※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

164 / 226
いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

カズマがどんどん手を広げていく状況に、そろそろエリスも危機感を覚えます。まぁ、だとしても関係が変わるとかじゃないのですが、取り敢えず一悶着起こすのがこのすばです。

と言うことで久々のエリス回。またお暇な時にでもお付き合いください。


このヤキモチ女神に危機感を

告解室。それは罪と悩みを打ち明ける場所。多くの場合はプリーストが、信仰深い者にはその主神が、その悩みと懺悔を受け止める慈愛に満ちた場所である。つまり早い話が、エリスへの直通回線であり……

 

「ですから、ここは決してプレイに使う場ではありませんからね?!」

 

「「そんな気は本当に無かったんです!!」」

 

そんな場所で不倫セックスなんてすれば、もはやNTRの生放送である。

 

……………………………

 

「全く……何処で何をしてるんですかお二人は……」

 

アーネスとロリーサに事後処理を受け、帰ろうとしたらエリスが居た。良く考えたらここは告解室。エリスには全部筒抜けなので、そりゃ待ち伏せるのも容易である。俺とシエロの身支度を待っていてくれたのは、エリスなりの優しさなのだろう。悪魔2人は抱く前だったのだが、流石にそこまでは譲ってくれないらしい。

 

「シエロさん、貴女は連日性欲に流された事を懺悔していたような気がしたのですが、あれはそういうプレイだったのですか?」

 

「違うんです!本当に違うんですエリス様!本当に心から後悔していました!プリーストとしてあるまじき事だと思ってます!ただその、カズマさんにエッチな意地悪をされると、何故か身体が逆らえなくて……」

 

しかし、今回のエリスの怒りの矛先は、どうやら俺よりシエロらしい。プリーストとしてエリスに純潔を捧げておきながら、女神の伴侶に手を出すなんて、あまり例を見ない背教っぷりだ。ちょっとシエロには申し訳ないが、今回は代わりに叱られてくれ。

 

「………らしいですよカズマさん?」

 

「いや違うんです。俺じゃないんです。元々俺の人形が勝手にやった事で……」

 

なんて油断していたらこれである。そりゃ沢山居るプリーストより、たった1人の伴侶が裏切るほうが問題なのは分かっている。しかし、今回あくまで主犯はシエロ、俺へのお叱りは少なめで……

 

「それに乗じて、カズマさんもしっかり楽しみましたよね?セクハラくらいなら良いかな〜って思ってましたよね?」

 

「…………すみません」

 

いや分かってたよ?告解室で考えた事はエリスにダダ漏れなんだから、そりゃこうなる事はわかってたさ。でも、俺だって健全な思春期男子。こんな美少女にエッチに迫られて、耐えられる保証は何処にもない。

 

「はぁ……2人でトラウマを乗り越えたのは、仲間としては嬉しく思います。しかし、それで直ぐに身体の関係になるのは、流石に節操が無さ過ぎです!」

 

「「……仰る通りです」」

 

そうですね。だからってセックスは駄目ですよね。それはその通りだと思います。

 

「ほ、本当にボクも後悔してて……カズマさんの事は好きですけど、やっぱりこんな関係は良くないって言うか……プロデューサーの信頼を裏切って性欲に流されたのは、やっぱり間違っちゃったかなって……」

 

「そ、そうだろ?!やっぱり俺の助言は正しかったろ?それをシエロが欲に流されたりするから……」

 

「あんなに疼かせるような愛撫をして、心の中では「どうだ?こうされると欲しくてたまらないだろ?」なんてゲスなことを考えていたカズマさんは責任逃れですか?」

 

「……………すみません」

 

ちょっと待て?告解室って何処までバレるんだ?!愛撫の内容まで分かるもんなのか?!いや、バレてるから分かるんだろうけども!まさか俺、エリスにNTRビデオレターを送り付けた感じか?!

 

「えっ、なんですかそれ?ボクそんな高度な事されてたんですか?!」

 

「えぇ、あれは行きずりの人妻でも、下手をすれば魔王の娘さえ勢いで抱けるテクニックなので、シエロさんが耐えるのは相当厳しいと思いますよ?」

 

「ボク本当に何されたんですか?!」

 

「い、淫魔の愛撫かな……」

 

くっ!これじゃ完璧に俺が悪人じゃんか!いや実際俺が悪いんだが、なんでエリスは愛撫で判定出来るんだ?!エッチだからか?

 

「さ、流石にそれはどうかと思いますが……でも今回はその……ボクが変な提案したのが原因ですし、カズマさんを責めたりしません。ただ、次は普通に愛してくださいね?ボクだって……やっぱり女の子ですから……」

 

「アクセルハーツの活動中は流石にまずいと思うが……なるべく善処します……」

 

でも今はデレないで欲しいな。可愛いけども、なんならもう1回いけちゃうけども。エリスの目が笑ってないんだ。

 

「はぁ……取り敢えず今はそれで良いですよ。カズマさんが殴られなくなったのは良い事ですし、シエロさんも後悔していると言うので、今回は特別に不問とします」

 

「ありがとうございますエリス様!カズマさんには今までの分、真面目に恩返しをしたいと思います!」

 

ぎゅっ

「お、おう……改めて手を握られるとちょっと照れるな……」

 

だから駄目だって!今は本当に辞めて!エリスのほっぺがプクッてしてるから!可愛いけど後で死ぬほど搾られちゃ………

 

「………い」

 

「「い?」」

 

「いやぁぁぁぁぁ!!!」

 

ズドォン!

「ごふぅ!!」

 

「カズマさん?!」

 

克服したと思っていたシエロの拳が、突如として俺の腹へと突き刺さる。その威力は以前より跳ね上がっていて、初対面の時の容赦の無さだ。まさか、シエロがムラムラして無きゃ触れ合えないとでも言うのだろうか……

 

「い、今何で殴ったんですか?!手段はどうあれ、二人は間違いなく触れ合ってましたよね?!」

 

「ご、ごめんなさいカズマさん!!でもその……カズマさんの体温で思い出しちゃって……」

 

「これ照れ隠しで出して良い威力じゃないですよ?!と言うかカズマさん生きてますか?!」

 

薄れていく意識の中、最後に見たのは焦っているエリスの姿だった。ただ少し不思議なことに、エリスの胸には何故か俺が居た気がした。取り敢えず返事はしよう。心配させたら悪いしな。

 

(生きてるよ)

 

「ちょっと!魂出てます!魂が出てますよカズマさん?!戻ってきてカズマさ〜〜ん!」

 

……………………………

 

「なんてことがあったんで、エリスが俺から離れません。仕方がないので、今回はエリスとクリスも同行させます」

 

「どんなことだそれは……いやまぁ、どうせ女絡みなんだろうが……」

 

「おいおいダクネス。随分と俺への信用がないじゃないか?そこは黙秘で!」

 

「もう答えだろそれは?!」

 

街で仕事をしているとしても、俺達の本職はあくまで冒険者。この国でも随一の戦力を持つパーティーとして、そして戦闘以外で稼げない連中への配慮として、いまでもクエストは受け続けている。そう、例えば………

 

「あ、安心してください!エリス様の事も私が守ります!このクレア、シンフォニア家の名にかけて貴女の盾になりましょう!」

 

「クレアさんは守られる側ですよ?私達が守るので、気にせず中央の馬車にいてください」

 

「いや無理です!貴女は国教の主神ですよ?!」

 

王族の護衛任務などあれば、戦力的にも俺たちが呼ばれたりする訳だ。既にどっちが護衛対象なのか分からなくなった気がするが、クエスト的には俺達が護衛である。

 

「ねぇ、どうして私が護衛な事には気遣いがないのかしら?私も女神なんですけど?なんならエリスより先輩のエリート女神なんですけど?」

 

「あ、アクア様はその……多くの修羅場をくぐってきた猛者ですし、私達が心配するような実力ではないかと……」

 

「そ、そう言うことなら仕方無いわね!魔王討伐も殆ど私のお膳立てだし?レインの安心して見てられるって気持ちは分からなくもないわ!」

 

本当はしぶとい姿を晒し過ぎて、「多分何やらせても死なない」って思われてるだけなのだが、本人が嬉しそうだから黙っておく事にする。俺もレインに「アクア様って実は不死属性なのですか?」なんて聞かれた時は、ちょっとそうかもって思ったし………

 

「あっ、勿論ウォルバク様の事も忘れてませんよ!特別報酬もありますので、また大物賞金首が出た際には……」

 

「えぇ、その時には手を貸してあげるから、安心して守られてなさい」

 

ウォルバクはウォルバクで、アクアとは別の特別扱いを受けている。どうせ乗り物酔いして終わりなんだろうけど、居てくれるだけで心強いのは分からなくもない。あとおっぱいが揺れるので馬車旅には最高である。

 

「女神と王女を乗せたキャラバン。そしてそれを守るのは国を守りし英雄……何も起こらない筈もなく!!」

 

「おいあるえ。新刊のネタがないからって余計なフラグ立てるな。って、なんだその量の原稿用紙は!」

 

「新刊の執筆チャンスだからね!」

 

「チャンスじゃねぇよ?!」

 

個人的にはエリスが居るのは嬉しいのだが、こいつらがこれだと不安のほうが多い。取り敢えずアレだ。テレポート使える組に逃げる準備だけさせておこう。そして、エリスが不満げな今は、警戒すべき事が他にもあるのだ。

 

………………………

 

「護衛任務とは言ったものの、カズマ様が居ると小旅行みたいですね。あら、なんですかクリスちゃん?私はこれをチェンジですか?」

 

本来なら、王族の護衛任務は仰々しくなるのがセオリーである。しかし、無駄に上げ続けた千里眼と敵感知にかかれば、数km先の敵でも対応可能。これなら気付いてからでも対応が間に合う為、馬車の中はピクニック感覚だ。ちなみに魔物の影が少ないのも、恐らくはエリスの影響だろう。

 

「任務中にカードゲームをする日が来るとは思わなかったが、挑まれた以上負けるつもりはないぞ。私は1枚チェンジだ」

 

「俺はノーチェンジで」

 

「私もノーチェンジで大丈夫です」

 

「……あれ?これクレアに勝ち目あります?」

 

王家の馬車に乗せられた俺とエリスは、完全にリビングで過ごすスタイルでカードゲームに興じていた。クリスも社会勉強を兼ねてレインのお膝で勉強中だが、そのせいでクレアだけ異様に幸運値が低い気がする。ちなみにアイリスはエリスの力が気になるとかで、参加しないで俺達を後ろから眺めている。

 

「ふっ、確かに幸運ではエリス様には勝てないでしょう。しかし!相手の目から勝負すべき所を見極めるのは騎士の領分!騎士として培ったその観察眼、とくとご覧に入れましょう!!」

 

……………

 

「ロイヤルストレートフラッシュです」

 

「ストレートフラッシュだな」

 

「あら、私もフォーカードです。流石クリスちゃんですね」

 

「………2ペア」

 

「だから言ったのに……」

 

ポーカーには勝負所を見極める力が必要不可欠である。と言うのは一般レベルの話であり、そもそもエリスは弱い手を引かない。しかし、エリスにとって俺達の勝利も幸運な事象に含まれる為、その効果はこちらにもくる。なので、エリスの全戦全勝って訳でもないのだが、当然クレアは全敗である。

 

「幸運の女神とは知っていましたが、まさかここまで幸運だとは……」

 

「自分ではよく分からないのですが、アイリスさんの期待を裏切らなかったようで何よりです。見せてくれと言われた所で、説明の難しい力ですしね」

 

分かりきっていたことではあるが、幸運の女神の名は伊達ではない。普通を知らないエリスにはなんてこと無く見えるのだろうが、アイリスには奇跡の連続に見えた事だろう。そして、真の幸運の持ち主とは、決してこれだけでは終わらない。

 

「不条理すぎるだろ?!ただの一度も勝てないどころか、カズマまでカードの交換もなしに強い手ばかりじゃないか!イカサマだ!お前のは流石にイカサマだろ?!」

 

「これがエリスの幸運なんだから仕方ないだろ。俺だって最初は信じられなかったしな」

 

胸ぐらを掴むクレアの目は、まるで詐欺にでもあったかのようだ。幸運の力は凄いのだが、やられた方からすれば詐欺同然である。俺もじゃんけんで惨敗したので、この反応にも納得だ。

 

「それとなクレア、今は喧嘩してる場合じゃないぞ。3キロ先に獣形のモンスターの群れが来てる。数は多分20くらいだ」

 

「ほぅ、このタイミングでそれは好都合。私の部隊で蹴散らしてくるから、次は別のゲームを用意しておけ!誰か私の馬をここへ!」

バタン!

 

好都合とか言っちゃう辺り、相当溜まっていたんだろう。普段なら俺が八つ当たりされたりする所なのだが、エリスが居るとそうはならない。まぁ、これくらいならまだ良いのだが、多分今日はこれだけでは終わらない。ここまで絶好調なエリスと居たら、間違いなくこれで終われない。

 

「クレアのお兄様への八つ当たり直前に魔物が来るなんて、こんな偶然がありますか?しかも、丁度狩り尽くせる数の……」

 

「そもそもここは魔物の群生地ですから、今の今まで遭遇しなかったのも奇跡ですよね」

 

「まぁ、そこまで含めての幸運だからな……」

 

エリスの持つ幸運とは、エリスの望む未来へと向かう力だ。今回のようにクレアが俺に危害を加えようとすれば、こうして外的要因でそれが阻害される。ここまで言えば良い能力に思うだろう。しかし、問題はこの力が結果論に基づく事にある。

 

「不味い!空からワイバーンの奇襲だ!単騎だけど、凄い勢いでこっちに向かってる!」

 

「わ、私が屋根で防壁を張ります!アイリス様!射程に入ったら……」

 

「私が聖剣の力で蹴散らします!お兄様とエリス様は衝撃に備えてください!クリスちゃんは子供用の保護シートから動いちゃ駄目ですよ!」

 

「あう!」

 

普段ならこれは危機的状況で、下手をすれば何名かの死人が出るであろう事態。しかし、狙ったかのように単体で現れたワイバーンに、相性の良い2人が乗り合わせているこの状況。断言しよう。今日この場には、死者どころか怪我人も出ないと……

 

「ぶ、ブレスが来ます!総員衝撃に備えて!」

ガタンッ!

 

「エリス危ない!」

 

「あっ……」

むにゅん

 

大型馬車相手に外れることが無いワイバーンのブレスが、何故か大きく脇道に逸れた。その爆風は馬車を大きく揺らし、エリスを庇おうとした俺の手を、何故かエリスの胸へと誘導した。そう、これぞ所謂ラッキースケベ。その代表的シチュエーションである。

 

「だ、駄目ですよカズマさん……今はその……状況が……」

 

「い、いやこれは不慮の事故であって、決してそんなつもりじゃ……(ドサッ)んっ?!」

ちゅっ

 

そして駄目押しのように落ちてくる荷物により、重ねられた俺達の唇。そこに俺達の意思は介入していないのだが、愛撫を始めたのは純然たる事実である。そう、結果論に基づくとはつまりこういう事なのだ。

 

「こ、困りますカズマさん……昨晩我慢したからって、こんな場所で求められては……」

 

「ち、違うんだって!そりゃエリスの事はいつだって欲しいけど、流石にこの状況は不味いだろ?!」

 

もはや誘ってるとしか思えないエリスのメス顔に、俺の理性はほぼ半壊していると言って良い。だが近くにはレインとアイリスが居て、なんなら危機的状況も脱しては居ない。そんな状況でいたしちゃうなんて、いくら何でも非常識が過ぎる。でも、やっぱり可愛いんだよなうちの嫁……はっ?!

 

「こ、後方にワイバーンの群れが来てる!このままじゃ、上空から一方的に蹂躙されるぞ!」

 

「ちっ!獣狩りの次はワイバーンか!馬車を進めろ!最後尾には紅魔族の連中が乗っている!迎撃しながら前進すれば、あの数だろうと凌げるはずだ!」

 

「私も最後尾に移動します!接近を許した個体は、私が全て切り払います!お兄様は、クリスちゃんとエリス様に付いていてください!」

 

「あ、アイリス様!私も行きます!」

 

なんか外が盛り上がってきたが、俺にはズボンが盛り上がってきている方が問題である。この状況で寝ちゃう娘も大物だが、この状況で大きくしちゃう息子も色んな意味で大物だと思う。まぁ、大きくしてるのは両親ですけど……

 

「こ、こんな状況でこんなにするなんて、カズマさんはやっぱり節操無しです……皆がピンチな状況なのに、恥ずかしくはないのですか?」

 

「す、すみません……俺もやれることをします……」

 

そんな誘うような目で言われても困るのだが、確かに何もしないのは不味い。たとえこの状況がエリスの力で起きていても、俺の心象がどう映るのかは、俺の行動次第で決まる。と言うことで、あいつらに指示は飛ばしておこう。

 

「アクア!急いで最後尾の馬車に移動しろ!うちの連中に支援魔法を重ねがけしたら、リフレクションで馬車を守れ!セレナとダクネスは別の馬車で先行だ!クレアを支援して、馬車の前の敵を払い除けろ!」

 

「任せて!」「任せておけ!」「任せてください!」

 

そして、悪いけど俺は何もしません。相手がワイバーンとかの大物だと、俺はあんまり役に立たないし。

 

「ふっ、やはり本質は英雄だな。こういう時、カズマは本当に頼りになる」

 

「えぇ、なんの根拠もないですが、何故か上手くいく気がしますね」

 

「当然です!お兄様は本物の英雄ですから、こんな時にこそ立ち上がるのです!さぁ、反撃開始ですよ!」

 

「「「「「「「おぉーー!!」」」」」」」

 

アイリスの可愛らしい激励を受け、多くの兵が奮い立つ。なんか、こんな時に余計な所が奮い立っていてごめん。俺まだお兄ちゃんだから、溢れる若さが色々とね?

 

「馬車を出します!御息女のベルトを確認して、お二人も何かに捕まってください!」

 

「あっ、私まだ座ってな……きゃっ!」

ガタン!

 

「危ない!『スティール』!へっ?!」

どさっ、ぬちゅ

 

クリスのベルトを確認することに夢中になっていたエリスは、急発進する馬車に姿勢を崩した。と言うお決まりの展開が発生した瞬間、エリスの幸運が発動する。

 

「あの、なんか下半身が心地よいのですが、これはひょっとして……」

 

「は、挿入っちゃい……ました……あっ!」

 

一体何がどうなったらこうなるのか?恐らく多くの青少年が疑問に思うであろうエロ漫画的展開だが、ここであえて説明をしよう。先ず、馬車の揺れで転倒していくエリス。それをスティールで助けたところ、「パンツ」からエリスを盗むと言うとんでも理論が成立しエリスが移動。そして、ノーパンエリスに反応した息子がチャックを跳ね除け、落ちてきたエリスと対面座位の完成である。なんて説明しても納得出来ないのは、きっと俺だけじゃないと思う。

 

「と、とりあえず今は抜かないと……って危ない!」

ガタン!

 

「はぁん!」

 

エリスの身体を退かそうとすると、何故か都合よく訪れる激しい揺れ。この狙いすましたかのようなタイミングも、きっとエリスの力なのだろう。定期的にくるリズミカルな揺れが、俺達のリズムに近いのもまたイヤらしい。

 

「ごめんエリス。いま離れると危ないから、このまま落ち着くまで我慢してくれ」

 

「そ、それは……でも……あっ……」

 

俺は左手で手すりを掴み、右手をエリスの腰に回した。硬めの杭で固定されたエリスの身体は、抱き寄せていれば落ちることはないだろう。ただ、この杭は柔らかくなることもあるので、あくまで一時凌ぎの対応である。

 

「エリス様!カズマ様!すみませんが速度を上げます!」

 

「ま、まさかワイバーンが追い付いて?!」

 

「いえ!自分ちょっと催してきまして!」

 

「ここでそんな個人的理由かよ?!止まれないからそれしかないのは分かるけどさ!くっ!」

 

「んっ……んんっ……」ビクッ

 

激しさを増していく馬車の揺れに、締まりを増していくエリスの膣内。そんな快楽に晒され続け、徐々に迫り上がる射精感。御者のおっちゃんも後ろを見れる状況じゃないし、俺たちの結合部はエリスのスカートに隠れている。これだけお膳立てされてしまっては、もはや耐える意味などない。

 

「ごめんエリス……俺、もう……」

 

「わ、私も限界で……あっ……んんっ!」

びゅくっ、どくん……

 

そのあまりに背徳的な快楽に飲まれ、俺はエリスの中へ欲望を吐き出した。繰り返される脈動は長くて深く、まるで魂まで吸われそうな射精感だ。しかし、だからってこれで終わりではない。これがエリスの望んだ状況なら、きっとこれだけでは終われない。

 

「いっぱい……注がれちゃいました……カズマさんは、本当に節操なしで困ります……でも、私はそれでも受け入れますからね……」

 

「み、耳元でそんな事言われたら……あっ……また……」

 

完全に火が着いたエリスの囁きに、俺は萎えるタイミングを見失ってしまう。馬車の揺れは相変わらず俺に休む暇を与えてはくれず、火の着いたエリスはより一層の締め付けと吸い付きで俺を搾ろうとする。こんなにも扇情的で背徳的状況で迫られては、健全な男子に我慢など出来る筈がない。

 

「出して良いですよカズマさん……私の信者を寝取っちゃう悪い精子は、全部ここで出し切ってください。馬車の心地良い揺れの中で、空っぽになるまで注いでください……」

 

「そ、それはマジで枯れそうなんだけど……あっ!」

 

「んっ……また出ちゃいましたね……ほら、もっともっと出してください……カズマさんを一番気持ち良く出来るのは、私だって思い出して……んっ……あっ!」

 

途切れない快楽と背徳感に晒され続け、徐々に擦り減っていく俺の理性。既に何度目かも解らぬ絶頂を繰り返し、もはや余韻さえ途切れないままに次の射精を迎えている。こんな快楽を味わってしまったら、常人なら廃人になってもおかしくは無い。だが、エリスの真の目的とは、この後の展開だったりする。

 

「こ、これ以上は流石に……」

 

「はい。十分に反省したみたいなので、次で最後にしてあげます。だから……」

ガラッ

 

エリスが窓を開いた事で、目の前に広がったのは過酷な戦場。多くの魔導士が杖を取り、ワイバーンの火球が飛び交う熾烈な争い。そんな光景を目の前にして、エリスは耳元で囁いた。

 

「こんな時に硬くしてエッチしちゃうなんて、カズマさんってば本当に最低でエッチな人ですね……」

 

「そ、それを今言われたら……んんっ!」

ドクンッ!

 

脳が痺れるような快楽を受け、俺は残った全てをエリスに吐き出した。告げられた事実と圧倒的背徳感により、俺の理性は完全に崩壊して、まるで壊れた蛇口のように精を注ぎ続けている。まさかこんな落とし方をするなんて、いくらなんでもハイレベルが過ぎるだろう。というかこれ、疲労感が半端じゃないな。

 

「あら、疲れて寝ちゃったんですね……大丈夫ですよ。後始末はしてあげますから……」

 

……………………………

 

「あっ、やっと起きました?気絶するまでしちゃうなんて、カズマさんは本当に手に負えない変態さんですね?」

 

「……なんか、色々すみませんでした」

 

さっきまであんな背徳プレイをしていても、目が覚めたらエリスはこの調子である。本当に信じられないのだが、マジで普段通りに戻るのだ。何かしらの違いがあるとしたら、肌がツヤツヤなくらいである。

 

「それで、結局戦闘はどうなったんだ?」

 

「安心してください。死者どころか怪我人も居ませんよ。目的地にも無事ついたので、馬車で気絶してたカズマさんを私に任せて、皆さんは宿へ向かいました」

 

「ですよね〜」

 

やはり今回の一件は、エリスの力で起きたのだろう。死傷者の居ないワイバーン討伐と、同時展開された浮気旦那への背徳的プレイ。恐らくメインは背徳プレイで、ワイバーンはただのシチュエーション作りだ。戦闘中に背徳感を煽るため、俺の活躍出来ない相手を呼び込むとは、どんなチートだこの女神様。

 

「それでその……事故とは言え背徳的なプレイをしちゃった訳ですよね?」

 

「事故って、後半ノリノリだったような気が……」

 

「訳ですよね?」

 

「はいそうですね」

 

分かりました。反論の余地はないんですね。

 

「ですからその……私とも背徳的なエッチは出来た訳じゃないですか……だから、もうそんな理由で他の娘とするのは……」

 

「エリス……」

 

エリスはハーレムを認めてはいるが、とは言え1番の座は頑なに譲らない。俺好みの料理を覚えてみたり、エッチなテクニックを学んでみたりと、俺のことには一切手を抜かない。その結果も伴っていて最高の嫁なのだが、別に身体とか料理スキルで選んでいる訳ではなく、この直向きで一途な性格に俺は強く惹かれている。

 

「不安にさせてごめんな?今回シエロと関係を持ったのは、本当に場の空気に流されただけなんだ。だから、無理して背徳プレイなんてしなくて良いんだぞ。俺は、エリスとイチャラブするのが一番好きだからな」

 

「カズマさん……」

 

ハーレム野郎が何を言うんだと思うだろうが、この気持ちに嘘はない。ハーレム生活で貞操感は緩めになっているが、それでもエリスが1番なのは揺らがない。だから、エリスが無理をするのは望んでいなくて……

 

「では、先週告解室でアーネスさんとロリーサさんを抱いたのは何だったのでしょう?」

 

「へっ?」

 

「この背徳感が堪らないと、狭い密室で2人同時に相手をしたのは、一体どこのどなたでしたか?」

 

「あっ、その……それは……」

 

いやおかしい。あれはアクシズ教会の告解室であって、伝わるとしてもアクアのはずじゃ………

 

「信仰心で繋がるのが告解室なので、どこの教会なのかはあまり関係ないんです。それでカズマさん、背徳プレイがなんですって?」

 

「すみません。背徳プレイに興奮してすみません……」

 

なにそれズルい!そんなの先に教えといてくれよ!それが解ってたらあんなプレイしなかったのに!

 

「ではカズマさん……背徳プレイで勃たなくなるまで、イチャラブエッチで上書きしましょうね?」

 

「あっ、ちょっとエリスさんそれは不味いって!それマジで数日間勃たなくなる奴で……あ〜〜!!」

 

その後、何故か知的で優しいカズマさんが話題となるが、1週間で元に戻った。その理由を知るものは、家族以外には誰も……竿姉妹を除いて誰もいない。

 




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

ちょっと個人的に忙しかったので、更新止まっててすみません。単発ネタばかり溜まって1話分のネタにならず、そろそろショートストーリーの詰め合わせでもやろうかなと思ってます。

今後も不定期ではありますが、またお暇な時にでもお付き合いください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。