エロ回でも無駄にボケている私ですが、ちゃんとボケないと体調を崩しそうになります。(ヤバい)
夏の終わりに水遊び回です。絵が描ければ普通に盛り上がりそうですが、私の作品では絵がないのでただただ酷い事になります。
またお暇なときにでもお付き合いください。
夏といえば海!そして水着!……と言うアニメは多くあるのだが、この世界ではそう簡単にはいかない。男のちょっとした夢でさえも、この世界では簡単には叶わない。
「せっかく可愛い水着を揃えたのに全然売れねぇ……夏には海って定番があるだろ?!」
「私達は以前行きましたけど、この世界の海は危険がいっぱいですし、そう簡単に水着になることは無いのかと……」
「くっ!エリスは部屋でも着てくれるのに……」
「ちょっと?!ここ外ですからね?!」
俺達はウィズの店に向かう道すがら、水着の販売促進について話している。今や裁縫スキルも極めた俺にとって、衣服は新しいビジネスの宝庫だ。特に水棲生物の素材を使った水着なんて、水場最強の女神か電撃魔法の使えるアークウィザードが居れば実に廉価で……いや、女神ならシュワシュワ2杯で手に入るだろう。これを何とか活用したいのだが……
「と言うか、アクア先輩の力で岩礁地帯に渦潮を作る方法、よく考えましたよね……」
「あぁ、自宅に新しいミキサーがあってさ?あれモンスターでやったら楽そうだなって……」
「わ、私の責任も多々ありそうなのですが、カズマさんがどんどんサイコパスになってる気が……」
「いや、俺は基本的に効率重視プレイヤーだし?」
「遂にゲーム感覚に?!」
しかし、このままでは本当に不味い。衣類用に薄く加工してしまった素材は、防具用としての価値はだだ下がりだ。水着が売れないと大量在庫になってしまう。
「あれ、そういえば近くに湖あったよな?あそこは冒険者ギルドがレジャー解放して儲けてなかったか?」
「そういえば、今年はその案内がなかったような……」
「ふむ、それに関しては吾輩から説明しよう」
あっ居た。こういう時、見通す悪魔って本当に便利だな。
「おお、頼むよ」
「くっ…遂に驚愕の悪感情さえ出なくなったか……まぁ、良い。今は取り敢えず、ビジネスの話といこう!」
ペラッ
毎度どこから取り出しているのか分からないが、バニルが取り出したのは見覚えのあるマークのついた嫌な広告。という事は‥…
「小僧が迷惑女神に課した処罰により、あの湖は例年になくキレイになった。しかし、それをみた信者共が騒ぎ出してな。「この水を被るのは、つまりは水の女神の洗礼に等しい」と言い出したのだ」
「た、確かにアクア先輩の洗礼方法には、薄着で清めた水をかけられるというモノがありますが……」
なるほど、それでアクシズ教徒が湖を陣取って勧誘をしているわけだ。そりゃ誰も行こうとは思わないよな……
「しかし、本日はこの後とんでもない真夏日になる予定である。このチャンスに水着を売れないとなると……」
「今年はもうチャンスが無さそうってことか…」
しかし、街で水着になる事なんてないし、そもそも水がないと成立しないのが水着だ。これは中々に難しい気が……
パシャ
「あら、カズマさん、エリス様。おはようございます」
「おはようございますウィズさん」
「おはようさん。ウィズは柄杓で打ち水か?」
「はい。お店に来てくれるお客さんが暑いと大変ですから。でも、凍結魔法を使うとソフトクリームが売れないので……」
あぁ、前回雪合戦なんてさせるから全く売れなかったもんな。しかし、汗ばむウィズのセクシーなこと、これで水着なら最高なのに……いっそ後で脱がせて…………あっ
「これだぁ!!」
「えっ?!どうしたんですかいきなり?!」
……………………………
「これは、日本でよく見る水鉄砲ですよね?しかも大量の……」
「あぁ、貴族の子供向けの商品なんだが、街中の子供に売れる前提でウィズが作りすぎたんだ。普通に子供の玩具にしちゃ、ちょっと高すぎるからな。よっ!」
ウィズ魔道具店の裏の倉庫から、俺達は大量の水鉄砲を出している。街で水着になる理由がないなら、その理由を作ればいい。暑さも解消できて一石二鳥の方法なら、多分ギルドも街も味方につけられるはずだ。
「だって、仲間外れの子がいたら寂しいじゃないですか……」
そして、こんな理由で売れ残ったとなれば、何とかしてやりたいのが人情というものだ。まぁ、利益にもなるし?
「水着と水鉄砲と、これは………障子紙?」
「それもウィズが張替え時期だからって仕入れまくったんだよ。アクセルには和風の家が殆どないのにな…」
「うぅ…これから流行る予定なんですぅ…」
「そんな未来はない」
「そんなぁ?!」
でも、今回はこれらが金に変わる。さぁ、商売を始めよう。暑さを凌ぐと共に、金と夏のロマンも手に入れるぞ!
______________
「ではここに、エリスコーポレーション主催!夏の打ち水選手権を開催します!!」
俺たちが何かを催すとなれば、やはり司会はルナさん、そして解説はバニルだ。この二人が居れば何となく信用されるので、悪いが利用させてもらおう。そして、紙製の服を縫ってくれた女神様には、今度コスプレ衣装の本をお送りします。
「ルールは至極単純!水着の上からこの紙製の服を纏い、そしてその服の内側に給水の魔法陣のシールを貼り付けます。そして、魔法で給水される水鉄砲でお互いの服を溶かし、魔法陣が取れたら脱落です!最後まで生き残った人には、賞金100万エリスを進呈します!」
「なお、エントリー費用は水着代込みで2万エリス。水着なしでは1万エリスとなっているぞ」
「カズマの水着って3万くらいするよね?」「それなら賞金取れなくてもお得じゃない?」「あれ可愛いもんねぇ」
このイベントは先ず、女子にはお得感とイベント参加による集金を狙う。利益は最低限だがこれで水着も売れるし、ある程度賞金の足しになるだろう。だが、本命は………
「俺たちの水着にこの金額はねぇよな…」「ただの水掛けに金を払うのもな……」
「いや待て………これってつまり、女子の服を合法的に脱がせられるってことじゃないのか?!」
「「「な、なんだってぇ?!」」」
そう、お前たちだスケベな男共!女子の服を合法的に脱がせる機会なんて、多分サキュバス店くらいだろう。だが、それは本来の反応ではなく、お前らがアンケートに書いたご都合主義な反応でしかない。気になるだろう?本物がどんな反応なのか!
「おい見ろ!ダクネスとウォルバクさんがポンチョだぞ!」「あの中にはどんなワンダーランドが……」「水かけっこも美人たちと出来るなら話が違う……」「あ、アクセルハーツは紙製の踊り子コスチュームだぞ!」「あ、あれを俺達の手で破いて良いのか……」
「なお、参加はお一人様一回とは言っておらぬ。参加費が払える限り何度でも来るが良い!更に、有料オプションではあるが、水風船が1つ200エリスで販売中である!」
「ギルドではお弁当と飲み物も販売中です!疲れたら是非、ギルドで休んでくださいね!」
それにしても、貴方達も随分と商魂逞しくなりましたよね?
………………………
「まぁ、水着モデルの仕事も貰えるし…」
「ファンの皆さんと触らずに交流できますし…」
「負けても勝っても美味しい仕事だなーとは思うんだけど……」
「「「本当に、冒険者として本気でやっていいの?」」」
「おう、お前らも100万エリスの対象だしな!思いっ切りやって、街に涼を届けてくれ」
男共がリピーターになる為には、ある程度目玉商品が勝ち残ってくれる必要がある。既に黒字にはなっているが、稼げるときにこそ稼いでおくのがビジネスの基本だ。あとは貧乏神の対応だが……
「カズマ様。やはりアクシズ教とアクアさんのエントリーがありました。仲間外れにされたと思ったアクアさんは半べそですが、この競技では恐らく最強の一角です」
「了解だアーネス。お前も水着に着替えて参加してくれ。アクアは俺が対応する」
「分かりました。ですがその、あまり意地悪な方法は……」
「おう、お前らに八つ当たりがないように、ちゃんと上手くやるさ」
ちゃんと策は用意してるしな。
………………………
「今更なによ…」プクー
「いや、どんだけ機嫌損ねてんだよ……なんか嫌なことでもあったのか?」
俺が現れたのを見たアクアは、一瞬だけ笑顔になった気もするのだが、やっぱり不機嫌顔でこっちを見ている。まぁ、罰のついでに禁酒までさせて、今は勧誘を邪魔しているわけだ。怒らないほうがおかしい。
「沢山あるわよ!禊は大変だしお酒は飲めないし、せっかく戻ったのに勧誘の邪魔はするし、このイベントでも除け者にするし!」
「いや、それは自業自得だろ…」
と言うかもう逆ギレだな……
「会いに来てくれないし……日本で一緒に過ごしたかったのに、もう帰ってきちゃってるし……おかえりって1番に言いに来てくれないし……」
あっ、ヤバい可愛い。こいつマジで寂しかったからちょっと可愛くなってる。
「そうですよカズマ様!アクア様の乙女心を傷付けた件……もう入信しなきゃ許されませんよ!」クワッ!
「いや入信は無理。でも、本当に悪かったと思ってるよ。だから、アクアにはこんなの用意してるんだ……」
はい、2時間で用意した秘密兵器。
「えっ…これ浴衣……あ、紙で出来てる?!」
「おう、お前が帰ってきたら、このイベントで活躍して貰おうと思ってな。ちゃんとアクア用に可愛い水着もあるから、これでイベントに出てくれよ。やっぱ強引な勧誘をするより、ちゃんとアクアは可愛いって魅せた方が信者も増えるだろ?」
「ふぇ?!かっ、可愛いって…そんな…いつもそんなの言わないのに…」
「か、カズマ様がデレている?!アクア様の扱いがアクセルハーツと同等だなんて、それは相当にデレてますよアクア様!さぁ、今のうちに入信書を!」
おい余計なこと言うな。ずっと一緒なのにアクセルハーツと同じってむしろマイナスだからな?!
「ううん…それは今じゃないわセシリー。今日の私の活躍を見て、カズマさんが自分から頼む所よ!!」
「な、なんと凛々しきお姿!これは信者数も天井知らずです!」
「さぁ、私に続きなさいセシリー!水の女神の凄さと可憐さを、この街に広めるわよ!」
「はい!私も新しい水着で参加します!」
うん、まぁその動きにくい浴衣で活躍できるなら頑張れ。しかも雪駄じゃ走れないだろうしな。
「なぁ…なんかアクアって最近可愛いよな?」「そうだな。外見は多分最高レベルだしな?」「浴衣来てるし、俺たちでも勝てるんじゃねぇか?!」「ぬ、脱がすだけならセシリーも悪くないぞ!」
よしよし、程よく弱体化すれば、こっちも良い客寄せになるだろう。あいつら、身体と顔はマジでハイスペックだし、精々稼がせて貰うとしよう。
『では、競技スタートです!!』
…………………………
「いや、マジでハイスペックにも程があるだろ……」
イベント開始から二時間。そろそろ本気で盛り上がる頃だと思っていた俺の予想は、思わぬ形で裏切られていた。
「圧倒的な撃破数で、カズマさんの奥様方とアクセルハーツが他の冒険者を一掃しています。男性冒険者は心が折られ、売上は低迷。流石に戦力差が大きすぎますね……」
「くそっ…なんでこんな事に…高レベルな男性冒険者は何してるんだよ…」
「馬鹿みたいに欲丸出しで女性に突撃し、顔面に冷水をかけられてますが?」
「畜生!猿ばっかか!!」
セナさんから途中経過を聞いた俺は、予想外の状況に頭を抱えていた。このゲームは身内が勝つことが目的ではない。程よく女子が脱げ、男共が馬鹿みたいに群がって金を落とすことが大切なのだ。それなのに心を折りに行くなんて、流石に悪質にも程がある。
「仕方ない……俺が出て、男共を指揮してきます!」
「えっ……あの…カズマさんでも流石に相手が悪いような……」
「大丈夫ですよ。ぶっちゃけ負けても、濡らせばオッケーなので!」
「あっ……そう言えばそんな企画でしたね…」
さぁ、お前らの水着を拝んでやるぜ!!
…………………………………
「喰らえぇ!!」
びちゃっ
「くひゅぅ!」
「おらぁ!脱げろ!」
びしゃっ
「くふぅ!」
「いや、そうきたかあの変態……」
水鉄砲を持って飛び出した俺は、ダクネスが集団リンチにあっている所に遭遇した。そこで、なんであのドMがここまで無事だったのか判明したわけだが……
「全部顔面で受けてるから、服は少ししか濡れてないわけか…いや、一部は手でも受けてるけど……」
この攻撃を受ける技術はなんなのだろう。普通に考えて、これだけ器用なら攻撃だって当てられそうなものだが……
「くっ…もう魔力がねぇ…」
「水鉄砲程度の消費でも、流石にこりゃキツいぜ……」
「どうしたお前ら!私を脱がせるのではないのか!人前でイヤらしく剥くのではないのか!」
それにしても体力無限かよ……2時間ずっとこれやってたのか?
「そんなに剥いてほしいなら、俺が直々に剥いてやるよ!」
「かっ、カズマ?!そ、その…イベントで水着にされるのは許容できるのだが…こんな往来で抱かれるのは私も流石に……」
「いや水鉄砲持ってるだろ?!流石にここで手は出さねぇよ?
!でもまぁお前には……こっちだな!」
ポイッ
「なっ?!それは…」
俺は課金アイテムの水風船を高く放り投げる。誰がどう見てもこんなの当たるはずがなく、本来なら囮か何かにすると警戒するものなのだが、この変態は……
「あぁ勿体ない!はぶぅ!」
べしゃっ
こうして自ら顔面で受ける訳だ。でも、上から落ちてくる物を顔面で受けたら、その水は当然……
ぴりっ…
「あぁ私のポンチョが!カズマにぶっかけられたせいでグチュグチュに?!」
「エロい言い方やめろ!子供も見てんだぞ?!お前、本当に教育にわる…い……」
プチッ…ポヨンッ
「あっ…」
「「「「おぉー!!」」」」
紙製のポンチョが破けたことで、封じられていた特盛サイズが露見する。ダクネスの水着は黄色の三角ビキニにしたのだが、ここまで乳がデカいとマイクロビキニみたいでなんかエロい。男共が数名前屈みになったことを、一体誰が責められようか。まぁ、それも長くは続かないんだが…
「くぅっ!獣達の視線が突き刺さる!よくも飢えた性獣共の前でこんな辱めを……くっころぉ!!」ビクンビクン!
うん、主にこれで……
「はぁ…これがなぁ……」「いや要らねぇからそういうの…」「普通に恥じろよ…」「萎えるわぁ…」「やっぱ、でけぇだけじゃ駄目だな……」
「……へっ?」
俺としては好都合なのだが、やはりあの性癖は一般受けしない。今までは「見るだけなら有り」とか言われていたダクネスだが、サキュバス店の一般化と俺への嫁入り、そしてライバルの出現によりその価値は大きく下がっている。いや、価値っていうか実用性?
「おいメリッサだ!メリッサが広間に出てきやがったぞ!」「良し!エロ要素ならやっぱりアイツだ!」「繋ぎは放っておいてそっち行くぞオラァ!」
「お、おい!人の身体を見て繋ぎとは何だ?!お前ら失礼じゃないか?!」
「いや、だって胸がデカいだけじゃ……」「腹筋まで割れてるしな…」「黙って普通にしててくれりゃ可愛いのに…」
「い、いやらしい眼で見られた後でこんな仕打ち……なんと言うご褒美…くぅ!」
「「「「……はぁ」」」」
流石にあんな露骨にエロいのが居ればそうなるのは当然だろう。性格はアレだが、動物さえ居なきゃあのフェロモンは途絶えることがない。少々最低な言い方をすると、見て抜くだけならメリッサは逸材なのだ。
「よしっ!乗り込め野郎ども!ダクネスが脱がせられたんだ!メリッサだって数で押せば脱がせられる!追加資金で復活を促せ!!」
「「「おぉー!!!」」」
うん、まぁ結果オーライだからいいか…
「カズマ……私はその…どうしたら……」
「濡れたから取り敢えず着替えろよ。俺が手伝ってやるから」
「お、おい?!目がいやらしいぞ……私を何処に連れ込むつもりだ……」
「大丈夫だって……行為室に行くだけだからさ……」
「そ、そうか更衣室なら……ん?今なんか発音が……」
会場は盛り上がってきてるが、まだまだ再エントリーの締め切りまで時間がある。ここらでもっと盛り上げる為、俺も適当に脱がせに行くとしよう。日本で使った分くらいは何とかしたいしな。
「こ、ここは宿屋だぞ?!ここに私の服なんて……」
「大丈夫だ。終わったらテレポートで家に行こうな?」
「あっ…やっ……そんなの……優しくだからな?」
先につまみ食いしてからだけど!
……………………………
「あら、カズマまで来るなんて……そんなに私を脱がせたいのかしら?」
「お前は普段が水着みたいなもんだろ?まっ、敗北して悔しそうに脱がされるメリッサには、多少興味あるけどな?」
ダクネスの黄色いビキニを白く染めた俺は、今度はメリッサの前に立ちはだかる。一人で居るところを見るに、あの猿どもは返り討ちにあったようだ。こういうあからさまな強敵が残っていると、諦めてエントリーしない奴が出てきてしまうので、悪いが俺の利益のために狩らせてもらうとしよう。
「どうやって魔王を倒したか知らないけれど、こういうルールがある競技で私に勝てると思うのかしら!」
しゅばっ!
「はやっ?!『狙撃』!」
ピュッ…すかっ
「おっと!」
水鉄砲の撃ち合いになると踏んでいた俺の懐に、突然メリッサが飛び込んでくる。コイツの軽い身のこなしと反応速度からすれば、水鉄砲の水など見てからでも避けられるのだろう。狙撃は発射後の弾道を捻じ曲げたりは出来ないため、確認後に避けられたら完全に意味がない。
「悪いけど、水鉄砲なんかで私を捉えられると思わないことね!」
「そうかよ!なら、水風船ならどうだ!」
メリッサが超接近した所で、俺は隠し持っていた水風船を取り出す。こんな速いやつに投げても当たらないだろうが、これは投げて使うだけではない。
「良いわ!振り被るより先にカズマを戦闘不能にしてあげる!」
「残念、振りかぶる必要なんてないんだよ!」
ぐっ…パァン!!
「ちょっ!そんな使い方を?!」
接近戦を挑んでくるメリッサに向け、俺は水風船を握り潰す。水鉄砲の投擲なら容易にかわせても、爆発による範囲攻撃にはそう簡単に適応できない。咄嗟に庇った肩と胸以外の紙のTシャツは、見るも無惨に破けてしまう。だが、紙シャツに着けた魔法陣が無事なら、脱落という判定にはならない。なるほど、こりゃ背中側にありそうだな…
「こんなのでも不意打ちとはね……でも、これで万策尽きたでしょ?私はもう胸より上を守ればいいだけ。残念だけど、この距離でカズマに勝ち目は……はぁん!」ビクッ!
ぴちょ
「おぉ、ちゃんと胸を庇うなんてやるじゃないか?でも、お前の本当の弱点はこっちなんじゃないのか?」
ぴちゅっ、ぺちょっ
「んっ!な、なんでヘソを執拗にぃ…べ、別にそんなの効かないんだからぁ……あっ…」
何時だか催淫の状態異常を解くためにヘソを弄り倒した事があったが、どうやら癖になって自分でも弄っていたらしい。ヘソに水鉄砲が当たるだけでメス顔とは、ダクネスとしてなきゃ、なし崩し的に手を出したくなる程のエロさだ。
「待っ、待って!女の子のお腹を冷やすなんて男としてどうかと思うわ!そこは英雄として、子供達に規範を示すところじゃ…」
「『ティンダー』!適温噴出!」
「ちょっ?!温かいけどそうじゃ…あぁん!」
性的な愛撫を行うときは、やはり人肌の方が感じやすい。
まぁ、それがヘソに影響するかなんて知らないが、少なくともメリッサの要望は叶えている。これで子供達も俺から紳士的な対応について学ぶだろう。主にベッドでの。
「も、もう…駄目ぇ!」ビクンッ!
「よし勝ち!」
なお、子どもたちの反応は……
「あ、あのお姉さん見てたら…」「うん…なんかムズムズするって言うか…」「い、イケないことしてるみたいだよね……」
やはりメリッサに目が行ったか。ちなみに、イケることだよ?多分イッたし?(最低)
「さて、再起不能でも勝ちは勝ちだ。まぁ、武士の情けでこっちにもお湯をかけてやるよ」
「うぅ…このクズぅ…」
俺は後ろに倒れ込んだメリッサの胸元に水をかけ撃破すると、そのまま下半身にも水をかける。まぁあえて理由は言わないでおくが、アレがピンポイントで濡れているのは流石に恥ずかしいだろうからな。ちなみに、水着は紫のマスクビキニだったが、もう水着よりア○メ顔の方がエロいのであまり気にならない。
『エントリー締め切りまで残り30分です!さぁ、賞金が欲しい方、まだまだ遊び足りない方!そろそろラストチャンスですよ!』
「ふふふ……カズマ、あんたの手口が解った以上、次に私が負けることはないわ。この再エントリーと言う金儲けの手段が、まさか私の情報収集に使われるなんて予想してなかったようね!」
ガクガクブルブル
「………足腰大丈夫か?」
「も、問題ないわよ!みてなさいよ!はやく…再エントリーして……100万エリスは……私がぁ!」
あぁ、こりゃそこら辺のやつにも負けるだろうな…でも随分と盛り上がってきたみたいだし、俺はもうリタイアしても……
「アクシズ教……勧誘……開発費……」「レベル1…カズマ……女装…」「新商品…仕入れ……売れ…」「対城魔法…研究…魔王に…」「新作…ネタ……実験…」「ボードゲーム…追加で…一人だけど…」「爆裂…」
この盛り上がっている会場の中、すごく断片的なのにすごく嫌な予感しかしない声が聞こえる。あぁ、自由になる金があると、あいつら本当にろくなことしないんだな……
「うん……全員脱がせるか!」
別に公開セクハラなんてするつもりは無かったのだが、人様に迷惑をかけそうだからしょうがない。俺はそんな言い訳を用意して魔力残量を確認した。そしてこっちの残弾も確認し、宿の部屋を貸し切りにした。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
これはスプラ○ゥーンをみて思い付きました。濡れてる女の人は良いのです。脱がせるのも浪漫なのです。まぁ、私はイカちゃん買ってないんですけど!
次回は後編です。セクハラが加速します。またお暇なときにでもお付き合いください。