───赤羽家菩提寺、参道。
「ふふふ、ほんとバカな女。あんな男のどこがいいのかしら、アハハハハ!」
大門さやかはシロのもとに戻りながら、ひとり思い出し笑いをしていた。全く脈のない男に入れあげるしおりのことが哀れで滑稽だった。
これで潮田渚の身柄と引き替えにわたしはシロに取り立ててもらえることになる。もうさやかに用はない。使い道が済んだということだ。
「そうだ、あいつもついでに始末してもらおうかな♪」
「そうはいかないわよ」
「…な、なにっ!?」
さやかが急いで振り返ると、かつての上司矢田桃花が立っていた。
「抵抗は無駄、おとなしくお縄に付きなさい。温情をかけてもらえるように頼んであげるから」
「フンッ、余計なお世話だわ!いつまで先輩面するつもり?わたしはとことん悪の道でのしあがるのよ!」
ブンッ…!ブンッ…!
さやかは鎖鎌を構え、鎖の先の重り(分銅)を振り回し始めた。
「考え直して、さやかちゃん」
「うるさいッ!!死ねッ…!!」
ビュッッ…!!
唸りをあげて飛んでくる分銅。当たれば一撃で頭蓋骨を粉砕する威力がある。桃花は屈んでそれをかわすと、すかさず刀を抜いてさやかに斬りかかった。
ガキンッ!ビュンッ…!キーンッ!
さすがに鎖鎌を得意と自称するだけあって、さやかは桃花の鋭い斬撃を受け止めると、逆にわずかな隙を狙って次々と急所に刃先を繰り出してきた。
接近戦なら小回りの利く鎌が有利だ。
ビュンッ…!シュッ!
桃花のお腹のレオタード生地に切れ目が走る。
「っ…!」
怯んだその隙を狙って、鎌の刃先が桃花の二の腕を掠めた。
シュバッ…!
「うッ…」
桃花は急いでバック転をしてさやかと距離をおくと、傷に手をやり、具合を確かめた。お腹はかすり傷で少し血が滲む程度だが、二の腕は少し傷が深い…
「アッハッハ!驚いたでしょ、わたしが本気を出せばこんなもんよ」
「さやかちゃん、本当に最後の忠告よ。こんなことはもうやめるの」
「はあ…?意味わかんない」
ブンッ…!ブンッ…!
低く唸る鎖分銅、にらみあうふたり。
「仕方ないわね、残念だけど本気でいくわ」
「そうかい?だったら今度こそ死ねえッ…!!」
ビュンッ…!!バシッ!グイイッ…!
桃花はさやかの投げた分銅をわずかな首の動きだけでかわすと、勢いのついた鎖をつかんでそのままグイッと引っ張った。
「うわッ…!?」
体勢を崩したさやかの手から鎖鎌がすっぽ抜ける。
「ああッ!?し、しまっ…!」
さやかはあわてて取り返そうとして逆に桃花に斬られそうになり、急いで刀を抜いて構えた。
「ご自慢の道具はもうおしまいね。さあ、ここからが本番よ」
「く、くそッ…!」
さやかは焦った。矢田桃花は赤羽家くノ一で一番の剣術使い、まともに闘って勝てる相手ではない。
「ち、畜生ッ!畜生ッ…!!」
取り乱したさやかが乱暴に刀を振り回したその瞬間、桃花の渾身の刃があっという間に胴体を斬り裂いた。
ズバッッ…!!ブシュウウウウウッ…!!
「ぎゃああああッッ…!!」
パックリと開いた傷口から飛び散る血飛沫。
「う、うそ…、こ、この…、わた、しが、こんな…」
フラフラと左右に揺れたあと、大門さやかはドサリと地面に倒れた。あっけない最期だった。
………
───お堂の地下室。
「んっ…んむ…!んんッ…♥️」
ぼくはいまくノ一の神崎さんを壁に押しつけてキスしている。
例のクスリを無理やり吸わされて身体の力を失ったぼくは、一度射精したことで再び自由を取り戻すことができた。
ところが激しい性衝動は収まるどころかより爆発的に込み上げてきて、ぼくを行動へと駆り立てる。
「あ、あん…♥️だ、だめ、元締!んんッ…」
レオタードの上から乱暴に神崎さんの慎ましやかな胸を揉み、
神崎さんはここしばらく速水さんの代わりでカエデ姫の護衛を務めているけど、普段はぼくの秘書のような仕事をしている。
由緒正しき神社の娘で、かつては城下一の美少女としてカルマ様の側室の話も出ていたらしい。
「んッ…はああ…♥️んんッ…」
ぼくは両手で彼女のお尻をさすると、より深く舌同士を絡めあった。
結局、正室が決まってないのに先に側室を娶るわけにはいかないという殿の問題もあって、その話は消えたと聞いている。
その後自分から志願してくノ一となった神崎さんは、めきめきと頭角を表し、いまや誰もが一目置く存在となった。
「ぷ、ぷは…♥️な、なぎさ…」
トロンと潤んだ彼女のきれいな瞳…
美人で頭がよくて、とても頼りがいのある彼女だけど、ふとした時に見せるこういう女の子の表情がとてもかわいい。
ぼくはこれからそんな彼女のだれも見たことのない
腰を下ろして両膝をついたぼくの目の前に、だれも汚したことのない彼女のVゾーンがある。
ゴクッ…
ぼくは神崎さんの太ももを少し開かせて顔をうずめ、白レオタードの上から彼女の秘部にねっとりと舌を這わせた。
………
───浅野家城下、瀬尾智也の邸宅。
キーンッ!シュバッ…!ズブッ!
「ひッ!?ひいいいッ…!?」
ドサッ…!
速水凛香は屋敷を縦横無尽に動き回り、土屋果穂と戦いながら同時に次々と周囲の敵を屠っていく。
「うおりゃあああッ…!!」
ブンッ…!ブンッ…!
土屋の鋭い鉤爪が速水の肩を掠める。二度三度と斬撃をかわし、刀で受けとめてから土屋の腹を蹴り飛ばす。
ドスッ…!
「げふッ…!」
尻餅をついて転んだ拍子に、鉤爪が腕から抜けて庭に落ちた。焦った土屋はあわてて刀を抜く。
すぐそばで敵と戦っていた倉橋が駆け寄ってきた。
「わたしが引き受けます!お急ぎを!」
「わかった、あとはお願い!」
瀬尾に逃げられては元も子もない。土屋のことは倉橋に託して屋敷のなかを急いで捜すことにした。
シュッ…ズトトッ!
危ない…!長廊下に出た途端、足元に鋭いクナイが飛んできた。
シュッシュッ…!
お返しとばかりに速水が投げた二枚の手裏剣は、吸い込まれるように廊下の先に飛び込み、左右に潜む敵の顔面に見事突き刺さる。
ズブッ!ズトッ…!
「ぎゃあ!?」「ひぎいッ!?」
ひるんだ二人をすかさず斬り倒すと、背後の壁に小さな扉が現れた。二人はこの入り口に配置された護衛だった。
ガキンッ!ブンッ!キーンッ!
同じころ倉橋は土屋と激しく剣撃を交わしていた。
バキッ…!!
「あッ…!」
突然倉橋の刀が折れ、先端が畳に突き刺さる。
ま、まずい…!
「おやぁ?もうおしまいかい、わたしが引き受けるとかなんとか大口叩いてたくせにぃ、いひひひッ!」
「くっ…」
「ほうら、さっさと死ねえッッ…!!」
ビュンッ…!
倉橋は土屋が刀を突き出した瞬間、速水との会話を思い出した。
『もし手ごわい相手と交戦中に自分の刀が折れてしまったら…』
倉橋は速水に教わった通り、土屋の刀の末端部にある
「ああッ…!?」
倉橋はそのまま刀を奪い取ると、掬い上げるようにして土屋の下腹部を切り裂いた。
ズババッッ…!!
「うぎゃあああああッッ…!!」
飛び散る血飛沫、土屋はフラフラと倒れた拍子に上半身で障子を突き破ってそのままガクリと絶命した。
「ああ…!」「つ、土屋さま…!」
リーダーを失って動揺する敵のくノ一たち。
カタン…
速水が扉をあけると目の前に真っ暗な階段が現れた。
(きたな…ククク)
階段の踏み板の下には、槍を構えた敵のくノ一が潜んでいて、速水が真上に来るのを今か今かと待ち構えている。
ギシ…ギシ…
(よし、はやくこい…)
踏み板にはのぞき用の小さな穴と、真下から槍で突くための穴が開いている。
ギシ、ギシ…
速水が階段を半分ほど上がったそのときだった。
(いまだ!死ねえッッ…!!)
ズブブッ…!!
槍を突き上げようとした瞬間、突然頭上から刀の先が降りてきて、くノ一の頭頂部に突き刺さった。
「げふッ…!?」
ズズ、ズ……ブシュッ!!
刀の先が顎の下まで貫通する。
「あが、がッ…!?」
ズシュッ…!ドドッ…
速水が刀を抜き取ると、くノ一の倒れた音が足下から響いてきた。
「ほう、やるな。その罠を見抜くとは」
屋根裏部屋の奥から男の声。
「…あんたが瀬尾ね?」
柱にもたれたその男、胡散臭そうな目付きに大きな鼻、厚い唇のその顔は、まさしく菅谷の描いた人相書きそのものだった。
「女狐、名はなんという」
「名乗るほどの者じゃないわ」
「ふん、まあいい。どうせ貴様も刀の錆になるだけだからな」
「ずいぶんと威勢がいいのね」
「当たり前だ、俺を誰だと思ってる」
瀬尾はフフフと笑うと組んでいた両腕をだらりと垂らした。
「いつでもこい、居合で勝負だ」
「……」
速水はため息をついて刀を鞘に戻した。
互いに手を伸ばせば届くぐらいの距離。瀬尾は意識を集中し、速水を一瞬で右肩から左脇腹にかけて袈裟斬りにする情景を思い浮かべた。
よし…!もらった!
シュバッ!ズバッ…!!
「…あッ!?」
勝ちを確信して刀に手をかけた瞬間、あっという間に自分が先に斬られた…それもX字の袈裟斬りで。
「…ば、馬鹿、な、こん、なはず、が…、ぐおおッ…!?!?」
ドサッ…!!
あっけなく斃れた瀬尾に近寄ると、速水は襟元についた家紋の水晶を回収した。
………
───再び、お堂の地下室。
ズリュッ…、ズプッ、ヌプッ…、ヌチュッ!
「あはあッ…♥️あんん、ひゃあん…!(す、すごく…気持ちいい…)」
ぼくはいま神崎さんと正常位でセックスをしている。
地下室を満たす、彼女の清冽な花のような香り。
神崎さんの蜜壺は予想通り
でも何度か入り口を抜き挿ししているうちに彼女も気持ちよくなってきたのか、愛液で滑り始めると蜜壺のなかもいい感じにほぐれてきた。
今度は逆にぼくの肉棒をしっかりと握りしめて離そうとしないんだけどね。
うぐッ…き、気持ちいい!!
ズプッ!グプッ…!ヌプッ!ブプッ…!ジュプッ!
「あんッ♥️あんッ…!そん…な、に、激しく、突いちゃだめえ…!(お、おへその奥まで当たってる…!)」
普段とても真面目な神崎さんが、こんな淫らな表情をするなんて信じられない気分だ。
「だめとかいいながら、ぼくの腰にしっかりと両脚を回してるのは誰なんだい?」
「ち、ちがうの、あんッ♥️(気持ち、い、いい…!)」
遠慮なくこのぼくの肉棒に酔いしれてくれたらいいよ?もっともっと気持ちよくさせてあげるからね…!
「ほら、スパートいくよ!」
パンッ…!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
「やんッ!あッ!あんッ♥️…は、激し、い、んあッ…だ、だめえッ!(あ、ああ…な、なにかくるッ!)」
ドチュッ!ドチュッ!ドチュッ!ドチュッ!
突くたびに肉棒の先が神崎さんの子宮の入り口に当たっている。彼女の身体がぼくの白濁した子種を待ちわびているんだ。
「あんんッ♥️きっ…きてッ!なぎさッ…!!」
「うんッ…!い、いくよッ…!」
あああッ…!!いッ…イクッッ!!
ブビュッッ…!!ドピュドピュッ!ビュルビュルッ…!ビクンビクンッ!ビュルビュルッ…!
はあッ…!はあッ…!はあッ…!
ふうう…だ、出しちゃった、か、神崎さんの
や、ヤバい…
ま、まずかったかな、あ、でもこれ、例の媚薬の影響あるから、だ、大丈夫だよね…?
ぼくが青い顔をしていると、呼吸の落ち着いてきた神崎さんが顔を上げた。
「なぎさ、大丈夫。今日は安全日だから」
「そ、そうか、それはよかったけど、とりあえずごめんね…」
「ふふ…いいよ、謝らないで」
彼女はニコッと笑った。それはこれまで見たなかで一番のかわいい笑顔だった。
「…ねえ、なぎさ」
「なんだい?」
「その…これからはふたりきりの時だけは、ゆ、有希子って、呼んでほしいの…」
「え…!?い、いいの…?」
「うん!」
これまで見た彼女の一番の笑顔が、たったいま更新された。ぼくはうれしくなって彼女の唇にやさしくキスをした。
コン、コン…
「コホン…お取り込みのところ失礼します」
「えっ…!?や、矢田さん…!?」
「しおりちゃんがお二人の声で目が覚めて、起きようとしてたのでこのわたしが縛っておきましたが、それでよかったでしょうか、元締…」
こ、怖いっ…!顔が怖いよ矢田さん!
「あ、ありがとう、お、おつ、お務め、ご、ご苦労さ、ま…」
「……(ジー)」
や、やめて…!ぼ、ぼくをそんな汚物でもみるような冷ややかな目で見ないで!
す、すっごく怖いんですけどおおおおおッ…!!!
つづく