※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

エロい体とビジュアルにより、意外と人気のクレアさん。私の作品ではくっころツンデレ枠ですが、女騎士って辱めてなんぼな部分があると思います。と言うことでまた辱めクレア回です。

またお暇な時にでもお付き合いください。


このお転婆な騎士に良縁を

俺にとってお見合いとは、いつも厄介事だった。アルダープの問題が解決してからも、ダクネスを娶るまでダスティネス卿に何度もお見合いを持って来られたものである。そして、今は英雄として新たな妻をと権力者達が群がってくる訳だが……

 

「佐藤家の和真と申します」

 

「シンフォニア家のクレアと申します」

 

まさかクレアと見合いをさせられるなんて、流石に俺も予想していなかった。そして、勿論これも厄介事である。

 

………………特に読む必要はない人物紹介……………

 

サトウカズマ

みんな大好き?主人公。以前はクレアとレインが苦手だったが、抱いたら可愛かったので今は好き。さくらんぼのヘタでロープマジック出来る舌使いを持ち、キスもオーラルセッ◯スも凄い。サキュバス店の女性客リピート率第1位。並の人間が抱かれると廃人になる恐れがあるので、2カズ(カズマの本気の2%程度の快楽)とか呼ばれるココ◯チの辛さみたいな制度で調整を行う必要がある。15カズ以降は誓約書を書かされる。

 

クレア

ダスティネスと双璧を成すシンフォニア家の令嬢にして、王女であるアイリスの側近。スタイル抜群で美脚、しかも中々に強いと言うベタなタイプの女騎士。アイリスに生涯仕える為、アイリスの嫁入り先であるカズマのものになった。とか言いつつ定期的に抱いて貰えないと構ってオーラを出す可愛い奴。カズマとの関係は秘密だが、アレの声がデカ過ぎて結構な人数にバレている。両手で恋人繋ぎをしたままの正常位と、そのまま中出しされるのが好き。衛兵隊の6割はクレアで抜いた事がある。

 

アイリス

ベルゼルグの王女様。勇者の血統なのでとても強い。そしてクレアがハマるのも仕方ない程に可愛い。まだカズマの毒牙には掛かっていないが、そろそろ時間の問題。キスしながらの対面座位で、カズマに似た男の子を孕む予定でいる。アイリスで抜いた衛兵はクレアに処刑されるので、縮こまって誰も抜けない。

 

レイン

辺境のコールスロー家の令嬢。貴族の割には貧乏なので庶民的。そして、弱い立場で社交界を生き残る為のしたたかさも併せ持っている。優良物件狙いでカズマを狙ってみたのだが、思ったより大切にされて心を奪われ、ついでに身体も開発されて心身共に完全に堕ちた。趣味はクレアを弄ること。舌技でトロトロになるまで逝かされるのが好き。衛兵隊の8割はレインで抜いたことがある。

 

ダクネス

王の懐刀とされるダスティネス家の令嬢でエリスの親友。本名はララティーナ。可愛いよララティーナ。グラマラスで美人なのに、ドMがエグくて筋肉カッチカチのプラマイしたらマイナス寄りな女騎士。本編からずっとカズマが好きで、エリスがハーレムを許可した為に嫁入りする。胸を乱暴に揉まれながらの後背位中出しと、苦しい程のイマラチオから顔射されるのが好き。衛兵隊どころか冒険者の皆さんにもララティーナで抜かなかった者は居ないとされるドスケベ猛者。

 

エリス

皆さんご存知メインヒロイン。女神なのに庶民的と言われるが、そもそも女神達の賃金が安く、カズマに娶られてからの方が良い生活をしている。清貧の精神で過度な贅沢はせず、料理の上のパセリも残さず食べる偉い子。カズマの出した苦いのも残さず頂くエロい娘でもある。清らかさと尊さが勝るため、エリスで抜ける国民は確認されていない。

 

……………以下本編……………

 

「クレアが……クレアがお嫁に行ってしまいます!!」

 

静かな日曜の朝に響く、焦りを含んだアイリスの声。これと言って予定が無い時に限って、しかも断れない相手が厄介事を持ってくるとは、運命はどこまでも俺をサボらせてくれないらしい。

 

「成程。つまり、俺達に最高の余興を頼みたいと……」

 

「任せて!会場を大いに盛り上げてみせるわ!」

 

「違います!望まぬ結婚を止めて欲しいのです!」

 

アイリスが嘘を付くとも思えないが、クレアが無理矢理結婚させられるなんて事があるのだろうか?容赦無く婿を殴りそうだし、家の権力だって相当なもの。アイツを好きに出来る花婿なんて、この国に居るとも思えないが……

 

「クレアがそんなもんに応じるか?花婿殴って帰ってきそうだが……」

 

「そ、それは確かにその通りなのですが、お見合いの度に暴力を繰り返したので、シンフォニア家の当主が遂に強硬手段に出まして……それと例の婚活イベントを出禁になったのも良くなかったかと………」

 

「逮捕されてご家族が身元引受けに来たのが、恐らく決定打になったのだと思います。これ以上待つのは無駄と思ったのか、隣国の有力貴族にまで見合いの話が出ているとか……」

 

そういや婚活は親の命令とか言ってたな。跡取りの欲しい名門にとっちゃ、今のクレアは放っておけないと言うわけだ。とは言えそれで強制結婚とは、流石に俺も同情する。まぁ、一番同情するのは今まで殴られてきた見合い相手だが……

 

「と言うことですので、カズマ様にはクレアの婿候補としてお見合いを申し込んで欲しいのです。国の英雄に囲われてしまえば、厳格なご両親とて諦める他ないかと……」

 

「すまんレイン。俺は今、一撃熊の手を食べる為に煮込んでは毛を抜き、煮込んでは灰汁を抜きを繰り返しているんだ。本当に残念だが、手が離せないので他を当たって貰えると……」

 

「それこの上なく暇な人のやることですよね?!今回ばかりは本気なんです!イジって遊んでたら期日直前になっちゃったんです!猶予がないのでさっさと手を貸してください!」

 

「それはレインのやらかしじゃねぇか!貴族の結婚に関わるのは面倒だから嫌なんだよ!もう家なんて捨てて勝手にすりゃ良いじゃんか!」

 

………………………………………………

 

「そんな事は言いつつ来てくれたのか……やはり、お前を選んで正解だったな……」

 

「お、おう……それを真っ直ぐに言われると、やっぱ照れるな……」

 

レインに泣き落とされて来てみれば、ドレスを着せられて大人しくするクレアが居た。てっきり見合いをぶち壊すべく暴れていると思っていたので、このリアクションはマジで想定外である。

 

「でも、クレアが大人しくするなんて珍しいな?てっきり見合いを蹴ると思ってたんだが……」

 

「普段ならばそうしていたさ。しかし、シンフォニアの領地は国防の要だ。その国境の向こうから見合いの申し出が来てしまっては、無下にする事は出来ないからな」

 

王様の胸ぐら掴む馬鹿の癖に、そういう政治的な話には気を遣うのかよ。もっと気を遣う相手いるだろ?お前が仕える国のトップとかさ……

 

「魔王の脅威がなくなったからこそ、人は人に向かって武力を行使できます。ベルゼルグの繁栄を良く思わない国も在りますから、たしかに無視は出来ませんね……」

 

「おい待て?それじゃ俺が来ても駄目なんじゃないか?隣国がちょっかいかけてくるって言うなら、それを何とかしなきゃ意味ないんじゃ……」

 

「いえ、カズマ様と敵対するよりは隣国と全面戦争する方がマシなので、カズマ様との天秤になれば、クレアの確保は容易かと思います!」

 

「えっ、俺は何だと思われてんの?!」

 

「国家の最終兵器だな……」

 

それは俺の周りの方々の評価じゃない?少なくとも俺は弱い訳だし……

 

「どうやらシンフォニア卿はお留守のようですし、あとはクレアのお母様を説得するだけですね。よろしくお願いします、カズマ様」

 

「しょうがねぇな。乗りかかった船だし、付き合ってやるよ」

 

「そ、そうしてくれると助かる。私は母が苦手だからな……」

 

……………………………

 

「それで、お二人の関係はどのようなもので?」

 

形式上の挨拶を済ませた俺達2人は、そのままクレアのお袋さんへと向き直った。いくら俺達の関係が良好であろうとも、親への挨拶を欠かしてはならない。相手が俺を良く知らないからこそ、対話で信用を勝ち得る必要がある訳だ。

 

「か、カズマ様が大義を成したとき、なな何度か私を側に置いてくださりました!戦場で背中を任せられる程度には、信頼を得ていると自負しています!!」

 

いや落ち着けよ。どんだけ母親苦手なんだよコイツ。

 

「お嬢様にはお世話になってます。お恥ずかしい話ですが、俺はいつも助けられてばかりで……」

 

「そうですか……ただのお転婆娘だと思っていましたが、騎士の責務は果たしていたようね?」

 

「は、はいぃ!」

 

鋭い眼光のお袋さんは、俺達の事を交互に見ている。何処か気品のある優雅な立ち振舞は、残念ながらクレアにはない。そういう所を指導され続けた結果、苦手意識が芽生えたのだろう。割と話は分かる人だし、少なくともクレアより常識人だ。

 

「とは言えこれは婚姻の話。戦いにおける相性が良くとも、添い遂げるとなれば話は別です。あくまで生活の相性こそが……」

 

「だ、大丈夫ですお母様!私達は身体の相性も良くt……むぐぅ?!」

 

「すみません!ちょっと2人にしてください!!」

 

「えっ、えぇ…」

 

………………………

 

「いや馬鹿なの?!お前何を言おうとしてんの?!」

 

俺はクレアを別室に連れていき、さっきの発言を問い詰めた。貴族令嬢の婚前交渉なんて、下手すりゃ俺が処刑される。関係をアピールしたかったのは理解するが、即未亡人になるつもりか?!

 

「し、仕方ないだろ!私とカズマの相性の良い所なんて、それくらいしか浮かばなかったんだ……」

 

「だとしても見合いで言うことじゃないだろ?!」

 

そりゃ元々性格は合わなかったし、もっと言えば険悪な関係だった。だが、ここで語るべきは身体の事じゃない。俺達がどうして結ばれるに至ったか、その馴れ初めの方が重要なのだ。

 

「俺達のこれからを見定めようって言うんだろ?なら、俺の何処が好きだとか、こんなところに惹かれただとか、そういう所を答えろよ」

 

「そ、そうだな……好きになったから捧げた訳だし……」

 

と言いつつ視線を逸らすクレアの姿は、まるで生娘のように初々しい。日頃から信頼は向けられても、異性としての好意を向けることは殆どないので、恐らく恋バナが恥ずかしいのだろう。それならそれで別に良い。初々しく恋をしている娘を見れば、きっとお袋さんも納得する。

 

「じゃあ、あくまで恋バナをベースでな?」

 

「あぁ、もうすっかり落ち着いたからな。2度と同じミスはしないぞ!」

 

うん、それもうフラグにしか思えないけど、見合いで外からの援護は望めない。後はクレアのボロが出ないように、それとなくフォローするしかないか……

 

ガチャ、ガンッ!

「はぅ!」

 

「「へっ?」」

 

役に立ちそうにない作戦会議を終えて戻ろうとしたら、ドアに何かがぶつかった。不用意にドアを開けたとか、不幸な偶然とかではない。わずか数センチ開けてぶつかると言うのは、聞き耳を立てていた奴が居たと言うことだ。

 

「な、何者だ?!くっ、逃げ足の速い奴だ。どうせゴシップ好きの使用人だろうが、見付けたら再教育が必要だな」

 

「お、おぉ……見付けたらそうしてくれ……」

 

ただ千里眼持ちの俺には、犯人はもう分かってるんだが……

 

……………………

 

「さて、2人の話は終わったようなので、そろそろ続きを話してもらえるかしら?」

 

「は、はい!お母様!」

 

部屋に戻ったクレアの表情は、さっきと同じでガチガチである。そりゃ母娘の関係が直ぐに変わるはずがないので、緊張しないなんて無理だろう。だが、それより俺が気になるのは……

 

「すみません奥様。おでこが少し赤いようですが?」

 

「こ、これは日頃の鍛錬によるものです!気に留める必要ありません!」

 

「はぁ、左様で……」

 

この人が聞き耳の犯人と言うことである。そのおでこもさっきぶつけたようにしか見えないが、本人がそう言うなら仕方ない。向こうの思惑が解らない以上、下手な追及はやぶ蛇だ。こっちがクレアを貰う側である以上、機嫌を損ねるのはよろしくない。

 

「それで、二人の関係は良好との事ですが、もう手は繋いだのかしら?」

 

「………えっと……えっ?」

 

真面目に身構えていた俺達に向かって、問い掛けられたのはまさかの手繋ぎ。きっとお袋さん的には恋愛の初期段階の話がしたかったのだろう。俺達にとっての特別な意味など、お袋さんは知る由もない。

 

「て、手を繋いだことは……まだ5回くらいでしょうか……」

 

「仲良くしていると言ってた割には、案外進展がないようね?というか、クレアも随分とピュアなのかしら?」

 

「そうですね……そういう事にしておいてください……」

 

奥様は軽く考えてるようだが、俺達の手繋ぎは中出し前のルーティーンである。クレアが愛されてる事を実感する為、中出し直前に手を握りたがるのだ。普通に抱き着けば良いと思う方も多いだろうが、昂ったクレアは加減が出来ないので、俺の背骨の為に手繋ぎにした。つまり……

 

「ちなみに、どのような時に手を繋ぐのかしら?」

 

「そ、それはその……気持ちが1つになった時でしょうか……」

 

あれは実母にセックスの仕方を聞かれている事になるのだが、可愛いからもう少し見ていよう。

 

…………………

 

「成程。二人のことは何となく分かりました」

 

「ご理解ありがとうございます……」

 

1時間の羞恥プレイを終え、クレアが母親に解放された。その目は完全に涙目になっており、相当精神をすり減らしたのだろう。実母にアレのことを聞かれるなんて、ちょっとプレイが上級者過ぎる。

 

「ちなみに、俺達の関係を認めて頂けるかは……」

 

「それについては、もう1名とのお見合いが済んでからです。

そろそろ約束の時間なのですが……」

 

バタン!

「クレア様!このネトラー、貴女をお迎えに参りましたよ!!」

 

まるで狙いすましたかのようなタイミングで、屋敷のドアが勢い良く開かれた。言われてみれば俺は飛び入りで、本来の見合い相手は別に居た訳だ。つまりアイツが隣国の貴族。その恵まれた身体からして、恐らくは騎士の家系なのだろう。

 

「こ、これはこれはネトラー殿。本日はあくまで見合いの予定ですので、流石に迎えに来られるのは違うかと……」

 

「シンフォニア卿より競争相手は居ないと聞いておりますよ?それなら、新生活は早い方がよろしいのでは?」

 

「くっ!まさかここまで話が進んでいるとは……」

 

期限だ何だと騒いでいたが、どうやらクレアの親父さんは本気らしい。断れない相手に話を進めておくなんて、いくら何でもやり口がエグい。と言うかネトラーって名前は悪意あるだろ。俺からしたら寝取りだぞこれ。

 

「ネトラー家はその名の通り、政略結婚で成り上がった特殊な家系です。今回もクレアを娶ることで、ベルゼルグ進出の足掛かりにするつもりかと……」

 

「マジかよ……と言うか、レインはどこにいたんだ?」

 

「陰からクレアの奮闘を眺めてましたよ?」

 

「この状況で?!」

 

しかし、この状況でレインが居てくれると有り難い。政治的に断れない相手に暴力なんて出来ないので、レインの交渉術が頼りになる。

 

「申し訳ございませんネトラー様。こちらの都合に巻き込んでしまって恐縮なのですが、クレアとの婚姻はまだ候補の段階でして……」

 

「おやお母様?まさか俺に恥をかかせるつもりで?クレア様を歓迎する為に、パレード用に軍を引き連れて来たのですが?」

 

「ま、まさかそこまで周到な準備を?!」

 

「それはもう、こんな美人な奥さん貰ったとなれば、それはもう国中に自慢したくなると言うもの。既に等身大パネルもご用意があります!!」

 

権力が駄目なら武力で落とす。まさに貴族のやりそうな事だが、実際に目の当たりにするとかなりの恐怖だ。千里眼で見る限り数百人、それもかなりの手練れが領地に来ている。この武力が領民に向けられる危険があるのだから、クレアは下手に動けない訳だ。

 

「さぁクレア様!私と一緒に来てください。大丈夫です。私は見た目と違って女性に優しいタイプなんで、ちゃんと大切にしてあげます。えぇ、初体験は優しいキスから、たっぷりと時間をかけて差し上げます!」

 

「くっ、なんて下衆な……」

 

そりゃクレアから見れば下衆な貴族だ。裏で結婚を決めようなんて、不誠実だし下衆とも言えるだろう。だが、何故か愛し方だけ悪役っぽくない!!口説き方はアレだけど、愛し方が割とピュアだぞコイツ!だとしても渡さないけども!クレアはもう俺のものだから!

 

「すまないなネトラー。クレアは俺が貰っていく予定なんだ。悪いが別の嫁を探してくれ」

 

「貴方も婿候補の一人ですか。ですが、貴方のような軟弱な身体で女性を満足させられますか?」

 

いや、やっぱり悪人だわコイツ。そんな煽り文使う奴なんて、脳破壊NTR本でしか見たことねぇよ。だが、それならそれで対策はあるけどな。

 

「おいレイン。1人で楽しむ用に撮影してた映像あるよな?クレアの映ってる奴で良いから、それをアイツに見せてやれ」

 

「そ、そんなのいつの間に撮ってたんだ?!」

 

「かしこまりました」

 

「いや畏まるな!離せカズマ!」

 

俺は暴れ出すクレアを羽交い締めにして、レインの対応を見守った。この手は最後の手段なのだが、こういう輩には一番効く筈だ。

 

「おっと、まさか同類でしたか!ですが、それならそれで楽しみです!貴方のダガーじゃ満足出来ないように、私のロングソードで調教した映像を……へっ?」

 

レインの見せている映像には、俺とクレアの情事が収められている。こう言うのは寝取った側のヤることなのだろうが、実際には取る取られるは関係ない。どちらがベッドで上かを理解させるには、この方法が手っ取り早いと言うだけである。

 

「貴方のそれがロングソードですか?では、カズマ様のはクレイモアかバスターソードって事に……」

 

「う、煩いですよ!!確かにサイズでは敗北しましたが、夜の生活には技術こそ大切です!」

 

言わなきゃ負けてるなんてバレないのだが、こういうタイプは根が正直だ。こういう時にレインが居ると、話術が達者なので有り難い。

 

『そ、そんなに身体を撫で回されたら……んんっ!』

 

「おい待て!どこまで私の痴態を晒す気だ?!」

 

「これも隣国との関係悪化を防ぐ為だから!」

 

まぁ、俺は少しだけ楽しんでますけどね!

 

「い、一体何なんですかこのテクニックは?!強張った身体を撫でる繊細な指使い。漏れる息遣いや嬌声に合わせた変則的なテンポに、慣れも飽きも許さない絶妙過ぎる力加減!これはもはや愛撫なんて生易しいものではない!女体を奏でるマエストロだ!!」

 

「変な表現を使うな!!と言うか、一体どこまで見せるつもりだ?!」

 

「そりゃ相手の心を折るのが目的だし、アイツが折れるまでじゃないか?」

 

「うぅ……本当に後で覚えてろよぉ……」

 

そりゃクレアの不満はその通りだろうが、これほど平和的な解決はない。何せ暴行は加えていないし、クレアの身体も汚されて居ないのだ。ちょっと羞恥プレイ的な部分はあるが、あれに嫁入りするより全然マシだろう。

 

…………30分後…………

 

『カズマ……もう…抱いて……』

 

「あ、甘イキを繰り返しての懇願なんて……なんて研ぎ澄まされた愛撫を……」

 

「いや本当に凄いですよね……」

 

「あのお転婆娘がこんなに愛らしく……」

 

「もう……もう殺して……」

 

精神を圧し折るつもりで始めたビデオ上映だったが、気が付けばただの鑑賞会になっていた。だが、確実に精神にダメージはあるので、止める訳にもいかない。まぁ、1番ダメージを受けてるのはクレアなのだが、今回ばかりは国の為に耐えていただこう。

 

「前戯は敗北は認めるしかありませんが、やっぱり性活は本番有りき……あんな巨剣を振り回すなんて、扱いきれる筈が……なっ?!」

 

「こ、これは!先ほどの大剣がシミターの様な曲剣に?!」

 

「あぁ、遂にお母様まで前のめりに……」

 

遂に映像は本番直前となり、注目は俺の息子へと集まっている。最初はアクアに鼻で笑われた息子が、魔王を倒した時には畏怖の対象となり、そして今では羨望の対象となっている。何故だろう。俺より息子の方が出世している気がする。

 

『さて、もう覚悟は出来てるよな?』

 

『はぁはぁ……早く……来て……』

ギュッ

 

「なんて可愛いおねだり……こんなの……もう心まで寝取られているじゃないですか?!」

 

「いや別にクレアは貴方のモノではありませんから、寝取られたと感じるのは勘違いですよ?」

 

「「ごふぅ!」」

 

「何故カズマ様までダメージを?!」

 

いや、だって俺の引きこもり理由もそれですし!

 

「はっ?!クレアが手繋ぎの話に赤くなると思っていましたが、まさかこの時に手を繋ぐから?!」

 

「ごふぅ!」

 

「あぁ!遂にクレアまで限界に!!どなたか!どなたかお医者様は居りませんか?!」

 

いや探さないで!これ見せられた医者も困るから!

 

………………………………

 

「あ、あぁ……これが……これが盗られる側の感覚か……」

 

「ね、ネトラー様が廃人に……」

 

「まさか抱く事さえ無く寝取り負けるなんて……」

 

廃人と化した主人を前に、家臣達はどうして良いか分からず混乱している。そりゃ見合いを終えて廃人になるなんて、恐らくは前代未聞だろう。しかも国を超えての遠征なのだから、何の成果もなく帰るとは言い難いだろうし……

 

「こ、これは一体なんの騒ぎだ!どうして隣国の使者が寝込んでいる?!」

 

「お、お父様?!」

 

その静寂を破ったのは、遅れて来たクレアの父親だった。家督は基本的に男が継ぐ国なので、言われてみれば居ない方が不自然である。

 

「シンフォニア卿。これは御息女をかけた戦いの結果です。大変言い難いのですが、使者殿はカズマ様の前に敗北しました」

 

「な、なんて勝手な事を!!既に婚姻の件は話が付いていたのに、これは国際問題になるぞ!」

 

「そんな!それではクレアの意志はどうなるのですか?!」

 

「アイリス様の国を支える為なら、クレアだって文句は言わん!」

 

「そ、そんな……」

 

何となく嫌な予感はしていたが、やっぱり裏からの手回しがあったか……アイリスの嫁入りでもそうだったが、この国の貴族は娘の意思など気にもしない。そういう所はマジで好きになれないな。

 

「そもそも国の英雄が何だと言うのだ!一声で軍を動かせる人間に、元冒険者が太刀打ち出来るのか?!既に我が国は他国の標的、少しでも外敵を減らしておかねば、国防なんてままならんのだ!」

 

「成程。つまり、この軍隊をどうにか出来れば、俺の価値の証明になる訳だ……」

 

だが、今にも泣きそうなクレアを見せられて、何もしないのは薄情過ぎる!

 

「それはそれは……カズマ様が軍隊を動かせるとでも?それにはどれくらいの時間が……」

 

「見てるんだろ天使?お前の力で伝えてくれ。……を条件に、ちょっと全力で助けに来てくれってな!」

 

「この期に及んで神頼み?そんな奇跡が通じる筈が……」

 

「いいや、カズマは奇跡にすがる男ではない!」

 

「「「「「ひぃ!」」」」」

 

シンフォニア卿の言葉を遮る、身の丈2メートルはある白骨の男。その姿は神々とは逆の存在で、どちらかと言えば地獄の遣いだ。まぁ、俺からすればただの友人でしかない。御大層な国を抱えていようとも、俺にはただのゲーム仲間だ。

 

「わ、我々の軍をアンデッドが囲んでいます!!その数は数万!まさに桁違いの数です!」

 

「まるで国家の戦力ではないか?!そんな国、我々知らないぞ!」

 

「であれば、私共が教えて差し上げましょう。アインズ様の魔導国。その素晴らしき歴史について!!」

 

いや、でも流石にこれは多過ぎる。しかも数秒で駆け付けているし、ちょっと餌が良過ぎただろうか……

 

「し、シンフォニア卿!!上からも……上からも何かの軍隊が来ています!あ、あれは神話に出てくる天使と神の軍勢です!世界が滅ぶ時に現れると言われる軍勢です!」

 

「いやそっちは頼んでねぇんだよ!流石にこれは供給が過剰だろう?!」

 

あっ、あの餌は神様にも有効なんだ!

 

「て、撤退だ!!こんな力を持つ英雄なんて、相手にしたら国が消えるぞ!」

 

「写真でしっかり記録しろ!ベルゼルグ王国には、サトウカズマには手を出すなと!」

 

「後でお詫びの品を持ってくるんで!僕たちは敵対する気とかないんで!!」

 

もはや交渉なんてする余地も無く、ネトラーの軍隊は撤退を始めた。となれば話は簡単である。競争相手が居ないのであれば、後ははっきり宣言をすれば良い。

 

「さてシンフォニア卿。申し訳ございませんが、御息女を貰い受けても構わないでしょうか?」

 

「は、はい……今までの非礼も……深く謝罪させて頂きます……」

 

ちょっと過剰な演出だったが、取り敢えずこれでクレアは自由だ。俺は行動を縛る気はないし、変わらずアイリスの元に居られる。つまりこれこそハッピーエンド。誰もが幸せになる選択だった。

 

「カズマ……」

 

「あぁ、カズマだ」

 

見て欲しいこのクレアの真っ赤な顔!セックスの時以外デレなかったクレアが、もはや完璧にメス堕ちの顔である。そりゃ今だけは甘えたいのも無理はない。俺はこの胸を貸してヤるつもりで………

 

「こんな方法が使えるんだったら、私の映像は何だったんだ?!」

 

「あっ、まさかのそっち?!」

 

言われてみれば、隣国からの国防が断れない理由だったので、この武力があれば話は終わった。寝取られないように考えた策だったが、前提が覆れば必要ないのだ。どうしよう。マジでそこには気が回らなかった。 

 

「国王さえ殴る娘を欲しがるなんて、物好きと言うのは居るんだな……」

 

「ネトラー家が相手なら、クレアの武力で占領出来ると思って賛成したけど、好きな人がいるなら強制は不要だったわね……」

 

「そんな理由で嫁に出そうとしてたのかよ?!俺も武力系の嫁は勘弁してほしいんですが?!クーリングオフしたいんですが?!」

 

「「嫌です」」

 

「両親揃って強か過ぎません?!」

 

いやそりゃ後悔は無いんですけど!でもこの流れは納得いかねぇよ!!

 

「それで、結局皆様が集まったのは何でなのですが?これだけの人を動かすだなんて、余程のことが無きゃ不可能な気がするのですが……」

 

「あぁ、そりゃ確かに不思議だよな。でも信頼と友情、そして………」

 

……………………………

 

「やったぞ!カズマの幸運で、遂にSwitch2が私の手に!!」

 

「なんで私のは当たらないんですか?!」

 

「反則じみた幸運と、新作ゲームの抽選販売が合わさる事で、人は思ったより簡単に集まるんだ。特にゲーマーって人種はな……」

 

「私の感動を返してくれないか?!」

 

 

 




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

あのままメルを抱くのも考えましたが、流石に早いと思って踏み止まりました。寝取りキャラより寝取り能力高いって言うネタは最初の方に思い付いていたネタです。折角なのでくっころが似合うクレアでやりました。

また不定期ではありますが、お暇な時にでもお付き合いください。
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