※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

さぁ、(私が)恐れていた妊娠編です。平和はあっても平穏は無い。それがこのすばって事で、まだまだろくでもない日々が続きます。という事で、久々に宗教戦争の時間です。

またお暇な時にでもお付き合いください。


この清き宗教に戦争を……前編

日本の皆さん、お元気ですか?僕が異世界に来て数年、ついに僕にも子供が出来ました。日本人から見れば早過ぎるような気もしますが、これはとても嬉しい知らせです。と同時に、悲しいお知らせもあります。

 

「カズマ様はエリス様の夫にして聖人である!意義を申す者に、エリス様の教えを説く権利などない!」

 

「何を馬鹿な!我らがエリス様は決して汚れぬ!お前たちこそ俗世に染まって信仰を捨てたのだ!!」

 

僕はまた、戦争の最前線に立たされています。

 

……………その前日……………

 

「おぉ、エリス様がご懐妊とは!おめでとうカズマくん!」

 

「ありがとうございます義父さん。それで、その件で相談が……」

 

エリスの妊娠発覚から一夜明け、俺はイグニスさんを屋敷に招いていた。理由はお察しの通り、こういう時の相談相手が欲しかったのだ。俺もエリスもこの国では相当な有名人、対応を間違えて炎上とかしたら困る。

 

「あぁ、公式な会見の場は私が用意しよう。人として見ればとても喜ばしい話ではあるが、エリス様を一人の女性と扱わない輩には、色々と不都合な話でもある。なに、こういうことは下手に隠すより祝福ムードを作ってしまえば勝ちだからね。まぁ、君らのエリス様への扱いも、アレはアレでどうかと思うが……」

 

「あぁ……あれは色々とありまして……」

 

察しの良いイグニスさんは、俺が呼んだ理由を即座に察してくれた。やはり、持つべきものは同じ経験のある人生の先輩だ。こういう時、権力者のコネとは本当にありがたい。まぁ、流石のイグニスさんも、あの光景から何かを察するのは無理だったらしいが、アレから何かを察するのは人生経験ではなく超能力が必要だろう。

 

「うぅ…朝から極激辛ファイナルって……あれは本当に不可抗力で……」

 

「えぇ、あれは不幸な事故なのでもう気にしてませんよ。しかしそれはそれとして………エリスは女神として、貴重な食料を残すことに抵抗はないので?」

 

「ははは。めぐみん、エリス様は女神だよ?世界の何処かで飢えが続いているのに、まさかそんなこと……しませんよね?」

 

「そうだよめぐみん。エリス様が私達の妊娠を邪魔したのだって事故だもん。心の底は間違いなく女神様なんだから、故意に食事を残したりしないよ……しないですよね?」

 

「うぅ…これ絶対に許してないですよぉ……」

 

皆の妊娠率を下げていたエリスは、日本の変なカップ麺を食わされるという罰ゲームを受けている。しかし、ここでも持ち前の幸運が発動してしまい、芸人的にはとても美味しく、しかし一般人には殺す気かと言わんばかりのアイテムを引き当てたのだ。まぁ、それで水に流すというのは、信頼関係の現れとも言える。確率いじって不妊だったとか、他人の幸せの足を引っ張ったとも言えるしな。

 

「では、私は今日のうちに教会と王家に話をつけておこう。あぁそれと……うちの初孫も、早いうちにお願いしますよ?」

 

「お父様!娘を前にそういうことは!」

 

「それはもう!こちらからも喜んで!」

 

「おいカズマ!お前も本人を前にそういうことを言うな!お父様もニヤニヤするな!」

 

ははは!そんな可愛い顔して照れるお前が悪いのさ!普段の変態さに付き合わされている分の仕返しくらいしてもいいだろ!

 

「夫婦円満は喜ばしい事じゃないかララティーナ。これでダスティネス家も安泰だ!」

 

「そうだぞララティーナ。夫婦円満は良いことだ。昨晩も熱く愛し合ったじゃ……」

 

「ふんっ!」

 

ガッ!メキメキメキメキ!

「「あいだだだだ!!」」

 

旦那と父親を同時にアイアンクローは辞めて!

 

…………………………

 

「ではカズマさん、私は天界に挨拶回りと産休の申請をしてくるので、こちらの対応はお願いしますね?」

 

ダクネスのアイアンクローに、危うく一緒に挨拶に行く所だったが、今日のところはエリスだけで行くことになった。天界の神様に恩を感じていない事もないが、あんだけ尻を叩かれた直後に会いたくない。今顔を見れば、今度こそ愛の女神様に恥ずかし固めをかけてしまう気がする。

 

「お、おう……多分メッチャ心配されるけど思うけど、頑張ってな……」

 

「大丈夫ですよ。カズマさんはもう甲斐性なしじゃないって、天界の皆が分かってますから…」

 

エリスに自覚は無いようだが、今その声は余りにもか細い。あのクソみたいな辛さを味わって、喉と唇がモロにやられたようだ。まぁ、少し唇が腫れて厚くなってるのは、セクシーなので良しとしよう。

 

「ご安心くださいエリス様!カズマ様のフォローは、私がきっちりこなしますので!」

 

「天使は余計なことしないように!日本の管理権限を戻したのも、遊びに行くためじゃないですからね!」

 

「そんな!少しくらい良いじゃないですか?!」

 

いや、そりゃ日頃の行いがあれなら仕方無いだろ……だが、日本への連絡路が居てくれるのは凄く助かる。こいつが連絡路以上の事さえしなければだが……

 

「……ただ、くれぐれも例の件だけはお願いしますよ?」

 

「えぇ…それに関してはお任せを…」

 

あれ?なんか今日は真面目なムード?!

 

…………………

 

「それでは、エリスの欠員を想定した買い出し当番はコレでいいな?」

 

妊娠の辛さなんて分からないが、取り敢えず安静に出来る環境は必要だろう。という事で、実は肉体派のエリス…と言うかクリスの代わりを務める当番表を作るとダクネスが言い出した。それにしたって、めぐみんがか弱い魔法職扱いなのが納得いかん。スキル無しで殴り合うと俺より強いだろ。ベッドでは負けないけどな!(負け惜しみ)

 

「すみません。当番に師匠が加わっているのはなにかの間違いですか?師匠も間違いなくか弱い側だと思うのですが……」

 

「大丈夫よめぐみん!私は複数体のゴーレムを精密に扱うことが出来るわ!荷物持ちなんて余裕よ!」

 

うん、マジでその実力を一番弟子に引き継いでくれ。あと可能ならおっぱいも……

 

「と言うか、めぐみんは間違いなく俺より野性的でたくましいだろ……お前も買い出しに参加しろよな……」

 

なんなら俺の代わりに行け。俺は重い物の買い出しには行きたくない。商店街の試食エリアでセシリーとかダストに会うとたかられるから行きたくない。

 

「わ、私には無理です……だって、前日の夜には買い出しメモを作るって、カズマの部屋で打ち合わせるじゃないですか…」

 

「…………えっ?」

 

「いや、えっ?ってなんだよ。そりゃ買うものが多いからそう云う打ち合わせは必須だろ?食材とか消耗品の管理は俺だぞ?」

 

何をそんな当たり前のことを……

 

「うん、ちょっと待って!打ち合わせだけよね?それ打ち合わせだけなのよね?!」

 

「当たり前だろ?皆の食べたい物とか欲しい物をリストに追加して、最終的に買い物メモを作るんだよ」

 

「あぁ…その後に少しだけ熱い時間を過ごしたりするが、打ち合わせは至って真面目だぞ?」

 

「だからそれ!その熱い方!そんなのされたら、私買い物行けないからね?!」

 

「安心しろって、流石にそこは手加減する。2回までに抑えとくから……」

 

本当なら、エリスが安静にする分で6回といきたいところだが…それを全部ウォルバクにぶつけるのは流石にどうかと思うしな……

 

「2回って……貴方の2回は私の6回なのよ……そこら辺もちゃんと考えてよね……」

 

ウォルバクは頬を赤く染めながら、少しだけ目を伏せて抗議する。確かに俺の配慮が足りなかったのは間違いない。快楽に抗えない素直な身体をしているウォルバクには、外出前日に愛し合うのは少々ハードルが高いのだろう。うん、それは理解した。理解はしたが………

 

「……ごめん。やっぱり3回でも良い?」

 

このエロ女神に2回だけとか無理である。

 

「どういうことなの?!なんで増えるのよ!せめてその……するなら買い物の後にしてよね……」モジモジ

 

あぁ、これはもう3回でも足りないな。このエロ女神は4…いや6回の顔と身体してるわ。買い物前に1回、そして帰ってきてから3回は譲れないな……

 

「あ、あとね……そんなにされたら、あたしも妊娠しちゃうわよ……妊婦が何人もいたら、カズマも大変だと思うし……」

 

巨乳+美人+テレ顔+妊娠トーク=据え膳!チーン(この間0.1秒)

 

「うん。取り敢えず今から3回な!」

 

がしっ!

「待って!心の準備とかあるから待って!嬉しいけどお風呂は入らせて!」

 

「却下だそんなもん!全員孕ませるつもりだったが、そんな可愛いこと言うなら次はウォルバクだ!今の俺は外す気がしないからな!」

 

まぁ、狙撃とは言わないが!

 

「あぁズルい!私も早くカズマの子が欲しい!」

 

「くっ!私が余計な話題を振ったばかりに、師匠ばかりに良い思いはさせませんよ!」

 

「そ、それなら私も負けないもん!勝負よめぐみん!」

 

「いやいや、これは勝負とは違うよね?まぁ、私も譲る気は無いのだけど…」

 

「文句言いつつ行くのかよ…まぁ、あたしも譲らないんだけどな!」

 

「み、皆さん!私の分も残してくださいよ!妊娠出来なくても、リッチーだって愛されたいんですからね!」

 

おいおい、これじゃエリスの子の異母兄弟があっという間に……

 

バターン!

「カズマさん!直ぐにこっちに来てもらえますか!」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

いや、まさかこのタイミングでセナさん来ちゃうの?!まさかの妊娠候補なの?!

 

「はぁ……なんですか?検察官は順番も守れないのですか?ほら、カズマの子を産みたいなら、ちゃんと最後尾に並んでくださいね?」

 

「あっはい、お願いします………………いや違いますよ?!」

 

えっ!違うの?!ちょっと期待しちゃったじゃん!

 

………………………

 

「えっと……私の用件が先で大丈夫なのですか?」

 

「えぇ、セナさんが急いでいるってことは、相応の理由があるってことです。信頼から考えれば、最優先は当然ですよ」

 

「か、カズマさん…」キュン

 

取り敢えず皆には待ってもらい。俺はセナさんの話を聞くことにした。セナさんが慌てるなんて余程の事だろうし、幸せな話には必ず嫌な話がセットで付いてくるのがこの世界だ。慣れたくなんて無いが、これだけ重なれば嫌でも慣れる。でも、その乙女顔は辞めて欲しい。俺が積極的に罪を犯しそうだ。

 

「まず確認なのですが、エリス様のご懐妊は間違いないですか?」

 

「えぇ、随分と情報が早いですね。イグニスさんから聞いたんですか?」

 

「いえ、それが……」

 

バターン!

「ねぇねぇカズマさん!エリスのお祝いに高級酒を買ってきたわ!折角だからパーッとやりましょうよ!」

 

「……アイツですか?」

 

「はい…新聞社に特ダネを持ち込んだと……その後酒屋にも話してオマケして貰ったとの話も……」

 

あの馬鹿!しかもなんで酒なんだよ!妊婦に飲ませちゃ駄目だろ!

 

「………おいアクア、俺はちゃんと口止めしたよな?なんで情報漏らしてんだよ?!」

 

「馬鹿ね。会見には人を集める必要があるでしょ?だから、私はカズマとエリスが妊娠について会見するって伝えたの!内容は別に話してないわ!これはきっと祝い金だと思って、お祝いにお酒を買ってきたのよ!」

 

何コイツ馬鹿なの?!妊娠したのを会見するのに、タイトルでネタバレしてどうするよ!ヤム○ャと城之○じゃねぇんだぞ?!

 

「そこがモロに内容なんだよ!むしろその先って何を話せば良いんだ?!もう子供の名前とか教育方針か?!あと妊婦に酒を買ってくるな!」

 

グニグニ

「ご、ごめんなさい!謝るから頬を引っ張らないで!」

 

本当にこいつは余計なことばっかりするな!

 

「しかし、これは下手するとエリス様の恐れていた事態になりかねませんね……準備前に大司教の耳に入る危険もあるって事ですからね……」

 

「えぇ……実は私もそれを懸念していまして……」

 

えぇ…大司教って、まさかゼスタみたいなのが来たりしないだろうな……

 

「あのセナさん?大司教ってゼスタみたいな人だったりするんですか?」

 

「いえ、エリス教の大司教様はとても教えに忠実で、倫理的で常識的、私財を投じて各国に教えを広める程に熱心な信徒です。間違いなく聖人と呼ぶに相応しい人物なのです。アレがなきゃ……」

 

「………あれ?」

 

なにそのうちのパーティメンバーみたいな接続詞!それ絶対に駄目なやつじゃん!

 

「エリス様ガチ勢ですからね。あのおっさん」

 

「おい待て天使。ガチ勢ってなんだ?!神の名のものに死ねる方々が多数居るのに、ガチ勢って今まで聞いたことないぞ?!」

 

あとエリス教じゃなくてエリス単体にガチ勢なのがすげー気になる!

 

「まぁ、各国を渡り歩く、地球から見るとローマ法王的な役職の人ですから、万が一にも大司教がここに来ることは……」

 

おい馬鹿それフラグ……

 

「おやおや、天使様が私の名を出してくださるとは、遥々やってきた甲斐もあると言うものですね?」

 

……………えっ?なにこのおっさん?見覚えのないおっさんが話に入ってきてんだけど?!まさかこれが大司教じゃないよな?!

 

「だ、大司教様?!なぜこちらに?!」

 

大司教だった!

 

「いやぁ、なんでもエリス様が勇者の元へ嫁いだとのお話を聞きまして、真意を確かめるべく訪ねてきたのです。貴方が魔王討伐の英雄、カズマ様ですよね?」

 

「あっはい、カズマです。エリスを嫁に貰いました」

 

「あぁ、なんと羨ましい…エリス様を妻と出来るなら、私も魔王に挑みたかったですな…」

 

あれ?別に今のところ話が通じるぞ?そんなにヤバい感じも無いんだが……いや、不法侵入はしてるけどもね!

 

「所で、エリス様がご懐妊と言うのは本当で?」

 

ゾクッ!

あっ!これヤバいやつだ!妊娠の話になってから雰囲気が違う!魔王軍幹部ばりのプレッシャーがある!

 

「え、えぇ…本当ですよ…近々本人から会見がありますから…」

 

「そうですか……女神とて不滅ではないと聞いております故、それも当然の摂理なのでしょうね……」

 

いや、でも大丈夫そうだ。この人は認めたく無いことも、ちゃんと受け入れる精神を持っている人だ。ゼスタとは違って………

 

「まぁ、俺の子供でもあるので、子供が神様なのかは解らないんですが……」

 

「フン!」

ガンッ!

 

「「「大司教?!」」」

 

なんでいきなりメイスに頭突きを?!

 

「ふぅ、何か申されたかな?」

 

「いやだから、エリスと俺の子は……」

 

「フン!」

ガンッ!

 

「大司教!血が出てます!さっきから何をしているのですか?!」

 

「ははは……少々神の試練に耐えているのですよ…」

 

間違いない!こいつ、さっきから俺とエリスの肉体関係の話になると記憶を消し飛ばしている!ヤバい!想定より数倍ヤバい奴だった!多分だが、汚れを許せない系の聖職者だ!

 

「大司教。カズマ様は間違いなくエリス様の夫です。そこまでは良いですか?」

 

「ごふっ…は、はい……魔王討伐を成し遂げた英雄ですから…そこは大丈夫です…ぐふぅ…」

 

「どこも大丈夫そうには見えないんだが……」

 

すげー吐血してるし、天使が言うとむしろ逃げ道がなくなるだけじゃないのか?お前らの言葉って、聖職者には滅茶苦茶重いだろ?

 

「そして、カズマ様とエリス様はラブラブです。毎晩獣のように交わり、遂に子供が出来たのですよ……そう、普段通りのたっぷりの中出しで……」

 

「あっ…あぁっ……そんな……そんなぁ!」ガクガク

 

「そのNTRもののASMRみたいな囁きを辞めろ!大司教が目から血を流してるから!」

 

あとNTRは魂が死ぬからダメ絶対!そこはもう少し気を使ってあげて!

 

「あぁ…清らかさの化身たるエリス様がそんな……認められない……こんなの認められる筈がない!」

 

「いや、認める認めない以前に事実ですから、そこに異議を唱えられましても……」

 

天使は多分、このおっさんの対応をエリスに頼まれたんだろう。確かに情報操作とかなら、この天使は天使としてどうかと思うほどに優秀だ。だが、相手にバレてしまえばただのポンコツ天使、本来の天使のように人心を掴むなど出来るはずがない。

 

「おい!さっきから聞いていれば身勝手が過ぎるぞ!エリスとカズマの夫婦関係に、お前たちに口出しする権利など無いはずだ!」

 

「そうですよ!エリスさんは本気でカズマさんを愛しているんです!外からとやかく言うことじゃありません!」

 

「いくらダスティネスの令嬢と紅魔の次期族長と言えど、この話は信仰における重要課題!口を挟まないで頂きたい!」

 

「いえ、あの二人はエリス様とカズマ様に挟まれての3P経験があるので、間違いなく身内……少なくとも竿姉妹なので他人ではないですよね?」

 

「「いや天使様?!」」

 

「ごふぁ!!」

 

びちゃちゃ!

だからそういうところな?!

 

「くっ!認めん!認められるはずがない!勝負だサトウカズマ!エリス様を愛するものとして、お前に決闘を申し込む!」

 

「いやなんで?!それで状況は何も変わらないだろ?!」

 

と言うか嫉妬と憎しみしかない顔になってるし!

 

「受けてあげなさいよ……あの人は本気でエリスに尽くし続けたのに選ばれなかったの……せめて、カズマさんに挑ませてあげて……」

 

「アクア……」

 

「アクア様……」

 

そうか、俺が選ばれたって事は、間違いなく選ばれなかった奴が存在する。それで前に進めないなんて、まるで以前の俺じゃないか……

 

「分かったよ。あんたの挑戦を受けてやる!その想い、俺がきっちり断ち切ってやるよ!」

 

「その自信、私がへし折って差し上げます!では、また明日お会いしましょう!その時が、決着のときです!」

 

うん!じゃあ早く帰って!後ろの獣達が暴走しそうだから!

 

……………そしてまた翌日……………

 

「それで、なんでこんな大事になってるわけ?こんなに人集まるのおかしくない?」

 

「いや、エリス教の大司教がカズマさんにケチョンケチョンにされる姿をうちの子達に見せたくて誘ったら、アルカンレティアのエリス教の子達も付いてきちゃって……」

 

「お前?!挑戦受けさせた本当の理由はそっちだな?!」

 

道理でアルカンレティアのエリス教徒が居るわけだよ!あいつらも相当偏った宗教観持ってるもんな。そりゃ大司教と衝突してもおかしくない。そして、やっぱり祭りごとになると、絶対にギルドが一枚噛みにくるんだな……

 

「えぇ〜、もはやイベントが起こらない月がないアクセルの街!本日も司会は私、アクセル冒険者ギルドのルナがお送りします!解説はバニルさんが病欠とのことで、本日はダスティネス・フォード・イグニス様にお越し頂きました!なんでも本件、エリス教の派閥争いが根底にあるそうですが、イグニス様は把握されているのですか?」

 

「ええっと……何故こんなことになっているのか分かりませんが、エリス教の敬虔な信徒として解説を務めさせて頂きます。簡単ではありますが、今のエリス教の派閥はこちらの通りです」

 

エリス教会最大派閥:個人の恋愛と教えは別だろ派(プライベート尊重派)代表、アクセルの司教

 

エリス教会第2派閥:エリス様はピュアピュアバージンに決まってんだろ派(カズマの存在を認めない派)代表、大司教

 

エリス教会第3派閥:エリス様こそ、愛する人と幸せになるべき派(カズエリ派)代表、アルカンレティアの司教

 

エリス教会の異端児:エリス様が迫る方がえちえちで好き派(エリカズ派)代表、アルカンレティアの武僧(モンク)

 

「なるほど、となると全体の総意ではカズマさんの存在はあまり望まれていないと言う事でしょうか?」

 

おいオブラートを忘れんな!それ普通に凹むから!

 

「いえ、最大派閥の皆さんも、信仰に関わらない部分ではエリス様の幸福を祈っております。決してそんなことはありませんよ」

 

いや、なんか俺のせいでお騒がせしてすみません!と言うかここで何やんの?!そういえば、決闘の内容決めてねぇわ!

 

「では、始めましょう。エリス様を真に愛する人なら分かって当然……エリス様クイズ選手権の開催です!!」

 

「いやクイズ大会かよ!」

 

そんなんで良いの?!大司教の沽券に関わる話がそれでいいの?!

 

「司祭の入れ替わりが長らく出て居ませんから、この伝統も久々ですね」

 

イカれた伝統だな?!それで司祭が入れ替わるとか正気か?!

 

「はい!信仰の正しい解釈にはエリス様を知ることが必須だと設けられたこの制度ですが、プリースト以外が挑戦するのは前代未聞です。これは注目の一戦ですよ!」

 

ヤンデレストーカーと嫁に関する知識で争うとか、なんかもう罰ゲームでしかないだろ?!エリスが居なくてむしろ良かったわ!

 

「まぁそれでも、嫁の事を一番知ってるのは俺じゃなきゃ困るからな!来いよ大司教!信仰以上の愛を見せてやる!」

 

「いいでしょう!真の信仰の前にひれ伏して貰います!」

 

いや、そもそも俺は信者ではないけどな!

 




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

実は尻叩きの他に年末特番のクイズ番組とかやろうと思ってたんですが、そういえばソシャゲでアクシズ教徒が早押しやってたな。なんて思ってこんな流れです。妊婦としてのイベントはまた後日、そしてエリスの空席(4発)を狙う外野の話もやらないと……

という事で、また不定期ではありますがお暇な時にでもお付き合いください。
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