幻想入りしたオタクは理想の2次嫁にお仕えしたい 作:トテツクlv0,01
翼が生えてからというもの俺は魔力らしきものも感じ取れるようになった。
体内に意識を向けてみるとポワッとしてあったかい物があるのだ。多分これだと思う。
それをぐっと手のひらに集中してみると弾も出た。
これでようやくやられっぱなしだった妖精メイド達にも一矢報いてやれるぜフハハハハ。
いや自分から仕掛けたりはしないけどね?一緒に掃除すると決まって絡んでくるんだもん。
ノロいノロい、今の俺なら5匹ぐらいまとめてかかって来ようが相手出来るぜ!
これは反逆行為ではない、撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ!
だけど妖精メイドもピンキリで全然敵わない奴もまだいる。俗にいうエリート部隊って奴だ。
自分じゃ敵わないからって上に助けを求めるのはやめろぉ!
いや虎の威を借る狐なのは俺も人の事言えないけどさぁ!
弾のばら撒きが尋常じゃない。EXパッチェさん直前に出てくるような奴だろこいつ。
耐久力も高いし。
俺も何発か被弾したが幸いピチュる事はなかった。
片腕はオシャカになったけどな。
真人間の頃なら転げまわって喚き散らすぐらいの重傷だが今ならいてーな畜生ぐらいで済んだ。
相応に知力も高いのかやられたのやり返しただけって話せば分かってくれたけどさ。
今までは逃げてばかりだったのが不味かったんだろうと思う。
実力を示した事で下っ端妖精メイド達もある程度いう事を聞いてくれるようになった。
やっぱ幻想郷ではある程度ガツンといわせなきゃいけない部分もあるんだよ。うん。
力こそが正義、いい時代になったものだ。今は悪魔が微笑む時代なんだ。
とまぁ少し調子に乗ってはみたものの今の俺の実力は中雑魚ってなもんなのかな。
原作でいうとひまわり妖精ぐらいか?こぁちゃんにはまだ勝てんだろうなぁ。
あの時は
いやマジで自分から仕掛けたりはしないけどね?中ボスぐらいにはなりたいなぁってだけで。
…俺こんなに好戦的な奴だったっけか。なんか血の気多くなってないか?
掃除も一段落して時間が出来たので図書館に向かう。
パッチェさんに魔力の事を詳しく聞くためだ。
あの人に借りを作るのはひっじょーーに怖いんだが他に適任もいないしなぁ。
それに飛べるようにもなりたいし。翼が生えた今なら不可能じゃないと思う。
まぁ翼の有無なんてぶっちゃけ関係ないのかもしれないけど。
幻想郷の少女達はそんなもんなくたってひゅんひゅん飛んでるわけだしさ。
図書館につくとお嬢様もいた。
親友の近くはやはり居心地がいいのか暇潰しによく来るんだとか。
ロケットの事でも相談してたんかな?まだ作り始めてはいないようだけども。
お嬢様普段どんな生活してんだろうなぁ。一日中付きまとって把握したい。
あかんこれじゃストーカーや。神鬼『レミリアストーカー』や。
「その腕どうしたのよ?」と聞かれたがちょっと妖精メイド達とじゃれてただけです。
来る途中にも徐々に回復してたのかもう普通に動くんで心配いりません。
やっぱ再生力もあがってんな。
まぁそれは今は置いておくとして。
「パチュリー様、俺多分魔力を自覚できるようになったんですよ。弾も出せるようになりましたし。良ければ魔法について少し教えていただけませんか?」
「嫌。面倒だし。読書の邪魔しないで。」
あっはーん付け入る隙がなし。
そんな事言わずにお願いしますよ~。頼むよ~。
「今度白黒来た時には俺も微力ながら協力しますから。
或いはまた何かの実験台にされても…そっちは出来ればもう嫌だけど。」
「ふーん…いいじゃない面白そうだし。減るもんじゃないし教えてあげなさいよパチェ。」
おおうまさかのお嬢様からの援護射撃が。
あの時とは逆のパターンになった。これは有難い。
「ふぅ…レミィがそこまで言うならまぁいいけど。貴方が理解できるとは限らないわよ?」
まぁそりゃそうだ。魔法の深淵がどうこういわれてもIQ低い俺ではついてけない。
出来るだけ馬鹿にも分かりやすい感じで噛み砕いてお願いします。注文多くてさーせん。
「基本はまず体内の隅々にまで魔力を行き渡らせる。そしてそれを体外にも纏わせるの。
自分の魔力で覆った部分が多ければ多い程威力も高くなるし射程距離だって伸びるわ。」
ふむふむ…。
とりあえず言われた事からやってみようと自分の魔力に集中してそれを薄く薄く伸ばしていく。
まだまだ俺のMP量は低いのかこれだけでも結構きつい。
「そして具現化する事象を明確に想像する事。これが何よりも重要。魔法はイメージ。」
「詠唱とかは必要だったりしないんですか?」
「それはあくまで補助ね。それでイメージをより固められるならした方がいいわ。
スペルカードルールなら呪文名を宣言したりはするけれど。別にそんなのなくたって魔法は扱える、こんな風に。」
そういうとパッチェさんはお手本とばかりに手元に七つ、それぞれ色の違う球を浮かべて、それらを回転させたり捻りを加えたりと不規則に動かした。
おおぅ綺麗…。やはりとは弾幕は美しさも重要なのか。
これ全部別属性だったりすんのかしら。簡易的賢者の石っぽい。
しかしこれ7つ同時詠唱してるようなもんか?頭の中どうなってんだ?
どんなマルチタスクしてんだよ。流石に魔法のエキスパートはとんでもねぇな。
感動してるとパッチェさんはむっきゅんとドヤってた。そんな顔もするんですね貴方。
大体イメージは掴めた。妄想力にはそれなりに自信あるからな。
で、俺はこう解釈した。
なんとなくハンタの念能力っぽくねと。特に纏。
精孔の有無だったりオーラと魔力の違いはあったりするけども似たような感じでいけるんじゃねーかと。普通の弾撃ちは放出系、グングニルやらレーヴァテインは具現化系、属性魔法は変化系、
後で水見式でもやってみてもいいかもしれない。
「試し打ちは床に向けてやってもいいです?」
「本に当てなければ好きにしていいわ。直るし。」
許可も出たのでまずは魔力を拳に集中させて床を殴りつけてみる。
新米吸血鬼パゥワーで多少床は凹んだがそれだけだ。
うん、特にパンチ力が増大したとかはなかった。流石にそこまで同じじゃないか。
本番は次だ。
拳に集中させた魔力を薄く全身に行き渡らせてから脳内で完成図を描く。
無詠唱でもいけるらしいが声に出した方がいいらしいし初心者らしくいこう。
やっぱ最初は国民的RPGの基本呪文からでしょう。
「メラ」
告げるやいなや手元に浮かび上がる火球。
それは少しの間留まった後、狙った床に着弾した。
奇跡も、魔法も、あるんだよ。…これ俺が出したんだよな?
うおおおおやったぜ一発目から成功するとは!めでたくなんちゃって魔法使いは卒業だ!
これならいつでもルイー〇の酒場にお呼ばれ出来るな。お嬢様捨ててなんて行かないけど。
次にティンダーやファイアも試してみたが同様に火は出た。
ティンダーは指先にシュボッと灯る程度、ファイアは狙った地点からボワッと燃える感じだ。
ついでにイメージだけメラで口からは「ファイア」と唱えた場合はメラっぽい火の玉が出た。
ブレがあるのか最初のと比べるとちょっと弱まってた。
イメージさえしっかりしてればマジで詠唱なんてわりかしどうでもいいんだな。
逆に詠唱だけで何でも撃てるなら
後はインディグネイションもいけるな。
まぁそんな超威力魔法とか仮に撃てたとしても持て余すだけでどうすんのって話なんだけど。
いいじゃないちょっと考えるぐらい。男なんていつまでたっても心に厨二は飼ってるもんなのさ。
人生を楽しく生きるコツは童心を忘れねーことだよ。もう妖生かもしれんが浪漫には抗えない。
実際にはそんなのはどう足掻いても無理だったんだけどさ。
既にメラミで躓いた。
俺のレベルが足りないのか消費MPが足りないのか、それともイメージが不完全なのかはわからないがとにかく発動はしなかった。
そこからはとりあえず思いつく限りの自分の知っている魔法、呪文、必殺技なんかを手当たり次第に試してみた。結果反応があったのは主に三種。
初めの火魔法、次に水魔法、最後にトベルーラだ。
他はうんともすんともいわない。俺に適性が無いって事なんだろう多分。
血を操る魔法とか実に吸血鬼っぽくてカッコいいし使いたかったんだけどなぁ。残念。
クリエイト・ウォーターで手元から水出す俺にお嬢様はドン引きしてた。
曰く「吸血鬼の癖して水魔法とかあんた頭おかしいんじゃないの…?」との事。
絶対にそれをこっちに向けるなとも釘を刺された。そっか流水弱点もあるんだったな。
誤爆しないように気を付けとこう。
トベルーラに関してはほんのわずかに浮いただけ。
飛ぶってイメージをいまいち固めきれてないのかもしれない。
これもうちょい突き詰めてぇなぁ。
「魔力量増やすのってどうすればいいんです?」
「使っていくうちに自然と鍛えられるわよ。後は貴方の場合ならレミィに噛んでもらえばいいんじゃないの。」
吸血鬼深度が上がれば魔力量も増えるだろうってのは道理だ。
そこはお嬢様に一肌脱いでもらうわけか。別の意味で脱がせたい。
でもほんと張り切りすぎないで下さいね。
前の吸血の日はお茶だけでなく実は食事まで抜いてお腹を空かしてたそうで後で咲夜さんに俺がしっかり睨まれた。すいません。
お嬢様にそこまで強いるのは自分としても望まない。ほんと控えめの練習台でいいんです。
ただハグはさせて下さい。最早それが生き甲斐になりつつある。