「あれが目標……」
双眼鏡を持ったピンク髪の少女が岩陰より銃器で武装した哨戒兵が幾人かいる施設を眺めていた。彼女はチイ・アルエル、スタリーフォレスト連合に所属するソウルワーカーの一人で、今回は連合に所属していない非正規の民間組織がソウルエナジーを利用した兵器を用いた実験を行っていると言う情報が入り、それを受けて虎の子の戦力である彼女が連合から派遣されて非合法組織の中心人物となる研究者を捕縛することになっている。目標が拠点にしている研究所は傭兵集団の資材集積場の中に作られており、傭兵達が厳重に警戒していた。なので見つからずに内部へ潜入する手はずとなっている。
チイの格好もいつものパーカー姿から全身を覆うライダースーツになって武器も愛用の刀から拳銃とナイフに変わるが、あまり慣れない格好で特にベルトで固定する形となっているこの装備は開放感ある服装を好むチイにとってはあまり好ましくなく、窮屈でたまらなかった。
「ふぅ、これでだいぶマシ」
ライダースーツの前についたファスナーを下して特に窮屈さを感じていた胸元を開放させる。その豊満な乳房が見えてしまっているが、羞恥心を持たない彼女はあまり気にしていなかった。そして猫を思わせる軽やかで素早い身のこなしであっという間に鉄条網を飛び越えて敷地内へ潜入していく。
内部はいくつかの建物と無造作に置かれたコンテナ郡が並んでおり、歩哨の数から言っても簡単に見つかることはないだろう。感覚の鋭いチイならばなんなく対象を見つけられる、そのはずであった。積まれたコンテナによって十字路のようになっている場所へ足を入れた途端、周囲から強烈な光源を向けられる。同時に叫ぶ兵士の声に無数の足音が近づいてきており、辺りは見えないがそうやら囲まれた状態にあるようだ。
「情報通りだ! あの侵入者を撃て!」
「見つかった……!? でも、これぐらいなら」
どうやらここにチイが来ることはバレていたらしい。傭兵達が持つ独自のネットワークは意外と深く根ざしているものだから、どこかからか漏れて伝わっていたようだ。だが今考えるのはこの窮地を脱する方法で彼女は考えるよりも動いて、四方から聞こえる足音の中で一番少ない方へ思いっきり飛び込む。
目の前に迫ってきた少女に3人の傭兵たちは手にしていたライフルを向けて発射するも、銃弾を紙一重で避けていくとすれ違いざまに強烈な蹴りをお見舞いした。しなやながら少女とは思えない脚力に傭兵たちは為す術もなく吹き飛ばされて、地面をゴロゴロと転がってぴくりともしなくなる。
「うわあぁ!?」
「おやすみ」
素早く動いたチイの後を追うようにサーチライトが追いかけていき、傍らに立つ監視員が地上の兵へ無線で彼女の居場所を伝えて連携していった。光の目から逃れるためにすぐ近くの倉庫を飛び込むが、それを見て兵士たちが両側の出入口を塞ぐように陣取る。これで袋のネズミだと少女の浅知恵を嘲笑し、傭兵たちは閃光手榴弾や発煙弾をいくつも投げ込んでそれらが収まってからゆっくりと内部へ足を踏み入れた。
あれだけの閃光と轟音で大抵は気絶か良くても視覚や聴覚を奪われていて鎮圧は容易いものである。しかし倉庫内のどこにもチイの姿はなくて突入した兵士たちが困惑し周囲を何度も見渡していたその時、上から落ちてきた踵落としを受けて地面へと沈んでいった。
「小娘が!」
「おそい」
「ぐわぁ!?」
「な、なんだよ、コイツは――がはぁ!?」
天井にへばりついてやり過ごしていたチイの奇襲に傭兵たちは反撃できすに倒れていく。まるで猫のような身のこなしで攻撃をするりと躱して、強烈な一撃を叩き込む戦い方に完全武装であっても対応できなかったのだ。あらかたの傭兵は倒れて残るは腰を抜かして尻をついてる男1人だけである。
チイがその男に顔を向けると男もライフルを持ち上げ、そして遠くへ投げ捨てた。意外な行動に目を丸くしていると男は地面に額を付けて平伏―つまり土下座をして許しを乞うている。命だけは助けてとガタガタ震える姿にチイも呆気にとられて、そして意識から外していった。
「頼む! どうか命だけは、お願いします!助けてください、本当にお願いしますッ!!」
「へんなの。ま、いいか……。さてと――あッがッ!!?」
「隙を見せたな、小娘ェ!?」
命乞いをする男に気を取られてチイは背後から近づいてくるもう1人の男に気付けず、そいつが持っていたスタンロッドを背中に押し付けられて全身を電流が駆け巡る。常人なら感電死してもおかしくない改造スタンロッドをもろに受けるも、すぐさま反撃してスタンロッドを持っていた男を思いっきり蹴り飛ばした。
さすがにあの一撃なら意識を刈り取るのは間違いないが、チイの方も無事ではない。高圧電流を浴びて内臓を直接痛めつけられたような劇痛に肉体の反応が鈍っており、周囲が敵だらけの状況でこのまま戦うのは危険だ。だが早く体勢を整えようとするチイへ更なる一撃が襲いかかる。
「はやく、いかないと……ハッ!? アガッ……ギャウッ……!! 」
「こ、この野郎~! お、お返しだ……はぎゅッ!?」
「……うぅ、身体が……」
先程まで平伏して命乞いをしていた男が同じく改造スタンロッドを手にしてチイの首筋へ電極を押し付けた。流石に2回連続のスタンロッドには耐えきれずに膝をついて崩れ落ちるも、膝を視点にしながら蹴り上げられた右脚が股間にダイレクトヒットして男は白目を剥くと後方へばったりと倒れ込む。
しかしそれはチイも同じ状況で意識はあるも身体が言うことを聞かず、その場で蹲ってしまっていた。近づいてくる無数の足音が聞こえてどうにか逃げようにも顔を上げるのが精一杯で、目の前には拳銃を構えた兵士が数人が立っている。無慈悲にも引き金は引かれるが、銃声は響かずに代わりに電極が打ち出されて電流がその体へ流し込まれた。
「……あッ……がッ……いィ……や、やめぇ……ぅぅ…………」
「しぶとい小娘だ、オダブツになってもおかしくない電流をこんなに浴びてもまだ意識があるとは。さすが連合の虎の子ソウルワーカーってだけはある。だがこれまでだ」
「なんで生け捕りにする必要があるんですかね? こんなのを」
「さぁな。それが博士からのお達しだ。ま、コレも科学教室の実験材料なんだろ。さっさと運ぶぞ」
電流を浴びせ続かれたチイはついに意識を手放して動かなくなり、傭兵たちはおもむろに彼女を引きずるように施設の地下深くへと運んでいく。ここが更なる地獄の始まりであるが、意識のないチイが知る由などなかった。
「……ぁ……うぅ……、ここ……は……? …………ハッ!? なにこれ……!」
重く閉じられた瞼をゆっくりと広げてチイは意識を取り戻す。意識がハッキリとせずしばらく薄暗い部屋の中で天井をぼうっと眺めていたが、今までの経緯を思い出して起き上がろうとした。しかし身体は動かすことが出来ず、チイは手足を金属製の枷を嵌められてX字に広げられて拘束台に寝かされている。
手足を動かしてもガタガタと音を立てるだけで枷はビクともしないが、再び目を閉じて意識を集中させる。 かなり頑丈に作られている拘束具であるがソウルワーカーのチイにとっては破壊できない代物でもないので、力を込めて一気にいけば壊せるはずだ。しかしチイは知らなかった、彼女が抜け出そうとしている様子を天井から伸びるカメラが眺めて拘束装置とその奥で眺めている何者かが対抗手段を発動させたことを。
「これなら……――ぁ──あああああああああ!!?」
意識を集中させているチイの耳に拘束台の奥深くより機械音が唸り声を上げるのが聞こえた瞬間、激しいスパークが迸って拘束台とその上にいる彼女を覆い尽くす。それは普通の人間なら容易く黒焦げに出来るほどの高圧電流であり。力を込めようと深く吸い込んだ呼吸は悲鳴として肺の中の空気と共に絞り出されていった。
全身を駆け巡る電撃にさせるがままに腰を弓なりに上げて小刻みに震わせ、逃れないようにと拘束具で抑えられた手足は動かせずにただ指先が空をかくだけ、このままでは身体がバラバラになってしまいそうな激痛に苛まれながら、まともに呼吸も出来ずにチイの意識は途切れかかる。
「あああッ、あああああ!!! ――ぁ……ぅ……けほッ、けほッ……」
永遠に続いていたのでないかと思えた高圧電流は時間にして数十秒で止まるもチイの力を奪うには十分だった。貪るように荒い呼吸を繰り返しながら痙攣してむせ返る吐息はどこか焦げ臭く、紅潮した頬や開かれた胸元からは玉のような汗が浮かんで滴り落ちる。
早く抜け出さなければと力を込めるも激しい電撃を浴びた身体は痺れたかのように言うことを効かず、指先が震えるように空を掻くのが精一杯で拘束など破れる状態ではなく、なんとかもがいてるチイの耳にまたしてもあの耳障りな機械音が響いて、拘束台が再び閃光に包まれた。
「ッ――ぐ…ぅ…ッ…!? ああッツ!!!?? うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
2回目の通電は先程のものよりも電圧が上げられており、耐えられるはずもなくチイは絶叫を上げる。電撃と激痛から逃れようと首を横に振り回し、力の籠もらない手足は痙攣したようにビクビクと暴れて弓なりに反った腰が限界まで跳ね上がった。全身の筋肉や神経が電流によって乱されて、身体の主導権を奪われたようにチイは金属のベッドの上でのたうち回り続けていく。
容赦のないスパークは肉体だけでなく着衣にも影響を与えていき、チイが着用しているライダースーツも度重なる電撃で限界を迎えたのかエナメル質の表面が破けて彼女の柔肌が徐々に露わとなった。頑丈なライダースーツさえも破壊するほどの高電圧を受け続けるチイの身体も限界が近づく。
「――ぅぁぁぁぁ! ―――――――ッ! ──―…………ぁ………………ぁ………………」
筋肉や神経や内蔵が焼き切れるのではないかと思えるほどの電撃がついに止まり、数分間の苛烈な電気責めによりチイは死の寸前まで追い込まれて抵抗する力を完全に奪われてしまった。浮き上がっていた腰はぐったりと崩れて、目を見開いて汗や涙で濡れた表情で酸素を認めて弱々しく呼吸する開けっ放しの口からは涎が滴り落ちる。
見るも無惨に破壊されたライダースーツはほとんどが破けて、特にジッパーが下ろされた胸部から腹部にかけての布地は完全に喪失してチイの豊満な双丘や柔らかながらしなやかな腹部が丸見えになっていた。しかし今の彼女は自身が半裸になっている事へ気を回す余裕などなく、剥き出しになった柔肌から立ち上る汗の蒸気がこれまでの電流の激しさを物語る。
「…………うっ……また、くるの…………?」
視界が揺らぐ中でまたしても耳障りな機械音が聞こえてきて、また電流を浴びせられたら耐えられそうにないときつく眼を閉じた。しかし電撃が流れる気配は一向に訪れず、恐る恐る目を開けると拘束台の周囲に白い何かが立っているのがぼんやりと見える。
視界が鮮明になってはっきりと映ったのは白い手のひらだった。関節に継ぎ目がない人の手を模した白いマジックハンドが銀色のケーブルの先端について、それが数十本という数がチイを取り囲んで見下ろしている。一体何が起こるのかと注視していると、その指先をウネウネと動かしながらゆっくりと近づいてきた。
「な、なに……!? ……こ、こっちくるな……ひゃっあ!? ひっはうっ!! な、なにこっ、ひっははははっくふぅぅぅぅぅ!?」
機械の手が全身に群がりながら取り付くとそれぞれの五本の指先が一斉に蠢き始め、スーツが破けて剥き出しになった脇や脇腹に首筋からお腹と足裏まで、全身の敏感な部位を一気にくすぐられて変な声が漏れる。身を捩って振り解こうとするもアームは身体にぴったりとくっついて離れず、拘束具で動きが制限されてるの相まって強烈なくすぐったさから逃れずに大きな笑い声を漏らし始めた。
首筋をひんやりとしたアームに触られただけでビクリと身体が反応し、脇のくぼみをほじくるように指先が動かされ、脇腹を無造作に無数の指先で触られてお腹の上にも数本のアームが伸びている。ふとももは上も外側も内側も幾多のアームで揉みほぐされるようにくすぐられ、膝裏の皮膚が薄いところにもマジックハンドが入り込んでいて、足裏に至ってはアーム達が丹念にくすぐり続けていた。
「はっあ……ッ!! いやぁ、あははははは!? な、なにこれぇ……! そこっはぁ、あぅん!? んぁっ! あははははははははっ! んっんあ~~~~~~!! やぁあははははははっあははははっはは!!!」
笑い声を絞り出し続ける肺は痛いくらいに痙攣し、絶え間なく与えられる不快な感覚とそれに反して止まらない笑いで酸欠になりかけて意識が朦朧とする。しかしアームは更に動きを変えて今度は剥き出しになっているチイの豊満な胸元へ伸びていき、触れた瞬間にまるで電流が流れたかのようにビクリと身体を震わせた。
乳房の上側に1本下側にもう1本と双丘に計4本のアームがつくと一斉に揉みしだく。ほとんど触れたことがないような場所を無遠慮にまさぐられて不快感と同時に痺れるような心地よさを感じていき、チイの口から熱を帯びた甘い声が漏れ出た。しかし他の部位へのくすぐりも続いており、くすぐったさと息苦しさと不快感と心地よさが同時に感じておかしくなりそうだ。
「あははははははははっ! やぁぁははははははは!! も、もういやぁっ――――ッ!!!!! あっあああああああああっ~~~~~~~~!!!!!!???? ……………………あはっ…………はひっ…………はぁ……はぁ…………」
胸を弄くり回される性感くすぐり責めにチイの身体はだんだんと熱を帯びていき、トドメと言わんばかりに双丘の頂点に立つ乳首へ魔の手が伸びていく。そして先端の突起を転がすように弄る手の動きに限界を迎えた彼女は嬌声を上げて、これまで感じたことのない刺激が脳天を貫いて腰を大きく突き上げた。
くすぐりが止まってマジックハンド達が拘束台の下へ戻っていき、台の上には残っていたスーツの一部さえも取られて殆ど丸裸となったチイが全身のくすぐり責めと性感帯への責めで火照った身体をビクビクと震わせている。酸素を求めるか細いチイの呼吸音だけ部屋に響くが、次なる拷問を告げる機械音が轟き無論チイは反攻どころか察知することも出来ない状態だ。
マジックハンドの代わりに伸びてきたのはヒダが付いた棒状のブラシであり、数もマジックハンドに劣らぬ本数でチイを囲むようにそびえ立つ。蛇腹のアームが曲がってブラシの先端を何度か肌に突っついていき、チイの反応を存分に楽しんでからブラシが勢いよく回転し始めた。
「…………こ、こんどは…………ひゃうん!? はっ、あぅん! やっ……そんなのされたら…………ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!!????」
先端が少し触れたりお腹の上を軽くなぞられるだけでも耐え難いというのに、ブラシは凄まじい速さで回転しながらチイの柔肌を抉るように押し付けられる。マジックハンドと同じく全身を愛撫する回転ブラシに彼女は絶叫しながら身悶えして、顔を真っ赤にしながら暴れる手足はガチャガチャと拘束具を鳴らし指先が虚しく空を掻いた。
マジックハンドほど正確にピンポイントで責めることはできないが、ブラシそのもの動きと回転によってくまなくそして絶えずまさぐられることで、その刺激は比ではなく逃れようとビクビク動く動作させブラッシングの助長になっている。
「ひゃははははははははっ!! ふぁああぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!! あん! ひぁっくふっぅううう!! はっああああああああ―――――――ッッッ!!!!!!!!!!」
お腹の上ではへその周りの狭い範囲に回転ブラシが何本も殺到して皮膚が薄い部分と相まって耐え難い痒みを生み出し、激しさを増すブラッシングはチイの胸にも迫りっていき、回転ブラシが乳首の先に当たった瞬間にマジックハンドに触れた時と同じ突き抜ける感覚に頭を上げて海老反りの如く反射的に身体が動いてしまう。まるで粘土細工で遊ぶようにブラシはいくつも豊満な双丘に押し付けられて、その度に感じるピリピリした痺れに身体の中で何かが弾けるように腰を振っていた。
止まることのない回転ブラシによる全身の愛撫―もはや拷問に等しい撫で回し―に言葉にならない声を上げながら為す術なく受け続け、意識が飛びかかる寸前でようやくブラッシングは終了する。ビクビクと痙攣しながらもチイはまだ意識を保っているが、既に力なく腰が抜けて動けずに居た。しかし拷問は終わらないと、姿を見せぬ監視者はほくそ笑んで次のステップへ進める。
「……ぅ……ぁ……っ、まだ……くる……ひっ……。ぐっ……この変態……!」
言葉にならぬうわ言を繰り返すチイの頭上から何かのケーブルが吊るされており、その先端がぐわっと開くと中から舌を突き出して、いくつも唇と舌が浮かんでいるという光景に思わず息を呑んだ。くすぐりにブラッシングと来て今度は舐め回しと来て、発案者の頭のネジが飛んでいる具合が丸分かりないかがわしい拷問アイテムに対する強い嫌悪感からきっと睨みつける。
しかし相手はただの機械であり、なんの反応もなく涙と汗と涎に濡れるチイの頬をぺろりと舐めて、人工的に再現されたザラザラとした舌とねっとりとした唾液の感触の気持ち悪さに思わず身震いした。迫りくる唇の群れが視界に一杯に広がって咄嗟に目を背け、一斉に舐められ始める。
「ひゃん!? あひっ! そこはぁ、だめぇっ……あん!! やぁあはははははは!!! やだっ、やだぁあはははははは!! く、くるし……あははははははっははは!!」
くすぐりとブラッシングと同じように身体中の弱いところを舐め回されて、否応なしに笑い声を上げて逃れようとのたうち回っていく。汗や涎や涙を舐め取るように舌先が顔中を這いずり回って顔も前髪も唾液まれになっていき、首筋も舐められて舌が触れるたびに身体の中をゾワゾワとした感覚が通り抜ける。
脇の下に脇腹にお腹も舐められて耐え難いくすぐったさに襲われ、特にへその穴をほじるように突き出された舌が入り込んでいった。くすぐりとブラッシングで感じやすくなってしまった部位を一心不乱に舐められて、生暖かい感触とマジックハンドやブラシと違ったくすぐったさにチイはただただ悶える。
「あははははっ!もうっやっ!? くるし……もういやああぁぁぁぁっ! ふぁっ……っ!? ぁ、や……まっ! くぅぅぅぅぅっっ! ああぁぁぁん!? なに……これ……あぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!!」
これまでの拷問と違ってペロペロマシーンが重点的に性感帯を責めて、まだそういったことを知らないチイにとっては未知の刺激で初めて味わう恐ろしくも甘い快楽だ。まず豊満な双丘の膨らみとツンと立つ乳頭と汗がたまった谷間をいくつもの舌が無遠慮に舐められて、痺れるような快楽に意識が溶けていく。
そしてこれまで触られていなかった股間、自分でもほとんど触れたことがないような場所へも殺到し、恥丘の膨らみから股の中へとなぞるよう上下に往復しながら舐められた。割れ目にも舌で突かれて唇の動きとともにヒクヒクと震えて股間が汗でない何かで濡れて、腹の奥の方で何かが膨らんでいく感覚が強くなっていく。
「あっはぁぁああ~~~~! あん! んぁっ! いっっやっ……いっぃぃぃ……!? はあああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?????」
ついに膨らみが限界を迎えたように吹き飛んで、熱を帯びた喘ぎ声とともに股間から糸を引く液体が溢れ出た。感じたことのない快楽のスパークにチイの頭の中は真っ白に染まり、心地よさと苦しさと熱っぽさと冷たさがごちゃまぜになって意識が朦朧とする。
彼女にとって初めての絶頂に背中は激しくのけ反って腰を限界まで持ち上げて、余韻でヒクヒクと痙攣するように揺らしていた。股間を愛液で濡らし全身が涎でドロドロにまみれながら、初体験の衝撃にチイは白目を剥きかけて半ば気絶しそうな状態にある。
そんなこの世で一番最悪な夢見心地にある少女をカメラ越しに見つめて別室よりほくそ笑む男がいた。この白衣の男こそがチイが確保目標とされていた研究者であり、わざと自らの痕跡を残してソウルワーカーが派遣されるように仕向けさせた。その目的はソウルワーカーが体内に保有する膨大なソウルエナジーを頂くことで、それは達成間近にある。
「やはり、快楽刺激が一番効率よくエナジーを吸収できるか……。反応のデータも取れたし、あとは残りを搾り取るだけだな」
研究者の無慈悲な言葉と共に拘束台は唸り声を上げながら最終工程へ向かっていき、その上で喘ぐ哀れなソウルワーカーの少女にもはや打てる手立てなど残っていなかった。台の下から枷が上がってきて彼女の首に嵌り、同じように上げってきたヘッドセットが頭につけられてすっかり脱力しているチイはただただされるがまま拷問装置の準備は進む。
拘束台を取り囲むように置かれた黒い箱が次々と唸り声をあげていき、新しい拷問の準備が進められていく様子をチイは朦朧とする意識の中で眺めることしか出来ず、いつ何が襲ってくるのかわからないから不安が募り、そしてすぐにその時は訪れた。
「ぁ──ああぁぁぁぁぁぁぁ!!? ぁあああ、ぁうぅぅ!! ぁぁぁやあああああ!?」
唸りを上げて稼働する機械郡よりバチバチと大きな音と共に激しく放電されていき、人間を容易く黒焦げに出来るであろう高電圧高電流が駆け巡る。しかしチイが感じるのは痛みでなく気持ちよさだ。
首と四肢の拘束具に頭に取り付けられたヘッドセットから流し込まれる快楽電撃が直接神経へ送られて、許容量を超えた茂に快楽に耐えられるはずもなく瞬く間に絶頂してしまう。まるで波打つように激しく腹や腰を上下させ、その度に股間からは壊れた蛇口みたいに水分が吐き出されていった。
絶頂した後にまた絶頂させらるという状態を繰り返されて快楽電流は激しさを増し、止まらぬ是絶頂にチイの神経や肉体や意識は苛まれていく。いくら快楽とはいえ激しい電流に変わりなく、ソウルワーカーの頑強な肉体と言えど限界は近づいているも、モニタリングしている研究者は吐き出されるソウルエナジーの量にしか目を向けていなかった。
「──ぁ、ぁ──ぁ――ぅ、ゃ……――――!!!!????~~~~~~~~~~!!!!!!!???????」
「素晴らしい、素晴らしいぞ! 抽出装置の出力最大、さぁ全てのエナジーを吐き出しておく――――」
ずっと叫び続けて喉が枯れ果ててそれでも叫ばなければ全身がドロドロに溶かされていくような感覚に抗えず、真っ白に染まっていく視界の中で最大まで引き上げられた快楽電流がチイに襲いかかる。神経が焼き切れそうなほどの電圧で身体の内側を犯され尽くし、無理矢理与えられる快楽など気が狂いそうにな程の苦痛でしかなく、そんな苦しみと同義の気持ちよさに五感全てが塗りつぶされて股から溢れ出た白濁液で水たまりを作りながらチイの意識はぷっつりと切れた。
同時に切れたのは彼女の意識だけでなく、抽出装置でもある拷問装置もである。最後の最後で溢れ出たソウルエナジーはマッドサイエンティストの想定を遥かに上回るもので、そんなエネルギー量が爆発的に逆流して全てを弾け飛ばしたのだった。チリチリと機械の残滓が出す断末魔もやがて聞こえなくなり、幽かに聞こえるほんの小さな呼吸音だけがずっと続いていく。
「…………ぅ……ぁ……けほっ、けほっ!」
どれほどの時間が経ったのだろうか、重い瞼を震わせながらチイはゆっくりと覚醒した。一番に感じたのは喉の違和感で咳き込むと一緒に鉄の味が口に広がり、次にズキズキと響く鈍い頭痛に襲われて思わずまた意識を手放しそうになる。
しばしのまどろみの後、チイはゆっくりと身を起こした。度重なる快楽拷問で身体中が悲鳴を上げているが自分の出した体液の水たまりに浸っているのはどうも気持ち悪く、手足の拘束具も外れているので台の下に降りると壁にもたれて座り込む。
「うぅ……ひどい目に遭った……」
喉の違和感も頭痛も引けてきたが鉛のように重い身体の倦怠感は未だにとれず、何より気絶するほどの快楽で昂ぶる感覚がまだ抜けきっていない。自分の身体が自分のものでない錯覚に身体をぎゅっと抱きしめて、握りしめる手のひらに爪が食い込む痛みでようやく元に戻ってきたような気がした。
恐ろしさが薄まるにつれて今度は怒りが湧いてきて、こんな目に遭わせた奴を見つけてお仕置きせなばとチイはいきり立つ。そうなれば身体の疲労感など吹っ飛んでいき、立ち上がりこの薄暗いどこにいるのかと探すべく駆け出した。
相手はすぐに見つかる。拘束台が置かれた隣にモニターやらがいくつか並び部屋があるも、中で爆発が起きたかのように全て割れて破片が散乱して重そうな機材が倒れていた。それの下敷きになったであろう誰かの右手だけが突き出てきており、白衣と思われる裾は血と破片で赤黒く変色している。
ひしゃげたロッカーからは白衣が飛ぶ出していて、これから脱出しなければいけないので一糸も纏わぬ状態では心もとないからそれを手にして着込んだ。後は地上に出て脱出して味方との合流ポイントに向かうわけだが、チイにはまだやるべきことがある。
「……ビリビリさせた奴、あいつにもお仕置きが必要」
後日スタリーフォレスト連合の作戦部へ提出された報告には、研究者の捕縛に失敗するも雇われていた傭兵とその拠点の確保に成功した書かれ、立役者のチイ・アルエルは新しい服を所望するのであった。