幻想入りしたオタクは理想の2次嫁にお仕えしたい 作:トテツクlv0,01
翌日俺の体にはまた変化が起きていた。
これは一刻も早く報告せねばなるまいて。
「お嬢様!お嬢様!お嬢様ぁ!!これ見て下さいこれ!」
全力ダッシュで館を駆け回りようやく愛しの人を見つけた所で俺は急いで服を脱ぐ。
「キャアァアア!!な、ななな何してんのよ!?あんたいよいよとち狂ったのね!?」
「いやいやいやいや違います違います!下は脱ぎませんって!見てほしいのは背中です背中。」
なんと可愛らしい悲鳴だろうか。録音したい。
やっぱり昨日の夜の出来事が尾を引いてたりするのかしら。
後で謝っておかなければ。いや本当にそんなつもりはなかったんですよあれは。
しかしお嬢様は一体俺にナニを見せつけられると勘違いしたのだろうか。
いやー全くもって皆目見当もつかないわ。さっぱりさっぱり。
いくら考えてもわからないだろうから是非じっくりねっとりと問いただしたい所さんである。
やっぱりお嬢様ムッツリスケベの気あるんじゃないのこれ。
失礼な、俺は露出狂じゃありませんことよ?
お嬢様が見せろというなら喜んで見せますが。
それより今見てもらいたいのはそっちじゃなくてこっちなんですよ。
俺の背中から翼が生えたのだ。
お嬢様とおそろの蝙蝠の翼が。
こぼすことなくたっぷりと吸ってもらえたのが功を奏したのだと思う。
そこまでは飛び上がりたくなるぐらい嬉しいんだが…いやサイズがね?
早い話がちまっとしてんのよ。全長10cmもないんじゃないかこれ。
リアル蝙蝠サイズと言えばそれはそうなのかもしれないが…。
お嬢様のような幼女にこれなら
お嬢様のような立派な翼が良かったでござる。これが吸血鬼としての力の差なのか。
翼だけでもとっかえっこしてくれませんかね?
どうしろってんだこれ。ポーズ決めてチャームポイント♡とでも言えばいいってか。誰得だよ。
俺のミニマムサイズの翼を見たお嬢様はツボに入ったのか指差してかなり大爆笑されておりました。プギャーって感じ。
「アッハッハハハ!貴方にはよく似合ってるわよ。可愛くていいじゃないそれ。」
「男に可愛いは色々複雑なんですよ…。これ普段はしまったりできないんです?」
そこまで敏感というわけではないが服の中にいれたままだとモゾモゾとして気になるのだ。
このままだと仰向けに寝るのも満足にできないのでは?
お嬢様はどうやって寝てるんだろう。具体的に知りたい。
寝るときの姿勢は勿論寝間着とか下着とか。もしかしたら何もつけてないのかもしれない。
私、気になります!
「そんなの出来るわけないじゃない。慣れればどうってことなくなるわよ。」
「マジですか~…。二次なら結構着脱式だったりするんですけど。」
「服には翼通す穴開けときなさい。そうすれば気にならなくなるから。」
うまくできるかなぁ…開けすぎてスース―しそう。
その辺も咲夜さんに助言貰うか。
しかしこのチビ翼普段から見せびらかす事になるのかー…ちょっと恥ずかしいんだが。
いやこれは俺がお嬢様のモノだって証なんだ。
一体何を恥ずかしがる必要があるのか。
むしろ誇れ。
「後昨日は本当に申し訳ありませんでした。あそこまでするつもりはこれっぽっちもなくて…。
これからもお嬢様に吸って欲しいですし部屋も近くしてもらいたいですし…なんとか許していただけませんか?」
「別にいいわ。それについてはちょっと驚いちゃっただけで怒ったわけじゃないし…うん。」
良かった…なんとかセーフだった。
一週間に一度の楽しみをアレで失ってしまうのは悲しすぎたからなぁ。
実際お嬢様にとって直接の吸血ってどういう扱いになるんだろう。
某ヴァンパイアJKの小鳥遊〇かりちゃんはキスより上に位置づけていたが。
やっぱ単なる食事でしかないのかなぁ。
おやすみの
それはそうと怒ってたわけじゃないならこれは確認しておかねばなるまい。
「良かったぁ~!ところでお嬢様は俺が最初何をするつもりだと思ってたんですか?
いやぁどんな想像をされたのか気になって気になって。そこんとこ詳しくお願いします。」
「…そう、それをわざわざ聞いてくるって事は貴方やっぱり死にたいのね?」
さっきまではにかむような笑顔だったはずのお嬢様が一瞬で無表情になりその瞳からはハイライトが掻き消える。
そして手元に呼び出されるグングニル。
殺気まで漏れ出てきてるんですわ?お?
あかん…調子乗りすぎて地雷踏んだ、特大の。
いやはじめから見えてるぐらいでかいのだったけどさぁ!?
その分報酬も魅力的だったんだよぉ!お嬢様の口から言わせたかったんだよぉ!
でも第六感は反応してないのでまだギリギリセーフだとは思いたい。
ただ対お嬢様の場合いっつも判断が遅いからあてにならねぇんだよなぁ!?
天狗の面被って能力に対してビンタしたいところである。
したらしたで今回はお前が悪いんだろって逆にされ返そうだが。
一応こっちにも言い分はあるんですよ!話を聞いて!
いやお嬢様が俺を好いてくださってるなんてそこまで烏滸がましい事は考えてないっすよ!?
実際振られてるわけですし!そうなったらいいなぁぐらいは思ってますけどねええ!!
俺はそれでも大好きですし愛してますけども!!
お嬢様はアレでしょ!?
俺はどうでもいいけど例の本の影響で性の目覚めが訪れちゃって異性の体に興味津々ってなだけなんでしょ!?精神年齢10歳ぐらいなら思春期真っただ中でも不思議じゃないですもんね!
いや俺からはお嬢様から見せろと言われない限り見せたりしませんから!!ホントに!!
ただ食糧庫の人間とかの俺以外の奴でそういうのを見たりとかはしてほしくないなーって、嫉妬というか心配があっただけなんです!
それはそれとして恥ずかしがるお嬢様を見てみたいなって欲望はぶっちゃけ滅茶苦茶ありました!ごめんなさい!!!!
「そんな事考えてないしするわけもないでしょうがッ!」
言い訳の仕様もないセクハラである。今回は100%俺が悪い。いや今回もか。
必死の弁解でどうにかグングニルは勘弁してもらえたがかなりハードなお仕置きは受けた。
ただ真人間の頃に受けたのと比べれば全然痛くは感じなかった。
痛覚耐性も上がってんのかな?お嬢様が優しくしてくださってるだけかもしれない。
しかしお嬢様にされるとなると責められてるうちにだんだん気持ちよく感じてきてしまうようになるから不思議なもんだ。俺はどちらかというとSだとばかり思っていたんだが…。
我ながらやばい扉を開けちゃったかもしれない。
かなりの満身創痍にまでされたんだが再生力もあがったのか一晩寝たらあっさりと復活した。
RPGの宿屋かな?
いつかはお嬢様と『ゆうべはおたのしみでしたね』したいものである。
ぱふぱふはサイズ的に出来ないんだろうなぁ…。こんな事言ったら間違いなく殺されるな。
尚暴れるだけ暴れたらスッキリしたのか週に一度の吸血と部屋移動に関してはそのままお咎めなしで許された。一度OKしてしまったという負い目もあるのだろう。やったぜ。
館走り回ってる時から分かっていたが身体能力もまたかなり向上していた。
吸血鬼としてはまだまだかもしれないが人間は辞めたと言えるかも。
ただ逆にあり余り過ぎてまだ振り回されてる部分はある。
お皿洗ってる時なんかにちょっと力をこめただけでパキッと割れてしまうのだ。
力の制御にも慣れていかないと…うっかりお嬢様を傷つけたりすることが無いように。
そして太陽光に関してだが案の定ダメになった。端的にいうと当たった部分が燃えた。
即座に灰になるとまではいかず火を消し止めたら火傷程度で済むのはまだまだ人間部分が濃いからだろうか。それでもダメージとしては軽くない。
表面だけでなく体内まで焼け爛れてる感覚があったからだ。
まぁこれも一晩寝れば治るだろう、多分。さきっちょだけだし平気平気。
だが治るからといってかなり痛いし熱いしで自分からめけーも言いつつ人体発火ごっこしたいわけでもないので、昼間に外に出る事は今後控えようと思う。
ちなみに日中の外出がどうしても不可能ってわけではない。
日傘では無理だったが光を完全に遮断すれば一応はなんとかなったからな。
日陰も一応セーフだったし。怖いけど。
こうして自分の身になってみると日傘一本で普通に出歩けるお嬢様の異常さがより際立つ。
苦手じゃなく大嫌いなだけで済ませられるアーカー〇の旦那なんかはマジでぶっ飛んでんな。
あれセラ〇も日光平気だったりすんのかしら?
お嬢様って吸血鬼ランク的にはどのぐらいなんだろうなぁ。
比較対象であげるならキスショット・アセロラ〇リオン・ハートアンダーブレード辺りか?
あれも丁度500歳ぐらいだって話だし。あれ鯖読んでるんだっけ?まぁいいや。
お嬢様とどっちが優れてるかとかはわからんが、眷属として俺と阿良〇木パイセンで比較するなら間違いなくパイセンのが上だと思う。
あそこまでのパワーもスピードも再生力も今の俺にはないものだ。
いやー別に自分から誰かと戦ったりするつもりはないんだけどさ。
お嬢様の敵が現れたら力にはなりたいじゃん?後妹様の遊び相手も務めれるかもしれないし。
それともし村人Aとか催眠おじさんなんかが竿役で現れた場合全力でブチ殺す為もあるな。
自分の事棚に上げておいて何言ってんだこいつってなもんだけど関係ねぇ。
その時にはお嬢様からこいつは殺すなって言われる前に始末する必要がある。
備えあれば憂いなし。腕は磨いておかなければ。
ひとまず春休みのパイセンぐらいを目標として定めておこう。