※この作品はR-18です。

まつろわぬ神が性に忠実に生きるのは自然   作:一休

11 / 29
まつ性 10

 アリアンナ・ハヤマ・アリアルディはエリカ・ブランデッリのメイドを務める少女である。この年で十九歳になり、父方の祖父が日本人であるためかしっとりとした黒髪が特徴だ。

 生来争いごとには向かず、魔術も剣もからっきし。ただし、料理に関しては煮物以外は何でもこなせる上に、その他の家事も一通りこなせる。生粋のお嬢様であるエリカがメイドとして雇うのだから、見た目も能力も平均以上である。

 さて、彼女の主であるエリカ・ブランデッリは、お嬢様ではあるが同時に魔術を操る一流の騎士でもある。正義感に溢れ、輝かしい黄金の髪を優雅に風に靡かせて剣を振るう姿はアリアンナの憧れである。主は年下ではあるが、容貌、精神性、能力、すべてに於いてアリアンナの知るすべての人間を超越していた。

 そのエリカとの連絡が途絶えたのは、つい数時間前のことである。

 親友のリリアナを心配して、地方の農村にまで出てきたエリカにアリアンナも帯同していた。田舎町なので、まともな宿泊施設もなく、どこかの家に泊めてもらうことも覚悟してのことである。

 エリカはリリアナがいるという礼拝堂へ、そしてアリアンナは宿泊できる施設や人家を探して回るという役割分担となっていたのだが、エリカとの連絡がある時を境に一切取れなくなってしまったのである。

 それでも、アリアンナはそれほど心配はしていなかった。

 彼女はエリカの強さに絶対的な信頼を置いていたし、この辺りにエリカを害せるほど強力な呪術結社があるとも聞いていない。神獣などの情報もない。そして、神獣程度であれば、エリカならば生き残ることができるだろうと思っている。勝利は難しくとも、無事逃げ帰るくらいはできるはずだし、あのエリカが退き際を誤るはずがない。

 そういうことで、アリアンナはエリカに身に危害が加えられているという思考は一切持たず、きっとリリアナと談笑している所為でこちらからの電話に気がつかないのだと楽天的に判断した。

「いくらなんでも、遅すぎます」

 不安に思い始めたのは、燦燦と照り続けていた太陽がやっと顔を隠したころである。

 エリカが破天荒な性格で、フットワークが軽いのはアリアンナもよく理解している。しかし、ソレと同時に根回しなどの下準備も非常によくできる。そのエリカが、付き人としてつれてきたアリアンナに何の連絡もせずに夜まで戻ってこないのはおかしい。食事や宿の手配など、様々な都合があり、それを蔑ろにするのはエリカとしてはあまりにお粗末な手際だ。

 これは、何かあったのではないかと不安になってもしかたがない。

 

 

 アリアンナは、エリカの行方を捜すことにした。

 携帯は通じず、メールに返信もない。位置情報がわかるわけでもなく、唯一の手がかりは礼拝堂に向かったという事実だけ。

 ならば、アリアンナが向かう先は礼拝堂以外には存在しない。

 護身用の短剣をメイド服の内側に忍ばせて、アリアンナは田舎道を歩く。

 春先の夜はさすがに冷える。街灯もなく、ポツポツと見える家々の明かりと星の瞬きだけがアリアンナのよりどころである。

 礼拝堂の周りには虫の声すらもない。

 風も吹かない真っ暗な田舎の夜は、都会での暮らしになれたアリアンナには大きな未知であり脅威であった。

「すみません、どなたかいらっしゃいませんか?」

 アリアンナは恐る恐る礼拝堂の中に声をかけた。

 答えはない。

 不発だったか。そうアリアンナが思ったとき、不意に礼拝堂の扉が開いた。中からは温かみのある光が漏れ出し、それだけでアリアンナの不安が和らいだ。

「どなたですか?」

 顔を出したのは、アリアンナもよく知る銀髪の騎士だった。

「あ、リリアナさん!」

「たしか、エリカのメイドの……」

「アリアンナです。えと、アンナと呼んでください」

「そうだった。アンナ。どうしてここに?」

「実はエリカ様と連絡が取れなくなってしまいまして。……エリカ様がこちらに来ていませんか?」

 アリアンナがそういうと、リリアナは、

「そうか。エリカが来るのであれば、アンナも同伴すると考えるべきだったか……エリカならこの礼拝堂にいる。少し、わけがあって連絡を入れることができなかったんだ。すまない。わたしが代わりに連絡すれば、わざわざ、このような場所に足を運ばせることもなかったのだが」

「あ、い、いえ、いいんです。いい運動になりましたし、エリカ様の所在がわかればそれでいいですから」

「そうか。すまないな。こちらとしては、それどころではすまなくてな」

「?」

 疲れたようなリリアナの表情。憂いを帯びているようにも見える。屋内からの灯りによる陰影がそうさせるのだろうか。

 アリアンナが首を捻っていると、リリアナの後ろから別の人影が現れた。

「こんな時間に、どなたかな?」

 それは、アリアンナの見知らぬ青年であった。

 目に映るのは黄金の髪と蒼穹の如き瞳。すらりと通った鼻筋で高身長。所謂イケメンであるが、同時に神聖さを醸し出している独特の空気がある。空気のようでありながら、目を惹かれるという矛盾。白い肌は女性のようにきめ細かく、男とは思えぬ妖しい色気を漂わせている。

 彼を見た瞬間、アリアンナの心臓は一際大きく高鳴った。それは、何か彼女の知らない大きな力に飲み込まれるようであり、絡め取られるようでもあった。

「あの、あなたは……」

 忘我の後に、呟くようにアリアンナは尋ねた。

「ああ、俺か。俺はこの礼拝堂に寝起きする者だよ。広義の所有者かな」

「そう、ですか」

 夢見心地のまま、アリアンナは呟いた。会話の内容は、それほど頭に入っていない。ただ、今は少しでも長く彼を視界に収めていたかった。

「リリアナ。この女性は知り合いか?」

「は、はい。彼女はアリアンナと言いまして、エリカのメイドです」

「ほう。エリカの」

 青年は、アリアンナを見る目を細くして言った。

「エリカのメイドならば客も同然。リリアナにとっても友人だろう。外は冷える。中に入りなさい」

「はい。ありがとうございます」

 青年に促されるままに、アリアンナは礼拝堂の中に足を踏み入れた。

 

 

「あの、すみません。エリカ様はこちらに?」

「ああ、いるとも。少々、厄介なことになってな。彼女には俺の仕事の一部を手伝ってもらっているんだ。すまなかったね。まさか、外に待たせている人がいるとは思っていなかったんだ」

 人好きのする笑顔を浮かべる青年に、アリアンナは笑顔で返す。

「さて、アンナと言ったね。エリカのいる場所に案内しよう。彼女も、君の顔を見れば、作業が捗ることだろう」

「ありがとうございます」

 青年に導かれるままに、アリアンナは礼拝堂の奥、黒い聖母像の背後にある階段に向かう。

「あのう、本当にこの下に?」

「ああ、知っていると思うが、ここは正式な礼拝堂ではなく、呪術のために存在している。いや、していたといったほうがいいかな。目的は、とある神獣を封印し、監督するためだ」

「し、神獣」

 アリアンナはそれだけで震えそうになった。

 神獣の存在は一般人には知られていなくとも、魔術師たちには常識である。最高位の魔術師たちが束になってかかってようやく勝利できるかどうかという怪物。討伐にはエリカ以上の使い手が数十人から必要になる。そんな怪物と出会ってしまったら、アリアンナに生存する可能性はない。

「心配せずとも、ここの神獣はすでに沈静化している。消滅しているわけではないが、適切に管理することで人間社会への害を零に抑えているのだ」

「そうなんですか」

 そのようなことが可能なのか、という疑問は組織に於いても末席の末席。見習いであるアリアンナには抱けない。彼ができるといったのならできるのだろうという根拠のない信頼感があった。

「では、愛しの主様との対面だ」

 そして、階段を降り切った時、身体を痺れるような感覚が襲った。それは、結界を潜り抜けた証でもあった。それまで遮断されていた音や呪力が、アリアンナにも捉えられるようになる。

「え……?」

 そして、アリアンナはこの日二回目の忘我を我に許した。

 

 

 そこにあったのは、巨大な灰色の肉の塊であった。

 ぶよぶよとした不定形の肉塊が、のたうち、そのたびの表面に様々な動物の身体の一部が再現されては消えていく。

 おぞましい怪物だ。姿が定まらないというのが、これほどまでにおぞましい光景だとは思わなかった。吐き気すらも催す光景に、アリアンナは顔を青くした。

「これが神獣だ。あらゆる命の母であるアルテミスに纏わる神獣だよ。もっとも、今では俺の配下だがね」

 アリアンナには、彼の言葉は聞こえない。

 もはやそれどころではなかったからだ。なぜなら、その怪物の肉に、見慣れた少女が取り込まれているのだから。

「え、エリカ様……!?」

 アリアンナが悲鳴を上げた。

 エリカは裸に剥かれ、黄金の髪を振り乱して上下に揺さぶられていたのである。白い肌は、ドロドロとした粘液を塗りたくられ、形のよい唇からは声にならぬ音が漏れ出ていた。

 エリカを襲っているのは、灰色の触手の群れである。

 それが、エリカの豊満な胸に絡みついて乳を搾るように蠢き、女性器の中や尻穴に侵入して文字通り目茶苦茶にしていたのである。

「な、なに、これ……」

 アリアンナは口元を手で覆って、呆然とする。

 そのアリアンナの両肩に、青年は手を添えた。

「見ての通り、お仕事だよ。あの神獣は、様々な動物の因子を持ってはいるが、ただ一つ、人間だけは別でね。ああしてエリカの身体から人間の情報を摂取しているんだよ。心配しなくても、あの神獣は命の塊だ。あれに触れている間、彼女が死ぬことはない」

「死ぬことはないって……」

 アリアンナの目にも、それは陵辱ははるかに凌ぐ陵辱であると見て取れる。女性としての尊厳も何もかもを打ち砕く、邪悪な振る舞いである。

「お、お、おぐ、あ、ううううああああああへえああああああッ。も、ぐ、りゃ、め……」

 エリカは喘ぎ、首を振って抵抗しようとしている。

 そのエリカの抵抗を、触手は容赦なく封殺し、そして余計に膣内への穿孔を強める。

「はぁあああああああん! そこ、だめぇええええ!」

 ごりごりと膣内を抉られて、エリカの身体は歓喜の涎を流す。 

 それを、神獣は一滴も残らず身体に吸収していく。エリカの体液は漏れなく神獣が必要とする情報として処理されるのである。

「エリカ様を解放してください」

 アリアンナは短剣を抜いて、青年に向き合った。

「何故だ?」

「何故って、あんなの酷すぎます」

「くく、酷い? ならば、君の主の顔をよく見てみろ。あれが酷いことをされている者の顔か?」

 青年が不躾にエリカを指差す。

「あう、んあ、ふぅうううぅああああっ。ぎ、ぎもぢい、だめ、これ以上は、んほおああああっ!?」

 エリカは顔を蕩けさせて嬌声を上げている。口からは唾液と淫らな言葉が零れ落ちていて、アリアンナの知るエリカとは顔立ちが似ているだけの別人になってしまっている。

「え、エリカ様をあんなにしたのは、あなたでしょう! だ、だったら、エリカ様をお助けして……!」

「それは無理だなァ、アンナ君」

 青年が指を鳴らすと、やおら灰色の肉体から数本の触手が伸びてきてアリアンナの身体に巻きつき、凄まじい力で引き寄せてしまった。

「ひ、ひぃいああああああああっ!」

「ハハハハハハハ。その程度で悲鳴を上げているようでは、到底エリカを救い出すことなどできんぞ」

 もともと戦闘能力は皆無である。エリカの時のように、余計な手間をかける必要もない。

 短剣も取り落とし、アリアンナは無防備なまま自らを万力のように拘束する触手の感触に恐怖を味わっていた。

「ひ、ひ、いやぁ」

 涙目で、必死に抵抗しようとする。

「だれか、だれかぁ! エリカ様、エリカ様ぁ!」

 彼女が絶対の信頼を置き、いつでも守ってくれた主。その主に助けを仰ぎ、そして、

「んおおおおお、んあ、あは、あ、ふぅあ、く……あ゛あ゛あ゛いぐいぐいぐうううううううっ!!」

 アリアンナの目の前で、悶絶して失禁したエリカを見てしまった。びくびくと快楽に打ち震え、焦点の定まらない目でぼんやりとアリアンナを見ている。口元にはだらしない笑みが張り付き、紅い舌がだらりと垂れ下がって、銀色の唾液が糸を引いて床に落ちた。

「え、エリカ様……」

 アリアンナにとっての最後の砦でもあった主は、彼女がここにきたときには既に陥落していた。美しい髪も顔も、今では愛欲に犯され見るも無残な有様だ。気高い獅子のようだったのは過去の話、今のエリカはまさに娼婦も同然である。

 エリカは伸びてきた触手にキスをして、自ら咥えてしゃぶり始めた。

「止めてください、止めてください、エリカ様! そのようなこと、しないでください! お願いします、エリカ様ぁ!」

 アリアンナの声も、届いていない。エリカはアリアンナの呼びかけを無視して、触手への奉仕を続ける。

「んじゅ、じゅうう。れろれろ……んふふ、んちゅ。こんら、しょくしゅでも、感じるのかしら。んふ、じゅうう、じゅるる、れろお、んじゅっ」

 もはや強制されていると思い込むこともできなかった。エリカは妖艶な笑みのまま、伸ばした舌で触手の先を撫で、唾液を絡めていく。口に含めば頬をすぼませて、そこから何かを吸いだそうとする。進んで、奉仕していた。

「あ、ああ、……そんな……」

 アリアンナの言葉は届かない。親愛なる主は、すでに魔物の手に落ちてしまった。そして、その魔物に、自分も絡め取られている。

 ぞりぞりと、アリアンナを縛る触手が蠢き始めた。

「ひ、あ。待って、ください」

 喉が干上がりそうになっている。アリアンナを襲っているのは、激しい恐怖。血の気が引き、喉が渇く。心拍数が大幅に上昇し、視界が狭まる。

 エリカですら、あのような姿になってしまったのだ。アリアンナが耐えられるとは思えなかった。

「嫌、嫌です。離してください! 離して、お願いです。離してぇえええ!」

 必死の懇願も無駄である。触手の主は肉の塊。人の言葉を理解できるかどうかも怪しい。人語を解するかどうかは、生物の高度さを表す指標にはならない。これでも、相手は神獣である。アリアンナにはどうすることもできない。玩ばれて、快楽に漬け込まれる未来以外にはない。そんな絶望が心に闇を落とす。

「アンナ。その触手のエサにされるのはそんなに嫌か?」

 青年の問いに、アリアンナは頷く。

「い、嫌です。お願いします。なんでもしますから。どうか、どうか許して……」

 涙を流しながら、懇願するアリアンナの前に青年は歩み出た。

「ならば、最後の機会をやろう」

 そう言って、青年は自らのズボンのチャックを降ろす。

 何事かと思っていると、目の前に大きな肉棒が突き出された。

「な……ひっ」

 思わず竦む。生で見るのはこれが初めてである。ネットで見て自慰をするとき以外に、このようなものを見る機会などない。

「ほ、ほう。君は生娘なのだな」

 アリアンナの反応から青年は我が意を得たりと頷いた。

「ますますよい。お前は今後俺のメイドになるがいい」

「な、何を言っているんですか」

 アリアンナは、四つんばいの姿勢なので、青年を見ようとするとどうしても肉棒に視線が行ってしまう。真横に顔を背ける。

「聞いての通りだ。エリカから俺に乗り換えろと言っているのだ。俺はお前を気に入ったぞ」

「ば、馬鹿なことを言わないでください。エリカ様を裏切るなんて、そんな」

「ならば、お前もエリカと共にこの神獣に初めてを捧げるといい。もっとも、エリカほど適正のないお前では、瞬く間にコイツに取り殺されてしまうだろうがな」

「な、ひ、ひあっ」

 アリアンナの身体が持ち上がり、メイド服の中に侵入した触手が無理矢理を衣服を剥ぎ取った。

「いやああああああああっ!」

 下着の中にまで侵入され、菊門と秘所の入口を撫でられる。

「そ、そこはだめです。待って、待ってください! いやああああ!」

 ジタバタと暴れるアリアンナを、触手は決して放さない。

「初めてが化け物なんて嫌ああっ」

 泣き叫ぶアリアンナの頬を、青年は右手で掴んで視線を合わせた。

「答えを聞こう、アンナ。お前の意思で選べ」

「う、あ……」

 極限の状況にまで追いやられ、非現実的な現実に曝されたアリアンナは、もともと一般人と大して変わらない精神力であるが故にすでに限界を迎えていた。

 エリカが墜ちているのも大きい。エリカがこうなってしまったのなら、アリアンナがダメになってしまっても仕方がないと。

「あ、あなたにお仕えします。だから、助けてください、ん!?」

 青年はその答えを聞くと、アリアンナにキスをした。

「ん、んん? ん」

 アリアンナは初めてのキスに戸惑う。それは唇を重ねただけの優しいキスだった。顎を押さえていた青年の手が、アリアンナの頬を撫で、髪を梳き、後頭部を抑える位置に動く。彼女が逃れられないように抑えるためだろう。

 アリアンナの唇を押し退けて、青年の舌が口内に入り込んできた。ぬるりとした感触にアリアンナは驚き、逃れようとするが、それを許さない準備はすっかり整っていた。

 口の中に入ってきた舌は、アリアンナの舌を捕らえるとまるで別の生物のように絡みついてきた。舌の裏を舐められ、ざらりとした感触が上顎部分をくすぐる。歯茎を刺激されるのも、妙に心地いい。流れ込んでくる熱い液体が唾液だと分かっていながら、ついつい味わってしまう。

「ん、んふぅ、るちゅ、……くちゅ、んあぁ……れろれろ、ぴちゃ、んんっ、ん」

 口の中で蠢く舌は、どうしようもなく熱かった。

 自分の舌も痺れてしまって、熱を感じることだけしかできなかったが、それでも異様な安心感と喜悦を感じていた。

 唇を離すと、アリアンナの顔はすっかり蕩けていて、青年の唇を追って舌を出す始末だ。青年はアリアンナの舌を指で挟み、軽くもんでやる。

「あふ、へああぁぁ……」

 アリアンナは気持ちよさそうに目を細めた。

 キスがこんなにも気持ちのよいことだとは知らなかった。身体を締め付けている触手も、今では気にならない。

「俺のことは以降ゼウスと呼べ」

 ゼウス。それが彼の名か。相手の名前を知ったことが、とても嬉しく思えてしまう。

「はい。ゼウス様……」

「よし。では、さっそく最初の仕事だ」

 ゼウスが指を鳴らすと、アリアンナは触手から解放された。

 ひんやりとした床石の上に下ろされる。

「さあ、奉仕しろ」

 そして、アリアンナの前には先ほど以上に膨らんだ大きな肉棒。いやらしい臭気を放ち、先端からはすでに雫が染み出ていた。

 これが噂に聞く我慢汁というヤツか。

 アリアンナは指先で肉棒の先端に触れてみた。ねちょ、とも、ぬる、ともつかない独特の感触。その液体はぬるぬるとしていて今まで嗅いだことのない臭みがあった。

 アリアンナは、肉棒を両手で包み込み、扱き始めた。まず最初は、こういったことから始めるのだと、動画で学んでいたからだ。

 それにしても、この固さはどういうことか。

 初めて触れる肉棒は、アリアンナが想像していたものよりもはるかに大きく、固かった。こんなものが男の股間についているなど信じられなかった。

 赤黒くて、おどろおどろしくて、おまけに臭い。そして、その臭いは、嗅いでいるアリアンナの身体の奥に浸透して、じわじわと身体を熱くしていた。 

 扱き始めるとすぐに、ゼウスの肉棒が震えて先からぬるぬるとした液体が溢れ出てくる。棹を扱くだけでなく、亀頭もしたほうがいいだろうと、アリアンナは手の平でこれをこねくり回す。手が臭液で汚れることなど、すでに気にならなくなっていた。むしろ、ゼウスの体液で汚れられるのなら幸せだと思えるほどだ。

「よしよしアンナ。次は、その口で奉仕しろ」

「はい……」

 アリアンナは眼前に突き出された肉棒を恐る恐る舐めた。途端に、舌の上に広がる苦味と熱。

「れろぉ、んあぁ……。これぇ、すごいですぅ……ん、ちゅ、ちゅ、ちゅぷ、ん、ん、ん、くちゅ、ちゅぷ」

「舐めてばかりでなく、きちんと咥えて吸うんだ」

「ひゃい……」

 指示されて、アリアンナはゼウスの肉棒をゆっくりと頬張った。

 あまりの大きさに口の中がいっぱいになる。顎が外れるかと思うほどである。それでも、アリアンナは歯を立てないように気をつけながら、舌と唇を器用に使って肉棒を押さえつつ、深く頬張っていく。

「なかなか上手いな。初めてとは思えん」

「もご、んご……れる、れる。……んご、も、ん……じゅうう、んく」

 アリアンナはゼウスの肉棒の裏側を舌でこそぎ、唇を窄めて棹を絞る。そうしながら、ゆっくりと頭を前後させる。暖かいアリアンナの口内はすでに唾液と先走り液でびちょびちょだ。彼女の口の中から引き出される棹は怪しく濡れていて、口の端からは納まりきらない唾液が零れ落ちている。 

「ぢゅる、ぢゅるる、んぢゅっ、んあ……ぺろ、ぬろ、んああぁぁ……」

 肉棒を口から引き抜いたアリアンナは、舌で亀頭を嘗め回した。零れ落ちる液体が、太ももや胸の上に落ちて身体を汚す。

「どうだね。俺の息子は?」

「ん、ちゅ、れろれろ……はい、んちゅ。すごく、固くて……太くて、んちゅっ、はぁぁ……臭くて……ぢゅるるるる、んく、こく……美味しいです……べろぉ……」

「ははは、苦いのがそんなに好きか?」

「はい。好き、みたいです」

 答えながらも、アリアンナは奉仕をやめない、ゼウスの肉棒はアリアンナの唾液でコーティングされてしまっている。

 そんなアリアンナの頭をゼウスは優しくなでる。

「アンナ。口を開けなさい」

「はい」

 アリアンナは口を大きく開けた。

「どうぞ、わらひのくちをおすきなようにしてくださひ」

 ゼウスは笑って、アリアンナの頭を両手で抱え、彼女の口に肉棒を差し込んだ。

「んごおおおおおおおっ!?」

 一突きで、喉の奥、食道までゼウスの肉棒は到達した。反射的にえぐついて胃液を戻しそうになるアリアンナだったが、ゼウスの肉棒がそれを許さない。

 そして、ゼウスはアリアンナの喉奥に肉棒を突き込んだまま腰をくねらせる。アリアンナの口の中でゼウスの肉棒が様々な角度に暴れる。

「ご、おが、おご、ごぼ……んご、あが」

 苦しそうな声を漏らすアリアンナ。頬を内側から擦りあげられ、我慢汁と唾液を無理矢理撹拌されている。喉を犯されながら、アリアンナは無心に肉棒をしゃぶった。

「ははは、いいぞ。実に健気だ」

 ゼウスはアリアンナの態度が気に入ったのか、さらに高らかに笑って腰を打ちつける。

「あぐ、おぐ、んじゅ、ご、む、ぢゅ、ぐじゅ……」

 息ができない。窒息してしまいそうだ。アリアンナは必死に息継ぎをしようとするが、それでもゼウスの激しい責めの前にそのような隙が見出せず、ごぼごぼと溺れるように口内を蹂躙され続ける。次第に意識が遠くなり、白目を剥き始める。

「さすがに、限界か。では、たっぷりと味わうがいい」

 ゼウスはアリアンナの口の中で、目一杯肉棒を膨らませ、喉奥を突いた。そして、白濁液をたっぷりとアリアンナの中に注ぎいれていく。

「がぼっ。ご、あ、ぼ、んぐ……んぶ、ぶあっ」

 アリアンナは喉を鳴らして精液を飲む。味わう余裕などなく、ひたすらに飲み続ける。そうしなければ、窒息してしまうほどの量なのだ。出口はゼウスの肉棒で塞がれており、飲み干す以外に選択肢がなかった。

 ぴくぴくと、肉棒が震え、最後の精を吐き出すと、ゼウスはアリアンナの口から肉棒を引き抜いた。

 じゅぼ、といういやらしい水音と共に、アリアンナの口から引き抜かれた肉棒は唾液で濡れそぼっていた。

「がへあ……が……」

 アリアンナは白目を剥いて、その場に崩れ落ちた。口からは飲みきれなかった精液が溢れ出ている。

 思わず、口だけで出してしまった。せっかくの処女なのに、意識がないまま犯すのはもったいない。ということで、アリアンナを犯すのはまたの機会にしよう。ひゅうひゅうと吐息を漏らすアリアンナ。消耗は激しいようだが、小一時間ほどで目を覚ますだろ。

 さて、残りは。

「あ゛あ゛あ゛あ゛っ。う゛あぁあああぁ。だめぇ、ぐるうぅうう、もう、ああああああああああ」

 盛大に絶頂したエリカ。次は主従で楽しむとしようか。

 ゼウスはほくそ笑んで、その場を後にした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。