※この作品はR-18です。

幻想入りしたオタクは理想の2次嫁にお仕えしたい   作:トテツクlv0,01

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門番さん 門番さん

大体数時間ぐらいだろうか。

ぜえぜえと息を切らせながらも進んでいると遠目に見えていた建物もようやく全貌が明らかになっていく。

こんなところにポツンと一つだけある異質な赤いーー紅い豪邸。

門越しに見えるその景観は見慣れたようでいつもとはどこか違う形をしていた。

そしてその門の前に立つ緑の服のお姉さんが一人。

赤い髪の両側に三つ編みを垂らし龍の字の入った緑のZUN帽を被るその姿はコスプレにしては完成度が高すぎる。

目を閉じたまま腕を組んでいる為に確認できなかったがとても大きなモノを持っていらっしゃる事は間違いないだろう。

ここまで情報が揃えばいくら馬鹿な俺でも察しはつく。

彼女は紅魔館の門番、東方紅魔郷3面ボスの紅美鈴さんだ。恐らく本物の。

 

 

湖近くの赤っぽい建物って時点でまさかなーとは思ってたんだよ

うっひょおおおい転移は転移でも幻想入りじゃねーか紅魔館ktkr!!

やっべえ夢の続きってレベルじゃねぇぞ!うまくすればおぜうさまにだって会えるかもしれん!!

我が愛しのレミリア・スカーレットお嬢様に!

声優のあてたもんじゃないリアル声だって聞けるかも!??

触るのは流石にアウトだろうなぁああでも許してもらえるもんなら触りてえなあああああ!!!

 

 

これでテンションが上がらないって方が嘘だろう。

勘違いされないように先に言っておくと俺は東方projectという作品自体は別にそこまで好きではない。STGだって苦手だし。あ、曲は割かし好きよ?

何故そこまで入れ込むのかそれは自分にだってわからない。

ただ彼女を知った時はそれはもう衝撃が走ったのだ、これが恋かと。

単に吸血鬼フェチというのもあるかもしれない。

〇ーカードの旦那やセ〇ス、デ〇トリや〇フィーちゃんと挙げれば大体好きなキャラだ。

何だか吸血って行動が好きなんだよね、相手の血液取り込んでごっくんするとかエロくない?

単純な食事として以外にも作品によって催淫効果もあるとか親愛の情とか関わってきたりするのも面白い。

後は考えられるのは何だ?見た目か?確かにロリっ子は好きな方ではある。

しかしロリで吸血鬼というだけなら妹様に始めエヴァン〇ェリンや〇野忍と他にだって候補はある。だというのにそちらはあまり気にならなかった。

無論嫌いというわけではないあくまで普通の好きレベル。

だがレミリア・スカーレットというキャラクターに対してだけは話は別だ。

彼女を主に据えられた物であれば大体の作品は集めまくった。

目の届く限り、資金の許す限りイラストや動画、ゲームに小説とジャンルを問わず楽しんだ。

ただしふたなり物テメーはダメだ。生やすな。

そうして二次に夢中になりすぎて原作を放り出した結果、東方はにわかだがレミリアお嬢様だけは不動の二次嫁という妙なオタクが出来上がった。

 

 

 

十数分程奇声を上げながら降って湧いた可能性に狂喜乱舞しているとようやく頭が冷静になってくる。そして同時に自分が大失態をやらかしたことにも気が付いた。

 

 

 

ーーバッッッッッカじゃねーの俺!?

何もかも門番さんとファーストコンタクト成功させてからの話しだろうが!??

完全に精神異常者じゃねえか千載一遇のチャンス棒に振る気か何やってんだボケ!!

怪しい者だって始末されたらがめおべらだろうがそんなん死ぬに死にきれねぇだろ!

冷静になれ!クールだクールにいけ!コンテニューなんかねぇんだぞ!?

何を犠牲にしてでもパーフェクトコミュニケーションしてみせろ!

 

 

 

ふと振り替えれば彼女は腕組みをしたまままるで微動だにしていなかった。

手を振ってみるーー無反応。

はは~んこれはアレやな?寝てるな??

 

 

正直助かった。

おかしな行動を見られていては第一印象マイナススタートは不可避だったろう。

寝息までは確認していないが多分大丈夫だと信じるしかない。

起きていない今のうちに考えをまたまとめておこう。

俺は幻想郷に来た。ここまではいい。

次に考えなきゃならないのは一体どんな幻想郷に来てしまったかだ。

原作だって言ってしまえばただの創作物の一つだ。

そこに世界があるというのであれば二次創作だってまた同じと考えたっておかしくない。

そして東方二次といえばそれはもう数えきれない程の種類がある。

原作じゃない幻想郷に来ている可能性だってあるのだ、比率的にそちらの方が大きいかも。

めーりんだって寝てたしな。

二次ネタなら大体寝てるが原作の方だと多分寝てる描写はない…はず、あるかもしれない。

話は通じる方で描かれる事が多いからいけるはずだ、そうじゃないと困るんだが。

 

ギャグ時空や恋愛モノのような緩めの世界なら少しは気楽になるんだが…原作の方だとより大変かもしれない。

なにせ結構グロいのだ。

紅魔館にしたって食糧庫に人間を詰めてるやら人間を材料にケーキを作るだのカニバリズム待ったなしな事があったはずだ。二次にそれがなかったとは言わない。

外来人の扱いはどうだったか…確か人里の人間は食べちゃダメみたいな約定?があったはずだ。

身を守る為に人里の人間だと偽るか?…否だな。

証明できるようなものも何もないし嘘をついて後でバレた方が信用は落ちそうだ。

であれば外来人であることの説明か、何をどうやって話したものか…はてさて

 

 

 

 

とりあえずーー起こすか?

話をするにしてもそれをしなきゃあ始まらない。

さっきの奇声でも無反応だった事からして声掛け程度では効果は薄いだろう。

肩でもゆすってみるかともう少し近づこうとした時ーー俺の第六感が全力で警鐘を鳴らした。

 

 

即座にバックステップして様子を見るも彼女は全く動かない。

…ただの勘違いか?なんだ?

いやそんなはずはない、今のはさっぱりわからんがとにかくヤバかった。

さっき森の方に感じたような嫌な予感がビンビンした。

危険を察知する程度の能力でもどっかで得たとか?

それならマジで有難いんだが…

 

 

逆鱗に触れないよう出来るだけ小さな小石を探してから肩辺りを狙ってひょいと投げてみる。

すると彼女の腕がぶれーーパァァァンと良い音をたてたと同時に粉砕された。うわぁーお。

 

 

 

……えっとあの、裏拳?

うんとりあえず見えませんでしたね。

まず運動エネルギー的におかしいよね、弾き飛ばすならわかるよ?

何をどうしたら小石が砂になるのかな?わけがわからないよ。

一つだけわかるのはあのまま近づいていれば小石じゃなく俺の頭か体が爆散していたって事だ。

ピチュるってレベルじゃねーよHAHAHAHA笑えねぇ。

 

 

 

一気に頭が冷えた、冷やされた。

今のうちに逃げる?どこに?

この第六感を信じるのであれば森にだって命の危機はあるはずだ。

ルーミア辺りとエンカウントして頭からいただかれるのかもしれない性的じゃない意味で。

こちらから起こすのは無しだ危険すぎる。

さっきの小石だってギリギリかもしれないんだ。

これ以上ヘイトを稼ぐ可能性のある事はしたくない。

ならもう自然と起きるのを待つしかないじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

あれから何時間ぐらいたったろうか。

もう日も沈みかけているというのに門番は今も眠ったままだ。

実は睡眠じゃなくて瞑想とかそういった類なんじゃないか?

流石にここで夜を迎えるのは避けたい、野宿なんてした事ないし。

抱き枕カバーの中に入って寝袋代わりにする?流石にねーよ、暖もとれんだろ。

その前に異性の目に届く可能性のある所で使用する程俺は勇者ではない。

待ち時間にお宝を確認する事もしていない。

うっかり見られて好感度ダウンなんてことは絶対に避けたいからだ。

 

流石に腹も減ってきた。

コンビニで買った豚生姜焼き弁当をつつく。

貴重な食糧だけれども抱え落ちするよりはいいだろう。

最後の晩餐にしては安っぽすぎるな、せめて鰻弁当ぐらいにしておくんだった。

それに飲み物もなぁ、コーヒーだけじゃなくお茶も買っとけばよかった。

本来は部屋にあるのを飲むつもりだったしなぁ…。

そうして弁当を食べ終わり缶コーヒーに手を伸ばしたところで門番の方を見てみると、いつの間にかその額にナイフが突き刺さっていた。

 

「うおわあああああ!??」

「痛っつーーー…え!何!?」

 

ほんの僅か目を離しただけでいきなりなんで殺人事件起こってんの!?

そうしてばっちり合う目と目。

加えてこの場には俺と門番さんの二人しかいないわけでして…つまり

 

「いや違う違う違う俺じゃない俺は何もやってない!」

「えっと…これですか?あ、大丈夫ですよいつもの事なので」

 

平気そうな顔をしてナイフをすぽっと引き抜く。

そしてもう片方の手を額に当てぽうっと淡い光を放った後に傷はもう残っていなかった。

ホイミ?或いはチャクラとか軟気功?とにかくそういう感じの技だろう。

気を使う程度の能力ってそういう事もできるのね武術の達人すごい。

 

幸い犯人扱いはされずに済んだようだ、危ないところだった。

しかしギャグ表現ではよく見る光景でもリアルではとんだ衝撃映像じゃないか。

お陰で心臓ばっくんばっくんだ。

血だらけなのもあって正直見ているのもきつい。不意打ちグロやめてくだしあ。

 

「うっっぷ…えとあのすいません。ハンカチは生憎手元になくてティッシュしかないんですが…もしよければこれで血を拭いてください、全然足りないとはおもうんですけど。」

 

「ああどうも有難うございます。その…ところで貴方は誰ですか?人里の商人さんというわけではありませんよね?どうやってここまで?空を飛んでこられたとか?」

 

「ええっと順番に答えますね。俺ーあ、いや私は外来人、です。幻想郷の外から来た人間、と言えばいいでしょうか。人里の人間ではありません、商人でもないです。転移してきた場所が森の外の広場でそこからは歩いて来ました、空は飛べませんね多分」

 

「はぁ……?」

 

 

一応正直に話したが疑いの目は避けられない。

いやしょうがないだろう、言ってるこっちだって意味わからないんだ世界越えてきたとか。

やっぱり証拠が必要だよなぁ何かないか何か。ええっと後はーー

 

「それでですね大変厚かましい願いなのですがここで一晩宿を借りられないかと思いまして…ええっとこれなら多分幻想郷にまだ無いものだと思います。館のお嬢様への説明にお持ちください。」

 

 

 




〇が多くなりすぎた
あれ普通に書いてるのもあるけどどっちがいいんだろよくわからん。
とりあえず他作品のキャラは歯抜け入れときます念のため。
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