魔王城でおやすみなさい―MASEX!― 作:( ˘ω˘)スヤァーリンおじさん
(…………お腹空いた)
明かりの落とされた牢の中で、姫は目覚めた。
深く眠っていた為か、頭はかなりスッキリしていたが妙に気怠く、至る所で微妙な不快感が残っている。
寝汗でべた付いたのか、あるいは空腹が原因か。
節々も小さな痛みを発しており、あまり馴染みのない部位が筋肉痛になっている。
姫はもぞもぞと起き上がると、そこで自身の下腹部にある違和感と、それに伴う記憶を思い出した。
気を失う前に行われた、あの快楽の宴を。
(ああ、そっか……セックス、したんだっけ?)
あの濃密でありながら、一瞬にも思える激しい情交。
不思議な手を持つ少年淫魔に、かつてないほど気持ち良くさせられてしまった事を。
彼は姫の知らなかった事を、たくさん教えてくれた。
その中には衝撃的だった事もいくつかあるが、終わった今となってはそれほど悪い気分ではなかった。
王家の誇り(パンツ)事件やキスをした事、少し前の自分なら絶対に許さなかっただろうが、今なら不思議と受け入れられた。
それがどんな感情の変化によるものなのか、姫自身も理解していなかったが。
姫はベッド脇に置かれた魔ランプを点灯させ、浴場へと向かう。
その際、お風呂セットやその他諸々などもついでに済ませ、寝室から隣接された脱衣場へと入った。
そこは小さな旅館くらいはある、姫一人に対してかなり広く造られた空間だった。
備え付けの棚に着替えなどを置き、籠に脱いだ肌着などを入れていく。
やがて一糸纏わぬ姿になった姫は、大きな姿見の前で自身の身体を観察した。
どこか赤くなっていたりするかと思ったが、意外とそんな事もなく、自分が寝ていたベッドが整っていた事を考えれば、あの少年が色々と後処理してくれたのだろうと想像できた。
姫は手に持ったパンツを広げ、クロッチ部分を指先でなぞる。すると湿って色の変わった部分からはねばねばとした感触が返ってきた。
その正体を確かめるべく、姫は触れた指を鼻先に近付け、すんすんと匂いを確かめる。
(これ、あの子がたくさん出した奴だ……)
何度も下腹部に感じた熱くて重い感覚。
どくんどくん♡と何度も膣を震わせ、姫のお腹の奥を満たした何か。
自分の体から生じたものではない、少年から注がれた液体。
「たしか、ざーめんって言ってたっけ?」
ラーメンと語感が似ている気もするが、類似性はよくわからない。
癖のある饐えた匂いとか、妙に気になってしまう所とか、そのくらいの共通項しか見い出せなかった。
(けどこの匂い、なんか……癖になる)
指先を嗅ぐだけでは満足できなくなった姫は、鼻に直接パンツを近付ける。
「すんっ、すんっ、ふぅー……すぅー……っはー……んっ♡」
淫魔の精は、古来より女を狂わせる媚薬や惚れ薬の原料として知られている。
だが薬として精製されるのはその効果を高める為ではなく、むしろその逆であり、他の素材を代用する事で適切に効果を落とし、使用できる総量を増やす為の調整でしかなかった。
つまり淫魔の精はそのままで女にとっての劇薬であり、頭をパンパカパーンなメスにしてしまう効果があった。
(なに、これ♡ あたまが……しびれるっ♡♡♡)
気付けば小さな布地に鼻先を押し付け、その精の残り香を胸いっぱいに吸い込んで、余さず取り込もうとしていた。
これと同じものが自分の中にあるのだと思うだけで、股が、おまんこがきゅんきゅん♡と疼いてしまう。
姫の手が無意識に股へと伸び、くちゃっ♡と湿った音を響かせた。
「ひゃんっ♡ あ、え……?」
自分の出した甲高い声にびっくりしてしまう。
そういえばセックスしていた時も、普段の自分からは想像もできないほどの喘ぎ声を出していた事を姫は思い出した。
(は、恥ずかしい……♡)
頬を赤くさせ、目を潤ませるものの、この快楽を前に我慢できるわけがなかった。
覚えたての性を悦ぶように、姫は右手でパンツを嗅ぎながら、利き手である左手で自らの性器を弄ぶ。
「これ、きもちいいっ♡」
表面をなぞるだけの拙い手淫でも、既に姫の脳はそれが絶頂へと繋がる、快楽の入口である事を覚えてしまっている。
ふと、姿見に映る自分を見た。
普段の自分とは違う、ふやけた締まりのない顔。
その瞳は哀願するかのように潤み、口元に自らのパンツを押し付けている。
少女の描く芸術的な脚線美を伝っていく透明なお汁、それはおまんこから溢れた快楽の証だった。
そんな姫の痴態を、真実の鏡はありのままに映していた。