幻想入りしたオタクは理想の2次嫁にお仕えしたい 作:トテツクlv0,01
翌日俺には服が支給された。
俗にいう執事服って奴だ。
こういう格好してる奴って大体強キャラなのが定番なんだけどな。
セ〇スチャンだとかウォル〇ーだとか、ヴァル〇ンハインなんてのもいたな。
だが俺にはそんな力は一切ない。悲しいなぁ。
しかしこれで改めて紅魔館に身を置かせてもらうという事になる。
気合入れなおしていこうとするとそこにさっそく新たな命令という冷や水がぶっかけられる。
「アンタは浴室の使用禁止。」
いや何故?
覗きとかそういうのは全くするつもりはないよ?興味がないというわけではないが。
反抗期の娘にありそうなパパと一緒のお風呂の水に浸かりたくない!とかそういうのかな?
いやでもですねお嬢様、清潔感大事じゃないですか。匂いとかだってあるし。
日本人からお風呂まで取り上げるってそりゃいくら何でもやりすぎですよ。
心のオアシスですよお風呂は。古事記にもそう書かれている。
「水場ならあるじゃない、外に。」
霧…の………湖。
それ野生の妖怪とか……えっ、冗…談、だろ?
もう俺は客人ではない。即ち命令は絶対である。逆らう事は許されない。
館から出る際には美鈴さんにも改めて挨拶と自己紹介をしておいた。
「あ、あはは~…これからよろしくお願いしますね。」
まともだと思っていた人間が蓋をあけてみればアレだったからか。
若干引かれている気はしたがそれを表に出さないように努めてくれるだけでもうなんか、嬉しい。
「もう貴方の気は覚えたので今度からは私の寝ている時に通っても大丈夫ですよ。」とも言ってもらえた。それが本当なら助かる話だ。近づく度にパァンされてたら命がいくつあっても足りない。
しかし勤務時間中に寝る美鈴さんが悪いのか、はたまたそうせざるを得ない程に雇用条件が悪いのか。一体どちらなのだろう…なんとなく後者な気がする。
館から湖までの距離はそう遠くないのはせめてもの救いだった。
これから毎日ここで洗う事になるのか。ううぅぅ…ちべたいちべたい。
今はまだ夏になりかけという事でまだマシだ。
これが冬なら風邪をひいてしまうどころではない。
そうなる前にどげんかせんといかん。
せめてドラム缶でもあればお風呂の真似事も出来るとは思うんだが…ああいうのって無縁塚に転がってるんだっけ?東方ツクールゲーなんかでは見かけた気がした。
だが今はそこに行く手段もそれを持ち帰る手段も俺にはない。
ちなみに自分の分の洗濯も一緒に済ませている。
どうせ一緒に洗ったりなんてしてもらえないからな。
あの時紅魔館ではなく人里に住む事を選んでいればこれよりはマシだったろうか?
ifを考えても仕方がない事ではある。
そもそも何故ここまでされる事になっているのか。
いやまぁ女だらけの所に男一人いるんだ、それぐらいの逆風我慢しろと言われればそれまでなんだが。
というかぶっちゃけあれだ、お嬢様の俺への印象が悪すぎる。これに尽きる。
ファーストコンタクトが最悪だったからなぁ…俺も逆上しちゃったし。
でも誤解なんだそれも。
俺は確かにレミリア・スカーレットというキャラクターをこの上なく愛していたし、それに対し欲情もしていた。
だが実際のお嬢様に、その妄想を実際に全てぶつけるかというとそれはまた話が別だ。
少なくとも今はまだ。したくないとまでいえば嘘になるが。お嬢様自身を大事にしたいからだ。
そして相手が誰でもいいわけでなく、お嬢様以外には考えられないという事も。
そこをなんとか本人に分かってもらいたいんだが…いったいどうすれば誤解が解けるのか。
だがそれからしばらくの間、俺はその誤解を解こうにもお嬢様と会う事すらできなかった。
簡単な事だ。意図的に避けられている。
分かっているがそれがどうしようもなく悲しい、辛い、苦しい。
俺の体内のおぜうニウムが枯渇していく気がする。そんな栄養素ないんだが。
食事を楽しめない事や、娯楽がない事に対するストレスもあるだろうがそんなのがどうでもよく思える程にただただその一点がきつかった。
後ストレスに関しては同僚のやんちゃ具合もある。
「ポチ~~どーん!」
「ぐぷぇ」
「ほらほらもっと遊ぼーよ!」
もうね、この妖精メイド共精神年齢がまんまがきんちょ。
他にはもう少しまともなのもいるかもしれんがそんなのは知らん。
こっちはいいから掃除しろっつってんのに全くお構いなし。
本来の突進なら自機もピチュってた事から、これが息が止まる程度で済んでいるのは手加減もしてくれているんだろう。きっと。
そこはまぁまだいい。
だがな…その遊びで弾まで撃ってくるのは流石に無しだ。
虫の知らせまで反応してんだよぉ!殺す気か!?
とっさに飛び込んできていた妖精を羽交い絞めにして盾にする。
腕力だけなら妖精にだって対抗できた。
そして盾にした妖精が弾にぶつかると、相殺されて両方とも消えた。Pアイテムは出なかった。
それに対してもう一人?一匹?が言った台詞が「あーあ。一回休みだね。」である。
もうね、こいつら蘇れるからって命の価値がぺらっぺら。
何度でも這い上がれるelo〇aじゃないんだっての。俺はやられたらそれまでなんだよ。
いやもしかしたらこの世界に来た時に二つぐらい残機付与されてるのかもしれんけどさ。だからってそれを試そうとは思わない。俺はコンテニューできないのさ!
こんな奴らと一緒にいられるか!俺は別の仕事をさせてもらうぞ!
もう咲夜さんに直談判させてもらうしかない。
ちょっ追ってくんなって。お前は掃除してろよ仕事ほっぽり出してんじゃねぇよ!
仕事してないのはポチも一緒だろって?馬鹿言え俺は異動願いを出しに行くだけだ。逃げてるわけじゃない。後ろに向かって前進しているだけだ。だからやめギャアアアアア!!!