※この作品はR-18です。

二葉さなから元・家族へ   作:アシュリー2400

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第3話

義弟に悪戯をした日から一週間が経った。

私は現在、次のターゲット選定と経過観察を目的に、元実家を訪れている。

先日から夏休みに入ったせいか、義弟と義兄は家にいる時間が多くなった。

ここで暮らしていた時代と違って、ここにきている理由が違うからだろうか。

私の彼らを見る目が変化していることに自分でも気づいた。

 

以前は、彼らから自分を隠すようにしながらこの家にいた。

けれど今は、彼らの観察を目的としてここにいる。

それによって、彼らの一日の生活リズムや趣味などが分かるようになった。

 

本来なら、もっと別の形でそういうことが分かるべきなのだろう。

そこから家族と話がはずんで、団らんに繋がるのが普通なのかもしれない。

けれど、私はその普通を実家で得ることは叶わなかった。

ここで得ている情報のすべては、元家族たちへの報復に用いるのだ。

 

 

 

 

この数日で得られた情報として、元家族たちの日常が崩れ始めている。

目立った変化こそないものの、母と義弟の様子には変化が生じていたのだ。

それは皮肉にも、共に暮らしていた時代があったから気づいた変化でもあった。

 

お風呂場で義弟に悪戯をした日を境に、母は義弟に対してよそよそしい場面が増えた。

特に二人きりになった時が顕著で、あの時のことが脳裏をよぎっているのだと思う。

お互いに目を合わせないようにしたり、会話もどこかぎこちなさがある。

そのためか、母は義弟との会話を減らし、代わりに義兄と父との会話を増やした。

義弟は食事中、自分から話をすることが少なくなっていた。

疎外感で居心地悪そうな表情をする義弟の様子に、義父と義兄は気づいていない。

改めて、この一家の家人に対する態度が見えたと思う。

 

決められた道から少しでも外れた人間は、即座に切り捨てるのが彼らのやり方のようだ。

私は最初から二葉家の決めた道から外れていた。

当時、彼らから味わった屈辱と疎外感、鬱屈とした日々の繰り返しによる精神負担。

私は決して忘れないし、それを私に強いた彼らを許しはしない。

だからこその悪戯、だからこその報復。

私のそれは、まだまだ始まったばかりなのだ。

 

私が元実家で観察を行っているのは日中のみ。

みかづき荘との往復時間も考えると長くいることはできない。

日が沈む前にみかづき荘に戻らければ、みんなに心配をかけてしまう。

だからこそ日数もかかったが、必要な情報は集まった。

頃合いと見て私は次の悪戯を実行に移すことにした。

 

 

ターゲットは義兄だ。

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