※この作品はR-18です。

トライアングルプリキュア!   作:鳳凰009

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第六話:新たなる強敵

                 第六話:新たなる強敵

 

1、二人の誓い

 

 柳生天女が、己の中に流れる、オロチの血に打ち勝つべく、旅立ってから二週間が過ぎた。

 季節は、梅雨明け間近の7月中旬・・・

 天女に、後時を託された大地かなめ、海堂なみ、二人のプリキュアが、この街を守り続けて居た・・・

 

「心にて、悪しき闇を突く!プリキュア!サンダースピア!!」

 

「心にて、悪しき闇を射る!プリキュア!アイスアロウ!!」

 

 この日も、顔に包帯を巻いたウワバミ率いるマケンナーを、二人の必殺技、サンダースピアとアイスアロウで魔を倒し、マケンナーとされた武道学園剣道部副主将、東郷勇を元に戻す。

 天女が休学している事で、主将代行として頑張っていた彼だったが、武道学園は、県大会準決勝で姿を消していた。放課後も学園に居残り特訓していた彼は、魔空間に飲み込まれた学園の中、ウワバミにマケンナーに変えられていた。

 

 マケンナーを倒され、地団駄踏んで悔しがるウワバミは、アース、オーシャンを指差し、

 

「キィィ!あんた達、覚えてなさいよぉぉ!!」

 

 ウワバミが撤退すると、魔空間から解放され、再び時が動き出す。変身を解いたかなめとなみは、激しく肩で息をしていた。

 

「大丈夫ティティ?最近、マケンナーが強さを増してる気がするティティ・・・」

 

「そうだな・・・確かに強くなってる気もするチュチュ」

 

「でも、あたし達は負けない!!」

 

「ええ、天女さんと約束したんですもの!この街を必ず守るって!!」

 

 心配するチュッチとティティに、二人は、天女と誓った約束は、必ず守ると固い決意を述べる。そうは言っても、本心では二人共、今の力だけでは限界を向かえるのではという、一抹の不安も心の中に持っていた。

 

 魔空間・・・

 

 嘗てナーガが管轄していた、巨大な蛇の石像、その口の中を、羅蛇と共に調べているのは、逆立った黒き髪をして、鋭い眼光を放つ、黒きライダースーツのような物を着た細身で長身の男、魔蛇月である。

 

「羅蛇、見て見ろ!ナーガの奴、俺達に隠れて色々していたようだな・・・」

 

 魔蛇月は、その中で、奇妙な種のような物体を見付け、羅蛇を呼び寄せた。

 

「これは・・・数百年前迄、我らが操っていたスゴイナーの種・・・ナーガの奴、此処まで増殖させていたのか?」

 

「らしいな・・・何処で探し当てたのか、相変わらず薄気味悪い奴だ・・・だが、奴はまだスゴイナーの使い方までは、分からなかったようだな」

 

 スゴイナー・・・

 

 数百年前迄、魔蛇月、羅蛇が操っていた、マケンナーのオリジナルとも呼べる存在だったが、スゴイナーを産み出すには、数体の魔と、オロチの血が必須であった。だが、魔蛇月、羅蛇以外の者は世代交代を重ね、オロチの血は次第に薄まっていった。

 

 スゴイナーの種が減ってきた事もあり、二人はスゴイナーを封印し、羅蛇は新たなる下僕となる、マケンナーを作り出したのだった。

 

「羅蛇、マケンナーでは、力を付けてきているプリキュアには、勝てんかも知れん・・・どうだ、そろそろ封印を解いてみるか?」

 

「そうだな・・・先ずは様子見で、一体だけ作ってみてはどうだ?」

 

 羅蛇の言葉に頷いた魔蛇月は、魔を数体召喚し、スゴイナーの種に閉じ込め、自らの血を数滴スゴイナーの種に吸収させると、種の中から妖気が溢れ出してくる。

 

「さて、誰に行かせるか・・・」

 

「その任務、拙者にお任せ下され!!」

 

 背後から声がかかり、振り向いた二人は、年の頃35前後、真紅の髪を束ね、黒き鎧を着こなし、その背には巨大な長刀を一本背負った体格の良い男が、片膝を付いているのを見て、

 

「おお、ウロボロス!戻ったのか!!だが今までに、我らは、スネーク、アナコンダ、ナーガを失った・・・伝説の戦士プリキュア、再びこの時代に現われたからだ」

 

「ほう・・・それは是非手合わせ願いたいものですなぁ?是非、このウロボロスに出陣の許可を!!」

 

「お前程の腕前なら、こちらから頼む!それに、プリキュアの中には、剣術に優れている者も居る!お前にとっても楽しめると思うぞ?それと、これをお前に託そう!受け取れ!!」

 

 魔蛇月は、ウロボロスにスゴイナーの種を授けると、恭しく手に取るウロボロスだった。

 

 ウロボロスは、他の7人とは違っていた。

 

 彼は元々、人間世界で暮らしていて、天女や天満のようにオロチの血に目覚め、そして、オロチの血に飲まれ魔となった。後から加わった新参者の彼だが、魔に堕ちたとはいえ、彼は、人間時代の礼儀正しさと、武士道精神を持っていた。常に自らの腕を磨き、自身を鍛える為、各地を回っていた。スネークがプリキュア復活の報告をした時、彼は、武者修行に出ていて、プリキュアの存在を知らなかった。

 

「これは、俺からだ!デーモンディテクション、デーモンストーンを見付けるアイテムとでも思ってくれ」

 

「これは貴重な物をそれがし如きに・・・忝ない!では、ご免!!」

 

 ウロボロスは踵を返すと、文武町に向けて出撃した。

 

 翌朝、2―B組・・・

 

 かなめは、度重なる戦闘の連続で、時々学校で居眠りをしていた。もっとも、プリキュアになる前から時々居眠りをしていて、先生に見つかり怒られては居たのだが・・・

 

「かなめ、かなめ、ナガッチが睨んでるよ!かなめったら!」

 

 かなめは窓側の一番後ろの席で、国語の教科書を立てて、机に顔を付けて眠っていたのだが、担任の長田沙織にはバレバレだった。クラスメートで、同じ陸上部に所属している、隣の席の杉本香奈が、かなえを起こそうとするも、

 

「もう、チュッチ・・・摘み食いは駄目だって言ったじゃん」

 

「ゴホン!大地さん、誰が摘み食いをしているのかしら?」

 

 かなめの目の前で、咳払いをする沙織先生に、かなめはようやく顔を上げるも、キョトンとする。真ん中の一番前の席に居るなみは、アチャといった表情でかなめを見守っていた。沙織先生は、かなめの頭を教科書で叩き、一同から笑い声が溢れた。

 

 昼休み、屋上に上ったかなめとなみは、屋上で授業が終わるのを待っている、チュッチとティティと合流して、昼ご飯を食べていた。

 

「いやぁ、参った、参った・・・最近どうも授業中眠くってさぁ!なみはよく平気だよね?」

 

「私は平気よ!授業も楽しいし!ところで、今後の事もあるし、私の家で相談でもしない?」

 

「そうだね・・・じゃあ、部活が終わるまで、待っててくれるかな?」

 

「うん!」

 

 そんな会話をしていた二人だったが、妖精達は急に騒ぎ出し、

 

「かなめ、なみ、気をつけるチュチュ」

 

「何か、凄まじい力を感じるティティ」

 

 妖精達の言葉を裏付けるように、武道学園は時が止まったように静まりかえった・・・

 

 かなめは、食べかけのお弁当を慌てて全部平らげると、

 

「何!?またオロチ八人衆が来たの?・・・全く、食事とデザートタイムには現われないで欲しいよね!出来れば授業中に・・・」

 

「かなめ!授業中だって駄目でしょう!!」

 

 なみに諭され、頭を掻くかなめ、こんな時でも食欲だけは大勢で、弁当を平らげたかなめを見て、呆れるチュッチだった。

 

 そんな、和やかな雰囲気も一変し、二人の上空に姿を現わすウロボロス、妖精達は、ウロボロスが発する妖気に、かなめとなみに、注意するよう促す。

 

「ほう、魔空間の中で動けるとは・・・貴殿らがプリキュアか?拙者は、オロチ八人衆が一人、ウロボロス!是非拙者と手合わせして頂こう!!」

 

 二人の前に現われたウロボロスは、背中の長刀を抜き構える。

 

「拙者とか、手合わせとか・・・何か時代がかった奴が現われたわね・・・売られた喧嘩は、買ってやるわよ!なみ、行くよ!!」

 

「うん!でも、気をつけましょう・・・ティティやチュッチが言う通り、底知れぬ力を感じるわ!!」

 

 かなめ、なみはアイコンタクトで頷き合い、妖精達を見ると、妖精達も頷きプリキュアの力を二人に向けて照射した。

 

 二人のシャイニークリスタルが虹色に輝いた時、かなめ、なみが同時に叫ぶ、

 

「「プリキュア!デルタフラッシュ!!」」

 

 プリキュアへと変身を遂げるかなめとなみ、

 

「大地の使者・キュアアース!・・・参上!!」

 

「海洋の使者・キュアオーシャン!・・・見参!!」

 

 変身を終えた二人のプリキュアが、ポーズを取って現われた。だが、アースは何かイマイチしっくり来ないようで首を捻ると、

 

「う~ん、前から思ってたけど、何かこれだけじゃ寂しいよねぇ・・・オーシャン、今度セリフ追加しない?」

 

「エッ?別に良いけど・・・」

 

 戸惑いながらも、アースの提案に賛同するオーシャン、今はそんな事言ってる場合じゃないと、二人の妖精に諭され、二人は見つめ合って苦笑を浮かべた。

 

「貴殿ら、戦う気があるのか?」

 

 何処か真面目さが足りないプリキュア達を見て、不機嫌になるウロボロスは更に、

 

「さあ、剣を抜け!いざ尋常に、拙者と勝負せよ!!」

 

 剣を二人に向けて勝負しろと迫るウロボロスに、アースは、何言ってるの?といった顔付きになると、

 

「何言ってんのよ?あたし達、剣何か持ってないわよ!キュアフェニックスじゃないんだからさぁ・・・」

 

 アースの言葉を聞き、拍子抜けしたような表情を見せたウロボロスは、

 

「何と!?貴殿らは剣を持っていないだと?・・・ウ~ム・・・では、そのキュアフェニックスとやらは何処にいる?姿が見えんようだが・・・」

 

「フェニックスなら居ないわよ!修行の旅に出ちゃって、あたし達だって何時戻って来るか知らないんだからさぁ」

 

(何とぉ!?魔蛇月殿に教わり、剣を扱うプリキュアとの対決を楽しみにしていたのだが・・・)

 

 ガッカリした表情を見せたウロボロスは、剣を鞘にしまうと、

 

「それは残念・・・是非キュアフェニックスとやらと勝負してみたかったが・・・致し方あるまい、徒手空手の相手に、武器を持つ訳にもいかぬ・・・いざ、勝負!!」

 

 空手の構えのように構えたウロボロスは、気合いを込めると、二人に掛かってこいと指で挑発した。

 

「ハァァァ」

 

「タァァァ」

 

 アースとオーシャンが、ウロボロスに向けてパンチ、キックの怒濤の連続攻撃を繰り出すも、ウロボロスは、片手で二人の攻撃を捌き、

 

「どうした?このような攻撃では、拙者は倒せんぞ?」

 

 ウロボロスの言葉に向きになったアースは、大きく後方に距離を取ると、猛ダッシュして突進し、上空高くジャンプすると、アースの足下が放電し始める。

 

「だったら、これはどう?プリキュア!サンダーキィィック!!」

 

 アースの上空からの電気を帯びた跳び蹴りを、ウロボロスは未熟と切り捨て、強烈な衝撃派をアースに向けて炸裂させる。直撃を食らうかと思われたが、咄嗟にオーシャンが、

 

「守れ、水の激流!プリキュア!ウォーターウォール!!」

 

 水の激流が、バリアーとなって衝撃派を食い止める。

 

「ありがとう、オーシャン!」

 

「どう致しまして!」

 

 だが、少し本気を出した、ウロボロスの目が金色に輝くと、状況は一変し、二人は為す術もなく打ちのめされていく・・・

 

「こ、これしきでぇぇ」

 

「まだ、戦えるわ!!」

 

 ヨロヨロしながら立ち上がる、二人の姿を見たウロボロスは、

 

(ほう・・・一人一人はまだ未熟だが、二人で組めば、それなりに楽しめそうだ!だが・・・)

 

 瞬時に二人の背後に回ると、二人の背に衝撃派を加え吹き飛ばす。悲鳴を上げながらも、再びヨロヨロ立ち上がる二人に、ウロボロスの目が元の黒目に戻ると、

 

「拙者の相手をするには、まだまだ未熟・・・折角お二方に頂いたスゴイナーを使うのも惜しい・・・出直してまいれ!!御免!!」

 

 ウロボロスは、アース、オーシャンに背を向けると、時空の狭間へと消えていった。

 

 再び時が動き出す・・・

 

 変身を解いたかなめとなみは、自分達の未熟さを、改めて思い知らされるのだった・・・

 

 

2、龍虎目覚める

 

 放課後・・・

 

 かなめとなみは餡庵に居た・・・

 

 当初はなみの家で、今後の打ち合わせをする予定であったが、ウロボロスに未熟者扱いにされた腹いせに、かなめは、餡庵で今川焼きをやけ食いしていた。

 

「全く、思い出しても腹立つよね!何なのよ、あの時代劇被れはさぁ」

 

 そういうと、思い出すだけでも腹が立つのか、今川焼きを両手に持ち、次々食べまくると、かなめの口の中は今川焼きで一杯になる。

 

「でも、私達・・・歯が立たなかったのも事実だよ・・・」

 

 クリームあんみつを食べるなみだが、昼間の事を思い出し、少し落ち込んでいた。

 

「あら、あら、そんなに落ち込んじゃってぇ・・・二人共どうしたんだい?」

 

 かなめが頼んだ追加の今川焼きを持って、美里がやって来る。美里は苦笑を浮かべながら、

 

「そんな顔してたら、修行に出た天女ちゃんが心配しちゃうよ!二人になら任せられると思ったから、天女ちゃんは修行に出掛けたんだからねぇ・・・」

 

「おばさん・・・どうしてそれを!?もしかして、あたし達の事も・・・」

 

 かなめは、何故美里が、天女が自分達に後時を託して、修行に出たのを知っているのか疑問に思った。なみも、オーシャンの姿になっていれば、美里の心理が分かるかも知れないがと思っていた。美里は意味深に微笑みながら、

 

「さあ、どうかしらね?おばさんも天女ちゃん同様、二人にならこれを任せられると思っているんだけど・・・どうかしら?」

 

 美里が徐に取り出した物、それは黄のデーモンストーンだった・・・

 

「これは・・・何でおばさんが持ってるの?おばさんって一体!?」

 

「さあ、何でしょうね?本当は、総司に引き継がそうと考えてたんだけど、あの子、お父さんに似ちゃって、デーモンストーンを守護するのに向いて無いみたいなのよ・・・最近になって、奴らはこの辺に狙いを付けてきたようだし、何の力もない私が持ってるより、あなた達に託した方が良いと思ってるんだけど?」

 

(本当なら、天音ちゃんに託したいところだけれど、天音ちゃんも今は・・・)

 

 美里は、かなめの手に黄のデーモンストーンを手渡した。

 

「かなめちゃん、なみちゃん、行き詰まってるのなら、柳生道場の天音ちゃんを訪ねてみたら?プリキュアの先輩として、何かアドバイスしてくれる筈よ!」

 

 美里は二人にウインクするも、かなめと、なみは互いに顔を見合わせ驚きの表情へと変わった。

 

 

「プリキュアの事まで・・・」

 

「知ってるわよ!20年前、マケンナーにされた私を助けてくれたのは、プリキュアになった天音ちゃんだし、私は天音ちゃんとは幼馴染みなのよ!私の方が老けて見えるでしょうけど・・・アハハ!!」

 

 松田美里・・・

 

 彼女が語るように、天音とは幼馴染みの間柄であった。年は美里の方が一つ上ではあったが、どちらかと言えば、天音の方が年上のように接していた。

 

 20年前、デーモンストーンを狙う、当時のオロチ八人衆が文武町に現われた。危機を察した天空の神殿から派遣されたのがスアロであった。

 

 当時高校一年だった美里は、デーモンストーンを持っていた事で狙われ、更にはマケンナーにまでされた。美里を救う為、当時中学三年だった天音は、偶然知り合ったスアロに見込まれ、キュアスワンとなって、オロチ八人衆と戦う事を誓ったのだった・・・

 

 餡庵を出た二人と、チュッチ、ティティは、少し離れた公園のベンチに座り、美里から手渡された、黄のデーモンストーンを眺め、どうしたものかと相談し合っていた。

 

「まさか、おばさんが黄のデーモンストーンの守護者だった何てね・・・」

 

「ええ、私達がプリキュアだという事にも、気付いていたのね・・・」

 

 美里が自分達に託した思いを考える二人、

 

「確かに二人に預けたのは正解チュチュ」

 

「そうね・・・あいつらは、デーモンストーンの在処を知る何かを持っているようだし、今まで餡庵のおば様が無事だったのが不思議なくらいよね」

 

「二人共、今は此処で考えていてもしょうがないティティ・・・その時間を惜しみ、昼間のあいつに打ち勝つ力を、手に入れるティティ」

 

「そうだね・・・折角預かっても、デーモンストーンを守れる力を持てなきゃ、何の意味も無い・・・なみ、天音さんの所に行ってみよう!天満さんのお見舞いも兼ねてさ!!」

 

「うん!」

 

 二人が行動を起こそうとしたその時、公園は時が止まったように静まりかえった。

 

「これは・・・魔空間!」

 

「もう、こんな時に・・・気をつけてかなめ!」

 

 二人が辺りを警戒すると、妖精達が騒ぎ始める。二人は昼間と同じように騒ぐ妖精達の姿に、

 

「また、あいつが来たってわけね・・・」

 

 かなめの言葉通り、威圧感を持った赤い髪に黒き鎧、背中に長剣を差したウロボロスが姿を見せる。ウロボロスは二人を見ると意外そうに、

 

「ほう、デーモンストーンの反応があったので来てみれば、貴殿らに巡り会うとは・・・もしや貴殿らが持っているのか?」

 

 二人の狼狽えた様子を見て、口元に笑みを浮かべるウロボロス、

 

「やはりそのようだな・・・素直に拙者に差し出せば、この場は見逃そう!断るのなら容赦はせん・・・返答は如何に?」

 

「誰があんた何かに渡すもんですか!」

 

「そうよ!これはおば様が、私達を信頼してくれて預けてくれたもの・・・守ってみせる!!」

 

 かなめとなみは、そう言うとチュッチ、ティティにアイコンタクトで目配せすると、二人も頷き、クリスタルフィオーレから、プリキュアの力を二人に照射した。二人のシャイニークリスタルが虹色に輝くと、

 

「「プリキュア!デルタフラッシュ!!」」

 

 かなめ、なみがプリキュアへと姿を変えていく・・・

 

「大地の使者・キュアアース!・・・参上!!」

 

「海洋の使者・キュアオーシャン!・・・見参!!」

 

「「ふたりはプリキュア!!」」

 

 変身を終え、名乗りを決めた二人のプリキュアが、ポーズを取って現われた。

 

「何か、何時の間にかセリフが増えてるティティ」

 

「まだ、考え中のようチュチュ」

 

「そこ、五月蠅い!しょうがないでしょう・・・考えてる時間無かったんだからさ」

 

「アース、戦いに集中して!!」

 

 オーシャンに諭され、直ぐにウロボロスに向き合うアースとオーシャン、

 

「フフフ、そう来なくてはなぁ!だが、貴殿らに拙者の相手は勤まらん・・・此処はスゴイナーの力を拝見するか」

 

 ウロボロスはそう言うと、スゴイナーの種を手に取り、辺りを見回すと、大きな木に目を止め、スゴイナーの種を木にむけて投げつけた。種は木に吸い込まれると禍々しい力を発し、木の魔物と化して動き出す。その目は、オロチ八人衆のように金色に輝いていた。

 

「き、気をつけるチュチュ!尋常じゃない力を感じるチュチュ」

 

「マケンナーとは比べものにならないティティ」

 

 妖精達は、アースとオーシャンの二人に注意を促す、二人にもその禍々しい力は感じていた。

 

(大地が震えている!?大丈夫!私達が守るから・・・)

 

「オーシャン、行くよ!!」

 

 先陣を切り、アースがスゴイナーに向かっていくと、先制攻撃のサンダーキックを放つも、何事もないように攻撃を耐えるスゴイナー、ならばと素早い動きで攪乱するアースだったが、スゴイナーから無数の葉のシャワーを浴びせられ、動きが鈍る。そこに木の枝がアースを払いのけ、アースが吹き飛ばされる。

 

「アース!唸れ、水の激流!プリキュア!ウォーターラピッズ!!」

 

 オーシャンが発した水の激流が、無数の葉を飲み込んでいく、だがスゴイナーは、触手を回転させ攻撃を防ぐと、無数の触手でアース、オーシャンを捕らえ、勝ち誇ったように雄叫びを上げる。

 

(ほう、マケンナーとは比べものにならん強さだな・・・)

 

 スゴイナーの強さを見て、満足そうに腕組みしながら頷くウロボロス、スゴイナーは、二人を目の前に引き寄せると、葉の雨霰が二人を打ちのめす。吹き飛ばされ木々に激突して倒れ込む二人、アースから黄のデーモンストーンが転がり落ちていく。

 

「これは、魔蛇月殿に見せて貰ったデーモンストーンに似て居る・・・これがデーモンストーンか?」

 

 ゆっくりと歩を進めるウロボロスの姿を見たアースは、

 

「しまった!?くそぉぉ!!」

 

 何とか立ち上がるアースだったが、スゴイナーは再び触手を操りアース、オーシャンをデーモンストーンに近づけさせないようにした。

 

 今まさに、ウロボロスがデーモンストーンを手に取ろうとしたその時、缶詰が飛んできて、デーモンストーンをアース達の方に転がさせる。

 

「何奴!?魔空間で動けるとは、三人目のプリキュア!キュアフェニックスか?」

 

 ウロボロスは、缶詰が飛んできた方角を見た。

 

「それは、私の幼馴染みが大切に守ってきた物、そう易々とあなたなどに渡せない!アース、オーシャン、大丈夫?」

 

「天音さん!」

 

「おば様!!」

 

 缶詰を投げつけたのは天音であった。天音は買い物帰り、美里からの電話で、二人にデーモンストーンを預けた事を聞き、二人の力になってあげてと頼まれていた。そして、この辺りが魔空間に引き込まれたのを知り、駆けつけて来たのだった・・・・・

 

 

「貴殿がキュアフェニックスか?」

 

「生憎私は、キュアフェニックスでは無いわ・・・でも・・・」

 

 ウロボロスの問いかけに、違うと答えた天音だが、折れた木の枝を拾うと、八相の構えを取る。

 

「その身のこなし・・・出来ると見た!だが、拙者を相手に、木の枝如きで挑むとは・・・容赦はせぬぞ!!」

 

 背中の長刀を抜き取り、中段に構えるウロボロス、妖精達は、このままじゃ天音が殺されると騒ぎ出すも、ウロボロスは迂闊に動けなかった。

 

(何だ、こ奴は!?隙が・・・無い!木の枝と頭の中では理解しているが、まるで、真剣を相手にしている凄まじい気を感じる・・・)

 

 一方の天音も、ウロボロスの発する気に緊張感が走る。

 

(強い・・・木の枝で何処まで戦えるか・・・)

 

 睨み合う二人の気と気のぶつかり合いが続く・・・

 

 

 一方、天音がウロボロスを引きつけてくれて居るものの、二人はスゴイナーの前に劣勢を続けていた。遠距離では種がマシンガンのように二人を襲い、中距離では触手が二人の行動を封じ込めていく。再び弾き飛ばされるアースとオーシャンが、地面に叩き付けられる。

 

(こ、こいつ・・・強い!でも・・・)

 

(私達は、約束したの・・・)

 

 二人は互いに手を取り合い、ヨロヨロ立ち上がると、

 

「「絶対、負けない!!」」

 

 二人の雄叫びがハモった時、二人のシャイニークリスタルに変化が起きた!アースのシャイニークリスタルは金色に、オーシャンのシャイニークリスタルが、エメラルドグリーンに共に輝くと、二人の心に話し掛ける者が居た。

 

(我の目を覚まさせる程の者が現われるとはな・・・我が名は、エイガー!我を纏うに相応しいか、試させて貰おう)

 

(誰、試すって!?)

 

 アースは、金色に輝く光の中で、荒々しく猛る、猛虎に似た生き物を見た気がするのだった。

 

(私を目覚めさせたのは、あなたですね?私は、レヴィアン!海洋の女神ティティス様に仕える神獣!!何時以来でしょうか・・・私を纏う資格があるか試させて頂きます!)

 

(あなたは・・・龍!?これは、一体?)

 

 オーシャンもまた、煌めく海の中で優雅に舞う龍を見た・・・

 

 

(さあ、我らを!)

 

(纏って見なさい!)

 

 我に返った二人の身体に異変が生じる・・・

 

 アースのブーツが金色に輝くと、虎の模様のように黒いラインが浮かび上がる。徐々に金色の光が上がっていくと、アースの服装も微妙に変わり、茶色と金色を主体とした服に変わっていった。

 

「な、何、何が起きているの?でも・・・力が沸き上がってくる!!」

 

 オーシャンのブーツに、エメラルドのような光が覆っていくと、横には鰭(ひれ)のような物が付属し、エメラルドグリーンへと変わる。徐々に光が上がっていくと、エメラルドグリーンと青を主体とした服装に変化し、腕のサポーターには鱗のような模様が浮かび上がった。

 

「力が溢れてくる・・・これは一体!?」

 

 戸惑うアースとオーシャン、妖精達も、変化を遂げたプリキュアの姿に動揺を隠せなかった。

 

 二人の変化を見た天音とウロボロス、ウロボロスは徐に剣をしまうと、

 

「ほう、新たなる力に目覚めたか・・・これは見物だ!貴殿との勝負、お預け致す!!」

 

 それを見た天音も気を治めると、アース、オーシャンの二人に話し掛けた。

 

「二人共、神獣の力を借りれたのね・・・私も一度だけ、天空の神獣、フェニックスの力を借りた事があった・・・その時と似ているわ」

 

「神獣!?」

 

「ええ、三人の女神には、彼女達を守護する神獣と呼ばれる者が付き従っていたの」

 

「では、その神獣が私達に力を?」

 

 天音が無言で頷くも、何処か難しい顔をしていた。アース、オーシャンは頷き合うと、再びスゴイナーに向き合い、

 

「行くよ!オーシャン!!」

 

「ええ、アース!!」

 

 更に速さを増したアースが、俊敏な動きでスゴイナーを翻弄する。速さを増すアースの動きに残像が残ると、スゴイナーはどれを攻撃していいか戸惑う、その隙を見逃さず、オーシャンが両腕を回転させると、

 

「煌めけ、激流!プリキュア!エメラルド・ウォーターウィル!」

 

 輝きながら回転していくエメラルドの水が、スゴイナーの触手を水圧で切り裂いていく、上空高くジャンプしたアースは、

 

「これで、止め!プリキュア!サンダートルネード・キィィック!!」

 

 高速回転しながら、稲光を纏ったアースが、回転しながら強烈なキックをお見舞いすると、スゴイナーは苦悶の表情で悶え、魔は消滅し、木は元の姿を取り戻した。

 

「見事!スゴイナーを打ち倒すとは・・・この短期間にこれだけ力を付けるとは・・・今回は貴殿達、そして、そこの御仁に免じ退散致そう・・・御免!!」

 

 ウロボロスは踵を返すと、次元の狭間へと消え失せた。

 

「凄い・・・この力凄いよ!!」

 

「ええ、でも・・・」

 

 神獣の力を借りた二人は、その凄さに驚愕した。だが、まだ神獣を完全に纏う事が出来ない二人には、相当な疲労が蓄積されていた。

 

(汝らに、我らを纏うのは時期尚早だったようだな)

 

(でも、彼女達ならきっと・・・再び会える時を楽しみにしていますよ!!)

 

 二人のシャイニークリスタルから、金色の虎とエメラルドグリーンの龍が飛び去っていった。

 

 それと引き替えに、二人は元の姿に戻り気を失った・・・

 

3、謎の転校生

 

 魔空間・・・

 

 不気味な巨大な蛇の石像の上で、魔蛇月はウロボロスの報告を聞き、何かを思案していた。

 

(ウロボロス程の者がしくじるとはな・・・しかも、奴らは20年前のキュアスワンのように、神獣を纏ったようだな・・・そろそろ俺が動くか?いや、先ずは・・・)

 

 思案が纏まった魔蛇月が笑んだ。遂に魔蛇月が動き出そうとしていた・・・

 

 2-B組、朝・・・

 

 昨夜の死闘から一夜明けた・・・

 

 かなめとなみは、昨夜は柳生家に泊まり、天音、そして、まだ病み上がりの天満からアドバイスを受けていた。もうすぐ夏休みに入る事だし、二人も修行に励んだらどうかという天音の提案に、二人はやる気を漲らせた。

 

 疲労も取れたかなめとなみは、学校に行くと、教室で仲間達と雑談をしていた。専らの話題は、もうすぐ始まる夏休みについてだった。

 

 そこに、朝のホームルームをしに、担任の沙織先生が教室に入って来た。

 

「はい、みんな、席に着いて!突然ですが、今日からみんなの新しい仲間を紹介します!真月さん、入ってきて!!」

 

 沙織先生に呼ばれ、ウェーブしたピンクの長い髪をした少女が教室に入ってくる。背はかなめとそれほど変わらない程だったが、胸の大きさは、かなめを遙かに上回っていた。思わず男性陣から可愛いと声が掛かるも、少女は興味無さそうに無表情だった。

 

「夏休み前のこの時期に、転入生が入るのは珍しいですが、本人の経っての希望により、今日からみんなの仲間になります。真月さん、黒板に名前を書いて、みんなに自己紹介して!」

 

 沙織先生に促された少女は、黒板に名前を書き始める。かなめも、なみも、興味深そうに少女の行動を凝視していた。少女が名前を書き終え、一同を見つめると、

 

「真月(まづき)ラミアです!よろしくお願いします!!」

 

 無表情のまま挨拶をした少女は、みんなに頭を下げた。

 

 ホームルーム後、ラミアの周りには男女問わず、沢山のクラスメートが話し掛けていた。その中には勿論、かなめとなみも加わって居た。次々にクラスメート達からの質問攻めにも、無表情ながらも答えるラミアだった。

 

「みんな、そんなに質問攻めにしたら、ラミアさん困っちゃうわよ!」

 

「そうだね・・・はいはい、取り敢えずみんな、質問タイムはそれまでぇ!!」

 

 なみ、かなめがラミアに助け船を出し、一同の質問攻めを遮った。ラミアは二人の顔をジッと見ると、

 

「あっ、ごめんなさい・・・私は海堂なみです!」

 

「あたしは大地かなめ!よろしくね!!」

 

 ニコリと微笑む二人を凝視するラミアだったが、口元に笑みを浮かべると、

 

「私、この学校の事よくわからないの・・・よろしければ、お二人が案内してくれないかしら?」

 

 ラミアの言葉に顔を見合わせたかなめとなみは、ラミアに満面の笑顔を向け、喜んでと伝えるのだった。

 

 期末テストも終わり、この日から短縮授業になり、学校は午前中で終わった。まだ、部活の時間まで時間があった為、学校中を案内するかなめとなみ、ラミアは何を考えているのか、行く先々で興味無さそうな反応を見せていた。

 

「ちょっと暗い子だよね?」

 

「かなめ、ラミアさんに悪いわよ!まだ慣れてないんだものしょうがないわ」

 

「それもそうだね」

 

 小声で話すかなめとなみだったが、ラミアは、そんな二人を見て口元に笑みを浮かべるのだった。

 

 グランドで練習していた野球部から、コロコロボールがラミアの足下に転がってくると、ラミアは不思議そうに徐にボールを手に取ると、弄くり回していた。部員からボールを投げ返してくれと声が掛かり、ラミアは部員目掛けボールを投げ返すと、凄まじいスピードで返球する。思わず目を点にして呆気に取られるかなめとなみを見て、ラミアは不思議そうに首を捻るのだった。

 

「じゃあ、部活の時間だから、あたし行くね!じゃあ、なみ後で!ラミア、また明日!!」

 

 二人に手を振り、陸上部の練習に向かうかなめ、かなめに手を振るなみ、ラミアは小首を傾げ、

 

「あなたは一緒に行かないの?」

 

「エッ?私は陸上部じゃないし・・・私は運動系よりも、どちらかと言えば文化系なの」

 

 苦笑を浮かべながら言うなみに、ラミアは面白い事を言うとでも言った顔をしていた。

 

「ラミアさん、よければかなめが練習終わるまで、一緒に学校で待ってる?美味しい和菓子屋さんにでも行ってみない?」

 

「和菓子・・・って何!?」

 

 和菓子を知らないラミアに、目が点になるなみだったが、ラミアは一緒に行くと返事をする。なみは断られなくて良かったと嬉しそうにするも、

 

「じゃあ、ちょっと此処で待ってて!鞄取ってくるから!」

 

 なみはラミアをその場に残し、校舎の中へと入っていた。なみがラミアから離れたのは、屋上にいる妖精達を見つからない内に鞄に入れる為だった。屋上に着いたなみを見て、チュッチ、ティティが近づいて来るも、二人の表情は何か戸惑いを浮かべていた。

 

「なみ、何か不思議な感じがするティティ」

 

「おいらも感じる・・・かなめにも用心するよう伝えるチュチュ」

 

「二人共どうしたの?まさか、オロチ八人衆が?」

 

 二人は首を捻りながら顔を見合わせると、

 

「よく分からないティティ・・・でも、何か引っかかるティティ」

 

「魔の気配がするような、しないような・・・」

 

 二人の戸惑う様子を見たなみは、二人の言葉に従い用心すると伝えるのだった。

 

 

 夕方・・・

 

 部活を終えたかなめも加わり、三人は餡庵へと向かった。

 

「エェ!ラミア、和菓子知らないの?まあ、説明するより食べて貰った方が早いよね」

 

「そうね、初めて食べるなら何が良いかしらね?」

 

 かなめとなみは、ラミアに初めて食べさせる和菓子はどれにするかで盛り上がっていたが、ラミアは少し冷めた視線で二人を見ていた。

 

 餡庵に着いた一同を、美里が出迎えると、

 

「あらぁ、また新しいお客さんを連れて来てくれたの?嬉しいねぇ!!」

 

「おばさん、この子ラミアって言うんだけど、まだ和菓子食べた事無いんだって!取り敢えず、たい焼きと、今川焼きと、白玉ぜんざい、あんみつをお願い!」

 

「か、かなめ、いくら何でも頼みすぎだよ?」

 

 目を点にしたなみが、かなめを窘めるも、かなめは、ラミアがどれを好きになるか分からないから良いじゃんと、ラミアを見て微笑んだ。

 

 次々とテーブルに並ぶ和菓子の数々に、キョトンとしながらも興味深そうに見つめるラミアは、

 

「これが・・・和菓子?」

 

「そうだよ、好きなの食べてみてよ!」

 

 ニコニコ顔のかなめとなみに促されたラミアは、たい焼きを手に取ると食べ始める。最初に一口、初めての味にもう一口、噛みしめていくラミアに、かなめは美味しいか問うと、

 

「美味しい・・・」

 

「でしょう!」

 

「良かった!ラミアさんが気に入ってくれて!」

 

 かなめとなみは自分の事のように喜んだ・・・

 

 かなめとなみに奢って貰い、且つお土産のたい焼きを3個貰い、ラミアは二人と別れた。手を振りながら遠ざかっていく二人を見送ると、ラミアは次元の狭間へと消えていった。

 

 魔空間・・・

 

 羅蛇と話をしていた魔蛇月は、戻って来たラミアを見ると、不可思議な物体を持っている事に気付く、

 

「ラミア、何だそれは?」

 

「はい、たい焼きと言う物です!大地かなめ、海堂なみが、お土産としてくれた物です」

 

「ほう、たい焼きとは懐かしいな・・・ラミア、お前は食べたのか?」

 

「はい、美味しかった・・・です」

 

 ラミアの返答に、魔蛇月はチッと舌打ちを鳴らし、羅蛇は子供達の事を思い出したのか、穏やかな目をラミアに向けた。

 

「そんな物に興味は無い!だが、プリキュア共に接触は成功したようだな・・・ラミア、もっと奴らと親しくなり、デーモンストーンを奪い、あわよくばプリキュア共を倒せ!!」

 

「分かっております!魔蛇月様!!」

 

 ラミアは二人に畏まると、その場を離れた。

 

 自分の管理する場所に戻ると、ラミアは、かなめとなみの事を思い出す。

 

(あれが、プリキュア・・・私の倒すべき敵・・・か)

 

 ラミアは、お土産のたい焼きを食べると、美味しいとポツリと呟いた・・・

 

                第六話:新たなる強敵

                    完

 

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