このすば世界の謎パワーバランスの中、付き合わされて泣くのはカズマだけではありません。ということで、今回もアインズは泣きます。ちなみに作者はアインズが嫌いではありません。ただ苦労しているアインズが大好きなだけです。あと幼女にも同じ気持ちです。あっ、スバルに関しては巻き添えです。
またお暇な時にでもお付き合いください。
この世界の常識は狂っている。カズマは繰り返しそれを主張するが、俺はあまりそうは思っていない。
「我々の圧倒的な力に気圧されたものかと思っていましたが、どうも観察されているだけのようですね」
「駆け出しの街と言う割には、かなり高レベルな者も多いようでありんす。それでも襲って来ないと言うことは……」
「やはり、この世界の住人は話が通じると言うことだろう。カズマのアンデッドや悪魔ともわかり合えると言う言葉を、この街の住人は体現しているようだ」
アンデッドに対し偏見や畏怖を感じるなとは言わない。しかし、理解できないからと即座に化け物として排除しようと言うなら、俺たちは武力を持ってそれに抵抗する必要がある。しかし、この世界の人々のように対話の機会をくれるなら、俺たちも武力を振るわずに済む。祝いに来た俺たちからすると、この対応は実にありがたい。
「よ、ようこそアクセル冒険者ギルドへ。私は受付嬢のルナと申します。本日のご要件をお聞かせ願いますか?」
「我が名はアインズ・ウール・ゴウン。君達の言う所の魔王に近しい存在だと思ってくれ。と言っても、我々は武力を行使に来たのではない。サトウカズマに会いたいのだが、案内人とはぐれてしまってな。良ければ彼と取り次いでくれないだろうか」
「承知いたしました。カズマさんに急ぎ連絡致します」
「あぁ、よろしく頼む」
ふぅ、取り敢えずこれでカズマには会えそうだ。アルベドが居なくて不安だったけど、カズマと合流できれば探すことは容易だろう。それにしてもあの天使さん、あんな雑な転送で仕事成立するのかな……
「そこのアナタ、少しよろしいですかな?」
「おっと、申し訳ないですがアインズ様はそれなりの立場を持つ御方。不用意に近付いて話をするのは控えて頂きたいですね」
「おや、それは失礼しました。ただ、どうにも無視できない状況に直面している気がしましてね?確かめずには居られなかったのですよ」
ギルドの対応に安堵した俺の前に、突然聖職者らしき男性が立ち塞がった。この姿の俺たちに声をかけるだけでも大したものなのに、デミウルゴスの威圧にも一切引く気配がない。この人は恐らく相当な手練れなのだろう。カズマには申し訳ないが、正当防衛なら俺たちも武力を行使させてもらうつもりだ。
「構わんぞデミウルゴス。カズマが来るまでは時間がありそうだ。それまでの話し相手は居ても構わないだろう?」
「承知しました。出過ぎた真似をして申し訳ございません」
ふむ、どうやらデミウルゴスもこの状況を理解しているようだ。少し不満げだけど臨戦態勢にはなっていない。さて、となると残る問題はこの男性か……まさか聖職者だと俺たちを見逃せないとかあるのかな?
「では貴殿の要件を聞こうか?本日は友人の元を訪れている手前、手短な案件だとありがたいのだが?」
「安心してください。アインズさんの手は煩わせませんよ。私の用のあるのは……そちらの美しいお嬢様ですからね」
「……へっ?」
ま、まさかこの状況でナンパ?!いくら何でもキモが座り過ぎじゃないか?!そりゃシャルティアは美人だけど、普通にこの集団を前にナンパする?!
「な、なんでありんすか?ナンパなら他を当たって欲しいでありんすが……」
「いえ、貴女は胸に秘めたものがあると思いまして、その件でお話が出来ればと思った次第です。申し遅れましたが、私はアークプリーストのゼスタと申します。アクシズ教の責任者をしているものです」
「くっ……まさか人間にまで見抜かれるとは、まだまだ修行が足りないでありんすね……」
へぇ、まさかシャルティアの俺に対する後ろめたさを見抜いての事だったなんて、本物の聖職者の人は違うんだな。アクアさんの信奉者なのは少し不安だけど、それでもシャルティアが少しでも楽になるなら、話をしても良いんじゃ……
「ずばりアナタ……パッドを入れているのではありませんか?!」
「「「「……………は?」」」」
えっ、何この人怖い。俺の予想の斜め上を行く恐怖なんだけど?この状況でそれ指摘するの?!
「な、何を馬鹿なことを!わたしがそんな紛い物に頼るなど……」
「言い出せない気持ちは理解できます。私も以前は見栄を張り、パンツに詰め物をして巨根を偽ったこともありました。ですが、貴女は無理に巨乳を偽ることなどないのです。汝貧乳を愛しなさい。汝巨乳を愛しなさい。どちらが優れているなど無く、ただそこにあるだけでおっぱいは素晴らしいのですから!」
ちょっと何を熱弁してんの?!
「し、しかし!殿方は豊かな胸を好む傾向がありんすし……」
シャルティアも乗らないで良いからね?!
「それは貧乳乙女達が魅力の伝え方を知らない故のことなのです。自信が持てないならアクシズ教に入信しなさい。貧乳の素晴らしさを説いてくれる同士も、貧乳を武器として男性を籠絡してきた先人達も、貴女の為に力を貸してくれるでしょう!」
うわぁ、それ完全にヤバい集団だよ……アクアさんの信者ってこんなのばっかりなのかな?だとしたら、女神っていうか邪神な気が……
「そ、それはどこで入信できるでありんすか?!」
「それなら、ここに入信書が……」
「おい待てシャルティア!ヴァンパイア、つまりアンデッドのお前が神に祈ってどうする!と言うかゼスタ殿も胡散臭い勧誘はやめて頂きたい!シャルティアは胸のサイズなど関係なく、私の愛する者の一人だ!」
「あ、アインズ様ぁ……」キュン
後々フォローが必要になる止め方をした気もするけど、流石にあんな胡散臭い宗教にシャルティアを渡すわけにはいかない。だってアクアさんが御神体だよ?普通にかんがえてそんなイカれた宗教ないからね?!
「アンデッド……言われてみれば確かに……慎ましやかな胸しか視界に入らず気付きませんでしたが、皆様はアンデッドと悪魔の集団でしたか……」
「いやそこに気付かない筈が無いだろう!その目は節穴か?!」
バンッ!
まぁ、そんな事を言う俺に目は無いんだけどさ……
「くっ!我らがアクア様の教示に従うなら、悪魔娘とアンデッド娘だけは認めるわけにはいきません!申し訳ありませんが、ここで祓わせて頂きます!そしてアクア様のお力をもって、再び人として入信の機会を与えましょう!」
「ほぅ、お前のようなカルト信者がこの私を祓うと?退魔の力どころか信仰心さえ怪しい変態にそのような事が……」
「『セイクリッド・ターンアンデッド』!」
「「ああぁぁぁ〜〜!!」」
ちょっと何これおかしくない?!軽く脅して逃げて貰うつもりだったのに、このままだとマジで俺とシャルティアが祓われそうなんだけど?!あんな人にこれ程の加護を与えるって、アクアさんは女神としてそれでいいの?!
「くっ!殺さずに無効化するなら……『アルティメット・ディスターブ』!」
「『プロテクション』」
パァン
「そんな簡単に?!」
「アクア様への信仰が崩れぬ限り、私の盾は決して崩れません。そう、例えこの身が滅びようともです!」
いやだからって第10位階魔法を跳ね返すって何?!前から色々とおかしいとは思っていたけど、この世界の魔法って説明が雑な割に効果とんでも無いよね?!『魔法を跳ね返す』ってだけの説明でこっちの切り札を軽々跳ね返さないでくれます?!あっ、そろそろ本気で召されそう……
「むっ!これはやむを得ません!武力行使させて頂きます!」
「なっ?!」
ズダァン!
流石にこのままでは不味いと悟ったデミウルゴスが、ゼスタさんに向けて飛び蹴りを放つ。俺たちの使う闇魔法に耐性はあっても、恐らくデミウルゴスの物理攻撃は相当なダメージになったはずだ。これで引いてくれると良いんだけど……
「ふぅ……この老体に不意打ちとは、やはり悪魔とは悪しき存在のようですな?」
「馬鹿な!完全に死角を付いた攻撃を受けたですと?!」
「ははは!常に愛ある罵声と死角からの投石に晒されている私に、その程度で死角を取ったつもりとは片腹痛いですな!」
いや、なんでそんな人が教会の長を務めているのさ?そっちの方が片腹痛いよね?まぁ、俺に腹は無いんだけど……
「しかし、総力戦では流石に分が悪いですね……街の皆様は……」
プイッ
「どうやら貴方達に恐れをなしているようですし……」
「いや、それはただ貴殿と関わり合いになりたくないだけだと思うが……」
どちらかと言うと、俺たち以上にゼスタさんが引かれてるし……
「であれば、この場は引くべきではないのか?私とて貴方の命が欲しい訳では無い。今なら見逃しても……」
「ふっ……ここが私の死に場所ですか……さぁ、掛かってきなさい!最後の晩餐は貴女のふかふかパッドです!」
「「「「「いやそこは引くだろ?!」」」」」
駄目だどうしよう!このおっさん人の話全然聞かないし頭もヤバイ!本当に物理的な制圧しか無いじゃないか!
「仕方ない……コキュートス!武器を使わずに制圧せよ!油断はするなよ!」
「御意……イクゾ!」
ダァン!
「くっ!まさか悪魔でもアンデッドでもない方が来るとは!有効な技がありませんね!」
格下だと思って油断してたけど、最初からこの手を使うべきだったな。この世界は全体的に魔法の規模は小さいけど、だからって全然弱くなんて無いもんな。ここはちゃんと相手を見て最適解を……
「おや?ギルドで暴れる不届きな輩が居ると思えば、まさかアクシズ教の大司教だったとは……」
「エリス教の暗黒司祭め!まさか私を笑いに来たのですか?そういう嘲笑はセクシーなお姉さんにお願いしたいところですな!」
うわ!またなんか来た!話の会話的にエリス教の偉い人なんだろうけど、こんな所で集合するとか勘弁してよ!流石にもうお腹いっぱいだから!
「コキュートス!これ以上混乱が広がるのは不味い!急ぎ二人の制圧を……」
「ほう?私がこの男と一纏めに認識されているとは……」
すっ
あれ?なんか今の人が消え……
「それは中々に屈辱です」
ズド!
「ゴフッ!攻撃ガ追エナカッタ……」
ドサッ……ズドォン!!
えっ?ちょっと待って今の何?!手提げカバンだけがその場に残って、気付いたらコキュートスが倒れて、そんで何故か落ちたカバンから轟音が?!
「……貴方、そのカバンには何が入っているので?」
「あぁ、これはエリス様へのお祝いの品の数々です。大きさだけ圧縮する魔道具で、私自ら国を巡り集めてきたのです。やはり同じ硬貨でも込められた想いは別ですからね。そのままエリス様にお渡ししたくて……」
いやこの人もこの人で色々おかしい!あんたフィジカルどうなってんの?!と言うか他に良い方法なかったの?!
「流石にそれは貰う側も困るだろ!せめて重さも無効にするか、口座振込に目録を付ければよかったではないか?!」
「何を馬鹿な!!この重さと気持ちを全て受け止め、責任持ってエリス様へお届けするのが代表たる私の務め!全ての信者達の言葉は心に刻んであります!それも含めてのプレゼントなのです!」
「余計に困るわ!受け渡しに何時間費やす気だ!」
「メッセージは短文に限定したので寝なければ20日ですかな?」
あっ、やっぱりこの人も相当ヤバい人だ!エリスさんにも迷惑だよソレ!!
「さて、何故か今はエリス様の加護が最高潮に高まっていましてね。この男と組むのは不本意ですが、最後の贈り物は魔王の首と致しましょうか!」
「おっと、エリス教にだけ良い顔はさせませんよ!打たれ強さと隙の無さは私のほうが上ですから、あの娘のパッドは私が頂きます!」
「えぇい!なんだこの無駄にハイスペックな変態どもは!カズマはまだなのか?!早く来いカズマー!!」
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「いやはや、まさか転移魔法にも重量制限があるとはなぁ……天使というのも存外雑な存在だな……」
「流石に戦車は想定してなかったのではないでしょうか?でも、街が見える範囲に飛ばされて良かったですね。これなら戦車で向かえますよ」
「そうだなセレブリャコーフ中尉。取り敢えず戦車でのんびりと向かうとしよう。今日は天気もいい事だしな……」
天使に転送された我々小隊は、アクセルへの道を戦車で進んでいた。どうやら転送魔法は魔力を多量に消費するらしく、途中で「あ、魔力切れっぽいのでここですみません。街までは徒歩圏内ですし、多分皆様なら苦労しないと思うので……」と言って草原に降ろされてしまったのだ。まぁ、たまの休日と思えばこれも悪くない。戦車の上に寝そべって移動するなんて、ある意味では最高の贅沢でもあるしな……
「隊長殿!前方にカエルがおります!いかがなさいますか?!」
「今の我々は任務外である!そして軍人とは殺人鬼ではない!無駄な殺生はせず、少し迂回してやり過ごせ!」
「はっ!」
全く、ヴァイスの奴も浮かれているな。カエルをいちいち報告するとは、茶目っ気を出しおって……
「隊長殿!カエルに気付かれました!機銃の使用許可をください!」
「バカを言うなグランツ中尉!貴殿はどれだけカエルが苦手なのだ?そんなもの手で払い落とせばよかろう?なぁ、セレブリャコー……へっ?」
「隊長殿〜!助けてくださ〜い!!」
はっ?なんだこのバカでかいカエルは?!セレブリャコーフ中尉が咥えられているではないか!!
「お前たち!こんな化け物を何故報告しなかった!」
「しましたよ!機銃の使用許可を求めたではありませんか!」
あっ、そう言えばカエルと言っていたな……流石にこのサイズは想定していなかったがな?!
「しゅ、主砲装填!目標はカエルの下腹部!セレブリャコーフ中尉を救出せよ!」
「はっ!主砲装填!」
ガコンッ
「ってー!」
ドォン!!ぽよんっ
…………はっ?
「や、柔らかな腹に防がれました!!」
「言われなくても見えている!なんだこの生物!こんなのが駆け出しの街付近に居て良いのか?!」
こんなのちょっとしたホラー映画だろ!これで数が多ければパニック映画になるぞ!
「た、隊長殿……どうか助け…んんっ!」
「ど、どうしたセレブリャコーフ中尉!まさか毒か?!状況を、症状を詳細に報告せよ!」
もし毒があるなら対応を急がねばならん!毒を持つカエルは何体か居るが、その毒は全体的にかなり強い!最悪の場合、患部の切断さえ考えねば……
「あ、あの……ヌルヌルが胸と股を刺激しておりまして……い、いやらしくも感じてしまいました!」
「よし私が悪かった!そんな時には察するので詳細に言わんで良い!グランツが前屈みになる!」
「な、なななっておりません!」
嘘つけ!砲手席に座っているから分からんと思って……
「どうします隊長殿!このままではセレブリャコーフ中尉がカエルに食われますよ!」
「火器が効かんのではどうしょうもないだろう!せめて火炎放射器でもあれば……」
「『ファイアーボール』!」
シュボッ!
「ゲコッ?!」
ぺっ!
「あうっ!」
突如としてカエルの背が燃え、そのままセレブリャコーフ中尉が吐き出された。どうやら存在Xの居ない世界でなら、私にも救いが訪れるようだ。さて、その救いの神とやら一体どんな……
「はっ…どうやらそんな甘い話ではないか……」
私達の危機的状況に現れた彼女は、背中に翼を持つが天使とは異なる存在だった。これは一難去ってまた一難と言うべきか、私達の世界でも知られているその存在は……
「あの姿……話には聞いていたが、あれが悪魔族か……」
「こ、これはカエル以上に厄介なのではありませんか?!人をたぶらかし堕落させ、更には魂を食らうと聞きますよ?!」
あぁ、カズマもその認識でおおよそ間違いないと言っていたからな。まさにコレはピンチと言える状況なのだろう。
「しかし、それにしたって美人ですね……」
「あぁ、淫魔の類なら吸い殺されたいな……」
よし、ケーニッヒとグランツは無事帰ったらトレーニングを倍にしてやろう。だがこれは本格的に不味い。悪魔に借りを作るなど、セオリーとしては魂を取られてしまうではないか……
「うぅ……ぬるぬるで気持ち悪い……って、誰ですか貴方?!」
「あたしの名はアーネス。見ての通り悪魔族さ。あんたはあたしに命を救われた訳だが……その意味はわかるよな?」
くっ!やはり対価が必要なのか!これではセレブリャコーフ中尉が……
「あ、ありがとうございます!貴女が助けてくれなかったら、カエルに食べられるか同僚にオカズにされるところでした!」
「いやそうではないだろう?!悪魔に命を救われたら、何かしら対価が必要になるものだぞ!」
「えぇっ!それじゃその……敵の基地で拝借した缶詰でも良いですか?!ほら、ちゃんとお肉が沢山入ってる奴です!」
いやそこで缶詰だすか?!あと、多分オカズに関してはさっきので手遅れだと思うぞ。まぁ、本人に分からないようにやるなら何も言わんが……
「ははは!なんだ気に入ったぞ人間!悪魔に進んで対価を差し出し、そして悪魔相手にも目を見て礼を言えるその誠実さ!今回は特別に、その缶詰で良しとしてやろう!」
「良いのか?!悪魔なのにそれで良いのか?!」
なんだこいつ普通に譲歩したぞ!しかも人の誠実さを褒めたではないか!あれ本当に悪魔なのか?!
「いや、ファイアーボール一発にこれは貰い過ぎな気もするな……そうだ。このテレポートのスクロールで主の家に送ってやろう。そこでシャワーと服を借りると良い。方角的にアクセルに向かっていたのなら、むしろ丁度よいだろう?」
「そ、それは大変有難いのですが、流石にそこまでしてもらうのは申し訳ない気が……」
「いや気にするな。礼を尽くされ対価を受け取ったのだ。これくらいせねば主に叱られてしまう。それに、悪魔は契約にはこだわる質だしな?」
いや本当にこいつ悪魔なのか?魂を取るつもりだったとは到底思えない親切な対応をしているし、下手をすると天使よりちゃんとしている気が……
「ま、まぁ折角だからセレブリャコーフ中尉はご厚意に甘えると良い。我々は我々で街を目指すことにする」
「ありがとうございます隊長殿!では、アーネスさんお願いします!」
「あぁ、『テレポート』!」
さて、取り敢えずこれで眼の前の危機は乗り切った訳だが、またカエルに襲われないとも限らない。取り敢えず、先ずは交渉から始めるとするか、悪魔とは言え、話は通じるみたいだしな。
「所でアーネス殿。うちの緊張感のない馬鹿2名の魂を対価にしたら、我々を護衛してくれたりはしないだろうか?そこの二人が貴方になら吸い殺されたいと呟いていてな?二人の魂を対価に、我々の護衛を務めて欲しいんだ」
「「隊長殿?!」」
「明日の命も分からぬ軍人の身だ。どうせ死ぬなら幸福な死に方が良かろう?」
ギロッ
「「ひぃっ!」」
悪いがカエルに舐め回されて死ぬなんて私は御免だ。そして、舐め回されてエロい声を出すなど死んでも御免だ。そんな事になるくらいなら、この二人を生贄にしてでも私は安全な道を選ぶ。そう、たとえ悪魔に部下を売ってもな!
「えっと……まず本人がそれを望まないと契約は出来ないんだが……と言うかあたしより悪魔だなこの幼女……」
「「「あっ、遂に悪魔公認に……」」」
「おい。全員本音が漏れているぞ」
やはり訓練メニューは3倍にしてやる!
「ちなみにカエルからの護衛だが、駆け出しパーティなら1万程度で請け負うレベルの難易度だぞ?それくらいの金も持ってないのか?」
「こ、こんな化け物が1万って……一体この世界はどうなっているんだぁ!!」
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「ほ、本当にカズマは、ここに来るんですよね?」
「えぇ、ここのオーナーですから間違いなく。オーナーが現れるまで、お客様はこちらのフリースペースでゆっくりとおくつろぎください。お望みであれば、特別なおもてなしも致しますわ……」
ヤバイヤバイヤバイヤバイ!何これマジのサキュバスじゃん!カズマに会いに来たらこんな店に居たって何?!童貞の俺には刺激が強すぎるんだけど?!
「さっきから鼻の下を伸ばし過ぎかしら!これだから人間のオスは嫌なのよ!」
ギチギチ
「私のスバル君はそんな女性にだらし無い人じゃありません!淫魔にイヤらしい目を向けないでください!」
ギチギチ
「いでででで!すみません!健全な若さがすみません!謝るから頬を激しく引っ張るのは辞めてくださいませんか?!」
と言うかこれ俺悪くないよね?!あんなエロコスのお姉さんが闊歩してるのが悪いよね?!あっ、あの人ちょっとエミリアの身体つきに似て……
「「だったら見ない(かしら!)でください!」」
ギチィッ!
「いってぇ!!」
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
同時刻なので先にこっちの話でした。セレブリャコーフさんは食われて見せられて、実は1番散々です。さて次は解決編と賢者モードです。
また不定期更新ですが、お暇な時にでもお付き合いください。