幻想入りしたオタクは理想の2次嫁にお仕えしたい 作:トテツクlv0,01
むかしむかしあるところに
一組の夫婦の間に子供が産まれました
しかしその子供は夫婦の間に望まれた子供ではありませんでした
仕事の忙しさに追われた夫の目を盗み 妻が浮気相手との間に作った子供でした
夫がその真実に気づいたのは もう父子関係を取り消すことができない
誕生から1年が過ぎた後の事でした
当然夫は大いに怒りました『何故隠していた!?』
対して妻も怒りました『貴方が私を放っておくから悪いんじゃない!』
妻は浮気相手と共に姿を消しました 子供を放って
血の繋がらない夫の元に子供は残りました
夫は持ち前の正義感でその子供を懸命に育てました
しかし鬱憤は長い年月の間に溜まっていったのでしょう
酒に酔っていたせいもあるかもしれません
切っ掛けは些細なものでした
子供はある時父親に尋ねました
『ねぇどうしてうちにはお母さんがいないの?』
その疑問に対する父親の答えは暴力でした
『お前のせいだ!お前さえ産まれてこなければこんな事にはならなかったんだ!』
そこで子供は知りました
自分が父親の実の子供ではない事
自分が母親と浮気相手の間に産まれた子供である事
父親は本当に母親を愛していた事
自分が産まれてきてしまったせいでその父親と母親の仲を引き裂いてしまった事
殴りつけられる痛みよりも大好きな父親を傷つけているのが自分だという事に
子供はショックを受けました
子供はその時までは父親につけてもらえた自分の名前が好きでした
周りから馬鹿にされても『うるさい!ヒーローみたいでカッコいいだろ!』などと返していました
しかしそれは他ならぬ名付けた父親に真っ向から否定されました
『何が正義だ!お前は不義の子じゃないか!
真逆だろう!そんな名前になんかするんじゃなかった!』
子供は何一つとして父親に必要とされていない事に気づきました
子供の中の大事なものはそこで音を立てて崩れ去りました
子供は父親の気を引くために家事をするようになりました
しかし一度もそれを褒めてもらえる事はありませんでした
父親の暴力はその日以降子供の体が大きくなるまで続きました
外には目立たぬように 主に腹を狙って
学校にも救いはありませんでした
普通から外れたものを人は徹底的に嫌いました
出る杭は打たれるのです それが望んで出たわけでなくても
そこでもやはり名前が邪魔になりました
人の集まる所には捌け口が必要でした
子供はその標的になりました
最初の頃はそれに対して反発もしました
しかし反発すればするほどその被害は大きくなって子供に戻ってきました
逆らう事の無意味さを知り子供は何もかも諦めました
逃避先は空想の世界にしかありませんでした
それは誰でも平等に楽しむ事ができるものでした
子供はその他大勢の中に何の違和感もなく混ざり 溶け込む事ができました
幸いな事にお金だけは不足なく父親は家に入れてくれました
子供は次第にそれに夢中になり 他の事はどうでもよくなっていきました
「…とまぁこんな感じで俺は立派なオタクとして育っていったわけですが。」
「いつもお調子者みたいにしてるのは何なの?演技?」
「うーん完全に演技ってわけでもないんですよ。半分演技で半分素っていうんですか?
処世術として続けていくうちにそれが素になっちゃったというか。理不尽に対してヘラヘラしてた方が結果的にこっちの被害少なくて済むんですよね。後は現実を空想に置き換えて考えるようになったとかって感じです。その方が楽しく過ごせるんですよ。」
瀬田宗〇郎きゅんよ。君の言ってた事はわりかし正しかった。
俺には志々〇真実も緋村剣〇もいなかったけど。
「本当の貴方はどんな人間なの?」
「そうですねぇ~…甘えんぼで臆病で泣き虫で寂しがり屋で捻くれ者で嫉妬深くて無能でヘタレな面倒臭い奴って所でしょうか?後スケベではありますね間違いなく。」
まだまだあるかもしれんがこんなもんか?
とりあえず碌な人間じゃない事は確かだ。
「長々と語ってつまりは何が言いたいかって事なんですけどね。俺、色々あって人間が嫌いです。自分も含めて。人間だって俺を嫌うんですからお互い様ですよね?出来る事なら人間なんてやめてしまいたいと心の底から思ってます。」
まぁ元の世界の人間とこの世界の人間は全然違うものかもしれんけどな。
魔力0問題もあるし。生物学的レベルから違っても不思議じゃない。
「二つ目に、俺は吸血鬼が大好きです。理由はよくわかんなくて単にフェチズムかなって思ってたんですが、今考えてみればくだらない人間から解き放ってくれる救世主のようなものだととらえてたのかもしれません。」
どっかの作品じゃあ眷属化しようとして対象がDTや処女じゃない場合
人間自体が嫌いで二次にしか興味持てなかったんだよ。DT捨てる機会なんてなかった。
「三つ目です。」
俺は改めてお嬢様に向き直った。
「初めてお会いしたあの日、俺は空想のお嬢様に抱いていた想いを貴方に粉々に打ち砕かれました。威圧された時は怖かったです、本当に。殺されるかとも思いました。
でも怖いだけじゃありませんでした。
畏れっていうんですかね?純粋に格好いいとも憧れのようなものも抱きました。
この人についていければ間違いないというものも。
その後ににこっと笑うのはずるいです。ニコポだとかちょろいとか言われても仕方ないですがやられちゃいましたよ。それに加えて物分かりのいい子は『好き』よ、ですもん。
駄目押しにも程がある。完全にKOされちゃいました。」
目の前で跪く。
「主従の関係でこういう気持ちを抱くって時点でダメなんでしょうけど、無理です。
今まで何度も伝えてきましたがずっと誤解されたままじゃないかと思ってます。
だから俺は理解してもらえるまで何度でも言い続けます。
お嬢様、俺は貴方の事が好きです。大好きです。愛してます。
他の人の事なんて考える余地もないぐらいにぞっこんLOVEです。
貴方の傍で共に生きていたい。
貴方の世界を知ってみたい。
貴方と同じ種族になりたい。
霊夢さんや咲夜さんのように魅力的な人間ではありませんが俺を噛んではもらえませんか?」
伝えたい事は余すところなく全部伝えられたと思う。
人と妖で結ばれないなら簡単な事だ。人が妖になればいい。
お嬢様が手を差し出してくれるなら俺は迷いなくその手を掴む。
「…フランが吸いたがってた時あったじゃない。なんでその時頼まなかったの?」
「妹様じゃなくてお嬢様に噛んでもらいたかったからです。人間を辞めたい気持ちは勿論その頃からありましたが、妹様にしてもらうつもりは微塵もありませんでした。
俺はお嬢様じゃなきゃ駄目なんです。代わりなんて誰にもきかない。
ただ…もしお嬢様が俺は人間のままの方が面白いと思って下さるのであれば、そのままにしておいて頂いて結構です。お嬢様の望みなら俺の願い等よりも優先されると思いますので。」
「…ふふっ。」
顔をあげるとそこにはもう弱っていたお嬢様はいなかった。
新しい玩具を見つけたような笑顔で、俺を見つめてくれていた。
「ねぇポチ。貴方力が欲しい?」
「…お嬢様、それ元ネタ分かって言ってます?」
「元ネタって何よ。悪魔は古来より人をこうやって誘うものなのよ。」
そっか。ジャバ〇ォックは悪魔だったのか。
ちょっと違う気もするがお嬢様が言うんだ、それで間違いないんだろう。
「欲しいです。お嬢様と同じ力が。」
「いいわ。ちょっと痛むけど我慢するのよ?」
そう告げるとお嬢様は俺へ近づき、その首元にがぶりと牙を突き刺した。
がぶり?
そこは可愛らしくかぷっとかじゃないの?
何か凄い嫌な予感するんだけど――――――って
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!!!!
ちょっと待って!?バンパイアキスってこんな激しいの!??凄いぢゅるぢゅるいってるけど!
HPバー9割は吹っ飛んでる感覚あるんだけど!?どんな壊れ技よ!?
どう考えてもこれ食い千切られる勢いなんだけど!??咬筋力に物言わせないで!?
ジャック・〇ンマーじゃないのよ!??ストップ!ストーーーップ!!!
こっそりハグする為に後ろに回してた手はお嬢様の背中をタップする事に使う羽目になった。
「もうなによ?我慢しなさいって言ったでしょ?」
我慢できる範囲をK点越えしておりますお嬢様。
どうしてこうなった。これは甘い雰囲気で終わるところやんけ。
けぷっとしてるお嬢様は可愛らしいんだが俺の返り血で真っ赤に染まってるんだよ。
こぼしすぎやろ。ていうかこの出血量アカンくね?
なんかくらくらしてきたしこれ貧血になってんじゃ。
傷口手で抑えてるんだがぴゅーぴゅー噴き出して一向に止まる気配ないんだけど。
首元の出血ってこんなヤバいの?こんな所怪我した覚えないからわからんのだが。
あ~~……そっか。そういう事か。そういえばそうだった。
お嬢様の異名の一つ、
その由来は吸血鬼としては少食で人間から多量の血が吸えず、吸い切れない血液をこぼして服を真っ赤に染めるため。
そう お嬢様は 直接の吸血が どちゃくそに 下手っぴだった。
あ、やべ意識が――――――――。
おめでとう!
つんでれみりあはでれみりあにしんかした! 以降デレ始めます
こんなんで堕ちるなんてチョロインやんと言われてもしゃーないです これが作者の限界
二人に振られて弱ってたところにクリティカルヒットしたって事で許して
タイトルあらすじ的にはもっとツン期間長くとるべきなんでしょうがすまんネタが出ん
後はまぁさっさと関係すすめんとR-18にした意味いつまでたってもないからね
まだまだそこまでは遠いし 途中でエタったらごめんね
後今回についてはツッコミどころ多々あると思うんで説明という名の言い訳をさせて下さい
どうせ感想なんてもらえないからここで全部ぶちまけちまうぜHAHAHAHAHA
ポチの設定部分に関してですが
まず病的なまでに一途、浮気に対してトラウマを持たせたいという事により生まれに細工しました
母親の浮気さえなければ自分も産まれずにすんだ、父親を傷つける事もなかったという事ですね
一途さは父親譲り 離婚後も妻の事を忘れられないって事にしてます それでより苦しんでいる
父親に対しては自分を育ててくれたという恩もありその点の感謝はしていたり
でも長期間の暴力により心の底から好きとは言えなくなってます 名に関しての恨みもあります
高校を卒業して家を出た以降は一度も会ってなかったりします
そして母親、その浮気相手に対しては憎しみの感情しかありません
殺意を抱いているといってもいい
でもおっぱい星人だったりするのは無意識化に母性を求めているのかも
キラキラネームだといじめられやすいのかっていうのはこれはもう完全に作者の偏見で御座います
後は当然後でおぜうに名付けさせる為の布石にもなるしです
ここまでいけばグレちゃうような気もしますけど
歪みに歪ませてぶっ壊れちゃったって奴にしたかったんですよね
どこかしらイカれた奴じゃないと躊躇なく人間辞めるなんて事できないだろと作者は思ってますし
誰からも満足に愛されなかったせいで物凄く愛に飢えています
認めてもらう事もなかったので限りなく自己評価も低い物になってます
そして3次には人間不信も相まって誰かを好きになる事もできない
全部2次に注いでいた所それをぶち壊したお嬢様に変換されて超絶お嬢様愛するマシーンになった、という感じです
最後になぜオタクにしたかというと上記に加えて後はもうただ単純にパロネタ使いまくりたかっただけですね、その理由付けです
あとはリアルはクソって言葉があるのでじゃあ思いつく限りとことんまでクソにしてやったらどうなるかなってしたらこうなりました
雑~に作ったキャラなので穴ぼこだらけな理論ですが作者の中ではこんな感じです
説明下手ですみません
まぁ理屈なんて滅茶苦茶でも勢いにまかせて納得さえできちゃえばそれでいいのです
ウォー〇マン理論みたいなもん 痛烈な批判でもOKなのでばっち来い お目汚し失礼しました