※この作品はR-18です。

5P erosuna4   作:夜叉五郎

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マーガレットのバストサイズの適正値が未だにわかりません。
ウェイトレス衣装はVIPER V16のものを想像願います。(古ッ)


第07章 皇帝

<VELVET ROOM 2011年5月16日MON 曇 --:-->

 

「お帰りなさいませ、主」

 

胸元を強調したウェイトレス姿のマーガレットが艶やかに礼をする。

 

「いくつものコスチュームプレイを経験し、私も女を強調する手管を学べたようですわ」

 

その言葉通り、マーガレットの媚態は男の視線を釘付けにする要所をきちんと押さえていた。

 

「主に揉み込まれた乳房。これは既にEカップをも超えてFカップに迫りつつあります」

 

みっしり詰まった乳袋を自らの手でたふたふと揺らし、中身の大きさを強調してくる。

 

「ですが垂れることはございません。主のマーラ様は女体を磨く力をお持ちです」

 

マーガレットのその言葉通り、ノーブラにも関わらず乳の形は全く崩れていない。

 

「主が本当に欲情する躰こそ女の理想。私にそのためのお力添えをお願い致します」

 

体を振ってプルンプルンと扇情的に乳を揺らしながら、妖しげな瞳で誘ってくるマーガレット。

 

「あんっ、あなた好みに変わっていく私の躰。楽しみですわ」

 

強引に押し倒されながらも、その表情は喜悦に溢れていた。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月16日MON 曇 0:00>

 

リビングのソファに座って裸の雪子と千枝を抱き寄せながらマヨナカテレビを待つ。

ここ最近の荒淫の影響か、雪子と千枝の体がどんどんエロくなってきている気がする。

目で鑑賞するに飽き足らず、最近富に張りを増した二人の乳をこねくり廻していると午前0時を回った。

 

一昨日から昨日の午前中まで雨が降っており、そのせいで今は外に霧が出ている。

マヨナカテレビが映る条件は揃っているはず。

 

「何も映らないじゃん」

 

「うん、そうね」

 

二人の言うとおり何も映らない。

せっかくセックスを一旦休憩して待っていたのにとんだ肩透かしである。

ふーっと溜息を付く。

 

「つまり手がかりは無しってことよね」

 

「うん、確かにそうだけど。逆に言えば被害者が出ないんだから、喜ぶべき事なんじゃないかしら」

 

<PiPiPiPiPi>

 

スマホの着信音が鳴った。

画面を見ると花村からだった。

 

「もしもし」

 

<あー鳴上。こんな時間にすまん。此の間の件どうなったかなーって。ほら誕生日が近づいてるんで、そろそろ決めないとまずくてさ>

 

「その件か。ペアの小物なんて良いじゃないかな。稲羽中央通り商店街の巽屋というお店にいろいろ置いてあるらしいぞ」

 

<おっそれ良さそう。お前明日放課後は暇?ちょっとその店に寄るの付き合ってくんね?」

 

花村、どこまで優柔不断なヤツなんだ・・・。

でも俺も今横にいる二人にプレゼントを買う機会も有るだろう。

偵察に行く分にはいいかな。

 

「わかった。行こう」

 

<わりーな。あ、そーだ。話全然変わるけど電話しついでに訊いていいか?>

 

「なんだ?」

 

<前々から言おうと思ってたんだよ。お前さ・・・最近天城と里中の二人とよくつるんでるじゃん。二人の事どう思ってんだ?ぶっちゃけどっちが好み?>

 

ビリリと殺気が走る。

それを今聞くか!

当の二人が電話の内容を聞こうとピッタリと肌を擦りつけて、しっかり聞き耳を立ててるっていうのに!

 

「ど、どっちもいける」

 

<ははっマジで言ってんのかよ?お前守備範囲広すぎだろ!あー心配しなくても勿論これ二人には内緒にしとっからさ。んじゃなー。ブチッ>

 

この地雷屋め!

 

「で、本当はどっちなのかな〜?」

 

「どっちぃ?私よねご主人様〜」

 

面白がって千枝と雪子の二人が競うように媚態を晒して誂ってくる。

 

「両方って言っただろ!」

 

「あんっ!」

 

「んんっ!」

 

右手で千枝の顔を股間に押し付け、左手で雪子の躰を抱き寄せその唇をキスで奪う。

ジュポッジュポッと熟れた動きでフェラを開始する千枝と、ジュルジュルと甘えて舌を絡ませてくる雪子。

夜はまだまだ続きそうだ。

 

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月16日MON 曇 16:00>

 

へぇ、ここが巽屋か。

放課後早速花村に付き合って稲葉中央通り商店街に来ていた。

もちろん雪子と千枝も一緒である。

 

雪子から話しを聞いたら天城屋旅館はこの店から土産を仕入れているのだそうだ。

確かにバイト中に手ぬぐいとかハンカチとか見たこと有るな。

雪子は幼い頃から店主のおばさんとは仲が良かったらしいので、値段も勉強してくれるかもしれない。

 

「ごめん下さい」

 

雪子が入り口の引き戸を開ける。

 

「ユキちゃんいらっしゃい」

 

「ご無沙汰してます。おばさん」

 

「あらまあ一段と綺麗になって。いい人でも出来たのかしら」

 

「え、そうですか?やっぱりわかります?ポッ(赤)」

 

雪子、そこは一応礼儀として否定しとこうよ。

入口で照れている雪子を押して皆で店の中に入る。

 

中には店主らしきおばさんの他に先客がいた。

襟の広い野暮ったいジャケットにベレー帽のような帽子。

男の子、なのだろうか?

それにしてはやけに小柄で華奢である。

 

「それじゃ僕はこれで失礼します」

 

「あら、あんまりお役に立てなかったみたいでごめんなさいね」

 

「いえ、なかなか興味深い話を聞くことが出来ました。ありがとうございます」

 

もう引き上げるようだ。

 

入り口付近ですれ違う。

すれ違い瞬間にこちらを伺う視線が気にかかる。

 

そして仄かに香る体臭。

これは・・・。

 

「なんだ女か」

 

先ほどの疑問が解消されスッキリする。

 

ん?

なんで睨まれているんだ?

 

「何を言っているんですあなたは。僕は男です」

 

「いやどう見ても女の子じゃないか」

 

なぜ否定するのだろう。

 

「え、こいつ女の子なの?へぇーそうは見えないぜ。すっかり騙されちまったー」

 

花村が脳天気に関心してる。

ああ、お前の目は節穴なことは良くわかってるさ。

 

「あーよくよく見ると確かに。帽子でかさ上げしてるけど、アタシより絶対背低いよね」

 

「あ、シークレットブーツ」

 

女性陣の小声のやり取りを受けて、なのだろうか。

よくわからないが目の前の女の子がワナワナと震え出し始めた。

 

「なんなんですかあなたたちは!無礼な!」

 

無礼だって?

聞き捨てならないな。

 

「無礼?無礼は君だろう。君が男だというのなら室内では帽子を脱ぐのがマナーだ。【帽子を取りなさい】」

 

「・・・ムっ」

 

図星を刺されて悔しいのか、グワシッと掴んで帽子を脱ぐ。

 

「どうです?これで満足ですか」

 

帽子が無くなり一気に小顔が強調される。

ほらやっぱり女の子だった。

 

「満足も何も。【女の子なら女らしい格好をすべきだ】」

 

「・・・くッ」

 

心から忠告である。

すると売り言葉に書い言葉というヤツなのだろうか。

 

「わかりました!」

 

その場でいきなり上着を脱ぎ出し始める。

ええええ?

 

皆でポカーンと彼女の脱衣を見守ってしまう。

上着を脱ぎ終わった彼女。

白いワイシャツにチェックのズボンというラフな格好になった。

 

「これなら文句ないでしょう!」

 

厚手のジャケットを脱いだことでその華奢な躰のラインが顕になる。

雪子や千枝よりウエスト細い。

だがそれよりも目を引いたのが・・・。

 

「【今時サラシとかないわー】」

 

有り得ない。

白ワイシャツが透けており分かってしまったのだが。

なんと彼女は胸元をサラシでキツく締め付けていたのである。

思わず口に出して否定してしまった。

 

「・・・グ、グスッ」

 

若干涙目になってこちらを睨んだと思ったら。

なんとクルリと背を向けゴソゴソと胸元をいじり始めた。

もしかしてサラシをここで外してる?

 

<シュルッ、ポヨン>

 

「「おおう!?」」

 

「「ちょ、ちょっと待ったーっ!」」

 

出歯亀状態の花村と一緒に呆然とそのサラシ生外しを見つめていたら、千枝と雪子の二人が慌てて止めに入っていた。

 

「離せ!離して下さい!」

 

彼女は完全にムキになっているようだ。

なんでここまで必死になるんだろう。

困惑しかない。

 

そ、それにしても・・・。

ゴクリッ。

 

こいつ小柄な割にデカいぞ!?

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月16日MON 曇 16:30>

 

状況を打開してくれたのは、いつぞや学校の廊下でこの店を教えてくれたあのガタイのいい一年生だった。

 

「なんだー?人んちの店の中で喧嘩とはいい度胸じゃねぇか!」

 

のっそりと入り口から入ってきて不機嫌に一喝してくる。

 

「うおっ出た!」

 

「うひゃー」

 

「あ、完二君」

 

大した迫力だ。

今にも全員殴り飛ばしそうな勢いだった。

サラシ外し少女も目を白黒させている。

 

「ああん?って、な、何やってんだ!お、オマエ、胸を隠しやがれ!」

 

「完二や、そんなに怒鳴らなくても」

 

「うっせいぞクソババァ!」

 

おばさんが宥めてくれるが止まらない。

花村は完全にびびって俺の後ろに隠れていた。

 

「巽って・・・、そうか、ここアイツの家だったのか!」

 

「有名なのか?」

 

「ばっか野郎!知らないのか?」

 

「何が?」

 

「あいつ中学三年のときにここらへんの族を締め上げて総長になったっていう・・・、札付きの暴れん坊だぞ〜」

 

「誰が総長だ誰が!しめんぞコラァ!キュッとしめんぞ!」

 

雪子に振ってみる。

 

「知ってた?」

 

「うん、小さい頃はあんなじゃなかったんだけどね」

 

あーそうか。

確かヤンキーが総長に会うには巽屋がどうとか言ってたけどそれでか。

とりあえずこれ以上騒ぎになることは本意ではない。

 

「すみませんでした。ほら君も謝れ」

 

「・・・ううっ、僕はなんてことを。クッ、取り乱してしまい申し訳ありませんでした」

 

おばさんに対して深くお辞儀して謝る。

サラシ外し少女もサラシが緩んだ状態で俺に習った。

 

「着替えは場所を考えてすべきだ。あとサラシがキツくて大変なのはわかったから。【二度とサラシなんて巻くな】」

 

「・・・も、もう用は済みましたので失礼します」

 

いたたまれなくなったのだろう。

謝罪を終えた後、サラシ外し少女は脱いだ服を取りまとめて店を出ようとする。

 

ただし向こうはまだこちらに敵意を持ったままのようだ。

すれ違いざま一言告げてくる。

 

「この借りは必ず返しますので」

 

悔しそうに捨て台詞を残してタッタッタッと逃げるように走り去っていった。

本当にもうわけがわからん。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月16日MON 曇 16:45>

 

「痴話喧嘩なら外でやれってんだよったく。しかしお前らも大概だな。あ、あんな華奢な娘を泣かせるなんて。どっちだよ泣かした野郎は!追いかけてやれや!」

 

「お、俺じゃねーよ!」

 

花村が必死に首を振って俺を盾にしようとする。

やれやれ。

 

「【君も落ち着いてくれ】」

 

「ああん?」

 

「別に喧嘩していたわけでもないし知り合いでもない。【あの娘のことをこれ以上君が気にする必要はない】」

 

「・・・そうなのか?じゃあ別にいいけどよぉ」

 

しかし不思議な女の子だった。

買い物に来たようではなかったし、何の目的でこの店に来ていたんだろう。

俺の疑問を察したのか雪子が尋ねてくれた。

 

「おばさん、今の娘に何を聞かれたんですか?」

 

「今の学生さん?そこのスカーフのことを知りたがってたみたいなのよ」

 

スカーフ?

横の売り物だなに綺麗な模様の入った赤いスカーフが飾ってある。

 

「それね。この間亡くなられたアナウンサーの山野さんに頼まれたオーダメイドなの」

 

山野アナだって?

 

「そのことを何処からか聞きつけたみたいでね。どんなものか見に来たって言ってたわ」

 

事件絡み?

本当に何者なのだろうか彼女は。

 

「あん、その売れ残り買ってってくれんのか?あんまり縁起の良い物じゃねーけど物自体はかなりいい。安くしとくぜ」

 

「うぇぇ、さすがにそれはちょっと・・・」

 

「ああん!?俺の言うことが聞けねぇってのか!?」

 

「な、鳴上助けろ!」

 

結局プレゼントは違う柄のペアのスカーフになる。

お詫びの意味も兼ねて結構な値段の上等な奴を花村に買わせた。

 

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月17日TUE 晴/曇 18:30>

 

学校が終わり自宅に戻って千枝と雪子をひと通り可愛がる。

そしてシャワーを浴びた後、夕食の準備に取り掛かった。

冷蔵庫の中身をチェック。

 

豚のバラ肉とじゃがいも、人参、いんげんがある。

これは肉じゃがだな。

肉じゃがは落し蓋で煮るのがコツだ。

そして味を整える味醂。

 

しかしあいにくその味醂が切れかけていた。

今からJUNESに行くのも面倒だ。

涼むのも兼ねて一人近くの四六商店に味醂を買いに行くことにする。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月17日TUE 晴/曇 18:45>

 

四六商店に行く途中にある小西酒店。

店先で客の相手をしている小西先輩の姿があった。

 

ん、あれは?

 

その客は小柄で華奢な女の子だった。

よく見ると昨日巽屋で揉めた客のようだ。

一瞬わからなかったのは昨日と服装や雰囲気がガラリと変わっていたせいである。

 

今日は就活中の女子大生のようなパンツルックのリクルートスーツである。

昨日わざわざ忠告したせいだろうか。

サラシはしていないようだ。

ボディラインを強調するデザインのおかげで、胸元の豊かさと腰の細さが特に際立っていた。

 

昨日とはうって変わって落ち着きがない。

傍から見ても心配になるくらいオドオドしている。

いかにも着慣れていない感が伝わってきた。

 

ちょうど話が終わったようで何度も小西先輩にペコペコ頭を下げて去っていった。

入れ替わりで小西先輩に話し掛ける。

 

「こんにちわ」

 

「あら鳴上君、どうしたの?」

 

「ちょっと買い物です。それより先ほどのお客さん、何の用だったんですか?」

 

「彼女、探偵さんみたい。先月の事件のことでいろいろ聞かれたわ。あと昨日のお礼かな」

 

探偵?

年は俺たちとそう変わらないように見えたが。

 

「これ名刺。東京から来たんですって」

 

拝見すると名刺には白鐘探偵事務所とあった。

探偵調査員の白鐘直斗?

裏面の英字側を見るとナオトと読むようだ。

誰かが事件のことを調べるために探偵を雇ったということか。

依頼主はいったい誰だろう。

 

「探偵か・・・。それで昨日のお礼ってなんです?」

 

「ああ。昨日ジュネスの婦人服売り場でバイトしてたらね。彼女が駆け込んできて服のコーディネートを頼んできたの」

 

「服、ですか?」

 

「凄く困ってるみたいで、動き易くて仕事がバリバリ出来る女性に見える服一式をすぐに欲しいって。おかしいでしょ。それでいろいろとね」

 

昨日のことを思い出したのかニコニコ微笑む小西先輩。

その様子を見るに面倒見の良い小西先輩は喜んで彼女に協力してあげたのだろう。

彼女が同性や年下に慕われる理由である。

 

「大変だったんじゃないですか?」

 

「うん。これ内緒よ。彼女まともにブラを付けたことなかったみたい。バストサイズ測って彼女のカップに合うブラを探すところから始めて。凄く初心で可愛かったー」

 

なんという百合展開。

 

「それでね。やっぱりスーツかなってことになって。私としてはスカート履かせたかったんだけど。どうしてもパンツがいいって言うので結構大変だったの」

 

「へー」

 

「動き易いパンツルックのものってなると、彼女の体型だとボディラインがはっきり出るのしかサイズが無くてさー。説得するのに骨が折れたわ」

 

「へー」

 

「でも彼女の場合、あの大っきなおっぱい強調した方が魅力的に見えるし、あれはあれで正解よね。ああもう、私も彼女くらい欲しかったなー」

 

小西先輩が自分の胸元をモミモミしている。

そういうのは恋人の花村にしてもらいなさい。

 

「その後パンプス買うのも手伝ってあげて、凄く感謝されちゃってさー。今日はその御礼も兼ねてって感じだったみたい」

 

「そうでしたか」

 

挨拶をしてコニシ酒屋を離れる。

 

白鐘直斗。

今思うと最初に出会ったときの格好は探偵っぽいと言えなくもなかった。

だが探偵は探偵でもマンガやアニメの中の世界の少年探偵風味である。

 

事務所の名前と苗字が一緒ということは社長の娘さんあたりなのだろう。

親が怖くて周りの同僚からは「その格好絶対おかしいですよ」というツッコミが入らなかったと見える。

ある意味彼女も不幸だったと言えよう。

 

これで彼女は一つ大人になれたんだ。

あのとき真心で忠告してほんと良かった。

そう心の中で独り言ちて四六商店で味醂を購入してマンションに戻った。

 

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月18日WED 晴 16:00>

 

学校を終えて三人でマンションに戻る。

千枝と雪子がシャワーを浴び終えるのを待っていると呼び鈴が鳴った。

 

<こんにちわ、お荷物をお届けに上がりました>

 

この前通販で注文したエアマットが届いたようだ。

運送業者は以前にベッドを運んでくれた人だった。

サインをして受け取る。

 

ワクワクが止まらない。

運送業者が帰った後、早速開封。

喜び勇んで二人が入ってるバスルームに持って行く。

そして裸の二人に見守られながら空気を入れてみる。

 

「は、入らない(汗)」

 

「「ええーっ!?」」

 

全然浴室の洗い場に収まらなかった。

 

「悠ってそういうとこあるよね。ベッドだってギリギリだったし」

 

「ちゃんと寸法計算したの?それとも注文するときにサイズ間違えたとか」

 

「面目ない・・・」

 

千枝と雪子に責められる。

二人ともかなり楽しみにしていたようで落胆も激しい。

 

「んで、このエアマットどうすんの?」

 

「部屋の中で使う?」

 

「さすがにそれは無理だろう」

 

部屋の床がローション塗れになるのはやだ。

だが二人は諦めきれないようだ。

 

「どっかないかなー広いところ。あ、天城屋旅館の大浴場とかどう!?」

 

「うちのお風呂は二十四時間入れるのが売りだもの。それはちょっと・・・」

 

「じゃあ、学校の室内プールに夜忍び込むってのは?」

 

「「うーん」」

 

千枝がなんとかアイデアを捻り出すが却下せざるをえない。

 

やはりラブホテルとかに行かないといけないのか。

ただラブホだとお金が掛かる。

それに人目に触れる可能性が高い。

出来れば避けたい。

 

広いところ、広いところ。

あっ!?

 

「「マヨナカテレビの中!!」」

 

千枝と同時に思いついた。

 

「テレビの中?」

 

雪子が首を傾げる。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月18日WED 晴 18:00>

 

空気を抜いたエアマットやローション、タオル等を袋に入れて担ぐ。

準備万端の状態で左右の千枝と雪子を抱き寄せてTVの画面に三人で顔を突っ込む。

さすがに三人だと42インチでもギリギリだ。

二人をキツく抱き寄せて枠をくぐってダイブ。

 

「ここがテレビの中・・・」

 

霧の中に降り立つ。

雪子が興味津々で辺りを見回している。

城の中に放り込まれただけだった雪子にとってはこの世界は初見になる。

 

「お城ってどっちにあるのかな」

 

千枝もキョロキョロと辺りを伺う。

俺たちの目的地は雪子が捉えられていた"雪子姫の城"である。

お城だけに中を隈なく探せば風呂もあるだろう。

 

「大丈夫だ。はぐれないように気をつけて」

 

しっかりと二人の手を握って適当な方向に一歩を踏み出す。

 

風呂、風呂、風呂。

この世界は想いの力が強ければ強いほどそれが形になって現れる。

 

この先に絶対風呂がある。

そう信じて歩を進めた。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月18日WED 晴 18:05>

 

「あ、向こうに何かあるよ」

 

「何か音楽、聞こえない?」

 

千枝と雪子が同時に声を上げる。

 

霧の先に何か見えてきた。

大きい影と文字のような光。

 

あと確かに音楽が微かに聞こえる。

いかがわしいメロディ。

サックスの音色だ。

 

歩を進める度に視界も音もはっきりしてくる。

城ではない?

 

それは大きな湯屋のようであった。

いやソープランドと言った方が的確だろうか。

 

ショッキングピンクを基調とした外壁とケバケバしいネオン。

女性のボディラインのシルエットが描かれている怪しい看板。

ムーディーな曲に合わせて複数の女性の喘ぎ声の効果音が響く。

 

なんだろう。

建物の外観と相まってとても胸がドキドキワクワクする。

 

「よし行こう!」

 

「え、悠、ちょちょっと」

 

「あん、ご主人様強引すぎ〜」

 

鼻息荒く二人を中へ連れ込んだ。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月18日WED 晴 19:00>

 

雪子姫の城と同じように中は迷宮になっていた。

シャドウが住み着いている。

プレイ中に邪魔されるのは面倒なので一匹残さず排除していく。

 

一層毎に異なる湯が用意されているようだ。

上の層に登る都度、内装の豪華さが増していった。

どうせなら一番良い風呂でしようと最上階を目指す。

 

最上階の一番奥にある風呂に入る。

風呂の奥には一際大きなシャドウが待ち受けていた。

戦闘態勢を取ると同時に前方の湯船からお湯が溢れ、床がお湯で覆われていく。

足元にもお湯が広がってきた。

 

「なにこのお湯。こんなんで足止めのつもり?うわっ嘘っ」

 

「千枝!危ないっ。あっ」

 

<ズルリ>

 

滑った千枝を助けようとしてその手を取った雪子も、千枝に引っ張られて脚を滑らせてしまう。

 

「「きゃあー」」

 

<ベシャ>

 

一緒に転んで液体に塗れる千枝と雪子。

 

「大丈夫か!?」

 

「うわー、なにこれ!ローション!?ヌルヌルー。ひぁー」

 

「あんっ、起き上がれないっ。きゃっ。ご主人様助けてぇ」

 

どうやらお湯ではなく適温のローションだったようだ。

服を着たままの二人がローションに塗れて躰を絡め合ってる。

その悶え姿はかなり卑猥だった。

思わず録画するものを探してしまったほどである。

 

そうかっ。

着衣のままのローションプレイもいいな!

あとここの施設は素晴らしいぞ。

湯船の中がローションになっているので無尽蔵に使える。

うん、ここにしよう!

 

「ていっ!」

 

迫ってくる巨大シャドウを一刀のもとに切り倒した。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月18日WED 晴 19:30>

 

先ほど倒した巨大シャドウがここのボスだったようだ。

シャドウの気配が収まる。

 

最上階の施設をチェック。

蛇口はちゃんと水とお湯とローションが選べる仕様になっていた。

なかなか便利である。

 

さらに驚くべきことに脱衣所らしきエリアにはコスチュームプレイ用の衣裳部屋まで用意されていた。

ざっと見てもほとんどの職種の衣裳が用意されており、下着や夜用のボディスーツの類いも豊富であった。

 

ソープ嬢っぽい雰囲気を出すため、千枝と雪子には衣裳部屋を使わせる。

 

今日は初日だ。

ノーマルでいこう。

扇情的な下着姿になってもらった。

千枝はライトグリーン、雪子は赤である。

 

マヨナカテレビの中に入ると二人の影側の属性が強く出てくるらしい。

金色に濡れた瞳でソープ嬢に成りきって目一杯俺を楽しませてくれた。

勿論本番有りの二輪車プレイだ。

 

ローションヌルヌルプレイはとても新鮮で俺達三人は大いにハマる。

延長に継ぐ延長で気がついたら零時をとっくに回っていた。

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月19日THU 晴 12:40>

 

昼休みに中間テストの結果が廊下の掲示板に貼りだされた。

当然のことながら鳴上悠の名前は学年一位に記されている。

 

周りから称賛の声が上がるがある意味自分は周回プレイ中である。

チートの結果を誇るのもバカらしくなんら喜びはなかった。

 

優等生の雪子も学年で五番以内に入っていた。

意外だったのは千枝である。

そんなに勉強が得意なようには見えなかったが、平均よりもやや上の成績であった。

 

「あたしやったよー」と本人は感動の涙であり、雪子も「千枝頑張ったね」と貰い泣きしてた。

エロ断ちして勉強に追い込んだのが効いたらしい。

 

友人たちの順位も見てみる。

一条も成績が良い。

さすがいいとこのお坊ちゃまである。

その一条に熱心にサポートしてもらったおかげか、エビもなかなかの順位だった。

 

花村は・・・、何も言うまい。

 

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月20日FRI 晴 19:00>

 

今日は堂島家の夕飯にお呼ばれしていた。

千枝と雪子をマンションに残して、バイクで一人堂島家に向かう。

 

叔父さんに成績を報告する。

 

「凄いじゃないか」

 

褒められ、お小遣いとして三万円も貰ってしまう。

 

「お兄ちゃんおめでとう」

 

菜々子ちゃんから似顔絵付きメダルを貰ったのは嬉しかった。

 

今日の堂島家の食卓はすき焼きである。

いいお肉を使っている。

俺のために用意してくれたらしく恐縮である。

 

食卓の場で千里に謝られてしまった。

 

「あまり食事に誘えなくてごめんなさいね」

 

「そんな、謝らないで下さい」

 

千里さん、俺の食生活をかなり心配してくれているようだ。

ありがたい。

その優しさが身に沁みる。

 

「外食ばかりじゃだめよ」

 

「料理は得意な方なので自炊してます」

 

最近は千枝と雪子もなんとか邪魔せずに手伝ってくれるようになっており、料理自体はとても楽になっていた。

ここまで二人を育て上げるのにどんなに苦労したか・・・。

 

そこで叔父さんと怖い声で探りを入れられる。

 

「女なんて連れ込んでないだろうな」

 

現役刑事の威圧感は半端ない。

危うく震え上がりそうになる。

 

「そんなことあるわけないじゃないですか。はははは」

 

勇気と忍耐と寛容さを総動員して誤魔化した。

 

「ねぇ喧嘩?」

 

菜々子ちゃんが止めに入ってくれた。

本当にいい娘だな、菜々子ちゃんは。

 

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月22日SUN 曇 10:00>

 

そう言えば東京で大人気の通販番組がこちらのTV局でも今日から始まるらしい。

天城屋旅館でのバイトの休憩中にTVを付けてみる。

 

キャッチーなテーマソングが流れる。

時価ネットたなかという番組名のようだ。

 

黙って見てみる。

紹介された品物はジョギングシューズと健康食品。

全て普通だった。

なんだつまらん。

 

と思ったら最後に番組の延長戦が始まる。

特殊仕様の石鹸の紹介が。

デリケートゾーン用専用のものらしい。

なんでも肌の黒ずみを落とすのだとか。

全て天然成分で健康被害ゼロを謳っている。

 

そういえば千枝が雪子より乳首が黒いのを気にしてたな。

アソコと乳首洗うときだけこれ使えばいいんじゃないだろうか。

よし注文してみよう。

 

<ピッポッパ、ガチャ>

 

「もしもし、今TVでやってた・・・」

 

今ならお買い得でもう1セット無料らしい。

雪子にも薦めてみようか。

 

あと以前エアマットを買うのに使った裏サイトも覗いてみる。

そう言えばスキンが切れてた。

雪子と千枝が舐めやすいように味付きのものを試してみよう。

メロン味とストロベリー味のスキンを一箱ずつ注文。

 

他に買うものはないだろうか。

ホームページをスクロール。

アナル拡張器具?

 

こ、こ、こ、これだっ!

 

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年5月26日THU 曇 17:00>

 

<ピンポーン>

 

誰か来たようだ。

 

<毎度、お荷物です>

 

月曜日に入金した裏サイトで注文したグッズのようだ。

エアマットのときよりも早い。

在庫が余っていたのだろうか。

 

またまた同じ運送業者。

送り元が明らかに怪しげな社名になっており恥ずかしい。

まあ女性の運送業者ではないだけマシか。

 

味付きスキン2箱とアナルプラグセット2つ。

後者はアナル拡張用の器具である。

取っ手のリングが倒せる目立たないタイプ。

きちんと洗浄セットも付いてる安心な一品

 

早速千枝と雪子に装着してもらう。

 

「う、う、う、きつーい」

 

「これっ、腰に力入らないっ」

 

アナル拡張は個人差にもよるが一ヶ月から二ヶ月の期間が必要らしい。

今からその刻が待ち遠しくてならない。

 

 

 

<YU SIDE 2011年6月1日WED 曇 13:00>

 

一週間が経過して千枝も雪子もある程度プラグに慣れ始めたようだ。

ただやはり違和感は相当あるようで二人の挙動不審な日々が続いていた。

 

その間普段の千枝と雪子の姿を見るだけでも十分に湧き立つものがあった。

何食わぬ顔で授業を受けて休み時間にクラスメイトたちと談笑する二人。

そのケツ穴には俺のマーラ様を受け入れるためのアナルプラグが刺さっているのだ。

興奮するなという方が無理だろう。

 

ここ数日テレビの中にある通称"匂い立つ泡浴場"でアナルプラグを愛でながらコスプレした二人をバックで突くのがマイブームとなっている。

アナルプラグをしていると踏ん張ってお尻の穴を締めたくとも締まった感が得られないらしい。

そのため快感を堪えることが難しくなり、千枝と雪子のイク回数は激増していた。

 

日々のイキ疲れとアナルの力み疲れにより、二人の躰から陰気な色気がにじみ出ている。

二人が真の美女に成長するための良い糧となっているようだ。

 

 

 

 

 

<YU SIDE 2011年6月6日MON 晴 16:00>

 

何事もなく平穏な日々を過ごす。

学校帰りに食材の買い出しのため千枝と雪子を連れてJUNESに寄る。

特売までまだ時間があるようだ。

屋上のフードコートで三人でお茶をしてみた。

 

隣の席で八十神高校の男子学生が二人で駄弁っている。

 

「つーかさ、例のテレビ、最近どんどんエロくなってね?」

 

「次は何のコスだろうな。すげー気になるよな」

 

ん?

何の話だ?

 

「オレ前から、あの黒髪ロングの女の子、ぜってーアイツって思ってたんだよ。名前なんだっけ、ニ年で旅館の女将やってるっていう・・・」

 

「天城雪子だろ。俺もそう思ってた。もしかして本人じゃね?清楚な顔して実は現役女子高生AV女優とか。浪漫だよなぁ。凄い数の男子を振ってるらしいけどさ。俺も天城越えしてみてぇよ」

 

「あの男優のデカいの毎日咥えてたら、普通の男のなんて物足りなさ過ぎて見向きもしてねーんだろ。それよりもオレ、ショートヘアの娘の方が好みだわ。昨日のミニスカポリス、オレ三回も抜いちまったよ」

 

「あの娘も八十神高校の学生だぜ。この前学校で天城雪子と一緒に歩いてるの見たし」

 

「マジで!?」

 

嫌な予感がヒシヒシとする。

同じテーブルに座っている千枝と雪子も同じようだ。

二人とも顔を赤らめ縮こまってる。

 

確か昨日の二人はミニスカポリスのコスチュームだった。

元気印のショートヘアの婦警と、お淑やかなロングヘアおさげの婦警のコンビに俺が快楽攻めで尋問されるという設定。

題して"君の精子を逮捕しちゃうぞ"プレイである。

前の世界に似たような設定の漫画があったよなーと盛り上がってしまった。

 

"匂い立つ泡浴場"を発見してからというもの、天城屋旅館にバイトで泊まり込む土曜日以外はほぼ毎日浴場を利用してしまっている。

衣裳部屋のコスチュームをとっかえひっかえ二人に着せ、コスチュームプレイを真夜中まで堪能してしまうことが多い。

ちなみにどの衣裳も美人な二人には似合っていたが、あえて自分の好みで言うと千枝は昨日着せたミニスカポリス、雪子は特撮風味なチアガールが特にグッと来た。

 

えーと、つまり・・・。

これまでの二人の泡奉仕が毎晩マヨナカテレビで放送されていた、ということなのだろうか。

そういえば最近、顔を赤らめたクラスの連中が俺たちの様子を遠巻きに伺っているのがやたら多かったのだが。

これが原因か!

 

「でもあのテレビなんなんだろうな。混信してんのかな。肝心なところは絵も音もノイズ入ってるし。残念過ぎだぜ」

 

「録画しても何故か砂嵐だしな。BDとかDVDの発売まだかな。製品版は靄とか光とか消えてんだろ」

 

「俺、今日は親のハンディカムでテレビごと撮影してみるわ。上手く撮れたらコピーしてやんよ」

 

「マジで!?って、あ・・・お、おい隣の席にいるのって」

 

マズイ。

気付かれたらしい。

 

「い、いくぞ」

 

「う、うん」

 

「・・・(赤)」

 

ガタガタッと席を立って逃げるようにフードコートを後にする。

 

「提案があります」

 

千枝が話を切り出した。

 

「今日から夜にテレビの中でエッチするの禁止!」

 

「そうだね千枝。そうするしかないね」

 

「とても残念だが、賛同せざえるをえないな」

 

雪子と俺が賛成票を投じ、千枝の提案は承認された。

 

くそっ。

こんな罠があったとは。

マヨナカテレビ許すまじ!

 

 

 

<SYSOP 2011年6月6日MON 晴 16:00>

 

マヨナカテレビに映らなかったために巽完二がペルソナに目覚める機会が失われました。

巽完二は鳴上悠に趣味を認められたことをきっかけに八十神高校手芸部に入部し、内に溜め込んでいたコンプレックスを全て解消します。

巽完二は白鐘直斗を最初から女の子と認識したため、白鐘直斗にトキメキませんでした。

巽完二は高校卒業後に沖奈市にある服飾関連の専門学校に進んで同好の士と交流を深め、超一流のデザイナーに成長して世界に巽屋ブランドの名を轟かせます。

皇帝のアルカナが消滅しました。




完二の出番はこれでほぼ終了。あとは学園祭のコンテストくらい。
直斗魔改造開始。目指せいい女!
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