※この作品はR-18です。

5P erosuna4   作:夜叉五郎

4 / 21
千枝の声が好き過ぎてオチは悪ノリしました。ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!


第03章 戦車

<VELVET ROOM 2011年4月15日SAT 雨 --:-->

 

「お帰りなさいませ。我が主」

 

ベッドの端に座っていたマーガレットが頬を染めて歓迎の言葉を述べる。

 

「主の能力は女心を御する力。女心とは女の子宮を快感で支配することによって満ち足りるもの」

 

うっとりと自分の下腹を撫で回すマーガレット。

 

「私と交わりボルチオ性感への刺激の与え方を学んだことにより、主は新たに女を意のままに喘がせる力を手に入れられました」

 

幾度もの行為の最中に味わった濃密な子宮口への連打を思い出したのか、自らの躰を抱きしめ熱いため息を漏らす。

 

「主の力は女の性感帯をより知ることによって育っていきます。よくよく心しておかれますように」

 

そう言うとマーガレットはその青いスーツを自ら脱ぎだした。

 

「では、再び互いに果てるまで、楽しみましょう。準備はいいかしら。うふふ」

 

霧の中を進む豪華客船の一室から、女の甘い啼き声が嫋々と漏れ始める。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 8:30>

 

今朝はいつも以上にスッキリした目覚めだった。

腰が軽い。

 

昨日の電話で天城さんから休む旨を伝えられている。

ストーカー対策も今日は不要。

直接登校。

授業が始まるまで時間潰しに教室で花村と駄弁る。

 

「早紀さんさー。早ければ今日の午後には退院できるってよ。学校終わったら速攻駆けつけるつもり」

 

「早紀さん?」

 

「あ、いやー気付かれちゃった?俺たち正式にお付き合いすることになってなー。彼女がどうしてもって言うから。慣れないんだけどよー照れるぜ」

 

「ハイハイ、ご馳走様」

 

昨日は小西先輩に懇願されて病院に泊まったらしい。

この分だとマヨナカテレビは見てないだろう。

 

<ガラガラッ>

 

里中さんが教室に飛び込んでくる。

 

「ハァハァ、雪子居る!?」

 

「天城?まだ来てねーな。それより聞いてくれよ〜」

 

「うっさい花村!・・・どうしよう」

 

恋愛脳の花村は放っておいて二人で話しを進める。

 

「どうかしたのか?」

 

「昨日のマヨナカテレビ見た!?」

 

「ああ」

 

「映っていたの雪子だと思う。花村昨日言ってたよね。マヨナカテレビに映った人物は不幸な目に会うって。私心配で!」

 

里中の剣幕にクラスメイトたちが何事?と振り返る。

まずいな、落ち着かせないと。

 

「里中さん」

 

「雪子が映ってからすぐに電話したけどずっと電話中で繋がらなかったし。何度もメールしてるんだけど今朝になっても全然返事来なくて」

 

ん?

それ俺のせいだな。

 

「ごめん里中さん。昨日は俺が彼女と電話で話してた」

 

「はいーーー!?」

 

「あ、あと今日は朝から急な団体さんが来るらしくて、天城さん学校来れないって。メールの返事が来ないのも忙しいからだと思う」

 

「何よーそれーー!なんで連絡入れるの私じゃなく鳴上君なのよーーー」

 

<ピーンポーンパーンポーン>

 

あ、チャイム鳴った。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 12:00>

 

今日は半ドンだ。

天城さんのために取ったノートを確認しながら一階の玄関に向かう。

花村は速攻で小西先輩のもとに向かっており、里中さんと二人きりである。

 

「鳴上君、何それ?」

 

「今日の授業のノート。後で天城さんに貸そうと思って」

 

「うわっ、字が綺麗ー」

 

ん?

不審な動き。

 

「どうしたの?」

 

里中さんが慌ててカバンの中に何かを入れていた。

ノート?

 

「エヘヘ、何でもないです。それよりも荷物届くまでまだ時間あるんだよね。お昼ご飯食べに愛屋に行こうよ」

 

「いいね。そうしようか」

 

掲示板の前を通る。

バスケ部の勧誘ポスターが目に入り、立ち止まる。

元の世界で有名だったバスケ漫画のトレース絵が書いてある。

あ、こっちの世界でもこの漫画あるのか。

かなり好きだっだので読み返したいな。

 

「お、あんた転校生だよな。バスケの経験あるのか?」

 

二人組みの男子生徒が声を掛けてきた。

勧誘だろうか。

 

「いや。全く」

 

向き合って答える。

声を掛けてきた生徒のネームプレートには「一条」という名前が。

爽やかな美男子で明らかにモテそう。

 

後ろに控えている方は、一条とは対照的な無骨そうな男だった。

一条の腕が邪魔で、ジャージに書かれている名前が見えない。

 

「鳴上くーん、早くーーーっ」

 

先に下足棚に向かっていた里中さんが声を掛けてくる。

これから二人で愛屋に寄る予定になっていた。

肉丼が待ちきれないようだ。

 

「じゃあ」

 

二人に挨拶をして立ち去ろうとする。

 

「おいっ、アンタ、まさか里中さんと、つ、付き合ってるのか?どんな関係なんだ!?」

 

一条という学生の方が慌てた様子で問いを投げかけてきた。

 

どんな関係って。

二人きりで昼食デートした後、一人暮らしの部屋に一人で来てくれる程度の関係ですが何か?

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 12:30>

 

愛屋に入る。

 

「まいど」

 

あいかさんがもうスタンバってた。

帰るの早いな。

 

「ここってさー雨の日にスペシャル肉丼を頼めるんだよ。値段も凄いけどボリュームも凄いの!」

 

「じゃあそれで」

 

「え、やめときなって!私も食べきったことないんだから!」

 

「ふーん、そうなんだ。じゃあ二人で食べよう。頼めますか?」

 

「まいど」

 

待っている間散々スペシャル肉丼の恐ろしさを里中さんから聞かされ、自然と期待度も高まる。

そしてついにヤツはやってきた!

 

「こ、これは!全てを受け入れる果てしなき寛容さ、正しいペース配分をキープするための知識、肉の山に突っ込む蛮勇の如き勇気、諦めずに食べ続ける根気、それら全てを兼ね揃えて無ければ完食できないだろうスペシャル肉丼!」

 

「冷めないうちにどぞー」

 

「肉、肉、脂、脂、そして肉&米・・・か。上等だ。じゃあ里中さん。早速初めての共同作業を始めようか」

 

「ってちょっと!鳴上君、もう何言ってるのよ。からかわないで!」

 

二人で一つの雨の日スペシャル肉丼を突く。

 

確かに凄い量だ。

二人で分けても一人当たりで優に二人前以上ある。

お腹いっぱいになった。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 14:00>

 

「おじゃましまーす」

 

「どうぞ」

 

初めてマンションの自室に他人を入れる。

それも女子である。

緊張した。

でも"りせちー"のポスターとかはまだ張ってないので、引かれることはないはずだ。

 

最初は興味深げに部屋を見て回り、「ひろーい」だの「きれー」だの騒いでた里中さんだったが直ぐに飽きてしまったようだ。

まだ何もない部屋なので当然である。

 

本題の件に移る。

TVに手が入るところを見せたら「すごい!なにこれ!なんのトリック!?」と大騒ぎする里中さん。

その後、二人でいろいろ実験してみる。

そして俺と接触している状態だと、彼女もTVの中に入れることが判明した。

ただしTVの中は霧が濃く何も見えない。

 

結局普通にTVを見ながら荷物待つことに。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 19:00>

 

「来ないね」

 

「ああ」

 

「鳴上君、夕飯どうするの?」

 

「お腹減ってない」

 

「私も」

 

恐るべしスペシャル肉丼。

全然空腹感がやって来ない。

 

しかし遅いな。

雨で配送が遅れているらしい。

 

「もう夜だし、里中さんはもう帰った方がいいんじゃない?」

 

「大丈夫大丈夫」

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 20:55>

 

荷物がやっときた。

 

「こんな大きなベッド、どうやって入れるのよ!?」

 

「え、ちゃんと測ったけどな」

 

「ギリギリじゃない!」

 

運送業者と一緒に四苦八苦しつつも無事に寝室に設置。

続いて家電の搬入に取り掛かる。

 

「お、お嬢さんは休んでて下さい。わ、私がやりますので」

 

運送業者さん、女の子の里中さんが重い洗濯機を運ぶのが心配のようだ。

 

「平気平気、これぐらい軽いですから!」

 

里中さん、さすが鍛えてるだけある。

 

「で、でも・・・」

 

「彼女は大丈夫です。【彼女のことは心配しないで下さい】」

 

あれ、運送業者さんの顔、どっかで見たことがあるような?

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 23:30>

 

全てのセッティングが完了する。

運送業者は配送が大幅に遅れたことをペコペコ謝りながら去っていった。

部屋に里中さんと二人きりになる。

 

「ごめん、こんな時間まで付きあわせてしまって。ご両親怒ってるんじゃない?」

 

「あー言ってなかったっけ。うちの両親今日旅行でいないんだ」

 

そうなのか。

そのセリフ、もっと色気のあるシチュエーションで聞きたかったな。

とりあえず彼女を家まで送らないと。

 

「送るよ」

 

「んー、今帰ると間に合わないかも」

 

何に?

 

「・・・マヨナカテレビ」

 

先ほどまでと一転して、どこか落ち着かない表情を見せてる里中さん。

昨日親友の天城さんっぽい人物が映ったことが、彼女をずっと不安にさせていたらしい。

 

「じゃあ一緒に見よう」

 

「うん」

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 24:00>

 

俺と里中さんはポカーンとした表情でマヨナカテレビを見ていた。

 

『こんばんわー!今日は私、天城雪子がハーレム、逆ハーに挑戦してみたいと思います』

 

これは"女子高生女将・魅惑の逆ハーレム大作戦!!"って番組だそうだ。

だってテロップにそう書いてあるし。

 

『名付けて、ヤラセナシ!逆ハーフラグ乱立!雪子姫の白馬の王子様たち探し!もう超本気〜』

 

胸元の大きく開いた白雪姫風のピンクパールのドレスを身にまとった天城雪子。

普段の彼女の立ち振る舞いからは想像もできない甘い媚声で、あけすけに男を誘っている。

 

『見えてるとこもー、見えてないとこもー、と・こ・と・ん勝負仕様〜ハート!みたいなね〜』

 

前屈みになり、ピンクのグローブに包まれた繊手で思わせぶりにスカートの上から股間を押さえ付けるポーズ。

そして肌の白さと柔らかさを魅せつける、こぼれ落ちそうな胸元を強調したアップ。

 

うーん、大きい。

天城さんって意外と着痩せするんだな。

 

『もう私用の豪華な後宮をぶっ立てるくらいの意気込みで〜、じゃあ行ってきます〜』

 

TVの中の天城雪子が奥にある大きな城に中に走って入っていく。

 

「ねぇ鳴上君!これって」

 

「ああ、録画しとけばよかった」

 

「って、何言ってんの!これって雪子だよね!言っていること全然おかしいけど!」

 

「そうだね。ちょっと待って」

 

スマホを取り出す。

リダイヤルっと。

 

<おかけになった電話は・・・>

 

「圏外だって」

 

「ま、マズイよー」

 

「里中さん、天城屋旅館に電話してみて。天城さんの安否を確かめないと。面識の無い俺より里中さんが掛けた方がいいだろ」

 

「・・・あっあっ、そうだねっ」

 

<トゥルルルル>

 

<はい、天城屋旅館です>

 

「女将さん!?あ、夜分遅くにすみません。私、里中千枝です。雪子はいますか?」

 

<あ、千枝ちゃん。大変なの。雪子の姿が見えないのよ。千枝ちゃんのところにも行ってないのね?>

 

「い、いつからですか?」

 

<夕飯前くらいかしら。余り騒ぎにしたくないのだけれど、警察に連絡しようか迷ってたところなの>

 

「大変だ・・・。やっぱりあれ雪子だよ・・・」

 

<え、今なんて言ったの?千枝ちゃん、雪子の居場所を知ってるの?>

 

なんか大騒動になりそうな展開。

 

「里中さんちょっと代わって。すみません。僕は天城雪子さんのクラスメイトの鳴上悠と言います。【落ち着いて下さい】」

 

<・・・はぁ>

 

「雪子さんですが僕達が探しだして連れ戻します。今夜中に。【警察に連絡にするのは明日まで待って下さい】」

 

<・・・あなたが雪子を見つけてくれるんですか?>

 

「はい。必ず。では失礼します」

 

よしこれでいい。

 

「じゃあ天城さんを追おうか」

 

「え?ええ!?」

 

電話を終えた俺は里中さんと手をつないでTVの中に飛び込んだ。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 24:05>

 

<タシッ>

 

「きゃっ!」

 

里中さんをお姫様抱っこして着地する。

そこは先ほどの天城雪子?が放送を行なっていた城の前だった。

 

「城か。やっぱりダンジョンになってるんだろうな」

 

里中さんを下ろしつつ天城さんが入った城を観察する。

 

「あの中に雪子が!」

 

居ても立ってもいられないのか、止める間も無く里中さんが城の入り口に向かって駈け出していく。

 

「ちょまてよ!」

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 24:10>

 

先行する里中さん。

もうこっちの言うことなんて聞いてくんない。

怒涛の突進である。

周囲から次々と現れる化け物たちに目もくれず、とにかく突っ走っていく。

 

全然周りの状況が見えていないようだ。

天城さんはそれほど彼女にとって大切な存在なんだろう。

 

「クッ」

 

里中さんの移動スピートが速すぎるため、化け物たちは結果として後続の俺目掛けて襲い掛かってくる。

例のごとく聖剣でバッサバッサ切り捨てながら里中さんを追う。

ただ里中さんが襲われないように牽制も入れなきゃならない。

飛び道具が必要だった。

 

「ええい、いでよ【グラビドン!】」

 

右手に聖剣(エクスカリバー)、左手に重力銃(グラビドン)を装備する。

 

<ザシュ!ドキューン!ドキューン!>

 

襲い掛かってくる妖魔(ルシファーホーク)たちを切り払いつつ、先行する里中さんの周囲に現れた個体を重力弾で撃ち落としていく。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 24:20>

 

「はぁはぁはぁ。あの暴走戦車娘め!」

 

いつの間にか置いてかれてしまった。

この中か?

 

<バタンッ>

 

2階の扉を開いて中に突入。

階段を登った先。

広い踊り場の真ん中に里中さんが突っ立ってる。

そして金色の瞳をしたもう一人の里中千枝。

 

小西先輩のときと同じ展開だな。

抑圧されていた里中さんの内面がこの世界の力によって影として実体化したのだろう。

そんなことを考えながら里中さんの傍にスタスタと近づいていく。

 

「や・・・やだ鳴上君、来ないで!見ないでぇ!!」

 

俺に気付いた里中さんはひどく情けない顔で俺から自分の影を隠そうとする。

 

自分がもっとも認めたくない部分の結晶だものな。

当然の反応だろう。

親にエロ本見つけられた男子生徒と同じ反応で愛おしい。

ニコっと笑ってあげる。

 

「大丈夫、里中さん。全部わかっているから」

 

「違う・・・違うの、あたし、こんな下衆な女じゃないの!」

 

『ふふ、そうだよねぇ。男たちからチヤホヤされてる色白の雪子が側にいないと、周りに男なんて誰も寄って来ない。人としても女としても雪子に勝ててない、どうしようもないアタシ』

 

煽るなぁ。

人としては知らないけど、女としてはいい勝負だと思うのだが。

 

『奥手な雪子を男子たちから守るのも雪子が男慣れしたらアタシが困るから。雪子がいなくなったら男が誰も寄って来なくなるから。ふふ。だから雪子を自分の側から手放せない。だから雪子は大事なトモダチ!』

 

「そんなっ。あたしは、そんなに、男が欲しいなんて思ってない!」

 

否定すれば否定するほど抑圧は強まり、影は力を得ていく。

 

『うふふ、今までは功夫で発散して女の性欲を押さえ付けてたけど、ここでは違うよ。いずれ"その時"が来たら消えるのは鋼鉄の処女のアンタ。残るのはヤリマンのあたし。いいよね?女の性欲は男の六倍強いらしいから!』

 

「黙れ!!男なんか・・・男なんか、一生いらないんだから!!」

 

錯乱した里中さんがとんでもないことを叫んでる。

え、まさかのレズ宣言!?

それは、ちょっと困るぞ。

 

『うふふ、うふ、ふ、きゃーっはっはっは!!』

 

影が闇に包まれた。

力が集まっていくのがわかる。

おっとこれ以上はいけない!

 

<ダン!>

 

「うう」

 

首筋に手刀を入れて彼女を気絶させる。

すまん里中さん。

このまま君の影を暴走させるわけにはいかないんだ。

 

<シュウウウウゥゥゥゥン>

 

『ざーんねん。あともうちょっとで真なる我を引き出せたのに』

 

そこに現れたのは無数の里中さんの影の上に悠然と座る、これまた里中さんの姿だった。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 24:30>

 

ひーふーみー、四人か。

一番上の里中さんの影は、組み上がった三人の自分の上に座っている。

一番下の里中さんなんて脚がプルプル震えてて辛そう。

下の三人は日頃抑圧されている、様々な里中さん自身の内面を表しているんだろうな。

どう説得してこの抑圧を解消してやろうか。

 

『鳴上君、あんたも雪子の方がいいんでしょ。男はみんなそう。結局雪子のようなお淑やかな美人の方に惹かれるのよね』

 

ある意味当たってはいる。

だがな、里中さん。

君はまだ全然人生経験を積んでない。

それは事実ではないんだよ。

 

彼女の立場から見た三段論法でいくと、雪子に固執する理由は自分に自信が持てないから。

自分に自信が持てないのは、周りの男たちが雪子ばかりチヤホヤするから。

周りの男たちが雪子ばかりチヤホヤするのは、自分に女としての魅力がないから。

 

つまり彼女に雪子に匹敵する素敵女子になる方法を教えてあげれば、全ては万事解決だ。

よし、まずは彼女の誤りを正そう!

 

「違うな里中さん。【君は間違っている】」

 

『・・・ああん?』

 

「はっきり言おう。今はともかく、将来的には絶対に君の方が天城さんよりも男子に人気が出る」

 

『何言っているの。そんなわけないじゃん』

 

「仮に社会人の男性の十人に付き合いたい方はどっちと聞けば、恐らく七人は里中さんと答えるよ。【これは間違いない】」

 

『・・・そうなの?』

 

「仕事で忙しい男子にとっては、里中さんのような気のおけない女性と付き合う方が楽なんだよ。彼女にするなら尚更ね。天城さんはグレードが高すぎる。ホステスとか一夜の恋の相手とかそういう枠かな」

 

社会に出たことのある男なら誰しも同意してくれるだろう。

里中さんの方がタフで自分を受け入れてくれそうで一緒にいても疲れなさそう。

これはとても大きなアドバンテージだろう。

 

しかし問題は、だ。

その良さを理解できるほど周りの男子たちが経験を積んでいないという点だ。

思春期でマスかきばかりしている彼らはもっと単純なオスなのである。

 

「そんな君が現在学校で男子に女の子として見られていない理由はただ一つ。ずばり今の里中さんには色気が足りない。【色気を出せ。色気は努力すれば身につけられる!】」

 

『・・・へー、面白そうじゃん。その方法教えてよ』

 

「立ち振舞は変える必要はない。君の良さがスポイルされるから。まずは自分に合う化粧を覚えること。【毎日三十分は鏡に向かってナチュラルメイクの技量を磨け!】」

 

『・・・それくらいなら出来るかも』

 

「次に【男と付き合って沢山セックスしろ!】」

 

『・・・』

 

「女は男で変わる。男と肌を多く重ねれば女性ホルモンの分泌が活発化して自然と綺麗になるし、男心の機微も学べてセックスアピールも上手くなる」

 

『・・・』

 

「この二つを心がければ、すぐに君は天城さん以上の人気を得ることになる!」

 

よし、完璧!

これで彼女を説得できれば・・・。

 

『ふーん。じゃあ鳴上君。あたしと今すぐセックスしてよ』

 

何・・・だと!?

 

『男と付き合えって今言ったじゃない。アンタがあたしとセックスして証明してみせてよ』

 

この展開は予想していなかった。

思わずフリーズしてしまう。

 

『出来ないの?ふん、やっぱりあたしみたいな何もない女を相手にしてくれる男なんてさ。この世にいるはず無いってことよね』

 

「待て!そんなことはない!先の言葉どおり君は今でも十分に魅力的だ!・・・でも、本当にいいのか俺で?」

 

『だってあたしの知る中では鳴上君ぐらいだもの。まともな男って。どいつもこいつもくだらない奴ばっかり』

 

そうなのか?

ど、どうする?

いや待て。

 

このTV世界は通常の世界とは違う。

言わば夢の世界。

つまり何でもありだ。

里中さんの深層意識を満足させてやれば、彼女の心の内の抑圧が解消されかもしれない。

 

うん、そこに寝ている里中さんの本人の躰自体には指一本を触れないわけだし・・・。

問題ない・・・よな?

 

「よ、ようし良いだろう。里中さん。いや千枝。君が俺の童貞を捨てるに足る魅力的な女性であることを、身を持って証明してみせようじゃないか!」

 

『へぇー、鳴上君童貞なんだ!いっがいー。今時高校生で童貞ってダサくない?童貞のキミが私を満足させられるの?』

 

自分の影が作り上げていた塔から飛び降りた千枝の影が俺の前でシナを作る。

腰をクイっと突き出し、ピラリとスカートを捲って挑発してきた。

くやしかったら私をヒィヒィ言わせてみせなさいよ。

金色の瞳をした彼女の下卑た笑みがそう語っていた。

 

望むところだ!

童貞の何が悪い!

だいたい君だって処女だろうに!

 

・・・あれ?

俺って童貞、だったよな?

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 24:40>

 

想いの力で踊り場の中央に広いベッドを作り、その上で千枝と交わる。

俺のマーラ様は超ギンギンだ。

 

祝童貞卒業!

いや相手は影だから違うのか?

それにその前に誰かと既に?

あの金髪の美人さんって誰だっけ?

まぁいっか!

 

「ふん、ふん、ふん!」

 

『ああー、ああーん、すごい、悠!もっとちょうだい!』

 

セックス中の千枝は普段の彼女から想像できないほどエロくて欲情を誘う。

引き締まった肉体と同様に千枝の中は引き締まっており、俺を大いに楽しませた。

破瓜の傷みも「【信じろ!俺と千枝の躰の相性は最高だから痛くない!】」と想いの力で克服させてやった。

すでにトロトロでキュッキュッな最高の肉穴である。

むせかえるような千枝の甘いフェロモン臭を堪能しながら腰を振るう。

 

『あんあんあん、あんっ、そこダメっ、感じ過ぎちゃうぅ』

 

そして千枝のエッチな喘ぎ声は特に俺を興奮させた。

普段のやや慎みの足りない言葉遣いから一変し、非常に可愛らしい声で可憐に喘ぐのだ。

もっと啼かせたくてわざと千枝の得られる快感が倍増するような腰使いをしてしまう。

 

『んあんっ、ふぁあ、あふん、んんんっ、イクっ、イッちゃってる、んんんんんっ』

 

今日の俺は絶好調だ。

千枝の感じる部分を寸分の狂いなくピンポイントで責め立てることが出来ている。

まるでそのやり方を飽きるくらいに繰り返して事前に修練を重ねていたかのように面白いくらいに千枝が啼く。

 

おっと。

 

『ああああああぁぁーーーーん』

 

何度目になるかわからない千枝の大アクメ。

跳ね上がる千枝に合わせて思いっきり中出しする。

だってこれ千枝の影だから妊娠の心配ないし。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 25:00>

 

ふー、あれ?

ベッドの周りにいる抑圧された千枝の影たちがこちらを羨ましげに見ている。

 

そうか。

彼女たちも癒してあげないと。

一人一人にベッドを作って順番に愛してあげる。

 

『ああ』

 

『ううん』

 

『あひー』

 

都合四回千枝の処女膜を破ったことになるな。

 

"りせちー"でセンズリしまくって鍛えあげた俺のマーラ様。

千枝たちを散々に啼かせることに次々と成功していった。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 26:00>

 

問題があった。

一人を抱いている間に回復した他の三人が待ちきれずどんどんストレスを貯めていく。

日々の生活の中で雪子を救いつつ、そのことで逆にストレスを貯めこんでいった千枝。

同じである。

 

なんとかしないと。

そうだ!

 

「くぅ、千枝!【自分の番が回ってくるまで、邪魔しない程度に自分をアピールしろ!他の女との駆け引きを楽しんでストレスを発散するんだ!】」

 

最初に抱いた千枝をもう一度正常位で攻めながら、周りの三人に呼びかける!

その言葉と同時に四人の乗ったベッドを思いの力で一つに結合し、5P体制に移行する。

騎乗位で千枝と交わり直す。

 

『あんあんあん!』

 

『乳首なめなめしてあげる』

 

『じゃあ私は左の乳首を攻めちゃおーっと』

 

『んちゅんちゅ』

 

騎乗位でヨガる千枝その1。

右の乳首を舐めながら俺に股間に指を差し込まれる千枝その2。

左の乳首を舐めながら俺に胸を揉まれる千枝その3。

俺とのディープキスに励む千枝その4。

 

「ぷはっそうだ千枝!【君は大勢で一人の男に奉仕するのが好きで好きで堪らない変態女だ!一緒にイケーーーッ!!】」

 

一際大きく突き上げ激しく噴出。

 

『ああーーーーん!』

 

腰の上で踊っていた千枝が絶頂と共にグンッと胸を突き上げて伸び上がり、光となって消えていく。

三方からあの手この手で俺を攻めていた千枝たちも、腰をピクピク震わせて恍惚とした表情で己のイク姿を眺めながら消えていった。

スッーと何かが俺の中に入り込んでいく感覚。

 

どうやらこれで彼女の深層心理が抱えていたストレスは完全解消されたらしい。

後はこの彼女の影を本人に返してやるだけだな。

 

俺はベッドから立ち上がり、傍にソファを作って寝かせていた千枝本人のもとに向かった。

 

 

 

<SYSOP 2011年4月16日SAT 雨 26:20>

 

里中千枝の影をバトルファックで完璧にコマしたため、性技がガッチリ高まりました。

性技のパラメータが"2Pマスター"に上昇します。

 

――――――――――――

鳴上悠

86/136

34/84

 

通常パラメータ

知識5:生き字引

勇気5:豪傑

根気5:タフガイ

寛容5:オカン級

伝達Z:マタヨシ級

 

隠しパラメータ

性技2:2Pマスター(↑)

精力5:孕ませ王

色気5:媚薬級

――――――――――――

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 26:20>

 

「やっと終わったよ千枝」

 

俺の手刀の一撃で昏倒したままとなっていた千枝を抱き起こす。

その瞬間スーーーッと俺の中から何かが抜けていった。

小西先輩のときと一緒の感覚。

 

「・・・はひ!はひぃぃぃぃぃ」

 

その途端ビクンビクンと千枝の躰が若鮎のように跳ね上がった。

 

うお!?

 

慌てて彼女の躰を抑えこむ。

千枝は躰をつっぱらせたかと思うと弛緩させ、また躰をつっぱらせるを繰り返す。

その間ずっとひぃひぃ言っていた。

 

顔を覗きこむと、千枝は首まで肌をピンク色に染めて目をギュッと瞑って何かに耐えている。

尋常ではない。

 

「千枝!大丈夫か!!」

 

声を掛けるも聞こえていないようだ。

躰をクネラせたかと思うとピンと躰を反らし、ギューっと俺の服を掴む。

 

「ぁぁぁぁぁぁ!」

 

口を開けて音にならない叫びを上げながら、十秒ほどその体勢をキープ。

その後電池が切れたかのようにパタリと躰の力を抜き、俺の服を握っていた手もスルリと滑り落ちる。

グッタリとした千枝の躰を抱きかかえたまま、呆然とする俺。

 

これは・・・。

自分の影を受け入れたことによる影響なのか?

小西先輩のときはこんな風にはならなかったのに。

 

<チョロチョロ>

 

ん、なんの音だ?って。

 

「うわ!!」

 

全身の力が抜けてしまったのか、膀胱も抑えが効かなくなったようだ。

千枝お漏らし。

 

慌てて避けたのでこちらに被害はなかったが、千枝のスカートとスパッツが聖水塗れに。

そして、千枝自身はお漏らししてしまったことに気づかず、気絶したままである。

時たまピクピクと躰を震わせ、色っぽい喘ぎ声を漏らしている。

 

まずいな。

まだ天城さんを救い出してないのに。

 

この状態の千枝を連れて行くのはリスクが高すぎる。

何より臭う。

一旦自分の部屋に戻ることにしよう。

 

まだ夜明けまで時間はあるはずだ。

 

 

 

<YU SIDE 2011年4月16日SAT 雨 26:30>

 

強く念じてTVを作り出して自宅のリビングに千枝を連れ戻した。

千枝は相変わらずピクピクしている。

色っぽくて困る。

 

とにかく今は天城さんを助けることを優先したい。

ただ千枝を聖水に塗れたまま放置するのは可哀想だ。

とりあえず服を脱がせる。

 

裸に剥いてタオルで躰を拭いてあげる。

刺激を与えると、ビクンビクンと震わせながらその躰を悩ましげに仰け反らせる千枝。

その都度ピュッピュッと聖水じゃない何かが股間から飛び散り、ドキドキしてしまう。

千枝の躰は欲情しているかのように男を誘う甘い香りを放出しており、思わずスーハースーハーしてしまった。

興奮はしたがさきほど散々千枝の影を抱いたばかりである。

造形は一緒だったので満腹感が強く、なんとか手を出さずにすんだ。

 

ベッドルームに裸のままの千枝を運ぶ。

届いたばかりのベッドの下ろしたてのシーツの上に寝かせ、タオルケットをかけてやる。

また漏らされたら困るので、腰の下にタオルを敷くのを忘れない。

 

替えのパンツはどうしようとか考えながら、千枝の汚れた服を彼女に手伝ってもらって設置したばかりの洗濯機に放り込む。

シャワーを浴びて汗を流した後、天城雪子救出作戦を続行すべく俺は再びTVの画面を跨いだ。

 

 

 

<SYSOP 2011年4月16日SAT 雨 --:-->

 

鳴上悠に自分の影を犯され、里中千枝がペルソナに目覚める機会が失われました。

里中千枝は戦闘に加わらず、鳴上悠とセックス三昧の充実した高校生活を送ります。

里中千枝は高校在学中に妊娠してアザディスタンに留学し、鳴上悠の妻となってアザディスタン国籍を得ます。

鳴上悠が里中千枝の喘ぎ声を絶賛し続けたために、高校卒業後日本に戻って声優になる道を選びます。

里中千枝は人妻で子持ちであることを隠しながらアイドル声優となり、お肉大好き声優というジャンルを構築し、永遠の17歳として声優界のトップで活躍し続けます。

戦車のアルカナが消滅しました。




千枝のシャドウの下にいる影、原作とは異なってます。あとほんとは警察官目指します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。