<YU SIDE 2010年2月某日 曇/雨 7:00>
気がついたら俺はゲームの世界に紛れ込んでいた。
なぜ俺がこの世界がゲームの中だとわかったのか。
俺にはステータス画面が見えるのだ。
朝、目が覚めると透明なボタンが目の前にあった。
とても不思議な光景だ。
<表示>と書いてある。
恐る恐る其のボタンを押すと、<あなたのステータスを表示します>と文字が浮かび上がる。
続けて<以降、スマホのアプリから本ステータス画面は表示可能となります>という文字が。
最後に<よろしいですか?YESorNO>とあった。
恐る恐るYESを押す。
すると透明なステータス画面がいきなり視界全域に現れる。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識0:ズレてる
勇気1:なくはない
根気1:若者級
寛容1:それなり
伝達Z:マタヨシ級
――――――――――――
驚き跳ね起きる。
視線を回すとその透明な板も視界について回る。
なんだこれ!?
急に恐ろしくなった俺は、手を振り回してその板を視界から取り払おうとする。
すると触れるや否やフッとそのステータス画面は掻き消えてしまった。
呆然として周りを見渡す。
見知らぬ部屋だった。
鏡と窓とドアしかない殺風景な白い部屋だ。
とりあえず鏡を覗きこむ。
衝撃。
若過ぎる男の子の顔がそこにあった。
俺の顔はこんな端正ではなかったはずだ!
本当の顔はもっとこう!
あれ?
本当の顔・・・は?
・・・思い出せない。
思い出せないぞ!
それどころか、俺は自分の名前さえも思い出せなくなっていた。
どういうことだ?
ベッドの枕の横に置いてあったスマホが目に入る。
慌てて手に取る。
知らないメーカーの製品だ。
初芝電器ってどこの国の企業だろう。
震える手でロックを解除する。
HOME画面に"ステータス"というアイコンがあった。
タップ。
先ほど見たステータス画面がまた空中に表示される。
画面の上部に輝く"鳴上悠"の文字。
これが俺の名前なのか?
<YU SIDE 2010年2月某日 曇/雨 7:30>
そこからは大変だった。
スマホを洗いざらい確認してみる。
買ったばかりのものなのか、何もデータが入っていない。
唯一自分のプロフィール欄には"鳴上悠"の文字が。
やはり俺は鳴上悠という人物なのだろうか?
ステータスは明らかにゲームっぽい画面。
漫画のキャラクターの顔の絵が、画面の左側に表示されている。
鏡に写った自分の顔に非常に良く似ていた。
ステータス画面があるということは、ここはゲームの世界に間違いない。
生憎だが俺はあまりゲームをしたことがない。
俺はどんなゲームの中に取り込まれてしまったんだ?
窓から見える風景は普通の街だ。
部屋は二階にあるらしい。
慎重にドアを開ける。
普通の住宅だ。
そろそろと階段を降りる。
トントントンと包丁の音が聞こえる。
居間らしき部屋のドアをびくつきながら開けた。
「あら悠。おはよう。朝ごはんもうちょっとかかるから。顔洗ってらっしゃい。どうしたのひどい顔よ」
随分綺麗な女性だ。
この接し方からすると母親らしい。
「どうしたんだ悠。そんなとこに突っ立って。トイレ入らないなら先に父さんが入るぞ?」
今度は父親のようだった。
だが、二人とも見覚えがない。
試しにスマホを操作してステータス画面を空中に表示してみる。
しかし二人には見えていないらしい。
ここはゲームの世界なんですか?なんていきなり語り出されたら自分でも確実に引く。
一歩間違えれば精神異常者扱いされ、病院送りになりかねない。
慎重に、とにかく慎重に。
俺の勇気のレベルは"なくはない"程度なんだから仕方がない。
動揺を隠しながら両親らしき人たちとの朝の会話を恐る恐るこなす。
必死に情報収集。
TVではお天気キャスターが東京の空模様を伝えていた。
山野真由美という名前のキャスターのようだ。
知らない名前だ。
今日は2月上旬の週末。
そしてどうやらここは都内らしい。
朝ごはんに箸をつけつつ会話に齟齬が生じないよう慎重に話しを進める。
よくよく見るまでもなく、父も母も目が覚めるような美男美女だった。
覚えていないが本当の両親は確かこんなんじゃなかったはずで、いろんな意味で悲しくなる。
特に父は出来る男の見本のような人物だ。
空手四段、柔道三段、合気道二段、少林寺拳法少々の五ヶ国語を操るエリートビジネスマンであった。
ヤマト中央建設ってところに勤めてるらしい。
母親の方も良妻賢母を地で行く。
昔は父にも勝るとも劣らないバリバリのキャリアウーマンだったと自慢された。
華々しい社内恋愛の末のゴールインだったんだそうだ。
ハイスペックな両親たちに内心大いに引きつつ、それとなく親戚周りの情報を入手しようと頑張る俺。
いきなり顔を合わせて相手がわかりませんでしたとなると洒落にならないから。
しかし心配は杞憂に終わった。
親戚と呼べるのは、母方の叔父の堂島遼太郎という人物くらいしかいないようだ。
山梨県の稲羽市という地方都市に住んでおり、菜々子ちゃんという可愛らしい幼稚園児がいる・・・そうだ。
俺が親戚のことを気にするなんて非常に珍しいことだったらしい。
何か変な方向に話が盛り上がり、春休みに家族みんなで久しぶりに遊びに行こうという話しになってしまった。
「引越しの買い物が終わったら千里さんに電話しておきましょう」と母親の方がノリノリになる。
千里さんとは遼太郎さんの奥さん、菜々子ちゃんの母親の名前だ。
言うに及ばず美人なんだと。
しかし稲羽市なんて名前の都市、山梨にあったっけ?
って引越しってなんだ?
この冬に大手企業勤めで転勤がちな父親は急な内示が下って東京の本社に異動になっていた。
中学三年だった俺と母親は俺が卒業するまで転勤元の福岡に居残り中。
春には父が先乗りしていた東京のこの家へ引っ越す予定なんだそうだ。
自分こと鳴上悠は推薦入試でこの春から通う高校をすでに決めていた。
合格通知がつい先日届き、週末を利用して引越しの前準備のために東京に出てきているシチュエーションらしい。
今日は母に付き添い、新居で新たに必要になる小物を見て回る予定だった。
「一から友人を作り直しになるな、いつもスマン悠」と父に謝られてしまう。
つまり、これから通う学校には鳴上悠という自分を知る人間がいない。
これは逆にありがたいことである。
<YU SIDE 2010年2月某日 曇/雨 10:00>
朝食を終え、支度をして買い物に向かう。
父は仕事で忙しく、母のおもりは俺の役目だ。
買い物の手伝いを無難にこなしつつ、状況を整理する。
どうやら思い出せないのは自分の個人情報だけらしい。
世界の有り様や常識、地理、歴史、有名人等の情報は漠然とだが思い出せる。
その知識と照らしあわせてみるに、この世界は元の世界とあまり変わらない。
本屋に立ち寄って高校の公民教育の教科書を読んでみると、社会通念も法律も政治体制も全く一緒。
歴史についても、教科書をパラパラと捲ってみたが日本史は俺が覚えているままだった。
世界地図や世界史の本を見渡しても、主要な国に関する情報の差異はない。
さすがにもともと把握していない東欧や中東、アフリカなど細かい国々に関しては怪しかったが。
大幅に異なっていたのは、現代社会における芸能人やスポーツ選手、政治家といった登場人物。
そして企業やスポーツチーム、メジャーな商品のブランドの名前であった。
さらにマイナーな都市や街の名前も微妙に違うところもチラホラ。
俺の知らない名詞が街の看板やTV、新聞の紙面に踊りまくっている。
そのギャップを埋めるには大変な労力が必要に思え、暗澹たる気分になる。
そして鳴上悠の個人史を俺は何も知らない。
早く福岡の自宅に戻って自分を調べたい。
<YU SIDE 2010年2月末某日 曇 14:00>
福岡に戻ってから自分探しのため家にこもることが多くなっていた。
今日も創立記念日で休みにも関わらず、自宅でアルバム整理である。
<リリリリリッ>
家電が鳴る。
母さんは買い物に出かけていて自宅には自分一人。
電話に出る。
「はい、鳴上です」
<もしもし、私、堂島と申します>
若い女性の声。
堂島・・・?
あ、母さんの。
「母に御用でしょうか?」
<もしかして悠君?はじめまして。叔母の千里です>
「はじめまして」
随分若い声だ。
いや、確か菜々子ちゃんは六歳になったばかりのはず。
年齢的には二十代後半でもおかしくない。
まてよ?
叔父の遼太郎さんって今年四十歳じゃなかったっけ?
一回りも下の女性と結婚したってのか?
なんて羨ましい。
ってそれどころじゃなかった!
「母は今外出中です。もう少しで帰ってくるはずです。折り返し電話させましょうか?」
<あ、いえ、いらっしゃらないならいいんです。夜にまた掛け直します>
「では電話があったことだけ伝えておきます」
<ありがとう。あ、遼太郎さんから聞きました。高校合格されたんですってね。おめでとうございます>
「ありがとうございます」
<春から東京の高校なのでしょう。随分近くなりますね。是非稲羽市まで遊びにいらして下さい>
そうか。
前に東京で春休みの旅行の話で盛り上がってたな。
その件の電話か。
「はい、遼太郎さんや菜々子ちゃんにも一度お会いしてみたいと思ってました」
<菜々子も喜ぶと思います>
「菜々子ちゃんはまだ保育園ですか?」
<そうなの。これから向かいに行かないといけなくて。なので夜にまた電話しますね>
「そうですか。そちらはお天気は大丈夫ですか?最近交通事故が多いと聞いてます。【人通りのある道を選んで、車に気をつけて下さい】」
<・・・ええ、ありがとう。気をつけます>
千里さん。
優しい人柄がにじみ出てくる暖かい声だったな。
社交辞令でもなんでもなく本当に会ってみたい女性だ。
<SYSOP 2010年2月末某日 曇 --:-->
本編にない電話での鳴上悠の「神言」により堂島千里の死亡フラグは叩き折られました。
堂島菜々子は寂しくありません。
堂島遼太郎は荒れません。
ハーレムルートに分岐します。
隠しパラメータが開放されました。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識0:ズレてる
勇気1:なくはない
根気1:若者級
寛容1:それなり
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力1:早漏気味
色気1:初恋の味
――――――――――――
<YU SIDE 2010年3月末某日>
中学を卒業するまでの約二ヶ月間。
正直自分探しで学校どころではなかった。
ほとんどのクラスメイトが一般入試組だ。
受験に集中してくれたことがありがたい。
そして幸いなことに鳴上悠は部活には入っていない。
後輩たちの接点も少なく自分の時間が持てた。
一般入試の合格発表が終わるとぼちぼち遊びに誘われるようになる。
だが引越し作業が忙しいと全て断った。
結局クラスメイトたちとは表面を取り繕うような会話に終始する。
卒業式に連絡先もいくつか貰った。
でもこちらから連絡することはないだろう。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
因みに春休みに予定していた稲羽市への旅行は親の仕事の都合で行けなくなる。
菜々子ちゃんは非常に残念がってたらしい。
ごめん、菜々子ちゃん。
<SYSOP 2010年3月末某日>
自分探しを経て知識がガッチリ高まりました。
知識のパラメータが"歳相応"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識1:歳相応(↑)
勇気1:なくはない
根気1:若者級
寛容1:それなり
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力1:早漏気味
色気1:初恋の味
――――――――――――
<YU SIDE 2010年4月>
東京に引っ越す。
そして四月二日に誕生日を迎える。
ここがどんなゲームの世界の中か不明だ。
だが緊急の移動手段を確保しておくことは損にはならないはず。
両親に誕生日プレゼントで何が欲しいか問われた俺は、普通二輪の免許取得を許して欲しいと頼み込む。
母親は反対だったが、父の趣味がバイクだったこともあって拝み倒すことに成功する。
始業式も無事に終え、学校と教習所に通い始める。
学校での過ごし方については中学時代と同じスタンスを続けた。
部活にも入らず通学一日目から情報収集に勤しむ俺。
中学では自分探し中心だったが、高校では社会常識の部分のキャッチアップに勤しんだ。
どんなゲームかわからず、いつ本編がスタートするかもわからない。
平日は学校、週末は教習所に通いながら、とにかく日々出来ることを積み重ねていく。
<SYSOP 2010年4月>
社会に関する勉強に熱中し知識がガッチリ高まりました。
知識のパラメータが"広い"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識2:広い(↑)
勇気1:なくはない
根気1:若者級
寛容1:それなり
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力1:早漏気味
色気1:初恋の味
――――――――――――
<YU SIDE 2010年5月>
結局高校でも自然と人付き合いが悪くなっていた。
それが逆にミステリアスと評判を呼んでしまったらしい。
自分で言うのもなんだが、鳴上悠という人物はスタイルも顔も良い。
陰が薄いキャラのはずなのだが、通っている高校の女生徒たちから告白されるイベントが数回発生。
そんな夢のようなシチュエーション、前の世界では考えられなかったことである。
最初は嬉しくて舞い上がってしまっていた。
だがすぐに冷静になる。
待て。
この娘たちは俺の中身が好きなんじゃない。
鳴上悠という外面に食いついてきているだけなんだ。
所詮は顔なのか。
寛容さが"それなり"にしかない俺。
格差社会の不条理さを受け止めきれなかった。
全ての告白を断ってしまう。
<SYSOP 2010年5月>
恐れずに女の子たちを振り続け、勇気がガッチリ高まりました。
勇気のパラメータが"頼りになる"に上昇します。
女の子に対してストイックになり、反動で色気がガッチリ高まりました。
色気のパラメータが"大人の階段"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識2:広い
勇気2:頼りになる(↑)
根気1:若者級
寛容1:それなり
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力1:早漏気味
色気2:大人の階段(↑)
――――――――――――
<YU SIDE 2010年6月>
コンビニでグラビア雑誌を買う。
これもこの世界の情報を得るための重要な作業の一環だ。
クラスメイトたちが夢中になってるアイドル。
芸能情報に疎い俺はクラスメイトと話が合わなかった。
クラスで奇異の目で見られてしまっている。
彼らとも仲良くして情報を収集したい。
そのために俺はこの娘たちの名前を知っておく必要がある。
決して表紙を飾っているツインテールの女の子の媚びた笑顔に惹かれたわけじゃない。
こっちの世界のアイドル業界は粗製濫造ではなく一点豪華主義のようだった。
48人もいるような大人数アイドルグループは存在しない。
その点では非常に助かる。
表紙を飾っていた女の子は"久慈川りせ"。
最近売り出し中の若手アイドル一番手だそうだ。
そうか。
この娘がクラスメイトたちが今大絶賛している"りせちー"か。
確かに可愛い。
俺がいた元の世界にもこんな可愛いアイドルはなかなかいなかった。
・・・いいな、この娘。
へぇまだ15歳になったばかりなのか。
ゴクリ。
この世界での初めてのオナペットアイドルが決定した瞬間だった。
<SYSOP 2010年6月>
クラスメイトたちのアイドル嗜好を受け入れ、寛容がガッチリ高まりました。
寛容のパラメータが"情け深い"に上昇します。
毎日りせちーをオカズにマスカキに勤しんだため、精力がガッチリ高まりました。
精力のパラメータが"猿並"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識2:広い
勇気2:頼りになる
根気1:若者級
寛容2:情け深い(↑)
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力2:猿並(↑)
色気2:大人の階段
――――――――――――
<YU SIDE 2010年7月>
無事普通二輪の免許を取得出来た。
親のバイクを借りて都内を走り回る。
行動範囲が一気に広がった。
ステータス画面のHPとMPのステータスからジャンルはRPGゲームだろうと推測する。
何かヒントはないかと都内のゲーム中古店や古本屋をバイクで巡り、ゲームに関する資料を買い漁った。
並行して"りせちー"のグラビアが掲載されている雑誌も収集。
なぜかグラビアの購入費の方が多い。
芸能関係の無駄な知識ばかりが増えていく。
資料代にグラビア代にガソリン代。
小遣いでは全然予算が足りない。
親を説得してバイトを開始する。
毎朝新聞を配りまくる。
<SYSOP 2010年7月>
グラビアアイドルを中心とした現代の芸能人の情報をコンプリートしたことで、知識がガッチリ高まりました。
知識のパラメータが"物知り"に上昇します。
新聞配達のバイトで毎朝早起きをし根気がガッチリ高まりました。
根気のパラメータが"ねばり気味"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識3:物知り(↑)
勇気2:頼りになる
根気2:ねばり気味(↑)
寛容2:情け深い
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力2:猿並
色気2:大人の階段
――――――――――――
<YU SIDE 2010年8月>
熱い想いを込めて書いたファンレターを送った甲斐があった。
"りせちー"の限界ギリギリな1st写真集が発売される。
ただ問題は部数限定の即完ですぐに入手不可能になってしまったこと。
ネットオークションでもプレミアムが付いており到底手が出ない有様だ。
仕方がないので夏休みを利用して割のいいバイトを始める。
毎朝バイクで江ノ島の海水浴場まで通った。
海の家の売店で炎天下の中かき氷やマズイらーめんを売りまくる。
お陰で肌がコンガリ焼けてしまった。
客は全てチャラチャラした若いヤリチン男や、肌も顕な尻軽女たちである。
少々のマナーの悪さも目を瞑れるようになった。
大変だったのは尻軽女たちに色目を使われたときだ。
ほぼ間違いなくその女の彼氏に喧嘩を売られることになる。
また行儀の悪い陸サーファーが無防備な女性に強引に迫っているところに遭遇することも多い。
そういう場合は仕方なしに助けざるを得なくなる。
場数だけが増えていく。
無駄に度胸が付いてしまった。
<SYSOP 2010年8月>
ヤリチン男を計10人ノシたことで勇気がガッチリ高まりました。
勇気のパラメータが"怖い物なし"に上昇します。
毎朝早くに家を出て炎天下で働き続け、根気がガッチリ高まりました。
根気のパラメータが"筋金入り"に上昇します。
無礼な客にも腹を立てずにスマートな対応を心がけ、寛容がガッチリ高まりました。
寛容のパラメータが"太っ腹"に上昇します。
肌が焼けて見た目が精悍になり色気がガッチリ高まりました。
色気のパラメータが"見惚れる"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識3:物知り
勇気3:怖い物なし(↑)
根気3:筋金入り(↑)
寛容3:太っ腹(↑)
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力2:猿並
色気3:見惚れる(↑)
――――――――――――
<YU SIDE 2010年9月>
夏休みのバイト代で"りせちー"の1st写真集がやっと買えた。
これで今までの出版物はコンプリートである。
写真集は非常に素晴らしく、抜く回数も大幅に増えてしまう。
<SYSOP 2010年9月>
"りせちー"のグラビア雑誌をレアも含めて全てコンプリートしたことで、根気がガッチリ高まりました。
根気のパラメータが"半端ない"に上昇します。
"りせちー"で抜いた回数が連続で合計200回を超え、精力がガッチリ高まりました。
精力のパラメータが"悍馬"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識3:物知り
勇気3:怖い物なし
根気4:半端ない(↑)
寛容3:太っ腹
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力3:悍馬(↑)
色気3:見惚れる
――――――――――――
<YU SIDE 2010年10月>
いつの間にか俺は"りせちー"に完璧にハマってしまったようだ。
雑誌だけでなくグッズにまで手を出してしまっている。
ファンクラブにも入会済みだ。
自室には"りせちー"のポスターやカレンダーが貼りまくりである。
母の白い目も、今の俺には通じない。
<SYSOP 2010年10月>
アイドルオタとしての壁を乗り越え、勇気がガッチリ高まりました。
勇気のパラメータが"冒険者級"に上昇します。
アイドルオタへの偏見の目を許し、寛容がガッチリ高まりました。
寛容のパラメータが"菩薩級"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識3:物知り
勇気4:冒険者級(↑)
根気4:半端ない
寛容4:菩薩級(↑)
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力3:悍馬
色気3:見惚れる
――――――――――――
<YU SIDE 2010年11月>
"りせちー"の1stライブが決定したというニュースが急遽入ってくる。
クリスマスイブに武道館である。
戦争が始まる。
チケット代だけでなく、物販用の資金も用意しておく必要がある。
どうやって資金を確保すべきか頭を悩ませながら街を歩いていると、偶然モデルにスカウトされた。
あまり顔出しはしたくなかったが背に腹は変えられない。
ホイホイ付いて行き、メンズ系のファッション雑誌の撮影に参加する。
実は"りせちー"に会うためにこのまま芸能界入りも考えた。
だが雑誌発売後にすぐに親と学校にバイトがバレてしまった。
大いに叱られる。
<SYSOP 2010年11月>
モデル・雑誌業界の内部情報を入手し、知識がガッチリ高まりました。
知識のパラメータが"博士級"に上昇します。
ブランド物の服に触れ、他のモデルのプロの魅せ方を身近で感じることにより、色気がガッチリ高まりました。
色気のパラメータが"香水級"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識4:博士級(↑)
勇気4:冒険者級
根気4:半端ない
寛容4:菩薩級
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力3:悍馬
色気4:香水級(↑)
――――――――――――
<YU SIDE 2010年12月>
冬休みに入る。
俺は喜び勇んで"りせちー"に1stライブに参加する。
チケットはアリーナの良席を抑えている。
始発で物販にも並び、全商品をゲットである。
モデルで稼いだギャラを全てぶっ込んだ。
そして1stライブを思いっきり楽しむ。
"りせちー"のパフォーマンスが素晴らしすぎて大満足な一日だった。
生の"りせちー"はとても輝いて見え、自宅に帰っても興奮は収まらない。
いつも以上に自家発電に勤しんでしまう。
<SYSOP 2010年12月>
恐れずに全財産を一つのイベントに突っ込んだことにより、勇気がガッチリ高まりました。
勇気のパラメータが"豪傑"に上昇します。
冬の寒空の下で六時間以上並んだことにより、根気がガッチリ高まりました。
根気のパラメータが"タフガイ"に上昇します。
"りせちー"で抜いた回数が連続で合計500回を超え、精力がガッチリ高まりました。
精力のパラメータが"絶倫"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識4:博士級
勇気5:豪傑(↑)
根気5:タフガイ(↑)
寛容4:菩薩級
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力4:絶倫(↑)
色気4:香水級
――――――――――――
<YU SIDE 2011年1月>
お年玉を全て使ってついに全てのJーRPGのゲームの情報を網羅することに成功する。
結論。
こんなステータス画面のゲームはこの世界に存在しない。
ヒントも手がかりも見つからない。
全てが無駄な労力だったと悟って結構落ち込んだ。
相当な額のお金と時間を注ぎ込んのだから。
得たものと言えば・・・。
ゲーム系の雑誌はアニメやラノベとも親和性が高い。
いつの間にかサブカルチャー系の情報通になってしまっていた。
<SYSOP 2011年1月>
過去から現在に至るまでの全てのJーRPGゲームの内容を把握し、知識がガッチリ高まりました。
知識のパラメータが"生き字引"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識5:生き字引(↑)
勇気5:豪傑
根気5:タフガイ
寛容4:菩薩級
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力4:絶倫
色気4:香水級
――――――――――――
<YU SIDE 2011年2月>
バレンタインデーに本命チョコを大量にもらう。
断る作業が大変だった。
<SYSOP 2011年2月>
振った女性の数が100人を超え、色気がガッチリ高まりました。
色気のパラメータが"媚薬級"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識4:博士級
勇気5:豪傑
根気5:タフガイ
寛容4:菩薩級
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力4:絶倫
色気5:媚薬級(↑)
――――――――――――
<YU SIDE 2011年3月>
唐突に父の海外転勤が決まる。
中東のアザディスタンという国らしい。
前の世界にそんな国あったっけ?
調べてみると王政で石油も出るそうだ。
中東の他の国家に比べるとかなり宗教に関して寛容らしい。
また新しい油田が見つかり、父の建設会社が開発プロジェクトに関わるとのこと。
1年との期限が区切られているが、初の海外長期滞在ということで母も父に付いて行くことになった。
これを機に母は職場復帰をするそうで、現地では父の秘書として活躍するんだと。
来月の上旬に出国だそうで随分慌ただしい。
一人この国に残ることになった俺は、稲羽市の高校に転校し、叔父の堂島さん宅に預けられることが決まった。
高校の成績は常にトップクラスだったので、面と向かっては言われてはいなかったが。
俺のアイドル狂いやアキバ通い、怪しげなバイトをどうやら両親は快く思ってなかったらしい。
誘惑の多い東京から俺を引き剥がしたかったようだ。
表見え未成年の自分としては両親の意向に従う他選択肢は無い。
と言うか、そんな風に見られていたとはと反省しきりである。
因みに結局一回も稲羽市に行けてない。
父が仕事で飛び回っていたせいで、企画する都度予定が潰れた結果である。
千里さんとも去年電話で数回話した程度。
堂島一家の人となりはほとんど把握出来てなかった。
話しを聞くと堂島宅に一室与えられるらしいのだが。
問題はここまで集めた"りせちー"関連の本である。
量が多くてさすがに全て持っていくわけにはいかない。
考えたのが自炊である。
デジタルデータでも許容しようと割り切った。
ばっさばっさとページを切り落としてタブレット端末用にデータ化する。
(さすがに1st写真集だけは対象外。この時点でプレミアムが付いて6桁超である。)
作業中に歴代のオカズ写真に目を通すことになった。
久しぶりにこれで抜いてみるかと休憩が度々挟まってしまう。
作業が遅々として捗らない。
裁断されたページの山の隣にティッシュの山も出来上がった。
<SYSOP 2011年3月>
自炊した画像データでも許そうと決断したため、寛容がガッチリ高まりました。
寛容のパラメータが"オカン級"に上昇します。
"りせちー"で抜いた回数が連続で合計1000回を超え、精力がガッチリ高まりました。
精力のパラメータが"孕ませ王"に上昇します。
――――――――――――
鳴上悠
70/70
41/41
通常パラメータ
知識5:生き字引
勇気5:豪傑
根気5:タフガイ
寛容5:オカン級(↑)
伝達Z:マタヨシ級
隠しパラメータ
性技0:童貞
精力5:孕ませ王(↑)
色気5:媚薬級
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<YU SIDE 2011年3月末某日 晴 15:00>
この学校に通うのもこれで最後。
ホームルームの時間に転校の挨拶をする。
何故かクラスの全員が別れを惜しんでくれた。
女の子の中には号泣してくれている娘も。
みんなから花束やら寄せ書きやら連絡先を書いたメモを強引に押し付けられる。
そんなに付き合いが良い方ではなかった自覚があるので困惑しきりである。
どうもしっくりこなかったけど顔には出さず如才なく振る舞う。
立つ鳥跡を濁さずである。
<YU SIDE 2011年4月1日MAN 曇/晴>
16歳最後の日を迎える。
どうやら無駄に年を重ねることになりそうだ。
結局この一年もゲームらしいイベントは何も起こらなかった。
何か起こるとしたら引っ越し先の稲羽市でのことになるのだろうか。
両親からプレゼントとして父のバイクを正式に譲り受ける。
このバイクも稲羽市で活躍する場があればいいのだが。
<YU SIDE 2011年4月2日SAT 曇/晴>
誕生日に問題発生。
引越しまであと十日足らずというところで、堂島遼太郎氏から連絡が入る。
なんと奥さんの千里さんの妊娠が発覚したため、俺の下宿の件を白紙に戻したいとのこと。
叔父さん、まだまだ若いな!
千里さんは既に妊娠三ヶ月目に突入していた。
もともと体が弱く、生理が不順だったところで悪阻が始まって発覚。
菜々子ちゃんを妊娠したときも酷く悪阻に苦しんだらしい。
今回も同じ状況になっており、居候の俺を受け入れる余裕がなくなったのだそうだ。
おめでたい話しではあったが、さて困ったことになった。
既に転校の手続きは済んでしまっている。
稲羽市に引っ越さないわけにはいかない。
もちろん堂島さんたちに無理を言うことは出来ない。
両親と叔父さんが協議が進む。
結果、堂島宅の近くのアパートもしくは賃貸マンションを借りて、そこに一人暮らしすることになった。
叔父さんも一旦受け入れると言った手前、せめてものお詫びとして知り合いの伝手を頼って良い物件を探すと約束してくれた。
一人暮らしか。
逆に気が楽でいい。
ある意味で最高の誕生日プレゼントであった。
<YU SIDE 2011年4月8日FRI 晴れ>
引越し先の物件が決まったとの連絡が入る。
叔父さんの同僚の持ち家のマンションだそうだ。
この四月に急遽転勤が決まってしまい、まだ借り手が見つからず困っていたらしい。
送られてきた写真を見る限り、ファミリー向けで一人暮らしには広すぎる感がある。
だが、借り手が堂島さんの紹介であること、一年での俺の退去が決まっていること。
これらの諸条件から、近隣の一人暮らし用の賃貸マンションの家賃と同程度の金額で貸してくれることが決まった。
地方の家賃って東京に比べると思いっきり安くてビビる。
(因みに叔父さんの職業を聞いたら警察官という答えが返ってきた。)
綺麗に使ってほしいとの言付けがあったそうだ。
壁にポスターなどを貼るときは気をつけなければいけない。
家具や家電は粗方持ちだされており、冷蔵庫や洗濯機、ジャーに電子レンジ当たりを買い揃える必要がある。
親から一人暮らしの初期費用+家具・家電・食器代として合わせて二十万円渡された。
調べてみるとほぼ一年前にJUNES八十稲羽店が近隣にオープンしている。
現地に行ったらさっそく家具・家電を購入しに行こうと思う。
嬉しい誤算はテレビを買う必要がない点かな。
なんでも家主、長年愛用していた42インチのブラウン管TVから、引越し+地デジ化を機に液晶TVに買い換えたのだそうだ。
まだ使えるブラウン管のTVがマンションに置きっぱなしになっており、自由にしていいとのことだった。
ありがたく使わせてもらおう。
チューナーを付ければ地デジ化にも対応できるし。
ポータブルのDVDプレイヤーを接続すれば大画面で"りせちー"のイメージビデオが楽しめる。
引越し業者に連絡。
荷物の配送先に新しく決まった住所を指定。
これで全て準備は整った。
今から一人暮らしが楽しみで仕方ない。
<YU SIDE 2011年4月11日MAN 雨/曇 12:00>
空港で両親の乗った飛行機を見送る。
さあ八十稲羽に向かおう。
バイクのエンジンを吹かしながら、俺はまだ見ぬ八十稲羽の土地に思いを馳せる。
<SYSOP 2011年4月11日MAN 雨/曇 13:00>
本編(ハーレムルート)がスタートします。
Good Luck!
いきなりパラメータMAXな二周目展開で。そして千里さん生存ルート。