※この作品はR-18です。

TS提督は、ふたなり艦娘に愛され過ぎている。   作:クソザコナメクジ

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提督「それでも僕は堕ちてない」


3.風呂と4P、あとおしおき。

 またややこしいことになってきた。

 シャワーから放たれるほかほかの湯を頭から浴びせられる。すぐ後ろには暁が僕の髪を丁寧に洗っており、僕の右腕を雷が胸に抱き寄せて肌を擦り合わせる。そして私の左足の太腿を股に挟み、くぐもった吐息を零すのは響だ。白い湯気に混じって濃厚な女の子の匂いと、陰茎の濃密な臭いに満たされる浴室に頭がくらくらとする。この三姉妹、全員が股間に生やした陰茎を私に押し付けている。三人共に指輪をしているので性欲というか、下心というか、そういうのが駄々漏れだ。それでいて電と負けず劣らず、愛されているって分かるのが厄介過ぎた。これで誰かを四人の中から誰かを選べっていうのであれば、それはそれで厄介な話ではあるが、六駆の四姉妹は既に談合済み。これから先、電を四人も相手にしなくちゃいけないって考えると、それはそれは厄介な話になってくる。

 果たして僕は近い将来を思って、どのような反応をすれば良いのだろうか? 可愛い嫁を四人も持てる事を嬉しがれば良いのか、それとも精力旺盛な旦那様の相手をし続けなければならない事を嘆けば良いのか。憂鬱な思いをする私の事を知ってか知らずか、私に纏わりつくように抱き締める三姉妹、質は違うが電と負けず劣らずの好意と愛情に頭が可笑しくなってくる。

 雷はピンと勃った僕の乳首を指先で弄り始めるし、響は身を寄せて、首筋をチロチロと舐めてくる。あまりにも自然な動きに抵抗する間もなくて「ん、くぅ……っ」と喘ぎ声が漏れた。そして背後から耳を咥えられて「ひゃあっ!?」と女の子のような悲鳴が上がる。いや、女の子なんだけど――思わず、口元を抑えて、パクパクと口を開閉する。ドクン、ドクンと胸が鳴る。聞き慣れない自分の声が、なんだかとても恥ずかしかった。私の体に纏わりつく三姉妹は唖然とした顔を浮かべた後で、にんまりと小悪魔染みた笑みを浮かべる。画面越しでは、世話焼きで包容力のあった雷が「提督さん、感じちゃったの?」とクスクスと肩を揺らして笑ってみせた。「電には酷いことをされたんだよね? 大丈夫、私達はちゃんと気持ちよくしてあげるよ」と囁きかけてくる響にゾクゾクと身を震わせる。今でもかなり気持ち良いんだよ? 後ろの暁は僕の体を抱き締めたまま、暫くなんの行動もしていなかったが「そ、そうよ! 私達に任せたら提督さんなんていちころなのよ!」と強がってみせた。

 この四姉妹の中で暁の思考は癒しだ。最初も髪を洗ってくれていただけだし、耳を喰んだのも僕を誘惑する二人に嫉妬して対抗しただけだったりする。

 

「うん、天然は強いね。同じことを私がやってもあざとくなる」

「暁も良いけど、雷のことも見てくれないと……もっと凄いことするわよ?」

「なんだか馬鹿にされてない? 子供っぽいって思われてない?」

 

 僕の思考も四人にだだ漏れなのがなんとも厄介なところでもある。

 んーっ、と真一文字に口を縛って返答に窮すれば、雷が右腕を抱き締めたまま右耳に、響が左膝に跨ったまま左耳に、それぞれが口元を近付けて、ふぅーっ、と息を吹き掛けてきた。なんだ、これ! なんだ!? ゾワッと背筋が震えて、ゾゾゾゾッと擽ったさが全身を駆け巡った。「提督さんは、あんまり興味がないジャンルだったわね?」と雷が八重歯を晒しながらケラケラと笑ってみせる。「へえ、本当に効果があるんだね」と響が人差し指の裏で僕の顎を押し上げる。僕のことを堕とそうとする二人に比べて、「えっ、なに!? なにが起きてるの!?」とあたふた顔を真っ赤にする暁は本当に癒しだ。そんなことを思っちゃうから「イ……ギッ!?」と左右の二人からキュッと乳首を抓られた。

 プシュッと股間から何かが飛び出して、高くなった体温の幾つかが体外へと放出される。

 ふるふると僅かに身を震わせた後、くたっと脱力して背中の暁に体重を預ける。呼吸が荒い、胸の動悸が収まらない。後ろを見上げると暁が心配そうに私を見つめ返してくる。左右の響と雷は楽しそうに私の事を見下ろしている。頭一個分から半個分、背の高い彼女達に囲まれるのは本当に圧迫感がある。彼女達の体は気持ち良くて柔らかい、それでいて温かくて心地良かった。暁が後ろから抱き締める形で僕のお腹を優しく撫でた。おへその下辺りをトントンと叩かれる。振動が子宮に響いた気がして、んッ、と身を捩る。僅かな硬直の後、手の腹で優しくお腹を押し込まれた。気持ち良い、心地良い。チョロチョロと股下に温かい液体を感じ取る。ふるふると身震いする。僕を取り囲んだ三人が僕の顔ではなくて、股下の方に視線を向けていた。

 あれ、僕……今、お漏らししてない? 手で隠そうとしたら暁に手首を掴まれて、そのまま頭の横まで万歳させられる

 

「あッ! だめ……と、止まら……ふ、あぁぁぁ……」

 

 隠すこともできず、晒された痴態を三人――いや、四人に興味深く観察される。

 雷は庇護欲から身を震わせて興奮し、響は僕の痴態を知ることで嗜虐心を満たした。暁は他者の排尿という秘された光景を目の当たりにした事そのものに身を昂らせている。そして、三姉妹によって好き勝手に弄ばれている私のことをガラス戸越しに見せつけられて、歯ぎしりを立てながらも確と性欲を昂らせているのが電だった。ガラス戸の向こう側にて、電は三姉妹によって全裸で正座をしたまま、私達の情事を見続けるという罰を与えられている。僕も罰の内容をひとつ、決めても良いってことだったので自慰を縛らせて貰った。おかげで電は自らを慰めることもできず、だらだらと涎を流しながら食い入るように僕の痴態を見続けている。その必死さが可愛かった、電は何時も必死なのが可愛かった。

 ふと、電と視線が合う。白い湯気が篭る浴室、視界の悪さが僕を大胆にさせたのか。それとも我慢を強いられた電を哀れんだのか、もしくは歯を食い縛る程に三姉妹を妬み、痴態を晒す僕に恨みをぶつけてくる癖に、必死な顔で目の前で行われる情事を視界に収める彼女に絆されたのか。僕は排尿を終えた股を電に向かって開き、笑みを浮かべてやった。

 恥ずかしい、恥ずかしいのに気持ち良い。恥ずかしいのが気持ち良い。

 現状でも痛々しいほどに勃起していた電の陰茎が、みちみちと更に膨れ上がる。勃起し過ぎて、電の思考に痛みが伴った。

 

「提督さん。これだけのレディを三人も相手にしといて、蔑ろにするのはよくないわ」

 

 暁が片手で僕の顎を掴んで、喉を反るようにぐいっと顎を上げさせられる。

 逆さまの暁は不機嫌そうに私を見つめて、そのまま唇を奪われた。欲望のままに舌を絡め取られる、舌を伝って暁の唾液がたっぷりと注ぎ込まれる。「暁、抜け駆けはいけないわ」と雷が僕の右耳に「積極的な暁も珍しいね」と響が僕の左耳に口を添えて、くちゅり、と冷たいものが耳に差し込まれた。くちゅくちゅという粘着的な水音が脳を犯す、侵食する。ビクンと跳ねる体は三人の艦娘によって抑え付けられて、暁には顎を掴まれたまま、お腹を優しく撫でられる。雷に右乳首を指先で弾くように、あるいは指先で押し潰すように弄ばれて、左乳首を響に摘まれて、抓られて、残った手で左太腿の内側を指先でツーッと沿わされる。右太腿を雷の手が優しく撫でる。くちゅくちゅという音が脳に反響する、暁が必死に僕の舌を絡めて吸った。優しい刺激、弄ばれる肉体に全身は震えて、何処かに強い刺激が与えられる度に体が跳ねた。呼吸がままならない、酸欠で思考に白いモヤが掛かってくる。左太腿に這わされた響の指先が、右太腿を撫でる雷の手が、僕のお腹を優しく押す暁の手が、まるで示し合わせたかのように僕の秘部に触れる。

 三人が視線だけで互いに互いを見つめ合ったのが指輪越しに伝わってきた。

 

 クチュッと――暁が私の陰核に、雷が私の縦筋に、響が僕の膣口に、それぞれの指が触れる。

 

 その瞬間、体が大きく跳ねた。

 限界まで反り返る肉体。それでも三姉妹は僕を離さず、各々の欲望のままに僕を蹂躙する。プシュッと尿道からおしっこ以外の何かが放たれた。ビクビクと痙攣する体を三人は容赦なく蹂躙し、暁の喉元しか見えない視界にチカチカと火花が散った。

 それから、どれだけの時間が過ぎたか。

 気付いた時にはプレイマットの上で俯せに寝かされていた。僕を取り囲むように、見下ろすように三人が立っている。雷が濡れた指先をペロリと舐め取る、響が嗜虐的な笑みを浮かべる。暁が僕のことを気遣いながらも隠しきれない性欲にモジモジと太腿を擦り合わせる。反り勃つ陰茎は三者三様、電のは真っ直ぐに固くて太かった。対して雷のは反るように曲がっており、響のはカリ首の部分がエゲツない程にくびれている。そして暁のは勃起した状態でも皮を被っており、鈴口の部分だけが顔を出していた。それぞれの先端から透明の我慢汁が垂れ落ちる。濃厚な雄の臭いがする。鼻先にツンとくる刺激臭、正直なところ、好きな臭いではない。

 でも、それが興奮した体には丁度良かった。

 今から僕は蹂躙される、今から僕は輪姦される。彼女達が満足するまで、何度も何度も何度も犯される。やばい、体が震えてきた。ぶるりと身震いしたソレは、恐怖からではなく、武者震いに近いものだった。あれだけ体を重ねた電が見てる前で好き勝手にされる。この肉体にも慣れていた。言っちゃ悪いけど、電よりも雷と響の方が上手いし、気持ち良かった。女として堕とされているのがわかる。少なくとも、今から僕を犯す肉棒が、性的なものに見えてくる程度には準備が整っていた。

 堕ちるのは気持ち良い、壊されるのは気持ち良い。

 男の尊厳とは、また別に、いや、むしろ、自分が男としての自覚があるから、女として犯されることに興奮する。

 誰からが良い? と指輪越しの問いに僕は、ただ笑みを深めた。主導権は握りたくない、三人の好きなようにして欲しかった。蹂躙されたい、陵辱されたい。もっと恥ずかしい目に合わせて欲しい。これから先、もう真っ当に生きられないくらいに貶めて欲しかった。社会的な死には、きっと最高の悦楽を伴っている。

 三人は互いに見合わせて、じゃんけんを始めた。

 

「嫌な時は、ごめんなさいって三回続けて謝るように」

 

 そう言った口で響が僕の唇に陰茎を押し付ける。

 俯せな僕のお尻を掴んだのは暁だ。はぁっ、はぁっ、と荒い息を立てている。我慢汁塗れな響の陰茎を掴んで、その裏側の根本に鼻を押し付ける。電に合わせたのか三姉妹の陰茎には、陰嚢が付いていた。陰茎と陰嚢の境目に顔を埋めたまま、すぅーっと深呼吸をする。一度、二度と響で肺を満たす、臭いで肺を犯す。これから僕を犯すものなんだって、しっかりと意識付ける。もっと恥ずかしいことがされたい、もっと恥ずかしいことがしたい。でも、どうすれば恥ずかしい目に会えるのかわからなくって、とりあえず、根本から先端まで舌を合わせて、響の鈴口をチロリと舐める。くうッ! という声と共に響が僕の頭を抑えた。そんなことをしなくても大丈夫だよ。でも、そうしてくれた方が無理やり感があって興奮する。チュッチュッと肉棒を口吸いした。

 後ろでは暁の両手が僕のお尻に添えられて、陰茎の先端が膣口に宛てがわれる。「本当に大丈夫なの?」と困惑する暁がもどかしくって、ふりふりと軽くお尻を振ってみる。「提督さん、ノリノリじゃない」と雷の嗜虐的な声にキュンと胸が高鳴った。トントンと雷がお尻の付け根、仙骨辺りを指先で叩く。僕は猫じゃない。でも、動物として扱われるのも気持ち良い。

「ふあっ! あ……ッ!」という声が上がり、僕の中に暁が突き入れられた――その時、お尻を掴んでいた手がズルリと滑り、ズン! と全体重を乗せた一撃が子宮口を突いた。「あッ!」と体が反り返る。不意の一撃は容易く僕を達しさせた、入念に準備させられた肉体は初めて膣イキを達成する。視界が真っ白に弾ける中、乱暴に頭を掴まれて、グイッと喉奥深くまで陰茎を押し付けられる。吐き気がする程の粗雑な扱いにビクンと身が痙攣した、尿道から透明の液体がプシャッと放たれる。迸る快感に脳が焼ける、状況が整理できない。それでも本能が響に服従する、舌先で響の裏筋をなぞるように刺激する。前からも後ろからも貫かれて、まるで串刺しにされているかのような気分だった。そんな自分の姿を想像するだけで、また軽く達した。トントンと仙骨を叩かれる、ビクビクと肉体が痙攣する。気持ち良いが蓄積する、気持ち良いが溢れ出す。堕とされている、貶められている。ふぅーっという息遣いと共に暁のものがゆっくりと引き抜かれて、少し間が空いた後で、ズンと最奥まで突き落とされる。「お゛ッ!」という女性にしては野太くて下品な声が響の陰茎を咥える口から漏れる。響は自分から動かない、ただ頭を抑えつけるだけだった。上目遣いに見る響は熱の篭った吐息を零しながら、無表情に私を見下してくる。さっさとしろ、と言われているようで興奮した。響に御奉仕する為、必死になって、むしゃぶりついた。しかし背後から子宮の奥まで響く一撃を、断続的に与えられて響への御奉仕が遮られる。何度目かの重い衝撃の後、達して体が反り返り、思わず響の陰茎を口から離してしまった。海老反りになって上がった顔、響と目が合った。響は一瞬、逡巡するように視線を巡らせた後、パンと僕の頰を叩いた。響の僅かに不安に満ちた顔、「あッ!」と体が大きく跳ねて、また尿道から潮が吹き出した。ビクンビクンと痙攣する体、チカチカと点灯する視界の中で手探りに響の陰茎を探り当てる。そして咥え込んだ。今度は絶対に離さないように、しっかりと吸いついた――ズン、と重い衝撃が快感を伴って背筋を迸る。それでも口だけは離すまい、とズゾッと響の陰茎を思いっきり吸い込んだ。「ぐッ……それは、で……ふあッ!」という響の声と共に欲望が放たれた。口の中が精液で満たされる、生臭さに満たされる。蒸せ返るような濃厚な臭いは、まるで質量を持っているようで、暴れる陰茎を必死で舌と口で抑え込んだ。暁に膣を貫かれる、同時に響の陰茎を吸い込んだ。「あ、またッ! ……んんッ、そんな……ッ!」勢いが衰え始めていた陰茎からゼリー状の濃厚な精液がビュルッと吐き出される。響の陰茎を咥えたまま、必死で飲み込もうとして、また暁に膣を突かれた。中途半端に飲み込んでいた精液が逆流し、ブッと鼻から吹き出した。ビクビクと体が痙攣する、快感というよりも肉体の限界から、グリグリと押し付けられる暁の陰茎から温かい液体が注がれた。出されている、暁の精液が中に出されている。上も、下も、精液に満たされている。意識してもいないのに、口も、膣も、精液を搾り取ろうと陰茎を締め付けていた。

 グルンと視界が暗転する。力尽きて、プレイマットの上に倒れ込んだ。

 少し遅れて、私とは別の二人分の崩れ落ちる音がした。

 

†

 

 目の前で想い人が犯されている。

 気持ち良いが伝わってくる。私の知らない顔を見せて、私の知らない反応をして、快感に堕とされる様をガラス戸越しにまざまざと見せつけられていた。それを見せつけられて、嫌なはずなのに、悔しいはずなのに、私の陰茎は痛いほどに勃起している。裏筋の皮に引っ張られて、千切れそうなほどに興奮していた。口と膣から静液を溢れさせる提督さんの体を雷は軽々と持ち上げると、ガラス戸越しの私の前まで提督さんを後ろから抱えたまま連れてくる。

 介護用のエッチな椅子に座り、気絶し、微動だにしない提督さんを背面座位で膝上に乗せる。

 

「電、お仕置きの本番はこれからよ?」

 

 提督さんのポッカリと空いた膣に反り返った陰茎の亀頭が宛てがわれる。

 私以外の精液が詰まった想い人の膣口を見せつけられて、私が挿れた時はまだ抵抗のあった膣口に亀頭の先端が入る。ほんの少し前までは私以外は誰も受け入れたことのなかった癖に、提督のソコは雷の陰茎を容易く受け入れた。くぅん、と身を震わせる。私の時は快感で身悶えすることもなかったのに、雷のは挿れられただけでビクビクと体を痙攣させる。

 意識を失ったまま、気持ちよさそうに喘ぎ声を漏らす。

 見るに耐えない、聞くに耐えない。それでも目の前の光景から目を逸らすことはできなかった。

 愛しているのです、大好きなのです。他の誰に犯されたとしても、その想いが変わることはない。愛しい提督さんが他の誰かの手によって汚される様を目を見開いて見つめた。大切にしたいという想いがあって、大事にしたいという想いがあって、でも滅茶苦茶にしたいという想いがあって、壊したいという想いもあって、好きで好きで堪らなくて、どれだけ汚されても、穢れても、提督さんは綺麗で可愛くって、愛してるって気持ちは留まることを知らずに溢れ続ける。

 ゆっくりと提督さんの腰が持ち上げられた、そして落とされる。雷の陰茎が膣壁を抉っているのが、提督さんのぽっこりと膨らんだお腹を見れば嫌でも分かった。提督さんの下品な喘ぎ声と共に、尿道から潮がプシュッと噴き出す。それはガラス戸を汚し、ゆっくりと垂れる。提督さんの愛液、無意識の内に体は前のめりになり、提督さんが欲しくってガラス戸に舌を這わせる。届かない、味わえない。1cmにも満たないガラスの境目は、私と提督さんを絶望的に隔てていた。

 雷の陰茎に突き刺されたまま、ぐったりと脱力した提督さんが薄らと瞼を開ける。

 

「あ、あれぇ……いなづまぁ……どうひて、そこにい?」

 

 無意識なのか、ぽっこりと膨らんだお腹を撫でながら蕩け切った顔でそう告げる。

 

「提督さんは今、雷のお嫁んさんよッ!」

 

 雷が提督さんの腰を持ち上げると再び奥深くまで落とした。

 

「あ、あッ!? ……ガッ! ……あひッ、ふあっ! んぁあッ!!」

 

 提督さんがガクガクと全身を震わせながら、顎の先まで逸らした。

 その唇を雷が上から抑えつけるように奪い取る。後ろから抱き締めながら、まだ収まりきっていない陰茎を提督さんの膣に全て収めんと、ぐいっと上から下に押し込んだ。提督さんが全身を跳ねさせる、それすらも雷は抑え込んだ。爪先までピンと伸ばした姿勢で、くちゅくちゅと唇同士の隙間から粘着質な音が漏れる。

 雷が私を見る。挑発的な視線を向けた後、見せつけるように提督さんの口を貪った。

 見てられない、心が苦しかった。涙がポロポロと溢れ出るのに、自らの陰茎は痛いほどに勃ってて、目の前の光景から目を背けることができなかった。二人の情事を喰い入るように見つめる。次に二人が唇を離した時、キラキラと輝く透明の糸が二人を繋いでいた。提督さんはもう自らの足では立つことも、座っていることすらもままならないようで、雷に体を預けながらズルリと身を落とす。あっ……という満足げな嬌声と共に、雷の陰茎が根本まで収まった。はひっちゃったぁ……と提督さんがうっとりとした笑みを浮かべてみせる。

 真っ赤な舌は口の端から零れて、収めることもできない有様だった。

 

「まだ……まだよ!」

 

 雷が腰を上げる、雷に預けていた提督さんの体が前のめりになった。

 足の先が地面から離れる。雷の陰茎だけで支えられた下半身、ビタンと提督さんの両手がガラス戸を叩いた。ガラスに提督さんの額が擦り付けられる、ガラスの向かい側で私も額を擦り付ける。

 1cmにも満たないガラスの境目は、未だ私と提督さんを絶望的に隔てている。

 

「いなじゅま! おかひゃれてりゅ、ぼく、おかひゃれてりゅ! あッ……あはぁっ! 見て、見てッ! きもちいいぼくを見てッ!」

 

 パンッという乾いた音が響いた。

「お゛っ!」という提督さんの喘ぎ声が漏れる。雷が腰を打ち据える、その度に提督さんがバタバタと足を動かした。笑っているのか、泣いているのかわからない顔で大凡、人間が出して良い声じゃない悲鳴を上げる。「まだよ!」と雷が腰を叩きつけた。おぐッ! お゛っ! あがッ! と提督さんの股下から黄色い液体が垂れ流される。「まだまだよ!」と雷が何度も腰を打ち付けた。ひぃっ! ふひぃッ! と提督さんが半目になりながら歯を食い縛る。指輪越しに提督さんの気持ち良いが伝わってくる、提督さんが気持ち良いだけで埋め尽くされる。

 快楽に堕とされる様をまざまざと見せつけられて、それでもなお、陰茎に込み上がってくるものがあった。

 

「で……出るわ、受け止めなさい!」

 

 雷がぶるりと身を震わせる。ごぷり、と提督さんの子宮に精液が注ぎ込まれる。

 提督さんの膣が雷の陰茎を締め付ける。それが指輪越しに、嫌というほどに伝わってきた。気持ち良いと、好きと、愛している。ぐちゃぐちゃの劣情が入り混じって、体を内側から提督さんが雷に染め上げられる。ボテっとしたお腹に収まり切らなかった精液が、提督さんと雷の接合部からボタボタと溢れ落ちた。

 そんな提督さんの姿を見て、射精した。

 はちきれんばかりに膨れ上がった陰茎からゼリー状の白濁とした液体が、ガラス戸に叩きつけられる。触ってもいないのに提督さんの痴態を見せつけられているだけでビュッと、ぶびゅうっ! と今までしてきた中で最も濃い精液が提督さんの顔を目掛けて発射された。

 1cmにも満たないガラスの境目が、私と提督さんを絶望的に隔て続ける。

 

「ふひ……ふへへ……ごめにゃひゃい……ぼくぅ……いかじゅちのものにぃ……にゃっちゃってりゅう……」

 

 プッツンと糸の切れた人形のように崩れ落ちる提督さんの体を雷が抱き起こして、再び背面座位の姿勢に戻る。

 

「提督さんは、電よりも雷の方が良いみたいね? もっと、もーっと私を頼っても良いのよ?」

 

 そんなことを口にしながら接吻を交わす。私に見せつけるように唇を絡めた。

 むわりとする異臭、ガラス戸にねっとりと付着する精液。それを鼻先で感じ取りながら、あまりの惨めさに涙が溢れて止まらなくなった。届かない、手を伸ばせば、すぐ届く距離にいるはずの提督さんに手が届かない。

 ごめんなさい、口から零れたのは謝罪の言葉だった。

 

「ごめんなさい……ごめんなさい、なのです……もうしないのです、抜け駆けなんてしないのです……許してほしいのです……お願いします、なんでもします……だから、どうか、もう、おしおきは止めてほしいのです……」

 

 もう耐え切れなかった。

 んーっ? と雷は考え込む仕草を見せた後で「それじゃあ」と雷は深い笑みを浮かべる。

 ガラス越しに私が出した精液をなぞり、こう告げた。

 

「今、出した精液を全て掃除したらこっちに来ても良いわよ? 勿論、自分の舌でね」

 

 そう云うと提督さんを陰茎で貫いたまま、ひたひたとプレイマットの方へと戻って行った。

 眠っていたはずの響と暁が起き上がってて、二人を迎え入れる。提督さんはプレイマットに仰向けに寝かされて、引き抜かれた雷の陰茎に「うお゛っ!?」と身を震わせる。溢れ出す精液の量は、とても一回で出す量には思えなくて、それが治まる前に響が提督さんの足の間に身を入れる。暁が提督さんの口に陰茎を充てがえば、提督さんは抵抗ひとつ見せずに暁の亀頭を舐めた。

 犯される、また提督さんが犯される!

 ガラス戸にへばり付いた精液に顔を寄せる。蒸せ返るほどの生臭い悪臭に、うっ、と吐き気を催した。これを舐める? 自分のものを自分で舐め取る? あり得ない、絶対にあり得ない! 全身が拒絶反応を見せる。しかし、指輪越しに強烈な快楽が提督さんから流れてくる。見れば、響が提督さんに腰を打ち据えていた。あっ、あっ……提督さんが汚される、一度、私に寄せられた心が三人に染められちゃう! それは、それだけは……しかし、いや、でも! 舌先を出しながら恐る恐ると自らの精液に顔を寄せる。思わず嘔吐く濃厚な雄の臭い。どうして、こんなことを……と涙が溢れ出す。気持ち悪い、気色が悪い。そうやって臆せば臆すほどに提督さんは三人のものになっていく、だから、私は自分のものに舌を当てる。

 

「ん……うぇ……ふぐっ……ん……」

 

 不味い、舌先に乗せた精液は半固形状で小さな生白子のように悍ましい。恐る恐ると口に含んだ、ゾゾッと血の気が引いていくのを感じ取る。拒否感から、ふるふると体が震え出す。それでも必死で飲み下せば、ビクンと胃が伸縮した。両手で口を押さえて、戻しそうになるのを必死で堪える。あ……うぅ……あぁ……前を見据える、精液はまだ1%ほども飲み込めていない。その先では雷と響、暁が代わる代わるに提督さんを犯している。臆している余裕はない、嫌がっている時間はない。溢れる涙を調味料に、顔をガラス戸に押し付けて自らの精液を舐め取っては飲み下す。一気に飲み込むと戻してしまうから少しずつ、口に含んだものを小分けにしてじっくりと飲み込んだ。胃に精液が溜まるのが分かる、精液が消化されるのが分かる。自らの精液が細胞が再構築されるのが分かる。うっ、何度も嘔吐きながらもゆっくりと確実に、悪臭を放つ精液を嚥下する。小さくげっぷする、鼻先にツンとした生臭い精液の臭いが逆流する。挫けそうになる。でも提督さんが達する度に、中に出される度に、堕ちていくのが分かったから立ち止まっている時間はなかった。

 

「ふえ……ん……ちゅっ……うえぇ……ん、ちゅっ……ふぐっ……」

 

 顔中を自らの精液に塗れさせながら飲み下す。

 胃もたれがする、胃がムカムカする。

 ふらり、と縺れる足元でドンと両手でガラス戸を叩いた。

 

「飲んだ……のです! 全部! 飲み干したのです! だから入れてください! お願いなのです!」

 

 早く、早く! 提督さんの下に!

「ほんとに飲んだんだ」と響が引き気味に答える。暁が同情的な視線を向ける横で雷が立ち上がり、そしてガラス戸を開ける。むわりとくる雄と雌の入り混じった淫臭、早く提督さんの下へ……と駆け出した足元を誰かが引っ掛けた。

 ずてんと前のめりに倒れる。

 

「反省はまだよ? 提督さんにした仕打ちは、この程度では済まされないわ」

 

 雷の感情が篭らない声。

 ゆっくりと後ろを振り返れば、ビキビキに勃起させた陰茎を私に見せつける。

 じわり、と嫌な汗が滲み出る。だらだら、と背筋の汗が止まらない。

 

「提督さん、ひとりだと私達の相手は辛そうだから……休憩代わりに電にも相手をしてもらおうかしら?」

「い、嫌なのです……それだけは、勘弁して……欲しいの、です。…………せめて……初めては、提督さんに……」

「その提督さんの初体験を台無しにしたのは誰だったかしら?」

 

 にんまりと笑みを深める雷、逃げ出そうと手を伸ばすも両足を掴まれてしまった。

 

「提督さんと同じ痛みと苦しみを……今から全員で百回犯すから覚悟するのよ」

 

 ゾクッと背筋が凍りつくような怖気を感じ取った。

 無理やり仰向けに転がされる。そのまま雷は私の足の間に腰を潜り込ませた、雷の凶悪なソレをお腹に当てられる。精液と愛液でドロドロになった陰茎がピタンと私のお腹を叩いた。やだ……やだ! やだやだ! やだやだやだ! 初めて、提督さんと……その為に残してきた処女なのに、道具だって使わず、自分で指を入れたこともほとんどない!

 雷がゆっくりと腰を引いた、反り返った陰茎が私の縦筋に添えられる。

 そうして当てがわれて、嫌とか、そういった次元の話ではないことを察する。あまりにも大き過ぎる。これは無理だ、入らない。絶対に入らない! 殺される、雷の陰茎に殺される! サアッと引いていく血の気に必死になって首を振ったが、しかし雷は私の腰に添えた手に力を入れる。そして、ゆっくりと先端を膣口に差し込んでいった。

 ミチッ、と肉の裂ける感覚がした。

 

「……まっへ、まっへ、いかじゅち……!」

 

 提督さんが暁と繋がったままで叫んだ。

 

「らめ、それはだめ! いなじゅまは僕の! 雷も! 僕以外としているところを見たくない、させたくない!」

「……提督さん、悪いことをした子は懲らしめなきゃいけないんじゃないかしら?」

「それでも、それなら、僕がやる! 僕にやらせて……雷は手を出さないで!」

「んー、でも、提督さんは皆とするのに、私達は提督さんとだけって狡くないかしら?」

「……それなら僕、雷とだけしない」

 

 雷は溜息を零し、パッと私の腰を手放した。

 

「電、命拾いしたわね」

 

 でも、と底冷えするような笑顔で続ける。

 

「これでおしおきが終わったわけじゃないのよ?」

 

 何処から取り出したのか、新しい装備カードを片手に持つ雷の姿に身震いする。

 どうやら私は怒らせてはいけない相手を怒らせてしまったようなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




雷「寝取りではないわ、提督さんシェアよ!」
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