※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

年末年始のテレビをあまり見なくなりましたが、私は昔やってた年末のサバイバル番組とか大好きでした。と言うことで、年末年始も思い付きで走ります。

またお暇な時にでもお付き合いください。


この年の終わりに伝説を

年末特番。それはテレビに出る多くの人の憧れであり、トップスターへの登竜門である。と言っても、芸能人でもない俺には関係のない話であり、巻き込まれるのは勘弁願いたい。そんな話を昨年もしたので、今年は大丈夫だと思っていたのだが……

 

「年末特番!アクセルハーツのゴールデンレジェンズ〜!!」

 

「いやそれ黄金○説じゃねぇか!!」

 

この世界の神々にそんな聞き分けなど有るはずも無く、今年はまさかの無人島である。と言っても今回はこっちに原因がある為、あまり強く文句は言えない。

 

…………………数日前………………

 

「カズマ、今年のカウントダウンライブはやはり中止なのか?このままだと、年末年始が暇になってしまうんだが……」

 

年越しに備えて蕎麦を打つ俺の元へ、リアはこんな事を言いながら乗り込んできた。年末カウントダウンライブは俺としてもやりたかったのだが、今年の年越しは大寒波と冬将軍が襲来するそうだ。と言うことで、年末年始はのんびり家で過ごす事にした訳なのだが、リアは納得出来ないらしい。

 

「折角日本からご両親も遊びに来るんだし、家族団欒すればいいだろ?」

 

「その計らいには感謝しているが、正月に暇な私を見る度に「あっ、やっぱり特番やパーティには呼ばれない程度なんだな……」って空気に襲われてしまって……」

 

このリアの生々しい反応からして、多分過去に色々とあったのだろう。アイドルが正月に暇していたら、確かに売れてない感じはする。まぁ、この世界にはテレビが無いので、そもそも正月特番で忙しいなんてあり得ないのだが……

 

「なら元日の昼から正月ライブするか?エリスのミサがあるから、俺は子連れでの参加になるが……」

 

「エリス様とのブッキングは辞めてくれ!会場がガラガラになるのが目に浮かぶ!」

 

「あっ、そこは勝ちに行くんじゃないんだな……」

 

とは言え年末年始は祭り事が目白押し。あらゆるイベントで会場が埋まり、空いてるのはエリスとブッキングする時間くらいだ。大晦日が大寒波になると分かった時には、もう既にそんな感じだった。

 

「他に頼れるパイプがあれば良いんだが、俺の人脈もこっちには強くないからな。もしリアが仕事を取ってきてくれたら、俺も全力で手を貸すんだが……」

 

「わかった!家族に売れてないって思われない為に、大きな仕事を貰ってきてやる!」

 

会場があればライブも出来るし、なんならディナーショーでも良い。一流アイドルの持つ人脈なら、それなりの年末年始が過ごせるだろう。俺が暇だと天界に色々やられそうだし、今年はリアに期待しようと思う。

 

………………………

 

「とまぁ熱心な相談がありましたので、天界の放送局も全力で協力する事になりました。映像は後日共有しますので、皆様よろしくお願いします」

 

「「「お願いしま〜す!」」」

 

なんて期待した俺が馬鹿だったのか、それとも神々が上手だったのか……リアの持ってきた仕事の内容は、まさかの無人島サバイバルである。確かに子供の時には大好きだった記憶はあるが、アイドルのやる仕事じゃないと思う。

 

「企画の中身は実に簡単です。皆様には、この無人島で3日間生き延びて頂きます。食料や水も現地調達。雨風を凌ぐ拠点も自らの手で作る……まさに文明を1から始める大冒険って訳ですね!」

 

「おい待て。一応バラエティの企画なんだし、最低限の支援は有るんだよな?この世界で、しかも真冬の無人島で何の準備もないサバイバルとか、もはや死にに行くようなもんだぞ」

 

企画会議に出ていない為、俺にはこの企画がどれだけヤバいか解らない。テレビで見ていた例の企画では、確か最低限の水や調味料は用意されていた筈だ。それさえもないまま素人を送り出すなんて、いくら神々でもやる筈が……

 

「安心してください。調理は見せ場の1つですから、調味料はちゃんとあります。塩は岩塩とヒマラヤピンクソルトも揃え、砂糖は黒糖とザラメもご用意があり、ほり○しとマキシ○ムもご用意してあります!」

 

「いやそのラインナップを充実させなくて良いから!まず真水!一番大切な飲水は用意して有るんだよな?!」

 

「………真水を作るのも見せ場なので」

 

えっ、何こいつマジで馬鹿なの?真水の在り処を探す前に、乾きで死ぬ可能性とかあるだろ?!

 

「だ、大丈夫です!神々の全面協力を得ているので、どんな死に方しても完全蘇生でノーカンです!と言うことで、3日後にお迎えにあがりますので〜!!」

バサッ

 

「おい待て!それなんのフォローにもならねぇから!と言うか死んだら放送事故だろ!」

 

「天界的にはセーフですので〜!」

 

焦って飛び立つ天使の反応は、まさに企画が穴だらけであることの証明だ。年末にこんなハズレくじを引くなんて、正直言えば直ぐに帰りたいところだが………

 

「ヤラセなしの完全ノーカットサバイバル!これが私達の伝説か!」

 

「リアちゃんがこの調子だから、帰るのはちょっと難しいかな……」

 

「リアはやる気満々だし、レンジャーの私が抜けちゃったら、サバイバルの成功率は下がっちゃうよね?」

 

このプロ集団の仕事意識は、そう簡単には揺るがない。となれば、支えるのがプロデューサーの仕事である。

 

「しょうがねぇなぁ!ここまで来て逃げるのも癪だし、最後まできっちり付き合ってやるよ!」

 

「流石はカズマだ!頼りにしてるぞ!」

 

と言うことで、年末はアクセルハーツと共に無人島で過ごす事になったわけだ。

 

………………

 

「ねぇ、朝から結構歩いてるけど、水場はまだないのかな……」

 

決意も新たに探索を始めるが、そう都合良くいかないのがサバイバル。何をするにも水は必要だが、近場に水場は見当たらなかった。となれば先ずは移動して、水を探すのがセオリーである。

 

「普段はギルドのマップもあって、必要に応じて水場に行くだろ?情報なしのサバイバルってのは、予想以上に過酷なんだよ」

 

「くっ……私の考えが浅はかだったか……」

 

さっきまで特番と言う言葉にノリノリだったリアも、水のない状況には表情が曇る。これに懲りたら天使を当てにするのは辞めてくれ。テレビ感覚で色々やるが、あいつらには計画性がない。

 

「テレビ的にはNGかも知れないが、俺のクリエイトウォーターで喉を潤すか?それなら間違いなく真水だし、衛生的な問題もないぞ?」

 

「くっ、確かに背に腹は変えられないし、シエロが体調を崩すほうが問題だ。頼むカズマ、シエロに水を飲ませてくれ……」

 

やたらと撮れ高は気にするのだが、それでも仲間最優先なのは揺るがない。こう言う所を分かっているから、2人もリアに着いてくるのだろう。本当、実に出来たリーダーだ。俺もプロデューサーとして、少しはリアを見習わないとな。

 

「じゃあシエロ。口を大きく開けて上を見てくれ。クリエイトウォーターを流し込むから……」

 

「は、はい……お願いします……あ〜」

 

えっ、何これメッチャエロい。両手を口元に添えてのあ〜んとか、別のもの飲ませてのポーズじゃないの?いや本人に自覚は無いんだろうけど、流石にこれは有料オプション映像では?

 

「『クリエイト・ウォーター』」

ちょろろろ……

 

「んっ……ごくっ……こくんっ……」

 

放物線を描く透明な液体を、無垢な美少女の口へと注ぐ。触れられないので仕方ないのだが、この絵図はもはや特殊プレイでしかない。もし映像で俺が見切れていたりしたら、間違いなくセナさんのお世話になってしまう。ついでに、

 

「んっ……ご馳走様です。ありがとうございます。カズマさん」

 

いえ、こちらこそご馳走様です。なんか、ありがとうございます。

 

「おいカズマ。状況的に仕方ないとは思うが、その飲み方はどうにかならないのか?」

 

「……この飲み方に何か問題が?」

 

「いやその間は解ってる間だったろ?!」

 

顔を真っ赤にしたリアの抗議は、多分そのプレイを知るからこそ。水音を聞いて赤くなっていったので、きっとそういうのがあるのは知っているのだろう。流石にここでは聞けないので、今度2人の時に聞こう。ちなみにシエロは真っ赤になって俯いているので、今ので勘付いたのだと思う。

 

「何言ってるのカズマ!私もそのやり方はおかしいと思うよ!」

 

「ほら見ろ!エーリカもやっぱりおかしいと思ってるじゃないか!」

 

リアだけなら何となく押し切れそうな気がしたが、エーリカの反対を受けるとちょっとやり辛い。このふざけた企画に僅かな楽しみを見付けたつもりだったのだが、次からはもっとやり方を考えなきゃ駄目らしい。

 

「指先からも魔法は出せるんだから、指先を直接口に入れれば良いんだよ!水が身体にかかる心配もないし、何より水が無駄にならないでしょ!」

 

「あっ、エーリカの着眼点そこなんだ……」

 

そりゃ確かに水は貴重な訳だし、シエロの服は飛沫で少し濡れている。以上の反省を踏まえるのなら、口の中に直接入れる方法こそ確実だ。確かにそれに異論はないが、むしろそっちの方が色々とヤバい。

 

「と言う訳だから、私はカズマの指から直接貰うね?あんまりいっぱい出しちゃ駄目だよ……ちゅぷっ」

 

「で、出来るだけ善処させて頂きます……」

 

肌寒く冷えた俺の指先を、エーリカの柔らかな唇が包み込む。エーリカの中はじんわりと温かく、時折触れる舌先の滑りが、これが体内なのだと教えてくれる。どうしようこれメッチャエロい。水の量はセーブ出来るが、別の何かをたっぷり注ぎたくなってしまう。

 

「んっ……ねぇ、カズマこれだけ?私もっと飲みたいんだけど、もっといっぱい出せないの?」

 

「全く、エーリカは欲しがりだな?もっと出してやるから、ちゃんと残さず飲み干すんだぞ?」

 

「うん……んっ……出てきたぁ…」

 

どうしようこれ最高かも知れん。何も知らない無垢なエーリカに指○ェラさせるとか、背徳感も相まって興奮がエグい。決してそんな気は無いのだが、下手するとアクセルハーツのフルコンプリートなんて事も考えてしまう。いや、流石にそれは飛躍し過ぎだ。俺はあくまでプロデューサー。担当アイドルに手を出すなんて最低である。

 

「待て待て待て!それはもっと不味いだろ!深夜番組の匂わせ演出みたいなものじゃないか?!」

 

「み、水を飲ませてるだけの筈なのに……なんかドキドキしちゃいます……」

 

「二人共、言い掛かりは辞めてくれ。俺はこのサバイバルを生き残る為に、エーリカの選んだ最善手を実行しているだけだぞ。2人もサバイバルの危険さは理解してるだろ?」(イケボ)

 

「そ、それについてはわかっているが……」

 

こんな面倒な企画に付き合わされている以上、やはりモチベーションを上げるご褒美は欲しい。もしそれが理に適ってWin-Winなご褒美だと言うのなら、もはや反対する理由は何処にも無い。

 

「ぷはぁ!リアちゃんも飲ませて貰ったら?喉が潤えば探察も出来るし、水が見付かればカズマに頼る必要もないよね?」

 

「そ、それは確かにその通りだが……」

 

煮え切らないリアの視線の先は、明らかに俺の指を見ている。指しゃぶりがエッチ過ぎると思っているのかも知れないが、それはリアがエッチなおしゃぶりを経験した故だろう。それならそれで仕方ない。そんな物欲しそうに見られてしまったら、期待に応えてあげるしかない。

 

「ほら、我慢しないで口を開けろよ。リアの喉が潰れるなんて、プロデューサーとして見逃せないぞ?」(イケボ)

 

「そ、その気遣いは有り難いんだが……だからってそれは……んっ?!」

じゅぷっ

 

「『クリエイト……ウォーター』」(イケボ)

 

「んんっ?!」

 

言う事が聞けない悪い子は、口を塞ぐのが一番速い。なんてイケメンならキスをするのだろうが、俺は左手の親指でリアの口を塞ぐ。そのまま掌でリアの右頬を撫でれば、あっと言う間に口内責めの完成だ。安心して欲しい。ちゃんと手には浄化魔法をかけてある。

 

「少しずつ出すからゆっくり飲み干すんだぞ。いくらでも欲しいだけ注いでやるから……」(イケボ)

 

「んっ……んくっ…んんっ……」

 

粘膜とは本来性感帯であり、それは口の中だって例外ではない。絡め合う様に親指で舌をなぞり、射出した水で口内の隅々まで刺激してやれば、それは相応の快楽になる。してる時はキス魔になっちゃうリアにとって、こんなの気持ち良くないはずが無い。

 

「どうだリア?こうやって飲まされるの、案外悪くないもんだろ?」

 

「こ、このやり方は……ズルい…」

 

まだちょっぴり反抗的な目をしているが、こうなってしまえば可愛いもの。リアは強引な責め方に弱いので、これで当分は従順になる。まぁ、多分後で殴られるだろうけど、プラマイで言えば+なので良し!

 

「はっ?!今なんか水音が聞こえた気がする!私から見てリアの居る方!ぴちゃって言うか、ぬちゃって言うか!」

 

「そ、それは多分違うと思うから!必死に水を探さないでくれ!」

 

おやおや?これは楽しいサバイバルになりそうだぞ!

 

……………………………

 

「確かに食料は必要だが、だからってこれは……」

 

リアが手に持って悩んでいるのは、イメージカラーで作られたビキニ。真水は全く用意しない癖に、水着とモリを用意する辺り、天界は本当にエンターテイメント優先である。ちなみに真水は湧き水があったが、靴下ろ過器を提案した所、使用済みしか無いとの理由で3人に却下されてしまった。それはそれでファンに高く売れそうだが、それを言う度胸は俺にはない。

 

「一応全身用ウェットスーツもあるんだが、こっちにはなんの加護もないらしい。でも、そっちのビキニには耐寒の加護と水呼吸の加護、ついでに乳首隠しの加護もあるってから、間違いなくそっちが正解だと思うぞ?」

 

「いや最後の加護は何なんだ?!」

 

それについては俺も疑問だが、これもあの神々のやることだ。3人の水着をみたいが為に、こうして選択余地のない選択を迫っているのだろう。この薄っぺらいウェットスーツなんて、手を当てると肌色が透けて見え、むしろこっちの方がエロいくらいだ。

 

「エーリカちゃんはもう着替えたけど、これ普通の服より暖かいよ!水も温水みたいに感じるし!」

 

「流石は神様のアイテムだよね。サイズも狙ったみたいにピッタリだもん」

 

見ている方は罰ゲームにしか感じないが、エーリカとシエロはお気に召したらしい。極寒の海ではしゃぐ2人はあまりにシュールだが、その加護の効果は間違いようだ。アレがもし普通の水着だったなら、2人は頭がイカれている事になる。

 

「くっ!2人が着たなら仕方ない!サバイバルに水着のカットはなんか違う気がするが、これをこなしてこそのアイドルだもんな!」

 

リアの描くアイドル像に疑問はあるが、やはり仕事への熱意は揺るがない。別に仕事を分担しても良いだろうし、なんなら釣竿もあるのだが、本人がやる気なので黙っておこう。

 

…………………………

 

「よし、取り敢えず拠点に雨風を凌げるログハウスを作ったから、後の問題は食材だな……」

 

俺は元からクラフトスキルや料理スキルを取得していて、貧乏冒険者の頃に野営にも慣れている。3人のようにフィジカルで活躍は出来なくとも、こういう仕事はお手の物だ。

 

「だが、それにしたって帰りが遅いな。昼飯抜きは覚悟してたが、このままじゃ夕飯まで抜きになるぞ……」

 

いくら運動神経の良い3人でも、自然相手では簡単にはいかない。というのがエンタメだと思うのだが、一応様子を見に行こう。企画書には警戒心の薄い魚ばかり居る海域と書いてあるが、あいつらも素潜り漁に手慣れている訳じゃない。ついでにプロデューサーとして、あいつらの水着姿もチェックしておこうと思う。そう、下心とかじゃなく!

 

「おーい!そろそろ魚は捕れたか〜?こっちは拠点が良い感じに……はっ?!」

 

「か、カズマ良い所に!このクラーケンを何とかしてくれ!」

 

警戒心の薄い魚ばかりと書いてあったが、まさかクラーケンが居るとは予想していなかった。そりゃ実質海の支配者なのだし、警戒する相手なんて居ないだろう。でも、そんなのが居る場所をキャンプ地に選ぶって、天界の奴らはやっぱり馬鹿なんだろうか……

 

「すみません!沖合に姿が見えまして、大物の方が画になるって聞いて、ちょっと欲を出しました!」

 

「シエロからケンカ売ったのかよ?!それ完全に自業自得だろ!」

 

「た、助けてカズマ!こいつ、執拗に私達の水着を脱がせにくるの!今は昆布で隠れてるけど、このままじゃ裸に剥かれちゃう!」

 

「何それどういうこと?なんでクラーケンまで特番仕様なの?!」

 

本来なら餌になっててもおかしくないが、多分これも何かしらの仕込みなのだろう。クラーケンが3人を海面から出すなんて配慮をする筈も無ければ、あの意味不明な加護が役に立つはずも無い。水着を脱がせるのは如何かと思うが、これも特番ならよくある事だ。

 

「でも、せめて倒す方法は用意しとけよ!フォローするこっちが大変だろうが!」

 

「おい!いくら何でも真っ向勝負は無理だ!カズマのステータスでクラーケンは!」

 

クラーケンに向かって走り出す俺に、リアが咄嗟に静止をかける。そりゃ普通に戦えば、俺はクラーケンになんて勝てない。だが、この状況でこの武器があれば、例えクラーケンでも負ける気がしない!

 

「全員舌を噛むなよ!『菊花』『切掛け』!」

スパァン!

 

「なっ?!」「へっ?!」「うそ?!」

 

俺はクラーケンの脚をまとめて切断し、拘束されていた3人を助け出す。普段ならこんなカッコいいこと出来ないが、今ならそれを可能に出来る。

 

「きゅ〜……」

 

「いや鳴き声可愛いな!クラーケンそんな声なの?!」

 

触手が2本になったクラーケンは、急いで俺達の側を離れていく。もし天界の仕込みだったら申し訳ないので、流石に命は奪わないでおこう。と言っても、次会ったら負けるのはこっちだと思うけど……

 

「す、凄い…戦闘スキルは取らないカズマが、まさかクラーケンを瞬殺なんて……」

 

「ボクの目にも追えませんでした……あの一瞬で何度斬りつけたのか……」

 

「まぁ、戦闘スキルは使ってないんだけどな……」

 

最近料理スキルをカンストしたので、食材相手なら遅れは取らない。この天界支給のオリハルコン製の刺身包丁があれば、クラーケンだってデカいイカだ。と言うか、こんなの最早チート武器だと思う。ちなみにさっきの技名は、お刺身の切り方だったりする。

 

「取り敢えず、2人に目立った傷はないみたいだな?」

 

「あぁ、カズマのお陰で助かったよ」

 

「本当に危ないところでした……」

 

俺の元へ駆け寄るリアとシエロは、見たところ目立った傷はない。番組でアイドルの肌に傷をつけるなんて、最悪の事故は免れたようだ。ちなみにエーリカはと言うと……

 

「ねぇカズマ?何故かエーリカちゃんの身体にお刺身盛られてるんだけど?特に胸に重点的に……」

 

「水着が取られたから仕方無いだろ?それに、貴重な食料を無駄には出来ないからな……」

 

エーリカはトップスの水着を取られた為、救出と同時に胸を隠した。料理として女体盛りが認められたのは意外だったが、この世界のスキルなので気にしてはいけない。そして、こうなったらもうやる事は一つだ。

 

「ねぇ、なんでお皿とお箸だしてるの?まさかこのまま食べる気?!エーリカちゃんをお皿にして食べる気?!」

 

エーリカは言葉で抗議するものの、決して身体をよじるなどしない。元孤児のエーリカにとって、食べ物を粗末にするなんてあり得ないのだ。と言うことで、取り敢えず腹ごしらえを始めよう。サバイバルで最も大切なのは、常に体調を万全にする事である。

 

「安心しろエーリカ。料理スキルを使っているから、多少温くなっても刺身は美味しいぞ。お前にも俺が食べさせてやるからな?」

 

「いや違うよ?!私もお腹減ったけど、私が気にしてるのはそっちじゃなくて!」

 

「安心しろエーリカ。これは一昔前の年末特番あるあるだ。志村大先輩もやっていた」

 

「誰なの志村大先輩?!というか企画内容でもないから!これ私の方が間違ってるの?!」

 

俺とリアの反応を見て、徐々にエーリカが自分を疑い始めている。普通に考えたら変態プレイの最たるところだが、ツッコミ不在だとそれさえ分からないようだ。本当に純粋で可愛いエーリカだが、流石にそれはおかしいと思え。

 

「ね、ねぇシエロ!シエロはこれ変だと思うよね?私は当たり前の事をいってるよね?!」

 

「お皿のエーリカちゃんも可愛いよ。だから、いただきます……」

 

「ちょっとシエロまで?!可愛いのは嬉しいけど、何で真っ先にお皿とお箸持って……あっ!そこお刺身じゃなくてエーリカちゃんの先っちょだからぁ!」

 

こうして俺達はちょっぴり刺激的な夕食を摂り、それなりに快適なログハウスで1日目を終えた。苦労も多いサバイバルだが、生きていくってのはそういう事で……

 

「すみません、カズマ様……流石に内容がアレでBAN食らったので、この企画は御蔵入りって事で……」

 

あっ、やっぱり天界でも今の時代だと駄目なんだあれ!

 




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

年末企画を年始に出すとか、まさに思い付きで書いてるのがバレてしまう失態です。お付き合いいただいている皆様は知っていると思いますが、私は今年もこんな感じです。

と言うことで、引き続き不定期ではございますが、皆様今年もお願いします。今年の抱負はアイリス攻略と、アクセルハーツ以外のファンタスティック組の加入です。
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