アイリスが可愛い話は人気!でも、やっぱり酷い話を書いてこその私!ということで、ヒドイン代表のハーピィ目線でアイリス可愛い回をお届けしたら私っぽいのでは?!ということでネタ回です。(ネタバレ)
需要がどっちか分からないことになりますが、またお暇な時にでもお付き合いください!
我々天使は、時に国家の中心に関与する事がある。それは決して自らの利の為でなく、世界にとってその国家が必要であるとみなされた証であり、とても名誉なこと。ただ、時には国家が天使を招くこともあります。これは国家が正しく有りたいと、その天使の導きに従いたいと願ってのこと……そう、決して政治利用を目的とすべきではなく……
「もし、万が一のときには……この弓でカズマを殺して欲しい……」
「えっ、クレア様?貴女は本当に何を言ってるんですか?!」
まして軍事利用目的なんて、普通に考えたら有り得ないのです……
………………
「すみません天使様……うちのクレアはあの二人の事になると見境が無くなるものですから……」
「いえ、何となく分かってきているので大丈夫です……はい……」
別宅とはいえ、王家に直接招かれるのは名誉なこと……なんて私の夢と希望は、プロの狩人でもそうお目にかかれないゴッツイ弓で砕かれました。まぁ、そんなことだろうと思ってましたよ。「王女の側近に呼ばれちゃう素敵天使…そう、私です!」なんてウザ魔女っぽい顔して上げたTicTakはさっき最速排除しました。えぇ、投稿15秒で「大丈夫?お薬いる?」って送ってきた愛の女神様と、「お前は人んちを勝手に写すなよ…」なんてお硬いこと言う武神様以外の反応は無かったので、キズは浅いです。カズエリの影響でフォロワーが30万人のアカウントで、私への反応はたった二人って辺りについては、若干傷が深いですが……
「それで、もう一度私への依頼を説明いただけますか?私これでも、悪い子に微妙に嫌なクリスマスプレゼントを用意する副業で忙しいのですが?」
「それどんな副業ですか……弓で射殺せは言い過ぎましたが、カズマとアイリス様のデートを監視して欲しいのは本当です。そして万が一の場合には……」
「なるほど……何を隠そう私は産婆の達人。母子共に健康に取り上げて持ち帰りましょう!」
「いやそっちでは無いです!と言うか持ち帰るのは不味いですよね?!」
「駄目ですか?天界で勇者兼王子兼旦那として大切に育てようかと……」
「いや、母親が嫁は無理があるのでは……」
はっ?!言われてみれば確かに……
「でも、夜はエリス様と過ごす予定ですよね?カズマ様をめぐる、絶対に正々堂々とは言えないジャンケンにより、エリス様が勝ち取ったと聞いてますよ?」
「ジャンケンでエリス様に勝つって可能なんですか?!」
「いや無理です。見たことないです」
「えっ…なんでジャンケンで決めたんですか……」
本当に、なんでジャンケンしたんですかね?
「し、しかし!夜がないからと安心は出来ません。あの性獣に時間の概念なんてあるはずないですし、性の24時間365日を貫きかねない男ですよ?!」
あぁ、信用ないですねカズマさん。今夜はエリス様がミニスカサンタするから、多分無駄撃ちはしないと思いますけど……でも主神がミニスカサンタするなんて言えないですし……
「あと、謝礼は現金になってしまうのですが、ここに10万エリス用意を……」
「カズマさんの事を想い。万が一法に抵触する事態になったら妨害しましょう!!英雄がお縄になんてありえませんからね!」
「いや、お縄と言う意味なら、アイツは相当な回数お縄に……」
「ありえませんからね!」
「いや、そもそも前科の数が…」
「ありえませんよ!ほらクレア!結果が同じなのですから早く同意して!」
「い、いいのかそれ?!」
「当然です!政治とは本来そういうものです!と言う事で、クレアも同意です!」
流石は根が悪女のレイン様!なんと話の早いこと!これで私はエリス様の威光を守るために、旦那の不貞を見張るという大義名分をゲットです!まぁ、多妻過ぎてもう今更感ありますけどね!
___________
「あっ、お兄様!お待たせしてしまいましたか?」
「気にすんなよ。アイリスと早く会いたくて、三十分前に来ちゃっただけだからな?」
「もう、まだ約束の2時間前ですよ?」
「「あはははは!」」
いや、2時間半前って普通に異常ですし、アイリス様は待ち合わせ場所の眼の前の宿を予約して昨晩からスタンバイしてましたよね?お二人共馬鹿なんですか?
「ふふふ。前夜にシケ込む可能性を配慮して、その宿の向かいの部屋を取った甲斐があったな……まさか2時間前に始まるとは予想外だったが、これで私を……出し抜けるなど…うぅ眠い…」
いや、クレアさんは寝ましょう?一晩中アイリス様の部屋を見てましたが、その目はヤバい人でしかなかったですよ。
「と言うか、レインさんは来ないのですか?あの人も側近ですよね?」
「あぁ…レインならここらで唯一の御休憩可能な宿に張り込んでいる。カズマが来たら挟み撃ちにして、アイリス様を私が、カズマをレインが捕縛する作戦だと言っていた」
いや、レイン様って本当に性格悪いですよね?それ絶対におこぼれ狙いでしょ?アイリス様への悪影響と言うなら、あの人こそ外すべきなんじゃ……
「では、早速デートに参りましょう!お兄様のデザインした服とアクセサリーが見たいです!」
「あぁ、それなら早速服屋に行こう。今日は俺がプレゼントするぞ!」
「クレアさん、二人が動き出しまたよ!あの、クレアさん?」
「はっ?!すまない意識が…直ぐに後を追わないと…」
「はぁ……仕方ありません。お金の分の仕事はしますか……」
___________
「と、飛んでる?私飛んでます?!天使様は人を抱えて飛べるのですか?!」
「いえ、ただ浮いているだけです。そして、貴女も私の魔法で浮かせているだけです。じゃなきゃその場では止まれませんし、そんな怪力でもありませんし……」
天使の生まれ持った特性と、勇者を導くための研修で覚える浮遊スキルと認識阻害。まさかこんな所で使うことになるとは思いませんでしたが、これなら間違いなく相手にバレることはありません。探知スキルではバレる可能性もありますが、後ろを気にすることはあっても、まさか上を気にするなんて事はないでしょうしね。
「あの…ただ服が寝間着のネグリジェなのですが…と言うか凄く寒いのですが…天使様はそんな薄着で大丈夫なのですか?」
「あぁ、そう言えば人間には環境適応能力が無いんでしたね。仕方ありません。認識阻害をかけて私達も服屋に入りましょう。私が変装用の服もコーディネートもしてあげますよ」
「お、お願いします……」
…………………………
「まぁ!本当にお似合いですよアイリス様!その白いワンピース、まるでアイリス様のために仕立てたかのようなです!」
「本当ですか?!」
「「本当です!」んっ?」
服屋の店主がアイリス様をべた褒めしていますが、その服は日本でアイリス様っぽい子供モデルが来ていた服。実際にカズマ様がアイリス様のためにデザインしたのですから、そりゃ似合わないはずが無いでしょう。なお、手直しは織物の女神様です。
「くっ!カズマめ。男が女に服を贈るのは脱がせたいからだと聞いたことがあるが、やはりアイリス様を狙って……」
「クレア様、その偏った認識はそろそろ改めましょう。大丈夫です。普通に可愛い生き物を愛でたいのは、男女問わず同じですよ?」
「そ、そう言われれば、私から見ても可愛いのは違いない……では、今のところは安心と言う事で……」
「それに、カズマ様は脱がせずに抱くのも大好きなお方です。ワンピースなら下からイケますし、脱がせたい気持ちは薄いですよ」
「それ大丈夫な要素が何もないのだが?!」
「えっ?クレア?!まさかここに居るのですか?!」
クレア様の大声のツッコミに、アイリス様がこちらに駆け寄ってきました。しかし、流石は天界のチート能力認識阻害。黙って静かに移動すれば、人間の力では追跡できません。まぁ、匂いだけは消せないのですが……
「あれ?いま、クレアの声がしたような気がするのですが……」
「いやいや、アイツはこういう可愛い店には来ないと思うぞ?コーディネートとかもデザイナー任せだろうし……」
「くっ!反論できないことが悔しい…」
それどっちの意味ですか?話せないことがですか?マジでデザイナー任せって意味ですか?少なくともネグリジェと軽装鎧しか用意してなかった人に反論の余地は無いと思いますよ?
「さて、アクセサリーも選んだし、そろそろ昼飯にでも行こうぜ?これ以上アイリスを着せ替えると、可愛過ぎて店の服が無くなりそうだからな」
「もう…お兄様ったら……」テレテレ
あぁ、照れてるアイリス様は愛らしいですねぇ……その後ろで店員さんが服を50着くらい抱えてなきゃ、殺し文句として聞けるんですけどねぇ……あなた本当にやるでしょ?
「確かに、今日は朝ごはんも食べずに来てしまってお腹がペコペコです。お兄様のオススメのお店、楽しみにしています!」
「おぅ!それじゃ店員さん。支払いは俺で送り先はアイリスの家で!」
「ありがとうございます。またのお越しを!」
時間もそろそろ昼時という頃、カズマ様がアイリス様の手を取って、足早に服屋を後にしました。これで認識阻害は必要ありません。では、我々もさっさと服を買って追わないと……
「あっ、すみません。コーディネートはしましたが、お金はクレア様が……あっ…」
「こ、これは……その…何かの間違いで……あうぅ…」
「あの……何をどう間違えたら、ネグリジェ姿でここに……」
私が認識阻害を解いてしまったから、クレア様は店員さん達の注目を集めてしまっています。いや、大丈夫です。まだ慌てる時じゃありません!まだ乗り切れるタイミングです!
「あ、あらあらクレア様!ご試着されたのですね!そのお洋服、凄くお似合いですよ!私が離れたので呼びに来たのですよね?!」
どうですかこの神回避!これがエルデン○ングの転送宝箱を初見で回避する私の実力ですよ!こりゃ完全に試着した姿を見せているお客に見えます!決してこの姿でここまで来た変態には見えない筈です!
「……あの…そちらのブランドのお洋服は……この街では買えないほど高価でして……」
「………すみませんコレください。着替えたら直ぐに出ていくので包まなくて良いです」
「うぅ…くっころぉ……」
………………………
「はぁ…本当に酷い目にあった……天使殿、せめて試着室に入ってから認識阻害とやらを解いてくれないだろうか…」
「すみません…身の回りに居るのが自力で消えられる人と羞恥心が無い人ばかりで……」
「どんな環境でお過ごしなのですか?!」
ウィズさんの所です。しかし、普通の服を着せるとマジで美人ですねこの人。普段の言動がクレイジーサイコロリコンレズだから忘れがちですが、見た目だけなら十分にメインヒロインですよ。まぁ、もし天使として尊敬が無かったら、そんな感想には至らなかったと思いますが……えぇ、斬られているでしょうし?
「しかし、ピンクの下着に少し大きめのワイシャツ、裾の広いスカートとパンプスに長めのソックス。そして背中が大きく開いたセーターの組み合わせ……動きやすいが、これはお洒落なのですか?」
「えぇ、それは童……日本では男子必殺の服と呼ばれていて、それをまとった女性は男共を余裕で殺せると言われています」
まぁ、性的にですが……
「な、なるほど……一見きらびやかな肌着は動き易さを重視していて、前面にだけ布のある肌触りの良いセーターは相手の攻撃を絡めていなすと言うわけですか……背中に携えた剣は抜きやすいですし、これは良く考えられていますね……」
いや、その背中のは剣じゃなくて、男性のアレを抜くための穴です。あと殺すのも童貞とスケベに限定されます。
「ふふふ、これでカズマにも引けを取らない……さっきの雪辱を晴らす意味でも、絶対に思い通りにはさせないからな……」
ほぼ私の責任ではありますが、クレア様の殺意は本気です。本当に私、この人の前ではちゃんとしましょう。斬られたくないですし…
………………………
「日本で頂いたケーキは本当に高レベルだと思っていたのに、同じレベルのモノがこちらで食べられるだなんて……感激です!」
「だろ?味覚だけは天界級の仲間が入ったし、うちの製品はこれからどんどん美味くなると思うぞ」
おやおや、素直に私を褒めないのは恥ずかしいからですか?それとも、評価をどっかのJOBなチェーン店評価レベルに上げたからですか?反省してるのでまた試食に呼んでくださいね?
「しかし、今のところは普通に食事だな。なんの性的問題も見当たらない……」
「あの、レストランで性的な問題を起こすって普通はないんじゃ……」
カズマ様とアイリス様のデートプランには、仲良くお二人でのランチが組まれていました。朝から何も食べていない私達も、今回は少し離れた席で食事を取りながら見守ります。えぇ、勿論クレア様の奢りで……
「しかし、認識阻害と言うのは便利ですね?今度は別人に見せるなんて……」
「存在を認識させない力を、個人を特定させないレベルまで弱めただけです。こうしないと、御使いとしての仕事で一切人に関われないですからね?」
「なるほど……そうやって謎の人物として暗躍しているのですね!それが後世に伝わって伝承に……」
「いえ、小腹が減った時に食事を注文出来ないと困りません?」
「あっ、そんな理由なんですね……」
いやいや、食事って大切では?!まぁ、私は天使なので餓死しませんけども!
「あっ!アイリス様の口にクリームが?!危険です!カズマが合法的にアイリス様をペロペロしかねない!」
「段々分かってきたんですが、クレア様って男女関係にのみ捻くれた箱入り娘ですよね?あと、直にペロッたら普通に犯罪ですからね?」
あと、カズマ様は初めてフルーツソース作ったとき、ウィズ様のおっぱいをデコレーションしてペロってましたから、今更頬なんて求めてないかと……
「アイリス、クリームが付いてるぞ?」
ついっ…ぱくっ
「あっ……もう…お兄様ってば……」
ほら、ちゃんと指で取りましたよ?まぁ、舐めちゃうのはちょっとデリカシー不足ですけど、アイリス様も満更じゃ無さそうですし、これは及第点でも……
「あぁ?!それはそれで関節キッスではないか!そこから「アイリスの味が混ざって、もっと甘くなったな…」とか言ってお持ち帰るつもりだろう?!あの美しいお身体に生クリームを塗りたくって食べるつもりだろう?!」
「貴女箱入りの拗らせ方おかしくないですか?!流石にカズマ様もそんなこと……」
しないとは確約出来ませんが、するとしても後半だけですよ!
「甘いな…」
「えっ……お兄様……」
あっ、ヤバイ言いそうです!抱くのですか?!今日はアイリス様を頂いてからのエリス様コースなのですか?!でも、そうするとエリス様のおっぱいが大きく感じてお得な気も……
「……シェフに伝えてくれ。これ、多分砂糖の量間違ってるって。めっちゃ甘いぞ?」
「か、カズマ様?!すみません、直ぐに伝えます!」
あ、甘いってそういう……
「私が言うのも変なのだが、これはこれでなんか違うな……」
「まぁ、カズマ様ですから……結果オーライなので良しとしてあげてくださいよ……」
まぁ、私にとっての結果とは、貴女が抜刀するか否かなのですけどね。
………………………
「ふぅ、どれも実に美味で、しかもお兄様と二人の時間を過ごせたのでとても満足です。では、そろそろ約束の場所に行きましょうか?」
「だな。今日はそれがメインだもんな」
私ならどちらか片方されただけでも彼女面する買い物と食事でしたが、どうやらお二人の狙いはこれでは無いようです。この方向は、やはりご休憩が出来る宿に向かって居るのかも知れません。もしそうであるなら、やはりカズマ様をお縄にする訳にはなりませんね。
「さぁ、私達も追いましょうクレア様。ここからは徒歩ですよ!」
「えっ…あの、認識阻害で空からではないのですか?」
「いえ、それは飲酒飛行になるので駄目ですよ?免停されたらクレア様も罰金ですもん」
「ならなんで呑んだのですか?!しかもすごい量呑んでましたよね?!」
「いや、勧められたのでつい…」
「くっ…飛びたかったのに……」
えっ?そんなに楽しみだったんですか?!じゃあ、また後日抱えて飛びますよ……
……………………
「まさか、今日の目的がここだったとは……」
「どうやら、今日はお二人を叱る必要は無いようですね。むしろ、こんなの止められるはずがありませんよ」
あの二人の目的地とは、ある意味性夜とは無縁の場所。そして、その目的は私達の予想を遥かに超えて尊いものでした。
「皆さん、メリークリスマスです!今年は私がサンタさん代行で参りました!」
「あぁ、ありがとうございますアイリス様……まさか孤児院にプレゼントを配りに来てくれるなんて……」
可愛らしいサンタ服を羽織ったアイリス様と、巨大なプレゼント袋を担いだカズマ様。エリス様はミサで、エーリカ様はクリスマスライブで不在となった本日。孤児院へのイベントを誰が代行するかと思っていたら、まさか王女を起用するとは……
「アイリス様可愛い!」「やはり王族唯一の純粋な人気者!」「可愛い!犯罪級に可愛い!」「カズマさんの人気取りだと分かってても可愛い!」「もうプレゼントはこれで良い!」
少し気になる点があるとすれば、孤児達の反応にカズマ様に近いものを感じて微妙な気持ちになるくらいですかね……
「日本の立川に住む神様の祭事ではありますが、誠実な日々を過ごす皆様にはこれくらいの幸運は訪れていい筈です。では皆さん、まず1列に……並んでますね……」
ビシィ!
ぷ、プロの軍隊ばりに整列している?!流石はカズマ様の指導を受けている子供達です!飴の前ではなんて従順!
「くっ…こんなところまで恥もなく追い掛けた私達に、これ程に人としての器の違いまで見せ付けるとは……完敗だな……」
「たち?!私はお金で雇われただけなのですが?!」
まぁ、アイリス様に天使っぽさで負けた気持ちになっているのは認めますが……
「でも、そう思うなら今からでも遅くありません。貴族としてやれることは、今からだってやれますからね?」
「……そうですね。では、私も素直にあそこに参加させて貰いましょう。プレゼントはありませんが、寄付くらいなら多少出せますからね!」
「そうですよ!さぁ、先ずはその服を着替えて……」
「アイリス様ぁ〜!!」
あっ、その格好で行っちゃいます?!
「クレア?!貴女がどうしてここに?」
「すみません。姿をお見かけしてつい後を……ですが、このような素晴らしき活動にアイリス様が参加しているのであれば、私とて何かせねば貴族の名折れ!さぁカズマ!私からの寄付を受け取ってくれ!」
「お、おう……それは有り難いんだが……」チラッチラッ
見てます。カズマ様がクレア様の身体を隅々まで見ています。仕方ありません。あのヤバい系ヒロインが突然可愛い格好して来たらそりゃ見ますよ。カズマ様もそういう服大好きですもん!
「むぅー!なんでお兄様はクレアにデレデレしているのですか!そんなにその服が良いのですか?!」
「違っ…くはないけど!これは意外性によるモノと言うか……総合点はアイリスの方が可愛いんだけど、クレアのは注目を集める服というか……」
「そ、そうなのか?!まぁ天使様が選んだ服だからな……その、カズマが見たいのであれば、私は構わないが……」
「駄目です!お兄様とデートしているのは私です!クレアの割り込みは許しません!」
「べ!別に割り込んでいるわけではなくてですね?!」
あぁ、誰も悪くないのに結局こんなことに……孤児達の前でこんな馬鹿な争いをするなんて、流石に呆れられてしまうのでは……
「あの強気なクレアさんが可愛いだと…」「あぁ、アイリス様とくんずほぐれつしてるのも最高だよ…」「立川の神様、素晴らしいプレゼントをありがとうございます」「ついでにエリス様もありがとうございます」
あっ、大丈夫そうですね。カズマ様の影響で、まだ子供なのにこういうの楽しめちゃうんですね。それはそれで、人として色々と駄目な気がするのですが……
「ならこのセーターはなんなのですか!袖も無ければ背中もなく、お尻だけ気持ち程度に隠す意味は何ですか?!裸にこれを来て、後ろから愛して貰う気だったのでしょう?!」
「そ、そんなつもりありません!それに、初めてなのに後ろからはちょっと………」モジモジ
「おい、その顔はやめろ!子供達の前だから!「前からなら良い…」みたいな顔すんな!」
「し、していない!そんな顔はしていない!以前断った癖に、お前こそまだ未練があるみたいじゃないか?!」
「別にねぇし!そんな未練は微塵もねぇし!俺はそんな性獣じゃありません!」
いえ、性獣なのは疑う余地ないですよね?
「お兄様!直ぐに私にも同じ服を買ってください!私なら一切拒みませんし、むしろ望むところです!さぁ!早く服屋に戻りましょう!」
「アイリスも落ち着けって!負けてないから!アイリスも全然負けてないから!そんな格好する必要ないって!」
「そ、それなら…行き先は宿に変更でも…」むぎゅっ
「だからそれが駄目なんです!その、抑えられないと言うのなら、私が処理してやらなくも……」がしっ
「いや本当に辞めて!子供達が見てるから辞めて!俺のイメージがまた悪くなるから!」
あぁ、本来孤児院ではお見せできないような修羅場が、流石にこれは子供達もドン引きで……
「あっ、僕らは無垢なので意味が分かってません!」キリッ「3人とも仲良しで素晴らしいと感じています」キリッ「どうぞどうぞ!続けてください!」キリッ「なんなら客間をお貸しします!」キリッ
楽しみ始めている!!なんて子供達なのでしょう!カズマ様はそろそろ有害人物として子供への接触を禁止されかねないですよ!こんな孤児院イヤ過ぎますよ!
「よし!私は叱られる前に逃げましょう!エリス教会傘下の孤児院ですし、下手をしたらエリス様に出くわす可能性も……」
「私に出くわすと、何か問題が?」
あっ、ゲームオーバーでした……
「こんにちは皆さん。早速ですが、ちょっとお話があります。あっ勿論、前屈みになっている良い子の筈の皆さんも、そこで聞き耳立てている神父様も含めてですが………そこに正座してくれますよね?」
「「「「「「はい!!」」」」」」
びしっ!
あっ、凄い!やっぱり誰も逆らえない!
…………………
この後のエリス様のお説教により、子供達は取り敢えず清らかさを取り戻しました。また罪悪感を忘れた頃に同じ事になるとは思いますが、それでも心根が腐ってなくて良かったです。ただ、既に手遅れな方々に関しては………
「裸にこのセーターを羽織れば、間違いなくカズマは……や、やるしか…ないのか……」
「きっとお兄様は来てくれます……だから、この靴下のプレゼントリクエストに…「忘れられないお兄様との一夜」と書けば……」
申し訳ありませんが、お二人には取り敢えずサキュバス派遣で許してください。お二人の望むカズマ様は、多分明日の昼まで帰して貰えそうにないので……
………………
「うふふ……女神にミニスカサンタを着せて喜ぶなんて、カズマさんは本当に背教者です……ほら、悪い子にプレゼントはありませんよ?私に沢山、プレゼントしてください……」
「ご、ごめん…レベル1でこれは本当に無理だから……もう、マジで勃たないって…」
「駄目です。許してなんてあげません。来年には、子供用のプレゼントも買わせちゃいます……」
「そ、それって…くぅ!」
ビクッ
「あんっ…うふふ…こういう所は本当に素直ですね……私はちゃんと良い子にしてましたから、これだけでは足りませんよ?」
ギシギシッ
「あっ…エリス……エリスっ!」
まぁ、性欲に流されまくる女神だって、普通に考えたら悪い子なんですが……
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
普段なら季節モノなんて書かない私ですが、これは悪い子の皆さんにプレゼントです。まぁ、どこに需要があるか分かりませんが(笑)
また不定期ですが、お暇な時にでもお付き合いください。