まつろわぬ神が性に忠実に生きるのは自然 作:一休
『まつろわぬ神』が人の造った建物を拠点するということは中々ない。あったとしても、そこが神殿であったりと聖域として扱われていることが多い。
だが、ゼウスはそのようなことに頓着しない。天空神たる彼は雨で濡れることもないし、風の猛威に曝されることもない。森羅万象は己の手のうちにある。だが、そうはいっても建物の有無は精神面を支える上で重要である。つまりは、ネット環境である。
スイスの高山地域にある掘っ立て小屋に陣を張ったゼウスは、ロハスな生活としゃれ込んでいた。
美味い空気、人間に煩わされない環境、ブログには信者たちが『神降臨キター』とコメント。そして、ノートパソコンを弄りながら、ふと、下に視線を向ける。
「ん、はあ、……主、相変わらず、逞しい……ぴちゃ、ちゅ……」
「はぁはぁ、ん、ちゅ、ちゅる。すごい臭いだな。鼻が曲がりそうじゃ……じゅる、じゅる」
二柱の美姫が跪いて肉棒に奉仕している。
蜂蜜色の髪のランスロットと黒髪のアルティオ。実に見事なコントラストである。ここにアテナかメティスがいれば、銀髪も加わって実に華やかだったのだが。
流れ落ちる唾液が糸を引いて床を汚す。
なんだかんだでこのアルティオが今までで一番強情であった。三日三晩、違う違うとうわ言を呟いて敗北を認めなかったのだ。あらゆる手管を使って、その強情な心をへし折ってやったおかげで、こうして彼女はゼウスの前に跪いている。
それを考えると、中々に感慨深い。
アルティオの頭をなでてやると、彼女は気持ちよさそうに吐息を漏らす。獣の女王らしく、すっかりペット状態である。
「忘れるなよアルティオ。俺はただのペットにするためにお前を捕らえたわけではない。お前は我が猟犬として働くのだ」
「無論、分かっておる。ちゅ、れろ」
「ならば、聞こう。グィネヴィアはどこにいる?」
「そ、それは……」
アルティオはしゅんとして俯く。
「ま、まだじゃ。妾の使い魔共を解き放ち、鳥獣たちに命を下して捜索させておるが、今しばらくは……」
「そうか」
ゼウスは思考を巡らせる。グィネヴィアに拘るのは、彼女の目的が面倒に過ぎるからである。最強の《鋼》そのものはゼウス自身には害にならない。だが、女神をまつろわせる力を持つ者が二人いてもしかたがない。なにより、聖杯は女神の力を奪い殺してしまう。ゼウスの性活の邪魔をする存在だ。
「グィネヴィアを見つけたらすぐに知らせよ。あれは、地母神であるお前との相性の悪い相手だ。俺かランスロットで方を付ける」
「わ、分かったのじゃ……」
「ふふふ、愛し子は聡明で策謀を巡らせるが、詰めが甘いところがある。付け入る隙はいくらでもあろう」
ランスロットは棹を柔らかい手で扱きながらそう言った。
「アルティオ。早急にヤツを見つけ出せ。でなければ、お前は猟犬にあらず。ただの雌犬だ。そして、雌犬枠はすでに埋まっている。極東の地に、お前以上の技量を持つ女が控えているのだ。それを忘れるな」
アルティオは震えて、頷いた。捨てられると思ったのだろうか。男に奉仕する技術など、この女神が持っているはずもなく、今は試行錯誤の段階だ。幾度も幾度も教え込んだメティスには及ばない。
「ん、ちゅ、んあ。ふー、ふー、んじゅるるる」
ランスロットが先端を咥える。
アルティオは羨ましそうにそれを眺め、それから根元に舌を這わせた。
「れる、れる、れろぉ、んふぅ、……ん、ぴちゃ……れろ、ちゅ」
よしよしとゼウスは二柱の奉仕を楽しんで、今度はあっさりと精を放出した。我慢する気分でもなかったのであろう。
「んああっ!?」
「あはあ……」
顔をドロドロに汚されて、二柱の女神は恍惚の微笑みを浮かべる。
白い粘液がゆっくりと頬を滑り落ちていく。毎日出しているというのにすごい量だ。
アルティオは精液を拭うと、それを口に運ぶ。
「ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅっ」
顔を顰めるほどに苦く、むせ返るほどに臭いはずだ。鼻のいい彼女にとって、その臭いは我慢できない悪臭のはずなのである。しかし、現実にはアルティオの肉体は媚薬でも嗅がされたように興奮している。ゼウスの体液は媚薬効果もあるというからあながち間違いではないが、それが分かっていても抵抗できず、自らこれを受け入れてしまっている。
なぜ、こんなにも幸せなのだろうと疑問に思いながら、アルティオは亀頭を口に含んだ。
□
実際、アルティオの策敵能力は極めて優秀だ。千里眼のような力で遥か遠方の神殺しの動向を探ることすらできる。つまりは天然のレーダーなのである。そして、それによると今、欧州で活動している神殺しは前情報と同じく三人。イタリア、ギリシャ、イギリスに腰を落ち着けているらしい。つまり、スイス以北の大陸は安全圏というわけだ。
そして、探索を続けていく中で、幾人かの人間の気配を感じ取ったアルティオはすぐにゼウスに連絡を入れた。
アルティオからの連絡を受けたゼウスは高殿から彼らの様子を見た。
明らかに魔術師である。
男が三人、女が一人。それにしても、女のほうは若い。未だ男を知らぬ年齢なのは確実だ。
「ふうむ……」
とゼウスは腕を組んで思案した。
「ここは、思案のしどころじゃのう……」
妖精めいた容貌。銀色の長い髪をポニーテールに纏めている。青と黒のラインが入ったケープは、《青銅黒十字》の大騎士である証。
リリアナ・クラニチャール。名門、クラニチャール家の跡取りであり、魔術の腕も騎士の技も共に同世代では上位に位置する魔女である。
「この辺りから、かすかに神力を感じます」
「ふむ、なるほど。やはり、『まつろわぬ神』が降臨されていたというのは真実であったか」
リリアナの報告に同行していた魔術師はそう言った。
「どのような神格かは特定できるか?」
「いえ、残念ながらそこまでは。よくわかりませんが、複数の力が入り乱れているようにも感じられます。場合によっては、二柱、いえ三柱以上の神がいらした可能性も」
それを聞いて、さすがの魔術師たちも顔を青くする。一柱の『まつろわぬ神』でさえ、人間にはどうしようもない相手なのだ。それが三柱。出会わぬように神に祈るしかない。滑稽だが、彼らの祈る神と『まつろわぬ神』は別物である。この世に降臨した時点で、彼らは化物と大差ないのである。
「この地に神々が現れたのは収穫だったな。願わくばイタリアにやってこず、どこか我々の関わらないところに行って欲しいものだ」
彼らの任務は神の探索である。人間社会に悪影響を与える神々の動向を探るのであるが、その命を下したのはカンピオーネであるサルバトーレ・ドニ。ゆえに、彼らは命令に逆らえず命をかけて探索の旅をしているのである。
神が出現したという土地に率先して乗り込み、情報を集める。現地の魔術師たちは彼らを挙って受け入れてくれる。なんといっても厄介事を進んで引き受けてくれるのだから。尤も、今までに神々と出会えたことはない。その足跡を辿る旅。成果が出せず喜んでいいのか悲しんでいいのか分からないまま時が過ぎていた。
「なるほど、大体のことは分かったぞ」
バリバリと、轟音が轟いて、呪力が弾ける。目を焼くような閃光の先に現れたのは、黄金の青年だった。
「あ、……な」
その場にいた人間のすべてが目を奪われて膝を突いた。神の圧倒的な存在感が、彼らの思考を押し潰しているのである。
「ぜ、ゼウス……まつろわぬゼウス、様」
リリアナが霊視を得た。そして、驚愕する。最高神ゼウスは、リリアナの故郷イタリアに於いても大きな影響を与えた神として有名だ。その名を知らぬ者はいない。
「神殺し共の配下だな。愚かなことだ。この俺を探るとは」
「ひっ」
ゼウスに見据えられた誰かが、小さな悲鳴を漏らした。
「罰を与えなければならんな」
ゼウスの指先に雷光が煌く。小さな、数ミリ四方程度の雷の立方体はしかし、リリアナの知るあらゆる魔術を凌駕していた。
「お、お待ちください、ゼウス様!」
リリアナが進み出て、ゼウスの前に跪く。ほう、とゼウスは彼女に視線を向けた。
「この状況下で俺に意見することができるとはな。よかろう、進言を許す」
「は、わたくしはイタリアの魔術結社《青銅黒十字》に属する魔術師リリアナ・クラニチャール。御身の仰るとおり、我々は盟主、サルバトーレ卿の指示により、神々の足跡を辿る旅をしてまいりました。お気に障る無礼な振る舞い、申し訳ありませんでした」
「その名、聞いたことがある。魔剣の神殺しであろう。何ゆえに神々の足跡を辿る?」
「卿は、より強い者との戦いを求めておいでです。神殺したる卿にとって、対等以上の相手はもはや同族か神々以外にはいらっしゃらないので」
「面倒なヤツよ。つまり、お前たちは無理矢理にこの山を侵したわけか」
ゼウスの問いに、リリアナは否と答えた。
「この山の山頂より神気を感じ、登頂を主張したのはわたくしめにございます。己に課せられた大任を果たすべく、勢い勇んでやってまいりましたが、よもやゼウス様のお怒りに触れることとなろうとは、若輩の身には想像することも叶いませんでした。重ね重ね誠に申し訳ありませんでした」
深々とゼウスに頭を下げるリリアナ。
ふむ、とゼウスは手を下ろした。
「相分かった。命を賭しての謝罪、実に見事。俺はお前たちの命を奪わぬことに決めたぞ」
「ま、誠でございますか!?」
「うむ。だが、なんの裁きも無しとはいかぬ。リリアナとか申したな。お前は暫しこの地に残り、我が神殿に巫女として仕え、管理せよ」
命を受けたリリアナは、即座に答えた。
「そのようなことでお許しいただけるのでしたら、喜んで奉仕したしましょう」
「うむ。契約は成立だな。では、参ろうか」
パチン、とゼウスが指を鳴らすと、リリアナとゼウスの姿はその場から消えた。
そして、後に残された魔術師たちは、ほっと一息ついてへたり込んだ。
「なんということだ。リリアナ嬢が攫われてしまうとは」
「ああ、だが、彼女のおかげで命拾いした」
「うむ。あの口振りでは、命までは奪われまい。帰ってきたときに、たんと礼をするとしよう」
重圧から解放され、命が助かったことから口が軽くなる。
リリアナを助け出そうという猛者は一人もいなかった。
そそくさと荷物を纏めて下山の準備をする。
そんな彼らの一人の心臓から、突然矢が生えた。
「か、へ?」
続く第二の矢で、その頭は吹き飛んだ。
「な、なんだ? どうなって、が?」
「ひい、なんだ、約束が違うじゃないか、ぎゃああ!」
心臓と喉を確実に射抜く精密射撃。一キロ彼方から射たのはアルティオである。彼女は侮蔑の表情を浮かべて呟いた。
「貴様等を生かすと言ったのはゼウスじゃ、山を汚した貴様等を妾は許せぬのでな」
まして少女を生贄にするようなゲスな男である。彼女が最も嫌う存在だ。
「また、勝手なことをしましたなアルティオ殿。また、主からお叱りを受けるのではありませんかな?」
「……か、かもしれんの……ふふ」
頬を赤くしたアルティオは、なぜか相好を崩して照れたように呟いた。
□
なんだ、これは。一体どういう状況なのだ?
リリアナは連れてこられた神殿の中で頭を抱えたくなった。
神殿というからどのような場所かと思えば、なんとそこは普通の山小屋だったのである。ネット環境に対応しているのは、ここを訪れる登山者のためだろう。今では、ゼウスが張った結界によって隠匿されているが……。
「あの、ここは?」
「見て分かれ、山小屋だ」
「そ、それは分かりますが……」
まさか『まつろわぬ神』に連れてこられた先が山小屋とは思わなかった。どれほど過酷な重労働にも耐える覚悟でやってきたのに、一時間ほどで掃除が完了するような小屋なのだ。
ギリシャ神話最高神、ローマ神話ではユピテルとして知られ、インド神話ではディヤウスとなる。つまり、世界最大の版図を持つ天空神なのである。それが、人間の作った小屋の中でノートパソコンを弄り回しているのはどういうことか。
「ふむ。まあ、そう固くなるな。今はランスロットもアルティオも出払っていてな、俺の身の回りの世話をする者がいないのだ」
「は、はあ……つまり、わたしの仕事はゼウス様の身の回りのお世話ということですか?」
「うむ」
頷いてからゼウスは画面に視線を戻した。
リリアナは情報を頭の中で整理する。
疑ってしまいがちだが、このゼウスは間違いなく『まつろわぬ神』だ。圧倒的な存在感は、今でこそ鳴りを潜めているが、先ほどの雷を見れば一目瞭然である。
そして、ランスロットやアルティオという名。どれも、『まつろわぬ神』として降臨しうる存在であり、ゼウスの言によれば、すでに彼の配下に納まっているらしい。
「一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なんだね」
「先ほど、ランスロット様やアルティオ様の御名を耳にしたのですが、それはいったい?」
「ああ、俺の騎士と猟犬よ。激闘の末に俺が勝利し、配下とした。今、俺の目的のために動いてもらっている」
「ッ」
リリアナは息を呑んだ。『まつろわぬ神』が徒党を組んでいる。その事実に、彼女は内心で恐れ戦いた。
「日本に戻れば、メティスやアテナもいるんだけどね。生憎と今はアイツラは留守居だ」
「め、メティス様やアテナ様まで!?」
総勢四柱の神を配下に収めているという。このゼウス、一体何者なのだ!?
見た感じでは、ニートに過ぎないというのに、どこにそのようなカリスマ性があるのだろうか。それとも、彼が攻略した神々は、ダメな感じの男に惹かれる性質なのだろうか。
とにかく、今はこの神の情報を少しでも多く集めて対策を練るようにしなければ。
「ヲ級ドロップせんかな~」
あまり神経質になる必要もないような気がしなくもなかった。
そして、リリアナの女子力の高さが示されたのはこの夜である。
彼女は、非常に高い料理スキルを持っていたのだ。戦うことしかできないランスロットや基本的に焼いて食うだけのアルティオと異なり、人間社会で編み上げられた料理が作れるという点でポイントが高い。
「見た目もよいし、何もせずに帰すというわけにも行くまいよ」
ゼウスは無害な振りをして夜を待ち、そして、リリアナが床に入ると即、行動を開始した。
リリアナはあまりの寝苦しさに意識を覚醒させた。
身体が熱く、焼かれているようだ。ぐらぐらと視界が揺れている。
「んあ……?」
寝ぼけ眼で夜闇を見通すと、目の前に均整の整った男の裸体があった。
「あ、な、なあっ!?」
リリアナは一瞬にして頭をクリアにした。だが、わけが分からない。何か意味の分からない事態が発生している。
「おう、目を覚ましたか。存外、早かったな」
目の前にいたのは、ゼウスであった。
「ぜ、ゼウス様。これはッ!?」
「巫女の仕事だよ。俺の身の回りの世話をするのが巫女の役目だ」
「な……」
リリアナは絶句する。
確かに、身の回りの世話をすると聞いていて、実際に食事の用意などもしたが、下の世話までするとは聞いていない。
まさか、寝ている間に自分の処女を奪われることになるなんて。
ショックで気絶しそうになる。
「ふはは、悦べ。お前の初めてはこのゼウスだ。神に孕まされる悦びに打ち震えよ、リリアナ・クラニチャール」
「あ、ああああ、そんな……」
ズンズンとゼウスの肉棒が自分の秘所を抉っている。処女膜を破られて血が出たはずなのに、リリアナの膣はそれを物ともせずゼウスの肉棒を包み込み、愛液を溢れさせていた。
「うく……こ、このような無体なことを……」
リリアナは目尻に涙を溜めて言った。神に逆らうわけにはいかない。やれといわれればやっただろう。しかし、自分の知らないところで処女を失っていたなど……
「う、ううううあああああああ」
リリアナは絶望的な声を上げた。彼女は、ロマンチックな恋に憧れる少女である。このような強姦で初めてを奪われるなど、ありえない。認めたくなかった。
「くくく、よい反応だ。アルティオといい、女子の泣き叫ぶ声はそそるものがある。人間の女は基本的に俺を視ただけで精神を囚われてしまって面白みにかけるが、これはいいな」
ゼウスがしているのは意図的に神格を抑え、人間への影響力を低下させるというものである。これによってリリアナは自我を保ったままゼウスに犯されているのである。
「ついでにお前の性感も弱めてある。すぐに気がつかなかったのもその所為よ」
「ん、ん、く、う……」
リリアナは歯を食いしばってゼウスを睨み付けた。反抗的な目だ。実によい。妖精のようだと言われる肢体に、ゼウスは何かを塗りつけた。
「ひゃ、つ、冷たいっ」
「ふふん、動くなよ。妙なところに入っては大変だ」
ゼウスはほくそ笑み、リリアナに液体を塗りこんでいく。
「こ、今度は何を」
「何、ただの媚薬よ。女神ですらアヘ顔を曝す凄まじいヤツだ。薄めて使うところを今回はなんと原液なのさ」
「な、な……」
リリアナは凍りついた。
女神ですら狂う薬を盛られた。だが、自分は今何も感じていない。ゼウスに膣を犯されていても、不思議なほど刺激が少なかった。それは、ゼウスが言ったとおり、自分の性感を弱めているからだろう。弱まった性感に、媚薬を塗っても仕方がないように思うが。
「ふふふ、性感を上げるのは容易ではなくてな。感じさせないようにするのも、実際は本人が意識できないというだけで、君の身体そのものは感じているのだ。ようするに認識を操るだけの奇術さ」
ゼウスは得意げに話ながら、リリアナの乳首を摘んだ。
「ふうむ、こちらは未だに発展途上といったところか。まあ、開発を続ければそれなりに成長するだろう」
勝手なことを言いながら、腰を動かす。
「では少し早いが、君の狂った認識を元に戻してあげよう。その気持ちのよさに感謝するように」
ゼウスはリリアナの目の前に手を翳す。何かしらの呪力が、彼女の中に流れ込んでくる。
「あ、お、お待ちを……そのようなことをされては……」
リリアナは自分の身体の奥底から恐怖の感情が鎌首を擡げるのに気付いていた。
ゼウスの言葉を聞き、自分の身体に何かしらの細工を施されていると察し、そして、それが解き放たれようとしている。念入りに嬲れた肉体に、女神を狂わせる媚薬の原液を塗りこまれた状態で。
それは、つまり……
「んおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
今までに、これほどの雄叫びを上げたことがあっただろうか。
リリアナの感覚は一瞬にして消し飛び、快楽の奔流が彼女の脳を焼き尽くした。直前まで感じていた恐怖など欠片も残っていない。愛液が秘所から噴き出し、同時に黄金色の液体が流れ出す。激しく達したリリアナは、それでも叫び声を止められない。
「おああああああああ、あああああああああああ、あぎああああああああうあ、あぎあ、ひぎあ、あへえあああああ! ひあああああああああああ! あ゛あ゛あ゛ぁ!」
喉から張り裂けんばかりに声を出し、白目を向いて暴れ狂う。手が、足が、リリアナの意思によらず身体に振り回され、ゼウスの肉棒を打ち込まれた腰が跳ね回る。そして、そのたびに肉棒がリリアナの肉壁を擦り上げ、絶望的な快楽を肉体に叩き込んでいく。
言葉を忘れた猛獣のように、リリアナは叫び続ける。
「狂ったかな。まあ、よい。締まりも大分よくなったぞ。俺の一物をしっかり扱いてくれている。ははは、実に健気よ」
ゼウスは暴れ馬となったリリアナを見事に乗りこなす。しっかりと太ももを固定して、絶妙な腰使いでリリアナの膣内を解き解す。暖かいリリアナの膣内を堪能しながら、ゼウスは腰を打ちつけていく。
「ひいいいいいいい、ひああああああああ、いぎあがあああああああ、う、あ、あぐ、きひ、ひぎああ、も゛、やべでぇ……ゆる、ひで、ぐぼああ、おが、おがじぐな゛るがらあぁああぁああああ」
「なんだ、まだ喋れるのか。なら、もっと媚薬をつけても問題ならんかな?」
「ひっ、おぐ、そんあ、ごれ以上なんてぇ……むり」
そして、理解できぬ熱が全身を駆け抜けていった。
「うおっほオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
リリアナは背中を大きく反らして絶頂する。
ゼウスはリリアナの乳首と秘所に媚薬を刷り込んだのである。性感帯の中でも特に敏感な箇所への媚薬は、リリアナの僅かな抵抗を消し炭にして余りあるものだった。
「あぁあ、あうあが、い゛ぎだくなひ、のにっ。とまらなひ、とまらなひぃいいいいっぃぃいぃ」
リリアナは身体を大きく暴れさせる。彼女の意思ではない。もはや、この白い身体は刺激に反応して跳ね回るだけのオナホールになってしまった。リリアナの意思など関係ない。狂って善がる。それだけの機能しかもたない。
「あひ、あひ、あひ、ん、んーふぅ、んちゅ」
リリアナはゼウスにキスをされた。そのまま腰を揺さぶられ、子宮まで突かれる。ちゅるちゅると舌を玩ばれながら、リリアナは快楽だけを感じていた。
「あ゛あ゛……あああ゛あ゛……すごひ、んぎもぢいいぃいっ」
ゼウスが気の向くままに犯した後、リリアナは一人ベッドの上で悶えていた。
すっかり目は色を失い、身体中に白濁液がぶちまけられている状態で、オナニーに耽っている。
自分の指を根元まで膣内に挿入して、かき回し、尻穴にも同じく指を突きこんで穿り返している。媚薬が効果を失うまで、彼女の饗宴は終わらない。
「んんんんんんんっ。あへああ、うああ、ごれ、ぎもぢいいいんだぁああ。うあ、ふうんっ。おご、はあっ」
ベッドは濡れて染みだらけ。それでも、リリアナは染みに汁を注ぎ続ける。
「とべてぇえええ、えうすさまあぁああああ」
びくんびくんと、リリアナは身体を震わせて何十回前かの絶頂を迎えた。