まつろわぬ神が性に忠実に生きるのは自然 作:一休
「う……」
目を覚ます。
そこは真っ暗な闇の中で、瞼と閉じているのか開いているのかすらもよく分からないほどに暗い。
自分は確か、修道院のベッドの中で眠っていたはずだ。しかし、この空気は慣れ親しんだ修道院とは異なる。歴戦の猛者であるクロティルドが、鳥目になったかのように闇を見通せないことがそもそもの異常なのであり、彼女は全身の肌があわ立ったかのような気分になった。
両腕、手錠のようなもので縛られている。
首、なにやら首輪のようなものが装着されており、鎖で繋がれているようだ。
呪力、ほぼ零。今のクロティルドでは推測することしかできないが、手錠か首輪が呪力封じの呪具なのであろう。
「んあぁ! あひ、ん……くふぅううううん!」
状況が把握できないクロティルドの耳に、女性の声が飛び込んでくる。音源は近い。すぐ目の前だ。
嬌声。
ぐちょぐちょとした水音。
「ひ、イ……イ゛イ゛ッ。これ、すごいッ。奥、奥クルゥッ」
誰かが、すぐそこでセックスをしている。
パンパンパンと肉と肉をぶつけ合う音と、悦びに震えた女の身体から溢れる水の音がクロティルドの耳に届く。
こんなところで、とクロティルドを思い、それから考えを改める。己が今虜囚の憂き目にあっているのであれば、この場は女を犯す者どもが出入りする爛れた空間なのかもしれない。
そして、それは自分の身にも危難が降りかかる可能性があることを意味している。
(しかし、どうやってわたしを。前線から退いたとはいえ、わたしに気付かれずに拉致するなど人間業ではありません)
この空間の主が恐るべき実力を持っていることはそれだけで分かる。
呪術にも秀でているのは確実で、迂闊に動けば命にも障る。
動こうにも身動きと呪力を封じられた今、クロティルドは無力だ。
「ひぃぃぃいん。あはぁ、ん、く、ふう! ……ああああああ、そこぉッ。すごい、のおッ」
声は尚も響き続ける。
クロティルドの鼻に、いやらしい臭気が漂ってくる。女が絶頂を迎え、潮を吹いたのだろう。水の音が、石床を打つ。
「ん、ほう。やっとお目覚めか。クロティルド」
第二の声。
女の傍からだ。
何故、自分の名を知っているのか疑問には思うが、クロティルドはあえて問わない。
「わたしに何の用ですか」
「状況を理解しているようだが、恐れはなしか。見た目通り気の強い女なようだな。それでこそ、堕とし甲斐があるというものだ」
相手の気配が朧にしか掴めないのは、クロティルドのあらゆる感覚が封じられているからである。そうでなければ、鍛え抜かれた彼女の五感は呪力を封じられていても相手の様子を悟ることができるはずだからである。
厄介なことに、身体に力が入らず、身動きも儘ならない。そのため、この拘束から抜け出すことはおろか抵抗もできないという状況であった。
「ふふふ、俺の姿を見ることもできないというのに、気丈なことだ。いや、そうか。貴様は今感覚を封じられていたな。俺が何者かも分からないのでは、無理もない。どれ、目だけは解放してやろう」
「ッ……!」
瞬間、視界を真白な光が埋め尽くした。
それは、暗闇から太陽の下に出たときのようで目が痺れる。
(なるほど。目が見えなかったのは暗闇に放り込まれていたわけではなく、視力を奪われていたからだったのですね)
呪力を封じられたクロティルドにそこまでの細かい差異を認識することなどできはしない。
明順応にはそれほど時間を要さない。
光に目が慣れてくると、そこが石造りの部屋で魔力で生成されたと思しき真白な光源が四隅に設置されていた。
クロティルドがいるのは、その部屋の壁際で、腕を胸の前で組む形で座らされている格好だった。服は着せられておらず、全裸のままであった。
そして、この件の犯人と思しきトーガを纏った男と打ち捨てられたように痙攣している黒髪の美女。
「な……まさか、ルスカ!?」
その顔に見覚えがあった。
しばらく会っていなかったが、共に同じ男の妻として侍っていたことのある凄腕の魔女であった。
冷静沈着で、一途に夫を慕っていた彼女が淫らな表情を浮かべて胸を上下させていた。
「そうだよ、あ、はは。クロティルド、久しぶり」
身体を起こしたルスカの顔には汗に濡れた髪が張り付いている。
「一体、何が……?」
呆然としてルスカを見る。
先ほどまで、目の前の男と睦みあっていたのがルスカだというのか。信じられなかった。あのルスカが、ほかの男と通じているなどと。
「あの人を裏切ったのですか?」
「裏切るって、ウルディンはもういないんだから別にいいと思う」
「な……!」
その答えを聞いて怒りよりも前に絶句してしまう。
共にウルディンの冥福を祈り隠棲を選んだ間柄であり、亡き夫の寵愛を巡るライバルでもあっただけにこの変貌は信じがたく、夫の存在をどうでもいいとばかりに切り捨てたルスカに対して、次第に怒りの念が湧き起こる。
「そんな顔して。クロティルドは真面目だなぁ」
「あなた、自分が何をしているのか分かっているのですか?」
「分かってるよ。この人を気持ちよくする代わりに、気持ちよくしてもらってる。こんなに気持ちのいいことがこの世にあったなんて、びっくりだよね」
そう言いながら、ルスカは立ち上がってクロティルドの目の前で自分の秘所を広げて見せた。
「これ、見て。すごいでしょ。精液、こんなにもらえるんだよ」
雄の臭気が鼻を突く。
ルスカが広げる秘所からは、大量の白濁液が溢れ出て、糸を引いていた。
「ルスカ、あなたは……」
ルスカの瞳は暗く、淫蕩とした表情で頬を染めている。
目を逸らしたクロティルドは男を睨みつけて怒鳴った。
「あなたがルスカをこんな風にしたのですか!?」
「否定はしないな。だが、もともと才能があったのだろうよ。男を悦ばせる雌の才能がな」
「貴様!」
「抗おうとも無駄よ。今のお前は剣も持てぬほどに非力だ。ヘパイトスの権能で作成したその手錠と首輪は『まつろわぬ神』ですら抗えぬ対女性用拘束具でな。女である限り、この拘束から逃れることはできぬぞ」
「な、に……」
クロティルドは目を見開いて男を見た。
ヘパイトスの権能だと言ったか。
「神殺しめと一緒にするなよ。俺は、正真正銘の『まつろわぬ神』。まつろわぬゼウス。他の神を殺してその力を奪うことが、俺の権能でな」
「ゼ、ウス……ですって」
クロティルドの心が、一気に悲鳴を挙げた。
感覚を遮断されたクロティルドには、目の前の男が神に連なる者なのかどうかも判断が付かない。しかし、ルスカを堕落させ、クロティルドの力を封じたところからして一笑に付すことなどできるものではなかった。
おまけに、ギリシャ神話のゼウスは古代から女を犯す奔放な神として知られる存在だけにルスカを殺さず犯していたのも頷ける。
「神殺しに愛された女がいると聞いてな。ルスカに負けず劣らず、お前も美しいではないか。俺の寵愛を受けるに値する」
ゼウスはクロティルドの頬を掴んで強引に顔を上げさせた。
「誰が、あなたの寵愛など……! わたしの夫はただ一人、ウルディンのみです!」
「別に構わんぞ。夫がどうだというのは、俺には一切関わりのない話だな。ああ、せっかくだ。ルスカ。味わわせてやれ」
ゼウスは下がってルスカに命令を下す。
ルスカは頷いて、クロティルドの前に立った。
「ルスカ、何を」
「クロティルドにも、分けてあげる……」
ルスカはクロティルドの頭を両手で押さえると、ぐっと力を入れる。座らされているクロティルドの目の前には、一糸纏わぬルスカの腰がある。
(ま、まさか)
クロティルドの視線は、必然的にルスカの濡れそぼった秘所に向かう。白い液体が未だにこびり付くそこが、クロティルドの形のいい口に押し付けられた。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!」
声にならない悲鳴を挙げるクロティルドに対して、ルスカはびくんと身体を震わせた。
「ん、んんんんんん!」
首を振ろうとするクロティルドをルスカは決して放さない。
雄と雌の臭いが入り混じった臭気がクロティルドを否応なく反応させる。
「どうしたの、クロティルド。せっかく、精子を分けてあげようとしてるのに。ねえ、ちゃんと舐めてよ」
ぐっぐっとルスカはクロティルドの顔に腰を擦り付ける。
クロティルドの美しい顔は、すぐに愛液と精液でべったりと汚されてしまった。
「ん、んふぅ。真面目ぶって淫乱なあんたが、精液を嫌がるなんて、ん、んあん」
「ほう、淫乱なのか」
「ち、ちが、ん!」
否定しようとして口を開くと、ルスカとゼウスの体液が口に飛び込んできて慌てて口を噤んだ。苦いような甘いような味が口の中にほんのりと広がった。
ルスカは腰を動かして、クロティルドの顔を汚す。
上気した頬、淫蕩な瞳。すっかり快楽の虜になったルスカは、クロティルドの顔を玩具か何かのようにして秘所にこすり付けている。
「あんたのすまし顔を、こんな風に汚せるなんて。く、ふう。あ、ああ。う、興奮、する」
ぞわぞわとした感触がルスカの背筋を走る。
後から出てきてウルディンの寵愛を攫った女。当時は恨みには思わなかった。それが時代だったからである。しかし、こうして囚われたクロティルドを犯す立場に立つと、途端にかつての不満が噴出し、そしてそれは嗜虐的な感情となってルスカを突き動かした。
すまし顔のクロティルドを自分に奉仕させる。
この女の表情を打ち崩してやりたい。アヘ顔を曝させて無様な醜態を曝け出させたい。
そんな妄執のままにクロティルドの顔を使って自慰をしたルスカは、絶頂とともにクロティルドの顔を自らの潮で濡らした。
「あ、ああ……」
乱暴にされたクロティルドは、ルスカの体液で濡れた顔を拭くこともできず、ただショックのあまりに呆然としていた。
「はあ、はあ。んく、はぁ……気持ちよかったよ、クロティルド」
ルスカは、荒く息を吐きながらクロティルドに歪んだ笑みを向ける。
そんなルスカが急にバランスを崩し、クロティルドに抱きつくようにして壁に手を付いた。
「あ、な、ゼウス様?」
「俺はソイツに味わわせてやれと命じたのだ。なのに勝手に自慰を始めるとはな。これは、仕置きが必要だ」
「ひ、あ。申し訳ありません、ゼウス様」
謝罪しているはずのルスカは、なぜか相好を崩して息を荒げた。
ゼウスは鼻を鳴らして、ルスカの秘所に四本の指を乱暴に突き入れる。
「あっひいいいいいいいいいいいいい」
クロティルドの眼前でルスカは絶叫した。
「あ゛あ゛、あいいいい! ひぎ、あくッ。んおっほおおおおおおおおお! かひっ、あは、ん、くっふううううううう!」
獣としか思えないような声で、ルスカは喘ぐ。
じゅぷじゅぷと音を立てて、ルスカの秘所は蠢きゼウスの指を奥へ奥へと吸い込もうとする。ゼウスによってほぐされた膣内は、快楽を求める肉穴と化し、止めどなく愛液を垂れ流している。
「はへー、ふぎぃ、気持ち、いい。しゅご、しゅぎぃぃぃいぃッ」
舌をだらしなく垂らし、白目を剥いて壮絶な笑みを浮かべるルスカ。その顔を、眼前で見せ付けられたクロティルドは目を見開いて恐れ戦いた。
(あの、ルスカが。――――こんな顔をするなんて)
ルスカの吐息がクロティルドの顔にかかる。
視界はルスカのアヘ顔に占領されてしまった。
「あひ、あひん。おち、おちんちん、ちょうだい。ゼウス様のでっかいおちんちん、ルスカの膣内に――――」
「これは仕置きだと言っただろう。くれてやらんよ」
「そ、そんな。んひぃ!」
「お前のような淫乱娘は、指だけでも十分だろう」
ゼウスは深くルスカの膣内をほじくった。肉壁を押し広げ、捻り挙げるとルスカは感極まって涎を垂れ流して鳴いた。
「あああ、イクイク、あぁ……!」
がくり、とルスカは力を失ってクロティルドの胸に崩れ落ちる。
痙攣するルスカを押し退けて、ゼウスはクロティルドの前に立った。
「さて、次はお前の番だぞ、クロティルド」
ゼウスはすっかり膨張した肉棒をクロティルドの顔に突きつけた。
「く、臭い」
思わず顔を背けたクロティルドの頭をゼウスは掴み、その顔に無理矢理肉棒を押し付けた。
「別に初めてでもないのに何を言う。散々、旦那で楽しんだんだろうが。この臭いと形を」
ぐい、と棹の裏を押し付ける。
すでに、ゼウスの肉棒の先からは透明な液体が染み出てきていた。
「まずは、その可愛らしい口から戴くか」
ゼウスは腰を引くと、クロティルドの唇に亀頭をくっ付ける。
そのまま押し込むと、唇を押し退けて閉じあわされた歯にぶつかった。
「む、抵抗するか」
(あ、当たり前です。誰が、このような外道のものを!)
ぐいぐいとゼウスの固い一物はクロティルドの歯と歯茎を刺激する。クロティルドはそれ以上の侵入を許すまいと、必死になって口を閉じ合わせた。もはや、それ以外のことは考えないようにしていた。
目を瞑り、抵抗することだけに集中した。
息をすれば、とてつもない雄の臭気が一気に身体の中に入ってくる。おぞましくて、まともに呼吸することもできない。
「ふぅ……!」
そんなクロティルドを襲ったのは、予期せぬ刺激――――ルスカがクロティルドの股に顔を突っ込み、秘所に舌を伸ばしていたのである。
(ル、ルスカ。そこは、汚い。や、やめ……)
「あむ、んちゅ……れろ、れろ。ちゅ、じゅるる」
ルスカは、クロティルドの秘所を丹念に吸い、舐める。舌先でクリトリスを弾き、襞をなぞる。
「ふふふ、クロティルド。たくさんやってきたわりに綺麗なんだ」
「ふぐ、んぐうう。ううう、んんんんん!」
「何言ってるのか、分からないよ。ちゃんと口を開けて説明してよ」
(できるわけありません!)
今、口を開けばどうなるか。
否応なく、ゼウスにフェラチオをすることになってしまう。
クロティルドは歯を食い縛って、刺激に耐え続ける。ルスカはクロティルドの懊悩を無視して舌を動かし、唇をすぼめて秘所を吸う。じゅるじゅるといやらしい音を立て、滴り落ちる汁を吸っていく。
「ゼウス様。この娘のここ、すっかりトロトロになってるよ」
「ハハハ、やはり淫乱ではないか。そら、我慢しなくてもいいのだぞ」
ゼウスの肉棒は先端から染み出す先走りをクロティルドの歯に塗りたくる。苦味がじわじわと彼女の舌を痺れさせ、唾液と混ざり合って喉奥に入り込んでいく。
吐き出すこともできず、クロティルドは屈辱に顔を歪めるばかりである。
(早く、この臭いものをどかしてください……ルスカ、そんなところを舐めないで……)
目尻に涙を浮かべ、クロティルドは永遠にも思える責め苦にひたすら耐える。
「なるほど、なかなか強情だ」
必死に耐えるクロティルドにゼウスは怒りを向ける様子もなく、ただその姿を愉しんでいる。ゼウスにとっては、クロティルドなど一瞬で隷属させることができる程度の存在に過ぎない。それを、あえて正気のままにしておくことが悪辣なゼウスのやり方であった。
「くくく、では少しばかり早いが味わわせてやろうか」
にやりと笑ったゼウスに怖気を感じたクロティルドであったが、もう遅かった。膨張したゼウスの肉棒は、ルスカを散々甚振っておきながら激しく打ち振るえ、喜悦の塊をクロティルドに放出する。
「んんーーーーーーー!!」
大量の精液がどぷり、とクロティルドの口に入り込む。歯を食い縛っていようとも、唇を押し退けられている状態ではその侵入を阻止することはできない。並びのよい歯の隙間からゼウスの白濁液が流れ込んできた。
ねっとりとした精液はクロティルドの口の中に入り込み、口腔を苦味と異様な呪力で満たす。入りきらないものは、口の端から零れ落ち、顎まで滴っていく。
「ん。んぶぅ……んぐん」
舌の上で転がるほどに粘性のある液体をどうしたらいいか分からないクロティルドは、目を白黒させて固まった。そうしている間に、口の中に唾液だ溜まり、精液を混ざり合って溢れそうになる。だが、口を開ければ肉棒に攻め込まれる。かといって飲み込むわけにもいかない。
「ああ、ゼウス様の精液」
羨ましそうにするルスカが身体を起こす。
綺麗にしてやれ、という指示を受けてルスカはクロティルドの頬を掴み、自分の方を向かせた。
「クロティルド……美味しそう」
ルスカはクロティルドの顔に飛び散ったゼウスの精液をゆっくりと舐め始めた。顎の下から目尻までじっくりと舌を這わせ、瞼を撫で、唇を涎で汚す。犬が主人にするように、ペロペロと顔を嘗め回した後で、ルスカはクロティルドの唇を奪った。
「ふむぅぅぅーーーーーッ」
驚いたクロティルドの隙を突いて、ルスカは彼女の口内に舌を滑り込ませた。
ぬるりとした肉厚の舌がクロティルドの舌を絡め取り、たっぷりと唾液を流し込む。そしてルスカはゼウスの精液をクロティルドの唾液ごと吸い出した。
「じゅるるる、んちゅう、じゅる」
唇を離したルスカは口をもごもごと動かして、精液と唾液を絡め合わせる。一方のクロティルドは処分に困っていたものを吸い出してもらえたことで、一旦呼吸を取り戻し、ぜえぜえと肩で息をする。
「ルスカ……?」
恐る恐る目を上げてルスカを見ると、ルスカは陶然とした表情で口を開いた。
「ひッ……!」
思わず、声を上げる。
ルスカの口の中には、ねっとりとした液体が今にも零れそうなほど溜まっていた。ルスカ本人のものとゼウスのものと、そしてクロティルドのものが混ざり合ったものだ。ルスカの吐息に、精の臭いが混じり、クロティルドは息を止める。
だが、ルスカはクロティルドの些細な抵抗などお構いなしに頬を両手で鷲掴みにして無理矢理上を向かせる。
「ルスカ、何するのですか? そんな、やめ――――!」
言葉は先に続かず、ルスカの唇が再びクロティルドの唇を塞ぐ。
「ふぐ、む、ちゅぷ、んあ、んぐ――――あ、や、んむ」
ルスカの口からクロティルドの口へ、再び液体が注ぎ込まれる。上を向かされたクロティルドは今度こそ抵抗することもできずにそれを嚥下してしまった。
「あ――――」
飲み干した瞬間、腹の底から熱い何かが湧き起こるような気がした。
ゼウスの呪力が、身体を汚染している。女を屈服させるおぞましい精の呪力がクロティルドの肉体に染み込んできたのである。
「か、は――――、あ」
ぴくぴくとクロティルドは震え、太ももをすり合わせる。まるで、そこが落ち着かないとでもいうように。
「いい感じに火照ってきたようだな、クロティルド」
一連の流れを眺めていたゼウスは笑みを浮かべてクロティルドの膝を押し退けて、その間に身体を割り込ませた。
「あ、な、何を……!」
「ほほう、なんだ。すっかり濡れているではないか。なあ、ルスカ」
「うん。すごい。大洪水。クロティルド、すっかり興奮してる」
「そんなこと、ありません!」
力強く、クロティルドは否定する。
しかし、身体は火照り、股からは愛液が流れ出ている現実を前にすれば彼女の主張は空しく響くだけである。
「では、クロティルド。お待ちかねの快楽をプレゼントしよう」
「待ってください! そ、そんなの、要りません! お願い、やめて――――!」
「待たぬ」
亀頭を秘所に宛がったゼウスは、クロティルドの叫びを無視してずぶり、と彼女の膣内へ侵入する。
「か、へえええええあああああああああああ!?」
ゼウスの肉棒は根元まで一息にクロティルドの膣内に捻じ込まれた。めりめりと拡張される膣内は、しかし、クロティルド自身が驚くほど柔軟にゼウスのソレを受け入れてしまった。
何故、どうしてと疑問が脳裏を渦巻く。
「む、中古の人間にしてはなかなか優秀だぞ、クロティルド。ルスカとどちらがよい締まりをするか、どれ試してみよう」
ゼウスはズンズンとクロティルドの膣内を突き始めた。
「ま、待って、いぎ――――」
ゼウスが動くだけで、クロティルドは苦しそうな声を上げる。
久しぶりの肉棒に身体が驚いているのであろうか。
「かはーーーーー、くひぃーーーーー、が、あが、くふぅぅうッ! はっはっはっは!」
途切れ途切れの息を細かく吐き出し、クロティルドは喘ぐ。まるで犬のようだとゼウスは笑い、クロティルドの乳首を捻り、亀頭で子宮の入口付近をぐりぐりと圧迫してやった。
「あぎ、いいいいいいいいいいいいいいいいいいい――――――――!?」
びっくん、とクロティルドは派手に腰を逸らして反応する。その反応で、ゼウスの肉棒はさらに深く食い込み、クロティルドは喉の奥から声にならぬ悲鳴を挙げた。
「クロティルド、無様。さっきまでの威勢はどうしたの? ウルディンがどうとか言ってたけど?」
「る、すかぁ……あなたは、この、人でなしッ」
「うん?」
ルスカは自分の唾液で湿らせた指をクロティルドの肛門に差し入れる。
「んんんんんんん!」
クロティルドは歯を食い縛って悲鳴を堪える。
「何感じてるの、クロティルド」
「何、クロティルド。お前はそちらも感じるのか。とんだ淫乱娘ではないか。しかも、元同僚の指だけでそれとはな」
ルスカがクロティルドの肛門を押し広げた瞬間に、ゼウスの肉棒を締め付ける力が強まった。尻穴をウルディンとやらに開発されていたのか、それとも元々そちらが性感帯なのか。どちらでも構わないが、彼女の身体は本人の気持ちとは裏腹に快楽に漬け込まれつつあった。
「うぐ、あぐ、あっあっあっ、くひ、ん。かっは。ぐ、――――あが、ひ、ぎぃ、うああああああ」
乱暴に膣内を抉られて、クロティルドは苦しげに喘ぐ。
「はぎ、はひ、はぁーーーーーーあ――――が、へあああ」
ルスカに攻められて、ずいぶんと身体に快楽が蓄積していたらしく、クロティルドは言葉を発することすら儘ならない。
(わたしの膣内が、擦れて、壊れて、ダメになる――――)
ゼウスはクロティルドの身体のことなどお構いなしに性欲の権化を叩き付ける。打ち付けるたび、引き抜くたびにクロティルドの身体には甘い刺激が押し込まれ、ニューロンが焼き付くかのような快楽が刷り込まれていく。
同時に、尻穴を犯すルスカが愉しげにクロティルドに言葉責めをする。
「感じて、ません。感じてなんか、こんな、乱暴なことでえええええええ」
髪を振り乱し、手錠を鳴らしてクロティルドは身を捩る。
そんなクロティルドにさらに深くゼウスは肉棒を突きいれる。
「はっひぃぃいいいいーーーーーー!」
クロティルドは甲高い叫び声を上げた。
呼吸に合わせて膣内が蠢き、ゼウスの肉棒を締め付ける。
「よし、祈念すべき一発目だ。クロティルド、心して受け取れ」
ゼウスの言葉に、真白になりかけた思考が不安を感じて引き戻される。
「う、けとる? そ、だ、だめ、それだけは、絶対に――――」
「ふん!」
次の瞬間、クロティルドは今までにないほど明確に膣内に熱を感じた。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
灼熱の溶岩が注ぎ込まれたかのようであった。
ゼウスの精液には膨大な呪力が含まれている。『まつろわぬ神』なのだから当然である。それを、膣内に注ぎ込まれたのだから、クロティルドが経験したことのない未知の感覚が呼び起こされるのも不自然なことではない。ただの女ならば、精液の臭いを嗅ぐだけで自ら身体を差し出すであろう。それを注ぎ込まれたクロティルドは、快楽の渦に身体を翻弄される雌犬に成り下がるしかない。
「はへぇぇぇぇ、あ、へぁああ、んく、ひ、はぁぁぁーーーーー」
背中を逸らして絶頂したクロティルドは、あまりの快楽に呆然として天井を見上げることしかできないでいた。
ゼウスが肉棒を引き抜いた後からは、入りきらなかった白濁液が零れ落ちて股を汚している。
それを、またルスカが舌で掬い取って綺麗にする。
「もったいない」
ぴちゅぴちゅと音を立て、ルスカはクロティルドの秘所を舌で撫で回した。
「さて、仕上げが残っているぞクロティルド」
「は、あ、……まだ」
「当然だ。お前に汚されたのだから綺麗にするのが筋だろう」
そう言って、ゼウスはクロティルドの顔に再び肉棒を押し付ける。
自分の愛液とゼウスの精液に汚れた肉棒。
「あ、あぁ、わた、しは……」
クロティルドは尚もゼウスに抵抗しようとする。その抵抗をゼウスは力ずくで押さえつけ、口の中に今度こそそそり立つ一物を押し込んだ。
「うぶっ、おご……」
「口をすぼめて吸え、舌をしっかりと絡めろ」
クロティルドの髪を掴み、ゼウスは乱暴に腰を動かす。じゅぶじゅぶと口の中が泡立ち、息ができずに臭いで頭が狂いそうになった。
この苦しみから逃れるためにはゼウスに従わなければならない。
屈辱と苦しみからの解放を望み、クロティルドは言われるがままに肉棒に奉仕を始めた。
「はむ、ちゅ、れろ、んじゅるる、おご、んご……ちゅぷ……んふぅ……はあ、はあ」
こくこくと喉を鳴らし、瞳を曇らせたクロティルドは熱に浮かされたかのような表情になってゼウスの肉棒から溢れる汁を啜る。
(ああ、何故わたしはこんなものを……でも、もうどうでもいい……すぐ終らせて、早く解放してください)
思考と身体が別物のように思える。
舌は亀頭を撫で回し、先端で尿道を穿る。涎は際限なく溢れ出し、顔を前後させると口の中から引き出されて顎から糸を引いて胸に落ちた。
「よしよし、では上のほうも俺に染めてやるぞ」
ゼウスは一際速く腰を前後させ始める。
それが何を意味するのか、クロティルドには分かっていた。男が快感を感じ、肉棒を弾けさせる前段階。
「おぐ、んじゅ、ぐ、あむ、んんん、じゅぷ、んぐ」
クロティルドは半ば反射的に頬を窄めて肉棒を思い切り吸った。それと同時にゼウスはクロティルドの喉奥まで肉棒を押し込み、そして遂に射精した。
「んぐーーーーーーーーーー! ん、く。ん、ごく、こく、ん、く……はあ……」
すべての精液を飲み干したクロティルドは、呆然とした表情でゼウスを見上げていた。
真白になった思考。
絡み付く精液が喉の奥にまだ残っているような気がしてならない。
何度か唾液を嚥下して、それを押し流す。
「あ……」
クロティルドは、射精して尚そそり立つゼウスの肉棒を視界に収めて、小さく声を漏らした。
同時に、手錠が外れて両手が自由になった。
「さて、どうするクロティルド」
ゼウスに問われたクロティルドは、僅かに逡巡した後、ゆっくりと両手でゼウスの肉棒を包み込んだ。
「ご、奉仕、させていただきます……」
クロティルドは囁き程度に呟いて、舌を亀頭に伸ばしたのであった。