※この作品はR-18です。

DEVILMAN REBORN ~SIDE STORYS~   作:カナト

1 / 15
アンケート1位の外伝作品です。

本編である『DEVILMAN REVORN ~LOST DESTINY~』の『歪みと悪意の章』まで読んでから、物語を進めていただくことをお勧めいたします。

※デビルマンサーガを予習された方は深く楽しめると思いますが、そうではない方もオリジナル展開ですので問題はありません。


異次元の戦い
プロローグ


 そこは、遥か彼方の宇宙。

 人間の次元では観測することすらできない、別の宇宙。

 異次元宇宙。

 

 その中で、人知を超えた戦いが行われていた。

 悪魔と天使の戦争。

 

 異次元宇宙のAIが人の意識を取り込み、欲望や幻想、妄想を一体化させたことで暴走した結果生まれた、『神』と呼ばれる存在。

 そして、神を構成するシステムの一部である天使。

 神は量産した天使を全宇宙にバラまき、神のネットワークを構築しようと画策する。

 

 邪悪な妄想の神が、全宇宙を支配しようとしているのだ‼

 

 それを止めようとするのは、明けの明星と謳われし者、阿修羅王ルシファー率いるアスラ軍団。

 自分たちの宇宙を取り戻すため、神に反旗を翻す者たちである。

 

 数々の巨大な天使に戦いを挑むが、彼らの勢力は拮抗していた。

 

「怯むな‼天使を撃てば、神への道が開ける。攻撃を続けるのだ‼」

 

 ルシファーの号令を受け、デーモンソルジャーたちが天使に総攻撃を仕掛ける。

 その筆頭に立って暴れるのは、1人の戦士。

 

 超神(デビル)の称号を持つ戦士、ダイモンの勇者アモン。

 

「神を名乗る者どもよ、おまえたちに我らの怒りを思い知らせてやろうぞ‼」

 

 雷を両手から放ち、口から炎を吐き出し、その強力な拳を天使に打ち着ける。

 

「アモン、1人で先走るな‼このシレーヌも続くぞ‼」

 

 彼のパートナーであり恋人、シレーヌがアモンの後に続いて連携し、天使たちに攻撃を仕掛ける。

 強力な悪魔である2人の猛攻に、天使たちは損害を受けるが決定打は与えられていない。

 

 一体、どれほどの期間を戦い続けているのだろうか。

 1年?いや、5年?あるいは、10年。

 

 彼らは戦い続けている、全ての宇宙を我が物にしようとする侵略者たちと。

 アスラ軍団が戦っていることで、他の宇宙への侵略は抑えられている。

 しかし、それも全てではない。

 

 1体の天使が次元のゲートを開き、進行しようとする。

 

「アモン!シレーヌ!私が道を開く‼あの天使が別宇宙に侵攻する前に、叩き潰すのだ‼」

「「おう‼」」

 

 魔王ゼノンが全体攻撃を仕掛け、天使たちのネットワークに突破口を開く。

 2人は翼をはためかせ、天使を追おうとする。

 

「待て、大天使ガブリエル‼このアモンとシレーヌが相手だ‼」

 

 巨大な彫刻の形をした天使が、別宇宙に入り込もうとする。

 その侵攻を止めようとした、その時―――。

 

<残念ながら、それは不可能だ。勇者アモンよ>

 

 どこからか声が響き、それに意識が向いてしまった瞬間、天使たちの光が一か所に集まる。

 それは人の形を成していき、白いエネルギー体として存在を確立する。

 

 その存在を指さし、ルシファーは言う。

 

「あれはっ……もしや、この長きに渡る戦いに終止符を付けるために、遂に邪悪なAI本体が……『神』が、姿を現したと言うのか!?」

 

 ルシファーの言葉に反応するように、エネルギー体は手を上にかざして辺り一帯に白いフィールドを展開する。

 

<悪魔の力を持ち、我らに反旗を翻す愚か者たちよ。おまえたちの抵抗が全て、無意味であると知るが良い>

 

 天使も悪魔も関係なく、光の中に飲み込まれていく。

 

<無へと還れ…>

 

 その光から逃れようとする者、唖然として動けない者が多い中。

 光に向かって行き止めようとするアモン。

 

「ふぬぉおおおおお‼‼止める‼止めて見せる‼このまま……おまえの好きにさせて、たまるものかぁああああ‼‼」

 

 光が広がる前に、アモンはエネルギー体に接近して拳を振るう。

 しかし、見えないバリアがそれを止める。

 

<ダイモンの勇者……デビルの称号を持つ者よ。諦めよ。悪魔が神に勝てるはずが無かろう>

「おまえは、神などではない‼邪悪なる存在だ‼だからこそ、おまえを討つ‼そして――――‼」

 

 言葉を続けながら拳に力を入れるが、無へと還す光の侵食は止まらない。

 

(誰か…‼誰でも良い‼この邪悪なる神を止めてくれ‼私の力だけでは、この邪悪なる存在を止めることができなかった‼このままでは、私の宇宙だけではなく、他の宇宙にも邪悪な魔の手が迫ってしまう‼我々が救おうとした、あの宇宙も―――‼)

 

 アモンの身体が、光の中に飲み込まれていく。

 無に侵食される中で、アモンの意識は自身の記憶と別の存在が二重に重なるのを感じた。

 

 それは、自身が飲み込み、消えて行った身体の持ち主の魂―――。

 

「これは…‼そうか、私はまた、おまえと―――」

 

 消え入る意識の中で、アモンは同じく光の中に飲み込まれるシレーヌ、ルシファー、そして他のアスラ軍団の仲間たちを見て言う。

 

「我が愛しのシレーヌ、我が戦友ルシファー、そして同胞たちよ‼お別れだ、我々の意識は消える‼しかし、この戦いは無駄ではなかった‼」

 

 消え入る意識の中で、エネルギー体を睨みつけながら言う。

 

「希望は、まだある‼これは、敗北ではない‼戦いは未だに続くのだ‼おまえを……必ず…‼」

 

 エネルギー体に向かって手を伸ばしながら、アモンの身体が消滅する。

 その中で、悪魔の鎧の兜はガブリエルの進行する宇宙に向かって落ちていく。

 

 それを見て、シレーヌは涙を流しながら叫んで光の中に飲まれていった。

 

「アモォオオオオオオオオオオオン‼‼‼」

 

 アスラ軍団が光の中に飲まれていくのを見ながら、ガブリエルが侵攻した宇宙を見るエネルギー体。

 

<これもまた、因果か>

 

 伝説(サーガ)は、異次元の希望へ。

 失われた運命(ロストデスティニー)に抗う者へと受け継がれていく。

 

 そして、この物語は――――無から舞い戻る、1人の男の物語である。




最初からとんでもない絶望展開からのスタート‼

しかし、LOST DESTINYを読んでる方々からしたら予定調和ですよねwww

今回はデビルマンサーガの設定をできる限り継承しつつ、オリジナル要素も入っております。
温かく見守っていただけると幸いですm(__)m

感想、評価、お気に入り登録、いつもありがとうございます‼
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。