※この作品はR-18です。

王様をぎゃふん! と言わせたい R18   作:ハイキューw

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色々な記念に始めた初めてのアダルティな作品。

まさかのイブに、原作ハイキュー!!の二次作品、王様ぎゃふんのエロス版を投稿してしまいました……苦笑


投稿タイミングが絶妙だったので、初めての予約投稿です。0時きっかり!


嘘から出た真……活動報告を書いた次の日くらいから ノリで書いたんですが、ちょこちょこ書いて書いて……20日くらいかけて溜めてたら、まさかの30000字オーバー……

やり過ぎか!と自分でも思うような凄い量になりまして、でもこの量なら投稿出来るかな、と思ってやってしまいました。


私自身も初めてのR18に挑戦です。






再度、注意事項を。



題名から推察できるかと思いますが、かなり先の話です。

原作でいう42巻辺りでしょうか。

なので、全年齢版のぎゃふん、つまり正史世界のネタバレが少なからずあるかと思います。

それと、勿論R18の通りの描写、性的描写を沢山用いてます。
作者自身の妄想100%なので、読者様たちそれぞれが思い描いていた清水潔子先輩のイメージとかけはなれてしまうかもしれません。


それでも良い、と言う寛大な方々のみお進みくだされば……。苦笑






色々と拙いかと思いますが、どうか暖かい目でもよろしくお願いします。










今回の時系列が潔子さんと誠也くんの初体験となります……

はじまります!












尚、一応このR18版も正史世界のつもりですが……、パラレルワールドになる可能性は0では無いです。
(もちろんヒロインは潔子さんです! そこは代わりません(笑))

いやらしい保険として明記させてください。


日本の裏側で初めてを…

舞台はブラジル―――リオ・デ・ジャネイロ。

 

 

 

 

ここは、ほんの少し前。

 

日本中が熱狂し、そして歓声をあげたオリンピックの開催地だ。

 

 

 

 

 

そして――――日本バレーボール界において、快挙を成し遂げた歴史的な地でもある。

 

 

 

【リオの奇跡】

 

 

 

と日本では囁かれてるとか何とか。

 

 

そんな地に、誠也と潔子の2人は再び来て居た。

 

多忙極まる2人だが、どうにか休暇に漕ぎ着ける事が出来た様。

 

 

 

【もう一度、ブラジルに。勿論2人一緒で……】

 

 

 

殆ど付き合ってるも同然だと言われがちではあるが、正式なスタートはこの地から始まった。

 

だからこそ、ここにもう一度。

 

 

オリンピックの際に交わした誠也と潔子の約束。

それを果たし、再びこのブラジルの地へと来ていたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は もう日も落ちてすっかり夜。

 

漸く辿り着いたのは、ホテル・ファザーノ・リオ・デ・ジャネイロ。

 

 

 

ココがおすすめ!

 

HPにて1番上に出てくるホテルで かなり評価が高い高級ホテル。

選手村も凄かったが、もし、もう一度来るならココ、と決めていた場所でもある。

 

レビューもそうだが、美しいビーチが見えるこのロケーションが最高だった。

 

 

ホテルの一室にたどり着くと、まず誠也から疲れた様にベッドへ腰かけた。

潔子がそれに続く形で隣に座る。

 

 

「―――やー、まさかリオに来た初日に、翔陽と会うなんて思っても無かったですね。予定では明日。連絡を取り合いながらの合流~だったんですけど」

「ふふ、私もそう思う。まぁ、私は日向と直ぐに会った事よりも、青城の及川さんが、一緒にいた事の方が驚いたけど」

「あっ、それはオレも思いました。及川さんの海外進出の話は、以前聞いたことあったんですけど、まさかブラジル(ここ)で、このタイミングで会うなんて……、日本は狭いじゃなくて、世界も意外と狭いんだな~って一瞬思いましたよ」

 

 

誠也が疲れたのも当然の話。

実は 休暇だと言うのに、ほんのつい先ほどまでバレーを……ビーチバレー(・・・・・・)を していたから。それも全力全開で。

 

 

 

話の内容に上がる通り、ビーチに居たのは日向だけでなく、驚く事に元青葉城西主将であり、現在はアルゼンチンでプレイしている及川徹にも偶然出会っていたのだ。

 

 

この3人が出会えば当然、秒で意気投合。

 

 

もし、日向ではなく影山だったら……お通夜になり兼ねなかっただろう。

そして、間を取り持とうと頑張る誠也の姿が目に浮かぶ。

 

幸いな事に、基本誰とでも直ぐ仲良くなれる日向。(強面な人達はかなり躊躇うが)

そして、その日向に誠也が合わさると、最早お祭り騒ぎだ。

 

高校時代以来の再会だから、昔話に花を咲かせたり、勿論 ビーチに3人で参加し、ローテで回して 共に相手を倒したりしていた。

 

 

誠也が感じたのは、やはり砂の上と言うのは思いの他体力を奪われてしまうな、と言うところだろうか。

 

何度か地を踏んで感触を確かめたり、首を傾げてたりする姿が目立つ。

それは、日本ではあまり見ない姿だ。

 

 

本職であるインドアに慣れきっている誠也には、正直キツイのでは? と思えた潔子だったが、持ち前の器用さと言うか反則と言うか……、あっと言う間に馴染んで日向と、そして及川ともペアを組んで、現地住人であろうプレイヤーを打ち負かしていた。

 

 

 

更に言えば、バレーボール大国であるブラジル。

 

 

 

リオオリンピックの事もあり、ビーチバレーと言えども、日本の火神誠也となれば、当然知られている。

夜遅かったけれど、色々と大変だったのは言うまでもない。

 

 

 

誠也にとって、色々と恥ずかしい渾名……二つ名で連呼されたから、尚更大変だったのは当然の話。

 

 

 

 

 

こちらも当然ながら、日向には散々羨ましがられていた。

 

火神誠也の二つ名については―――今は詳細を省く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兎に角、色々と大変だったとしても周囲からの喝采の声は、潔子にとって心地良い。……そして何よりも誇らしかった。

 

 

ただ、思うところは他にもある。

 

 

「でも、何だか妬けちゃったかな」

「……え?」

 

 

 

ぐで~、と大の字でベッドに仰向けで倒れてる誠也に悪戯っぽく笑って見せる潔子。

 

誠也は、【やける】と聞いたので一瞬 肌の事か? と思った。

 

如何にスポーティーな潔子とはいっても、それは配慮に欠けたか……? と誠也は罪悪感に見舞われかけたが、時刻をよく考えればそれはないので、直ぐに考え直す。

 

でも、考え直しても やっぱり解らないので、一体何のことか?? と潔子に聞こうとするのと同時に、長時間の移動+ビーチバレーで疲れていたのをお構いなく腹筋を使って起き上がって潔子の顔を見た。

 

そして、答えは聞くまでもなく、還ってきた。

それは誠也の想像の斜め上を行くモノだ。

 

 

「今日いきなり日向と会った事。誠也は私よりも、日向との方が心が通じ合ってる、って感じがして。目移りは昔から好ましくない、って思ってたから 誠也に釘指したつもりだったけど。……日向になら~ って思っちゃう自分もいて 何だかな~ って」

「ぶっっ」

 

 

まさかの潔子の発言に思わず、変な所に生唾が入ってしまい咽てしまう誠也。

 

 

 

確かに日向と誠也……、翔陽と誠也は小学生の頃からの付き合いだ。一番付き合いの長い間柄だ。

 

高校に入っても一緒にいる事が多かったし、そもそも 大体一緒にいる事が多かった。

 

 

―――と言うより世話してやってる場面が圧倒的に多かったりしていた。……勿論、学業の部分で。

 

 

誠也にとって日向は親友以上である事は否めない。

 

 

そして、過去の更に過去……前世にて。

 

 

 

もう一体化したと言って良いこちらの世界での名である火神誠也は、その遠い過去―――薄れてきている嘗ての故郷ではずっと日向は憧れた選手だったのも決して否定しないし、出来ない。

 

 

単純な友達 親友 心の友! 

 

 

でも、それだけでは表現しきれない程のモノを内包しているのは間違いないが、潔子に言われてる部分までは進出していない、と断言する。

 

 

断言できる。そもそも、日向も同じ気持ちの筈だ。

 

世界の同性愛を全否定するつもりは毛頭ないが、自分達の間には少なくとも存在の欠片もない、と。

 

 

「浮気は許せないけど、日向が相手ならなぁ――って」

「ぶはっ! ごほっ、ごほっっ!!! ちょっと、まっ! や、やめっ!」

 

 

ゴホッゴホッと、変なところに入ってしまったので、誠也は必死にリカバリー。

 

そして何とか立て直した所で改めてとめる。

 

 

「流石にそれ以上は駄目です!!」

 

 

と、潔子に一喝。

 

誠也大混乱中に、またまた潔子の追い打ち攻撃されてしまったので、色んな意味で大ダメージだ。

早くリカバリー出来たのも奇跡! ……かもしれない。

 

 

 

まさかの誠也が日向を性の対象にまで見てしまうと言う悲劇にまで発展。

更に、許容すると言う発言のオマケ付きだ。

 

 

潔子……、清水とこういう関係になれた幸運、様々な善の感情が全て吹き飛ばされる勢いだった。

 

誠也は、咽てなかなか口に出来ない様子。

なので懸命に両手をパタパタ、と振って潔子に止める様に促すと、その仕草が面白かったのか、或いはもう満足したのか。

 

 

「ふふふ……」

 

 

潔子は口元に右手の甲を当てて クスクスと笑い始めた。

 

 

誠也は改めて息を整え直した後に、潔子の笑みを見て、全て察する。

本気にはしてない。してない。解りきってること! と、やや過剰気味に言い聞かせつつ、身体の力を抜いた。

 

その途端に再度 ぐでぇ、と身体を横にして呟いた。

 

 

「うぅ……酷いですよ潔子さん……、オレが1番好きな人、誰なのか解ってる筈なのに」

「ふふふっ。ごめんごめん」

 

 

潔子は、目を瞑って仰向けで項垂れてる誠也の額にそっと 唇を当てた。優しく柔らかいキス。

 

 

これも殆ど不意打ちだった。

 

 

誠也は 思わず身体を起こしてしまいそうだったが、どうにか堪えた。潔子に頭突きしてしまう様な大惨事だけはやらかしては駄目だから。

それと同時に潔子には敵わない、と白旗も上げる気分だった。

 

 

「あ、でも、日向は日向でも、夏(なつ)ちゃんとは駄目だからね?」

「だから、どっちも無いですよ!! ……でも」

 

まだ引っ張りますか!? と大きめの声で否定する誠也。

 

 

だが、日向は……翔陽の事は論外だが、夏の事に関しては正直思う所がある。

 

例え、この場に居なくても、100%拒絶するような態度は取りたくない。

 

 

潔子の言う夏とは。

 

 

 

日向(ひなた)夏(なつ)。

―――日向翔陽の妹である。

 

 

 

彼女には、誠也は色々と複雑な想いはあった。

 

 

そう、誠也は最近 夏から ―――彼女から想いを打ち明けられたのだ。

 

だが、それでも誠也の想いは1つだった。

 

 

「そ、その…… 夏は オレにとっても妹みたいなもので……、でもあんなに好意的にみられたのに、気付かなかった、っていうのは、正直悪かったと思います。夏だって女の子。……気付かなかった、気にしてなかったってことの負い目も。………でも! 夏には悪いけど、やっぱりオレが1番好きなのは清水先輩ですから。先輩が、1番ですから」

 

 

夏とは交流が長いと言えばそう。

翔陽と同じく、兄の様に振舞ったし、恋愛感情……は持ってなかった。

 

だけど、夏はずっと想っててくれていたらしい。

 

遊びに来てた時はいつもの倍増しで喜んでたらしい。

単純に遊び相手が増えるから、と特別意識したことは、誠也も翔陽にも無かった。

 

唯一、そんな夏に気付いたのは彼女の母親だけである。

 

 

……それでも、少々夏に取っては酷。

年齢が離れてた事や、日向の家からでは、なかなか烏野高校にまでは交流するのは殆ど不可能だったので、心の距離を縮めるのは無理だったと仕方ないと言えばそう。

 

やはり、決定打は潔子の存在だ。

 

誠也の中で潔子が大きく、そして愛しくなっていったから。

憧れた最高に格好良い先輩から、最愛の人へと。

 

仕方が無い事と言うものは世の中には幾らでもある。

失恋して成長していくのは、男女ともに有ることだ。

 

夏の悲しそうな表情は、いつの日か、笑顔に変わる事を誠也も祈らずにはいられなかった。……翔陽や、日向母たちがフォローしてくれる、と言ってくれたので 何とか頼って……今はきっともう大丈夫だ。多分。

 

 

 

だからこそ、むんっ! と胸を張って堂々と宣誓した。

 

 

 

流石の潔子も、ここまで直接ストレートに言われる事はあまりないので、今度は潔子の方が赤らめる。

 

 

自分自身が誠也をからかった結果―――を考えたら、甘んじて受けるべきだ。

いや、元々がとても……とても甘く、嬉しい言葉だから 甘んじるもなにもない。

そして、誠也のコトを疑う筈もない。

 

夏については、潔子も思うところが無いわけではない。昔から親交があり、もう1人の兄と慕っていた感情が……親愛が、変化したとしても不思議じゃない。

 

それが、誠也なら尚更だ。

 

 

 

―――が、それでも潔子も誠也の事が誰よりも好きだから。

 

 

大人気ない、と思われるかもしれないが、そこは譲るつもりは一切ないし、負けてるつもりもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――でも、やっぱり了承できない部分はしっかり修正させてもらう。

 

 

「誠也。……また、先輩(・・)に戻ってるよ。それに、もう 清水じゃなくなるんだから」

「っ、ご、ゴメンなさい。その……潔子、さん」

「結構時間が立つんだけど、中々慣れないね、誠也は。……そういうトコも好きなんだけど」

 

 

最後にはニコっと笑顔で締める。

 

そう、昔の呼び方に戻っていたから始まった。

高校生だったあの頃。……燃える様なあの時代の事も同時に思い返せる。

 

 

出会えてよかったと思う気持ちも同じくらい。

 

 

「入籍もまだだし、式もまだ上げてないけど、殆ど新婚旅行も同然なのに、敬語は兎も角、先輩はもう駄目。他人行儀っぽいし。……と言う事で、今から禁止ワードとします。はい、よーい、はじめ!」

「は、はい! 勿論! 了解しました」

 

 

潔子にとって、誠也は文句無しの世界一頼りになる男性だ。

 

 

そんな彼は、どうやら 世間一般で言う所謂、亭主関白な気質、その言葉遣いやらは 全くできない。

 

そもそも、最初からするつもりも する理由も 一切無い。

する意味もあまり理解できないらしい。

 

正式な付き合いをしていても、漸く名を呼ぶ様になったのだが 必ず潔子に【さん】をつける。

そして敬語は殆ど取れていない。

 

例え恋仲同士になっても、とても尊敬している女性には代わりないから、と 好んでいる様子だ。

 

常に気遣いを忘れず、尊敬の念も同じく持ち続けてくれる事に嬉しさも感じるが、やはり色々と頑張って試してみたりした。

 

もっとフランクに接して貰っても良い……と、思っていたのだが、やはり敬語で落ち着いている。

 

 

潔子は時折 もし――自分が歳下、若しくは同い歳だったら―――谷地や日向(夏)の様に、と想像する時も嘗てはあったが、最近は こんなやり取りも良い、と思っている。

 

 

気さくに話をするのも、心を開いてくれてると思うかもしれないが、何時までもお互いを、相手を尊敬し合える様な言葉の交わし方にも、憧れるものだ。

 

 

 

それに、今の時代。―――女の方も強いのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい顔ぶれに出会えた事もあり、暫くは昔話に花を咲かせ、談笑を続けていた。

 

今日は、夕食に関しては日向おすすめの店で及川と日向、誠也に潔子の4人で美味しく頂いたので、ホテルの夕食は獲っていない。……元々、到着時間も遅めだったので、現地の観光ガイドを片手に、済ませるつもりだったから、最初の1泊目では頼んでいないのである。

 

2度目のブラジルだし、言葉も少しは解るので大丈夫! 誠也と潔子のちょっとした冒険! なつもりだったんだけれど、見事に日向と合流する事が出来たので、肩透かしも良い所だ。

 

 

 

 

 

――――だが、本当の(・・・)冒険はここから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある程度―――談笑を終えて………、潔子はお風呂場へと向かった。

 

(因みに、誠也はビーチで思いっきり汗をかいたので、既に現場のシャワーで済ませてたりする)

 

 

 

 

談笑中は、全く気付かなかった……、或いは気付いてないフリをしていた誠也だったが、その事実(・・・・)を改めて認識すると同時に、心臓がこれでもか! と言う程高鳴り出した。

 

どきんっ、どきんっ、と痛いほど鳴り続ける。

 

脈拍も早くなっていく。測定したら最高記録が出そうだ、と割りとどうでも良い事を考えているが……、それでも全く落ち着く気配が無い。

 

 

「………(き、潔子さんと、一緒に何処かに泊まるのって、初めて………。そ、それに キス以上は……そういうこと(・・・・・・)は まだしてなく、て………ッ)」

 

 

考えれば考える程、かぁぁぁ、っと顔が熱くなっていくのが解る。

 

誠也とて男の子だ。

(男の子、と言う年齢ではない。現在実年齢19歳! 体感年齢は更に倍……)

 

 

当然、性欲くらい十分に備わっている。

 

 

これまで毎日がお互いに大変で、潔子との交流こそあれ、旅行の様に、ここまでゆっくりと過ごす時間も無かった。

潔子も、火神誠也と言う男の隣に立つために、恥ずかしくない自分でいるために、色々と努力をし続けてきたので なかなかに忙しかった。

会えない時間も相応に合ったが互い同士の絆は決して途切れず繋がってきたため、今日がある。

 

 

その強い絆は、会うだけでは物足りず 互いの身体を欲していたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

更に言うと 火神誠也は、日本のバレーボール界のトップ、スーパールーキー!

日本が世界に誇るトップアスリート。

スポーツ番組にも幾度も呼ばれたことがある!……は、あまり関係ないかと知れないが、兎に角きっと凄い。

 

 

 

相応しい相応のモノを持っていることだろう。

 

 

 

そして、自分の伴侶となる女性、潔子の美しさは言わずもがな。

 

 

 

この状況―――知る者が知れば、ノンストップで涙ながらの鉄拳制裁ツッコミが飛んでくる、と確信できる程のいわば高嶺の花の存在だった。

 

そんな人と夜を共にする……、まだ、潔子も言っていたが確定はしてるけれど、入籍は出来ていない。最近色々と忙しすぎたから、と色んな理由があるが、この際それはどうでも良い。

 

 

 

現在の問題は、誠也は とてつもなく緊張している、と言う事だ。気を抜けば意識がぶっ飛びそう、と割りと真面目に思っている。

 

 

 

こう言う場面では男の方がリードしてあげないと格好がつかない。恋愛事情に疎いと言えるが、それでもそのくらいは解る。

 

 

だからこそ、潔子との旅行が決まった時、意識を強くしだした。

 

 

男とは言え 殆どバレーに集中していたからか、色々と発散出来ていた様である。

 

自家発電(オナニー)も勿論誠也とてシてるのはシてるが……、自家発電すると、体力が大分持っていかれる、と言う面もあるので、節制しているのは言うまでもない。ここ最近は潔子との旅行もそうだが、本当に色々と大変で一切してなかったから。

 

 

だからこそ、今日は色々頑張るつもりだった。

心に決めるつもりだった。

 

いつも通り……否、いつも以上の強烈なサーブを打つつもりだった。サービスエースを狙うつもりだった。

 

 

だからこそ 色々な媒体。雑誌を、漫画を、アニメを、DVDorBRを参考資料にし 総動員させて、潔子にも悦ばれる為に、最大限に勉学に励んできたつもりだが、いざ この本番の舞台に立たされると……。

 

 

 

 

これまたトンデモナイ。 

 

 

 

 

覚悟の【か】の字も失ってしまいそうだ。

 

 

それは……、比べてしまうのは正直 全国のバレー選手達には申し訳ないが、Vリーグで初めて戦った時よりも――――初めて日の丸を背負い、オリンピックに出場した時よりも緊張している、かもしれない。

 

 

それは流石に ウブ過ぎるだろ!! 

 

 

と大笑いされそうな気がするけれど、本当に仕方ないのだ。得手不得手、と言うものは誰だってあるだろう。

 

 

それに……誠也は―――――……。

 

 

「ふぅ…………」

「ッッ!!」

 

 

バスルームから気配が感じられた。

 

それは間違いではなかった。振り返ったほぼ同時に、バスローブを羽織ってる潔子が出てきたから。

 

ゆっくりと、確実に自分の元へと近付いてきているのが、見なくても解る。

 

一歩、一歩……、そして誠也が腰掛けてるベッドまで。

丁度、手が触れ合える程まで接近し、隣に潔子は座った。

 

その瞬間、、、誠也は飛び起きる。

潔子もぎょっ! と一瞬したが、今度は目を丸くした。

 

何故か、誠也は自分の方を向いて……ベッドの上で正座しているから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……その、正直に、言います。告白します」

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

誠也は物凄く顔を赤くさせてる。

……でも表情は真剣そのものだった。

 

何より、潔子はその表情に覚えがあった。

 

「プロポーズなら、もう貰ったわよ? ……沢山、貰ってる。何度くれても嬉しいけど」

 

そう、初めて告白してくれた時の表情と殆ど同じだったから。

 

その時も、可愛い、と思ってしまうほど緊張していて、物凄く顔を赤くさせていた。

 

あの時の表情と同じだと潔子は感じた。

 

 

 

 

――――きっと、自分も同じ様な顔をしていたと思うけれど。

 

 

 

「い、いえ……。そんなカッコ良いものじゃないです……。カッコつけるつもりも、あったんですが。やっぱり潔子さんに、嘘ついてまでカッコつけるのは、何だかいたたまれなくて……。(それにボロが出たらもっと最悪だし……)」

「???」

 

どうやら、表情は同じなのに内容は違う様だ。

 

 

風呂上がりの潔子は、ほんのりと顔が赤く染まっている。

 

名残惜しそうに、身体から湯気が微かに出ているところを見ると……、多分、色白の彼女の身体は余すことなく全てがほんのりと色付いている事だろう。

 

昔は陸上部にいた証……、脚に傷が見えていたようだが、今は一切解らない。ただただ、スラッと長く、そして何よりも綺麗……、それでいて色気が非常に出ていて、妖艶と言える赤みがかかった肌をしている。

 

こんな無防備と言って良い潔子。

 

潔子本人もそれを望んでいる(直接言ってはいない)シチュエーション。

 

ちょっとでも考えてしまえば、普通は理性が決壊し、本能の赴くままに……と、なりそうなのだが、生憎誠也の理性を甘く見て貰っては困る。

 

 

何せ、先程の通りだ。

時間がない、忙しい、と言うのは半ばヘタレな言い訳。

作ろうと思えば、繋がろうと思えば、幾らでも出来た筈だから。

幾らなんでも1分1秒忙しい、と言うわけではないのだから。

 

 

そう―――この男は潔子と婚前交渉をしてない。

 

 

正式な形のお付き合い歴は実に短いが、高校を潔子が先に卒業してからも、何度も会っている。

 

時には、試合の応援に。時には練習後にまるで見計らったかのように。

時にはOBとして、全国の頂点を狙う誇り高き後輩たちのために、惜しみ無くご飯をご馳走する時に。

 

幾度となく火神との交流は続いた。

一切途絶えていない。

 

これは高校時代の時よりも多いと言えるだろう。

何故なら、高校生の時 潔子と誠也は学年が違ったから。

 

だから当然 学校の授業中は会えず、ちょっとした休み時間を除けば、交流時間はほぼ部活の時間に限られる。部活中に交流する~と言っても他の部員も要るし、色々と騒動が起きたりするので、1対1の交流と言うモノは殆ど無い。

あるとすれば、誠也が怪我をした時くらいだろう。

 

なので、高校在学中と卒業後の顔を合わせる頻度は殆ど変わってないが、周囲に誰かがいない状態、に限ってみれば、圧倒的に増えている。

 

それは潔子の……清水の処世術だろうか。火神誠也と言う男の人気に関しては嫌と言うくらい知ってるので、変な虫が付かないように……と。

 

 

断っておくが、火神は、誠也は同性愛者と言った訳ではない。

 

先ほどもいったとおり、誰よりも潔子の事が大好きなのは嘘偽りないから。

それは、日向たちを含めた上での事。ダントツ1位なのが、清水潔子。

 

 

「その……、潔子さんと2人だけで……、旅行したり、その泊まったりすることは、今回が初めてです。オリンピックの時……皆と一緒に応援に来てくれましたが、その―――別々でしたし」

「うん。私も初めて。誠也は選手村だったしね」

 

 

一体何の確認だ、と思わず笑いそうになるが一先ず口をチャック。

 

 

「俺……、小中高(中学は微妙だけど)、社会人になってもずっとバレー漬けです」

「うん。知ってる。凄く頑張ってた」

 

 

一体どれだけ一緒に居たと思ってるんだ? と次に思ったが、これもチャック。

 

同棲は、まだしてないが 帰国後直ぐ一緒になる予定だ。

 

だが、誠也のスケジュールの類は完璧に把握できている。

 

出来てるからこそ、特別連休をこのリオで過ごせるように……。タイミング的にも、もう新婚旅行にしよう、とまで一緒に決めたのだから。

勿論、潔子も相応の想いを持って、この旅行に挑んでいるのは言うまでもない。

 

 

 

 

そして、漸く 潔子は、なんだか煮え切らない誠也が何を言わんとしているのかを理解した。

 

 

「その……、こ、こう言う時って、きっと男の方がリードするべきだと、思います……けど………」

「………」

 

 

誠也は、真っ赤な顔を、僅かに震えてる視線を、潔子の方へと向ける。

 

潔子自身も望んでいた事だ。この旅行で―――と決めていた。

勝負下着も用意した。……今はバスローブ姿だから、アレだけど。

 

潔子も意識していた事が、明確にお互い意識しだして、より潔子自身の顔も赤く染まっていく。

それは、決して入浴で火照ったからだけではないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも 俺、初めてで……。誰とも付き合った事も無いですし、その……そう言う店(・・・・・)に誘われた時もありましたけど、全部断ったから、完全に潔子さんが初めてで。……その、つまり、……だ、だから……、えと……、かん、ぜんに……ぁぅ………っ、どぅ……てぃで………」

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

誠也の声が最後の方は、消え入りそうな程小さかったが、潔子には伝わった。

 

 

火神誠也は性体験はしたことがない初めてである。つまり【童貞】だと。

 

因みに、当然ながら潔子にここまでのカミングアウトはしてない。

 

 

恥ずかしい告白をしている、と誠也自身も思っているだろう。

プルプルと震えているのがよく解る潔子はと言うと、自分自身も緊張しているのだが、自分以上に緊張している誠也を見て、逆に緩和されていく。

 

 

19という年齢を考えたら、別に珍しい事でもない、と言うのを以前ニュースか何かで見たことがあるな、と潔子は考えつつ、口元に手を当てて、朗らかに笑った。

 

 

「ふふっ……。確かに、男の子はこう言う時って カッコつけたり、勢いのままに、っていうパターンがありそうだよね」

「ぅ……」

「だからちょっと意外で不思議かな。………その、誠也もそんな感じでスルのかな? って思ってたから。まあ豹変! まではしないと思ったケドね。オオカミ? みたいな誠也って想像できないかな。(見てみたい気もするけどね……)」

 

 

誠也の事に関しては 潔子は良く知っている。

ずっと見てきたから。

 

日本のトップ戦線で戦い続け、果てに日の丸を背負って世界相手に戦ったあの勇姿を見ているから。

 

確かに、男女の秘め事に関する項目は これまでには皆無だったけれど、連想させる事くらいは出来ていた。――――皆には絶対内緒の不可侵領域、清水潔子の妄想の中では、だが。

 

 

誠也は、清水の言葉を聞いて 頭をガリガリ、と掻きながら思いを伝えた。

 

 

「オレも……そう思います。ちょっと前まで、カッコつけようと思ってましたから。……いざって時に余裕がある様に、ってどうにか頑張ろうって………、他にも色んな人にそれとなく相談してみたり……、俳優になった友達に 色々と演じる側の気持ち、心構え、仕方とか、教わってみたり……それに―――」

 

「え、ええ………?」

 

 

誠也の真面目さと言うものは、とことんまで、天井知らずである―――と言う事がよく解る説明だった。

 

 

 

 

思春期の男子ならば、一足飛び足で本能の赴くままに向かうゴールに、一体どれだけの備えをしていくと言うのだろう?

 

 

 

宛ら、大魔王に挑む前の勇者か。

 

 

 

 

 

―――誠也は【村人C】や【木】の役しかしてないそうだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題。

 

 

 

誠也は、普通に有名人になってしまってるので、人脈の方も随分凄い事になってるのも改めて驚きモノである。………これ以上目移りする前に掴んでしまえた事に安堵もする潔子だった。

 

そして、それ程までに考えてくれていた事がやはり嬉しく、潔子は頬を緩めた。

 

 

「でも、やっぱり潔子さんを前にしたら……、その【正直に居よう】って気持ちが全面に出てきました。……あの時(・・・)、怪我したあの時(・・・・・・・)から、オレは潔子さんに対しては、偽らない。正直に、って決めてましたから」

 

恥ずかしい、と思いつつ……誠也は、あのときの事を思い返していた。

 

「怪我……、それって高校の頃の? 足の怪我?」

「はい。……我慢して我慢して、偽って。カッコつけて。……気にかけてくれてたのに、それでもカッコつけて無理をして、………それで爆発しちゃって自傷したあの時です。潔子さんがとても怒ってくれて、離れずについてきてくれて」

 

 

そして誠也は目を瞑った。

 

この時は、先程のように色々とつっかえたりはしていない。目を瞑れば昨日の事のように思い出せるから。

 

穏やかだが、真剣味をより一層帯びた表情で目を開き、そして告げた。

 

 

「オレ、よく覚えてます。………それに潔子さんは、オレの事をとても見てくれる様になって――――。だから、この女性(ひと)には、正直に……って、あの頃に決めたんです」

 

 

言いきると同時に再び赤面し、照れながら、苦笑いをする誠也。

 

「何だか、情けないですが……、それでも変な所でミスして、潔子さんを失望させちゃうのだけは、嫌だって……。でも、正直に居るって決めてた事でもあるし……」

 

バレーに関しては、男の中の男。

世界の大砲(スパイク)を防ぎ、世界の一撃(サーブ)を拾い、どんな劣勢でも臆さず前のめりで突き進んだ彼とは程遠い。

 

だが。

 

 

 

 

「(私だけに(・・・・)見せてくれる姿………かな。……良いね。……でも)」

 

 

 

 

潔子はそうも思ってしまうと、どうしても愛おしく感じる。

一挙一動が、一言一句、口から出た言葉の全てが愛らしい。

 

 

でも、そんな誠也にでも、1つだけ許容できない事はある。

 

 

「バカ」

「っ!」

 

 

潔子は、指先で誠也の額を弾いた。

 

 

「私があなたを……、誠也を失望した事なんて一度も無い。誰に(・・)誘われたのかとか、細かいことは聞かないけど……、変な店に行かなかったって事は嬉しい。……不貞行為は許さないケド、それ以外で これからも失望なんてするつもり無いから。想像も出来ないしね」

「ふ、不貞なんて絶対っっっ!!!」

「ん。それは一番私が解ってる。私も同じ気持ちだから、より解る。……ふふ。それにね。――――私も初めて(・・・)だから。今、私は初めて同士なのが……嬉しいって思ってる」

 

 

潔子は、誠也の目をじっと見つめた。

その瞳はまだ幼さもあり、それでいて優しさで溢れている。

 

 

愛しさ、この瞳に会えなかった時の切なさ、そして心から慕う瞳。

誠也と繋がれるまでの時間が、想いが全面に出てくる。

 

 

 

じっと見て、そして潔子は小さくゆっくりと口を開いた。

 

 

「それに初めては―――誠也が良いって、ずっと想ってた」

「ッ!」

 

 

潔子は、自身も初めてである事、つまり処女である事を誠也と同じように、告白した後、そっと誠也の口を塞いだ。

自分自身の唇を使って。

 

誠也は、自分も! と言いかけたが、潔子の唇の方が早い。瞬く間に捕らえられてしまった。

 

 

もう、言葉は使えない。

ならば―――ここから先は 行動で示すしかないだろう。

 

 

 

「あむっ……、んっ、んんっ……!」

「んっ、ん……、んっ……」

 

 

潔子は誠也の唇に舌を押し付け、緊張故にか、或いは不意打ちのせいか、兎に角固く閉ざされていた誠也の城門を即座に開城した。

 

 

 

その舌は、何よりも優しく、そして心地よい。

誠也の口内の至る所をぬるぬると擦り合わせられていく。

 

強張ってる誠也も徐々に力が抜けていったのか、ぎこちなく舌を動かして、彼女の攻撃を迎え撃つ。

 

ほんの数秒間だったのだろうか、若しくはもっと長かったのだろうか、解らないまま……ちゅぷっ、と艶やかな音を奏で、糸を引く2人の間、それはまるで名残惜しかの様だ。

いや、間違いなく名残惜しいのだろう。そう思いつつもその2つの唇は離れた。

 

「お互いが初めてなら……、一緒に頑張れば良い。一緒に居られるだけで、私は幸せ。……きっと、初めて出会ったあの時から、誠也とは繋がってたんだと今なら思える」

「っ、っっ! お、オレもです……。……ぁ!」

 

 

今度こそ、言葉も還そう、何倍にもして、と想っていたのだが、視界に入る光景に目を奪われ、それも頓挫させられた。

 

 

潔子の素肌が、胸元が露になったから。

 

 

はっきりと視界の中に見えた。

 

誠也は、潔子の身体に夢中になりかけたその瞬間、自身の姿も思い出した。

 

ビーチバレーをしていて、シャワーは浴びたものの、それは殆ど砂を除去する為だけの理由だ。これからスル事を考えたら………。

 

 

 

 

頭のなかが、完全にオーバーヒート。

 

 

 

 

あのキスである程度の耐性が出来たかと思えば、それは虚構に等しかったのかもしれない。

 

潔子のキスに失礼な気もするが―――彼女の裸体にはそれ以上の威力があるのだ。

 

 

 

――今なら、今の誠也ならこのオリンピックの地で凌ぎを削った世界のライバルたちの攻撃も難なく受け止めれそうだ。

 

 

 

 

 

 

―――と、バカなことを考えていた時。

 

ほんの少し、潔子が身体を揺らす。

その影響で、2つの膨らみも揺れる。

 

その一瞬を、見逃す筈もない。

 

 

ボンッ!!!

 

 

とナニかが爆発した様な気がした次の瞬間。

 

 

 

 

「しゃ、シャワー!! 浴びてきます!!」

「………え?」

 

 

 

最大級の威力を脳内に直接受けた誠也は、びゅんっ! と素晴らしい敏捷性でベッドから跳び起きてバスルームへと消えて行ってしまった。

 

勿論、身体をしっかり綺麗にしたいと言うのも嘘ではないが……。

 

 

 

 

「(わあああああ!! 俺のバカバカバカバカ!! なんであそこで!!? このヘタレヘタレ意気地無し!!!

このあほーーー!!! あーーーーーほーーーーーー!!!)」

 

 

 

これなら潔子に直接ヘタれた言われたい。

言われた方がいい。

 

誰にどんな文句を言われても全然へっちゃら。

 

 

 

 

誠也は、大絶叫(心で)しながら、頭から水を被るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

潔子は、一瞬ぽかん としていて、軽くため息を吐いた。

 

「もう……、このタイミングでシャワー? ……ムードってものがあるじゃない誠也」

 

直ぐに不満気にそう思わず愚痴る。

 

唇を重ね、舌を絡ませ、互いに求め合った後。

誠也の温もりは、この口の中に残ってる。自身の温もりもきっと、誠也の中に届いている。

 

 

もう、お互いの身体ひとつあれば良い……と思えば、まさかのお風呂タイム。

 

 

 

 

これは流石に想像してなかった

 

でも、愚痴以上に、なんだか自然と笑みが出る。

堪えることが出来ず、大きな声ではないが、誠也に聞こえるかもしれない。

 

でも、構わず笑う。可愛い、と笑う。

笑えたおかげで、潔子自身の緊張も和らいでいく。

 

 

「……ふふ。私も初めてなのに、誠也の方がよっぽど初心(ウブ)に見える。だから、かな。大胆な事だって……。ん。それに一緒に頑張るって決めたし、最後の先輩って事で。ここは私が文字通り人肌脱ごうか」

 

 

ここまで可愛くなる誠也を知らなかったから。

世界を相手に戦っていた姿とのギャップが凄くて、凄くて……。

 

 

潔子は呟きを1つ入れた後、ベッドを降り、移動を開始。

 

向かう場所は当然バスルーム。

 

羽織っていたバスローブを脱いで、バスルームへと繋がる扉を開けた。

 

 

その先で広がる光景―――、誠也は一心不乱に身体中隈なく綺麗にしていた。ゴシゴシゴシ! と聞こえてくる勢いで。

 

 

 

「―――……俺のバカ俺のバカ俺のバカオレのバカオレノバカ」

 

 

 

なにやら呪文?を唱えながら只管洗い続ける。

 

頭はまだ流してない様で泡だらけ。

身体もボディーソープを贅沢に使ったのか、泡だらけ。

 

兎に角、身体の全てが泡だらけ。誠也の輪郭を覆い隠してると言って良い。

 

色々と混乱の渦中だったとしても、身体中、余すこと無く綺麗にしている仕草は何だか可愛らしくも見えた。

 

 

シャワーの音のせいか、或いは色々と慌てているせいもあるのか、誠也は潔子に気付けていない様だ。

 

 

潔子は2,3回軽く深呼吸した後、行動開始。

 

 

 

「失礼します」

「おれのばッ……!??」

 

 

 

一言告げた後、潔子は、誠也の背に抱き着く形で 誠也の前に取り付けているシャワーのノズル、取っ手の部分を取る。

 

 

 

「お背中御流しいたします」

「え、ええ!? きよこ、さん!?」

「ふふふ」

 

 

 

バスルームに潔子が来ている事に、漸く気付いて動転してしまう誠也。

思わず転びそうだったが、何とか立て直せたのは僥倖と言って良いかもしれない。

 

 

でも、それまでだ。

すぐ後ろに、素肌を曬している……おそらく、生まれたままの姿でいるであろう潔子にされるがまま、借りてきたネコの様に固まってしまった。

 

背に伝わった感触だけで解る。

潔子も何も着けていない。バスタオルもない。

 

……生まれて初めて、女の人の身体を密着させたから、固まってしまって、大人しくなるのも仕方のない事だ。

 

でも、動けなくても無数の情報が―――脳内がフル稼働して、触覚として叩きつけられている。

 

背に伝わる柔らかい感触、心地良い感触。大きな二つの感触。とても柔らかいのに、弾力もあって 心底癒される。先端には突起物がある様だ。柔らかいのに固くも感じる。

 

神経の全てが背に集中してしまい、形から大きさまで、背中だけで全て理解出来てしまった。

 

その後―――背を洗うために直ぐに自身から離れてしまったが、この感触は脳髄に刻まれ、忘れることはない。

 

忘れる筈もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、暫くの沈黙後。

意を決したのは誠也。

 

「あ、その……えと……お背中、ありがとうございま、す……?」

 

声色が、イントネーションがなかなかおかしい感じだったが、兎に角、なにか言えた、と言う点においては及第点だと自己評価して安堵する。

 

 

だが―――そんな及第点による安堵感など、即座に消し飛ぶ。

 

 

「うん。ああ、誠也……? 多分、頑張って誤魔化してたつもりだと思うけど。その……解ってるから」

「え? ……っぁ!!」

 

 

シャワーから出てくる温水を背に感じられなくなったかと思えば、次の瞬間、潔子の両手が両脇の間から出てきた。

 

背後から伸びてきた手が向かう先が何処なのか。……脇から滑り落ちる様に 潔子の両手は、ゆっくりと、ただ只管一点を目指していた。

 

泡だらけの身体の前部分。

 

背の部分は流したが……前はまだだ。

 

泡で全容は見えないが、はっきりと解る。

 

引き締まった身体ゆえに、殆ど平らな筈なのに、不自然過ぎる程、大きく突き出ている部分が有ることが。

 

 

「「っ!」」

 

 

泡を掻き分けて、ヌルりと進んでいく潔子。

 

そして、先ず右手の小指がその先端に触れた。

 

 

 

触れた同時に、互いが痺れた様に震えたのは密着しているが故に伝わってきた。

 

物凄く大胆な事を潔子はしてくれているが、たったその一瞬だけで解る。本人もいっぱいいっぱいだと言う事が。

 

 

更に一歩踏み出す為に、―――心も身体も繋がる為に、精一杯頑張っていると言う事が。

 

 

「……キスした時、ううん。隣に座った時から解ってた。……ここ(・・)、ずっと大きくしてた。今も、もっと、もっと………」

「ぅ………」

 

小指を器用に使い、衣類に抑えられいない完全に解放されている場所……。

 

 

火神誠也が、男の子であると象徴するモノ。男性器ペニス。

 

 

長く大きく反り勃つペニスの先端を、潔子は右手小指の指先で優しく触れ、そして弄る。

 

 

そう、誠也はあのキスの瞬間……いや 潔子のバスローブ姿、その妖艶とも言える美を見せられた瞬間から、下半身が激しく反応していた。

 

心臓が2つになったかの様に下腹部が熱く熱くなり、反りあがっていくのを感じた。どうにか 座っていた時にかけていたシーツや上着で誤魔化してるつもりだったのだが……潔子にはバレていた様だ。

 

 

潔子は小指の先端をペニスに這わせ、円を描いてみる。

そっと爪でひっかかない程度に優しく、それでいてかけ分ける様に指先で先端の穴、尿道部分をそっと捏ねてみる。

 

1つ1つの所作をする度に、誠也は面白い様に反応を見せる。

 

【ぁっ】や【ぅっ】と可愛らしいとさえ思える喘ぎ声と共に、身体を痺れさせていた。

 

 

色々と潔子はくすぐられる。

 

 

いつもしっかりしていて、これ以上頼りになる人は居ない。自分が愛した人は世界一の男だ、とさえ思っていた潔子だったが、この瞬間だけは、そんな誠也を支配出来た気分だった。

 

 

独占欲、そして支配欲と言う形容し難い快感に身を震わせていた。

 

 

従来、潔子の性質はどちらかと言えばSだ。

 

 

誠也は、あの極限とも言って良い程の練習、世界が驚くと言って良い程の地獄の練習を潜り抜けてきたんだから……、どちらかと言えばM属性が強い……と思われる(個人的な感想である)

 

 

 

……じゃないと、アレを耐えきるのはキツイだろう、と思ってしまうから。

 

 

 

この瞬間から、誠也と潔子、2人の相性が更に増していく。

 

潔子の攻めに誠也はただただ淡い喘ぎを続けていた。

時間をじっくりとかけ、潔子は誠也の弱点を発見する。

 

 

「ここが気持ちいいんだね……。……ふふ、それに見るよりも前に、誠也の、触っちゃった。手から伝わる。……誠也の、凄く大きいのが解る。あはっ、スゴく大きい、両手でも包めない。……はみ出てる……それととても喜んでくれてるのが、興奮してくれてるのが解る。動いてる、スゴく、アツい……」

「あっ、きよっ、さ、あっ」

「ん……」

 

 

続いて潔子は 誠也の背に口づけ。

吸いついては離しを繰り返して、誠也の肩甲骨からうなじ部分にかけてまでを満遍なく自分色に染める様に。

 

背中の刺激、ペニスへの刺激、誠也は身を捩らせる快感に脳がとろけそうになった。

 

自分で触るのと、他人に触られるのとではここまで違うのか……、と思った瞬間でもあった。

 

否、違う。

 

潔子だからこそ。

愛する人だからこそ、ここまでの狂ってしまう様な快楽何だと、狂ってしまう自分を見せる事が出来るのだと、どうにか今の脳で考えなおす。

 

酔いしれる間もなく、指先だった筈の手が 徐々に変化。

 

両手を使いだした。

 

ペニスの先端、亀頭を指先を使って摘まんだり、反対の手では竿部分を掴んだり。付け根の袋の部分まで這わせたり。まるで、手でペニスの形全体を把握する様に。

 

 

 

「…………はぁ、はぁ、はぁ」

「ぅ……ぁ………」

 

 

耳元で、潔子の淡い息遣いを感じた。

 

誠也は今は最大の性感帯部分の1つを弄られているので、把握しきれてないが、潔子は胸を背に推し当てている。

 

身体が震え、その先端部分が誠也の背に擦れて、潔子も感じている。

だからこそ、余裕があるかの様に聞こえていた声は最早無い。

誠也は今の背の感触は掴めてない様だが、潔子の事は解る。

 

 

ただただ興奮しているのが伝わってきていた。

 

ただ―――だからと言って自分が大丈夫か? 余裕があるか? と問われれば、断然NOだ。

 

 

「あっ……だ、だめ……! も、もうっ……!」

 

 

強烈過ぎる快感。

その限界を迎えたかの様に、誠也の口から一際高い声が漏れた。

潔子も、ペニスに伝わってくる脈動から、十分に伝わってくる。

 

もう、達するのは時間の問題……と、思われていたその瞬間。

 

 

 

―――潔子は、手のひらからペニスから離した。

 

 

 

 

「あっ、……えっ!?」

 

 

 

誠也は【なんで止めたの?】と思わず言ってしまいそうだったその瞬間。

潔子は器用に回り込んできた。

 

 

「もったいない……」

「え?」

「もったいない……から。……ほしい、ほしい、から」

 

 

潔子の声は、まるで儚く消え入りそうな懇願だったが、真の強さは感じる。

有言実行すると言う気概のようなものは感じられる。

 

 

ただ、今の誠也は、本当に絶妙のタイミングで止められてしまい、疑問符を浮かべると同時に、快感の波が沈んでいき、射精感も引っ込みつつあった。

 

 

だが、当然これで終わりな訳がない。

 

 

 

 

【もったいない】

 

 

 

 

 

その潔子の言葉を出した後、潔子は仕切り直しと言わんばかりに、……誠也のペニスへと顔を近づけた。 

もったいない、その意味をいまいち理解しきれてなく、射精を寸前で遮断された事で混乱していた誠也だったが、次の快感はこれまでと比べ物にならないモノがやってきた。

先ほどの波がまるで細波だ。それをかき消して一気に押し寄せてくる。

 

潔子の唇がペニスの先端―――亀頭に触れた。

 

「っっ!」

 

先ほどの背中に伝わる快楽も凄かったが、これには及ばなかった。

 

まるで身体に電気が、いや雷が直撃し走り抜けていった様。

 

なのに痛みは一切無い。

亀頭にキスを続けられ、その度にまた誠也は喘ぎ……、その喘ぎに合わせる様に まるで子猫がミルクを飲むような熱心さと単調な動きで先端部分に舌を這わせ続けた。

 

ぺろ、ぺろ、と音が聞こえてくるかの様だ。

 

聴覚も快感によって支配される。

元々潔子の姿、香りから全て虜になっていた誠也は、とうとう 視覚、触覚、聴覚、嗅覚まで彼女にひれ伏してしまった。五感の殆どが潔子に

 

「んっ、んんっ」

「あああっ!」

 

小さな口で、反りかえった先端部分をパクリ、と食べられてしまった。もう、自分のその姿を、全容を見る事は今は出来ない。

 

 

これが―――所謂フェラチオ、と呼ばれる性的行為。

 

 

当然知らない訳が無い……が、されるとどうなるのか、どうなってしまうのかだけは当然ながら知らない。されるのが初めてだった誠也は、これ以上ない刺激だった。

 

潔子も初めて―――と言うのが解る。

ぎこちなさは所々に出ているから。

 

誠也程ではないが、潔子ももう20を越えた年齢。

行為はしてなくとも、知らないわけがない。

世の中には、この手の情報誌、媒体は数えきれないほどあるから。

誠也は極端過ぎるが……やはり、潔子も同じなのだ。

 

 

愛する人に初めてを捧げ、奉仕したいと言う気持ちは。

 

 

「ん……ちゅっ、れろ……、む……れろっ、……はむ…… ちゅ、んっ」

 

 

そして、一心不乱とは まさにこの事を言うのだろうか。

 

潔子は、最初こそは誠也の反応を見て楽しんでる節があったと言うのに、今はただただ吸い続け、舐り続けた。

 

 

彼女の本能の赴くままに、誠也のペニスを咥えては口付けをし、決して口から、舌から離さない。

 

 

男の弱点とも言われてるので、決して強くしたりはしてないが、勢いはそのままに。

 

躊躇いも戸惑いも一切なく、まさに一心不乱。

 

僅かの時間だが、途中で口を離し、側面にキスをしたり、そのまま流れる様に裏筋、カリまで舌を満遍なく這わせていく。

 

 

うっとりと目を細めて、濡れ光るペニスに下を這わせ続ける。

 

 

先端からにじみ出た様な液体は……透明ではあるものの粘度がありそうでシャワーの湯ではないだろう。

 

それを目視で確認したのか、或いはたまたまなのかは解らないが、1滴も逃すまい、と再び亀頭に吸い付いた。

 

普段の清楚で高嶺の花的な存在、何よりも美しく可憐な美女。そこからは想像が出来ない積極的なエロさ。

 

いや、これをエロ―――と言い表して良いのだろうか、とそれこそ躊躇ってしまう。

潔子は、その全てが何処となく芸術とも思えてしまうから。

 

そして、潔子の奉仕には対しては当然。

 

それ以上に、彼女に強く求められていると言う事にもまた、誠也はより強い快感を覚える。

 

そんな誠也を上目遣いで見上げる潔子は妖艶な笑みを浮かべ、奉仕を続けながら告げる。

 

 

「あむっ、……がまん……、しなくていいから。もっと、もっと……気持ち良くなっていい、から。……んっ……、れろっ……」

「十分、です。これ以上は……、その、シ、シんじゃいそうだから……」

「ダメ……。それだけはダメ……。私を置いて行くのはダメ。……きもちよくなるだけ。もっと、もっと……」

「あっ、ああっ」

 

 

その行為だけでなく、潔子の言葉のひとつひとつが、誠也を絶頂へと導いて行く。

 

再び潔子は大きく口を広げて、ペニス全体を頬張った。

えずいている様にも何処となく見える。

根本まで咥えたので その誠也のペニスの大きさ故に、喉の奥にまで届いているのだろう。それでも、全てを感じたい一心で口の奥へと奥へと。

 

「きよこ……さん? も、もう……」

「んん? んん……。ちゅっ。んっ。ふぁ……ちゅくっ、んっんっ」

 

怒涛の波が押し寄せてくる。

後ほんの少しで頂点まで届いてくるのがよく解る。

 

潔子もそれは伝わっているのだろう。よりいっそう激しく頭を前後させて咥え続ける。

キスし、舐めて、咥えて、兎に角できる事のフルコース。これでもか、と愛おしいその肉棒を奉仕し続ける。

 

最初の方にあったぎこちなさは最早何処にもない。

慣れ、そして何より欲しいと望む欲求。それらが潔子の性技を頂点にまで押し上げたのだ。(当然 誠也限定である)

 

射精を促す様に、潔子は誠也の表情を上目遣いで見つつ、また根本まで咥えて前後させる。

 

 

そして、その時が来ることを本能的に察知すると、潔子はより激しくペニスを舐る。

 

 

誠也は、湧き上がってくる快感の津波に堪える、我慢する、と言った感情の全てを消し、身を委ね――――そして。

 

 

「きよこ、さん、きよこ……さんっ、うぁ、んんんんんんっ!!」

 

 

 

びゅくっ! びゅるっ!! びゅるるるっっ!! どくんっ、どくんっ……。

 

 

押し寄せられ吐き出されたそれは、任意で止めることなど不可能。決壊したダムも同然だ。

 

潔子の様に一切容赦が無く、その口内を白色に染め上げていく。

 

射精の勢いも凄かった。

どうやら、先ほどの寸止めで焦らされた分も加味されているのだろう。

 

 

結果―――本人の意思とは関係なく、誠也は潔子の口の中へと射精してしまった。

 

 

 

潔子は最初こそ驚いたが、これが欲しかった……と言わんばかりに目をうるわせて、そっと閉じると喉を鳴らせる。

 

身体の奥へと迎え入れる為に。

 

 

「ん――――――んく、んくッ…… じゅるるっ―――……ふぅっ……、ふぅっ…… んんっ……じゅるっ」

「うぁ、うぁあぁ……、そ、そんな吸い付いたら……あ、ああ……!」

 

 

誠也は腰を引いていくが、潔子は決して逃がすまいと誠也の太股をガッチリとホールドし、引き戻す。

 

射精後特有の敏感になってるペニスに対し、一切の容赦もなくバキュームし続ける。

精巣から射精された白濁液を一滴たりとも残さない。

 

 

そう、全てを受け入れる、そう言わんばかりだった。

 

 

仰け反らせ、捩りそうな快感がペニスを通じ、速攻で脳へと送られる誠也。

 

 

初めてのフェラチオから……そして、自分の精液を飲むまでするなんて……と、誠也は思わず息を呑んだ。口の中に出してしまった事に対する罪悪感もあったが、潔子の幸せそうな顔を見ると、【謝る】と言う選択肢はない。謝ったら、怒られてしまいそうだから。

 

 

潔子は息がキツくなったのだろう。

残ってる精液の全てを残さないお掃除フェラの威力が弱まった所で、潔子の頭を抱き締める。

 

「あっ、潔子さん……!? く、苦しいでしょ?? それに汚いから、 無理に飲まなくても……」

「んっ……。……んーん。………うれしかった。私で気持ち良くなってくれた事が。………沢山、出してくれた事が、嬉しかった。……それに、誠也はどこも汚くない。私が好きな人の事を、たとえ、自分の事でも、そんな風にいわないで」

「っ……。きよこさん……」

 

口が開き、まだまだ大きさが萎えてはいないペニスが解放されたと同時に、誠也は潔子に気遣う様に目を見た。

 

口には、ほんの僅かではあるが、白濁とした液の名残があるだけで、殆ど無い。本当に一滴も残さない、と言わんばかりだった。粘り気のある精液を何度も何度もえずきながら、飲み込んでいた。

 

そしてその目は、穏やかであり、何よりも慈愛にあふれていた。

 

 

誠也は、反射的に抱きしめた。

 

折れてしまいそうな程、線の細い身体。美しい身体。誰にも渡さない、自分だけのモノ、と主張する様に強く強く抱きしめた。

そして、その愛に答える。

 

 

「………次は、オレの番。……次はオレが、潔子さんの事を……」

「ん……」

 

そんな潔子の姿を見て、ここまでしてくれた事、頑張ってくれた事に対して答える様に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次のステージはベッドの上。

 

 

まだ残っていた泡を流し、潔子も汗を流し……そして次、更なる高みのステージへ。

 

1度放出した筈なのに、誠也のペニスは衰えると言う言葉を知らない様だ。

 

極一般的には出した後は不応期……つまり射精後は性的刺激に反応できなくなる筈。そう、所謂賢者タイムも誠也のペニスは知らない様だ。

 

「んっ、ちゅつ、れろ……ちゅむ、ちゅっ」

「あんっ……、ちゅっ、れろ……んっ、れるっ」

 

ベッドにたどり着くや否や、今度は誠也が一心不乱に、潔子の唇を、口内を蹂躙した。

舌を這わせ、上下の唇の裏、全ての歯、歯茎……そして舌。全てを自分の色に染める。自分の唾液を這わせ続ける。

潔子も負けない、と言わんばかりに舌を突き出した。

互いの口内へと行き来させ、唾液を交換し続ける。

 

 

数秒……いや、数分間だろうか暫く互いに交わした後、潔子の目はとろんっ、となり、力が抜けているのを誠也は感じた。

そこをすかさず責めるのが次、と主張した誠也だ。

 

今度は誠也が潔子の口を解放すると、徐々に下方向へと下がっていき、軈て大きな女性である潔子を象徴する膨らみの1つ、その先端部へと到達した。

 

その先端に存在する極めて美しいピンク色のサクランボに吸い付く。

大きく口を開け、自身の中へとそれを導いた。

 

 

「あっ……」

 

 

潔子が淡い声を上げたのを確認すると、舌で転がす様に、先端を押し込む様に、柔らかいタッチで遊びまわし続ける。

 

「あっ、せ、せい……んんっ、そ、そこ……っ んんんっ」

 

空いた左手は、右側の膨らみを優しく包み、口で左側を攻め続ける。

 

1つ責める度に、口元に手を当てて喘ぎ声を我慢する潔子。密着しているので、何をしたいのか、何をしているのかが手に取る様に解る。感覚として伝わってくる。

 

これが、自分にフェラチオをしていた時の潔子の気分だったのだろう……、と誠也は辿り着くと、追いつけた事に、そして 自分の時の様に気持ちよくなってくれてる事に喜び、そして潔子の美しい身体に酔いしれる。

 

「―――痛く、ないですか?」

 

だが、男性と女性とではやっぱり身体の作りが違う。

自分はどれだけ無理しても大丈夫な様に身体を鍛えてはいるから大丈夫だが。……あまり、痛くはしたくない。痛い、なんて思って欲しくない。

 

感じている事は伝わってくるが、たとえ僅かでも痛くない様に、と誠也は手で口元を隠した潔子の方を向くと……潔子は反射的に誠也の唇を自分の唇でふさいだ。

 

 

「例え、痛い……って、言ったとしても、そう、見えたとしても、ぜったい、止めないで。……それいじょう、に。きもちいい、……から。つよく、もとめられてる、ことがこんなにきもちいい、なんて……。だから、もう、逃げないよね? ……最初、みたいに」

「っ……はい。もう逃げない。……それに、やめません。……やめれません」

「ん……♡」

 

 

 

最初のキスの後のバスルーム直行してしまった事。

 

今後も色々とからかわれる内容に含まれてしまうかもしれないなぁ、と思った誠也だったが、そんな考えは直ぐに消し飛ぶ。

 

 

目の前に広がる美しい裸体を前に。考える事は全て潔子の事だけだ。

 

 

唇と唇が再び合わさり……、軈て誠也の右手が潔子の身体をなぞりながら下腹部を目指し始める。

 

今度は大きな2つの膨らみ……胸を超えて腹部へ。……へそ付近を通り、そして 潔子の秘部へと到達する。

 

「あっ……ぅっ。んんっ……」

 

指先が少し……小さな豆状の突起に触れた瞬間、潔子の口から淡い喘ぎが耳に、心に届いた。

 

より一層優しく、優しくを意識する。

 

理性が崩壊しそうな快楽に身を委ねていたが、潔子の事を第一に考えた誠也は、それを意識し続けた。その上で、潔子を満足させたい、とも。

 

豆状の突起を少し捏ねた後、そこも過ぎ、柔らかい秘部の割れ目へと到達した。

指先をそっと……滑り込ませる。

 

「んんんっ……!」

 

そこは、まだ固く外からの侵入をこれでもか! と拒んでいるかの様だったが、くちゅっ……、と独特で何処か官能的な音が耳にまで届いてきた。

 

これは、湯で濡れているのではないだろう、間違いなく彼女の中から生まれてきている……。

 

 

「潔子さん。ここ、濡れて……」

「言わないで……っ!」

「んぐっ」

 

 

潔子は反射的に誠也の口に吸い付く。

 

感じてるのは解るし、誠也だからこそだとも頭では言えるが、流石に直接眼前で言われるのは恥ずかしい様だ。

 

だから、潔子は誠也に何も言わせない様に唇に吸い付く。

口に出さずとも、伝えれるから。

 

そして、その恥ずかしい潔子も愛おしい、と誠也は感じているが、声を発する場所を塞がれてしまえば仕方が無い。

 

豆状の突起やその周辺、そして秘部の中―――膣内へと全体を満遍なく、優しくマッサージでもする様に捏ね合わせる。

 

「あむ。んっ、れろっ……ちゅっちゅっ……」

「んっ、んんっっ。はぁッ! んあっ!」

 

誠也の声を抑える為に、口に吸いついていた筈なのに、いつの間にか自分の声を抑える役割になってしまっていた。

 

指を1つ侵入させる度に、奥の奥から溢れ出てくる愛液。

 

全てを受け入れる準備が整った、と思わせられる量ではあるが、まだ生憎その膣内への侵入を拒む様に狭い……と言うより硬かった。

 

それが潔子の初めてであると言う証なのだろう、と誠也は直感的に理解する。

 

理解すると同時に初めての破瓜の痛みや流れる血について考えた。

 

少しは知っているものの、どの程度、どの程度の感触が固さ、狭さが初めて(処女)の証なのかまでは流石に解らないが、潔子の事を信じている。彼女が初めてというのだから、間違いないだろう。

自分も相手も初めて同士。とてもくすぐったくて、そして嬉しい。

 

 

……でも、男と女は決定的に違う事がある。

やはり初めては凄く痛いんだと思う。

 

この時を見越した上で……潔子は

 

 

【例え、痛いと言っても、そう見えたとしても、絶対やめないで】

 

 

と誠也に言ったのだろう。

……誠也の優しさなら、例え 男の本能を剥き出しに、興奮し理性崩壊したとしても、潔子が痛みを口にしたら、苦悶の表情を浮かべたのなら。

即座に理性が持ち直し、自分自身を気遣う為に、行為をやめると思ったから。

 

だから、もう彼女は覚悟を決めている。

なら、誠也も同じだ。止めない、と潔子に誓ったのだから。その誓いを果たすだけだ。

 

誠也は指に集中した。

 

 

「あああっ!」

 

びくんっ! と一際大きく潔子は身体を撥ねらせた。

 

それは、潔子よりも大きい誠也の身体を浮かせるほどだった。

 

誠也は指の関節を曲げて、膣内を刺激していた。

狙ったわけではないだろうが、誠也の指は丁度、潔子の豆状の突起の裏側……Gスポットと呼ばれるであろう場所に、指が届いたのだ。

 

遠慮がちだった筈、柔らかいタッチだった筈なのに、強烈な快感が押し寄せてきた。

 

 

「き、潔子さん……!?」

「とめ、とめないで……、きもち、いい……んんん」

 

 

 

Gスポットの件も、イった事も解ってない誠也は、兎に角潔子の反応に驚いて手を止めたが、再度潔子自身に促される。

 

これ以上、期待に沿えない働きをするワケにはいかない、と思った瞬間だ。

ただでさえだ。……もう何度潔子に言われただろうか、言わせてしまっただろうか。

 

 

【止めないで】と。

 

 

男である自分自身には痛みなんてない。最初から最後まで多幸感しかない。潔子の様に痛みなんて有るわけないのに。

 

 

 

「(もう、止めない。ぜったい、止めない。止めちゃ駄目だ!)」

 

 

 

 

誠也は、今度は指ではなく身体全体を潔子の下腹部へと移動させ、口を彼女の秘部へと近付けた。

 

 

「えっ!」

 

 

流れる様に淀みない所作。

一瞬、口や胸に触れていた感触が無くなったのに違和感を覚えたのか、ぎゅっ、と目を瞑っていた潔子は目を開いた。

 

すると、そこには愛する人の姿はない。

 

 

「あっ、く、くちで……っ!」

「潔子さんが、潔子さんも、沢山してくれた。受け入れて、くれた。……だから、沢山返さないと。沢山、返します」

「んんっ、あっ、やっっ、んんん!」

 

 

一際敏感な部位。

だから、決して歯は使わない様にする。

 

上唇、下唇を使って優しく豆状の突起を……クリトリスを挟み、そして舌先で捏ねる様に舌を躍らせた。時折、胸の様に軽く吸い上げる。

 

 

「あっ、やっ、んん! はぁっ、んあっ!!」

 

 

誠也の口の中で蹂躙されてしまう潔子のクリトリス。

 

 

ここが特に強く感じるところ。

彼女の性感帯なのだろう。

一際大きく身を捩らせる潔子を感じ、より弄りまくる。

 

潔子の両手が誠也の頭に触れ、力が増していくのが解る……が、拒絶したり嫌がったりしていないのは伝わってくる。

 

今度は吸い付いてみよう。

取れない様に細心の注意を計らいながら。

 

 

舌を押し当て、捏ね回し、唾液を塗りマーキングをし続ける。―――すると、クリトリスが徐々に膨らむのを感じられた。

 

男性の様に女性も大きくなる。……気持ちいいと感じてくれてるのが本当に嬉しい。射精を促される時の快楽とはまた違った多幸感に包まれる。

 

 

「やっ、あっっ、んんっ、んあっっ! はぁぁっ!」

 

 

そして、幾度も這わせた舌にとうとう屈したのか、堅く閉ざされていた門が徐々に解放の準備に取り掛かろうとしていた。 潤滑させる為の透明な愛液が、今に来てくれるであろう主を迎え入る為、総動員で働き続けている。蛇口を捻った様な……と言う表現はこういう時に使うのだろう、と思える程、彼女の感じた証である透明の液体が自身の口の周辺を濡らせる。

 

 

 

 

 

「―――――――――ああああああっ!!」

 

 

 

 

 

 

軈て、大きな喘ぎ声と共に潔子の腰がびくんっ! と一際高く上がった。

 

絶頂に達したのが解る。

 

愛液が既に沢山出ているから、これが潮吹き……かと、思った誠也だったが、正直それは解らない。

 

でも、気持ち良かったのだと、達してくれたのだと言うことは解った。

 

 

そして、自分自身のソレも…… 先ほど放出した筈なのに、1度目よりも大きく 天を衝く様にそそり立っていた。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、せ、せい……や……」

「きよこ、さん……、オレ、もう」

「う、ん……、ほ、ほしい……、わたし、も、がまん……むり。せいや、の……ちょう、だい……?」

「はい……っ」

 

 

誠也と潔子はキスを交わし……そして、彼女の腰に手を添えた。

 

 

誠也は、潔子を仰向けに寝かせると、正常位の体位で潔子の膣口に、手を使ってペニスを宛がう。

 

そのまま、にゅるっと押し当てる。

うねる潔子の膣口周辺は、まるで誠也のペニスを歓迎してくれている様だった。

 

ゆっくり、それでいて確実に……奥へ奥へと押し込んでいく。

 

 

「んっ、くっっ……んんんっ……ああぁっ……!」

 

十分に濡れている。

間違いなく受け入れる事が出来る程に。

 

 

だが、それでも抵抗は大きい。

 

 

潔子は上半身を反射的に起こすと、誠也の背に腕を回し、そして ぎゅっっ、と抱きしめた。

 

やはり初めてというのはどんな事であっても怖いのだろう。少し震えていた。

 

そして、それ以上に誠也の事を信じている、何よりも、誰よりも愛してる、と言う想いも恐怖以上に伝わってきた。

 

ここまでの彼女の決意を無下にするなんて、愛し愛される男がするワケにはいかない。

潔子の膣口を押し広げながら、更に奥へと、彼女の体内へとゆっくり確実に埋まっていく。

 

 

「んっ、はっ、はっ……! あ、はあっ、はぁ!」

 

 

そして、更に一際固い場所へと到達した。

恐らく……ここが潔子の純潔の証である――最後の関門。処女膜へと。

 

 

「んく、んんんっ、ああ……っ、んあっ」

 

 

切なそうで、もっともっと奥へと欲しいと言う気持ち。でも、痛みもある、抉られる様な痛みも。

 

潔子の様々な葛藤、もどかしさが 誠也に痛いほど伝わってくる。

 

 

このまま色んな意味で生殺しの様な時間を……、時間をかけて、痛いのがじわじわと続けるくらいなら……。

 

 

「……きよこさん、いきますっ!」

「っ!! せいや! きてっっ!」

 

 

不意を突く様に、潔子にキスをすると同時に、ぐっ と腰を押し込んだ。

否、不意を突けた、と思ったのは誠也ただ1人だ。

隙間なく身体を密着させている2人は、本当の意味で繋がろうとしている2人には、最早隠し事など不可能だ。

 

 

潔子も奥へ欲しい、赤ちゃんの部屋……必ず子宮口まで欲しい、と強く願った。

 

長く焦らされるような感覚が続くよりも、もう早く届けてほしい。

 

 

 

 

 

そして、その想いは成就される。

 

 

 

 

「あああああっっ!!」

「んっっっ、き、きつ……! あっ……!」

 

 

ずんっ、と身体を貫かれたような感覚が、脳に直接伝わってくるかの様だった。

痛みは無い、と言えばウソになるが、これは嬉しい痛み……本当に嬉しい、と潔子は感じ続ける。

自分の中で、誠也の形が、大きさが、全てがはっきりと解る。

 

 

「んっ、ふぁ……、せい、せい……や……。んっ、うっ」

「ぜんぶ、ぜんぶはいりました……。いたみは……、痛みは、だいじょうぶですか……? くるしく、ないですか……?」

 

 

完全に埋まったペニスの付け根に滲んだ鮮血が見えた。

流れ出る愛液と共に出てくる血。それでさえも美しく、愛おしく感じるのが不思議だ。

 

 

「はぁ、はぁ、ふぅ、ふぅ……だ、だいじょうぶ……。少し、驚いたけど……、わかる。せいやの、がわたしのなかに入ってるのが、わかる……それが、うれしい。漸く、ひとつに……、ようやく つながれた。……ずっと、ずっと待ってた。すごく、うれしい」

「っ………、ま、待たせてしまって……、その……ごめっ」

「んっ、あ、あやまらないで! わたし、しあわせだから……。まってた間も、しあわせ、だったから……。あえなかったときも、ずっと、想ってたから……」

 

 

 

つーっ……と、涙が流れ落ちているのが解る。

痛みなどではない。幸せの涙である。

 

 

誠也と潔子は互いに唇を合わせ……そして離した。

 

 

「だから、あやまるくらいなら……、わたしが待ってた分も、たくさん、たくさん ちょうだい? もう、だいじょうぶ。うごいて、だいじょうぶ」

「っ!」

 

潔子の膣内はあまりに狭い。そしてきつい。

その度に中がうねってペニスをしごいてくる。締め付けてくる。

 

もっと中へ、もっと動いて、……ここに、ちょうだい、と言っているかの様にうねりあっていく。

 

誠也は、潔子と呼吸を合わせて、腰を動かす速度を上げた。

 

最初はペニスのカリ部分が見える位置まで引き抜くと……もう一度うねりの中へと埋める。

 

一度目は関門として拒んでいた筈の膣は、今度は拒むどころか、大歓迎しているのがよく解る。

 

ヒダの1つ1つが咽び喜ぶ様にペニス全体をしごいてくれている。

 

「んっ、んっ、んっ」

「んはっ! はぁ、はぁ、んっっ、んあっっ♡」

 

漏れる喘ぎ声は快感の甘い響き。

最初こそは悲痛もので、もうやめない、と意識していた筈の誠也に躊躇いを生んだが、今は違う。100%違うとは言えないかもしれないが、快感による気持ちよさ以上に嬉しさ、幸福感が潔子にあふれている様で、それが甘い声となって出てきている。

 

 

「せいや、すきっ……すきっ! だいすきっ!」

「オレも。すき、です。だいすき、です。きよこさんを、あいして、ます。愛してます!」

 

 

呼吸を合わせ、相性よく出し入れを繰り返す。

固い程締め付け、しごき上げていく潔子の膣内にいつまでも耐えられるワケが無い誠也のペニスは、最初の1発でほぼ空にしていた、と思わていたと言うのに、新たな精子をその精巣にて、急ピッチで製造したと言うのか、発射体制まで整えられていた。

 

 

「んんんっ、あっ、(いけ、ない……、ゴム、つけて、ない。 そ、そとに……)」

 

 

今更頭をかすめたのは……、自身のペニスにコンドームをつけていないと言う事。

 

実は、この旅行が決まった時から、コンドームは事前に用意していた。

でも、あまりにも強過ぎる快感、そして多幸感、意識さえ混濁していて、直接彼女の膣内を感じたい、と強く思ったが故に つけることを忘れて、潔子の膣内へと入れていたのだ。

 

 

結婚の約束は交わしているし、式の事も入籍する事も決めているが、まだ、家族計画まではしていなかった。

子供が欲しい、と言う言葉でさえまだ聞いてない。潔子が子供嫌い、と言う印象は一切ないが、それは自分ひとりで決めたり、判断したりして良いものじゃないだろう。

 

だが、もう既に一度出したペニスを膣内に入れている時点で避妊はしてないも同じだ。

 

間違いなく我慢汁も多量に出ている筈だから、今からでは最早避妊にはなっていないかもしれないが、膣内射精よりは良いだろう、と達する前に外に出そうと結論付けたその時。

 

 

「だめっっ!」

「っっ!!」

 

 

 

潔子は、誠也は口には出していなかったが、感触が僅かに離れていってることや、その表情で察知したのだろう。

 

察知すると同時に、両手・両足で誠也をがっちりと動かない様に逃げないように身体を固定した。

 

辛うじて動くのは射精を促すには十分すぎる位のストロークで動ける腰だけだ。

 

 

「ぬいちゃ……だめ……、やだっ! ちょう、だい……! せいやの、ほしいっ! せいやとの、子……ほしいっ! お願い……っ、なかを、もっと、もっとしあわせで、満たして………!!」

「っっ!!」

 

 

駄々っ子の様に首を イヤイヤと左右に振り、誠也を欲しいと強請る潔子。

 

愛しさが更に溢れてくる。

 

潔子の言葉で誠也のペニスが大きく動く。

そして一際潔子の膣内のペニスをしごく動きが強くなった。

 

後少しは掛かるかと思っていた限界が、一気に近づき、精巣から精液が運び出されていくのも解る。

 

もう、一刻の猶予も無い。

ぐっ、と最奥まで亀頭を突き出した。

 

これ以上進めない所。膣の行き止まり――――つまり、子宮口まで亀頭を届けた。

 

後は、最愛の人の願いを届ける為に、誠也は腰を更に強く突き出す。

快感が更に一段階増した。……亀頭が子宮口にキスをするのが互いに解った。

 

強くペニスが脈打つ、強く膣内のヒダがうねり強く、更に強くペニスを引き込む。子宮口がうねり、亀頭の先端へと吸い付く。

 

 

そして、幸せが届けられる準備が整った事も、互いに。

 

 

 

 

 

【――――愛してます】

 

 

 

 

 

 

どちらが告げたのだろうか。

ほぼ同時だったのか? 或いは口に出さず、思っただけなのだろうか。

 

ただ、解るのは、どちらかのみではなくお互いに聞き取れたと言う事と、湧き上がってくる衝動のまま、再び射精したと言う事、誠也の射精と同時に潔子の身体が跳ね上がり、再び果てたと言う事。

 

 

 

 

びゅっ、びゅるるっ、びゅるるるるっ、びゅるるるるっ!

 

 

 

 

ペニスから出された精液が子宮口の内部へと進出し、彼女の中で脈打ち踊る。

潔子も、強すぎる快感、多幸感に声にならない。

ただただ、誠也の身体を強く抱き締め続けていた。

 

 

誠也も同じだ。

全てを出し切る気持ちで潔子の身体の奥の奥へ。

潔子の身体を大切に、大切にと思ってはいたが、この瞬間だけは考えられない。ただただ、誠也も潔子を強く抱き締め返していた。

 

それは今日、短時間での2度目の射精だと言うのに、1度目を遥かに凌ぐ量だ。

 

受け止めた潔子も感じられていた。

子宮内の全てを誠也の白濁液で染め上げられたのを。

 

 

 

2度目の幸せは、何度も何度も脈打つ。

 

脈打つ回数、その分その度に幸せを運び、中へ中へと入れてくれる。

 

もう、快感で昇天しかけている頭で、意識が保てる限界ギリギリまで感じ続ける。

意識が朦朧としていても、誠也を抱きしめる両手両足は決して彼を離さない。強く強く、決して離れないで、と言わんばかりに抱き続けていた。

 

 

 

 

 

そして、数回の脈動と共に全てを吐き出したペニスは、役目を終えた……と言わんばかりに動き出した。

 

1度目のペニスは一切その膨張を一切治める事が無かったと言うのに、徐々に小さくなり、やがて彼女のまだまだ狭い膣内からにゅるり、と抜け出た。

 

びく、びく、とうねっている膣口から、赤い色の混じった白濁液が逆流してくる。

 

白濁液、精液に合わせて動き続ける膣口は、まるで、逆流した精液を名残惜しそうに、出ていかないで、と言っているかの様だった。

 

いや、潔子自身はクタクタの様だが、彼女の本能の部分は誠也のペニスをまだ探しているのかもしれない。

腟内へ入れようとしているのかもしれない。

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

「潔子、さん。ありがとう、ございました……、大好き、です。……愛してます」

「ん……。お礼って、へん……だね。でも、私も……同じ。愛してる。誠也………」

 

 

 

 

達した後、潔子の頭を抱き締めていた誠也は、腕を離すと愛の言葉を伝え、そして唇を押し当てた。

 

んっ、と荒い息で酸素を欲している様に見えていると言うのにも関わらず、強引かもしれないが、今もう一度口にし、そしてその口と合わせたかったのだ。

 

 

潔子もそれを受け入れた。

 

 

そして、目を瞑って、誠也を抱きしめていたのを解放する。

 

次に自身の下腹部へ。

 

丁度子宮があろう場所付近へと手を当てた。

ここに―――誠也が脈付いているのを感じる。

 

温かい幸せがナカで踊ってるのが解る。

 

 

着床……、受精したかどうかは、神のみぞ知る―――だが、今は、今だけはどちらでも嬉しい。

 

色んな初めてが、全て1つの言葉に繋がっている。

 

 

 

 

「――――幸せ」

 

 

 

 

潔子はうっとりと呟くと同時に、糸が切れたかの様にばたり、と倒れこんだ。

誠也はその身体を受け止めると、自身にも忘れていた疲れが押し寄せてきたのだろうか、潔子を抱いたまま、そっと目を閉じ――――意識を手放したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜明け、朝日が窓から部屋を照らしつける。

 

 

太陽の優しさは、例え日本の裏側であるブラジルであっても変わらないのだろう。

 

 

暖かい太陽の日……。まさにそれは火の神。

 

 

その光を受けて、潔子の意識は覚醒しだした。

身体全体に温かさを感じられる。……これは 日の光、太陽のぬくもりだけではない。

 

意識を覚醒させた潔子は、すっ……、とゆっくり目を開けた。

 

ぼやける視界の中。

目の前に飛び込んできた光景は……。

 

 

「おはようございます。……潔子さん」

 

 

最愛の人の笑顔だった。

 

最愛の人の腕を、体全部を枕にして、足も絡ませ、体温を互いに感じ合う体勢である。

昨夜のことを潔子は思い出した。

ついに結ばれたと言う事を。夢が叶ったと言う事を実感すると同時に、頬が紅潮していく。

 

 

「? どうしました?」

 

潔子が俯いていくのを見て、誠也が少々心配そうに声を掛けてくる。

誠也のせい、と言う前に、潔子はそっと呟いた。

 

 

「……寝顔」

「え?」

「……誠也の寝顔、それに寝起きの……初めての一番最初の顔……、それを見ながら、おはよう―――って私がするつもりだったのに」

 

ぽふっ、と誠也の胸元に顔を埋める。

普段物凄くしっかりしているのは、誠也だけでなく潔子も言わずもがな。

そんな彼女が、こんな子供っぽく拗ねたりする姿を見て、また新しい潔子の一面を見れて、誠也はまた幸せを1つ見つけた気分だった。

 

そっと、胸に埋めている潔子の額にキスをする。

 

 

「あはっ。それは すみません。……だって、オレも……その、予約(・・)してましたので。……潔子さんの事なら、先の先まで、予約済み……なんです」

「………もうっ」

 

 

幸せそうに笑う誠也。

その笑顔に負けないくらい、自分は笑えているだろうか……?

 

自分自身では解らないモノだ。

でも、信じている。お互いに、信じて、信じられてる事を。

 

今日と言う幸せな朝を迎える事が出来た記念に 潔子と誠也は再び唇を合わせるのだった。

 

でも、やっぱりやられっぱなしは癪だ、と思ったのか、潔子は悪戯っ子の様にニヤっと笑みを浮かべると。

 

 

「昨日は直ぐに逃げちゃったけど、もう大丈夫みたいね」

「っ……! い、いじわるですよ……」

「ふふ」

 

 

昨日はSEX後に、泥のように2人とも眠ったので、当然ながら2人とも裸だ。

 

腰部分まではシーツが掛かってるので、下半身は露出してないものの、上半身はしっかりと見えてる。

 

誠也の上半身の裸体は高校時代から見慣れてるので、まだ潔子は余裕があるが……当然ながら誠也は別だ。

 

昨日、初めてみたから。潔子の身体を余すこと無く全て。

 

この朝日が美しく照らす潔子の裸。

胸の先端はツンっと、出ており まるで誘っているかのような妖艶さがそこにはあった。

まさに生きる芸術。

 

高校時代、某先輩方が盛り上がっていた理由が、本当の意味で理解できた気分だ。

 

 

寝起き、潔子の幸せそうな寝顔を眺めてる時はそちらに集中をしていた為、そちらを思う存分堪能していた為、大丈夫だったのだが、今意識すると大変だった。

 

 

「ふふ。可愛い。……あっ、大きくなってる……」

「っ~~……あ、朝ですから! それに潔子さん、からかわないでくださいよ。だって、潔子さんは凄く綺麗なんですから、これくらいは当然です……」

「ありがとう。誠也もかっこいいよ。世界で一番」

 

 

恥ずかしそうに照れる誠也の頭をそっと抱き締める。

丁度、自身の胸に埋める様に。

 

「うぷっ、き、きよこさん!!」

「うふふ」

 

グリグリ~と押し当てられ、柔らかい感触が顔に、頬に感じる。

弾力のある胸が形を変えて、誠也の顔で変えた形を元に戻そうとするのが伝わってくる。

 

 

 

正直、これ以上の幸せがあるだろうか。

気持ちいい以外、なかなか感想が思い付かない。

 

暫くして、潔子は誠也の息でくすぐったく感じたのか、或いは満足したのか、抱き締める力を緩めた。

 

丁度、ぽふっと、胸の谷間から潔子の顔を見上げるように、顎を胸の谷間に置き、誠也は顔を上げる。

 

 

 

 

「……きよこさんの胸、とても大きいです。きっと着痩せするタイプなんですね」

 

 

 

想像していたよりもサイズの有る胸に抱擁された誠也は思わずそう口にする。

小さい……と、思ってた訳では勿論ない。大きさを気にするような男でもない。

それでも、そう思ってしまうほどのものだったと言うことだろう。

 

気持ちいい、心地よい、癒される。

 

それ以外に感じたのは、先日の夜、初めてこの胸を見て、触って、舐めて、吸って……と、色々と堪能した。

 

感じたことはもうひとつある。

 

潔子の胸は服の上から見ていた感じよりももっと大きいと言うことだ。

 

潔子はきょとんとしていたが、直ぐに顔を赤らめると。

 

 

「そうね。これからも、大きくなるかもね? 誰かさんのおかげで」

「あ、俺は不貞行為は絶対にしません。だから、潔子さんも俺以外では、止めてくださいね? 潔子さんとの子供、出きるまでは、……その、独占させてください。子供が出来た後も、できれば時折返して貰いたいです」

「っ……バカ。 …… もう」

 

 

 

 

その後も暫くイチャイチャと昨夜の続きを。

 

潔子も誠也も興奮し、早朝だと言うのに、また身体を繋げたのだった。

 

 

 

昨夜に負けないくらい、昨夜以上に交わる2人。

 

 

 

 

 

――――勿論、その後は後片付けに追われたのは無理もない事。

 

 

 

 

 

 

 

身体もそうだが、その他色々と(・・・)汚してしまったので、兎に角できる範囲内で手分けして掃除をするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、楽しかった(ほぼ)新婚旅行も終わりを告げる。

 

今日は帰国の日。

 

 

 

「くぅぅぅ~~、及川さんは羨ましいぞぉぉ! せいちゃん!! 烏野の美人マネちゃんのハートを射止めるなんてっっ!!」

「及川さん、ソレもう10回目ですよ……? 何だか、同じこと何度も言うの翔陽みたいになってます」

「あっははははは!!」

 

ジリジリと照り付けるブラジルから見える太陽の下、及川と日向、そして誠也と潔子は居た。

それぞれの場所に戻る為に。……及川はアルゼンチン、日向はそのままブラジルに、そして潔子と誠也は日本へ。

 

「それにもう、私はマネじゃないんですけどね」

「うん。その辺も結構ツッコんでますので、安心してください、潔子さん」

「ふふ。了解」

 

潔子の朗らかに笑う所作。

最初に出会った時よりも、笑顔の質が一段階も二段階も違うと言う事は、及川には解ったので……、やはり

 

 

【ゆうべは おたのしみでしたね】

 

 

的な事があったのだろう、とは十分に推察出来た。

それも、何度も合ったんだろう。会う度に変わっていく様に感じたから。

 

もしも――――及川が烏野に居たのなら、ここで盛大に及川さんぱーんちっ! を打ってやろうか? とも思えるのだが……、まぁ 野暮は言わないし、嫉妬は見苦しい。……それにさすがにデリカシーに欠ける様な事は及川は言わない。

 

仕草の1つ1つを見れば解る。

2人の姿が本当に幸せそうなのが一番伝わるから。

必要以上の詮索は無粋だ。

 

 

「んじゃあ、名残惜しいけど、オレは行くよ。せいちゃん。……それに」

 

 

及川は日向の方を見て、にやっ、と笑うと。

 

 

「ショーヨー」

 

 

初めて、日向の事を名前で呼んだ。

これまでは【チビちゃん】呼びだったのだが。……どうやら、及川は日向の事を真の意味で認めたのだろう。

 

十分過ぎる程伝わった日向は、及川の手をぎゅっっ、と両手で握る。目に涙を浮かべる勢いで、うるうる~ とさせながら。

 

 

「ハイッッ!! あざっっしたっっ!!」

 

日向の姿を見て、誠也はニコッ、と笑みを浮かべると、改めて及川に挨拶する。

 

 

「道中気を付けてください。及川さん」

「楽しかったです。及川さん。……また、また会いましょう」

「うん。オレもしっかりリフレッシュできたからね。……ほんと、3人に会えて、高校時代のあの頃が蘇った気分だ。……初心にもかえれた。……こっちこそ、ありがとね」

 

 

 

及川は、潔子を、そして誠也と日向を見て、聴いた。

 

 

「せいちゃんは、勿論 次も出るんだよね? 日本代表(・・・・)として」

「! 勿論です。……誰にも負けるつもりはありませんよ」

「ハイハーイ!! オレも忘れないでください!!」

「あっはっは。忘れるワケ無いじゃん。……ショーヨーは、2年で帰るんだよね? それまで修行する、って感じで」

「ハイ!!」

「そっか」

 

及川は頭の中で……今後 間違いなく起こる未来を想像していた。

 

そう―――間違いなく、この2人は再び肩を並べるだろう。……そして、及川にとって可愛さ余って憎さ100倍な男、影山とも。

 

 

 

 

「……オレは、全員(・・)倒す。覚悟しとけよ、2人とも」

「ハイ!!」

「アス!! 楽しみにしてます!!」

 

 

「―――いやいや、ちょっとはビビってよ。ここはビビるシーンだからね? せいちゃんは、勿論 ショーヨーもだかんね? つか、楽しみて……。まっ、せいちゃんらしいっちゃらしいかな」

 

 

 

 

及川は2人の返答を聞いて、苦笑いを1つすると、背を向けた。

 

「じゃあ、またネ」

「はい!」

「また!!」

「……頑張ってくださいね」

「うんっ!! 頑張るよ! マネちゃん!!」

「…………………」

 

潔子の応援に元気100倍! な及川は足取り軽やかに、この場を後にする。マネージャーでは無いのに、と潔子は半ば呆れていたり。

 

 

でも、及川と言う男のその大きな大きな背中を、日向は目に焼き付けていた。

 

 

その背が見えなくなるまで。

 

 

 

 

そして―――。

 

 

「んじゃあ、オレ達もいくよ。翔陽」

「あ、うんっっ!! ほんとに嬉しかった!! 来てくれてありがとう! 誠也! それに、清水先輩も!!」

「ふふ。身体壊さない様にね。後、もう少ししたら、清水(・・)じゃないから」

「アス!! えーっと、火神先輩!! ……うわっ、なんかすげーー違和感!! でもっ、おめでとうございます!! 俺、絶対に式には行きますんで!!!」

「あ、オレも思った。はは。ありがとな、翔陽」

 

続いて潔子と誠也の番。

たった1週間と言う短い時間だった。名残惜しすぎるのは仕方ないが……、そもそも誠也と潔子は殆ど新婚旅行だったのに、結構交流してくれたので、これ以上求めるのは贅沢過ぎる。

 

 

談笑を少し続けた後―――本当に最後、誠也は拳を日向に向けた。

 

 

 

 

「オレは、……オレ達は、お前を待ってるぞ(・・・・・)」

 

 

 

 

拳をぐっ、と突き出して、そう告げる。

 

「おう!!」

 

日向も、それをしっかりと受け取った。

 

 

ゴッ!! と2人は痛い位強く拳を打ち付けあった。

 

 

 

 

 

 

 

潔子は、そんな2人を見て―――そして、及川の事も踏まえて、これからが本当に楽しみだと感じた。

 

 

烏は、大きく逞しく成長し、進化を見せ……、そして日本を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

――――世界へと。

 

 

 

 

 

 

この異国の地。地球の裏側の国ブラジルにて。

 

 

ビーチと言う新たな場所で日向翔陽と言う男は一体何処まで成長するのだろう?

 

 

そして、そんな彼を待つ我が最愛の夫である火神誠也は、その日向翔陽と共に、仲間たちと共に一体何処まで上っていくのだろう?

 

 

 

 

 

 

潔子はこの先の未来を楽しみに、誠也と共に 日本へと戻るのだった。

 




作者の私はブラジルには当然! 言ったこと無いので、ホテル名は調べて1番最初に目に入ったホテル名を使わせて貰ってます。苦笑













しかし……
―――初体験がこんなに良いものなわけが……(遠い目)
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