「ココ、何処?」
コッコロに頼まれた買い物に出たものの道に迷い呆然とするユウキ。とりあえず歩いていれば何処か知っている場所に出るだろうと路地を気の向くままに歩いていると、途中見慣れた横顔が目についた。
「サレンちゃん?」
「っ!? ユ、ユウキ? 珍しいじゃないあんたがこんなところに居るなんて」
「お使い、でも迷った」
ユウキが声をかけると何故か焦ったような声で返される。
「そ、そう。普段なら道案内してあげるんだけど、今は無理なのよ。どうしましょう……」
「君は? サレン君のお友達かね?」
サレンの横に居た大柄な男性が声をかけてくる。どうやら彼女の連れのようだ
「あ、アデンさん彼は……」
「彼氏!」
「ちょっ! ユウキ!」
「ほう、サレン君の彼氏か! それは羨ましい。」
恥ずかしそうに顔を背けるサレンと誇らしげに男性を見上げるユウキ。その様子を男性は微笑ましそうに眺める。
「なんとも微笑ましい、サレン君をよろしくな」
「あーもう、言うつもり無かったのに。ユウキ、こちらはアデンさん。救護院に援助をしていただいているの」
「アデンだ、商人をやっている。よろしく」
「よろしくおねがいします。救護院への支援ありがとう」
「いやいや、持つ者として慈善活動の一つや二つせねばならないからね。それに、良いこともたくさんある」
「ひゃあ!?」
「サレンちゃん? どうしたの?」
「ご、ごめんなさい。足元をねずみが・・・・・・っ」
「ははは、こんな時期にネズミとはめずらしい。彼氏くん、表通りには来た道を引き返して2つ目の交差点を右に曲がれば出れるはずだよ」
「ありがとう! じゃあね」
「え、ええ また……」
最後まで何かに耐えるように震えていたサレンに気づくこともなく、ユウキは帰路を急ぐ。ソレをサレンはホッとしたような、それでいて少し残念そうな目で見ていた。
「いきなり何するんですか」
「おお、怖い怖い。可愛い顔が台無しだよ?」
普段は見せないような形相で男を睨みつけるサレンだが、彼はソレにどうじた様子もなく、サレンの柔らかい尻の感触を楽しんでいる。
「彼にもバレてないみたいだし、良いじゃないか」
「そういう問題ではありません! こうやって歩いているのを見られるのも嫌だったのに……」
「そうかそうか、まあ余興ということで勘弁してくれ」
普段のサレンなら嫌らしく触ってくる手を払い除けているだろう。しかし今の彼女は恥ずかしさと嫌悪感に耐えながらされるがままだ。
「さ、行こう。ここで口論をしていても終わらないよ?」
「……わかりました」
救護院への多額の援助の見返りに、彼はギルドマスターたるサレンの身体を求めてきた。情勢不安から援助額は減り、逆に救護院へ助けを求めやってくる子供の数は増える一方。満足に食べさせることも出来ない中、サレンはそんな好きな人を裏切り、倫理を捨てたかのような条件でも飲まざるを得なかった。
それから、彼女の娼婦としての生活が始まった。彼がその気になったら呼び出され、その類稀なる美しい身体を差し出す。可憐な乙女の身体は、しかし歳相応とはとても言えないほど十分に女として成長しており、若く瑞々しい肌にたわわに実った乳房と尻。その可憐な雰囲気に隠された雌の体を、男は対価という名目で気ままに弄ぶ。男としてこれほど幸福なこともないだろう。
今回もその”対価”の日だった。いつものように、ホテルに向かって男に抱かれるはずだった。ユウキに会ったことを除けば。
「んぅ……んっ……ジュル……」
「サレンちゃん口でするのどんどん上手くなってるね、すぐイッちゃいそうだ」
「……ありがとう、ジュル、ございまふ……」
「そうそう、そうやってカリ裏も丁寧にね」
普段可憐な笑顔を振りまいている彼女の顔が、野太い肉棒を咥え込み醜く歪む。硬い床に跪いてベッドに座る彼に奉仕する様はまさに今彼女達がどのような関係であるかを端的に表している。特に苦しげな様子もなく、男の平均以上に大きな肉棒を咥え込んで舌で舐り、ときに吸い込むように刺激を与え奉仕している。
「流石にそろそろ限界だ、っ!」
「んぶっ!? ――――っ!! ……んっ」
サレンの口内に容赦なく男の精液が注ぎ込まれる。離さないようにと後頭部を捕まれるもサレンはソレに驚きこそすれ抵抗する様子はなく、何も言われずとも口の中に生臭い男の体液を受け入れ、さらにゴクリと飲み込んだ。
「零さないで偉いね、ソレに何も言わずに飲んでくれるようになった」
「慣れましたから、それに零すと服も汚れちゃいますし」
「そうかそうか。じゃあこれからが本番だ。さあ、服を脱いでいつものようにベッドへ行きなさい」
多額の支援の対価が口での奉仕だけ、なんてことがあるわけがない。サレンの清純さを象徴するような白と青のドレスを薄暗い部屋の中で一枚、また一枚と脱いでいき、その様子を男は楽しげに眺めている。
「おじさま、ゴムは」
「おおそうだった、見とれてすっかり忘れていたよ」
「まったく、油断も隙も……」
一糸まとわぬ姿となったサレンが、柔らかなベッドにふわりと沈む。連れ込み宿のなにも特別なものは無いベッドだが、彼女が寝転ぶだけで絵になるのは流石というほか無い。
「さて、お待ちかねだ」
そんな美しい彼女を汚す男の快感も、計り知れないものだろう。
と言っても流石にがっつくことは流石にしない。お淑やかに閉じたサレンの両足を開き、まだ濡れの少ない秘所を丁寧に愛撫していく。胸を優しく揉みしだき、時折少し硬さを持った乳首を解すように押し込み、その傍ら未だピッタリと閉じる陰裂を上から刺激する。
「相変わらず身持ちが固いねぇ」
「当たり前です、恋人でも無いんですから」
「つれないなぁ。おっ、でもやっと出てきてくれたね、ココ」
「ひっ♡!? そ、それは生理現象です。気持ちは関係ありません」
「そういうことにしといてあげよう、はい枕」
枕を渡してあげるのは男の少ない優しさだ。サレンがそれをひったくると同時に先程までの優しい愛撫から一転、容赦のない責めが彼女のひょこりと顔を出したクリトリスに襲いかかる。いつの間にかローションで濡れた親指と人差指で彼女の陰核を激しくシゴいていく。サレンもさっきまでの連れない態度はどこへやら、男の指の動きに鋭敏に反応し身体をビクビクと跳ねさせる。
「相変わらず凄いね、自分でするのまだ辞められない? それとも暇な時間が増えたからその分多くなっちゃったかな?」
「ふぐっ♡! っ♡ ~~~~~~ッッッ!!!」
当然問うている間にも指は止まらないため、サレンに答える余裕など無い。枕で隠れた顔はどれほど歪んでいるのか、押さえつけなければどれほどの嬌声がこの部屋を満たしていたのか。唯一わかることは彼女にとっては、陰核がスイッチなのだ。ママと呼ばれ、少年に微笑むサレンディア救護院のサレンから男に抱かれ、性欲を顕にする雌としての彼女との。
その証拠に先程まで生娘のように閉じていた陰裂はぱっくりと開き、奥から透明な愛液が溢れ出しポタポタとシーツに垂れ雄を受け入れる準備を整えており、交尾に向けて体温が高くなったのか彼女の白い肌に若干の赤みが差している。
「さて、もう十分だろう。 ほら、いつもの体勢になって」
「はぁ、はぁ……はい……」
もう息も絶え絶えのサレンだが、なんとか身体を起こして四つん這いになる。いわゆるバックの形だ。これなら相手の顔を見なくて済むし、触れられる箇所も最低限で済む。そう考えてサレンから提案したものだが、最近はこの激しい前戯のお陰で腰を上げておくのも辛い時がある。
「さて、今度こそ、お待ちかねだ」
「あ、っ♡ っ♡」
薄いゴム越しに熱い肉棒があてがわれ、ゆっくりとサレンの膣を押し広げながら挿入ってくる。途中サレンの弱点を何度も掠りながら、膣奥をわずかに掠って停止する。
「相変わらずすごいねぇサレンちゃんの膣内は、すぐ射精ちゃいそうだよ」
「そんな事良いですから、はやく……っく♡ 終わらせてください」
サービスの欠片もない返答に残念そうにしながらも、男は悠然とセックスを開始する。太く長い肉棒が出入りし、更にそこから張り出したカリ首がストロークの度に弱点を引っ掻いていく。気持ちいい、が声が我慢出来ないほどではない。
(こっちは楽で助かるわ……男の人はこれも十分気持ちいいらしいけど)
性感帯が擦れる度にと締まって適度に男の征服欲と性感を刺激するサレンのそれは、まさに名器と呼ぶに相応しい。突くたびに柔らかく、それでいてしっかりと弾力のある彼女の尻が男を更に昂ぶらせ、彼女の先ほどと比べて薄い反応も気にせず気持ちよさげに腰を振っている。
薄暗い部屋にリズミカル肉を打つ音と、ソレに合わせてサレンの吐息に混じって漏れ出た僅かな嬌声だけが聞こえる。次第にサレンの吐息に湿った熱っぽさが籠もり始めると、終わりが近づいてきた合図だ。
「サレンちゃん、そろそろイキそうかな?」
「す、すみません。 んっ♡ でも、お気になさらず…っ♡」
「丁度良かった、私もそろそろ限界だったからね。じゃあ、少し激しくするよ」
言葉通り、ラストスパートとばかりに男の腰使いが力強くなる。先程より大きな快音とともに男の腰がサレンの臀部に打ち付けられ、柔らかな尻肉が押し潰される。
(おじさまの、この時だけは奥しっかり当たって、我慢が……っ♡)
余計に突き込まれた肉棒は先程まで掠る程度だったサレンのポルチオにその先端をしっかりと当ててきて彼女の余裕と理性をガリガリと削っていく。奥に押し込まれた瞬間だけ、というのが幸いではあるがそれでも彼女の最大の弱点であることに変わりはなく、サレンは急速に絶頂へと押し上げられていく。
「サレンちゃん、射精すよ!」
「っ、っ~~~~♡♡♡♡」
男が一際力強く押し込むと同時、その衝撃でサレンも絶頂を迎える。スキン越しに男の射精を最奥で感じ、それだけで後追いするような軽い絶頂の波が彼女を絶頂に留め続ける。声が我慢できても、ビクビクと脈打つ腰と耐えるように握りしめられたシーツが彼女の感じた快感がどれほどの物だったかを如実に表している。
「ふぅ、相変わらずの気持ちよさだね、サレンちゃんは。今まで抱いた女性の中でもピカイチだよ」
「ありがとう、ございます……ぅっ♡」
まだ少し硬さを残す肉棒が膣内からズルリと抜け落ちる感覚だけで、絶頂で敏感になった身体が僅かに震える。ゴムの先端は重そうに垂れ下がり、その先には二回目とは思えないほどの精液が詰まっていた。まだ物足りなさそうではあるが、サレンにそれを面倒を見る理由も義理もないし、何よりそんな余裕は無い。
「今日はありがとう、相変わらず最高だったよ」
「こちらこそ、度重なるご支援誠にありがとうございます。お陰様で子供たちも毎日笑顔で過ごせております」
「それは結構だ。じゃあこれ、今日のお礼ね」
「ありがとうございます、ご厚意に甘えさせていただきます」
ぽんと渡された小さな麻袋。中には数時間の対価とは思えないほどの大金が入っている。それこそ他のアルバイトなんて必要のないほどの金額が。
「さて、次の予定だが……」
「それについてなのですが、申し訳ないのですがクリスマスとその翌日はご勘弁ください」
「そうか、ちょうどそのあたりにしようとしていたのだが……では27日の夜はどうだね?」
「それなら大丈夫です。今後ともサレンディア救護院への変わらぬご支援を、どうかよろしくおねがいします」
事務的な挨拶の後、恭しく頭を下げ部屋を後にするサレン。先程の熱に浮かされた姿が嘘のようだ。
部屋に残された男は、その後しばらく部屋を出ることはせずしばらく考えに耽る。普段は口にしないサービスの安い蒸留酒をあおりながら考えるのは先程の会話のことだ。
「そうかクリスマスは流石に駄目か、残念だな」
救護院でのクリスマス行事は地域の子供達も参加するため精々昼過ぎまで、片付けを入れても夕方までだろう。それなのに当日のみならず翌日もだめとなれば夜に何かしらをするのだろうが……
(あの少年だろうな)
ココに来る前に会ったサレンの恋人だというあの少年。恐らく彼と共に聖夜過ごすのだろう。そうなれば夜、そして翌日も相手をしたくないのは理解できる。こんな事を要求しといて何だが彼女も夢見る乙女だ。聖夜くらいは恋人とともに過ごし、その余韻に浸りたいことだろう。もちろん理解は出来る、出来るが……少し気に入らない。そんな気持ちが男の中に湧いて出た。
「少し本気を出そうかね」
場違いな嫉妬心か、歳不相応な独占欲か、それともその両方が混じり合ったもっと醜い何かか。そのどす黒くも逃れられない感情が男の心を支配していった。
これを書き始めてからクリスマスイベントが始まってしまったのでそこらへんは平行世界ということでお願いします。
以下本作内でのキャラ設定
サレン:資金繰りに失敗してニッチもサッチも行かなくなってアデン(作中の男)に助けを求める。最初は終わった後泣いてしまうほどだったが回数を重ねた今はもう慣れたものである。ポルチオとクリトリスが弱点。資金繰りが難航したころにストレスで自慰を覚えてしまって以降オナニーが日課。最初はクリ派だったがそれ以来強くなり続ける性欲を抑えられず最近は身近な棒状の物を片っ端から試している。ユウキとは恋仲だがこの時点ではまだ肉体関係には至っておらず、そのためクリスマスの夜をそういう意味でも楽しみにしている。
アデン:竿役の男。ランドソル屈指の大商人だが女性関係で黒い噂が絶えずサレンもギリギリまで敬遠していた。そしてその噂は正しかった。かなりの性豪で屋敷では際どい格好のメイドを侍らせ、毎夜取っ替え引っ変えしているらしい。モノはかなり大きく、テクニックもかなりのもの。曰く抱いて落とせなかった女は居ないとのこと。
ユウキ:喋りは片言だが、一応その他は一般人レベルの思考と常識を持ち合わせている。お金を食べたりはしない。ただ周りにいい人が多すぎるため人を疑うことをあまり知らない。