後日、日を改めて悪戯をした。
その日は学校が休みで、義弟は実家にいてお風呂に入ろうとしていた。
かつての自室で服を脱いで私も後を追って中に入ると、義弟と二人きりになる。
扉が閉じられるとすかさず私は義弟の臀部をつまんだ。
「痛ってぇ!!またかよ!!」
「どうしたの!?何があったの!?」
「母さん、なんでもない」
「どこかぶつけた?」
「びっくりさせてごめん」
そういうと母は脱衣所から戻り、義弟はお風呂の準備に取り掛かった。
浴室椅子を用意して座りかけたところで、私は後ろから男性器を手に握った。
「ひっ!むぐっ…!」
大声をあげようとしたところをもう片方の手で口を塞ぐ。
無防備な格好で、自分以外に誰もいないはずの場所で襲われる。
しかも相手が不可視の存在となれば、さぞ恐ろしいことだろう。
鏡越しに見える義弟の体は小刻みに震えていて、目を見開いて左右を見渡していた。
片手で口を塞いでまま、もう片方の手は男性器へのばした。
「うぅっ…うっ…!」
男性器に触れると義弟は表情が崩れて情けないものになり、目には涙が浮かんでいる。
幹を手に握ると、びくん、びくんと跳ねて掌に熱を伝えてきた。幹は芯が入ったように硬い。
まさか、今まで自分が見下していた相手にこんなことをされているは思わないだろう。
成人漫画や雑誌で見るよりも男性器が小さいと感じたのは、比較対象が悪いせいか。
不可視の存在に急所を掴まれて感じるとは思えないが、抵抗されなかったのは都合がいい。
今までイメージの中だけだった手淫を本格的に実践に移すことにした。
「やふぇ……ふぉ……」
否定の言葉と強張る体で抵抗の意思を見せている義弟。
それを無視して男性器を握る手は、幹を上下に単調に擦り続ける。
男性の自慰は大抵はこういう動作を繰り返すらしい。
義弟は抵抗のつもりか腰を左右へ大きく動して手から逃れようとした。
動くなと警告代わりに亀頭をぎゅうっと摘まんでやると、大きく男性器が跳ねて抵抗が止む。
すかさず、幹からさらに下へ手を滑らせると陰嚢を包むように五指を閉じ、掌に収めてやる。
男性にとってここはどんな場所であるかは、男性自身である義弟が一番よくわかってるはず。
加減に気を付けて陰嚢のにある二つの半球体を指で挟んで、こりこりと優しく弄って応を窺う。
「ううぅ……あっ……」
肉体に快楽を、精神に苦痛を与える。
私の心を深く傷つけた元家族たちに、私が負ったよりも深い傷を与えるのが私の目的。
陰嚢を弄ったことはそれだけで効果があったらしく、先ほどまでよりも抵抗が和らいだ。
更に幹を擦り続け、先端へ掌を滑らせると先走りが滲み出していたらしく。
いつの間にか掌がぬるっとした。
体というより男性器が正直なのだろうか。
義弟に恥をかかせようと更に男性器を弄っていく。
幹を握って先走りを絞り出すように尿道に沿って、下から上へと手を動かして続ける。
そのうち観念したのか義弟は体の力を抜きはじめ状況を受け入れたようだ。
訳も分からぬまま白濁を放つ気分がどんなものか。
射精する瞬間の顔を見たい。
「あぁ……ハァっ……」
口元を塞いでいた手を離すと正面に回り込んで、両手で男性器を弄る。
いつでも助けを求められる状態になったのに、そうする様子はない。
両手の掌で幹を挟むと、そのまま手を上下に動かして掌の間でぐにぐにと転がす。
先走りの量は増え、鈴口から溢れてきて断続的に亀頭を濡らし始める。
鈴口を指先で軽く抉って先走りを指に絡めると、透明なそれを亀頭全体に塗りたくった。
白濁を放つの近づくにつれて男性器の震えは大きくなり、その感覚を手が覚えていく。
最後は両手で幹を軽く握って、先走りで濡れた手で、くちゅっくちゅっと水音を立てて扱き―――
「う゛っ…!!」
鈴口が白く染まったと思った次の瞬間、男性器が私の手の中で大きく跳ねた。
義弟はついに白濁を放ち始め、瞬く間に私の手は白く汚れ、溢れたものが床に零れていく。
青臭い匂いが鼻腔を衝き、目的を忘れて行為を続けてしまいそうになるのを抑えて立ち上がる。
ペロッと舌先で舐めてみたが特に感動はなく、飲み込むときにのどに引っかかりそうになった。
すると、浴室の扉が開いた。
「母さん!?」
「ご、ごめんなさい、お風呂出るのが遅いから心配になって……!?」
「違うよ、これは……いや……」
「や、やだ……そのね、そうじゃなくて……!」
母は義弟の白濁に塗れた男性器を正面から見てしまった。
驚いた拍子に勢いよく振り向いてしまい、義弟と母は向かい合う格好になった。
更に白濁の一部は母の顔に付着し、驚いた母がそれに触れて慌てふためく。
その姿の何と滑稽なことだろう。
うっかり視線を落としたばかりに見えたモノ。
そして白濁に触れた感触は衝撃的だったに違いない。
どさくさに紛れて脱衣所に後にすると、私は服を着なおして実家を後にした。
玄関に向かう際にお風呂場を確認すると、母が泣いている義弟をなだめている様子が見えた。
次のターゲットは義父と義兄、どちらにしようか。
そんなことを考えながら、私はみかづき荘へ帰っていった。