※この作品はR-18です。

貞操観念のおかしいカルデアのお話   作:ソボロ

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お題箱より。
素敵なお題を頂き有難う御座います。

登場するサーヴァントによっては同じシリーズ内で作品の時間軸が前後しますし、場所もフィニスカルデアだったりノウムカルデアだったりします。
まぁ余程の破綻が無い限り気になる人も少ないでしょうが念の為。


アナスタシアのカルデアエンジョイライフ
アナスタシアのハメ撮りアルバムを見て過去を振り返りながら最後の部分を完成させるお話


 性に関して奔放な当カルデアでは性行為が日常的な物として溶け込んでおり、存外運営は現状上手くいっている。

 

 一部生来の気質として大変気難しいサーヴァントもいるにはいるが、カルデアという施設が魔力を補い、誰よりも近い距離で接するマスターが心を繋ぎ止める事で今日(こんにち)まで破綻らしい破綻も起きず、人類史の危機を迎えている途中ではあるがそれなりに日常の平和は保たれていた。

 

 絶世の美貌を誇る美女サーヴァント達の股間からザーメンが漏れていたり孕まされて大きくなったお腹を抱えていたりするそんなカルデアの昼。

 

 マスターはシミュレーターにて行っていた訓練を終え、息も絶え絶えになっていた。

 

「うむ、中々に良くなってきた。ただの人の身にしては上々と言えよう」

 

「はぁっ……はぁ……、は…………!! お、お疲れさっ……様でした…………!!」

 

 

 両手を両膝に付けてぜぇぜぇと深い呼吸を繰り返すマスターとは対照的に、ある日いつの間にか気付けばマスターの自主トレーニングの面倒を見るようになっていた槍兵(ランサー)、スカサハは息の一つも乱していない。

 

 顎と鼻先からボタボタと汗の雫が垂れる。瞼にまで垂れていた汗が体を起こした拍子に眼に入り、手の付け根の部分で一気に目元の汗をぬぐった。

 

「先輩お疲れ様です。タオルと飲み物をどうぞ」

 

「あ……ありがとうマシュ……」

 

 頼りになる後輩、マシュ・キリエライトからタオルとスポーツドリンクの入った容器を受け取る。

 

 シミュレーターだったりトレーニングルームだったりを使用しての肉体訓練もマスターの日課の一つ。

 当初は一人だけで走り込みなど自分に出来る事を自主的にやっていたのだが、今やカルデアに複数にわたって存在する師匠系サーヴァントが面倒を見るようになっていた。

 

 その内の一人、スカサハも何だかんだ言いつつかなり精力的にマスターの面倒を見ている。

 

 マスターは彼女の事を“師匠”と呼ぶが、決して正式な師弟関係ではない。他ならぬ本人が「私はお前の師ではない」と断言している。

 

 しかしそれでもやはりマスターが未熟なりに懸命に鍛錬を続ける姿を見て師としての血が騒いだのか、

 

『ふむ……灼熱の炎天下の浜辺で急勾配の坂を駆け上る……か。悪くはないが……どうだ、この重りを背負ってやってみては』

 

 という軽い横槍から始まり、

 

『姿勢が良くないな。走る時の姿勢の矯正から始めたらどうだ。今のままでは無駄に多くのスタミナを使う。正しい姿勢を教えて欲しい? 良かろう』

 

『一人でやっていては味気なかろう。儂がタイマーを持って測ってやる。ほれ、まずは往復三セットだ』

 

 割とガッツリ干渉してくるようになり、

 

『うむ、やけに受け身だけは突出して上手いなと思えば、あの南米の神霊に教えてもらっていたのか。“受け身は基礎中の基礎にして一番大事なことデース”と言われ、合格を言い渡されるまでずっと練習していた? なるほど』

 

『存分に鍛えて存分に休め。そうだな……このまま行けばそろそろ次のメニューに行っても良さそうだな……。ん? あぁ、次は体幹を鍛える』

 

『せっかくだ。槍……はまだお前には早いが、棒術の一つでも覚えたらどうだ。何? メディア師匠に毎日魔術を教えてもらってるから大丈夫、というかそっちまで覚える余裕と時間が無い? そうか。…………そうか……』

 

 気付けばスケジュールまで用意している始末。

 

 その巧みに組まれた鍛錬スケジュールはどれだけ続けてどれだけ成長しても、常に“マスターの現段階”のギリギリを見極めた物になっており必ず終わる頃にはグロッキーになっている。

 

 完全にやっている事はマスターの訓練を監督する師匠なのだが、

 

「はぁ……ふぅ……あの、師匠。俺は師匠の事を親しみを込めて師匠と呼んでる訳ですが、俺は師匠の弟子なんですかね?」

 

「何を言う。儂——私はお前の師ではない」

 

 彼女はこうして一向に認めない。

 

「まぁいいや……。師匠、本日もありがとうございました。マシュもお疲れさま。汗で気持ち悪いでしょ。先に着替えてていいよ」

 

「あ、はいっ。それではお先に失礼します。スカサハ師匠も、ありがとうございました」

 

「あぁ、身体が冷える前にストレッチを忘れずにな」

 

 ペコリと頭を下げ、小走りにシミュレーションルームから出て行くマシュをスカサハは微笑ましげに眺めながら見送った。

 

 首にタオルをかけたまま、椅子に座ってスポーツドリンクを飲んでいると、スカサハが感慨深そうな視線でマスターの傍に近寄り、緩く握った拳を口元に添えてその汗の浮かんだ体を眺めていた。

 

「……どうしました?」

 

「いや、変わるものだな、と思ってな。私がここに召喚された時よりも随分と鍛えられた肉体になった」

 

「あー……まぁ以前は普通でしたもんね。今はだいぶ……うん……少なくとも真面目に練習してる運動部員くらいには筋肉が……ついたんじゃないですかね」

 

 彼女の言葉を受けて自身の身体を眺めていれば、ス……とスカサハの手が彼の肩に添えられる。

 それは一見すればただ単に過酷な長い道のりで鍛えられた肉体を触り、感触を確かめているように見えるが、長い付き合いにもなり絆を深めたマスターはすぐにその意図を察した。

 

「…………そういう師匠も召喚に応えてくれた時と比べてだいぶ変わりましたよね」

 

「んぅっ!?♡♡ ぁ……♡」

 

 ペチン、と威力の無い平手が彼女の豊かな尻を打ち、そのままグニグニとその柔らかくもハリのある尻肉を揉みしだく。

 

 指が埋まる程の豊満な肉を持ち上げ、手を離せばブルンと元の美しいヒップのラインに戻る。

 その豊満な尻を撫でながら指を股の間に挿し入れれば何も言わずとも彼女から足を小さく開き、マスターの指は下着の上から既に濡れそぼった女陰を擦った。

 

「また感度良くなりました? 尻叩かれただけで甘イキしたでしょう」

 

「あっ、あぁ……♡♡ ルーンっ、で……霊基っを……少しな……♡♡ それに相手に困らんここで過ごせば、ルーンなど無くとも誰でもこうなるさ……♡」

 

 タイツと下着の上から彼女の肉豆(クリトリス)を前後するマスターの指。たったそれだけの僅かな刺激でも快楽の電撃を味わったスカサハは濡れた吐息を吐き出した。

 

 二重の布越しからでも滲み出る程に溢れる期待汁。人差し指と中指で布越しに淫裂を開けば艶めかしい水音が聞こえた。

 

 何度も何度も味わった彼女の肢体。目で見なくともマスターのゴツゴツとした指は彼女の感じる場所を的確に苛め抜き、あっという間に上り詰めさせられる。

 

「ぁ゛……だめ、イク……ッ♡♡ イク、イ……ッ゛♡♡ ぁ————」

 

「ほら、びしょびしょですよ」

 

 そう言ってマスターはスカサハが絶頂(アクメ)する寸前で指を離し、指の間に粘液の橋がかかる程に濡れた手を見せつけた。

 

 寸止めされた事でより一層情欲の炎が燃え上がり、マスターの手の上で弄ばれているという事実が更に彼女を興奮させる。

 

「ほんとドスケベですよ……ねっ!」

 

「んぃ゛ぅっっ!!?♡♡ ~~~~~ッ゛♡♡♡」

 

 

 “イカせてくれないのか”という一瞬の気の緩みを突いた、勢いのあるスパンキング。

 一度目の時よりも強い勢いで尻を(はた)かれ、意識外の所から刺激を与えられたスカサハは無様にもその場でガクンと上を向いて深い絶頂を味わった。

 

 プシゥッ!!♡♡ と衣服を着用したまま潮を噴き、下着から滲み出た透明な雫が内ももを伝ってポタポタと床に垂れる。

 

 ドサリと糸が切れたように膝から崩れ落ち、俯いて荒い息をつく事で艶やかな長髪が彼女の美貌を隠す。

 

 それと同時、ぷりゅんっ♡♡ と彼女のナカで何かが排出され、たった今味わった被虐的快楽を全て塗り潰すような快感に襲われてまた深イキした。彼女の肌に触れているマスターも当然、その異変にすぐ気づく。

 

「————ッ゛お゛♡♡♡ お、ぉぉ……♡♡ 出っ……ンくぅ、……フーッ……フ──ッっ♡♡♡」

 

「おっと、身体熱っ。どうしました師匠」

 

 マスターの傍らに立っていたスカサハは快楽にノックアウトされ跪いた拍子に、右手をマスターの左足にかけ、左手を自分の口元に当てて興奮した獣のように鼻で息をし、おかしくなってしまわないよう必死に耐えている。

 

 淫靡な熱気を纏わせながら、彼女は傍らのマスターへと瞳にハートマークを浮かべながら自身を取り巻く現状を説明して見せる。

 

「タ、タマゴ……ッ♡♡ 卵子出た……っ♡ 排卵したっ……♡♡♡」

 

「はっはっは、(ケツ)叩かれただけで排卵するとかマゾメスの鑑ですね師匠」

 

「言うな……っ♡♡」

 

「チョロマン過ぎてレイシフト先とかでエネミーや現地の人達にハメ倒されてたりするのが玉に瑕ですが。……師匠、どうです? ゲームしません?」

 

 マスターが何の気なしにそう問えば彼女は汗ばんだ肌に髪を張り付かせたまま、トロンと蕩けたままの表情で彼の顔を見て続く言葉を待つ。

 

「今誰かに犯されたらどうなります?」

 

「ハッ……はぁ……っ♡♡ 決まっている、まず……間違いなく孕むだろう……♡ 私のよわよわ卵子はザーメン様に媚びる以外の事を知らん……♡♡」

 

「ははは、ですよね。ですから今日の夜に行う、トレーニングの反省会(・・・)までにそれを守れるかって奴です」

 

「っ……!!♡♡ あ……あぁ良いだろう……♡♡ この影の国のあるじスカサハ……見事守り切って見せるとも……♡」

 

「楽しみにしてますね。それじゃあ」

 

「あぁ————ッお゛♡♡」

 

 去り際にまたマスターの手で尻を叩かれ、また快楽に悶えたスカサハはその場にうずくまって動けなくなってしまう。

 そんな彼女を尻目に、マスターはシミュレーションルームを後にした。

 

 

 

————……

 

 

 日課のトレーニングを終えたマスターはマイルームにてレイシフト先で得た情報や新たに契約した英霊の情報など多岐に渡る内容のレポートを纏めていた。

 

 

 時刻は十一時前の朝とも昼とも言いにくい微妙な時間帯。コンコンと自室の扉が控えめにノックされる。

 どうぞー、と返事を返せばエアロックの扉が開き、ノックの主が部屋へと足を踏み入れる。

 

 

「ごきげんようマスター。今お時間よろしくて?」

 

 訪問者は、何やら分厚いアルバムを手にしたキャスターのサーヴァント、アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァだった。

 

 ロマノフ朝最後の皇帝(ツァーリ)、ニコライ二世の四女であり、れっきとした皇家の血を引く非常に位の高い人物。

 

 人間不信の気がある彼女は、召喚された当初はただ話すだけでも距離を置かねばならず、壁越しでなければコミュニケーションも取れなかったほど。

 

 しかしその人間不信な面は、あくまで生前に皇族という特別な立ち位置と感情の置き所が無かった結果、彼女のメンタリティを複雑にしているからであり、本来の彼女は悪戯好きで天真爛漫な屈託のない少女である。

 

 サーヴァントに直接触れ合って関わるマスターとその相棒マシュ、そしてダ・ヴィンチちゃんの三人がまず最初にその素顔を知り、彼らの尽力によりその理解は時間をかけてカルデア中に広まるに至った。

 

 当初は異聞帯の彼女が行った所業により一般職員達も恐れを抱いていたが徐々に理解を深めていき、今ではこの性に乱れたカルデアでの生活に彼女もしっかりと馴染んでいた。

 

 無論、彼女が個人的な用で自室を訪れ、肩が触れ合う程の距離に腰を下ろすのは少なくとも今のところ人間の中ではマスターのみ。

 

 やはり話が合うのか、サーヴァントの中では主に王族系サーヴァント達と一緒にいる事が多い。

 

 

「おはよう。アナスタシア」

 

 マスターはそう言って卓上のノートPCを閉じて書類等を纏め、一旦それらを机の端に。

 

 彼女は持ってきたアルバムをその空けられたスペースへと置いてフフンと皇族らしからぬ悪戯げな笑みをマスターへと向けた。

 

 直接契約を交わしたマスターであっても彼女との絆を深めるのは容易ではなく、物理的にも精神的にも一枚壁を隔てていた頃には見られなかった素の笑みだ。

 

 今では生来の気質が表れ、可愛げのあるジョークでマスターを驚かせたりを氷雪系の魔術を用いた悪戯でからかった後に、ヴィイを胸元に抱えたまま物陰や角からこちらをニコニコと眺めていることもよくある。

 

「ちょうど良かった。休憩しようと思ってたんだ。お茶を淹れるよ」

 

「まぁ。それは楽しみ。今度こそ(わたくし)を満足させられるかしら」

 

「今回は自信あるよ。色んな人達に淹れる機会も増えてきたし、ちゃんとアナスタシアの好みもリサーチしてきた」

 

 程なくして机の上には彼女が持ち込んだアルバム一冊と、幾つかの茶菓子と小皿に入ったジャム類、そして二つのティーカップが並ぶ。

 

 一口、その色素の薄いプルンとした薄桃色の唇をつけて紅茶を飲んだ彼女はカップの中を見つめ、そしてマスターへ視線を移す。

 

「……今回の紅茶はジャム入りじゃないのですね。ふふ」

 

「出来れば前々回の事はもういい加減忘れてもらえると……。いや日本じゃ“ジャムの入った紅茶がロシアンティー”って広まってたんだよホント…………」

 

「お陰さまで笑わせてもらったわ。今日の紅茶も悪くはないし得点3あげましょう」

 

「あ、そう? ならよかったけど……」

 

「でも茶葉の蒸らしがやや甘かったのと香りをしっかり引き出せていないので減点4というところね」

 

「厳しい…………」

 

 そんな朝の一時は穏やかに過ぎて行く。そしてそのまま一つ二つと軽い会話を交わした後、アナスタシアは遂に本題を切り出した。

 

「マスターは私の趣味は知っているでしょう?」

 

「勿論。写真撮影だよね」

 

 アナスタシアは生前から写真撮影を趣味にしており、その被写体は人物、動物、そして風景や物など。

 更には色んな場所、シチュエーションでの自撮りも多く撮影しており、その内容は多岐に渡る。

 

 中でも彼女がこのカルデアに現界してからハマっているのは自分と、そして古今東西の英霊達とのツーショット写真の撮影。

 

 レイシフト先だったりカルデアの中だったり色んな場所でカメラを構えては撮影し、その出来栄えに満足しては弾むような足取りで次の撮影スポットと英霊を探しに行くという微笑ましい光景がよく見られる。

 

「そう。その写真撮影なのだけれど、幾つかあるアルバムの内の一冊がもう少しで完成しそうになったから、一度マスターに見てもらおうと思って」

 

「あ、見せてもらっていいの? じゃあ是非見せてもらおうかな」

 

 マスターが了承すれば、何故か彼女は“先にテーブルの上を片付けてしまいましょう”と言って片づけを始める。

 当然彼もそれを手伝い、卓上から飲み物や割れ物等不要なものは綺麗に無くなった。

 

 そして準備が出来たという所で、隣に座るアナスタシアは何故かより近付いて肩を寄せ合うようにし、身体を密着させながらアルバムをマスターに手渡す。

 

 その行動を不思議に思いアナスタシアの方を見れば既に彼女はマスターがアルバムを開くのを心待ちにしている様子。

 

「…………」

 

 右肩に触れる彼女の白銀の髪。綿雪のような真白の肌に、理知的な輝きを携える翡翠の瞳。それこそ儚くも美しい銀世界を思わせる美貌は現実感を遠ざけさせた。

 

 豪奢なドレスでボディラインこそ隠れているものの、こうして密着しているからこそ分かる女性らしい柔らかさと豊かな膨らみに自然とマスターは意識がそちらへ向く。

 

 こちらを見下ろす視線に気付いたアナスタシアは触れ合わんばかりの距離にいながら顔を赤らめるでもなくふふん、と笑顔を作り、彼の手を握ってアルバムへと誘導する。

 

 彼女の意思に従いマスターは分厚いアルバムの表紙に手をかけ、一ページ目を開いた。

 

「……おぉ」

 

「ふふ…………♡♡」

 

 そこにあったのは色鮮やかな風景や見目麗しい英霊達との自撮り写真などではなかった。

 

 あるのは裸体。見開き全ての写真が様々な角度や構図で取られた、アナスタシアのハメ撮り写真。

 次のページも更にその次のページも。全てがセックスの最中に撮影されたもの。

 

「どう? 綺麗に撮れているでしょう」

 

 マスターの身体にしなだれかかりながら、アナスタシアはマスターの股座へと手を滑らせる。ズボンの上から彼の興奮を煽るように何度も緩急を入れながら擦り、マスター本人も拒否することなく彼女の奉仕に身を任せた。

 

 マスターは一枚一枚を吟味するようにじっくりと眺めて行く。こんな刺激的な内容で目など滑ろうはずがない。

 

 例えば一ページ目の一枚目の写真なんかは、おそらく相手の男性にカメラを渡したのだろう。

 上から見下ろした俯瞰で撮られており、仰向けになっているアナスタシアは両足を開いて男性の怒張を受け入れている。

 胸は重力に従いやや左右に離れ、更には快楽に蕩けた顔の左右には両手でピースサインという如何にもなハメ撮り写真だった。

 

 修正や加工などされてるはずも無く、完全無修正でイチモツを咥える彼女の結合部までバッチリ映っている。

 

 一般人でさえこんなものが世に出てしまえば外を歩けなくなってしまうというのに、実力も魔力も立場もある一国の皇女が誰かもわからない相手のチンポを咥えた痴態を、自ら蒐集してアルバムに収めているという事実はマスターの劣情を大いに煽った。

 

 ムクリとズボンの下で硬度と熱が増したのを感じたアナスタシアはニヤリと笑って更にそれを続ける。

 

「大変だったのよ。カルデアで自分からお願いした時の写真ばかりだけじゃなくて、急にレイプされた時やレイシフト先の現地の人の性処理穴になった時、エネミーに捕まって繁殖袋になった時のものだってあるんだから。ヴィイにも手伝ってもらったの」

 

「あ、それでか。コレとかどうやって撮ったんだろうって思ってさ」

 

「例えばほら……♡♡ この写真を撮った時なんか……♡♡」

 

 

————……

 

「んぅっ♡ あう゛ぅっ♡♡ お゛♡ お゛♡ お゛ぉっ♡」

 

 パンッ♡ パンッ♡ パンッ♡ と肉のぶつかり合う音がカルデアのとある一室で響く。

 彼女の使い魔、ヴィイが浮遊したまま彼女のカメラを構え、主人の痴態を黙々とフィルムに収めていた。

 

 カメラのレンズに写っているのは、仰向けで足の間に身体を割り入れられてハメ倒されているアナスタシアと、カルデアの職員男性一人。

 

 真後ろから取れば男性のそれとは対照的に、白い肌を火照らせた柔らかそうな大きな尻が並び、俗にいう種付けプレスという体位でしとどに濡れた彼女の陰唇を太いペニスが穿っていた。

 

 パシャ、パシャ、とシャッターを切り続けるヴィイに、主人のアナスタシアを助けようとする素振りはない。

 

「皇女殿下が悪いんですからねッ!! あんなっ! 廊下で出会うなりドレスのスカートを持ち上げてッ!! 孕めっこのッ!!」

 

「ごめっ……なさッ……!!♡♡ だっ、だって♡♡ 貴方、の゛ぉっ♡♡ 匂っい゛がぁ♡♡ イッグ♡♡♡」

 

 エンジニアである男性職員はとある職務に集中するあまり二日連続で徹夜して疲労の限界に達していた。

 

 風呂にも入れず湿ったタオルで身体を拭くのみで香ばしい体臭を放っており、その時の彼の頭は三大欲求の二つが占めていた。

 

 それは今すぐにでも意識を刈り取らんばかりの極大の睡眠欲と、ズボンを内側からこれでもかと押し上げる絶大な性欲。

 

 俗に言う“疲れマラ”という奴で、当カルデアのように気軽にハメれる英霊マンコがそこら中にあり、日常的に行為を行っている彼らのマラはその快楽を知っている。

 

 “部屋に戻って泥のように眠ったら、誰かにお願いしてヤらせてもらおう”

 

 そう考えてフラフラと廊下を歩いていた彼の前に現れたのは、現代の最新鋭カメラを手にしたアナスタシアだった。

 

 普段から彼女がよく写真を撮影している事を知っている職員は、不敬であるとは重々承知で残り少ない体力を振り絞り、クタクタの笑顔で会釈をして道を空けようとした。

 

 彼女が皇族の出である事を考えれば、会釈だけでは到底足りないのは分かっていたが、それでも一度頭を垂れでもしたらその場で倒れ伏して眠ってしまいそうだったからだ。

 

「………………♡」

 

 しかし一定の距離にまで近付いた彼女は、齢十七才という年齢に見合わぬ蠱惑的な笑みを浮かべ、小さな舌で唇を舐めると職員に声をかける。

 

「————なっ……あ……」

 

 アナスタシアは精霊ヴィイの入ったぬいぐるみを左手で胸元に抱えたまま、右手でドレススカートの前を持ち上げはじめたのだ。

 

 元より彼女のドレスは肩より上が露出しているとはいえその上から丈の長い外套を羽織っていて、ドレススカートも足元までを隠す程長く、肌全体の割合での露出は少ない。

 

 そのギャップもあってか持ち上げられていくスカートの向こう側に見える彼女の色白の足が、とてつもなく艶めかしく見える。

 

 脳内の半分を占めていた性欲がムラムラと燃え上がり増大していく。

 足首までしか見えていないにも関わらず、彼は瞬きも忘れて釘付けになっていた。

 

 彼のような一般人では生涯年収の数倍あっても手の届かない最高級のドレス、そのスカートに(しわ)が出来るのもお構いなしに、彼女は右手だけでスカートをたくし上げて行く。

 

 集めた布地を手の中に丸めてまた指を伸ばし、引き上げる。それの繰り返しで彼女のスカートの前部分は大きなステージの幕のようにススス……と持ち上がり、あと少しで彼女の下着が見える……と言う所で右手の動きを止めた。

 

 極限に喉が渇いた状態でお預けを喰らった時のように絶望的な表情を浮かべ、職員はようやく彼女の御御足(おみあし)からアナスタシアの顔へと視線を移す。

 

 

 アナスタシアは笑っていた。悪戯が成功した子供のように。

 

「…………ッ!!」

 

 只でさえ不明瞭な状態になっていた理性は完全に掻き消え、職員は大股でアナスタシアに近付きその右手を掴む。

 

「きゃっ」

 

 そんな全く気持ちの籠っていない形だけの驚きの声が聞こえるがそんなもの知らん、と言わんばかりに職員はアナスタシアの手を引き、最も近い距離にあった部屋へと引きずり込んだ。

 

 そこからは御覧の通りで、膨れ上がった性欲に眠気まで吹き飛ばされ完全に生殖本能のみで動く男にアナスタシアは種付けレイプされてしまっていた。

 

 

「だっダメッ♡♡ イグッ♡♡ 子宮殴られてイグッ……!!♡♡ んお゛っ♡♡ 許っ……してぇっ♡♡」

 

 彼女の使い魔ヴィイは決して男に危害を加えようとはしない。悪意も無ければ敵意も無い。主人がレイプされていようがそこに精霊ヴィイとしての意思は介在せず、ただ主人の意思のままにぬいぐるみはシャッターを切り続けるのみ。

 

「うぐっ、ダメだ……っ!! 射精るッ!! 孕めッ!!」

 

 びゅるるるっ!!!♡ びゅぐぅ~~っ!!♡♡ びゅる、びゅるっ♡

 

「んお゛おぉぉ~~~っ♡♡♡ いっぐ……!!♡♡ い゛っ……~~~~ッ゛♡♡」

 

 そして、すぐに訪れる職員の射精。ロマノフ朝最後の皇女の膣内に無遠慮に吐き出された精子は彼女の子宮へ到達して汚していく。

 

 当然、性欲のみに染められた男性職員は一発だけでは終わらない。

 そのまま彼は第二ラウンドへと移行し、限界ギリギリの職員を挑発した報いをアナスタシアはその身を以て受けるのだった。

 

 

————……

 

「——……なんて事があったの♡ ほら……淫らな顔してるでしょう……?♡♡」

 

 職員に組み伏せられてアヘ顔を浮かべるアナスタシアの写真を見ながら、当の本人にズボンの上からチンポを撫で回されながら、当の本人から撮影当時の話を聞く。

 

 最高の贅沢だなと実感しつつ、まだこの興奮を発散するタイミングではないと判断したマスターはアルバムをめくり、その時の体験談を聞いていった。

 

 次に特に目に留まった写真を指させば、彼女はその時を懐かしむかのように笑顔を浮かべて語り始めた。

 

 

「あぁ、これね♡♡ これはレイシフトで微小特異点の修正に行った時の事よ♡♡ あの時……」

 

 

————……

 

 

 ──父ちゃーん! ドミンゴが裏の犬小屋にいないんだけど知らなーい!?

 

 ──えぇ? 脱走したのか。 マズイなぁ……アイツ今、すっごい発情期だから手当たり次第に襲いかねないぞ。探せ探せ!!

 

 

 どうやら親子のものらしきそんなやり取りが遠くから聞こえてくる。

 

 アナスタシアは首にカメラを提げたまま、牧歌的な雰囲気漂うとある村の外れを散策していた。

 

 スペイン北部に発生した微少特異点の解決のために訪れたカルデア一同。情報収集のために各々で方々に散って動こうという流れになり、今はマスターも近くにはいない。

 

 彼女は情報収集も兼ねてどこか良い撮影スポットは無いかと歩き回っている所である。

 

「あら……?」

 

 村の外れ。境界を示す白いペンキで塗られた木製の柵が設置された日陰で、アナスタシアは一頭の犬と出会った。

 

 犬種は雑種のようでサイズは大型。ハッハッ、と舌を出して荒い呼吸を繰り返し、とても興奮しているように見える。

 

「大きい……首輪がついているって事は飼い犬なのね。脱走でもしたのかし——キャッ!?」

 

 人に対して過剰に怯えたり過剰に敵意を剥き出すような素振りを見せなかった事からどこぞの家庭に躾けられた犬なのだろう、と考えた瞬間、その大型犬はアナスタシアに飛び掛かり、下半身にしがみつくとヘコヘコと猛烈な勢いで腰を振り始めた。

 

 その行動に移す速度とそもそもの行動に意表を突かれたアナスタシアはバランスを崩し、尻もちをついて純白のドレスを土で汚す。

 

 反射的に“襲われる”と思い、アナスタシアの手に氷雪の魔力が、その意思に連動してヴィイを宿すぬいぐるみから影が溶け出したかのような瘴気が溢れだす。

 

 しかしその反射的な防衛反応による行動は、とある犬の部位を目にした瞬間ピタリと止まった。

 

「あ……あなた……興奮していらっしゃるのね……」

 

 そう、その大型犬のペニスは膨張してパンパンに勃起しており、目は血走って呼吸は依然粗く、酷い興奮状態にある事が伺えた。

 

 加えて彼女の体勢が現在尻もちをついてM字開脚のような姿勢になっている事。更に併せて彼女が不幸だったのは朝、職員に急に後ろから頬を掴まれキスされた上に胸を揉まれた際、満足するまで無抵抗でいたら最終的にショーツを剥ぎ取られてノーパンでいた事。オスの匂いを感じたらすぐに求められてもチンポを迎え入れられるよう条件反射で濡れるように調教されている事。

 

 極めつけは、当の大型犬がそんなメスの匂いを嗅いで目の前にいるアナスタシアを人間の女性ではなく交尾可能なメスとして認識した事。

 

 そんな幾つもの要因が重なって大型犬の興奮はピークに達し、ドレススカートの中に頭を突っ込んで無遠慮に彼女のマンコを舐め回し始めた。

 

「ぁんっ♡♡ ちょっ……!!♡♡ ……早く逃げないと……!!♡♡」

 

 人間にはない野性的な力強い舌の動き。的確に性感を突いて意思を混濁させるようなテクニックこそ無いが、犬ならではの幅広な舌で一気に陰唇を舐め上げクリトリスまでも刺激する豪快な動きに、アナスタシアの腰が震えて抵抗が弱まる。

 

 それでも何とか逃げようと尻をついたまま手を後ろについて後退するがそれも効果はなし。

 

 身体を反転させ、這いつくばるようにして犬に尻を向け、それこそ四足動物のように四つん這いになった瞬間、大型犬はその尻を向けた動物さながらの姿勢を見逃さずにドレススカートの中で彼女に後ろから覆いかぶさった。

 

「————あぅっ!?」

 

 逃げられぬよう彼女の背中に前足を乗せ、上半身を地面に押さえつける。結果膝で立って尻だけが持ち上げられたような姿勢へと変位した。

 

 これではまるで犬チンポをハメやすいよう自分で高さを調節しているかのようだった。

 

「だ……ダメっ……!!♡♡ この私が獣に犯されるなんてそんなっ……♡♡」

 

 どちゅんっっ!!♡♡♡

 

「ッッお゛……おおぉぉおぉぉ…………っ……♡♡♡ 大っ……き……んくぅ゛ぅっ♡♡」

 

 哀れ、抵抗虚しくケダモノチンポをその皇女マンコで受け入れたアナスタシアは目を白黒させながら、人間にはないまた別種の快楽にそれこそ獣ような汚い声を上げた。

 

 犬の交尾は人とは少し違い、人間にはないステップがある。

 

「お゛ぅっ♡♡ な……なにっ?♡♡ いりっ……!♡♡ ~~っぐちでぇ……!!♡♡ オチンポが膨らんで……ッあ……イ、グ……~~ッ♡♡」

 

 膣にペニスを挿入したオスは腰を動かすと同時に後ろ脚で足踏みして位置を調整する事で、膣内で亀頭球と呼ばれる根元付近にあるコブでメスを逃さないようロックする。

 

 しっかり膣奥も入口も中間もポルチオも開発して完璧なよわよわマンコとなっているアナスタシアはコブが膨らんで入口を刺激されるだけでもイッてしまい、まだ本格的なピストンすら始まっていないのにも関わらず腰を震わせながらビュゥ──ッ♡♡ と激しく潮を噴いていた。

 

 そのまま本来の犬の交尾ならピストン運動自体は人間が快感を求めておこなうセックスとは違うのですぐに射精に移るのだが、運悪く何故かこの大型犬は極度の興奮状態で、そのうえアナスタシアの優れたメスとしての匂いに刺激され、より一層激しく腰を振り始めた。

 

「お゛ぉっ♡ お゛♡ イッグ♡♡ いぐっ♡♡ ん゛っぎゅ♡♡♡ ぉ゛、あ゛♡♡ あ゛♡ あ゛♡ あ゛♡」

 

 パシャリ、とカメラのシャッターが切られる。主人(・・)の意思に応じて動くヴィイは、今回も相手のオスを排除すべき外敵とは認識せず、思うがままに色々な角度でフィルムに収めて行く。

 

 画角の中には、どことも知れない田舎の村の外れで地べたで犬に犯されてイキ狂う皇女という淫らな姿が映っていた。

 

 

 そして訪れる射精が訪れた瞬間、どちらが犬か分かった物ではない声を上げて絶頂の声を上げるのだった。

 

 

————……

 

 

「——……って事があった時の写真ね……♡♡ マスターはご存知かしら?♡ お犬さんの射精ってすごく長いのよ♡♡ この子なんて無遠慮に皇女マンコに犬精子吐き出しただけじゃなく、オチンポを入れたままグリンと体を反転させて数十分射精し続けてたわ♡♡」

 

 ニチュニチュニチュニチュ…………♡♡ とマスターのズボンのファスナーを開けて凶悪チンポを取り出した彼女は、漏れ出たカウパーをその指に絡ませて献身的な手コキを行いながら写真のエピソードを語った。

 

「話には聞いた事あるな……アタランテが確か言ってたかな? 彼女も実体験だったっぽいけど。……ちなみにこの写真は?」

 

「あぁ、これはこの犬を飼ってるお家のお子さんね。どうやら私が犬チンポに耐え切れずイキション漏らして気絶してる間に見つけたらしくて、興味津々で私の身体を弄り回していたようね♡♡ ヴィイが撮ってくれたみたい♡」

 

「……これは?」

 

「このお子さんのお父さんだったみたいよ。発見した瞬間はビックリしたらしいけど、すぐに私を抱えて家に持ち帰って、ロシア産射精用コキ穴肉便所としてこの家に“設置”された時の写真ね♡♡ 幾つも淫らな宣言させられたわ♡♡♡」

 

 ビクンっ、と手の中で脈動し、熱と硬さと大きさを増して行くマスターのチンポにアナスタシアは内心でほくそ笑む。

 

(もう少しね……♡♡)

 

「あー、だから集合遅れてたんだね。そうだなぁ……じゃあ、これは?」

 

「ふふ……♡ これの話も聞きたいの?♡♡ これはマスターがうっかり間違えてシミュレーターで一番レベルの低い、リソースのレベルも大したことない修練場に行った時の写真……♡」

 

 

 

————……

 

 霧にけぶるロンドンに似た都市の中。狼にもにた動物の咆哮が響き渡る。

 

 

「止まって」

 

 得物を手に襲い掛かるウェアウルフに向けて、アナスタシアはヴィイの入ったぬいぐるみを両手で差し出すようにして構えた。

 

 直後発生する強烈な氷刃を伴った突風がウェアウルフの巨体を飲み込む。

 

 身を引き裂くような冷たい風と、その中に紛れる鋭利な氷片が分厚い体毛の上から体を刻み、叫び声をあげながら大柄な獣人は石畳の上を転がった。

 

 そんな彼女の背後、その頭上から跳躍したもう一体のウェアウルフがハンドアックスを両手に、彼女を殺さんと迫る。

 

 

 しかし、

 

「ギッ!!?」

 

 アナスタシアはそんな狼男を一瞥することもなく、ズルリ、と彼女の持つぬいぐるみから這い出た影のような流動体が攻撃を阻み、一瞬にしてその二、三メーターはあろうかという巨体を絡め取った。

 

 そのウェアウルフが最後に見たのは、ゾッとするほどに冷たい眼差しでこちらを見るアナスタシアの左目。

 

「死んで」

 

 ズガカッ!! と彼女の魔力を媒体に地面から鋭い氷塊が発生し、全身を貫かれた彼の命は自然の前に散る花々のように消え去った。

 

「ふぅ……マスターらしからぬミスもあったものね」

 

 脅威──と呼べる程の物でもないが──を退けたアナスタシアはやれやれとため息をついた。

 

 その口から漏れ出る吐息に宿る氷雪の魔力は雪の結晶のような美しい様相を描きながらも、霧の中へと溶けていく。

 

 

 現在彼女が訪れているのはアサシンクラスの霊基のエネミーしか存在しない修練場。

 

 そこの最も難易度の低い、謂わば取るに足らない脆弱な敵性存在しかいない今の彼女には不釣り合いな場所だった。

 

 開始前の設定ミスにより大幅にレベルの低い場所へ身を投じることになり、相対する存在の全てが簡単に蹴散らされていく。

 

 この少し前の戦闘では魔本による魔力の弾丸を、ヴィイを用いることなく彼女の華奢な手だけで打ち払えてしまう程。

 

「早く全滅させて終わらせてしまいましょう。別行動で方々に散って掃討している他のサーヴァントの方々もいらっしゃいますし。…………あら」

 

 微かな気配を感じてそちらを見てみれば、最初に冷風の一撃を浴びせたウェアウルフが瀕死の状態ながらもギリギリで絶命を免れ、仰向けで上体だけ起こしてこちらを睨み付けていた。

 

 コツ、コツ、と石畳に氷華を咲かせながら動くことも出来ないウェアウルフに近付くアナスタシア。

 

「する必要のない苦しい思いをさせてしまったわね。大丈夫、すぐに終わらせてあげる。滑らかに死になさ────……まぁ」

 

 思わぬモノを見つけて彼女は手を口元に添える。

 

 その目には好奇と期待の喜色が籠っており、止めを刺そうとしたその手を下ろした。

 

 彼女の目の前にある、天を仰ぐ形で倒れるウェアウルフ。

 

 肘をついて辛うじて上体だけでも起こしているようなその(ケダモノ)の股間では、逞しくいきり立った赤黒いぺニスがその存在を主張していた。

 

 死を目前にした事で魔獣の脳が子孫を残そうという本能に支配された結果である。

 

 体格も生体も人とは違う明確な人外だけあって形状はいつぞやの種付けを果たしたあの大型犬と近く、サイズはその巨体に見合った大きさだった。

 

 

 如何にシミュレーション上の仮想の存在とはいえ、そこにあるのは意思も感情もある立派な生命体。

 

 仮想現実(シミュレーター)である以上実際にあった現実をデータとして取り込んでいるため、違いらしい違いと言えば死体が残るか残らないかぐらいしかない。

 

 そのうえ無数の異なる次元に存在するカルデアの中でも、当カルデアには多くのサーヴァントの実体験を元に生殖行為回りのデータまでもが収録されており、このように悪い意味でよりリアルな行動を起こす仮想エネミーが生まれるようになっている。

 

 

「…………そういえばまだエネミーとの写真はまだでしたね」

 

 ボソリ、と雪の音のように小さな声で呟いたアナスタシアは、再び歩き出しながらカメラを取り出す。

 

 

 前日にマスターから“ロンドンっぽい場所に行く”と聞いて、その日同じ編成にいた三蔵ちゃんこと玄奘三蔵とツーショット写真を撮りたいと思って持ってきていたものだ。

 

 誰からも“三蔵ちゃん”と呼ばれて愛され、慕われている彼女はそのフレンドリーさと明るさからよく気軽にムラッと来た時に消しゴムを借りるくらいの感覚で孕まされており、膣から精子をひり出しながら倒れている姿をカルデア内でもよく目にする。

 

 

「カメラをお願い、ヴィイ」

 

 そう言ってカメラを手渡された浮遊するぬいぐるみは、手慣れた様子でキャップを外してカメラを起動した。

 

「ギッ…………!!?」

 

「大丈夫、落ち着いて」

 

 倒れたままのウェアウルフの腰を跨いだアナスタシアは両手でドレススカートを持ち上げ、今まで隠されていたその秘裂を晒す。

 

 そしてヘソにつかんばかりの勢いで反り返るウェアウルフチンポに手を添え真上を向かせると、彼女ははしたなくも腰を下ろしてガニ股になり、自身の既に濡れ始めている女陰にあてがった。

 

「熱い……力強く脈打ってる…………私の腕ぐらいありそうね……。…………ふふ…………♡」

 

 熱した鉄のように熱い肉棒を支えながら腰を下ろせばにゅぷぷ……っ♡♡ と少しずつ彼女の締まりの良いメス穴を掻き分けて入っていく。オナホの中にあるローションが押し出されるかのように、奥から絶え間なく垂れてくる愛液が隙間から卑猥な音を鳴らしてあふれ出す。

 

 そしてようやく獣チンポの先が入った瞬間、彼女は僅かに体をビクンっと痙攣させて絶頂(アクメ)した。

 

「ん゛ぅっ……ふ……♡♡ ふふ……じゃあヴィイ、お願いね……♡」

 

 カメラを構えたヴィイがアナスタシアの正面に、ウェアウルフと彼女の間に移動してその痴態を画角に捉える。

 

 皇女ともあろうものがケダモノに跨りガニ股で彼女の腕程もある肉棒の先端を咥え、顔の横にピースサインを添えて淫らに笑む。

 この世界線ではないアナスタシアが、もしくは異聞帯のアナスタシアが見れば本当に自分なのかと疑うに違いない。

 

 瀕死のウェアウルフからしてみればたまったものでは無かった。避けられない死を悟った脳は遺伝子を残せと体に訴えかけ極限にまで発情し、目の前のメスは何故かとどめを刺すどころか我が身を跨いで自身の生殖器に交尾穴をあてがい、ぬいぐるみらしき何かに向かってポーズを取っている。

 

 挿入は先端で止められ生殺しの憂き目に会い、まるで自身の急所に敵の槍を突き付けさせて“さぁ殺してみろ”とでも言っているかのような状況にウェアウルフの手がワナワナと興奮に震えた。

 

 そんな事お構いなしに写真を撮り続けるアナスタシア。頭の中は良い写真を残すことでいっぱいで、死にかけのウェアウルフの事などほとんど考えていなかった。

 

 ガシッ、とそこで何かに尻を鷲掴みにされるのを感じ、頭に疑問符を浮かべて見てみればもう動けないはずのウェアウルフが「フーッ……!! フーッ……!!」と極度の興奮状態になっており、その大きな両手でアナスタシアの肉厚な尻を掴んでいた。

 

 

(あっ、これマズっ————)

 

————ぼっぢゅんっっ♡♡

 

「ッ゛お゛゛」

 

 ウェアウルフは渾身の力で腰を跳ね上げ、同時にアナスタシアの尻肉を掴んだ両手を全力で引き下げ、勢いよくその肉杭を皇女マンコへと突き入れた。

 

 前触れも無く不意打ちで子宮をサンドバッグに見立てたような荒々しい挿入に、アナスタシアの腹がボコォと膨れて隙間からスケベ汁がプシュゥッ……♡♡ と吹き出る。

 

 ぐりん、と長い前髪に隠れた彼女の目は白目を剥いて気絶し、ウェアウルフの胸板へ顔を埋めてチンポを挿入されたまま意識を失った。

 

 霊基の限界までレベルを上げた皇女が、指先程の力もない矮小な敵にチンポ一発でノックアウトされた。

 

 

 ウェアウルフのような魔獣にそのような状況を仔細把握できる程の知能は無い。ただ目の前のメスが戦闘力を失い、自身のチンポを包むメス穴が最高に気持ちいいと言うことは分かる。

 

 本能と快楽に身を任せたウェアウルフはそのまま貪るように手荒い突き上げピストンを始め、抵抗力も意識も失った彼女は「お゛、ぅ゛、んぎゅっ、ぇ゛」と小さな呻き声を上げるだけで、それこそダッチワイフのようにウェアウルフの胸板の上でビクンビクンと跳ねるのみ。

 

 快感を受け取る腰だけが別の生き物のように痙攣して、イキションと同時に愛液を噴いて腰回りをビショビショに濡らす。

 

 

 その後、彼女が激しい何重にも重なった絶頂(アクメ)と同時に意識を取り戻す頃にはウェアウルフは力尽きて消滅しており、冷たい石畳の上で精液をひり出す皇女だけが残ったのだった。

 

 

 ────……

 

 

「——……という事があったの♡♡ マスターが三蔵さんを路地裏で孕ませてる間に私は通りの真ん中で獣ザーメンでお腹を膨らませて倒れてたと思うと、凄く興奮しない?♡♡♡」

 

 身体を密着させて手コキを続けるアナスタシアにマスターは、彼女の背中から手を回して胸を揉みしだいていた。

 

 親指と人差し指で硬く勃起した乳首を揉み挟んでやれば快楽に身を強張らせて硬直するもののその手淫の動きには微塵の乱れも表れない。

 

 そうしてアナスタシアの奉仕と彼女の肉体を同時に味わいながらアルバムを読み進めて行けば、遂に最後のページにまでたどり着いた。

 

 途中で何度も射精したくなったがその時は彼女の後頭部を優しく押せば意図を読んだ彼女がマスターのチンポを咥え、その度に遠慮なく射精しザーメンを飲み込ませた。

 

 フェラさせるでもなく精子を受け止めさせるためだけに皇女の口をティッシュ代わりに汚すという征服感にマスターのチンポは硬度を増し、一向に衰えは見られない。

 

 

「ねぇマスター?♡♡ 今日はこの私のハメ撮りアルバムを見せたかったというのもあるのだけれど、実はもう一つお願いがあるんです。……ほら、実は最後の数ページ、まだ写真が無いの。……どうかしら、この最後のページを、マスターとのハメ撮りで埋めて下さらない?♡♡」

 

 マスターは“喜んで”と即決し、アナスタシアは淫蕩な笑みを浮かべながらカメラを起動するのだった。

 

 

————……

 

 前戯は不要だった。

 

 長くに渡るアナスタシアのハメ撮り写真をアナスタシア本人から聞かされ、その間もずっと彼女の手淫を受けてガチガチに勃起しており、また彼女もハメ撮り写真を振り返りながら過去に思いを馳せている間にじゅくじゅくに濡れ、途中何度もマスターの射精を口で受け止め飲み込んだのもあって完全に準備は整っていた。

 

 パンッ♡ パンッ♡ パンッ♡♡ 

 

「ん゛お゛ぉっ♡♡♡ お゛っおほぉっ♡♡ あ゛ぅっ、ん゛ぃぅぅっ♡♡」

 

 パシャリ、と自身の身体の下でイキ狂うアナスタシアにピントを合わせ、シャッターを切る。その度にマスターの怒張を咥え込んだ彼女のマンコがキュウ、と収縮して射精をねだった。

 

 開発され尽くした彼女の肢体はまさに至高の名器。

 艶かしく淫らに肉棒に絡み付くヒダに、擦れる度に自身にも相手にも快楽を与える肉の粒。

 

 何度も何度もこねくり回されても一切の締まりを損なわず、シャッター音と弱いフラッシュを感じる度に彼女は写真として自らの痴態が世に残っていくことを自覚してイッた。

 

「…………!!」

 

「ん゛ぉほぉっ!!?♡♡ マス……た……!!♡♡ そこダメ……ッ!♡♡♡ 一番っ……弱いぃっとこ

 お゛っ♡♡」

 

 ジュプンッ♡♡ と緩急を付けて一気に突き入れられた子宮口。

 マスターの巨根ではそこに到達してもなお竿が余り、彼はグリグリと巧みな腰使いで周辺を責め始めた。

 

 突きが激しくなり、召喚されて豊富な経験を積んだ彼女は半ば無意識的に射精が近いことを察知する。

 

 カメラを傍らに浮かんで待機していたヴィイに手渡したマスターは彼女の細い腰を両手で掴んで固定すると、一気にその最奥へと、子宮を押し潰すようにして押し付けた。

 

 ──びゅぐるるるぅぅっ♡♡ びゅるっ、びゅううぅぅっっ♡♡♡ びゅぐぐぅぅうう~~っ♡♡♡

 

「ん゛お゛お゛ぉぉぉ~~~~っ♡♡♡♡ イ゛ぎゅっ♡♡ イ゛っ……お゛っ!!♡♡ んっぐぅぅっ♡♡♡」

 

 子宮内部へと熱々の精子を吐き出されて条件反射で極度の絶頂を迎えた彼女は体を弓なりにそらし、頭部を柔らかなベッドに押し付けてケダモノのような絶叫をあげた。

 

 数秒に渡る射精を受けてようやく体から力の抜けた彼女は舌をだらしなく足らし、白目を剥きながらヘッ♡♡ ヘッ……♡♡ と犬のような呼吸を続ける。

 

 グッタリと脱力して力の入らない様子のアナスタシア。しかしマスターはそれでチンポを引き抜こうとはせず、未だ硬度を保ち続けたままぐりゅん♡ と子宮を小突いた。

 

「っお゛……!?♡♡ マ……マスター……?」

 

 彼女は甘く見ていた。焦らしに焦らした後のマスターとの生ハメ交尾での自分の消耗の激しさと、そして幾つものハメ撮りを見せながら本人の口でエピソードを語り本人の手で手淫を続けて散々に溜めこんだマスターの欲情を。

 

 それはたった一度皇女の膣内へ射精しただけでは収まらない。

 

「待゛っ!♡♡ ほお゛ッ♡♡ 休ませ……っあ゛!?♡♡ んお゛っ、お゛っ♡♡♡ いっぐ♡♡」

 

 制止の声も聞かずにマスターはピストンを続行。ヴィイの構えるカメラに映る、淫らな被写体にレパートリーを持たすために様々な体位に移り、何度も何度も彼女の膣穴へと肉棒を打ち込んだ。

 

 絶頂は止まず、しかして意識がいくら朦朧としようと混濁しようと感覚は鋭敏なままで彼女は何度も泣かされた。

 

 そして数十分後。

 

 マスターにもいよいよ体力の限界が訪れた。最後の体位は対面座位。

 

 あぐらをかいたマスターの上に座って抱き着いた彼女の瞳は上を向いたまま戻らず、その白く細い腕でめいいっぱいにマスターの身体に抱き着いて。

 

 マスターの胸板でその豊満な胸は潰れ、カクンカクンと彼の肩に乗せた彼女の頭は力なく揺れていた。

 

「っ゛……ぇ……♡♡♡ ……っ射精()して……っ♡♡ ロマノフマンコに゛っ……ティッシュみたいにざーめん様を゛ぅっ……コキ捨てて……っ♡♡ とっくに貴方のおチンポ様に屈服してる肉便所の子宮に……ッ♡♡♡」

 

 耳元で囁かれた彼女の淫らな言葉に、マスターは最後を飾る最後の射精の為に激しく彼女の身体を上下させてオナホのように荒々しい抽挿を繰り返す。

 

「おぉお゛ぉぉっ♡♡ いぐっ♡ イグイグイグイグ……っ♡♡♡ タマゴ出るっ♡♡ 絶対孕むっ♡♡♡ 世継ぎ孕んでイぎゅっ♡♡」

 

 彼女の背中へ回した手を肩に乗せ、グッッと自身のチンポに押し付けさせて最後に勢いよく亀頭を子宮口へと密着させて貫いた。

 

 同時に一切最初と濃さの変わらない高濃度のザーメンが発射され、過去どのハメ撮り写真を撮った時にも無かった最大の絶頂(アクメ)に達した彼女は四肢をマスターにギュウウッッ♡♡ と絡めさせた。

 

 

 びゅりゅるっぅううぅーっ♡♡♡ びゅぐぐぅぅっ♡ ぼびゅびゅりゅぅぅっ♡♡ びゅるゅううううぅうぅぅ……っ♡♡♡♡

 

「ん゛お゛ぉぉおぉほぉおおおっ♡♡♡ あ゛ぇっ……♡♡ お、ぉおおぉおぉぉっ…………♡♡♡」

 

 声だけでは恐らく誰もそれがアナスタシアのものだとは思わないであろうはしたない絶頂の声をあげ、彼女は臓腑の底から震え上げさせるような快楽に身悶える。

 

 マスターも彼女もすぐには動かず、まるでその余韻を慈しむかのように互いに抱き着いた姿勢をキープしていた。

 ビグッ、ビグン、と彼女の膣に収まったままのチンポが蠢き、尿道に残っているものまで残らず彼女の腹に吐き出し、そんな微かな動きでさえ彼女の敏感な身体は反応して痙攣する。

 

 ヴィイが写真を撮る音すらどこか遠くに感じながら、長い時間をかけてようやく彼女の背に回した手を離して彼女を横たわらせる。

 

 彼女の下腹部は大量に射精された精子だけでポッコリと膨らんでおり、潰れたカエルのように秘所も胸も顔も隠す事無く仰向けで倒れたままヒクヒクと震えていた。

 

 

 一息ついたマスターは近くの卓上にあった常温の水を飲んでカラカラになっていた喉を潤していると、カメラを首に提げたヴィイが近付いてきて肩を叩く。

 

「ん……? ……あぁ、良いよ。喜んで」

 

 

 アナスタシアの思いや意思を行動に反映させるヴィイ。そしてそんな彼女と長く密接な付き合いを続けてきた事でマスターはある程度ヴィイの要求を察せられるようになってきた。

 

 彼女の願いを読み取ったヴィイ、そんなヴィイの行動で遠回しに彼女の意思を理解したマスターはカメラを受け取り、半無意識状態のアナスタシアの上半身に跨ると、その美しい白銀の髪を乱雑に掴み、淫らな歓びに歪んだ美貌へ己の肉棒を押し付けた。

 

 ヴィイのアシストのおかげであるという判断も出来ない状態のアナスタシアは、震える手で崩れたピースサインを作って顔の横へと並べる。

 

 

 

 彼女のハメ撮りアルバム。その最後の一枚に相応しい写真だった。

 

 

────……

 

 

 後日。また彼女はマスターの部屋を訪れた。前回と同じ回数のノックで、前回と同じような気楽な口上を交わしながら。

 

「こんにちわアナスタシア。ハメ撮りはどうだった? 満足して頂けたなら嬉しいけど」

 

「ふふ……最高でしたよ。得点10あげましょう。減点なしです♡♡」

 

「それはよかった。……ちなみにその得点は貯まるとどうなるの?」

 

「……いつか全てが終わって。いつかその使命から解き放たれるとき、得点1つに付き一度、受肉した私を孕ませる権利をあげましょう♡♡」

 

「へぇ。それはやる気出るなぁ。もう一つついでに聞くと、今は得点幾つあるの?」

 

「ふふふ……それは内緒です……♡♡♡ もしかしたら貴方と私でロマノフ朝を復興できるかもしれないわね」

 

 

 そう言って彼女はまた悪戯っぽく笑った。その笑みは年齢相応の無邪気で天真爛漫な、彼女の本来の素顔だった。

 

 

 

「…………そういえばその片手に持ってるアルバムはなんなの? また新しいアルバム?」

 

「いえ、これはまだ一枚も写真が入っていない空っぽのアルバム。今度は一からマスターに手伝ってもらいたいのだけれど…………よろしいかしら?♡♡♡」

 

 

 

────……




アナスタシアのアルバムには他にもたくさんの写真があります。(作品内でこういう写真があったなら”こういう”写真も……?)と想像したならそれもあります。妄想なら自由だ!好きなだけ妄想しよう!!
当作品がそれの一助になれたのなら幸いです。


冒頭のスカサハ師匠ですが、果たして彼女は無事誰にも孕まされる事なくマスターの部屋を訪れられたのでしょうか。
気軽にハメれるこのカルデアでは数多の誘惑もありますし、突如前触れも了承も無しにハメられ膣内射精される事もあるためよわよわ卵子を守り切るのは至難の業。

個人的には、受精準備が出来たまま一日お預けされてグッラグラに身体の茹だった師匠が夜に部屋を訪れ必死にハメ乞いするのもイイですが、アッサリと職員とかその日の微少特異点のエネミーに孕まされてるってのも好きです。


私のツイッター(twitter/boro_soboro)のお題箱にボンボン性癖を投げつけてくれて心より感謝を。
感想、性癖、要望、何かございましたらどうぞお好きに。貰えたらメチャクチャ嬉しいです
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