※この作品はR-18です。

東方無限城   作:yukimi06

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前回に引き続き2話です。東方勉強中なので、間違い等あればご指摘お願いします。


霊夢と紫

 「…流石に心配になってきたわね」

遅くとも3日以内には帰って来るだろうと思っていた魔理沙が帰って来ず、霊夢は異変の始まりを感じていた。

「全く、嫌な予感ほど当たるんだから…」

霊夢が魔理沙を送り出す時に感じた嫌な予感。それが当たったのだ。

(やっぱり私も付いて行くべきだったかしら)

いや、今さら考えても仕方がない。状況を変える為にするべき事はただ一つ、行動を起こすことだ。

そこまで考えて霊夢が謎の城への出発を決めた時、境内から思いがけない来客があった。

「ああ、やっぱりまだここに居たのね。良かったわ」

それは魔理沙と同じくらい、霊夢にとっては聞き慣れた声だった。

「八雲紫…」

そう。声の主の名は八雲紫。霊夢にとっては少なからぬ因縁を持った相手だ。

「ごきげんよう、博麗の巫女」

いつもは優雅な気品を纏った絶世の美女だが、心なしか今はその気品が薄らいでいるような気がした。

「今回の謎の城…もしかしてまたあんたが…」

「いいえ。今回は違うの。どちらかと言えば、今回はあなたと同じ、被害者ね」

霊夢は紫の言葉に違和感を覚えた。

「被害者?あんたが?それってどういう事?」

「端的に言うと、魔理沙が危ないの、霊夢」

「どういう事?詳しく説明しなさい」

「悪いけどそんな時間は無いの。城に向かいながら説明するわ。付いてらっしゃい」

そう言って、紫は宙に浮かぶと、霊夢を手招きした。

「どっちみち、あんたが来なくても行くつもりだったわよ。ちょうどいいわ」

霊夢も宙に浮かび、二人は博麗神社を出発した。

 

 「あれは魔城なの」

城に向かいながら、紫は状況を説明してくれた。

「古来より、様々な世界に現れては、世界を何度も滅ぼしかけた。古の遺跡よ」

「まさか人間界にも?」

「いいえ。人間界には現れた事は無いわ。少なくとも、私が知る限りではね」

「それで、どうして魔理沙が危ないの?」

「あれは入った者を惑わす城なの。具体的には、堕落ね」

「堕落?」

「そう。中に入った者が一番欲しがっている物を与え、外に出る気を削いでいく。そして与えて与えて与え続けて、気付けば廃人になるって言う仕組みよ」

「…何よ、それ…それじゃあもう魔理沙は…」

「落ち着いて、霊夢。あの子の生命力なら、一週間程度なら大丈夫よ。ただ、それ以上長引くと危険ね」

「うん…。ところで、何であんたは協力してくれるの。」

「私にとっても、今魔理沙を失う訳にはいかないの。幻想郷のバランスの為にも。私自身の為にも。それに、あの城は入るのが少々難しいの。レミリアが入口を見つけられなかったでしょ?」

「そうね…確かにそうだったわ。じゃあ、何で魔理沙は入れたの?」

「その説明は城に入ってからするわ。とりあえず、入口は私のスキマの能力で強引に突破するわよ」

紫からの説明が一通り終わった後、その城は見えてきた。その時はまだ、私達が摩訶不思議な経験をするとは、思ってもいなかった。




ここまで読んで下さり感謝です。
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