やっぱりラブコメでネタに走るなら〇〇するまで出られない部屋は鉄板です。チャオやなかよしにもありますもんね!(ない)
ということで、またお暇な時にでもお付き合いください。
誰かのピンチを颯爽と救い、多くの人々に感謝される人を、この国では英雄と呼びます。ですが、誰かのピンチに颯爽と現れて救ってくれるのが、常に英雄とは限りません。そう、今回のケースのように。
バァン!
「ははははは!我らが契約者よ!こんなことになるとは情けない!さぁ、こんな変態は置いて帰るとするぞ!」
「バニルさん?!」
自ら作った簡易ダンジョンに閉じ込められた私を救い出したのは、同僚のバニルさんでした。彼は私のピンチに颯爽と現れ、その扉を開けてくれたのです。そう、ここだけ見れば間違いなく英雄と言える登場………なのですが……
「あっ!貴方タイミング測ってましたね!来て直ぐに開けたのなら、防音のこの中の様子は分からない筈ですよ?!」
「おっと!なんの事であるかな!」
そう、彼はそもそも見通す悪魔。きっと彼には見えていたはずです。今のこの惨状が……
「仕方ないのですアイリス様!今だけ!今だけの事ですから!んっー!」チュッチュッ
「嫌です!どんなに理性が砕けようとも、クレアに奪われるのは絶対に嫌です!!離れなさいこの変態!」
完全に理性が砕けたクレアさんが、アイリス様に襲いかかっている状況が、私がそれを必死に引きに剥がそうとクレアさんのベルトを引っ張って、レインさんが恍惚の顔で何かに浸っているこの、地獄のような状況が……
「おぉっと!これは何たるスキャンダル!実は吾輩、偶然にも最新の催淫解除薬を持っていたりするのだが………まさか、その最初のお客様が王女とその側近とは思わんかったわ!」
いや嘘ですよね?それ絶対に予知してたやつですよね?
「そんなものがあるなら早く!いくらでも払うので早くそれをください!レインもこっちを手伝ってください!」
「いっそ二人が結ばれれば、私がカズマ様を独占できるのでは……」
「いや絶対そうはなりませんよね?!レインは理性がとんだら知能も下がるんですか!いいからバニルさんから薬を買ってください!」
そもそも、既に凄い数の妻がいますしね……
「こちらの商品、4つ入ってお値段25万エリスである。なお、今は出先ゆえ、現金払い限定でな!」
「レイン!早く私の財布から支払いを!それなりには入っていた筈です!」
「あっはい!今すぐに!」
我に返ったレインさんが、急いでアイリス様の財布を漁ります。ですが相手はあのバニルさん。多分それでは足りないでしょう。
「アイリス様!10万エリスしか入ってません!私も5万エリスしか持ってませんよ!」
「すみません。私も8万エリスしか…」
「くぅ!高級店が殆どない街なので油断してました!まさかこんなところで現金が必要になるなんて……」
「あの……多分ですが、そこにあるクレアさんの財布を足すと……」
「……2万入ってますね」
やっぱり…全員からくまなく悪感情を巻き上げるつもりでしたか……ステータスの高いアイリス様はともかく、私まで症状が軽いのは、多分事前に解毒薬を盛られていたからでしょう。見えていたのなら、事前に教えてくれたら良いですのに……
「はい毎度あり!あっ、なおその薬であるが……」
「レイン早く!それをクレアに飲ませるのです!急いでクレアに!」
「はい!すぐに!」
「それは座薬であるゆえ、肛門から入れて使用するのだ」
「「「へっ?」」」
うわぁ…重ね重ねこの悪魔は、本当に人の嫌なことを思い付きますね…
「それは仕方ないですね!それが正しい処方ならば仕方ないのです!さぁアイリス様お尻をこちらに!大丈夫です!昔からお世話してましたから!恥ずかしくないですよ!」ハァハァ
「嫌ですよ!今のクレアからは身の危険しか感じません!後ろから前立腺を開発されかねません!」
「アイリス様には、そんなものありませんけどね……」
「ないのですか?!」
どうせ教えたのはカズマさんでしょうけど、あの人は本当に余計なことしか教えませんね。王女の口から前立腺なんて、普通に出ちゃ駄目でしょう……
「取り敢えず前立腺の事は後で聞きますが……まずはクレアを止めますよ!さぁレイン、早くクレアにそれを!私にのしかかっているうちに早く!突き出されたお尻に早く!」
「いや、無理ですよ?!アイリス様に手を抑えられていても、クレアの馬並みの脚力で蹴られたら私は死にます!こんな野獣にそんなの無理です!セナさ…」
「あっ私も無理です。普通に死にます」
「いつの間にか離れてる?!」
だって危険ですもん。しかし、1番の脅威は仲間だなんて、アイリス様も苦労されているんですね。カズマさんには及ばませんが……
「おぉっと!吾輩としたことが、馴れない薬の運用はたしかに不安であろう!では、ここで解決案を用意しようではないか!」
「そんなのがあるなら急いでください!クレアの力がどんどん強くなってます!もう一刻の猶予もないのです!」
確かにこのままではアイリス様が危ないです。ですが、アイリス様は分かっていません。この悪魔は嘘は付きませんが、人が嫌がることを嬉々としてやるのです。だから、せめて内容を聞いてからじゃなきゃ……
「では、座薬開発者の方に代わりに投薬していただこう!サトウカズマ先生である!」
「まぁ、こっちじゃ座薬って一般的じゃないから仕方ないか……」
「「「…………えっ?」」」
そう言えば、苦すぎる薬をお尻から入れる方法を開発してるって言ってましたね。これ、つまり想い人にお尻をいじられるってことですか?!私なら立ち直れないレベルの羞恥なのですが?!
「では、吾輩は外で待っている故、手早く済ませてしまうがよい」
「おう、早く処置しないと辛いだろうしな」
カズマさんはビニール手袋と呼ばれる薄い手袋を付け、ゆっくりとアイリス様とクレアさんの元に向かいます。これは、ある意味とんでもない恐怖です……
「ま、まままま待てカズマ!私は薬なんかにやられてない!私の理性はまだ全然余裕だ!」
あ、クレアさんが突然冷静に……
「いや、完全にアイリスを襲ってるじゃねぇか……慣れない薬で不安だろうけど、効き目はちゃんと保証する。良いから、大人しくしててくれよ?」
「いや出来るかぁ!!」
「カズマ様。座薬です」
「レインの裏切り者!」
シュババババ!
アイリス様に腕を掴まれているクレアさんは、唯一動く足でカズマさんに必死の抵抗を図っています。ですが、そんな攻撃でカズマさんが止まるはずありません。蹴りで止めたいなら、最低でもシエロさんレベルの武道家でないと……
「暴れられると危ないんだよな……これで、『バインド』!」
ポイッ……ビシッ!
「なっ?!私の鞘を使ってだと?!」
カズマさんは置いてあったクレアさんの鞘を投げ、そして鞘の両端にクレアさんの両足首を縛り付けました。これで彼女は足を閉じることも出来ず。四つん這いで固定されたことになります。なんというか、強く生きてください……
「大丈夫だって、怖くないから大人しくしてろ。すぐに良くなるから……」
「や、辞めろぉ!お前の良くなるはいかがわしく聞こえる!それ絶対にエロい意味だろ?!」
「いや、治療の意味だけど……」
そうですね。カズマさんがそれ言うと信用ないですよね。分かります。
「嘘だ!そもそもそっちは出口なんだぞ!そこに何かを入れるなんてありえないだろ?!」
さっきまでそれを理由にアイリス様を襲ってましたよね?流石に都合が良すぎますよ……
「ここだと吸収がダイレクトで効きが良いんだよ。ほら、痛くしないから力抜け。顔も真っ赤だし、本当にやばいんだろ?」
ズルっ!
「や、やめろぉ!人のズボンを勝手に下ろすな!そんなこと言って、私をいやらしい目で見てるんだろ?!私の身体を弄ぶつもりなのだろう?!」
「仲間が大変な時に見るわけねぇだろ?ほら、いくぞ……」
涙目になって抵抗するクレアさんですが、カズマさんの手は止まりません。露見した下着がビチャビチャだろうと、完全に身体が誘っていようと、今のカズマさんは貴女に発情することは無いのです。だって、ドアの外からツヤツヤのエリス様が覗いていますから……
「あっ…待っ……はぅんっ!」
ずぷっ…
あぁ、ご愁傷さまです……
「おい力抜けよ。出てこないように奥に入れるから……」
グイグイ
「やめろぉ…そんな……そこは…んぐぅ!!」ビクンッビクンッ
発情した身体でお尻の穴を開発され、クレアさんは泣きそうになりながらその腰を震えさせています。カズマさんの指を拒めば拒むほど、お尻に力を入れれば入れるほど、その行為は長くなるというのに……
「くっ、殺せぇ!尻の穴まで弄ばれては、シンフォニア家の者として生きていけない!生き恥を晒すくらいなら、この場で殺してくれぇ!」
「馬鹿!アイリスを襲ったほうが大問題だろうが!手袋もしてるし、医療行為として割り切れよ!」
ぐりっ!
「んんっ!」ガクンッ
あ、堕ちましたね。これは起きたら血の雨が降りそうです。カズマさんから離れておかないと……
「……あれ?この薬の鎮静作用って、こんなに効くんだっけ?」
「えぇっと……薬の効果の高さは、臨床試験の結果で保証してますね……」
まぁ、気絶したのはカズマさんの手の効果ですが……
「さて、じゃあ次は……」
「わ、私よりレインが重症でしたので、先にレインの治療をお願いします!」
「アイリス様?!」
カズマさんと目があったアイリス様は、即座にレインさんを売り渡しました。カズマさんのせいで、どんどんアイリス様が悪い子になっている気がしますが、知らなかったことにしておきましょう。
「くっ!自分も辛いのに家臣を先に………アイリスはなんて良い子なんだ!」
「そうですねカズマ様!そんな良い子のアイリス様を差し置いて私が先などありえませんよね?!ほら、先にアイリス様に……」
「あっ、私は先におトイレに入ります。本当にギリギリまで我慢していたので直ぐには出られそうに無いです。レインが終わるくらいに出ると思います」
バタンッ
うわぁ……その発言は完全にこの人の影響じゃないですか…
「じゃあ、レインかセナさんに…」
「あっ、私は開発に立ち会って自分で出来るので結構です」
カズマさんにされたら死にたくなりそうですし…
「ということらしいからレイン。四つん這いになるか脚開いて?」
「ということ?!花も恥らう乙女へそんな事を要求するのに、理由がそういうことってなんですか?!」
花も恥らう乙女は、媚薬なんて手段は使わないと思いますが?
「ほら、花も恥らう乙女が媚薬中毒なんておかしいだろ?治してやるから脚を開けって」
「うぅ…でも……やっぱりそれは……」
「大丈夫だレイン。痛くしないから俺に任せろ。先っちょだけで終わるから…」
なんか、見ようによってはエッチなお誘いみたいになってますね。突っ込まれるのお尻ですが……
「そ、そうです!媚薬なんだからエッチしたら治るんですよ!カズマ様、お尻をいじられるのは嫌ですが、貴方に捧げる覚悟ならとうに出来ています!是非、その方法で治療してください!」
「えっ…いや…流石にそれは……えぇ……」
ベチャッ
カズマさん反応も待たず、即座にその下着を脱ぎ捨てるレインさん。えぇ、その反応が正しく媚薬の効果なのですが、本人にその自覚はありません。良いから早くお尻だして突っ込まれてください。これ以上恥を上塗りする前に……
「愛する殿方の抱かれる前に、先にお尻を知られちゃうなんて嫌なんです!カズマ様の大きなお注射で治してくれないなら、私は断固として脚を開きません!」プイツ
「う、うん…その表現は花もドン引きだから辞めような?」
「あまり薬が回ると後遺症の危険もある。吾輩も十分な量の悪感情を頂いたゆえ、もう力尽くでやってしまうがいい」
いや隠してくれます?悪感情狙いなの隠してくれますか?!
「ち、力尽くなんて恐ろしいことを!絶対に後ろは許しませんからね!」
「いやむしろ前を守ってくれます?」
カズマさんの前に座り込んだレインさんは、スカートをたくし上げてカズマさんの劣情を誘っています。これならお尻を守りつつ前を捧げられるという算段だと思いますが、その体勢は相当恥ずかしく、花も恥らう乙女の行動には見えません。
「もう一人くらい増えても良いではないですか……私はお金の管理とかキッチリ出来るタイプの妻になりますよ?」
「ぐっ!それはなんて魅力的な……」
いや色仕掛けよりそっちが効くんですか?!そんな恥ずかしい格好してるのに財務管理のほうが上?!しかし、それなら私にもチャンスがあるじゃないですか!!
「カズマさんには私が居ます!財政管理に各種行政手続きまで、私が全て網羅しています!ですから、レインさんの入る隙はありません!」
「なっ?!貴女の関係はビジネスでは無いですか!私は男女の話をしているのです!」
「貴女の売り文句が意味を成さないと指摘しているのです!それに、私は心からカズマさんを信頼しています!カズマさんが経理目的で女性と関係を持つと言うのなら!」
言わないと!カズマさんの心が揺らいでいた今がチャンス!婚姻関係にはなれなくていい。たった一度流されるだけでもいい。私は一人の女として、カズマさんに捧げたい!
「れ、レインさんではなく……私におち○ちんを入れてください…」
あぁ!抱いてって言えなくてなんか卑猥な言い方に!
「………そうですね。それなら、俺はセナさんを選びます!」
えっ?や、やったぁ〜!!遂に、遂に怖がられるばかりの私の人生に春が!愛する人と結ばれるときが来たんですね!ありがとうカズマさん!これからも大切にしてくださいね!
「そんな?!なぜセナさんを選ぶのですか!セナさんはカズマ様を甘やかしてくれませんよ!それなら私のほうが絶対に……」
「悪いなレイン。セナさんは確かに融通を効かせてくれないし、真面目で厳しくて厳格だ。でも、だからこそ誠実だと信頼されていて、その仕事ぶりや人柄を疑われることがない。俺には、そんな人が必要でさ……」
「カズマさん……」
もう…そんな風に思っていてくれたなら、早く私を貰ってくれれば……
「だからセナさん。ここで受け取ってくれるかな?」
「へっ?!こ、ここでですか!皆さんが見ている前ですよ?!」
さ、流石に大胆が過ぎますよ?!私初めてなのですが?!
「良いんだよ。中身は見せるつもりは無いし、元から今日って決めてたからさ…」
いや良くないですって!中身ってアレですか?スカートの中ですれば見えないってことですか?!流石に人前で初めては…
「はいこれ!」
「……………えっ?これは…」
給与明細?あれ、賞与ですねこれ。
「ちゃんと入れますよ……お賃金。セナさんは仕事に対する姿勢が本当に真剣そのものです。だから、ちゃんと最高の仕事に報いるお賃金を入れさせてもらいます。個人的な資産はちゃんと別料金で……」
「あぁ…一瞬カズマ様を奪われたかと思いましたが、なるほどお賃金ですか。私を娶る以上の成果を出すから、キッチリお金を頂くと……流石はその道のプロ、完敗ですね……」
伝わってなかった!いえ、むしろお金を払ってでも私を頼りたいと言うカズマさんの信頼が確認できたのですから、今回はまぁこれで満足しておきましょう。おちん○んと言う単語を発した事が無かったことになりますし……
「取り敢えずレインはスキあり!」
ズプッ!
「ひぐぅっ!」
いや鬼ですか?!確かに面倒くさい粘り方をしてましたが、レインさんも女の子ですよ?!そんな情け容赦ないやり方で……
「あっ…これ癖に…んっ!」
パタンッ
私は何も聞いていません。それが散っていった恋敵への、せめてもの情けだと思うので……
「ほらアイリス。最後はお前だぞ?怖くないから出てこいよ?」
ガチャッ
「うぅ…分かりましたが、せめてベッドで……そして二人きりでお願いします……その、下半身を露出することに変わりは無いので……」
「……分かったよ。花も恥らう乙女だもんな。セナさん、クレアとレインを連れ出すので手伝って貰えますか?それと、一応ドアの前で俺がいかがわしいことしてないって確認も……」
「あっはい……」
この露骨なアイリス様贔屓はなんなのでしょう……あと、乙女のお尻をイジるのは、いかがわしいと思わないのでしょうか……
「では、お兄様……ひと思いにお願いします……」
「あぁ、それじゃ力抜いて……」
「んっ!お兄様のが、私の中にぃ……」
「我慢しろよアイリス…力を抜けば奥まで入るから……」
いや、これ絶対にいかがわしいですよね?!こんなの誰かに聴かれたら……
「セナ殿ではないか。こんな所で何をしているんだ?」
「ダクネスさん?!えっ?なんで貴女がこんな所に?!」
「先程バニルのやつが来てな。アイリス様がピンチだからと言うので駆けつけたのだ。ここにアイリス様が居るのだろう?」
「へっ?!あっ、バニルさんが居ない?!」
あの悪魔は本当に余計なことを!
「お、お兄様…駄目です。そんな奥までぇ!」
「あと少しだから、頑張れアイリス!」
「………どいて貰えるな?」
「……勿論です」
バタンッ
お二人共、ごめんなさい!
………………………………
「うぅ…結局ダクネスに見せ付けられました……セナさんが来てくれないからですよ…」
「私には無理ですよ…まだ死にたくないですし……」
ダクネスさんの響き渡る怒号からのお説教は、あれから2時間続きました。その後、締めた扉が開かないことに気付き(表向き)仕方なく濃厚なキスをして出てきたそうです。えぇ、勿論ダクネスさんとカズマさんがですが……
「しかし、ダクネスの力でも開けられないとは驚きです。これは、上手くやれば間違いなくお兄様とキスが出来ます!」
「えっと…まだこれやるんですか?」
「当然です!ダクネスがここを封鎖するとか言い出す前に、ここでお兄様に初めてのキスを捧げるのです!大義名分さえあれば、お兄様は私を愛してくれるはずですから!」
大義名分を得たところで、クレアさんによる命の危険と法律違反は変わらないんですが、眼の前でキスを奪われたアイリス様はとてもご立腹です。ただ奪われたというか、正式に奥様なのはダクネスさんなのですが………
「しかし、ここの存在がバレていてはそう簡単にはいきませんよ?もう簡単には入ってくれそうに無いですし……」
「いいえ、実は間違いなくお兄様はもう一度入ります!なぜなら、私はまだマスターキーを貰ってないのですから!!」
得意げに答えるアイリス様の手には、ウィズさんが用意している筈のマスターキーが握られています。確かにマスターキーがあれば内側からでも出られるのですから、確認の為にもう一度は来るでしょう。ですがそれがここにあるのは……
「……貰っていないのに、なんでここにそれがあるのですか?」
「確認作業にはウォルバクさんが行くとの事だったので、ウィズさんのお店で同じ形の鍵とすり替えておきました!」
なるほど、あの人はまた遅刻したんですね。それで持ってきちゃうのは違う気がしますが……
「ほらっ!二人が来ましたよ!先ずは中に入って貰いましょう!」
「いや、まぁ放っておけば入るでしょうけど……一体何を企んでいるのですか?」
「お題を変えて、3Pしなきゃ出られない部屋にしました。これなら、どう頑張っても二人では出られませんからね!」
「うわぁ…流石にそれは王女としてどうなんですか……」
「恋に身分など関係ありませんから!」
カズマさんのせいで、どんどんアイリス様が酷い子になってるじゃないですか……
「さて、後は扉の前からお二人が離れたであろうタイミングを狙って、私が飛び込めば作戦完了です!」
「あの…アイリス様は、初体験が同時プレイでも良いのですか?そこは二人きりを狙うとか……」
「大丈夫です。ウォルバクさんはベッド最弱の方なので、そろそろアヘ顔ダブルピースしてる頃ですよ!」
知られてますよウォルバクさん!貴女の恥ずかしい部分が王女様に知られてますよ!もう少し隠れてください!アイリス様は言っても止まりませんから!
「しかし、ウォルバクさんがダウンしていたらそれは3Pなのでしょうか?結局出られず仕舞いな気がするのですが…」
「むっ…確かにソレは問題ですね……仕方ありません。鍵を隠し持ってセナさんも来てください。セナさんも同じ気持ちのはずですからね!」
「わ、私は別に……」
「では、行きますよ!」
ガシッ
「あっ!ちょっとアイリス様!」
私の手を掴んだアイリス様は、そのまま禁断の園へと駆け込みました。ごめんなさいカズマさん。でも、これを大義名分として抱いてくれるのであれば、せめて優しく、そしてあわよくば末永くお願いしま……
「ばかぁ!私もう立てないのに!あっ!腰砕けになっちゃう!」
「か、カズマ様ぁ!開いてます!こんなにガッツリしなくても、3人でするだけでドアは開くはずですから!私もお仕事が出来なくなっちゃいますよぉ!」
「久々の二人同時だからな!今なら邪魔者は来ないし、徹底的に楽しむチャンスだろ?ほら、交互に抱かれるの好きだったよな!」
「「はぁん!」」
ドア、開いてますね。皆さん、出る気配はありませんけど……
「ま、まさかアーネスさんを召喚で呼び出すなんて……確かに入るのに制限はありませんから、こういう対策は可能なんですよね……」
「くっ!まさか悪魔と女神まで食べ比べしてるなんて……流石はお兄様です……」イソイソ
いやソコではないです。突っ込むべきは間違いなくこそじゃないです。と言うか、なんで覗く準備してるんですか?
「あの、処女の我々が太刀打ちできる状況ではないですし、ここは素直に撤退すべきでは……」
「セナさん。人は学ぶ機会を活かさねば成長しない生き物です。あらゆる事柄が何かを学ぶ機会に出来ると、お兄様が言っておりました」
わぁ立派ですねぇ。こんな時に聞きたくなかった名言ですねぇ。真意はともかくとして!
「と言う事で、3Pの作法を学んだら次の作戦ですよ!」
あぁ、アイリス様がこんなにイキイキしながら情事の覗きを……カズマさん、折角なので性教育もちゃんとしてあげてください。本当に、あなた悪影響しか与えてませんから!
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
部屋の運用ではなく、もはや座薬回でしたね。お尻はセレナさん担当なのですが、感じちゃ駄目なのに〜ってシチュエーションが好きでぶっこみました。ごめんなさい。
ということで、次回でカズマさんを追い込みます。またお暇な時にでもお付き合いください。