※この作品はR-18です。

幻想入りしたオタクは理想の2次嫁にお仕えしたい   作:トテツクlv0,01

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ううん・・・・・・サラマンダーより、ずっとはやい!!

あーたーらっしーいあーさがきたってか。

絶望しかねぇよ。

 

お嬢様からおはようのチューなんて希望はない。ないのだ。

つか吸血鬼的には今からお休みなんじゃねーか?

太陽出てる間に起きてる必要ないもんな。

棺桶で寝てるのかベッドで寝てるのか知らないけどさ。

どういう部屋なのかぐらい確認したかったな妄想に役立つし。

そんなの昨日の惨状で許されるはずがないけれど。

 

「お早うございます。」

「………お早うございます。」

 

ここで咲夜さんが起こしに来た。

普通の人にはこれだけでも感涙もののサービスなんだろう。

一見非の打ちどころのない美人メイドだもんな。

だがその中身が自分と同類みたいなもんだと考えると色々と思うところはある。

それに死を告げに来たみたいなもんだろうしなどうせ。

明日までは殺せないと言っていた。つまりもういつ殺られてもおかしくないのだ。

こっちの意味でも冥途の遣いってか。やかましいわ。

 

まぁそんな事はいいや。顔も洗いたいしお腹もすいた。

昨日までは死にたくない死にたくないと思ってたがいい加減諦めもつく。

図太くもなるってもんだ。

まだギリギリ客人かもしれない立場から咲夜さんに要求すると顔を洗うぐらいはいいが食事までは認められないと。

そんな事よりお嬢様が呼んでるからとっとと来いとの事だ。

え、起きてんの?そんなのすぐ行くよ。

主人に呼ばれたら尻尾振って向かうのが犬の本懐ってもんだ。

しかしいつになったらポチって呼んでもらえるのやら。

 

 

 

咲夜さんに案内されて連れていかれた先はよくイラストなんかで見る玉座の間的なとこだった。

そこに座って頬杖ついてる我らがお嬢様。

起きてはいたがめっちゃ眠そう。大丈夫か?

 

「今から霊夢に会いに行くんだもの。朝から行かなきゃ勿体ないじゃない」

 

ちなみにお嬢様もその為に昨日あの後すぐに寝ようとはしたそうだ。

でも普段の生活スタイルいきなり変えようとしてもうまくはいかんだろう。

それに勝手な想像だが悶々として寝られなかったとかもあるんじゃないか?インパクト強くて。

ベッドの中で恥ずかしそうに「うーうー!」と転げまわるお嬢様…やばい萌えるわ。

 

え?何?俺も行くの?

 

 

 

どうやら昨日言っていたお願いとやらは俺を神社に連れて行く事だったらしい。

なんだよ心配して損した。

その程度ならむしろこっちからお願いしたいぐらいだわ、霊夢さんも一度見ておきたいし。

それは全然いいんだがここでお嬢様がちょっとした駄々をこね始めた。

 

「なんで私がこの変態を運ばなきゃいけないのよ!?触るだけでも絶対に御免だわ!」

 

ばい菌扱いはやめて。泣いちゃう。

 

いやそうはいっても俺自力で飛べるわけじゃないしな。

かといって咲夜さんみたいな少女に成人男性背負わせるのは辛かろう。

一応言っておくと俺はそこまで太っているというわけではない。あくまで平均だ。

身長170ちょいに体重60ちょいな。

仮に出来たとしても適度に休憩挟まないときついんじゃね?

それに対してお嬢様なら吸血鬼パゥワーでどうとでもなる。

俺としても絶対にそっちがいい。けどなぁうーん…

 

「じゃあ美鈴さんに頼むのはどうですか?あの人ならパワーもあるでしょ多分。」

「美鈴には留守を任せたいの。あんまり大人数館を空けるのもなんだし。」

「じゃあ代わりに咲夜さんを留守に残して美鈴さん連れてくのは?」

「私がお嬢様の隣を離れることはあり得ません。」

 

同志咲夜。成程その言い分は大いによくわかる。俺が悪かった。

つまり直接触れるのさえなければいいんだな。

じゃあもう縄とかで括って吊り下げるみたいなのでどうですか?と妥協案を出したところ出ました。

 

運命「ミゼラブルフェイト」

 

魔法の鎖に巻き付かれ出来上がるのは俺の簀巻き。気分は勇〇まの魔王様だな。

幼女から緊縛プレイされるとかなにそれ興奮する。

しかし自分で言っといてなんだがこのまま空から吊り下げられるのか…食い込んだりしてすげぇ苦しい事になるんじゃね?

 

「せめて体と鎖の間に何か挟みたいんですけど」

「そんなの用意してる時間ないわ。都合のいいものなんてないでしょう。」

「いやありますって。ほら昨日見せた雑誌とか」

 

言い終わる前にぎりぎりと締め付けられる。

やめて苦しいギブギブギブ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁ空を飛ぶって感動だね。景色すげぇわ。

飛行機に乗ったこともないからわからんけど速度も結構出てる方じゃないかな。

少なくとも鳥とかより全然速いぞ。

しかしこんな形で飛ぶことになるとはねぇ…。

ドラゴンに乗ったりする空想ぐらいは男の子だものした事あるが、まさか蓑虫状態で飛ぶとはこの海のリ〇クの目にも読めなかった。

ていうか蓑虫って実は飛べるらしいねビックリだよ。いや俺の方じゃなくリアルのな?

 

ちなみにお嬢様は片手に日傘、もう片手に俺の鎖といったスタイル。

完全に命握られてる状況なんだよなぁ…。

落とすなよ?絶対落とすなよ?フリじゃねぇぞ?

でも一回落とされた。無慈悲。

 

「ぎにゃあああああああああああ!?」

 

いやちゃんと着地前に捕まえてくれたけどね!?

寝ててのうっかりなのかわざとなのか知らないけどさ、ホンット勘弁してください!!

当のお嬢様は俺から情けない悲鳴を引き出せたのにご満悦なのかゲラゲラ笑ってたけどさ。

ちくしょう暴力系ヒロインなんて今時流行んないぞ。

でもなんか笑えてもらえたならそれでいいかなんて思っちゃう。

惚れたが負けなんてよく言ったもんだよ…。

 

は~…昨日のあれこれがなければこんな状態じゃなくて直接抱えてもらえてたかもしれないのか。

おんぶはないだろうな翼邪魔になるし。あれ消したりもできるんだっけ?

背中に当たっていたかもしれないれみぱいの感触…逃した機会は大きかった。いや小さかった?

 

 

 

 

 

ようやく見えてくる博麗神社らしき建物。

人里からだいぶ離れてるなこれ。参拝客中々いないってのもこれなら納得だわ。

今はまだないだろうけど守屋神社の方はロープウェイで繋がるようになるんでしょ確か。

そりゃ人もそっちに持ってかれるよなー。

 

 

神社の境内に着陸予定らしい、そしてぐんぐんと迫る地上。

ちょっと待て。この位置関係だぞ。

俺の事忘れてるんじゃないだろうな。天丼はいらんぞ。

減速もうしないと間に合わないって!おい!?はよ!?ブレーキぃぃいいぃぶべらッ!!!

 

「れーいむーっ!私が遊びに来てあげたわよ!今日はお土産もあるんだから!」

 

俺の事なんてその場にほっぽりだしてとてて~と駆けていくお嬢様。

それについていく咲夜さん。

あのお嬢様…そのお土産地面に顔面からダイブしてますけど…。

ひどいよ・・こんなの・・・あんまりだよ・・。

せめて鎖ぐらい消してって欲しいなって……と思ってたら消えたわ。

距離あくと消えるのかな?いや優しいお嬢様がわざわざ消してくれたんだ。

優しいから俺をそのまま引きずったりしないようここに置いて行ったんだ。そうに違いない。

きっと、たぶん、おそらく、めいびー。

 

 

 

神社自体は寂れているというほどではない。

事前に博麗神社って言われてなきゃ気づかないぐらい普通の感じ。

もしかしたら貧乏巫女のパターンもあるかなと思ったがそんな事はないようだ。

霊夢さんは外を掃除してるわけではなかった。中でお茶でも啜ってんのかな。

お嬢様達もそう思ったのか先に入っていったらしい。

外にはもう俺一人だ。

 

とりあえず参拝しておくか。

 

いや賽銭にがめついタイプも考慮はしてはいるがそっちが目当てというわけではない。

正しいお参りの仕方ってどんなんだっけかなぁ。

ケロちゃんのスペカにあった気がするがそれもうろ覚えだ。

二拍なんとかだったとは思う。まぁ想いさえのってりゃ神様も許してくれるだろう。うん。

 

奮発して千円札一枚と硬貨少しを賽銭箱にぶち込む。

そういえばお金ってこのまま使えるのかね?

江戸時代だか明治時代だかじゃなかったっけ人里の文化って。

空から遠目に見た限りではそんな感じだった。

俺はこれからうまくやっていけるんだろうか…。そんな事よりも俺の望みはただ一つだ。

パンパンと手を2回叩く。

 

「お嬢様ともっと仲良くなれますよーに!」

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