轟沈しましたが悪運はあったようです(大井になりました)・裏 作:Toygun
んんっ、ちゅ、くちゅ、と聞けば大体が赤面しそうな音を立てて、北上は北上の、まだ柔らかいままの肉棒を刺激し続けている。柔らかいまま、とはいえ別に気持ちよくないわけではなく、ただ今朝のアクシデントで少し北上の精神にダメージが来ているせいである。大井はというと、ガチでハンカチを噛み締めて見ていた。何分やむを得ないとはいえ、除け者にされている。と、北上(男)が大井の方を見た。
「その、大井っち、ちょっと頼みが」
「はいっ!」
即座にハンカチを投げ捨てると噛み付かんばかりの勢いで、ご主人様に駆け寄る犬のごとく大井がベッドの縁に取り付く。思わず北上'sは引きそうになるが、デリケートな部分にご奉仕中とご奉仕され中で、危ないので動かずにとどまった。
「なななんでしょう?!そちらを北上さんが受け持っていますから、わたしは」
「いや、まだ触れないでいてくれると助かるんだけど、ちょっと」
大井、力尽きるようにベッドに突っ伏す。彼女の早合点ではあるが、言葉としては「お前用済み」同然なので仕方ない。
「いや、そうじゃなくてさ、大井っちを見たいんだ」
「ちょっとわたしー。こっちでわたしにサービスさせといて、大井っちを見たいって、何さ」
「そもそも色々なのを素っ飛ばして、わたしの「これ」にがっついて来た他の子が原因なわけでっぇぇ」
「ほうほふ」
咥えながらの相槌に、北上(男)がたまらない、と言うような顔をする。が、まだ北上(男)の魚雷は安全装置がかかりっぱなしである。
「だから大井っちがわたしらのことが大好きで、」
「もちろん大好きです!」
ぐわんと起動音のように力強く起き上がる大井。やっぱり二人は引きそうになる。
「…大好きで、せつなくて、てところをわたし、じゃなくてわたしらの前で見せてくれたら、少しはマシになるかなーって」
ピクっと魚雷に奉仕中の北上の動きが止まると、口を離して話す。
「それ、わたしも見たいんだけど」
「うん、だから、大井っちが、わたしに手を出すのも我慢して、」
「我慢しろと?」
「でもやっぱり我慢は大変だからおねだりする感で、」
「いくらでもおねだり出来ますよ?」
「わたしらの前で、自分でしちゃうとこを、見たいかなーって」
「は?」
少しだけ、動きが止まったのちにボン!と顔を真っ赤にする大井。
「え、ええ、ええと、つまり」
「「つまり?」」
「北上さんたちの前で」
「「うん、前で」」
「服を脱いで」
「「うん、そうだね。全部脱いだとこも当然だね」」
「独り遊びをせよと?」
「「うん、そうだね。出来れば、」」
「出来れば?」
「「名前を呼んでほしいかな?」」
二人の北上の前で、特別ストリップショーを開催、そのまま自慰行為を北上の名を呼びながらヤれ、と頭の中で一連の作戦行動手順が作成された。
「りょりょりょう解です。これよりショウを決行しまひゅ!」
あ、焚き付けすぎた、と二人は完全にのぼせたっぽい大井を見て思った。
さて、ショウ、と言ってみたものの、何をしてみたものか。そもそもショウとは─祭りだったり、品評会だったり色々あるけど、ファッションだとパリコレとかかな、と「わたし」が雑誌を見ながら言っていたのを思い出す。そういえばモデルの女性たちも着飾って歩く写真が多かった!そう、前に出て、ポーズを決めて、背を見せて。
「「大井っち?」」
真っ赤なまま固まった大井に、さすがに刺激しすぎた、と思ったところで、彼女が立ち上がった。背筋を伸ばして、右手は指先まですらりと伸ばされている。左手は腰に、少しだけ北上たちを見下ろすように、流し目で。
二人ともいきなり背筋に電流が走ったところで、大井は「回れ右」で背を見せる。あ、と離れる大井に手を伸ばしかけて、大井が壁の方で左手を動かした。くるりと戻って来たら、大仰に真横にリボンタイを投げ捨てる。ベッドの縁まで来て、少し屈んで右手の指で襟を引き下げる。左腕で胸を押し上げれば、弛んだ襟に谷間がせり上がった。北上'sが思わず上体を起こすと、薄く笑ってすっと身を引く。くるりとターン、壁に歩きながら裾に手を掛ける。一気に上に引き上げると、伸びをするように上を脱ぐ。ぐるんとベッドを向いて、上はブラだけ。
「大井」「おお」
テンパり始めた北上たちに、寄りながら手にした制服を投げる。狙いどおりに二人の頭にかかると、慌てるようにどかして顔を出す二人。目の前に再び布が投げつけられて、
「はわっ「んん」?」
覆いきれない視界の向こうで横向きの大井が、投げキッス。ブラを投げたので、豊かな剥き出しの乳房が強二人の目にも入る。タン、と足音高くまた壁に歩くと、ガタガタとベッドの縁まで北上'sが寄ってきた。そんな二人の視界の中で、大井の手がスカートのホックを外す。再度ターン、今度は少し横にずれて、スカートを落としながら片手で椅子の背もたれを掴む。ショーツに靴下に靴だけの大井が、椅子をダンと音をさせてベッドのそばに置くと、右手をショーツにかけながら、少し冷たい座板に座る。
勢いでほぼショーツ一丁までストリップしてみた大井だが、二人が興奮状態でベッドから落ちそうに寄って来てる事に、同様に興奮している。で、椅子の上で脚を横に開く。ショーツにかけた手は、するりと中へ滑り込ませて大井の敏感な場所を自ら覆う。
「北上さん」
名前を呼んで、同時に左手を、下から掬うように己の乳房にやる。北上たちより大きなそれは、その柔らかさを示すように、大井の手でぐにゃぐにゃと形を変える。するりと手を上に滑らせると、大井は右の乳首を人差し指で挟んで刺激し、ほうと息を吐いた。残りの指も乳房の肉に溶け込むように食い込み、そのせいでか、自然に彼女は彼女たちの名を呼ぶ。ごくり、と唾を飲み込む音が大井の耳にも入り、目をやってみれば北上たちは自分に釘付けである。つい、うふ、と吐息ともつかない笑いが漏れると、蠱惑的な笑みに想い人達が赤面し、なんともいえない満足感が大井の中に生じた。そのせいか、ショーツの内に差し入れた右の手のひらに、ぬるりとした手触りを覚える。
「北上さん?」
んぐ、と見ているだけなのに、余裕のなさそうな顔で二人が頷く。見ている、聞いているとの意思表示と思い、大井は請われた痴態を続ける。急に脚─太ももを閉じると、右手で押し下げるようにショーツを太ももの方にずらしていく。あまりずれない程度で止めてしまうと、ショーツが伸びるにも構わず、少しだけ両腿を広げた。右手をはずすと、覗き込むようにギリギリに北上たちが乗り出して来る。視線を遮るように大井は手のひらを見せる、濡れた手のひらを。
二人が息を飲むのが分かると、大井は右手を口許に運び、人差し指を口に含む。左手で胸を、揉みし抱くとまではいかずに弄びながら、右の人差し指を何に見立てているのか、分かりやすく口で吸う。口内の動きが見て伝わらんとするかのように、舌を内で激しく動かす。物足りなさに中指も迎え入れると、やや下品な音が響いた。じゅぽ、と水音をさせて指を放せば、はあはあと息も荒く北上たちが大井を見ている。視線を舐めるように動かせば、北上(女)はシーツに染みを作っているし、北上(男)はあれほど動かなかった特殊クレーンが、整備されたかのように起動している。しかもどちらも大井に夢中で気付いていないようだ。てらてらと濡れた指を、大井は二人の前に突き出した。
「北上さん?もう少し、濡らして頂けます?」
北上は喰いついた。初めは女、次は男、とまるで何も知らないかの如く、おずおずと咥え、指にそれぞれの舌で水気を足していく。あまりにもうまく二人を動かせてしまい、若干大井は動揺するが、一時のことと気を取り直す。名残惜しいが指を己の股へと引き戻す。
「んっ」
ずぷ、と思いの外大きな音が響くが、今さらと、より深く指を差し入れる。二人に手を加え─口で咥えてもらった指だと思うと、感慨深く、口から自然に言葉が漏れた。吐息の合間に途切れながらで、き、た、か、み、さ、んと音が繰り返され、指の動きが加速する。中の具合やどこがいいとかではなく、二人に見られながら、二人に咥えられた指で 己を慰めていることに、大井の快楽は頂点に達した。背もたれに反りかけた背を押し付け、指を奥まで入れた右手は太ももでぎゅうっと押さえつけられた。握り潰さんばかりに右の乳房を左手が押さえている。ふと、気付いて息を吐くと、北上たちを見て、尋ねた。
「あの、ちゃんと呼べて、ました?」
二人ともぶんぶんと首を縦に振ると、転げ落ちるように大井に寄る。実際転げ落ちて、脱力して開き気味になった、大井の脚に縋り付いているのだが。お陰で左の足に濡れた感触が、右の脚に熱い肉の感触が伝わる。その上北上の同じ顔が左右で下にあるのだ、何か違う快感が大井の背筋を走った。
「「大井っち、しよ!」」
同時に求められる。ここであれこれ理由つけて順番を決められるなら、大井は新境地を開けただろうが、どちらかなど選べる筈もない。
「ちょっと、天龍に言われたばかりなんだし自重しようよ」
「そっちこそ。大体わたしが頼んだんだよ」
「あの、もちろん大歓迎なのですが、今はイったばかりなので」
はう、明らかにに気落ちする二人に、
「ですので、手か、こちらでというのは」
大井が手と、自分の口を示す。
「「お願いします」」
両腿の上で北上たちが頭を下げた。
川の字になって寝るときのように、ベッドに並ぶ。北上(男)、大井、北上(女)の順なのは、女性器相手だと利き手を使わないと無理、と大井が思ったためだ。右手がおまんこに、左手がおちんちんを、で北上たちを手だけで翻弄しつつある状況に、彼女の中で何かがやっぱり首をもたげて来て、自然と三日月の様に口許が弛む。反応が早いのはやっぱりおちんちんだ。あれだけ北上さんに奉仕されていたのだから、当然ではあるが、奉仕されていたのも北上さん、と思うと腹の奥が切なくなる。北上(男)が目を細めた辺りで、そろそろか、と判断した大井は、いきなり射精直前のそれを咥える。当然北上(男)は堪らず、うわあと気の抜けた声と共に精を大井の口内に放ってしまう。じゅう、じゅると吸いとる様な音に寝たまま腰をガクガクさせる北上(男)。少しして温かさから解放されてしまうと、つい物欲しさに大井を見てしまうが、大井に左手だけで右腰を叩かれ「寄れ」というような動きに、彼(彼女?)は素直に従った。口に出せばいいのに、思ったところで、イった後のおちんちんを撫でられて「はう」、とつい声が出る。そこで相方の「抜いちゃやだ」との懇願を聞いた。
大井はというと、寄ってきて並んだ北上(男)の肉棒に、出来るだけ触れているように動く。右手は中指を北上(女)の膣まで挿し込んで、弱めに内を撫でていた。それをゆっくりと抜き始めると、北上(女)が締め付けをきつくし、「やだ、まだ!」とおねだりしてきて、つい口を弛めそうになる。そこで北上(男)が、北上(女)肩を叩くと、彼女に大井の顔を指し示した。大井は口に精液を含んだまま、唇を変に内側に巻き込んでいるので北上(女)も違和感には気付く。そこで彼が彼女に囁いた。
「大井っちが口でシテくれるよ。さっき出ちゃった「わたし」のが入ったままだけどね」
指を抜くと、大井は北上(女)を抱きやすい様ににじり寄る。艦娘ならいける、と思い片手で北上(女)の腰を持ち上げようと、四苦八苦していると、左手首を掴まれ、目の前の腰の右側に添えられた。左を見れば、アシストの実行犯の彼が、右手を握り込んで指の間から親指を見せている。つまり「犯っちゃえ」ということである。北上のお墨付き(個体違い)を得て、大井は目の前の腰を持ち上げた。期待の眼差しを向ける彼女の視線を受けると、慎ましめな乳房と同様にきれいな割れ目に口をつける。巻き込んでいた唇を表返すと、精液まみれの舌を一気に突き込む。ふわぁ、と息が漏れたのか嬌声なのか分からない声を北上(女)は上げた。口移しのように、舌の出し入れと共に固まり始めた「北上さんの子種」を、自分の溜まりすぎた唾液と一緒に送り込む。舌で割る様に陰唇、膣を広げると、舌のうねりと吐き出す息でごっちゃになった粘液を必死で送り込み、舌でさらに押し込んだ。
「あーあ、「わたし」、大井っち「に」中出しされちゃったね」
「ぴゃあ」
「自分」に言葉責めをされた上に大井に精液を流し込まれた、という理解の許容量を超えた事態に、思考が機能停止した北上(女)が意味不明の声を上げた。大井の舌が動く度に嬌声を上げる置物と化して、何度か彼が声をかけるが、返事がなくなってしまった。
見ているだけに飽きた北上(男)は、北上(女)にさらに寄ると目の前の「自分」の唇に右手の人差し指をやる。つい、と彼女の目がそちらにいくと、北上(女)はそれに躊躇なく喰いついた。ちゅうちゅうと吸う「自分」の様子に、自身の左腕を枕に眺めていた彼は何かを思い付いた様で、にやりと笑うと大井を見た。大井はというと、北上同士の乳繰り合いは大歓迎で、北上(女)に舌を抽送しながらもそれを鑑賞して、目元が下がりまくりだ。その反応に彼も気を良くすると、指を引き抜く。北上(女)は口を半開きにして指を追おうとする。北上(男)はそれを無視すると、北上(女)の上体を抱え込んだ。彼女の体は二人に抱えられて、背の一部以外は宙に浮いてしまう。そして、
「ほーら「わたし」、おっぱいだぞ」
彼はためらいなく、女の自分と同等の胸を差し出した。もう何も考えていない彼女は、躊躇なく赤子のようにそれを吸う。その彼女の下半身側で、ぶほおと少々汚い音がすると、やや咳き込みながら大井が叫んだ。
「最高です!北上さんたち最高すぎます!」
ご飯何杯でもいけます!と別の自分に教えられた言い回しで称賛する大井に、感慨深げに彼は返す。
「やっぱわたしら最高だよね。こっちもちゃんと愛してくれるし」
「当然です!北上さんはどちらも可愛いのですから!北上さんも可愛いのを分かっていますから、可愛がるのは当然です!」
「北上」と「可愛い」が、そろそろゲシュタルト崩壊しそうな大井である。
「大井っち、「わたし」の下がお留守だぞ」
「は、失礼しました」
再び北上(女)のおまんこに大井が没頭すると、北上(男)のおっぱいに吸い付いていた北上(女)が、身を捩り始めて、両腕で彼の腰に縋りつく。
「「わたし」がきもちいいってさ」
明らかに感じている彼女の様子に、聞いた大井はより舌を早めて答えた。北上(女)が、ともすれば痛いくらいに口にした乳首を吸い、彼の腰を抱く腕を強める。
「そろそろだね。「わたし」、すごい可愛いわ。大井っちに気持ち良くされて、わたしのおっぱいに必死で吸い付いちゃってる」
抱えた女の、自分と同じ頭を北上(男)は撫でる。
「ほら、いっちゃえ。怖くないから」
言われた直後に、ひときわ腕の力を強くして、ガクガクと腰も震わせると、北上(女)は形のいいおっぱいから口を放した。北上(男)はゆっくりと彼女の頭を降ろして、膝枕をするが、また復活した「単装砲」に今さら気付く。降ろした「同じ顔」が目をキョロキョロ動かすと、頭だけで寄って「砲身」の中程に唇をつけた。あむ、むうともどかしさもある愛撫を、彼は心地よく感じる。
「尊くて卑猥過ぎて死にそうです」
北上から口を放した大井がそんなことを口走るが、
「大井っちこそ、舌で「わたし」を犯して中出しとか、めっちゃすごいんだけど」
「あー、情事の最中に他の子のこと言いたくないんですけど、これあの二人が大元なんで」
「わたしがいるんで我慢はしてたみたいなんですけど、しきれなくて時折直接見えない、程度の隠し方でやっちゃってるんですよね、あの二人」
電の舌、ほんと「北上さんの」並みにすごいらしくて、と大井が続けるのを、マジか、と彼は相槌を打つ。
「というわけで、北上さんのを含んでしたら、北上さんとシテるのとほぼ一緒では?と思いまして」
「うん、やっぱ頭おかしいわ、わたしら」
だって最高じゃん、と彼は結論付けた。
「それはさておいて、どっしよっか」
北上(女)の正気はしばらく戻ってきそうにない。かといっておもちゃ(ちんこ)を取り上げるのも、可哀想だし、と北上(男)はずれたままの思考をする。と、落とした視界に栗色の物体が入り込む。
「ちょ、大井、ちっ!」
北上(女)に被さるように、腕と膝で姿勢を維持する大井に亀頭をまた咥えられて、引きたくても引けなくて腰にもぞわぞわと快感が走る。ところがすぐに大井は離れてしまい、急にベッドの上で立つと、彼に顔を向けた状態で膝枕されている北上(女)の腰を抱え、向きを彼の脚と同方向に変えた。
「大井っち?」
「足、伸ばして下さい」
北上(女)が絡み付いて来て少しやり難かったが、北上(男)は、またほぼ仰向けになった。同じ顔が左ももに肩や顎を載せて、自分の砲身で遊ぶのを見たかったので、手をついて上体は起こしていたが。そこへ思い描いた通りに、大井が加わった。
「どうしよう。また枯れそう」
左右から美少女が、自分の竿に唇を這わせているのである。視覚の時点で暴力的に興奮のレベルが上がっていく。しかも、大井が北上(女)の頭を右手で引き寄せる仕草をするのだ。北上(男)としては意図が読めて、興奮で暴発しないよう我慢するのがやっとだ。数度の大井のサインで、北上(女)が、右肘を支えに頭を少し上げる。鏡合わせのように同じ体勢に彼女が頭を上げると、亀頭を挟んで、唇の一部が触れあうキスを大井が彼女とした。更に大井が舌を亀頭に絡めると、北上(女)も負けじと舌を出す。全部を包み込むような快感は無いが不規則な刺激と、恋人たちの唇の感触、それを上から眺める絶景に、二発目の劇鉄がじりじりと引かれ始める。このままだと宙に放ってしまうため、北上(男)は懇願した。
「まって、どっちかの中でイきたい」
二人の動きが止まると、理性が戻ってきた北上(女)が決めた。
「そりゃ大井っちの番でしょ」
「だよねー」
順番として数日間「健全」生活をさせられた以上、大井の番なのは当然である。但しそれに続く言葉に彼は絶句した。
「大井っちが上でね」
「え゛」
大井はと言うと、二人の顔を交互に見て、彼女に口を開く。
「ちょっと北上さんが無理そうでは?」
「いい加減克服しないとまずいよ。今日は大丈夫だったけど、この間だって大井っちが口でしてくれたのに、逆に萎れてたじゃん」
北上(女)の指摘に、北上(男)が項垂れる。二人にとっては極上の大井がいるのに、相棒の「相棒」が度々不発というのは、北上(女)としては看過し難い。何だかんだで中を満たされるのも、好きになっている北上(女)だった。
「三人なら大井っちが暴走しても止められるんだし、チャンスだって」
「そういう「わたし」に搾り取られたんだけどなぁ。二人がかりでヤられたら、今度こそカンバンになりそうなんだけど」
うだうだ愚痴った上に、相棒の角度さえ微妙になり始めたので、つい彼女は一喝した。
「タマもある癖にうだうだ言うな!大井っちとヤりたくないのか!」
「ヤりたいであります!」
いきなりの剣幕にド直球で欲望を返答する北上。
「よろしい!構え!」
びこん!と再び最大仰角になった砲身に、思わず大井はマジか、といった顔をする。
「ささ、大井っち。ばっくりいっちゃって」
ちょっとムードとかデリカシーとか皆無な状況に引きつつも、自身は独り遊びしか出来ていないので、素直に彼の腰の上に膝立ちで身を置く。あとは狙いを合わせて腰を降ろすだけ、なのだが。つい前の彼、後ろの彼女と見て、真下を見る。
「「大井っち?」」
「あの、これ、物凄く恥ずかしい状況では?」
正常位にせよ後背位にせよ、一対一が基本で密着すると繋がってる部分は見えにくい。
「その、お二人からも丸見え、は初めてなので」
「「うんうん」」
「いきなりイっても、わら、わ、ないで」
真っ赤になって頬を押さえる大井に、二人とも親指を立てる。
「いーよぉ、ぞーんぶんにイっちゃってー」
「ちゃーんと見てて上げるからさー、「わたし」がもてば次はわたしが見せたげるしー」
「うわ、三回目、うーんま、がんばって見ますか」
「「そういうわけで大井っちの恥ずかしいとこ、ばっちり見せて」」
「は、はい」
シンクロする二人に押され、そろそろと腰を降ろす大井。ぴと、と自身の亀裂に砲口が触れたところで少し止まる。視線をずらすと、彼はともかく彼女も前にまわって、今度は大井の「セックスショウ」を鑑賞する体勢である。一度深呼吸をすると、まるで乙女のように、おっかなびっくり砲身を迎え入れる。亀頭を丸々飲み込んだところでまた少し止まる。
「「大井っち?」」
「すこし、すこし」
思ったより興奮が凄い上に、「北上さん」、こんなに凄かったっけ?と入り口段階でちょっと苦しい感覚に、ほんとに失態を晒しそう、と思考する。しかし北上さんに恥をかかせる訳には、と更に腰を降ろしたところで、不意に刺激されたちょっと奥の一点の為、少しだけ膝の力が抜けた。
べたん、と彼の上で女の子座りで一気に飲み込んでしまい、わずかに遅れた快感で、口が噛み締めと半開きの半端な状態で意味不明の声を漏らす。目は開いているが焦点がずれて、大井からは北上たちの姿がぶれる。仰け反りそうになって更に中を刺激され、耐えるために前に体を傾け、両手をついたところ、刺激の波に完全に押し流された。
「大井っち?」
北上(女)の問い掛けにしゅーしゅーと口の端から息を漏らして、涙目で何かを耐えている大井。
「大井っち、大丈夫?」
「あ、の。いつもよ、り、きつく」
ふーふー呼吸して、やっとの様子で答える大井。実のところ緊張と、上から体を降ろす動作で力が入っていた為に起きている事態であるが、大井自身は気付いていない。さて、この時点で北上(女)は気付く、相棒がやたら静かだと。
「わたし?」
彼女が振り向くのと、彼が果てるのは同時だった。
「ごめんんっ」
小刻みに何度かイったあとで奥に直撃を喰らい、大井がまた豊かな乳房を揺らして震えた。今度は耐えられなかったのか、ゆっくりと北上(男)の上に倒れ込む。なお、彼の方は、一時萎えかけたが大井の中で再装填されて、また発射体勢に入っていた。三人で何度もしているが、非常に新鮮な痴態を見せた大井に、彼は興奮冷めやらぬ、といった状態だ。名残惜しいが、今度は相棒の番なので、大きく水音をさせて大井から退出する。
「なんかすごい元気じゃない?」
北上(女)が拗ねたように指摘する。
「なんか大井っちの中も、いつもより凄かったけど、大井っち自身なんかエロくって」
「ああ、まあそうだけどさあ」
次は自分の番なのに大井で興奮している、と言われて複雑である。
「大井っちが復活するまで休憩だけどね」
北上(男)はそう言うと、左腕を伸ばして北上(女)の肩に手を掛ける。
「なに?」
「お互い、放ったらかしはよくないでしょ」
そう言って彼は舌を僅かに見せる。意図を理解した彼女は彼に寄ると、半分寝た状態の同じ顔の相手と唇を合わせた。屈みながらで、更に北上(男)が変に動くので少ししづらい。
「ちょっとやりにくいんだけど」
彼は自分の上に乗る大井を転がさないように、もう少し身を起こして返事をした。
「大井っちから見やすいようにね」
その言葉にちらりと左下を目だけで見ると、まだグロッキーな大井の顔が見えたので納得する。
「ああ、なるほど」
そのまま真横を向いた彼とまた舌を触れ合わせる。北上(男)の背中側に右手をつくと、肩にあごを載せるように密着して舌、唇を舐め合わせて、次に向けて気持ちを高める。先ほどからの前戯と痴態の観察で、彼女の下の唇は十分に潤っているが、ただ入れておしまいではつまらない、というのもあった。少しして、糸を引く様に口を離すと唐突に彼が嬌声を上げる。
「ちょっと、大井っちてば」
先ほど北上(女)にも吸われていた乳首周辺を、復活した大井がぴちゃぴちゃと舌で刺激していた。ああん、と同じ顔が目を細めながらまた声をあげたので、北上(女)も、
「そういえば今日、こっちはしてもらってないや」
と言って背筋を少し伸ばし、耐えるのに忙しくなったらしい目前の同じ顔を左腕で抱えると、自分の胸を押し付ける。彼も素直に唇の前にきた左の乳首に吸い付いて、舐りに舐って唾液まみれにする。ん、んんと声を上げているのが自分なのか彼女なのか分からなくなった辺りで口をはなした。まだ、とばかりにぐいぐいと彼女が胸を押し付け続けるが、
「そろそろ交代してくれないと、大井っちに胸だけでイかされちゃうって」
と彼が言うので、大井も北上(女)も性の交歓を中断する。
「んじゃこうたーい」
大井は北上(男)の上からどくと、北上(女)がお尻を上げながら半分這うように彼の上まで移動する。そのまま直立する「彼」の上に陣取ったので、位置を入れ替わった大井が抗議した。
「ちょっと北上さん、こっちを向いてくださいよ」
ピタ、と動きを止めた彼女が首だけでそろりそろりと振り返る。
「やっぱり、だめ?」
「「全部見たいかなー」です」
彼女の確認に、彼と大井は否定を返した。しゃーない、と北上(女)は向きを変える。自分の亀裂も、真下の肉棒も直前の大井との性交で精液まみれだ。ぶっちゃけさっきの大井の乱れ方の理由が何となく思い当たったので、これ一気に気絶するんじゃないかと心配になる。次善の策として、彼女は上半身を曲げで両手を彼の腹の上についた。腕で見づらくなったので、むむむ、と変にうなって大井が頭の位置を動かす。北上(女)はゆっくりと腰も下ろし、大井と同じようにその部分だけ違う「自分」の亀頭、その鈴口に下の唇で触れる。お互いに濡れていてぬるっと滑り込みそうになり、慌てて太ももや膝に力を入れて高さを維持。少しずつ少しずつ亀頭、陰茎と飲み込もうとして、亀頭全部の辺りで止まってしまう。
「ああ、やっぱり、きっつい」
「ちょ、と、こっちもきついんだけど」
理由が分かっていた彼女も、変にいつもよりやばいと感じた彼も耐えるのだけで精一杯になる。
「力、入っちゃってるからいつもよ」
いきなりぬうっと大井が寄ってきて、彼女は言葉を止めてしまった。わぷ、と北上(男)の声がしたので、大井の体勢は膝立ち大股開きで、身を起こし気味の彼に股を押し付けてる状態のようだ。
「おおいっち?」
「北上さん」
にっこり大井が笑って彼女の肩に手をかける。その理由にすぐ気が付くが、
「まっ「イっちゃえ」」
えい、と大井に上から力を掛けられて、入り掛けの肉棒を丸々飲み込んでしまう。無論先ほどの大井同様にべたりと女の子座りもどきである。えぐるように通過していった亀頭にGスポットもこすられて、半目に半開きの口で舌が動かないのに喉から声が出てしまった。騎乗位なら彼女が主導権を握るべきなのだが、本日二回目の絶頂で腰が抜けたようで、これ以上動けない。なお、北上(女)は意識までは飛ばなかったので、中で固いままの「彼」も当然認識している。
「北上さん、うごけます?」
主犯の大井がにへらと口許を弛ませて、「北上」に聞いた。
「むり」
「んう゛ぃ」
ああん、と大井が嬌声を上げるところを見て、北上(女)は向こう側の自分が「大井」の船底にかぶりついているのを認識するが、おかげで大井に抱き着かれぐいぐいと押し込まれ、イったばかりの膣をさらに刺激されてまた興奮が高回転域に叩きこまれる。
「もう、北上さんったら。わたし、まだ中に残したままですよ?」
漏れた分はともかく掻き出してもいないので、大井の中に出されたものを北上(男)自身が吸っている状態である。
「いーほぉ、わたしの口に出しちゃって」
少し返事をしてから、彼はまた大井の亀裂を吸い始める。大井が腰の上の彼女に組み付いて、間接的に彼を刺激しているので、こうでもして気を紛らわさないとすぐに向こう側の「自分」の中でイってしまいそうだからだ。さっきはいきなりだったのでとても速かったが、流石に三度目まで速いのは男性器持ちとしてはどうか、と彼は思う。速射砲は日常の装備だけでたくさんだ、とも。で、大井のおまんこに喰いついているので荒い鼻息以外は静かになるのだが、どうも大井も「自分」も静かになってしまったことに気付く。自分の腹に、自分が触っている感触がないのに自分と同じ肌触りがあるので、「わたし」はまだなけなしの抵抗で大井に抗っているようだが、真正面に大井の大きなお尻が―大体大井っちってわたしらよりグラマラスだし―お尻があるおかげで大井の腕の行方が分からないのが不安である。大体こういう時はわたしらって悪戯仕掛けるよね?と考えたところで、くぐもった「自分」の唸り声とともにずっ、と下半身の剛直が抜かれる方向に擦られる。あ、これダメなやつ、と思ったところでびたん、と柔肉が下半身に叩き付けられ、もちろん肉棒もまた全て「自分」の中に納まった。たまらず大井への吸い付きを強くしてその場をしのぐと、またきつい肉壺から半端に砲身が抜かれて、直後に「ぱあん」とほんとに人肌が立てた音なのかという疑問とともに、砲弾を絞られそうになる。それでももう少し、もう少しと上下のストロークに耐えていたら、いきなり吸っていた穴が「ぐぱっ」と音を立てたように聞こえて、直後に舌・喉へと青臭い粘液と遅れてもっとさらさらした液体が直撃する。
「げはっ」
あ、おおいっち、と遠ざかる柔らかいお尻に手を伸ばそうとして、力が抜けた肩から先に気付く。またべたん、と下半身に刺激が走り、たまらず撃鉄を引いてしまった。どさっと頭がシーツに落ちたと思ったら背中全体に広がる寒気のような快感で腰を突き上げて、打ち上げる様に「出してる」感覚が連続する。押し付けられた自分以外の同じ肌の感触で、見えないのに北上(男)は「自分」を犯していることを実感、止まらない射精感に叫ぼうとした代わりに、口に「出された」自分の精液をよだれやらで口外に溢れさせてしまう。おまけにストロークが止まらずどうなっているのかと開けづらい視界で見れば、大井が腰の上の「自分」の脇を抱えて強制上下動をしていることを知る。
「とめ、と、でて、でてるかっらぁ!」
たまらずさらに精液やよだれを吐き出しながら叫んだ。ばん、と押し付けられて動きが止まると、もう一回だけ絞られる感覚で単装砲から砲弾が飛び出して、砲台―腰がシーツに落ちた。
「「ぶはっ」」
大井と「自分」の声がして、彼女も大井に口を塞がれていたことを知る。ぜーはーぜーはー自分の上で二人とも少し色気の足りない息をしていて、先に砲身を飲み込んだままの「自分」が口を開いた。
「ひどいよ、有無を言わせずするなんて」
はあはあともう少しだけ可愛い吐息になった大井が答える。
「でも、とても、気持ちよかったでしょう?」
「いや、ちょっときっつい、強すぎてこわいってば」
べったりと腰の上で「自分」が繋がったままで、ちょっと北上(男)は困る。そろそろ萎えると思うのだが、そのまま入れっぱなしだと萎える前にさらに次がありそうで、今度こそ干からびかねない。
「あのーおふたりさん、そろそろどいていただけると助かるんだけど」
「ああ?まさか重いって言いたいの?」
ひょいと大井の背中の左から出てきた同じ顔が、「わたし、不機嫌です」とばかりに口をとがらせる。
「そーじゃなくてさー、そのまんま次とかやられると流石にもう後がないというか、四回目はつらくってさー。意外と自覚ないみたいだけど、むっちゃ感触いいんだよ、わたし?」
途端に北上(女)が真っ赤になる。
「ああ、うんまあ、そうだよね。でもさ、ちょっと困ったことに」
「「こまったことに?」」
「ちからはいんない」
んしょんしょ、と彼女は動こうとするが、まるで腰は上がらず、「彼」と繋がりっぱなしである。あ、かわいいと認識してしまった彼も、半分腰が抜けているのに次弾の装填されそうになり、慌てて大井を呼ぶ。
「おお、おおいっち、はやく」
「北上さん?手は動きます?」
呼ばれた大井は彼の上で、少し悠長に大井の正面にいる彼女に問う。まあましかな、との返事を聞くと、大井は何事かを彼女に耳打ちしてから、立ち上がるように北上(女)を持ち上げた。解放された北上(男)の陰茎は上を向いていたが、少しするとゆっくりと彼の腹側に倒れた。女の自分と同じ腹の感触に、つい声が出てしまう北上(男)。おまけに二人とも「上」のままなので、船底がほぼ丸見えである。する前なら絶景なんだけどなーと気怠さに支配された中、大井が何故か女の自分と一緒に、彼の顔の上にずれてきた。
「あのー、なんでしょうか、おふたりさん?」
彼としては色々こびりつく前にシャワーを浴びたいのだが、なんかまだヤられそうな気配に気付く。もしかしてあっちの大井にちょっかいかけようとした件でまだ怒ってるのかと勘違いしたところで、大井が口を開いた。
「実はですね、さっきのすごくぞくぞくしまして」
さっきの?と北上(男)は何のことか分からない。ふと、大井の船底、というかキングストン弁は丸見えだが、北上(女)のは指で摘まむ様にして閉じられているのに気付く。
「あーそのね、「わたし」。色々出されるだけなのもあれだから、「わたし」の「おくち」にも出しちゃおうかってことで」
「はい?」
なにそれ、と彼は思考停止したところで、一応男性としては桃源郷が頭の上と顔に降りてくる。
「おおいっち、位置まかせた」
「おまかせをー」
口の上に「自分」のおまんことそれを摘まむ手がのって、当然顔まわりや首回りも柔らかい太ももやらお尻やらで包まれる。頭の上側に大井が座し、腰を浮かせた女の子座りの北上(女)の膝の外側まで、大井は大股開きで脚を置いてどうにか場所を確保する。上体のバランスが悪くなるが二人が抱き合って釣り合いを取れば、北上(男)は多少薄暗いが女の―非常に若いままが保たれている女の子の匂いとすぐそばの「女」のにおい、果ては普段は全く意識しない、男なのに女の子の匂いがする自分にもやられて、頭がくらくらした。たまらず空気を求めて口を開くと、目前どころか口の前の「自分」の「女の子」を押し付けられた。息を吸うつもりで吸ってしまい、先ほどよりも多量の自分の出した「自分」を口にしてしまう。
「あー、なんか変。おちんちんないのに口内発射って、もうわけがわかんない」
危ないおくすりでもキメたかのように恍惚とした表情で脱力する北上(女)。んっと声を上げて「出しちゃった」と呟くと、ぶはっと下で声がした。彼女は大井との距離を開けて、二人して下を見る。
「ちょ、ひど、いってば」
口の周りを精液とよだれにまみれさせた事後感たっぷりの自分の顔に、彼女は思わず興奮し、視線を上げて大井を見る。
「どうしよう大井っち。すっごいよ、これ。この後どうしよう」
北上(女)はまたお腹がきゅんきゅんしているのだが、
「さすがに北上さんも限界だと思いますので、あとは「おそうじ」でしょう」
「「おそうじ?」」
疑問の声に大井は、舌を出す。前と下の北上からそれが見え、意図を理解すると、北上(女)はずるずるとずれるように彼の上からどいて右側に横たわり、大井はゆったりと立って動くと、彼の左側に寝た。両側から抱き着かれて、北上(男)はなす術もないが、あとは「おそうじ」だけなので腹を括る。
「ひうっ」
寄せられた口より先に両側から乳首を摘ままれて、女の子の声をあげてしまう。温かい感触が顎の下側から両頬を撫で、すぐに唇と二対の視線が寄って来る。口の周りを舐められ、唇で吸われ、唇も吸われて交互に口の中も舐められる。その間も休まず両の乳房を弄られ、愛撫されて有りもしない腹の奥が切なくなる。さすがに萎えた陰茎はそのまま、と思ったが感覚がおかしい。お腹の上が微妙に濡れる感じがして、漏らしたというより、先走り、いや、女の子みたいに濡れてる?
「ねえ」
「何「でしょう?」」
「もしかしてわたしのこと、女の子にするつもり?」
「違うとでも?」
「ただの男の子と言うには、可愛すぎますよ?」
途端に彼が青ざめる。両手を体の下にやると身を強張らせた。
「こっちは絶対だめだかんね!」
「?」「こっち?」
わかってない二人に、流石に違ったかと彼は安堵する。
「ああ、そちらですか」
「そっちはさすがにねー。ちょっとやだかな」
「だいたいモノがあるんだから「わたし」の方がわたしらヤれちゃうじゃん。口でもするんだよ?ちょっと無理」
「ですよね」
「ならいいんだけど」
「道具使うにしても、よっぽど飽きたのでもない限りはヤりたくないですね。だいいち、ですね」
大井が少し姿勢を変えると、左手で陰茎の下、俗に言う金玉袋をさする。ひゃ、とまた彼は彼女みたいに声を出してしまった。
「まだいくらでも楽しめるんですよ?」
「お互い色々未開発だよねー」
また両側から舐められつつ、濡れたお腹にぬるぬると指を這わせられてどんどん男の子とは逆方向に遊ばれてしまう。反り返り始めた「男の子」も女の子のようによだれを先っぽから垂らしていて、出しちゃったらさらにおもちゃにされるんだろうなぁ、と沸騰ぎみの頭で考えてしまう。
「こんどスカートでしましょう」
「ショーツも貸すよ、「わたし」には小さいだろうけどね!」
多分下の頭、出ちゃうなぁと現在進行形でびくんびくん揺れる亀の頭に考えがいく。反脱ぎの大井や「自分」とスカートのままする光景が浮かんで、本日四回目の砲撃が発生、派手に飛んだそれは、三人の顔に着弾した。
「あー、顔にかけられちゃうとか、「女の子」だね」
「ですねぇ」
「はうぅ」
その後五回目こそなかったものの、二人に乳首を吸われたまま就寝するプレイでお開きにされ、早くも先行きが不安になる北上(男)であった。
後日、本当にスカートにショーツを履かされた北上(男)。運良くかつ彼にとっては運悪く、三人揃って任務後のインターバル休暇中。午前の人のいない本棟1階にご招待されてしまう。
「やっぱまずくない?」
「だいじょーぶ、この時間は誰もこないって」
「天龍さんがたまに降りてくるくらいですね」
いや降りてくるんじゃん、と言う言葉を飲み込んで、彼は腰が引けたまま両手を二人に取られて廊下を歩く。建物として中ほどに来たところで、いきなり北上、大井の順にキスをしてきた上に、前後からサンドイッチにされる。背中から胸の大きい大井、前から「自分」の背中が密着し、ご丁寧に股間にぐりぐりと「北上」のお尻を擦りつけられて、先ほどまでどうにか立たないように別の事を考えていた努力は水の泡だ。せめて逆襲しようと腕を上げた時には、二人とも素早く身を離していた。
「ちょっとー、これどうするのさ」
彼が思っていた通り北上(女)のショーツは気休めで、立ってしまった亀頭にダイレクトにスカートの裏地を感じている。下半身の基本体形が女の子のため、陰茎・陰嚢・大き目のお尻の組み合わせに対し、生地の総量が不足しているのだ。ちゃんと履くにはワンサイズ上でないといけないので、勃起してしまうと必然的に上からはみ出す、という寸法である。おかげで目立つ程度にはスカートの前側が押し上げられていた。汚すのも嫌なので両手でスカートの前側を持ち上げるが、今度はショーツが見えるかどうかでギリギリになる。それを確認していてふと彼が顔を上げると、
「あれ?」
いつの間にか二人は姿を消していた。
「ええーこれで放置とかちょっと」
前後を見て会議室、倉庫や更衣室、扉のない給湯設備の入り口に階段と視線を走らせるが、姿は見当たらない。入り口の方にも首を向けてみるが、やっぱり人影はない。そうしてまた前を向くと、ちょうど彼女─天龍が階段から降りてきたところだったりするわけで。
「なあ、誘ってるとか言わないでくれよ?」
「こ、これは二人に、その」
ぎりぎり見えない程度に持ち上げたままのスカートでご対面、となればそういう軽口も出るものだ。何分、外見は完全に女子な北上(男)でもある。
「経緯は分かってるけどよ、ちょっと欲しくなった辺りでそのナリで会っちまうと、やっぱり押し倒したくなるわ」
「へ?」
思わずあげた彼の声に、天龍は左手で彼の後方上を指さす。首だけ向けた彼は、入り口天井部に設置された監視カメラをやっと認識した。上階のモニタールーム、及び執務室の端末どちらからでも確認できるようになっている、と天龍は伝えた。
「軍事設備だけどな、ここ暑いだろ?上で電気ケチって開放状態で仕事してりゃ、下での騒ぎも少しは聞こえるわけで。休憩ついでに注意しに降りてきた」
と、今度は右手にまとめて持った煙草とライターを、彼に見せる。
「えー、わたしカメラのあるところでやらされてたわけ?」
「多少の差とはいえ、オレもあいつらも開設当初からいるからな。まあちょいと遊ばれちまったな。んで、どうする?」
「どうするって?」
「ご覧のとおり、一本吸いに降りてきたんだが、一緒に吸いにずらかるか?それとも適当にしけこんで、吸われたいか?」
うへ、と奇声に近い声を上げて彼はフリーズした。連れ煙草、はまだ分かる。今はほぼ吸わないが、「北上」が言うところのうざい駆逐艦避けや、ぐいぐい来るが煙草が苦手な一部の大井避けに使うため、彼もそこそこスモーカーだった時期もあった。「女の子の部屋」を煙くするのもなんだかな、という意識で自然と吸わなくなっただけだ。そこへ来て、「しゃぶってやるよ」のお誘いである。
「あー、覗いてる奴らがいなきゃしてやっても良かったんだが」
ただしお代に胸は揉むけどな、とけらけら天龍は笑う。三人がかりでヤられれるのはナシだ、と天龍はその場で前言を撤回した。
「俺を誘うエサにされてるのは分かったから、とっとと行け」
天龍が指す方を見れば、確かに半開きになった更衣室のドアから、顔を出す二人が見える。
「ただまあ、本気でヤられてえならあいつら無視してお持ち帰りするぞ。相手はオレだけじゃ済まねえから、運が悪けりゃ複数人でヤられるのはお前の側になるけど」
「もったいない気もするけど、部屋に戻るよ」
あいにく下半身の状態は改善していないので、スカートを手で維持したまま、頷くことで肯定の返事を補強すると北上(男)は踵を返した。天龍は天龍で上階に戻り始める。元々上の喫煙スペースで休憩するつもりだったようだ。隠れていた二人も出てきて合流する。
「二人ともひどくない?」
「天龍がほんとに来るとは思ってなかったし」
「ちょっともったいなかったですね」
「「大井っち、もしかして狙ってた?」」
「そりゃまあ、一時と言えど「提督」も交えて、とかいいじゃないですか」
いやまあ、そうだけど、と北上たちは思うが、
「なんかこの間からおおいっちがくろくない?」
「なんかスイッチ入れちゃったかな」
本棟を出たあたりで、その会話を聞いた大井がくるりと振り返ると、両手で二人の「首」を掴む。ほぼ凶行の行動に反応できずに固まる二人。
「お二人とも、「提督」を軽く考えすぎじゃないですか?そもそもお二人の行動が遠因で「よその女」と天龍さんが乳繰り合う状況にもなったんですよ?正直言いまして、今からでもお誘い申し上げて何をされたか微に入り細に入り確認したいんですよ?」
「「あ、っはい」」
地雷踏んだ?よその女って誰だ?と二人とも混乱する。大井は先日の加藤「あきつ丸」の事を言っているのだが、その時二人は正気とは言えない状態でその場にいたため、認識していなかっただけである。なお、天龍や加藤本人に詰め寄らないのは、階級的な問題と、一応はもう「一人の大井」がその場で詰め寄ったのでその分はチャラにしただけだ。あと大井が微妙に「黒い感じ」なのは、この間の「ストリップショウ」もどきで二人が妙に馬鹿っぽく喰いついたせいもある。二人がその程度で喰ついたのは、娯楽に乏しい離島で、娯楽っぽいものを混ぜ込んだ行動をした結果でもあるが。
さて、三人とも本棟の入り口でごちゃごちゃやっているのだが、軍事設備なのでもちろん外側に向けた監視カメラもある。当然の結果として、
『そこで騒いでる球磨型の三人、とっとと部屋に帰れ』
スピーカー越しにお小言をもらい、すごすごと引き返す羽目になった。なお、大井はふてくされて寝、北上(女)もそれに同調した結果、北上(男)は立たされ損という意味不明な被害を被ることになった。なお、その後、
「浮気はやだけど、捕まえてくるって名目でヤりたい」
「帰れ馬鹿」
などとたまに喫煙スペースで会う天龍と馬鹿話をするようになったのと、彼女から大井は煙草の匂いが好きという情報を聞けたので、彼にとってはプラマイゼロである。
登場人物的にほぼ天龍SS側の内容になってるけど、時系列と、キャラが転生大井に言及しているのでこっちで。天龍SSの方で北上(男)の登場回さえ書けてないし。精液使ってまだ出されてない方の女も、精液出した奴の口も犯すとか、何か変な発想になった。
何かなし崩しのタバコ休憩ックスの芽が出そうな感じがががが。火の貸し借り→唇の貸し借りとか流されるといいよね?