馬鹿なプレゼント企画を考えていたら、まさかのそれで1話使うと言う謎の盛り上がり……私は何をしているのか……
なんて言い出すとこの作品は成立しません。
最後まで悪ノリにお付き合いください。
異文化コミュニケーション。それは異なる文化、価値観などを持つコミュニティ同士の交流である。この世界のイカれた常識に振り回され続けた俺は、ある意味では異文化コミュニケーションのプロと言っても過言ではないだろう。しかし、そんな俺にも理解できない世界がある。
「サキュバス店で拘束目隠しプレイを行っていた現行犯なのですが、カズマさんの友人だと供述しておりまして……ニホン出身なのが共通していたので一応報告させてもらったのですが、この方々はどうしたら……」
「お疲れ様ですセナさん。知らない団体なので、このまま全員拘置所に入れておいてください」
「「「「ちょっとカズマ(さん)?!」」」」
ごめん。ちょっとその世界とは関わりたくない!悪いけど俺は巻き込まないでくれ!SMの世界は流石にハードル高いから!
……………………
「サキュバス見てただけでこうなるって……スバルの所も中々激しいな……」
「分かってくれてありがとなカズマ。ただ、なんか距離遠くない?実はまだ疑ってるよね?!」
縛られたスバルと捕まっていた一行を解放し、俺達カルテットは遂に全員集合する事となった。まぁ、集まりたかったかと聞かれれば微妙ではあるが、おなじ境遇の友人を見捨てる訳にはいかない。それとツッコミ役が欠けるのもよろしくない。俺の負担が増える。
「それにしても、なんのトラブルもなくこっちの世界に来れるとは思わなかったな!魔王も倒して平和だって言うし、たまには平和な日常を謳歌しても良いよな!」
「そうだな。このメンツでどれくらい平和で居られるか分からないけどな……」
ガチャッ
「おっ、遅かったなカズマ」
「まさかスバルまで来ていたとはな。結局これで全員集合と言うわけか……」
「……はっ?」
先程まで呑気な顔をしていたスバルだが、俺の家に居るアインズとターニャを見て露骨に表情が曇る。まぁ、このメンツが揃ったとなれば何かしら面倒事があると思ってしまうのだろう。それに関しては俺も同意だ。
「こ、今回はどちらのコラボでしょうか……」
「コラボではない。我々はカズマを祝うために自主的に集まっただけだ。なので、敵なども居ないから安心していいぞ」
「いや安心出来ねぇよ!何事もなくこのメンバーが集まるわけねぇだろ!どうせ変なのに絡まれて痛い目に遭うんだろ?!」
さっきまで欲張り過ぎたハムスターみたいな顔になってた奴がそれ言う?あれは割と痛い目だと思うけど……
「安心しろスバル。既にアインズ達が痛い目にあって、うちのセレブリャコーフ中尉がエロい目にあっている。おそらくは、これで3話分くらい平和に過ごせる筈だ」
「おい待てターニャ。我々のダメージは普段より深刻だ。あのような変態に絡まれて階層守護者がやられたのだぞ?本来ならワンクール……いや、この世界がイカれている事を加味しても半クールの6話分は何事もない筈だ」
「おっとアインズ。残念だがこの世界でアクシズ教徒に酷い目に合わされるのは日常風景だ。デミウルゴスがやられたくらいじゃ、長くて4話分くらいしか平和は続かないぞ」
「イヤ過ぎるだろこの統計学トーク!でも、俺もそれ聞いて安心してるのがなんか嫌!!取り敢えずデミウルゴスのお陰で3日は平和だなって思ってる自分がスゲー嫌!!」
いや本当、嫌な世界に来ちまったよな俺達……
………………………………………
「では、気を取り直してカズマに祝いの品を渡したいと思う。私からはこれを受け取ってくれ」
全員の無事が確認出来た事で、張り詰めた空気は一変、やっとお祝いムードと呼べる空気になった。なんで妊娠祝いで空気が張り詰めるのか不明だが、そんなことを気にしたらこの世界には住めない。取り敢えず、気を取り直して祝われておくことにする。
「ありがとうアインズ。これはエプロンか?たしかに俺は家事をするが、男が使うには可愛過ぎるし、俺にはデカ過ぎるような気が……はっ?!」
この微かに香る良い香り!そして、着用しなければつかない人の形に付いたシワ!これはまさか、誰かが1度裸エプロンをしたエプロンなのでは?!
「あ、アインズさんアインズさん?これ、まさか使用済みって奴じゃ……」
「き、気付かれてしまっては仕方がない……そうなんだ。それを身に着けられて近くに居られると反応に困ってしまってな。カズマが家事をする為に必要としていると言って譲ってもらったんだ。私の精神の安らぎのため、どうか貰ってくれないだろうか?」
何と言うレアアイテム!サイズ的にアルベドだと思うが、人の嫁が裸着用したエプロンとか貰って良いのか?!いや、アインズが良いというのなら良いんだろう!何せ主の命令なのだから!あぁ、なんかメッチャいい匂いがする気がしてきた!まさに禁断の果実がここに……
「まだ1度しか使っていない新品です。本来なら私がアインズ様にご奉仕するためにあつらえたのですが、今回はアインズ様のご厚意に従い、カズマに譲りましょう。大切にしてください」
「いやデミウルゴスのかよ!!」
なら要らんわ!と言うか、なんでこんなの用意したんだよ?!
「さぁ貰ってくれカズマ!ナザリックでも選りすぐりの素材で作った一級品だ!と言うか頼むから貰ってくれ!」
俺の肩を掴むアインズの表情は、もはやプレゼントを渡すというよりは呪いのアイテムを押し付けているようにさえ見える。そりゃデミウルゴスの裸エプロンなんて見たくとは思うが、だからってこちらに押し付けられても困る。
「おいアインズ。一応確認しておくが、お前とデミウルゴスの中身って男なんだよな?」
「そんな変態を見る目で見るな!男でノーマルだから困っているのだ。このままデミウルゴスに裸エプロンで迫られ続けたら、私は理性より先にSAN値がなくなる」
なるほど、どうやらこれは俺で言うところのシルビア案件と言うことか……性別の垣根まで超えて愛された結果、流石に受け止めきれなくなったと……
「分かったよ。貰うからそのサイコホラー顔を近くに寄せるなって……」
「すまないカズマ!恩に着る!」
うん、プレゼント受け取ってその反応もなかなか無いと思うぞ。まぁ、物は良いからウォルバクかウィズかダクネスに着せよう。取り敢えず洗ってからだけど……
「では、次は私からのプレゼントだ。思い付きで戦車を渡したが、一応こんなものも用意している」
ちゃりっ
「おっ、これはロケットって奴か?」
ターニャの用意してくれたプレゼントは、映画とかでよく見るロケットと言われる写真入りのペンダント。良く戦争映画とかで見ることがあるが、やはり軍人には定番なのだろうか?
「あぁ、大切な者が増えるのだ。そこに写真を入れておけば、お守りくらいにはなるだろう。何せ嫁が女神なのだから、ご利益は期待できるだろうしな?」
「へぇ、確かにこれは良いプレゼ……」
カチャッ
えっ、なんで中に血濡れの写真が?!まさか敵を殺して奪ったとかじゃないよな?!
「あぁ、しまった内側の掃除を忘れていたな。表面は綺麗に磨いたのだが、やはり内側の血はお湯に浸さないと取れなくて……」
「やっばりこれお返しします!これもう呪いのアイテムみたいなもんだろ?!何処にも幸運要素が見当たらねぇよ?!」
「失礼なことを言うな!これはシニー・ゾッコナイ大佐が多くの死線をギリギリ生き残って来た証のロケットだぞ!本来なら死んでもおかしくない状況で、何度も致命傷を負いながら引退まで生き残った伝説の老兵から譲り受けたんだ!間違いなく幸運のアイテムだろう!」
「本当に運が良い人はそんな状況にはならねぇだろ?!」
と言うか名前からもうおかしい!その人はちゃんと五体満足で生き残ったんだよな?!
「別に呪いなどもかかってませんし、本当に運気の上昇効果はあるみたいですよ?なので、それはもう持ち主の不運が凄過ぎたとしか……」
「エリスがそう言うなら間違いないか……疑って悪かったよターニャ、ありがとうな」
「まったく、私をなんだと思っているんだ。いくら罰ゲームで押し付けられたアイテムと言え、呪いなんてあるわけがないだろうに……」
「おい待て!罰ゲームで渡されたもんこっちに寄越すなよ!呪いが無くても普通に嫌だわ!」
と言うかシニゾコナイ大佐は人望ねぇな!!
「さてさて、この流れだと俺が最後なんだけど……すまん!実は急な話で気の利いたものは用意してない!」
「いや別に構わないって……俺達、そんな気を使う関係でもないだろ?」
と言うか、前二人のプレゼントも中々際どいものだったしな……
「ありがとよカズマ!でも、流石に友達のお祝いに手ぶらじゃ悪いと思ってさ。だから、俺からはプレゼントの代わりに……フェリスのフリーモフモフ権をプレゼントします!」
「えぇっ!なんでここで僕なの?!なんか呼ばれたから来たけど、そんな役回りで僕呼ばれたの?!カズマキュンも流石にそんなの……」
「マジか最高過ぎる!」
「なんでそんな乗り気なのさ?!」
どこぞのメリッサ程ではないが、俺だってもふもふの生き物は大好きだ。しかし野生生物は危険だし、ちょむすけだって触り続けたらストレスを感じてしまう。そこで獣人の耳や尻尾なら存分にモフれると思い、以前少しだけエイミーの耳に触れさせて貰ったのだが、それ以来何故か女の子の身体はエリスからNGが出てしまった。つまり、これは千載一遇のチャンス!遠慮なくモフモフ出来るまたとない機会!
ワキワキ
「手の動きが怪しいよ!あれセクハラじゃないの?!僕の身体にエッチなことするつもりじゃないよね?!」
「安心しろ。俺は獣部分には興味があるが、男の下半身のケダモノに興味はない。だから安心してくれて良いぞ!」
「何も安心要素ないんだけど?!ねぇスバルキュン!悪いけど僕は帰るからね?!こんなの参加したくないからね!」
そんな?!これ以上ない紳士対応だったよな?!
「おっと、良いのかフェリス。カズマの嫁さんはマジものの女神様だ。クルシュの呪いを解きたいっていうなら、借りを作っておく方が良いと思わないか?」
「そ、それは……その……」
「おい辞めろ。それだと俺が悪代官みたいだろ」
「呪いを解くだけなら、そんな変な気を使わなくても良いのですが……」
何故だろう。魔王を倒したというのに、未だに俺への評価が悪人寄りのままな気がする。そりゃ損得の話ならわかるけど、今回はマジで困ってる事例じゃん?流石の俺にも情くらいはあるんだが……
「ぼ、僕を好きにモフモフして良いから……クルシュ様をお願いします……」
「その心にくる言い方辞めて!」
これ完全に犯罪者の気分だから!!
………………
「まぁ、そんなこと言いつつもふるんだけど!」
それがどんな理由であれ、差し出された獣耳はモフるのがマナー。フェリスの覚悟を無駄にしないためにも、取り敢えず全身全霊でモフモフしておいた。ありがとうフェリス、なんかメッチャ癒やされた。
「うぅ……カズマに穢されちゃった……ごめんなさいクルシュ様……」
「おい、人聞きが悪い事を言うな。俺はモフる以上のことはしていないだろ?むしろ途中で「抱いてよぉ……もう我慢出来ないからぁ……」って言ったのはフェリスの方で……」
「わーわー!違うから!あれは本当にそんなつもりじゃなくて!」
「いやアレは完全にそのつもりだったろ……ズボンに指かかってたし……」
「スバルキュンも余計なこと言わないで!違うもん!僕はクルシュ様一筋だから!アレは何かの間違いだもん!本当に、カズマキュンとなんて……」
チラチラッ
なんてムキになっているフェリスは、どう見ても墜ちたメスの顔をしている。可愛い女の子であれば据え膳も考えるのだが、残念ながらコイツは男で彼女持ちだ。NTRを嫌う俺にとって、フェリスにはなんの需要もないのである。
「あぁ、これは新感覚だ!筆が乗る!!」
「あるえ!書けたらレムの分も刷るのよ!お金は出すわ!」
「私の分もでありんすからね!」
まぁ、あいつらには需要があるらしいが……
「しかし、こんなに良いものを受け取ってお返しがないのは申し訳ないな……スバル、何か欲しいものとかあるか?」
「ちょっとカズマキュン?!それ聞く相手は僕だよね!こんなに身体張った僕だよね?!クルシュ様の治療が先だよね?!」
そりゃフェリスの言い分は分かる。俺だってそれを分かってて意地悪をしているわけではない。だって、その問題のクルシュなら……
「安心しろフェリス。私はもう、女神様の治療を終えている」
「えっ……クルシュ様?」
もう、そこで完治しているのだから……
「仲間を助けるのに交換条件なんて出さねぇよ。俺がモフり始めて直ぐに、天使が連れてきて治療してたぜ?」
「そ、そうなんだ……カズマキュン達は、先にクルシュ様を先に助けてくれて……えっ、待ってなにより先に?!」
サー……
救われた主の方を見ながら、フェリスの顔から血の気が引いていく。まぁこれに関しては俺も間の悪さを感じて居た。だって、クルシュがここに来たタイミングは………
「く、クルシュ様?どこら辺からこちらにいらしてたので……」
「あぁ……フェリスがカズマに脚を開いた辺りだな……」
「…………えっ?」
1番最低のタイミングだった……
「あ、俺はフェリスにそんな感情は無いので安心してください。なんならちょむすけと同列です」
「それはそれで傷付くよ?!って、違うんですクルシュ様!これは決してそういう類の話ではなくて!」
「分かっているさフェリス。獣人として、抗えない動物の本能に飲まれてしまったんだろう?最近は相手をしてやれなかったし、本能に負けても仕方ないさ。ただ……」
クイッ
クルシュはその表情を一切崩さず、フェリスの顎を持ち上げて顔を寄せた。それはまるで飼い犬に躾をする飼い主のようで、到底愛し合っている二人という感じではない。そりゃそんな顔もしたくなるだろう。何せ自分以外に身体を許そうとしたのだからな……
「二度と私以外に抱かれたいなんて思えないように、今夜はとことん可愛がってやろう……覚悟しろよフェリス?」
「は、はいぃ!!」
ビクンビクン!
えっ、いま顎クイで逝った?!何これ調教済みじゃん!騎士ってそこまで絶対服従なのか?!なんか思ってた関係と違う!
「スバル……そういえば、お前も騎士になったって……」
「いや違うから?!アレはマジでレアケースだから!騎士ってそんな変態ジョブじゃないから!その気まずそうな顔やめて!!」
だって、スバルもサキュバス店で変態プレイに興じてたじゃん!
……………………………
「それで、結局お返しはこんなので良いのか?」
若干罰ゲームみたいなやり取りもあった気がするが、それでも皆の気持ちは素直に有り難い。ということでお返しをしたいと申し出たところ、この街を見て回る事となった。まぁ、対価に凄いものを要求されても困るって物も多かったし、妥当といえば妥当なのだろう。しかし、流石にスバルには申し訳ないと思う。いや、この場合はフェリスにか?
「こういうのが良いんだよ。エミリアたんがただの可愛い女の子として街を歩けるって言うのは、それだけで貴重なんだ。でも、いつかそれを日常にするつもりだけどな!」
「私達が変装もなしに人の街を歩けるなど、それだけで貴重な経験だ。平和で自由な国家を見て周ると言うのも、自国の統治の参考になる」
「戦時下にある我々からすれば、平和な日常以上の贈り物はない。精々楽しませてもらうさ」
そう言えば、皆の世界って何処もまだ争いが絶えないんだよな。そう考えたら、魔王討伐が少し誇らしい気がする。といっても、変わらず平和とは言えない日々なんだけどさ……
「さて、本当なら街を隅々見て回りたいが、どうやら私の部下はここで別行動を取りたいらしい。そうなのだろう?サキュバス店の看板に夢中の諸君?」
「いえ!我々は恩人たるアーネスさんにお会いしに来ただけであり!決していかがわしい目的で見ていたのではありません!」
「ですが、売上に貢献するのも恩返しと言えると思います!」
「勧められたら断るわけにはいかないと思ってもおります!」
何故か立ち止まったターニャの視線の先、部下のおっさん達がサキュバス店の看板を凝視している。まぁ、サキュバス店は確かに男の夢だし、気にするなと言われても無理だろう。アーネスに助けられたのは意外だが、それで勧められたら断るなんて出来るはずがない。
「あら、オーナーお疲れ様です。そちらは異世界のご友人ですか?」
「えぇ、サキュバスのサービスに興味があるそうで、色々と教えてあげてください」
そんな騒がしさを感じ取ったのか、受付さんが店から出てきた。異世界のって付いている辺り、多分アーネスが連絡したのだろう。しかし、こういう時に万全のフォローが出来る辺り、やっぱり悪魔は天使より優秀だと思う。まぁ、あの天使が相当駄目な部類かもしれないが……
「色々と言われましても、精力と引き換えにどんな夢でも可能としか言えません。誰をどんな風に抱くとか、自分がどんな立場であるか、ただ思うままとしか……」
「思うまま……」「そ、それはまた……」「なんて官能的な……」
受付さんの多くを語らぬこのスタイルは、禁欲生活を強いられている彼らにとって凄く魅力的だろう。どんなことでも可能というのは、際限ない欲望を更に加速させる麻薬のような物だ。俺も経験したから間違いない。
「し、しかし我々はサキュバス店など初めてでして、良ければオススメなど教えてくださると……」
「オススメですか……最近ですと、怖い女隊長を従順にして分からせるとか、暴力的な女上官を快楽落ちさせるとか、冷血そうな女軍曹を褒美と称して抱くとか、そういったプレイが流行ってますね」
「それ、絶対にクレアの前で言わないでくださいね?客足が物理的に減りますから……」
何だよその客層が一発でバレるトレンド。まぁ、確かにクレアは美人だし、人気シチュとして紹介したくなるのも分からなくもない。でもこの幼女も怖い女隊長なんで、出来たら他のトレンドが良かったな……
チラッ
「何を気不味そうな顔をしている?好き放題出来ると言うが所詮は夢の中の話なのだろう?私は人の内心までとやかく言うつもりはないので、夢で私を痛め付けようが犯そうが文句を言うつもりはない。むしろそれで気が晴れて任務に集中出来るなら、私としても望むところだ」
「マジかよ……その精神の成熟っぷりは素直に頭が下がるわ……」
まぁ中身はおっさんだし、女らしい反応を期待するほうが無茶なんだろうけど……
「多くの隊員の命を預かる身だからな。これくらいは当然だ。まぁ、だとしてもそんな度胸のある隊員が居るとは思えんがな?」
それに関しては度胸以前に、幼女に需要があるかどうかの方が重要な気もするけどな……
「なんて寛容な精神……流石は我らが隊長殿です!では、隊長殿がもう10歳年齢を重ね、上下関係から男女関係に発展する夢をお願いします!あ、出来れば隊長殿から迫ってくる方向で!」
「おぉい!ちょっと待てグランツ!流石にそれは想定していないぞ!私のことを本気で女として抱くつもりか?!それは後々凄く気不味くならないか?!」
「敬愛する隊長殿に、敵意を向けるなど出来ません。しかし、セレブリャコーフ中尉は夢とはいえ嫌がるでしょうし、それなら許可を頂いた隊長殿で行こうかと……」
「なんだその無意味な義理堅さは!本気か?!お前は本気で私を抱くつもりなのか?!そこは考え直したほうが良くないか?!」
敵意や殺意は向けられ慣れていても、どうやら好感には慣れていないらしい。あの鬼軍曹がこんな可愛いリアクションを取るなんて、流石に予想していなかった。
「ご安心ください。優しくします!!」
「いやそこじゃない!優しくとかそういう話ではない!」
「そのプレイ内容ですと、こちらの妊娠おねだりオプションがオススメですよ。いかがなさいますか?」
スッ
「あ、ではそれも付けてください。あとこの、逝った後の「抱き締めてくれないの?」って奴も一緒に!」
「謎のサイドメニューまで付けるな!と言うかなんだそのタブレット端末は!魔法の世界で科学的なものを出しよって、そこには何が写っているんだ!」
ターニャがここまで取り乱すとは、どうやら女として見られることにはトコトン耐性がないらしい。ちなみにアレは板状に加工した水晶で、そこには抱く相手のイメージやら、選択可能なオプションが投影されている。つまり、10年後のターニャの姿もそこにある。
「こ、これが10年後の隊長殿ですか?!」
「愛らしいとは思っていたが、育つと本当に一級品だ……」
「こ、これなら叱られてもご褒美なのでは……」
「いや待て考え直せ!何でもなのだから私である必要は無いだろう!どうせなんの夢かは他人に分からないのだし、そこに義理堅さなど……」
「「「お世話になります!隊長殿!!」」」
「お前らもかぁ!!」
…………数時間後………
「隊長殿、最高級のコーヒーです!」
「こちらにチョコレートもございます!」
「今後も一生付いていきます!」
「そ、そうか……この場合はありがとうなんだよな……」
ゲンナリ
サキュバス店を出た隊員達は、日頃お世話になっているお礼と称し、1日中ターニャの世話を焼いている。だが、ずっと世話をされて快適な筈のターニャの顔は、ずっと「くっころ」顔だったのは言うまでもない。
「アインズ様!どうかその肋骨で私を貫いてください!」
「わ、私は脛骨でお相手して欲しいでありんす!」
「お前達は一体どんなプレイを見たんだ?!そんなの私に出来るはずがないだろう!」
そして、アインズの方は謎の上級者に振り回されて大変らしい。まぁ、あいつらには丁度よいお返しだろう。貰ったものもアレだったし、良いものを返し過ぎても何か違う気がする。ちなみにスバル達はと言うと………
「ねぇねぇスバル!国中の皆に愛される王様になる夢を見たの!いつか本当に出来るかな!」
「勿論だよエミリアたん!今はちょっとその笑顔が眩しくて直視出来ないけど、俺も全力で頑張るからな!でも、今はなんかごめんね!」
まぁ、お前らはそのままで良いや……
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
実はシルビアの力でデミウルゴスに子宮付けようとする話を先に構想してたんですが、なんかキッツいBL臭がしたのでターニャの辱めに変更しました。それで時間がかかってすみません。
また不定期更新ではございますが、お暇な時にでもお付き合いください。