

「あー……途中の対面座位の時に……彼女も無意識にセーブはしてくれてたけど、思いっきり抱き締められちゃってその時に……。……あの、バーゲストに知られたらまた悩みが再発するかもしれないから出来ればご内密に…………」

 

「もー!!!」

 

 

 床に直で正座するマスターの前で、腕を組み頬を膨らませるロリンチちゃん。

 

 仲の良い友人のような関係である二人にとっては珍しく、先を往く偉大な先達と軽率な行動を取った後進という構図でお叱りが進んでおり、この時ばかりはオナホとその所有者という関係も役に立たない。

 

「結果論にはなるけれど、魔犬の呪いを乗り越えて成長した後だったからこそ良かったよ。英霊の座の時間軸は曖昧だから、もし乗り越える前に召喚して同じような事してたら君が食べられて人類終わってたかもしれないんだからね?」

 

「はい…………返す言葉の一つも…………はい……ごめんなさぁいダ・ヴィンチちゃん…………」

 

「失礼するわよダ・ヴィンチ。先日話していたシミュレーター上の私のショーのリソース…………あら、マスター。また何か怒られるような事……で……も…………」

 

 そのタイミングで彼女の工房を訪れたのは、時に謎のアルタ―エゴ・Λとしてショーを行っているメルトリリス。

 

 彼女は入室してマスターを見つけるなり手を振って挨拶をするが、その最中で“ある一点”を目にするなり閉口した。

 

 彼女の視線の先にはマスターの首筋。

 クッキリと痣となって痕の残ったバーゲストの歯形、噛み痕。

 

「――――あっ……!!」

 

 ハッとして即座に首筋を押さえるマスターだったが時既に遅し。

 ばっちり自分のマスターの首筋に刻まれた、違う女のマーキングとも取れる歯形を目撃したメルトの眼差しの温度はみるみる低下していき、沈黙と言うプレッシャーが彼へと容赦なく降り注ぐ。

 

「ふぅーん………………」

 

 多くは語らない。

 

 ただ一言挑戦を申し込まれたかのような相槌を短く口にした彼女はそれ以上何かを口にすること無く、クルリと踵を返してダ・ヴィンチちゃんの工房を後にした。

 

 

 貞操観念は緩くとも、逆に言えばそれ以外は他の世界線と何も変わらない。

 

 つまり如何にベッドの上では上下が入れ替わると言っても彼女のブラックホール級の嫉妬深さも危険性も据え置きであり、マスターは確かに今、彼女の嫉妬を買ったのである。

 

「…………どうしようダ・ヴィンチちゃん……」

 

「………………御愁傷様としか……。まぁ彼女も後先考えず世界を滅ぼすに等しい選択をするほど浅慮じゃないし……ケアするしかないんじゃない?」

 

 “正しく(マスター)の役割だ、がんばれっ”と檄を送るロリンチちゃん。

 

 “ですよねー……”と、力無く呟くマスター。今の彼に出来ることは、ただその場で今後に控える修羅場を前に項垂れるくらいしか無かった。

 

 

 

 

 後日。マスターの肉体の損傷が癒えた、その当日。

 

 

「おわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

 マイルームに帰還したマスターが無数のペンギン(リヴァイアサン)に担がれてどこかへと誘拐されるという目撃例が多数報告されるのだった。

 

 

 

――――……




バーゲスト良いよね……カッコいい可愛い美しいふとましいの欲張りセット…!!( ´ᾥ` )


私のツイッター(twitter/boro_soboro)のお題箱にボンボン性癖を投げつけてくれて心より感謝を。
感想、性癖、要望、何かございましたらどうぞお好きに
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