義兄に悪戯をしてからしばらく経った。
私は今日も経過観察を目的に元実家に来ている。
夏休み中は、四人揃って食卓を囲む機会の多かった元家族たち。
だが、今は家族団らんがなくなっていた。
まず、義弟と義兄の姿が食卓から消えた。
正確には殆ど現れることがなくなっていた。
食事の時間になると、二人とも理由をつけて母と同席することを避けている。
勉強を理由に部屋に籠るか、事前に外出して席を外すことが多くなった。
四人で食卓を囲む機会が皆無になったわけではないが、随分変わったと思う。
ここまで悪戯の効果があるとは、我ながら驚くばかりだった。
この数日間は、母と義父の二人きりの食事が続いている。
二人の間に会話はあまりなく、沈黙が占める時間が多い。
それが手伝ってか食卓の雰囲気は重く、どんよりとしている。
観察中、数少ない会話を聞いた限りでは、義父はアレを知らない。
もちろんアレとは、義弟と義兄が私の悪戯が理由で、母にあられもない姿を晒したことだ。
食卓を四人で囲む機会が減ったことに、義父は不満を口にする。
母はなだめるように同調するが、傍から見ても母は露骨に会話を切っていた。
また、義父は不満を口にする一方で、二人の子供が各々、自分の分野に熱心になったとも口にした。
本当の理由を知らない義父に、母は不満そうな表情を浮かべるが、それが精いっぱいの抵抗のようだ。
他に気づいた変化として、母は食事を進める手が早くなっていた。
それだけでなく、食事量を減らしていることから、少しでも早く食卓を離れたい気持ちが表れている。
母の変化に義父は気付いており、何かを尋ねようとするが、母は視線を逸らして素気ない返事をした。
それに対して義父は怪訝な顔をしたが、面倒なのか母を慮ったのか、追及はしなかった。
日を改めて実家を訪れた日、義父が留守にしていた。
義父は仕事に、母は台所に、二人の義兄弟は各々自室に。
義弟はその日、私が見ているとも知らずに自慰を試みていた。
年頃の男子が考えることは同じなんだろうか。
あと義兄と比べると小さい。
義弟もスマホを片手にアダルトサイトを開いていた。
義兄は所謂、三次元と呼ばれる性的画像で興奮を助長していた。
それに対して義弟は、二次元と呼ばれる性的画像を用いてた。
兄弟でこんなところに違いがあるなんて……
どうでもいい知識が増えた。
アダルトサイトを見ながら義弟は、男性器を自らの手で弄り回して勃起させていく。
縦にぷるぷる振ったり、柔らかい幹を揉むようにしたり…あんな風に勃起させるんだ…
やがて、男性器が大きく反り返った頃、私は義弟の股に手を伸ばし、硬くなった幹を握った。
「うわっ!」
お風呂場の時と同じような反応が返ってくる。
義弟が声をさらに上げかけると、更に強く握りこみ、その際にスマホが床に落ちた。
スマホを拾うよりも逃げることを優先したのか、後ろへ下がろうとて背凭れにぶつかる。
義兄と同じ行動に出たのは、兄弟だから似たのか、本能的なものか。
義弟はベッドから降りようとしたが、そうはさせまいと私は義弟の腹に跨る。
すると、見えないはずの私を、怒りと脅えが混ざったような表情で見上げた。
「誰…だ…?」
返事代わりに竿を扱き始めると、「やめろ!」と口にして体を捩り始めた。
今度は警告代わりに、もう片方の手で義弟の強く肩を抑えつけてやる。
それでも抵抗をやめようとしないので、幹を扱く手を止めて陰嚢を包むと、ようやく抵抗が止んだ。