幻想入りしたオタクは理想の2次嫁にお仕えしたい 作:トテツクlv0,01
「……ちょっと時間下さい。まだ見せてもいいのと絶対ダメなのと分けますから。」
「絶対ダメなのってなんでよ?いいからこっちは全部見せなさいって言ってるの。2つ目の話で外の世界の物あるなら出しなさいって伝えたでしょ?なのにまだ隠してたのねあんた」
無理に決まってんだろッ!!!
相手500歳だろうが精神年齢10歳ぐらいの幼女ぞ?
『キャベツ畑』や『コウノトリ』を信じてる可愛い女のコに無修正のポルノをつきつける~的なもんやろ。海苔でがっつり修正入ってるけどさ。
いや流石にそこまで初心じゃないか?
いくらなんでも500年生きてるならそういう話の一つや二つぐらいあるだろう。
耳年増ってケースもあるし。たかがR-18だ。500歳ならほらなんの問題も…問題しかねぇわ。
どっかの誰かの裸ならともかく本人そっくりのってのがもう完全にアウト。しかも手持ち全部。
ダメだわ、どう足掻いても見られた時点でGAMEOVER不可避。
「何をどう言われようとダメなもんはダメですこればっかりは。その理由も後で説…めい……すると思うんで、多分。待ってて下さい」
未来の俺何とかしてくれ!俺はもう諦めた!
とりあえず少し離れた場所まで行かせてもらって荷物を広げる。
ホントは見えない場所まで行けたらいいんだがそれすると逃げるつもりかってなりかねん。
ただこれぐらいの距離だとがっつり見えてそうなんだよなぁ。
吸血鬼の視力って半端ないはずだよね。セラ〇とかめっちゃ狙撃してたし。
一応は自分の体を壁にして分別していく。
それでも他に覗き見る方法はあるのかもしれないがこっちから見せていないって形が重要だ。
一般誌が26冊に対してR-18本が12冊。大体2:1か。
それぞれを袋に分けていく。一般誌でも内容ヤバそうな奴はR-18側に混ぜ込んで。
その中でも絵柄が可愛め且つギャグ系やほのぼの日常系の、とにかく当たり障りのなさそうなのを3冊ピックアップ。それを手持ちに戻っていく。
「いやあの隠してたってわけじゃないんですよホント。ただこれをいきなり見せるのは混乱しか招かないわけで。さっき自分の世界にはお嬢様達が出てくる話があるっていったじゃないですか?あれが実は大層人気な作品でしてこれらはその二次創作?で伝わるのか?ファンブック?とにかくそういう感じの物ですハイ…」
渋々と受け取りに来た咲夜さんに3冊とも手渡そうとすると一瞬目をクワッと見開かれた。
え!?何怖っ!?
気のせいじゃないよね今の。すぐ元に戻ったけどさ。
一応大丈夫な方の袋も一緒に渡す。大事なもんなんだから後で絶対返してくれよ頼むから。
それをお嬢様とパッチェさんに一冊ずつ渡して咲夜さん自身も読み始める。
パッチェさんも読むのかなと思ったらしっかり読んでるわ。
さっきまでの本は脇に置いてる。薄いからこっちを先にと思ったのかな?
漫画も案外いける口なのかもしれない。
「で、まぁそのそこで俺はお嬢様の大ファンって話に戻ってくるわけでして…今あるのはお嬢様が主役になってる本ばっかりです」
「ふぅん…あ、霊夢も出てるのねこれ。知らない顔も結構いるけど。」
パラパラとページめくるお嬢様の反応は案外悪くなさそう。
自分を主役に据えた話ってのは幼い感性だとより面白いのかもしれない。
興味なさそうな顔してるくせに翼はパタパタ動いてるのがもうほんと可愛い。好き。
犬の尻尾みたいなもんなのか?体は正直だぜぐへへ的な。
あ、そうだわこれは聞いとかないと。
「そうそう、今のお嬢様の反応で思い出したんですけど異変って今どこまで起こってるんです?」
自分が知っているのは紅魔異変だけではない、幻想郷には様々な異変が起こっていたと話す。
が、別に「な…なんだってーー!!」というような反応はない。当たり前である。
スペカルールが浸透してからというもの異変というのは解決側とのプロレスのようなもの。
正しい意味で弾幕ごっこ。ごっこ遊びなのである。所謂ガチじゃないのだ。
それでもこっちからしたら超常の力のぶつかり合いなわけだが。
当人達からすれば「ふ~ん、そうなの」程度のものらしい。
とりあえず紅の後は妖で合ってるよな。
確か冥界の桜を咲かせる為に幻想郷中の春度とやらを集めていたとかなんとか。
だからいつまでたっても暖かくならなかったんだっけ。
そこまで話すと咲夜さんが「それならひと月前に解決してきた」と教えてくれる。
とりあえず手持ちの情報とすり合わせる。
えーっとボスはレティ、リリーホワイト、アリスにプリズムリバー三姉妹、あとはみょんとゆゆ様か。
妖はそんなにやってないからスペカもあんまり覚えてないんよな。
記憶にあるのはくろまく~と、斬れぬものなどあんまりない、ぐらいだ。
あれ?咲夜さんルートだと違うんだっけ?ほとんどない?ないったらない?
ダメだわかんね。
それでも咲夜さんから「全部が全部同じじゃないけど一致する部分が多いわね…」と言ってもらえた。多少は話の信憑性上がったかな。
ああさっきも言ったように俺はもう原作まんまの世界とは思ってないよ。
ただ前提知識あるんだから比較ぐらいはする。
そうそう、EXについても聞いたがそっちには全く関わってないらしい。
ゆかりんの方には霊夢さん達が行ったのかね。それともまだ起こってないのか。
「で、その次はどんな異変になるのよ」
「ええっとそれの後は永夜異変っていって」
ーーーーーそこまでよ。
おおっとここでインターセプト。
その台詞で割り込んでくるとはAAまで一緒に思い出しちゃったじゃないか。
しかし凄いなこれ。離れてるのに声が耳元から聞こえてくる。
風魔法のちょっとした応用って奴か?魔法って何でもありだな。
ちなみに声質は割とおっとり系だった。
「私も話を鵜呑みにしたわけじゃないけど、未来になりえる事柄なんでしょう?それは。なら私はこれ以上知るべきじゃないと考えるわ。話は勿論本についてもね。」
そういって同人誌を咲夜さんに渡すパッチェさん。そしてまた元の本に取り掛かると。
知識人的には本来の流れを無視するような事はナシらしい。
或いは単にネタバレは嫌だって話か。知るべき時に知れとか言い換えるとそれっぽいな。
でもこれはいい流れだ。
ここでお開きになってくれれば最悪の事態も回避できる。
「ほらお嬢様、パチュリー様もこう仰ってますし今日はもうこの辺りにしておきませんか?」
「勝手に話を終わらせないで頂戴。私は全部見せろと言ったの、その両腕で抱えてるのもこっちに寄越しなさい。」
ちくしょう逆効果だ!
予想以上にのめりこんでたのかさっきの三冊だけじゃなく渡した袋からも出して読んでたみたい。
咲夜さんと妖々夢の確認してる間もずっと黙ってたしな。
でどうせそっちに隠してるのも面白いんでしょう?って感じだ。
完全にロックオンされてる。逃げられない。
どうする。どうする。
俺だけじゃどうしようもない。
ならもうどうにかしてくれそうな人に縋るしかないじゃないか。
俺はダッシュで駆け寄ってそのままワ〇リーよろしくジャンピング土下座を敢行した。
「パチュリー様助けてください!俺はまだ死にたくないんです!どうかお慈悲を!お慈悲を!」
※コミケエアプなんで数量や割合がおかしいかもしれません 適当です