まつろわぬ神が性に忠実に生きるのは自然 作:一休
のどかなある日の午後のこと。
東京都立川某神社内オリュンポスには、ぼうっと外を眺めているアテナと通販カタログを眺めているメティスがいた。
「ねえ、アテナ。そろそろ、ニット帽から変化をつける頃合だと思うの」
「何を言っているのだ、母上」
「だから、変化よ、変化。いつも同じような服装なのはダメよ。気にするところは気にしなくちゃ。だから、試しに新しい帽子にしようと思うの」
「好きにすればよかろう」
「あなたも変えるのよ」
メティスの言葉にアテナは面倒くさそうに眉根を寄せる。
容姿が瓜二つな二柱は、姉妹ではなく母娘であり、互いに知恵の女神である。メティスが純粋に知恵を司る神なのに対し、アテナは複数ある権能のうちの一つという扱いである。よって、知恵という一点に関して言えば、メティスが上回ることとなる。
ゼウスにまつろわされた二柱は、まつろわぬ性による荒ぶる心を失い、完全にゼウスによる支配を受け入れていた。そうして二柱は、東京の片隅で、穏やかな日常を享受しているのである。
「で、どれがいいと思う?」
メティスはアテナのところにカタログを持って行き、アテナの目の前に開いて見せた。
「知恵の女神がモノをたずねるというのもな」
「感性の問題よ。知恵じゃないわ。重要なのは、どう見えるか」
「父上は別に興味もなかろうよ。アレは、裸の女がいれば孕ませる、歩く精液のような男だ。衣服など、さっさと剥ぎ取ってしまうだろう」
「むう、確かに。あ、いや、別にゼウスはどうでもいいんだけどね! ほら、どれにする?」
アテナは適当に、雑誌の中に一点を指差す。
「ふむ、なるほど。そうくるか……じゃあ、さっそく二つ取り寄せましょう」
「妾もか?」
「当然でしょ。おそろいよ」
メティスは意気揚々と電話をかける。
人類に災厄を齎す『まつろわぬ神』の姿は、そこには存在しなかった。
ゼウスの日課は秋葉原をうろつき、アニメショップを巡る。時と場合によってはアイドル好きの友と激論を交わすこともある。この日も、そのようにして日中を過ごし、日が暮れるころに神社に戻った。
扉を開けてオリュンポス。結界を通り抜けた先は黄金の世界が広がっている。待たせていた妻と娘――――どちらも同じ顔であるが――――と顔を合わせる。
「おや」
ゼウスは二柱を見て、すぐにその変化に気がついた。
彼女のたちのトレードマークとも言うべき、ニット帽が頭に乗っていないのである。その代わりに、透き通るような銀髪の上には、どこかで見たベレー帽が乗っかっていた。
「それは?」
ゼウスはメティスに尋ねた。
メティスは得意げに、
「さっき取り寄せたの。ベレー帽よ!」
「それは見れば分かる。どうしていきなりベレー帽なんて」
「イメチェン?」
「首を捻られてもな」
ゼウスはアテナに目を向ける。しかし、こちらは例の如く我関せず。茫洋とした様子でテレビを眺めている。
「どうよ、これ」
「似合ってると思うぞ」
「本当!?」
「おう」
そう言うと、メティスは照れたように頬を掻いた。
「んー、しかしなぜベレー帽なのか」
「イメージ的には、漫画家」
「ああ、確かに」
ゼウスは頷いた。
某偉人をはじめとする、日本の漫画界にはベレー帽をトレードマークとする漫画家がいた。
「だがな、メティス。お前のそれは漫画家のものではないぞ」
「なん……ですって……」
メティスは、驚愕に目を見開く。
「その緑色の生地に、交差した矢に短剣の記章から考えて、お前のそれはアメリカ陸軍特殊部隊――――『グリーンベレー』に間違いない! つまり、今のお前は漫画家じゃあない! 知恵の女神ともあろう者が、そんなことにも気付かなかったか!」
「そんな、バカなことが」
「ちなみに妾は気付いていたぞ」
「なんでよ!」
アテナはテレビ画面を指差した。
そこには、筋肉モリモリマッチョマンの変態が銃を乱射しているシーンであった。
「く……」
確かに、本場の映画にはよく出てくる。メティス以上に映画を視聴しているアテナは、そういった情報を得ることも多かっただろう。
「ははは、まあ、いいじゃないかメティス」
ゼウスは笑いながらメティスを後ろから抱きしめた。
「ちょ、ちょっと、いきなり何するのよ」
「照れるな照れるな」
メティスの抵抗を抑えて、ゼウスは彼女の頬に手を沿え、振り向かせる。そして、キスをする。
「む、ぐ」
唇を重ねるだけ。それだけで、メティスは抵抗の意思をそぎ落とされた。
唇を離し、メティスの髪を指で梳く。
アテナが呆れたように、二柱を見る。
これが、オリュンポス家の日常である。
□
ジンジャブッカクアニメマンガゲームゲイシャオンセン。
日本には様々な独自の文化がある。すべてが独特で、創造的。ギリシャにはないものであり、当然ながら古い時代の神であるゼウスはそれらを知らなかった。
異文化交流は大切だ。
ゼウスにとって、未知(全知全能なので、検索すればすぐに知れる)の領域であるこの国にやってきてからそこそこの時間が経った。神社に住み着き、アニメと漫画とゲームを謳歌する日々を送っている。が、日本に来たからにはいつかは体験しなければならないと思っていた。――――温泉という名の
そして、ついにゼウスはやってきた。
全国的にも有名な温泉地へ。
「ゴールデンウィークなので、家族旅行なのです」
連休なので、メティスとアテナを連れてきたのである。最大の目的は、大型連休を利用してやってくる女性客。
今日、この日のために、ゼウスは一週間の性欲を抑えに抑えていた。それは、性欲の化身とも言うべきゼウスにとっては地獄に等しいものではあったが、すべてを発散させるため、チャージすることは必要なのだと我慢したのだ。
「すばらしい」
そして、ゼウスは感激に打ち震えていた。
さすがは
ゼウスは到着するや否や妻と娘を部屋に残し、裸一貫で女湯に突入した。誰も、そのことには気付かない。ゼウスは小鳥に変身して湯船に入り、その場で湯に化けたのだ。露天風呂の湯は、いまやゼウスの肉体そのものである。
(おふうううう、我が身体のあらゆる部分が、女体を包み込んでいるッ!)
それは、まったく新しい発見! 全知全能たるゼウスをして、未知と言わしめる快楽であった!
湯船に浸かるのは、二十代前半と思われる見目麗しい女性。黒い髪が腰まで伸びている。そして十代後半ほどのショートヘアの少女、さらに年端の行かない童女が一人。
会話からすると、姉妹のようだ。
なるほど、これは――――選り取り見取りではないか!
ゼウスはじゅるりと涎を拭う。全身が湯なので、気分だが。
(しかし、これが現実か。おそるべき温泉。画面の向こうとはまったく異なる世界だ。なによりもレーザー級もいなければ、不自然な湯気もないのがいい)
女湯は、乙女たちが一糸纏わぬ姿で集う
ゼウスにとって、これほどすばらしい文化はない。
(よしよし、ではでは、真ん中の娘から味わってみようかの)
ゼウスは、湯と溶け合った指で、少女のの乳首を摘んだ。
「ひっ」
少女がびくんと、身体を震わせた。
「ん? どうしたの?」
「あ、いや、なんでもない」
少女は何が起きたのか分からず、自分の胸に触れる。確かに、何かに摘まれた感触があった。なんだか、とてもいやらしくて、ドキドキする感じがする。
気のせいだろか。
そう思っていると、どうにも身体中を誰かに触れられているような気分になってくる。太ももの内側を摩られているような感じがして、腰を捩るが変わらない。何がいるわけでもないが、さわさわと、人の手のようなものが身体に触れているのだ。
「お、お姉ちゃん。ここのお湯、何かおかしくない?」
血流が早まり、蒸気した顔。しかし、温泉という環境下でそれは珍しいものではなく、不審には思われない。
「おかしい? まあ、たしかに、白いけど、温泉ってそういうものじゃないの?」
「そ、そうじゃなくて……」
姉は異変を感じていないのだ。であれば、自分の考えすぎなのだろうか。この、優しくもむずがゆい愛撫の感触は。
姉を妹が隣にいる場面で声を出すこともできず、少女は唇を引き結ぶ。
「く、う……」
必死に声を出さないように耐える姿が堪らない。もっと、いろんな悪戯がしてみたい。
彼女の様子はゼウスの嗜虐心を刺激した。
(これは、面白い)
ゼウスの魔手は、少女の腹部を摩り、形のよい胸に絡まり、秘所を撫でる。すべて、湯と同化しているために見ることができず、湯船に浸かっている限り抵抗することもできない。
「ふあっ」
ビク、と少女は肩を震わせた。
「お姉ちゃん、どうかした?」
「あんた、さっきからおかしいわよ?」
「う、ううん。なんでもないから。大丈夫」
姉と妹に心配されながら、少女は愛想笑いを浮かべる。その一方で内心ではこの怪現象に恐怖すらも感じていた。
自分の肌が鋭敏なだけなのかというと、おそらくそうではない。湯の流れでは説明のつかない現象が、自分の身体の周りにだけ起きている。
手で探りを入れても、まったく犯人に触れることができない。ありえないが、こうしている今でも、何かの手が身体のあちらこちらを弄っている。おぞましく、恐ろしい。それでいて、気持ちがいい。性的に昂ぶっている自分の身体に驚愕しつつ、少女は湯船から出ようと決心しつつあった。これ以上この場にいては、姉と妹の前で恥ずかしいことになってしまうからだ。
が、その決心をあざ笑うかのように、一際衝撃的な事態が少女の身体を襲った。
「ひ、ぎああっ」
思わず、声を上げた。身体を大きく反らした後、その勢いのまま今度は身体を縮めるように身体を折り曲げた。
「ど、どうしたの!? 本当に!?」
「な、んでもない。な、くうふんっ! ひうっ!」
姉と妹が見ている前で、少女は身を捩って快楽を感じさせられていた。
もはや、疑う余地はない。この湯はおかしい。膣を押し広げて膣内に入り込もうとしているのだから。
「や、めてえ……。入ってこないでっ。だめ、なのお!」
少女は、暴れるように湯に抵抗する。姉に枝垂れかかり、身を捻る。しかし、相手は湯。いかに暴れたところで、抵抗など無意味だ。
「ど、どどうしたの! とにかく、上がりましょう。ね?」
急に妹が色気のある声を出して暴れ始めたことに驚いた姉は、そう言って少女の二の腕辺りを掴んで立たせようとした。だが、姉は立ち上がることができなかった。何か蔦のようなものが足に絡まり身動きを封じていたからだ。
「な、何これ!?」
姉は驚き、必死で足に絡まる何かを取ろうとする。しかし、それは湯なのだ。人間が取り除くことはできない。
「お、お姉ちゃん! なにか、変なのがいるぅ!」
ついに末の妹まで、その存在に気付いたようだ。
「だ、誰か! 誰か助けて!」
姉は人を呼んだ。自分の身体の中に入り込んでくる湯に恐怖して。
「ああああああ、だめえっ。ほんとにダメぁぁっ!」
少女は絶叫し、湯船の中でジタバタと暴れ、果てた。
「ひ、変、変だよ、お姉ちゃん! 身体がむずむずする、変なのきちゃうよぉ!」
童女は初めての感覚に困惑しつつ、性の迸りを知った。
温泉はいい。
三姉妹をたっぷりねっぷり犯した後、ゼウスはそのすばらしさを実感した。
湯の中には夢見心地で荒く息を吐く三人の女。見た目に関わりなく、その身体は女としての快楽を知り尽くしてしまった。おそらく、もうまっとうな方法では、人間の男に満足することはできまい。
(しかし、湯というのはいいな。女の子の汁を全身で味わうことができるとは。ふひひひひ)
この娘たちは堪能した。次の獲物をこの場で待つか。
すっかり、温泉に嵌ってしまったゼウスは、犯した三姉妹を湯の中で愛撫しつつ、次の女が入ってくるのを待った。
そして、ガラガラと引き戸が開いた。
(来たか。次なるマイエンジェル)
ゼウスは期待に胸を膨らませて、入ってきた女を見る。
数は四人。団体さんだ。
「トメさんや、あれを見なされ! 逆上せておるぞ!」
「なんと大変じゃ、キンさん。急いで助けんと!」
白髪頭に骨が浮き出ているかのよな細いからだ。垂れた乳。皺だらけの身体。推定年齢八十以上の団体さんだった。
(な、ば、ばかな! BBAだとぉ!?)
心の中でゼウスは絶叫した。
麗しい女性が来たかと思えば、想定外にもほどがある。
おまけに老婆たちは湯船の端で荒く息を吐いている三姉妹を目ざとく見つけ、救出に動き出したのだ。
(待て待て、来るんじゃない。来るなあああ!)
ゼウスの絶叫は届かなかった。
老婆たちは、三姉妹を救うため、躊躇なく
(アーーーーーーーーッ!)
「うう、俺は汚されてしまった」
ゼウスは失意のまま実体化した。
「何かあったのか、父上」
そこにやって来たのは、タオルで身体を隠したアテナとメティスであった。
「アテナよ。俺は、俺は~~~~~~」
アテナに向かってゼウスはルパンダイブを敢行した。
「ふん」
「ぱうろっ!?」
アテナの裏拳がゼウスの頬を打ち抜き、ゼウスはその場に沈黙した。
「まったく、何をやっているのかと思えば、例の如く女漁りだったのであろう」
「女湯にまで入り込むなんてね」
アテナとメティスには事の次第が理解できていた。彼のことだから、こうなるであろうとは予測済みである。
「とはいえ、あんな老婆にまで手を出すなんてね」
メティスは脱衣所ですれ違った四人の老婆を思い起こす。皆、一様に肌がピカピカに輝いていた。廊下ですれ違った三姉妹と思われる娘たちは、ふらつきながらも茫洋とした表情で歩いていた。どちらにもゼウスの呪力が纏わりついていた。
「あれは、……不可抗力だったんだ。俺の溢れるリビドーが、理性を離れてメスに……」
「あんたは女なら誰でもいいのか!?」
メティスは叫ぶ。
外見やら性格やらを一切無視して、女という一点で襲い掛かる。それは、彼の第一の妻として考えねばならない問題であった。
「おまけに、それだけやっても未だに満足いかないらしい」
ゼウスの男根は、はち切れんばかりに膨張している。
アテナはゼウスの前に進み出て、跪いた。
「湯浴みをしたばかりだというのに、いやらしい雄の臭いがするな」
アテナはゼウスの肉棒を小さな手の平で握り、上下に動かす。
「むう」
ゼウスの肉棒がピクリと震える。アテナはそれを見て、にやりと笑った。
「さっそく感じているのだな。父上。ふふふ、妾に女を教え込んだコレを、手の平に治めていると思うと、奇妙な感じがするな」
アテナは人差し指の腹で、肉棒の裏筋を撫でた。
感じているのだろう。目の前で玉袋が収縮し、不随意に動いている。アテナは肉棒の愛撫を右手に任せ、左手は玉袋の愛撫に使うことにした。
手の平に包むように、玉袋を掴む。
じわり、と熱が伝わってきた。想像以上に熱を帯びている。子種を作り、吐き出す一連のシステムを担う玉袋と肉棒。まさに、命を生み出す場所だ。
肉棒を摩り、玉袋を愛撫するうちに、アテナは自分の身体が熱くなっていることに気がついた。
(無理もないか。目の前に、これほどのモノを突きつけられてはな)
ゼウスの肉棒は、さらに肥大化していた。まさに馬並みと言っていい。それだけ、自分を感じてくれていると思うと、まんざらでもない気持ちになってしまう。
アテナの手の平の中で踊るソレを、次第に愛おしく思えてくるのだ。
手の平で亀頭を捏ねていると、くちゃくちゃという音が聞こえてきた。
「ふふふ、ゼウスよ。いよいよ我慢の限界か? 先走りが溢れてきているぞ」
アテナはゼウスの亀頭を玩びながら、頬を上気させる。白い肌が桜色に染まり、ほんのりとメスの臭いを発し始める。アテナもまた、ゼウスの臭いに当てられているのである。
それにしても、ゼウスの先走り汁の量は尋常ではない。もともと、性に関して右に出る者はいないのだが、ぬるぬるとした液体が絶えず先端から流れ出ているのは、凄まじい光景だ。アテナの右手はすでにゼウスの先走り汁でドロドロになっている。
「まさか、これほどとは。それほどまでに妾を孕ませたいか? ん?」
アテナは嗜虐的な笑みを浮かべる。ゼウスの肉棒を手に取り玩ぶことで優越感を感じている。
「アテナ。あまり、人のもので遊ぶのはよくないな」
ゼウスはアテナの頭になでるように手を置いた。
「ん……」
ゼウスは肉棒を突き出し、アテナの頬に押し付ける。熱い棒を押し付けられて、アテナは目を細めた。鼻を突く男の臭いが、頭を蹂躙する。
アテナの頬を汚した肉棒が離れる。臭い糸を引いて。
「しゃぶりたいか?」
「しゃぶって欲しいのだろう」
アテナはゼウスの肉棒を鷲掴みにして、唇を寄せた。それから臭いを嗅いで、舌先で亀頭を突いた。
舌の上に、ゼウスの先走り汁が流れる。それを、自分の口の中で唾液と混ぜて味わった。
「相変わらず、酷い味だな」
「そういう割には、気に入っているようじゃないか」
「ふん」
アテナは先走り汁で汚れた指を舐める。口内に広がる苦味は、仄かな痺れを身体に与える。
「んあ……」
アテナは吸い寄せられるように、亀頭を頬張った。
途端に、口の中に男の味が広がって、心臓が高鳴った。
「んぐ、……ん……ふ」
ゼウスの大きな肉棒を頬張るには、アテナの口は小さい。それでも、もごもごと口を動かして、口内の押し込んでいく。そして、舌を絡め、愛撫を再開する。
「ん……ん……んぐっ……じゅぷ……じゅじゅっ、んぐ」
ゆっくりと、アテナは頭を上下に動かして肉棒に奉仕する。瞬く間に、涎が溢れてきて、口の端から零れ落ちる。
酷い臭いと味が口の中に広がっているのに、アテナは恍惚とした表情でそれを受け入れる。ゼウスの肉棒を、アイスキャンデーのようにしゃぶる。舌を這わせ、先を吸い、唾液を絡める。そして、溢れ出る先走り汁を嚥下していく。喉と胃が、焼けるように熱い。ゼウスの呪力が、アテナの身体に溶け込んできている。
「はぁはぁ……どうだ、父上。んちゅ、すぐにでも、出していいのだぞ……ちゅぷ」
アテナは愛しい男にするようにキスをしてから、レロレロと亀頭を嘗め回す。上目遣いに、ゼウスの様子を探りながら、舌での愛撫を続ける。
「ふうむ」
ゼウスは腕を組んで唸った。
「やはりまだまだだな、アテナ」
「んちゅっ、なんだと」
「二度目だからな、仕方あるまい。男の悦ばせ方を、一から教えてやらねばな」
ゼウスはメティスに目をやった。
「あ……」
メティスは顔を赤くしながら、夫と娘の情事を見ていた。ゼウスの見立てででは、もう準備が整っているように見える。
「メティスよ。我等が娘に手ほどきをしてやるのだ」
「え、ええ。分かったわ」
メティスはタオルを取り払い、素肌を露出させてアテナの隣に跪いた。
「本当に、すごい臭い……これだけで、おかしくなりそう」
とろんとした表情で、メティスは裏筋から亀頭まで舐め上げた。
「ああ、……これ、久しぶりぃ」
メティスは、溢れ出す先走り汁で、喉を潤す。
「じゃあ、アテナはそっち。右と左で挟むの」
「うむ、分かった」
アテナとメティスが肉棒を挟んで向かい合った。
「気持ちのいいところを探りながら、舐めるの……」
手本を見せるように、メティスがゼウスの肉棒に奉仕を始めた。キスをして、舌を大きく出して、舌全体を使ったフェラをする。負けじとアテナも倣ってフェラを始める。
「そこも、きちんと綺麗にしてあげるの」
「こ、ここか」
「そう」
肉棒の根元の玉袋にアテナは吸い付いた。
「んーっ……ぐぽっ」
玉を口内に頬張り、キスをする。それから、皺を伸ばすように、舌でなぞり始める。
「ふふふ、そうよアテナ。すごく、気持ちよさそうだわ」
「ひょんとうか? ふふふ、そうか……れうっ、ん」
嬉しそうに微笑んでアテナは玉袋に奉仕する。その間に、メティスは先端をくわえ込んでいた。
「じゅぶ、じゅぶ、んく……じゅぞぞ……れろ、ぴちゃ……」
ゼウスの気持ちのいいところを知り尽くしたメティスの舌技にゼウスは耐え切れなかった。
「ん……よし、出すぞ」
「ひへ、ゼウス」
メティスは口を大きく開けて、舌を出した。そのとき、亀頭から勢いよく白い粘液が放出され、メティスの口内のみならず顔まで真っ白に染め上げた。
「んああっ」
だらだらと、綺麗な顔から粘液を垂らす。
「ん……ぐ」
メティスは舌の上で震えていた精液を咀嚼してから飲み込み、口を開いて中をゼウスに見せた。
「よしよし、よく飲んだぞ、メティス」
ゼウスはメティスの頭を撫でた。
「はい、ゼウス……んああ」
腰が抜けたのか、メティスはその場にへたり込んだ。
「母上。卑怯だぞ、美味しいところだけ持っていくとは!」
「はぁ……ごめんね、アテナ」
「まったく、こんなに顔を汚して悦に入るとは」
アテナはメティスの頬についている精液を舐め取った。
「ん……」
「ぴちゃ、ちゅっ、ん……んあ」
アテナはメティスの頬を両手で固定して、犬のように顔を舐め回す。メティスの顔が、アテナの唾液でテラテラと光る。
絡み合うメティスとアテナの様子を見て、ゼウスも再び愚息を大きくした。
「アテナ、尻を向けろ」
「む、うっ」
アテナが指示に従う前に、ゼウスはアテナの尻肉を両手で鷲掴みにしていた。
「な、あ、……父上、いきなり何を……?」
四つんばいで母親に覆いかぶさっていたアテナは、驚いてゼウスを振り返った。
「すっかり女になったなあ、アテナ。ここがここが……今すぐにでもコイツが欲しいと涎を垂らしているぞ」
アテナの尻を揉み解し、亀頭で秘所の入口を擦る。
「うあっ。い、いきなり」
「いきなりでもないだろう。準備は万端ではないか。ほら、こんなに音がする」
ゼウスが腰を動かすと、アテナの秘所が湿った音を出した。
「ふうっ。い、言うな」
「よい反応だぞ。メティス。アテナを押さえておくのだ」
「ええ、分かったわ」
「は、母上?」
メティスはアテナの首に腕を回し、さらに両足でアテナの腰を押さえ込んだ。下にいるメティスが、アテナに抱きつく形になった。
二柱の女神の秘所が合わさって、糸を引く。その間に、ゼウスは肉棒を差しこんだ。
「ああん!」
「んぐ……」
上下を秘所に挟まれた肉棒。
「あ、つい。ゼウスってば、さっきわたしにあんなに飲ませたのに」
うっとりとしたメティスの表情。アテナはその顔を至近距離で見て、頬を紅くする。
「何をしているアテナ。動かないか」
「ち、父上、そこは……く、ううぅ!」
ゼウスは尻肉を揉んでいた手の親指をアテナの菊門に差しこんだのだ。アテナの身体がびくんと跳ね、そして肉棒と秘所がこすれる。
「はあ、ん!」
「どうした、ほら、アテナ」
ゼウスは菊門の中を穿り返すように親指を動かす。ゼウスの指の動きに操られるように、アテナが腰を律動させた。
「ん、あっ。ふう、ひあっ、あああ……」
ぐじゅぐじゅと、アテナは腰を肉棒に擦り付け、愛液を塗りたくる。すると、その振動が下のメティスにも伝わり、母娘で嬌声を発する。
「ひ、あ、アテナ……舌、出しなさい」
「あ、あ、あああ、は、は上……んあ……」
アテナが突き出した舌をメティスが咥える。
「んんー。れう、んっちゅぅっ」
メティスはアテナの舌を口内に招きいれ、飲み込まんばかりに吸った。唾液を絡め、舌を優しく噛み、そして裏筋を舐める。
「ふうー、んふー、んあ、は、は、上。じゅっ……んああああ」
ゼウスが、アテナの秘所を擦り上げた。
アテナは唾液を垂らし、感じる。そして、アテナが垂れ流す唾液は余すことなくメティスの口に吸い込まれていく。
「うおお。おごお、んあああ、ふあああ、あ、あがぁ」
「そろそろよかろうアテナ。次はお前が自らする番だぞ」
「ああへ……?」
アテナは、メティスから口を離し、ゼウスのほうに首をめぐらす。それからごく、と唾を飲んで、腰を上げて、ゼウスの肉棒を手で掴むと、自らの秘所の入口に導いた。
「はあ……はあ……、さ、さあ。ゼウス。はあ、あっ。妾を、……早く気持ちよくしてくれ」
「よし、では行くぞ」
ゼウスを膨張した肉棒を、アテナの小さな身体に差しこんだ。
「ぐ、はああああん!」
アテナは背を反らして嬌声を上げた。
肉棒が、自らの肉を押し分けて膣内に入ってくる。蹂躙されている感覚に酔い痴れる。
「お、おおおおお大ぎいっ! おな、かが、裂けるっ!」
「くく、割けぬよ。地母神の身体はそこまで柔ではないだろうが」
がつん、と亀頭がアテナの子宮を突いた。
「ひ、ぎゃっ! おほおおおっ!」
アテナは胎内で暴れるゼウスに翻弄され、だらしない声で快楽を表現する。
さらにゼウスの苛烈な責めは菊門にも及んだ。もう、膣内に入れたことで用済みとなったはずのソコに、ゼウスは指を突っ込んだのだ。それも、親指ではない。親指以外の四本の指を根元までずぶずぶと挿入したのである。それには、アテナも目を見開いた。
「いああああああっ! 何をおおおおおお! そんな、太すぎる、からあっ!」
「あらら、こっちの相手はしてくれないの。じゃあ、仕方ない。わたしはわたしで気持ちよくなるから」
メティスはアテナの下から這い出て、アテナの前に座り込むと、アテナの頭を手で押さえる。
「さ、気持ちよくしてね」
メティスは妖艶に微笑み、自分の娘の顔を無理矢理秘所に押し付けた。
「んぶ、ん、ぶあ、あああ、う、あああ、ぶ、じゅあ」
「ああ、いいわ、アテナ。ふふ、これはこれで、悪くないわね、はあっ」
メティスはアテナの顔を使って自慰を始めたのである。アテナにはメティスの秘所に奉仕するだけの余裕がない。だから、アテナの唇や鼻に、秘所を擦り付けることでメティスは快楽を得ているのである。アテナはメスの臭いに脳を焼かれ、下半身を蹂躙する快楽に思考を飛ばされる。
そんな中にあっても、アテナの身体は快楽を求め続ける。
膣内はゼウスの肉棒を美味そうに飲み込み、濡れた襞がきゅうきゅうと締め付けている。
「ようし、アテナ、膣内に出すぞ」
ゼウスの腰の動きが一際速くなった。
「お、あ、ん、あああ、ああああああ、んぷあ、ぐふあああ、ああああああああああああ!」
どびゅどびゅ、とアテナの中に白濁液が注ぎ込まれた。あまりにも熱い洗礼に、アテナは一瞬にして気をやってしまった。
「はぁはぁはぁ、あっ!」
メティスも、アテナの顔に潮を噴きつける。
アテナはその場で脱力し、ずるりと肉棒が抜け出る。臭いを放つ真っ白な粘液が、股の間から零れ落ちる。
「あああ、あっ……ああ……」
アテナは淡く微笑んで、細かな痙攣を続けた。