まつろわぬ神が性に忠実に生きるのは自然 作:一休
過去の世界にやってきて五日。
捕らえたグウェンフィファルを調教するのに、それだけの時間をかけた。今では、すっかり娼婦が板について、ひたすら発情を続ける無残な姿となってしまった。
ゼウスは神話の世界で見れば極めて古い神格で、ギリシャ神話に限定しても紀元前数千年に遡る。その源流となったインド神話まで含めれば、人類の最初期に現れた天空神といっても過言ではない。
しかし、まつろわぬゼウスは降臨してからまだ数年と若く、知識では知っていても過去の世界を直に見たことはない。これはランスロットのような二千年近く世を放浪してきた古参の神々と異なる点である。
「まあ、過去の世界を放浪するというのも刺激的ではあるな。アイーシャには褒美でも取らせるか」
などと呟けるくらいには余裕が出てきた。
元の世界に戻ったときに時計の針が進んでいないかもしれない。時間旅行ならば浦島太郎になることもできればその逆もあり得るのである。
「あ、アイーシャとは、んん、以前、仰っていた神殺し、でしょうか、あん!」
巨木に肩を預けて立つゼウスに密着する白き女神が、淫らな吐息を漏らした。
簡素な一枚布に衣服をはだけさせたグウェンフィファルは、豊満な胸をゼウスに押し付け、濡れそぼった股で肉棒を挟みこんで、腰を振っている。
「膣内に、膣内には、いただけないのでしょうか」
喘ぎながらゼウスを見上げるグウェンフィファルの瞳には、激しい情欲の色がありありと浮かんでいた。透き通るような白い肌は、紅潮し、開いた口の中には粘性に富んだ涎が溢れていた。
「あれだけ、やっておいてまだ求めるのか」
「ん、ふぅん! そんな、このような身体にしたのは、あなた様では、あふん、ああ、はぁん!」
「自分で腰を振っておいて人の所為にするものじゃないな」
グウェンフィファルは、挿入がないと悟るや激しく腰をくねらせた。できる限りの快感を得ようと懸命に自らを慰める。ゼウスの肉棒を使用しているが、それは自慰となんら変わりがない。
グウェンフィファルは、ゼウスの首に腕を回して、舌を伸ばし、ゼウスの首筋を舐め上げた。
「はあ、はあ、はあ、はあ、れうす様ぁ」
ペロペロと犬のようにグウェンフィファルはゼウスの首や頬を舐める。
「あふ、ぴちゃ、ん、ちゅ、れろれろ、ちゅる」
すっかり従順になった女神の頭をゼウスはなでる。
女神は、挑発するように、ゼウスの唇を舌でなぞる。その挑発に乗って、ゼウスは女神の唇を奪った。
「あむ、んちゅ、んふぅ、んあ、れろ、んぐ」
グウェンフィファルは恍惚とした笑みで、ゼウスの唇を吸い、舌を艶めかしく動かした。
女神のぬるぬるとしたゼウスはしゃぶり、さらにその口の中に唾液を流し込む。グウェンフィファルは、うっとりとして、ゼウスから与えられるすべてを啜り、飲み下す。
そうしているうちに、ゼウスは射精した。女神の股が白い粘液に染められる。
「はあ、ん。……精をだされたのですね。熱い……」
グウェンフィファルは、ゼウスから離れて、自分の股を確かめる。
愛液と精液に汚れた太ももがいやらしくテカっている。女神は、滴る精液を手で掬い取る。
「はあぁ、すごい臭い。熱くて、どろどろで、雄臭い。あむ、ちゅ、んちゅ」
そして、手についた精液をグウェンフィファルは舐め取った。
いやらしい雌犬は、まだ足りないとばかりにゼウスに擦り寄り、胸を押し付けてせがむ。しかし、いつまでも道端でセックスばかりしてもいられないので、次を目指すこととする。要するにゼウスがするべきことは女を喰らうことで、グウェンフィファルはその一人でしかない。都合よく手に入ったセフレである。もちろん、手放すには惜しいので、しっかりと囲い込んでおくが、他の女神や人間にだって手を伸ばしたい。
グウェンフィファルを引き連れて、ゼウスは移動を開始した。
勇者によって、魔王が殲滅された世界にあって、唯一アイーシャのみが生を繋いでいる。そのため、彼女の情報は、労することなく手に入る。
とはいえ、勘が鋭く逃げ足の速い女だ。その上、異様な幸運に守護されている。そのアイーシャを捕らえるには、ゼウスだけでは苦労しそうだ。『まつろわぬ神』の気配を気取られては、警戒されよう。
「人間の術者を雇おうか……」
人間ならば、アイーシャに比較的容易に接触できる。
そう考えたゼウスは、人間を利用することにした。神話の世界で大戦争を引き起こしたあのときのように、人間を使うのもゼウスの職能の一つである。
そうなれば、必然的に神殺しの情報から辿っていくのがいい。強大な神殺しの傍には、それ相応の使い手がいるのが常である。呪術師を探すなら、その方法が手っ取り早い。
情報を探っていると、かつてウルディンと呼ばれた神殺しに愛された魔女がボーデン湖の湖畔に庵を構えて暮らしているという。神殺しの死から数年。仲間と離れ、亡き夫の喪に服しているらしい。
魔女で未亡人で見目麗しいとなれば、ゼウスの息子が反応しないはずがない。ゼウスは、未来の世界でドイツ、スイス、オーストリアに跨る国境の湖に一挙に移動した。
ボーデン湖の近辺はケルト人からローマ人、そしてゲルマン人へと支配者が移り変わってきた。ウルディンは、フン族の族長であったと言うが、その活躍によりローマは衰退、ゲルマン人が自由に闊歩する地域となっていた。
魔女がいるのは人里はなれた場所に立つ、小さな庵であった。
なるほど、木を組み藁を編んだ小屋は、原生林と湖の境にあって魔女の家という雰囲気を聊か以上に醸し出していた。
「実年齢とは違うのであろうが、中々の美女だな」
魔女は黒髪黒目のアジア系であった。
髪は肩の辺りで切り揃えられていて、瞳は気だるげ。どことなく厭世的にも見える。
「そこにいるのは誰?」
魔女が森に潜むゼウスに気が付いたらしい。非常に優れた霊眼を持っているようで、ゼウスの気配をあっさりと読み取ってしまったのである。
仕方なしにゼウスは草木を掻き分けて表に出た。足場は湿地で、革靴が沈み込む。カエルと鳥の声が響く中での対面であった。
「『まつろわぬ神』、……天空と世界を統べる王……!?」
「ほうほう、俺の素性を読み解いたか。驚いたぞ人間。如何にも我が名はゼウス。天界の王である」
両手を広げていかにも大物といった風を装う。実際は女好きの退廃した生活を送るダメ神である。
「聞けば神殺しに愛された魔女がいるらしい。お前のことに相違あるまい? 名はなんという?」
「ッ、……!」
魔女は唇を噛んで俯いた後で、小さく「ルスカ」とだけ答えた。
「ふむ、ルスカか。よい名だ。亡き夫を慕って隠棲生活か。もったいない話だな」
「何が言いたい、天空神?」
「とある神殺しを捕らえるのに、人間を使おうと思ってな。使える魔女がいるのなら使わねばと思ったのだ」
警戒するルスカの眼前に、ゼウスは神速で移動した。
そして、その髪に触れる。
「く、……離れて」
ルスカは距離を取り、どこからか槍を呼び出した。狩猟用の簡素な槍で、特に宝剣宝槍の類というわけではない。
「神殺しがいなければ、どうすることもできんだろう。アレに挑み、愚かにも屍を曝した男など、さっさと忘れてしまえばいいものを」
今度はルスカの背後を取る。
一流の魔女とはいえ、人間がゼウスの動きを捉えることなどできるはずがない。ルスカの手から槍を叩き落して、ゼウスは庵の中にルスカを連れ込んだ。
「く、この。……何をする。離して」
「なんとも色気のない小屋だ。俺のものとなった暁にはオリュンポスに招待してやろう」
ゼウスは指を鳴らして蛇を召喚し、ルスカの腕を縛り上げた。そして、そのまま仰向けに寝かせ、衣服を引き裂く。
「ひあッ」
露になった胸元を隠そうともがくルスカだが、ゼウスの拘束から逃れられるはずもない。グウェンフィファルほどではないが、それなりに豊かなルスカの胸をゼウスは鷲掴みにする。
「痛ッ、……ふ、ふ、さすがは天空神。性欲の塊みたいな神」
蔑むように言うルスカにゼウスは笑みを返した。
「お前が仕えた神殺しも似たようなものだったのだろう。妻を何人も侍らせていたというじゃないか。そういう男が好みなのか」
「あの人を、馬鹿にするようなことを言わないで」
「自分の女を守れもしないヤツなど馬鹿にする価値もないな」
ルスカの太ももの間に、ゼウスは自分の身体を押し入れる。股を閉じて、抵抗されないようにするためだ。
「く、この」
「魔女術なんぞ、俺には無意味だぞ。何せ、こっちにはグウェンフィファルがいるからな」
「何?」
庵の内部に強力な結界が張られたのである。そして、組み伏せられたルスカの傍に、美しい一柱の女神が現れた。
プラチナブロンドの髪が眩しい。
「な、『まつろわぬ神』がもう一柱……!?」
「驚嘆することもあるまい。俺たちとて人格を持っている。共に歩むことだってあるさ」
ルスカは恐怖した。
自らの身を守るあらゆる呪術が無効化されているからである。僅かなりとも抵抗力を有していたからこそ、強気でいられたのに、こうなっては丸裸も同然である。
「では、お前の喘ぎ声を聞かせてもらおうか」
そして、ゼウスはルスカの秘所を指で愛撫し始めた。
ルスカの秘所は、ゼウスの指を何の抵抗もなく受け容れた。人差し指と中指で、肉壁を押し広げるようにして膣内に入る。
「いやぁぁ、止めて、そんな、触るなぁ!」
ジタバタともがくルスカは、しかし逃れることなどできず腰を動かすだけだ。その動きもゼウスの指の動きを助けることにしかなっていない。
「んくぅぅ、く、この」
愛する夫とは別の男に触れられる不快感に、ルスカは顔を顰める。本来ならば、この無礼者を叩ききってしまわねばならないのだが、相手が悪すぎて抵抗することすらできない。
「ふふん、未亡人と聞いてこっちはどうかと思っていたが、なかなか綺麗じゃないか。まさか、使ってもらえなかったのか」
「そんなことは、ん、ぐ、言う義理はない」
「ははは、まあ何人も妻がいれば頻度は少なくなるか」
睨み付けられても怖くはない。
ゼウスに勝てるものなどいない。もちろん、咎めるものもだ。ルスカがどれだけ抵抗しようと、神殺しの絶えたこの時代に、ゼウスの暴虐に抗う者は皆無である。
呪術で性感をコントロールすることもできないルスカは、自分の気持ちとは裏腹に身体が熱を帯び始める。ゼウスがいやらしく膣壁を引っ掻き、かき回す度にルスカの子宮が切なくなる。
「夫以外の男に弄られて濡れるとは。淫乱女だったのか」
「あたしは、濡らしてなんか、ない」
「じゃあ、これはなんだ」
ゼウスが四本の指を差込み、肉襞を引きずり出すようにルスカの内側を掴んだ。あたかもクレーンが荷物を持ち上げるように、ルスカを指に引っ掛ける。
「んんんんんんッ!」
乱暴なゼウスの行いに、抗議しようとして甘い声が漏れかける。ルスカは唇を引き結んで耐えたが、妖しい水音は股から忙しなく溢れ出ている。
「口だけの貞節だったな、ルスカ。お前の身体は、新しい男を求めて喘いでいるぞ」
「く、ぐぅ、この……! 離せ、離せ!」
「そうつれないことを言うな。俺の息子もすっかりその気になっているんだ」
「ひ、……!」
ルスカの秘所に肉棒の棹を擦り付けると、ルスカは喉を干上がらせたかのような声を出して恐れ戦いた。
「待って、やだ、い、いや、入れないで」
「欲しがっているのは、そっちではないかね」
どれだけ嫌がったところで、ルスカを逃がしてやる理由もない。
ゼウスは、押し当てた亀頭をゆっくりとルスカの膣内に挿入していく。
「あ、あ、ああああああ、ああああ……」
ルスカは瞳を揺らして、ゼウスと交わっていく身体を感じていた。
絶望に心が塗り潰される。それにも拘らず、身体は一匹の雌犬のように男を求めて痙攣し、確かな快感を脳に送り届けている。
理性に本能が逆らい、身体がゼウスに屈服し始めている。
「ひぃぃぃぃ、そんな、ああああ、ウルディン……」
「それがお前の男の名か。ふふん、よかろう。その男を忘れてしまうくらいにぶっ飛ばしてやろう」
ゼウスが腰をゆっくりと動かす。激しくはせず、ルスカの膣内にゼウスの肉棒をしっかりと咥え込ませるかのようにじわりじわりと責め立てる。
ぐじゅ、くちゅ、ぐじゅ、とゼウスの動きに合わせて淫らな音が響く。本人が口で何と言おうと、秘所は待ち侘びた肉棒に色めきたって応えている。
「ふぅぅぅぅ、んふぅぅぅ、んく、んんッ、ぐく」
ルスカは、深呼吸をするようにして気持ちを落ち着かせようとしている。その呼吸を遮るように、ゼウスが腰を動かし、そのたびに甘い声が出る。
「感じてきたな、可愛いルスカよ」
「感じて、ない。それは、あんたの勘違い」
「ハハハ、強情だ。では、素直になってもらおうか」
ゼウスは一拍溜めてから、ルスカの子宮に届かんばかりに深く肉棒を突き刺した。
ずぶり、と太く固い肉棒がルスカの膣内を押し開けて、狭い最奥を突いたのである。
「あが、かッ……は、あッ!?」
ルスカは目を見開いて、空気を吐き出し、呼吸を求めて口をパクパクさせる。
「お、早速イッたか。神殺しなど所詮は人間の延長線。俺を一緒にするなよ。夜戦において俺に勝る者は神にすらいない」
所謂ポルチオ性感帯という部位を、ゼウスは刺激したのである。
クリトリスやGスポットとはまったく種類の異なる、頭をぶち抜くような快感を得てしまうのが特徴の一つ。ゼウスにかかれば、ここを一番気持ちよくなるように刺激することなど造作もないのである。
「な、んで……?」
「身体は正直だということだな、そらそら」
ゼウスは小刻みに肉棒を動かす。派手に動かす必要はない。ルスカの弱点を、的確に擦ってやればいい。
「あ、あい!? あ、あへ、あはぁあ!?」
ルスカは腰を跳ねさせ、身体を痙攣させて叫ぶ。
口を紡ぐという思考自体ができなくなっていた。絶頂が連続する。女は男とは異なり、達した後での賢者状態がほとんどないという。絶頂に絶頂が重なり、ルスカの意思力を消し去る。
「へあ、……んん! くひゅ、ふひあ、んあああ、だめ、んが、あひ、ひ、ん、くあああああ!」
「顔がだらしないぞ。一度絶頂しただけで、ずいぶんとしおらしくなったものだ」
「う、うそだ。あたしは、負けてなんか、んあ、ふえあ、ああ」
否定はしても、顔は惚けてしまっている。言葉にも力はなく、口の端からは雫があふれ出して喉元まで滴っている。
そんなルスカの様子を見て、グウェンフィファルが妖艶に笑った。
「あらら、可愛い娘。口付けもされてないのに、口の周りが涎だらけ」
グウェンフィファルは、ルスカの口に指を差込み、舌を引き出した。
「んぶあ、んぐ、はふ、ああああ!」
女神の指が舌を捏ね繰り回す。
そのおかげで口を閉じることができず、ひたすら嬌声を上げてしまう。
息も絶え絶えとなったところで、唐突にゼウスは動きを止めた。
「はあ、はあ、……ああぁ」
茫洋とした表情で、戸惑う。
ゼウスの肉棒は、未だにルスカの膣内に留まったままで、肉襞が勝手に蠢いてゼウスの肉棒を吸っているのが分かってしまう。
しかし、究極に等しい快感を叩き込まれた直後に、このように焦らされると、身体の熱が一息に高まってしまって仕方がない。
グウェンフィファルも、ルスカの反応を楽しむように舌を離して、首筋を優しくなでてやる。
「ひ、ひ、ひあ、あ。あぁ」
身体の痙攣が止まらない。少し触れられただけで、軽く飛んでしまいそうになるほどに敏感になった肉体に、ゼウスの肉棒が刺さったままと言うのはあまりにも辛い。
「気持ちいいなら、気持ちいいと言え、ルスカ。そうすれば、今以上の快感を教えてやるぞ」
「いま、以上……?」
蜜が溢れる割れ目を、ルスカは思わず震わせた。
亡き夫への貞節を意地でも守り抜くか、あるいは自ら捨てるか。その分かれ目に今立たされているのである。
「あ、たしは。んく、は、……」
ゼウスを見上げたルスカは、生唾を飲む。
「あんたの、なんて」
そこで、ゼウスはルスカのポルチオを今一度鋭く抉った。
「あぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ、い、い、イイ!?」
背筋を逸らして、ルスカは潮を噴いた。多少なりとも焦らされたことが、ルスカの身体に悦楽の火薬を溜め込ませていたのであろう。それが、一撃の下に炸裂した。
「気絶しそうか。だが、きちんと言葉を紡ぐまでは寝かせんぞ。自ら懇願しなければ、自由にもなれないのだほら」
「ひぐ、ひぐぅぅぅぅ! あが、んぐ、はえぇあああ!」
絶頂が連続する。ゼウスはルスカの身体を攻略していた。ルスカに絶叫させることなど造作もなく、その性技はルスカを完全に翻弄している。
ゼウスはルスカを快楽漬けにすると決めた。なかなか強情なのが好感であるが、それを悦楽に染め上げてしまおうというのである。
ゼウスはひたすらルスカの性感帯を責め続け、ルスカは突かれるたびに潮を噴いて絶頂した。
「おご、ひぎぃぃぃぃあ、ああ、あ、あ、あひ、ひ、ひあは、んぐぅぅ、んはッ、あん、ああーーーー、ぎ、あ、い、も、も、だめ、あん、やめ、やめへ、おかひく、なりゅからぁ!」
「ダメだな。まだまだ、俺を気持ちよくしてもらわねば」
「いぎゃああああ、んおおおおお、ひぐぅ、もう、うあ、んい、いああああああ」
ルスカはもう声を我慢することもなく喘ぎ続ける。ゼウスが動くたびに絶頂してしまうのだから、抵抗のしようがない。気絶しかけては快楽で叩き起こされ、そして、快感によって脳を焼かれて気絶する。それを繰り返して、ルスカは絶望と快感の応酬にすべてを放棄してしまっていた。
「さて、ルスカ。もう一度聞くぞ」
二十回以上の絶頂で、喉が嗄れ、うつろな瞳から涙を流すルスカの頬を両手で押さえ、目を合わせて訪ねた。
「気持ちがいいか?」
ゼウスの問いが、真白になった頭に染み込んで来る。
ルスカは、しばしの逡巡の後で、力なく頷いた。
「気持ち、いい」
目尻に涙を溜めたルスカが、搾り出すように言った。
「もっと、……もっと、突いて、欲しい」
「正直者には褒美をやろう」
ゼウスは、ルスカの子宮を目掛けて肉棒を突き立てた。
「ンひやああああああああああああああああああああ!」
えびぞりになったルスカが絶叫する。嗄れたはずの声が、喉から押し出された。目を見開き、卑猥に腰を振って、ゼウスの肉棒をより深く咥え込む。
「んひぃ、んぎ、お、おおぅ、んおおおおおほおおおおお、すごひ、大きい! 奥、来てるぅぅぅぅ!」
「無論だ。俺はゼウスだぞ。雄牛とも繋がるこの俺が、人間如きと同じなわけがない。それ、もっと大きくしてみせようか!」
ゼウスは呪力を肉棒に注ぎ、その形状を変化させる。メリメリと内側から肉棒が膨らむ感覚に、ルスカは困惑し、そして目を見開いた。
「そ、そんな。これは、大きすぎ……」
「人間の女も頑丈だ。この程度は受け容れられよう」
事実、ルスカの膣は膨れ上がったゼウスの雄を、がっちりと咥え込んでしまっている。その上で、ゼウスが腰を引くと、カリが肉襞を引っ掛けて大量の蜜が溢れ出る。
「ふひいいいい、子宮が抉り出され、そう! んぎ、きゅんきゅんしちゃう!」
「旦那とどっちがいい? ええ、淫乱魔女!」
「そ、そんな、言えな……」
「言え、止めるぞ」
巨根で子宮にまで至らんとする刺突を放ち、充血して立ち上がった乳首を二つ纏めて抓る。
「ひ、ひひいいい、言う、言うから、あ、あああ、あんたの、ほうが、気持ちいい!」
ルスカは敗北を認めた。
口にした瞬間に、最後の枷が砕け散ったのを感じた。見も心も自由になった。神殺しの夫から『まつろわぬ神』への鞍替えはそれだけで強烈な背徳感をルスカに叩き付けた。
「ごめん、ウルディン、ごめん……あたし、あたしぃ! もう、耐えられないぃぃッ!」
ルスカが盛大に達すると同時に、ゼウスはその膣内に大量の精を叩き込んだ。
灼熱が子宮にまで吹き上がり、ルスカは舌を突き出して、白目を剥く。
「んああああ、ひあああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」
ゼウスはルスカの肉襞に精液を刷り込むように肉棒をこすりつけてから、引き抜いた。
別の男に使われていたであろうに、使用感はなかなか悪くなかった。巨大なゼウスの息子を受け容れるだけの柔軟さがあり、それでいて新品のように締め付けてくる。名器と言っていいだろう。
ルスカの秘所からは、収まりきらない白い液体が溢れ出ている。
脱力した魔女は、色のない瞳で虚空を眺めながら、亡き夫と道を違えた友人たちへの謝罪の言葉を呟き続けていた。