年始の特番が2月まで続く……ネタはあるけど纏まらない今日この頃です。カルテットはネタ要員が多いので……
そんなこんなで続編です。
またお暇な時にでもお付き合いください
正月特番なんてものは、正直暇潰し程度のくだらない番組だと思っていた。普通にゲームのほうが楽しかったし、この程度の馬鹿やって金が貰えるのかと馬鹿にしていた気さえする。その認識に関しては、今日改めたいと思った。
「おいふざけんな!障害物がガチ過ぎるだろ!平均台の下に熱湯とか舐めてんのか?!」
「熱い熱い!湯気が熱い!どうして結局罰ゲームみたいな企画なのよ!今年は平和に終われるんじゃなかったの?!」
片足をアクアと結ばれたまま、俺は頭の悪い障害物に挑まされていた。楽しい企画と紹介されているが、それは決して俺達にとってではない。視聴者が楽しむための企画であるが故、俺達には一切の容赦がない。
「おぉっと!ここで正面からクリームたっぷりのパイが?!」
「よっ!」
「ぶはっ?!」
べちょっ!
「あっ、ごめん……」
俺が外側に避けた事で、飛んできたパイが引っ張られたアクアの顔面を捉えた。二人三脚で障害物競争なんて無茶を振られては、こうなるのはもはや必然だ。いや、エリスだったら庇ったかも知れないが、少なくとも二人共無事は無理だと思う。
「……ねぇカズマさん。私が本当はカズマさんが大好きなの知ってる?」
「も、勿論さアクア。俺達は1番の相棒だもんな。今のも笑って許してくれるって分かっているよ」
「うふふ……そうよね。じゃあ、仲直りにハグしましょうか!!」
「お断りします!!」
ガシッ!
生クリームまみれのアクアの顔を掴み、俺は自分の身体を必死に守る。俺は常にクイズに参加することになるので、こんな所で汚れたくない。絵面的には美味しいだろうが、俺はそんなの求めてない。
「1.2.1.2………スバルさん。アクアさんとカズマさんって、結局仲が良いのか悪いのか分かりませんね?」
「1.2.1.2……仲は間違いなく良いんじゃないの?あいつら、掛け声も無しにトップ独走だぜ?俺とオットーだって遅くない筈だしな?」
「1.2.1.2……訓練された我々でも掛け声は必要だからな。ケーニッヒ中尉。もう少し歩幅を狭めてくれ。流石に体格差が厳しい」
「1.2.1.2……し、失礼しました!もう少し小股にします!」
後ろから追ってくる二組に関しては、まだまだ追いつかれそうにない。と言うかなぜ2組なのだろう?アインズ組は一体何処に……
「これから肩を抱くけど、決してやましい意味は無いからね?」
「わ、わかっております!これは競技に必要な処置であり、アインズ様の人間態に最も近いのが私ゆえのことですよね!」
まだスタートにいる!と言うか走り始めてさえもいないのか?!
「じゃあ……いくよ?」
「あっ……アインズ様ぁ……んっ」
ぎゅっ、びくん!
「へ、へんな声を出さないでくれ!身を寄せないと走れないだろ?!」
「か、肩とはいえアインズ様に抱かれているのです……しかもその身体は生身で……この身には子をなす器官も再現されていて……こんなの、意識しちゃうに決まってるじゃないですか……」
「ぼ、僕にはそんなつもりは……そりゃ、ナーベは凄く魅力的だけど……」
「アインズ様……」
えっ、何あれ新婚?なんで二人三脚でラブコメ始まってんの?アインズって元の性格は意外とピュアなの?
「おぉっと、ただでさえ最下位のアインズ様チーム!もはや勝負にさえなっていないですが大丈夫でしょうか?!私としては恋に落ちるついでに熱湯にも落ちて欲しいところです!」
「お前の個人的要望を垂れ流すな!と言うかスバル達に追いつかれる!アクア!後で埋め合わせは絶対にするから、取り敢えず今は走ってくれ!」
「言ったわね!約束だからね!」
ダッ
「くそっ!やっぱり速い!」
アクアを納得させてしまえば、俺達が追いつかれる事はない。掛け声無しで全力疾走まで出来る俺達にとって、この企画はまさにうってつけと言える。まぁ、今のところは……
「所でアクア。お前はクイズとか得意なのか?」
「えっ?それはカズマさんが何とかするじゃないの?」
「うん、何となくそう言うと思ってたんだけどな。お前は何で来たんだよ?」
「?」
この企画、先頭でゴールしても解答権が早く貰えるだけであり、クイズが解けなきゃこのリードになんの意味もないのだ。まさかそれにさえ気付いていないとは、なんでめぐみんを寄越さなかったのか……
「では、先着のカズマ様チームに第一問!お互いの好きな所を3つずつあげてください!!」
「「………はっ?」」
天使から告げられた問題は、もはやクイズとして良いのかも微妙なラインだった。そりゃテレビ的には楽しいだろうが、だからってこれはクイズと呼べるのだろうか……
「あっ、ちなみに例の魔道具で嘘はバレますので、ちゃんと本音でお願いしますね?」
「おぉい待て!それで3個って高難易度過ぎるだろ?!身体はパーツ分けして褒めても良いのか?!でないと3個も出ないんだが?!」
「ちょっと最低なんですけど?!私の褒める所が身体しか無いって言うの?!中身も可愛いって言いなさいよ!!」
これだけやらかす女神の中身が可愛いって、ちょっと冗談キツくないですか?まぁ、たまには本気で嫌気が差していると分かって貰うのも悪くないか、それで改善してくれれば儲けものだし……
「俺はアクアの性格も、凄く可愛いと思ってるぞ」(イケボ)
「何よその馬鹿にした言い方?!本当は思ってないでしょ?!それで魔法具を鳴らすつもりなんでしょ!!」
「おいおい。俺がそんな捻くれた奴に見えるのか?俺達はずっと一緒の相棒だろ?」
「見えるから言ってるんですけど?!」
だろうな。俺もそのつもりだし!
「お願いだからちゃんと褒めてよ!皆の前で面倒くさいとか可愛げが無いとか暴露されたら、神界で数百年はコスられるんだからね?!」
「へぇ、それは大変だなぁ………俺はアクアの性格も好きです」
「あぁ〜!あぁ〜!!それ絶対に鳴るやつじゃない!私の天界の立場がぁ〜!!」
………………あれ?鳴らない?!
「えっと……ひょっとして、カズマ様って本音ではアクア様の全部が大好きなんですか?」
「はっ?!いやいやそんな訳ねぇし!俺がこんな面倒くさいのが好きとかあり得な……」
チーン
くそっ!俺やっぱりこの魔道具嫌いだ!!
「あれあれあれぇ〜?カズマさんてば私のこと大好きなんじゃな〜い。良いのよカズマさん?私からの好感度は程々だけど、その気持ちは慈悲深く受け止め……」
チーン
「「………へっ?!」」
「あっ、これ女神でも反応するように調整してますから、アクア様の嘘もバレますよ?」
「なんでよー?!違うからねカズマさん!私は別にカズマさんが大好きって訳じゃなくて……」
チーン
「これもう大好きじゃないですか……」
「うぅ〜…こっち見ないで!お願いだから今はこっち見ないで!」
慌てて取り繕うアクアの言葉を、容赦なく遮るベルの音。アクアはその顔を真っ赤に染めていて、このままでは泣き出してしまいそうだ。本当ならそっとしておいてあげたいのだが、流石に二人三脚中ではそうもいかない。取り敢えず今は耐えろアクア。後で飲みに連れて行くから!
「カズマ様は、アクア様の顔と体と性格もお好きな特殊性癖だとわかりましたが、まだアクア様には御回答を貰っていません。では、アクア様もどうぞ!」
「えっ?!えっと……か、カズマさんはその……私の駄目なところも何だかんだフォローしてくれるし、愛し方は凄く優しくて、とっても上手で気持ちよくて……」
「おい馬鹿辞めろ!どうしてそこで身体のことなんだよ!まさかお前が俺の身体目当てなのか?!そんなビッチ女神だったのか?!」
「だ、だって……他の所もいっぱい好きだけど、あんな抱かれ方したら全部塗り潰されちゃうわよ…それに、嘘付いたらこの時間が続く訳でしょ?そんなの恥ずかし過ぎるもん……」
なんで間が悪いタイミングで可愛いくなんのコイツ?!人前でそんなエロ可愛いこと言われたら怒るに怒れねぇじゃんか!恥ずかしいけど怒れないじゃんか!
「ぺっ!はいはいオッケーで〜す。アクア様はカズマ様の聖剣とテクニックと甘やかしプレイが好きとの事でした!ペッ!カズマ様チームに5ポイント入りま〜す!ペッ!」
「私そこまで言ってないんですけど?!」
「と言うかお前も反応が露骨過ぎるだろ?!」
まぁ、気持ちは分からなくも無いし、なんなら助かった気もするんだが……
「と、ここで2組目のスバル様チームがゴール!取り敢えずスバル様からオットー様の好きな所をどうぞ!あっ、同性なので具合とか身体の相性とかでもいいですよ?そっちは需要ありますから!」
「俺にそんな趣味はねぇよ?!でも、オットーは行動力があって、思いやりもあって、ついでに頭も良い。これを嫌いになる理由はねぇよな?」
「そ、そこまで直球に言われると照れますね……」
スバルのイケメン過ぎる褒めちぎりに、オットーは少し赤くなっている。ここまで堂々と褒められては、流石に天使もイジったりは出来ないだろう。このクイズで火傷するとしたら、馬鹿な仲間か、このハーピィによる巻き込み事故しかありえない。流石はスバル。バラエティーのことを良く分かっている。
「では、逆にスバル様の好きな所を……」
「やはりそれは、勇気と行動力です!」
「おぉ!オットー様も言い切りまし……ん?」
…………んっ?
「あの……これも企画ですから、スバル様の好きな所を3つお願いしたいのですが……」
「そ、それじゃ度胸も追加で……」
「それは、ほぼ勇気と同じでは?」
「……ですよね」
オットーの気不味い顔を見る限り、多分これで打ち止めなのだろう。嘘がバレる状況において、誰かを具体的に褒めろと言うのは中々難しい。確信のない褒め言葉を言って、もし外したら相当恥ずかしい事になるからだ。
「あのさ……これは俺としても相当に辛いんですけど……」
「すみませんスバルさん!直ぐに思い付きますから!」
「だからそれが辛いんだって!トドメ刺しに来ないで!」
てっきりスバル達は王道ファンタジーをエンジョイしているものと思っていたが、人間関係は俺達と大差ないらしい。信頼や信用は魔法では手に入らないので、きっとあいつらも苦労しているんだろう。スバルは癖が強過ぎるし……
「頭脳明晰で…[チーン]…騎士道精神に溢れ…[チーン]……誠実で真面目な…[チーン]…」
「もう良いって!もう変なのでも良いから早く終わらせてくれ!そうやって気を使われる方が馬鹿にされる数倍辛いから!!」
「……幼女にモテます」
「いやだからってそれ?!」
子供に人気って言えば良かった気がするんだが、確かに幼女成分が気になるよな。俺達も通報しかけたし……
「えぇっと……放送事故になるので深くは触れないでおきますね?」
「その気遣い方も違うと思うんだけど?!」
まぁ、だからってベア子抱いてる姿にフォローも出来ないし、天使にしては英断じゃ無かろうか……
「では3組目、ターニャ様チームに参りましょう!先ずはターニャ様から!」
「ふっ、天使殿は随分と簡単な問題を出してくれる。ケーニッヒ中尉はうちのエースだ。飄々としながらも揺るがぬ精神、祖国への絶対的な忠誠、そして危険な作戦にも引かぬその度量。私の背中を預けるに値する相手だぞ?好感を持って然るべきだろう?」
「恐縮であります!」
流石はターニャ。日々の活躍を見て導き出した答えなら、いくら天使でもイジれない。これなら平和に終わるだろう。今回の相手はグランツさんじゃ………あれ?
「なぁ、これってあくまで好きなところを言うんだよな?ターニャは凄いやつだと思うんだけど、好きとはまた違うんじゃ……」
「………あっ」
何となく発した俺の言葉に、ターニャが目を丸くしている。ターニャほどに人が出来ていれば、優秀=好感になるだろうが、普通はそんなに割り切れるものじゃない。ケーニッヒさんがどんな性格かは分からないが、あの鬼教官を心から好きとか言える男が果たしているのか……
「ふっ……俺は隊長殿のお陰で戦場を生き残れているんですよ?隊長のその優秀さこそ、最も好感を持てる所で!!」
チーン
……やだ、なにこれ気不味い。上官の前でやらかしてる!
「無理をするなケーニッヒ中尉。私は畏怖の対象である自覚がある。それでもお前達が無事であるなら、それで別に構わな……」
チーン
なにこれ辛い!上官がやらかすとか身分的にも辛い!!
「そ、そりゃ本当は好かれたほうが良いが……」
「も、申し訳ございません……」
「い、いや……気にするな……人の心ばかりはどうしょうもないからな……」
ちょっぴり凹んだターニャを見て、ケーニッヒさんは何か考えている。恐らくは名誉挽回の方法とかだろうけど、この怖すぎる幼女に好感など持てるのだろうか?少なくとも、俺は無理だと確信がある。
「良いんだケーニッヒ中尉。私のやり方ではこうなることはわかっていた。だから、今回は素直に負けを認めて……」
「何を言いますか隊長殿!真面目な話で3つは難しいですが、個人的な理由なら隊長殿の素晴らしさを私は多く知っております!隊長殿の名誉のため、どうかその個人的な理由での回答を許可して頂けませんでしょうか?」
「ケーニッヒ……分かった。貴殿に任せよう。そんな必死な顔をされては、断るなど出来るはずもない」
「ありがとうございます!」
仕事上のターニャは恐ろしいようだが、オフの時には違う一面があるらしい。それは中々に気になる所だが、それをケーニッヒさんがどうやって知ったのか。と言うか、そこに好きになる要素があったのだろうか?
「先ず、隊長殿はとても献身的です!仕事では祖国に尽くしていますが、実は人にも尽くすタイプなのです!」
「それは意外ですね?損得で動く方だと思ってました」
「まぁあえて否定はしないが、私はお前に献身的に尽くした事など無かったと思うが……ってまさか?!」
「隊長殿は抱かれた後、「綺麗にしてやる」と言いつつその小さなお口で優しくアフターサービスまでしてくれるのです!これが献身的でなくて何だというのですか!!」
「やっぱりかケーニッヒ中尉!それはあくまで淫魔の見せた夢といったろ?!私は全く関係ないぞ!」
ケーニッヒさんに告げられたターニャの魅力は、まさかのサキュバスの夢の内容だった。そりゃ都合のよい夢なら好きになれるだろうが、それは本人への好感と言えるのだろうか?それが許されると言うのなら、アクアを好きにならない人間はほぼ居ない筈だ。
「あのケーニッヒ様?流石に夢に見た事を理由にされるのは違う気が……」
「確かに都合のよい夢ならば、それを誇る意味はありません。しかし!私は隊長殿の年齢は上げたものの、その性格には一切手を付けず、そのままの隊長を愛したのです!つまり、あれは実質リアル隊長殿なのです!」
「そっちの方が気不味いわ馬鹿者!と言うか、今こそ鳴れんのかこの魔道具は?!このままでは私がベッドでは尽くすタイプみたいではないか?!」
あっ、それを今言うと……
「……鳴りませんね?やはり尽くすタイプなので?」
「この身体で考えたこともないんだが?!」
普段真面目な日々を過ごしているだけに、こういう罠に弱いのがターニャだ。ここで下手な言うと墓穴を掘ると言うのに、今の発言は迂闊だ。嘘でなければ鳴らないのだから、考えたこともないなら鳴らないと思うぞ。
「甘えている顔はとても愛らしく、惚けた顔はまさに魔性!感じた顔を必死に隠す恥じらい方は、嫌いな男子など存在しません!まさに女の子としてなら百点満点!あの10年後の隊長殿と出会うためなら、俺はどんな危険な任務にも赴く覚悟です!」
「もう本当にやめろ!それと肩を抱く手に力を入れるな!お前は私をどうしたいんだ?!」
「もし許されるなら、10年後の隊長殿を俺が幸せにしたいと思っています!」
「んなっ?!」
突然のケーニッヒさんの告白を受け、ターニャの顔は耳まで真っ赤だ。これで得点にはなったのだろうが、流石に失うものが多過ぎた気がしないでもない。
「上官相手に禁断の恋……なかなか悪くないシチュエーションでした!ターニャ様チームにも5ポイントです!」
「やりましたよ隊長殿!隊長殿が如何に愛されているのか、俺がしっかり証明しました!!」
「そういう愛され方は望んでいないと言ったろ?!お前ら、本当に帰ったら覚えておけよ!!」
いやそれにしても照れてるターニャは可愛いな。これは皆が大好きになるのも仕方ない。なんていうと後が怖いから、俺はノーサンキューだけど……
「さて、この企画は不正解以外の脱落は設定されていないのですが、アインズ様はまだでしょうか?」
「熱湯に落ちても脱落させて貰えないって、それ完全に視聴者側の都合で作られた企画じゃん……そこまでさせて最後にこんな問題出すって、流石に性格悪過ぎるだろ……」
いくら神様が娯楽に餓えてるからって、やらされる方の身にもなってくれ。
「お、遅くなってすみません!アインズチームです!」
「おっと!遂に最後のチームがゴールです!さぁ、アインズ様はどんな恥を晒してくれるのでしょうか!」
「いや本当にそういう所な?!」
そんなだからハーピィにまで人気で負けるんだぞお前!
「好きな所を3つで良いなら、俺には簡単な問題だよ。ナーベラル・ガンマは俺のために一生懸命で、自分より俺を優先してくれる。それに、女の子としても凄く可愛い。俺には勿体無いくらいさ」
「そうですか〜、はい次メイド」
あいつ、遂に感情を捨てやがった……
「アインズ様は責任感の強いお人です。何があっても責任は自分が取るとはっきりと宣言してくださりました。私を抱く腕も力強く、お互いに初めてで最後まで出来たのも、全てアインズ様のお導きあってこそで……」
「待て待て待て!この言い方だと語弊がないか?!それではまるで……」
「まるで愛の営みでもしていたかのようね?ナーベラル・ガンマ」
あっ、凄いタイミングでアルベドさん来ちゃった。
「私がおでんの汁を洗い流している間に、貴女はアインズ様と気持ち良く汗をかいていたというのかしら?」
「はい。アインズ様のリードの元、気持ち良く汗をかいておりました」
「……偽らないのね?」
「偽る理由は無いかと存じます」
なにこれ凄い!なんの嘘もないのに何もかもが違う!これじゃ完全に修羅場じゃん!天使のやつがワクワクしてきてるじゃん!
「おい待て!語弊のあるまま話を進めるな!二人三脚で汗をかいただけだ!」
「二人三脚で?!それはもはや夫婦の営みではないの!私を差し置いてなんて大胆な真似を!」
「くっ!勘違いが加速している!」
二人三脚って便利な言葉だけど、使い方間違えるとこんな事になるんだな。いや、普通はならないと思うけどな?
「何度も立ち上がれたのはアインズ様の頑張りがあってこそです。私など教えられてばかりで……」
「しかも連戦したの?!一体何を教わったというの?!具体的には何を教わったの?!」
「こ、呼吸の合わせ方とかでしょうか?」
「そんなに深い所まで?!」
すれ違ったままヒート・アップしていく2人の会話は、多分俺達が止めても無駄だろう。取り敢えず天使なら無駄にタフだし、こいつの後ろなら喧嘩になっても……
[本日のプログラム。走って答えるラン&クイズ。愛情確認熱々二人羽織あ~ん。絆を試せ!二人三脚障害物走。2人で以心伝心ペアジェスチャークイズ。無茶振れ!初めてのお使い。突き落とせ熱湯!ローション闘技場!]
……………安全かなって思ってた訳ですが、ちょっとカンペを見てしまってメンタルがキツイです。すみません!芸能界を馬鹿にしてすみません!もう二度と簡単な仕事とか言いませんから、マジで誰か代わってください!
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
最近はリアルが忙しくて筆が余計に遅いです。居なくなるつもりは無いですけど、お待たせしちゃうかと思います。
また不定期更新ではありますが、お暇な時にでもお付き合いください。