散々焦らして今更ですが、そろそろ彼女をヒロイン枠に加えましょう。
裏で暗躍して空振りしてた彼女が、遂に正妻戦争に参戦?です。
安心してください。天使じゃないです!
ということでまさかのここでレイン回です。
またお暇な時にでもお付き合いください。
悪魔との契約は、この国ではご法度である。悪魔は結果のために手段を問わず、今までもその性質を理解したカズマ様くらいしか上手く契約した者は居ない。だから、本来なら慎重になるべきだったのだ。魔女という未知の存在をもっと理解するまでは………
「こ、こんなやり方……聞いてませんよ……」
「そんな怯えないでくれよ。これで死んだりはしないから……」
彼の寵愛を求めるあまり、私は取り返しの付かない契約をしてしまった。薄れゆく意識の中で後悔しても、既に手遅れなのですが……
………………………
「ふぅ……エリスが妊娠中でむしろ助けられるとは、やっぱり女神のヒールって凄いな……」
獣の群れに絞られて数時間。エリスの献身的なヒールを受け、俺は何とかその場を生き残る事ができた。あの性欲無限みたいな連中に、動物ばりの体力が備わるなんて、エリスの支援がなきゃ間違いなく死んでいただろう。まぁ、とても良かった事は否定しないが、やはり死ぬのは色々と困る。
「それで、なんでお前がまだ居るんだ?」
「おや?気配や魔力は断っていたつもりだけど、それで気付くとは流石だね。それともこの世界の探知スキルは、僕でも無効化するのが難しいのかな?」
寝室を離れて廊下に出ると、潜んでいたエキドナが姿を表した。残念ながらこいつには敵意がないので、万能スキル敵感知が通じない。ただ、それでも探るのは簡単だ。俺は調香師のスキルにより、人より少しばかり鼻が利く。
「別に特殊なスキルは使ってねぇよ。お前の汗と、溢れ出たアレの匂いを覚えてただけだ。特にエキドナは、後者の匂いが濃いしな?」
「き、君は本当に魔女でも構わずセクハラをするんだね……正直僕もドン引きだよ……」
それならそのまま帰宅してくれればいいのだが、どうして俺に執着するのだろう。スバルには申し訳ないが、次からはリード付けて連れ帰って貰わないと……
「しかし、今はそんな態度を取るべきじゃないと思うな?何せ、あのお茶を淹れてくれた彼女が僕の手に落ちているのだからね?」
「エキドナお前!行きつけ喫茶のミカさんに何をしたんだ!」
「いや違うよ?!今日の流れで分かるだろう!そこはレインって娘が1番に出るべきじゃないのかい?!」
「いや、レインは配膳はするが裏でお茶を淹れてるのはミカさんだ。あいつはそう言う所で手を抜く」
「そ、そうなんだ……本当に君は良く見てるね……いや、でも今気にすべきはそこじゃないよね?」
やはり律儀にツッコミを入れる辺り、こいつの根底は多分悪人ではない。だが、目的の為に手段を問わないと言うことは、レインがそれなりのピンチを迎えている可能性もある。まぁ、あの図太いレインがこんなのにやられるとは思えないんだけど……
「まぁ良いさ。どうせ君は本物を見ないと信じないだろう?昼にお茶会をした屋敷で待っているから、お茶が冷めるより早く駆け付けてくれたまえ!」
ふわっ
「えっ、お前飛べんの?!」
言いたいとこだけ言ったエキドナは、その身体をふわりと宙に浮かせた。いや流石は魔女と呼ばれるだけはある。それをナチュラルにやれるのは凄く魔女っぽい。
「浮遊くらい魔法で朝飯前さ。それじゃ、精々早く来て………」
ピタッ
「いや、それならこのまま一緒に行く!」
この『アクシズ式勧誘術』でな!
「何これ怖っ!どうやって早歩きで飛んでいる私に張り付いてるのそれ?!そのスキル謎過ぎて怖いんだけど?!権能で見ると飛んでる理由に信仰心としか書いてないんだけど?!どういう経緯で作られたスキルなのそれ?!」
「宗教勧誘?」
「魔女教より狂ってるよ!」
流石に魔女教より狂ってるは言い過ぎでは?一応殺人はしないし……
「ほら急げエキドナ。このスキルで下がった正気度は、アクアとのセッ◯スでしか回復しないから多用したくないんだ。もっと早く飛べないのか?」
「対価もまた狂ってる……こんなのに張り付かれるのは普通に嫌だなぁ……」
あっ、そこは流石に興味深いとかじゃないんだ。
……………………………
「はぁはぁ……か、カズマ様……このような事になり、申し訳ございません……」
「レイン!大丈……んっ?」
寝室に横たわるレインの顔は、高熱により朦朧としている。普通に見れば病によるもの、または毒か呪いの類と思うだろう。だが、淫魔のスキルを持つ俺には理由が分かってしまう。これは病気でも呪いでもなく、ただ発情しているのだと……
「ふふふ。どうだいサトウカズマ?悪い魔女に騙された彼女を助けたいなら、僕と契約するしかないんじゃないかい?」
「はぁはぁ……私には、構わずに……くっ!」
ヤバいどうしよう。原因が分かったら凄い茶番だコレ。なんかもう帰りたい。
「一応聞かせてくれ。お前の要求はなんだ?」
「決まっているだろう?僕は君の事が知りたいのさ。剣聖さえ到達出来ない絶技の数々、世の理さえ覆しかねないスキル構成、特別でない君が誰にも成し得ない偉業を成し遂げる……その理由を僕は知りたいのさ!」
そりゃ完璧に運だろうよ。あと、死んでも蘇生っていうアクアのチート魔力によるものだ。なんて、そんな普通のこと言っても納得しないだろうなコイツは。そうなりゃもう、強制的に黙らせるしかないか……
「しょうがねぇな。それなら、先ずは剣聖が到達出来ない絶技から経験させてやるよ……」
「あぁ……君ならそう言うと思っていたよ。でも良いのかな?僕の体液を取り込むと言うのは、それなりに覚悟が居ると思うけど……」
顔を抱くように差し出した俺の両腕を、エキドナは決して拒まない。むしろその誘うような目付きは、本性を知らねば溺れたくなるような美しさも合わせ持っている。きっとこれが悪い魔女の常套手段なのだろう。以前の俺なら引っかかっていたかも知れないが、今はもうお前より可愛い嫁が居るんでな!
「ん〜……もがっ?!」
ズボッ!
キス待ち顔のエキドナの口へ、俺は右手を突っ込んだ。悪いがお前を抱くつもりはない。このまま大人しくさせてやる!
「引っかかったな馬鹿な魔女め!誰がお前の策略にハマるかってんだよ!さぁ、口内から直接…『ドレインタッチ』だ!」
「んんー!!」
ポカポカ
どんなに凄い魔女だろうが、構造が人ならこれは効く!例え凄い魔法を使えようと、使わせなければ意味など無い!さぁ、じっくり口内をかき回してやるよ!剣聖でも届かない絶技でな!
ぐちゅぐちゅ
「んーー!!んっ!んんっ!」
ビクンビクン!!
「どんなに凄い魔女様だって、快楽で思考を封じられて、ダイレクトに呪文を封じられちゃ何も出来ねぇよな?これからじっくり、快楽で埋め尽くしながら体力と魔力を吸ってやるから覚悟し………あれ?」
「うきゅ〜……」
ぱたん
えっ?何これクソ雑魚じゃん!そりゃ少しは本気で快楽攻めしたけどさ。流石に口の中を掻き回されて数秒で堕ちるってある?いや、まさかこれ快楽で落ちたんじゃ無くて……
「………エキドナお前、まさかフィジカルはクソ雑魚なんじゃ?」
「う、うぅ……」
キッ
俺の言葉に返事はないが、そのくっころな目付きが答えだろう。あれだけ出来る女アピールしてたくせに、まさかのクソ雑魚フィジカルだとは……いや、そう言えばうちにも一人居たな。身体つきは正反対だけど……
「ほう、それは良いことを知った。お前のことだから、どうせレインにも何かしらの仕掛けをしているんだろう?それを吐いたら許してやろう」
「は、話さなかったら、僕はどうなるんだい?」
「話さないなら」
カチャッ
俺はエキドナのティーポッドをエキドナの股の前に移動し、見せ付けるようにポッドの蓋を外した。こいつにも羞恥心はあるようだし、折角だからそういう方向で攻めてやろう。何せ相手は悪い魔女、誰も文句なんて言わない筈だ。
「お前のティーポットを新鮮なドナ茶(意味深)でいっぱいにして、そのお茶でお茶会を開いてやる。勿論、招待客はアクシズ教徒でな!」
「強欲の魔女でも想定出来ない辱めが来たんだけど?!君本当に英雄なんだよね?!」
「英雄だからこんな平和的なんじゃないか!王族直属の貴族に一服盛るなんて、本来なら拷問だぞ!」
「下手したら拷問のがマシだよそれ?!」
お前はどうか知らないけど、俺的には性的な方がいいです!
「わ、分かったよ……話すからそれは辞めてくれ。彼女は例のクッキーでフェレットの特性を継いでいるだけだから……」
「フェレット?」
フェレットってあのイタチみたいなの?あれを引き継いだら、発情し過ぎて苦しくなるのか?
「フェレットは発情期に確実に交尾するために、フェロモンの1種であるエストロゲンが出るんだ。しかしこれが中々に厄介な物質で、大量にエストロゲンが出続ける事によって、骨髄抑制や再生不良性貧血となって死んでしまう事もある。解消するには、性交により排卵させる他にない」
「いやお前何してくれてんの?!命に関わるやばい取引は流石にNGだろ!それで死んだら流石にキツイぞ?!」
「いやいや、流石にあのクッキーの効果が先に切れるから死ぬことは無い筈だよ。ただまぁ、予想の数倍、いや数十倍彼女の性欲が強くてね?下手すると後遺症が残るくらいはするかも……」
へ、へぇ……不謹慎だけどちょっと素敵な情報だな……そうか性欲強めなのかレインのやつ……
「べ、別に性欲とか強くないですけど?!ちょっとか弱いから苦しんでいるだけですけど?!あうっ……」
パタン
いやでもこれは油断出来ない状況だ。興奮度合いが性交中のエリスばりとなると、下手をすれば血管が切れて死ぬかも知れない。まぁ、この2倍くらいまで高まるゆんゆんとダクネスって例外は居るが、あれは別次元と言うことにしておこう。何であれで死なねぇのってレベルだし……
「しょうがねぇな……レイン、本当に俺で後悔しないな?」
「こ、後悔なんて致しません……ただ、私のような性悪で計算高い女はお嫌いだと思って……」
そりゃ正直に言えば超苦手だ。計算高いセレナとかあるえには上手く使われている気がするし、あいつらがマジの性悪なら距離を置いていたと思う。だが頭の上がらない女が増えることより、大切な仲間を失うほうが俺にとっては重要なのだ。それならもう、やるべきことは……ヤるべきことは1つしか無い!
「安心しろよ。ベッドじゃ嫌でも嫌でも素直にさせてやるから……んっ」
ちゅっ
「んっ……ファーストキスの時にそんなこと……カズマ様は本当に意地悪なんですから……」
覚悟を決めて唇を重ねたが、レインは思ったより普段通りだ。てっきり「あぁ〜!ファーストキスを無理矢理奪われました!!これはもう責任取って嫁にしてもらうしかありません!領地にもカズマ様の名前を刻まねばなりませんわ!」くらい言うかと思ったのだが、案外普通の反応だ。まぁ、これはこれでその先を誘い込むハニートラップに見えなくもないのだが、そこはもう覚悟したので気にしても仕方ない。いまは全力で楽し……発散させてあげないとだしな!
「なら、ちゃんと素直になってくれよ?下手に取り繕われたら、加減ができないかも知れないからな……」
もぞっ
「えっ?か、加減って……まさかいきなりソコを……「ちゅぷっ」ひゃんっ!」
ビクンッ!!
俺は普段の段取りを全て無視して、レインのスカートの中へ潜り込んだ。そして、蜜と汗で張り付いたショーツを奪い去ると、そのまま割れ目に舌を這わせる。本来なら胸への愛撫とか、布越しの優しい刺激などが先にあるべきだとは思う。しかし今のレインは過剰な興奮が体を蝕む危険な状態。長引かせることも、下手に興奮させることも身体への負担になってしまう。つまり今の最適解は、優しくかつ迅速に絶頂へと導くことになる。まさか処女にそんな鬼畜な事をするなんて、まったくコイツは悪い魔女だな!(喜)
「あっ……カズマ様の舌、気持ち良い……凄く恥ずかしいのに、脚が勝手に開いちゃ……んんっ!」
「良いからそのまま身を委ねてくれ。先ずはこの熱を楽にしないと、抱いてる最中に倒れられても困るしな……じゅるっ、ちゅぷっ……」
「あっ……だ、駄目ですこんな……そんなのされたら……勝手に声が……あっ、あぁん!」
ビクンッ!
暴れる腰と両足を手で抑え、俺は更に深くレインの割れ目に舌を這わせた。愛液の持つ独特の甘みに汗の塩気、蒸れた身体から漂う女のイヤらしい匂い、愛らしく喘ぐ甘い声、そして手入れの行き届いたスベスベの肌。レインの身体はまさしく極上で、ただ愛撫しているだけで痛いほどに下半身が膨張してしまう。いや、今はそれより集中しよう。レインの身体を治すために……
「んっ……そろそろイケると思うけど、我慢はしちゃ駄目だからな?」
「そ、そんなこと言われても……こんなの我慢なんて……あ……あっ……あぁ〜!!」
ビクンッ!!
徹底して快楽のみを追求した愛撫を前に、レインの身体は呆気なく白旗を挙げた。狙い通りのタイミングで絶頂させられた身体はだらし無く脱力し、時折快楽の余韻で軽い痙攣を繰り返している。さて、取り敢えずこれで症状が治まっていると良いのだが、レインの様子はどうだろう。
「どうだレイン、これで少しは楽になったか?」
「はぁはぁ……生娘を弄んで最初のセリフがそれですか……やはりカズマ様は鬼畜です。まぁ、確かに気怠さなどは無くなりましたし、随分と楽にはなりましたけど……」
なんて口では言っているが、その表情は決してスッキリしていない。気不味そうに目を逸らしているし、何故かスカートの裾から手も離さない。気持ち良さそうな声も出ていたし、あれで発散出来ないってことは無いと思うのだが……
「しょうがねぇな。後悔しないって言ったのはレインだからな。悪いが最後までさせてもうらうぞ?」
「わ、私が招いた状況でこんなこと言いたくないのですが、カズマ様はもう少しムードとか言葉とかあると思います!キスの次に口でなんて、私これが初体験って言いましたよね?!」
「……良くなかったか?」
「そ、それはその……凄く良かったですけど……」
こうして普段通りの反応が返ってくると言うことは、どうやらレインの危機は去ったらしい。これだけ元気に文句を言えるのだから、もう身体は大丈夫なのだろう。まぁ、今度はその治療方法が問題となった訳なのだが……
「ってそうじゃないんです!いくら私を助ける為とはいえ、もう少しくらいムードとか気遣いとかあっても良いと思います!これから抱くって言うのに凄くおざなりですし、私の初体験を何だと思っているんですか!」
「……特大の地雷?」
「そんなぁ?!」
そりゃ俺だって少しくらいムードを気にすべきかなとは思ってた。でもレインを相手に本気になると後の事が不安になる。だってコイツ、既に色々とやらかしているし……
「それなら聴くが、レインの領地ってあからさまに俺の名前利用してるよな?何故か看板に『英雄サトウカズマの所有地』とか書いてあるし、あれはポーションの材料を独占販売してるってだけの話だったよな?」
「あ、あれはえっと……あぁしておくと周辺貴族とか近隣の知能の高い魔物が寄ってこなくて……」
「鳥除けかよ!あと、お前が出処の意見書とか事業計画に、何故か俺の名前が連名になってるのはどういう事だ?」
「そ、それはその……意見がスムーズに通ると言いますか……対抗馬が怖気付くと言いますか……その、すみません……色々と利用させて頂きました……」
そんなだから俺はずっと警戒してんだよ。クレアは露骨にデレる感じだけど、レインは何処かで計算がありそうだもん。本気になって溺れたりしたら、後から何を要求されるか分かったもんじゃない。
「で、そうなると当然疑いたくもなるだろ?あの性悪魔女に手を借りて、また何か企んでいるんじゃないかってさ?」
「そ、そんな……ことは……」
「おっと、そこまでだよサトウカズマ。悪いが僕も乙女なんだ。彼女の気持ちを知っている以上、その物言いには異議を唱えさせて貰うよ」
俺の物言いに待ったをかけたのは、意外な事にエキドナだった。感情のないサイコパスだと思っていたが、意外にも乙女心は分かるらしい。そこまで言うなら聞かせてもらおう。確かコイツも嘘はつかない系の生き物だった筈だし。
「彼女の願いがサトウカズマの利用なら、こんな回りくどい方法は必要ない。王女様でも女神様でも、大切な相手に泣き付けば簡単に利用できるからね!」
「ぐっ!たしかにそれは言い返せない!」
「しかし、彼女の願いはそうではなかった。彼女は君と結ばれる事だけを望み。対価として自らの身分と財産さえ差し出すと言ったのさ。その意味するところが、分からないほど愚かでは無いだろう?」
「そ、それって……」
エキドナの告げた驚愕の真実に、俺はレインの顔を見る。その顔は気不味そうに目を伏せていて、どうやらそれが事実だと言うのが伝わってくる。あぁ、俺はなんて事をしてしまったのか、ここまで本気で俺を愛してくれたレインのことを、まさか地雷扱いしてしまうなんて……
「そうさ。彼女は野心家ではあったが、それ以上に君を求めていた。自らの全てを天秤にかけて、それでも君を選んだんだ。分かるだろうサトウカズマ?彼女のその真意が!」
あぁ、これで分からないほど俺は鈍感系じゃない。レインのその思いの真意は、彼女が俺を求めた理由は……
「そう、彼女が君を求めた理由………それは性欲に他ならない!!」
「「…………はっ?」」
いや、今の流れでそんな馬鹿なことある?!流石にそんな性欲強い事ある?!いや、でもコイツは嘘をつかない筈だし、その根拠くらいは聞いておくべきか……
「なにせ、彼女は君を思って毎晩1人で慰めているくらいだからね!しかも多い時には1日4回!サトウカズマの宿泊時には、洗濯に出したシャツをオカズに盛り上がって6回に至ることもある!生理中には浴室で励み、常日頃より日課を欠かさず……痛っ!ちょっ、枕で殴るのは辞めてくれ!僕は君のフォローをだね?!」
「黙りなさいこのバカ魔女!何もかもぶち壊しじゃ無いですか!ちょっとは人の心が分かるかもって思ってたのに!!この!このぉ!」
ぼふっ!ぼすっ!
結局こいつは何がしたかったのか、エキドナの謎フォローは空振りに終わり、レインの枕殴打は終わる気配がない。まぁ、レインが俺のことを好いていると確信が持てただけ良しとしよう。野心より俺のほうが大切だって言うなら、今後は警戒を緩めても良さそうだ。
「ぼ、僕は君の願望の為に最善手を尽くしたはずだろ?!あの時にムードとか気にせず抱かれていれば、今頃君は間違いなくサトウカズマのものだったよ?!」
「抱かれれば何でも良いわけじゃありません!幸福な時間を味わいたいと伝えたのに、あんなムードではそんなの無理じゃないですか!もっとムードとか作れなかったのですか!」
「大丈夫さ!サトウカズマに抱かれてしまえば、もうムードなんて気にする暇も無く絶頂の連続さ!脳内物質もドバドバ出て、凄い多幸感を感じること間違いなしで……痛い痛い!」
「幸せってそういう意味じゃ無いんですが?!」
ばすばすっ!
うん、でも続きは間違いなく今じゃないな。ノーパンにして舌で絶頂までさせたけども、この空気で抱くのは間違いなく違う。それこそマジで初体験を返せって事態になりかねないし、今日の所は退散しよう。
「よ、夜も遅いし程々にな?それとレイン、この埋め合わせは近いうちにするから、今日の所は失礼するよ。何ていうか……マジでごめん!」
「あっ、ちょっとカズマ様!これは本当に違うんです!と言うかこの流れで帰らないでください!せめてこの魔女を討伐してから帰ってください!!」
「君、本当に良い性格してるよね……いたっ!だから痛いってばぁ!」
後から使用人に聞いた話だが、レインの折檻は明け方まで続いていたらしい。そして翌日は不貞寝して、ほぼ1日部屋から出なかったそうだ。まぁ、流石にあんな恥をかかされたらそれも仕方ない。俺のフォローに関しては、また後日話をしようと思う。それに………
「あんなの知ったら、レインのことを真っ直ぐ見られねぇよ……」
俺もちょっと落ち着く時間が欲しい。もし今レインを差し出されたら、優しい初体験は出来そうに……
ポンッ
「お出掛けついでにつまみ食いだなんて、まだ余裕があるみたいですね?」
「え、エリス……いや、これにはとても深い理由が……」
「そうですか。それでは私の部屋で聞いてあげます。その飢えた所も満たしながら……ね?」
「………はい」
ごめん。やっぱり数日は無理そうだ。多分コレは搾り取られるパターンだから……
……………………
「はぁはぁ……カズマ様の舌……凄かっ……んんっ!」
ビクッ
その後、レインはカズマの舌の感触をオカズにし、多い時には8連戦するようになるのだが、それはまた別のお話である。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
タイトルに夜を付けるか悩みましたが、次で本気抱きするからまだ良いや!って事で、露骨にペロッてビクッてるけど日常回とします。
また不定期ではありますが、お暇な時にでもお付き合いください。