最近エリス欠乏症だったので、ここらでエリス回です。と言っても私の作品ですので、そう簡単に可愛いエリスは摂取できません。ごめんね。
またお暇な時にでもお付き合いください。
佐藤エリス。愛する人と結ばれた私は、姓を手にしてこの名前になりました。今では愛する娘も産まれて、まさに神生(ジンセイ)は順風満帆。たまに他の娘にヤキモチを焼く事もありますが、私はちゃんと幸せにして貰っています。と、それは間違いないのですが……
「最近エリス様が、アクア様に似てきた気がするのですが……」
「へっ?!」
ただその幸せに甘え過ぎて、最近ちょっと危機感を持ちました。
…………好きな人は好きな人物紹介…………
エリス
本作のメインヒロイン。幸運の女神。最近さらに嫁が増えて、構ってもらえる時間が減ったのがちょっと不満。家事などの生活力はそれなりにあるが、カズマがハイレベルに甘やかすので発揮する機会があまり無い。そしてクリスの聞き分けが良過ぎるが為に、育児でも殆ど苦労していない。結果、自分はニートなのでは?と考えるようになった。ちょっと?ヤンデレ。
天使
本作の第三者視点用モブで、女神専用トラブルメーカーで、アクアを特典として送った張本人。チヤホヤされて甘やかされる為、女神への昇華を狙っている。本名も天使と書いて[あまつか]と読むが、皆に覚えてもらう為に戸籍を書き換えたほぼ偽名。女神になれたら改名する。
アクア
本作のゲロイン。水の女神。カズマの金で生活しており、基本的には飲んだくれのニート。でもそれなりに可愛いので、飼い猫感覚で許されている。たまに許されない日もある。
ウォルバク
本作の数多いサブヒロインの1人。元邪神で今は女神。ハイスペおっぱいなのでニートしてても許されるが、アクセルの冒険者に魔法を教えたり、子供に勉強を教えたり、世界に大きなおっぱいの素晴らしさを教えているのでニートではない。なお今回は出てこない。
サトウカズマ
クズ主人公。普段は欲望のまま自堕落に生きているが、ベタ惚れのエリスには甘々になる。現代日本のパクリ商品で稼いでいるので、甲斐性があるかは議論の余地がある。
…………そして本編…………
「え、エリス様が直接告解を?!」
「はい。どんな状況でも私は女神、たとえ育児が理由であろうと、その責務を蔑ろには出来ませんから!」
私がアクア先輩に似てきたとすれば、問題はやはり生活リズムでしょう。夜泣き対策にクリスちゃんと一緒に眠っていますが、あの子は殆ど朝までぐっすりです。その結果私は悠々自適、ただ愛娘を愛でているだけのニートになっているのです!
※それは育児という立派な仕事ですが、アクアに似てきたと言われたショックで気付いていません。
「な、なんと崇高な……懺悔します。私は顕現な信徒を蔑ろにして、告解室に8時間の営業時間を設けてしまいました!どうか、どうか怠惰な私をお許しください!!」
「そ、それは十分に働いているから大丈夫かと……と言うか懺悔するなら告解室でお願いします!なんか人が集まってきてますから!!」
…………
「ではエリス様。こちらの告解室をお使いください。クリス様は孤児院の方で預かります」
「あぅ!」
「あ、ありがとうございます……」
教会前の騒ぎを納めた私は、遂に女神としてあるべき場所に収まりました。既にちょっぴり疲れましたが、ここからが女神の本分です。人々を正しく導く事こそ、女神のあるべき姿なのです。えぇ、もうニートなんて言わせません!!
※ニートとは言われていません。
「えっと……お話しても宜しいでしょうか……」
「はい、どうぞ中へ……」
先に断っておきますが、告解室はその特殊な形状から声が分かりにくくなります。私の存在は相手には解らず、女神の言葉とはなりません。つまり、相談内容で相手を救ってあげねば、決して解決にはならないのです。
「そろそろ適齢期ギリギリなのですが、どうしたら結婚出来るかなと……」
「成程。恋のお悩みをお抱えですか……」
告解室は罪の告白だけでなく、時折プライベートな悩みも相談されます。恋愛相談は比較的多く、特に女性の相談が特に多いです。知人に相談してしまうと、男に飢えていると思われるそうで……
「結婚をしたいとのお話しでしたが、先ずは何故結婚をしたいのでしょうか?将来の為とか子供が欲しいとか、結婚に拘る理由は何でしょう?」
「えぇっと……私はとあるお店でウェイター兼受付嬢をしているのですが……」
そんな特殊な仕事はギルドだけですが、ここで突っ込むのはルール違反。告解室は個人特定が出来ないからこそ意味があります。故に、相手への詮索は絶対にご法度、個人向けのアドバイスもルール違反です。
「その仕事は割と見た目と若さが重要視されまして、あまり高齢になるまで勤める方は居ないんです。ただ、出会いの機会は沢山あるので、殆どが寿退社をしていまして……」
どうしましょう。これ推理する必要もなくギルドの受付嬢ですよね?と言うかこの方ルナさんですよね?結婚願望のある彼氏の居ない受付嬢で、こんな丁寧な受け答えが出来る方は、もうルナさんしか居ないんですよ。初詣の時も凄い圧でしたもん。呪詛が来たかと思いましたもん。
「その環境も相まって、どうしても焦りを感じていまして……」
「焦る必要はありませんよ。結婚は愛する人と歩む方法の1つです。ですから、先ずは理想の未来を歩める方を探してみてはいかがでしょうか?どんな愛の形であっても、きっとエリス様が加護を与えてくれますよ」
結婚相談の殆どの方は、ただ漠然と結婚したいとしか言わないケースが多々あります。しかし、結婚は相手が居て初めて成立するもの。その気付きを与えるのもまた、女神の責務と言うわけで……
「あっ、それならバニルさんが……」
「悪魔は駄目です。悪魔は邪悪で害悪な存在、一切の幸福は運んできません」
「そこはそんなに否定するんですか?!どんな形でも良いって……」
「だとしても悪魔は駄目なのです。あれは見た目だけ人の害虫か寄生虫、それなら獣と結ばれる方がいくらかマシです」
「そ、そんなにですか……」
「そんなにです」
だって相手は悪魔ですよ?もはやナメクジと行きずりで関係を持つような物です。そんなの幸せに慣れる筈無いので、止めてあげるのが女神の責務です。
「ではその、カズマさんとかどうなんでしょう……世間では色々と言われていますが、あそこの皆さんは幸せそうだなと……」
「か、カズマさんはそうですね……世間では色々と言われていますが、家族を大切にして財力もあり、家事も出来てご飯も美味しく、それでいて懐も深いので……」
「で、ではその!私も養って貰えたりしませんか?!以前はちょっと苦手でしたけど、今のカズマさんなら捧げても良いかなって!」
「……ですが性欲魔神で鬼畜性癖。しかも金髪の巨乳を見ると、2度と顔を見られなくなる程の鬼畜攻めをしたくなると言う特殊な癖を持っているそうなので、そういう方にはちょっと向かないかもですね」
「ま、まさかそんな性癖が?!も、もう少し相手を考えてみます……ありがとうございました……」
「はい。貴方に幸あれ……」
ふぅ、危ないところでした。ルナさんにはお世話になってますし、人柄も良いので本気で来られたら私も拒否できません。ですが、そんな計算高い理由で受け入れられる余裕は無いんです。えぇ、カズマさんの残弾的にも!
「さて!気を取り直して次の方ー!」
……………………………
「ありがとうございます!本当に救われた気分です!」
「いえいえ、どうかお幸せに……」
最初のルナさんには驚きましたが、そこから先はまさに順調です。4組のカップルが結婚を誓い合い、2人の若者が英雄を目指し、3人の咎人が自首をしました。これぞまさしく出来る女神。もう誰もニートなんて呼ばないはずです!
※繰り返しになりますが、誰も呼んでません。
「すみません。話をしても良いでしょうか……」
「はい。勿論です」
あら、この方は随分と声が綺麗ですね?歌手のようと言いますか、何処となくリアさんのような………
「わ、私はその……部屋が上手に片付けられなくて……具体的には、カビとか虫が湧くレベルで……」
あっ、これはリアさんですね。これは確信を持ってリアさんです。本人の名誉の為に判明した理由は伏せますが、ほぼ間違いなくリアさんです。
「ええっと……それを片付けられるようになりたいとかでしょうか?であれば、教会よりそういう業者か教室に……」
「違うんです!今まではその、気付いたら自然と部屋にカビが生えていたんですが……」
「自然にカビが……」
そりゃカビがはえるのは自然の摂理ですけど、生活環境としては不自然だと自覚してください。それ片付けてるのカズマさんですし。
「ですがその……今はこっそりカビを培養してまして、掃除後にこっそり部屋の角に撒いてまして……」
「えっと……カ◯キラーはそこの角の薬局にありますが、頭に生えたカビはレジーナ診療所でどうにかなるかどうか……」
「違います!私がカビに侵食されてるわけじゃないんです!ただ、カビが生えると掃除に来てくれる人が居るので……」
「だからってカビなんて手段を選ぶ事が、もはや正気と思えないんですけどね……」
いくらなんでもそのやり方は駄目ですよ。カズマさんが健康を気遣ってくれるからって、そんな2つの意味で汚い手は色々とアウトです。人としてもアイドルとしても、あと衛生的にもアウトです。
「本当はこんなの駄目だって分かってるんです。でも、カビが生えたら彼が掃除に来てくれるんです。私から会いたいって言えなくて、ついその機会に頼ってしまって……」
「誰かを愛することは尊くとも、そこに嘘や偽りがあるのは良くありません。先ずは偽りのない清き心と関係を……そして、カビのない清き部屋を手にすべきです」
「くっ!懺悔に来たのに、何故か衛生指導に……」
「そこが1番の問題ですからね……」
と言うかカビは普通に駄目です。不衛生な環境で喉が潰れたらどうするつもりですか。あと、そもそもカズマさんとの関係も不衛生です。踊り子が不倫とか凄く不衛生です。
「お願いです!何とか彼がホコリやカビを気にしない方法を授けてください!誰に相談しても掃除しろとしか言われないんです!」
「その皆さんが正し過ぎて私も同じ事しか言えませんよ!なんでそんなに掃除が嫌なんですか?!」
「だって、カビ程度そんなに汚れてるとは思えませんし……」
まさかここまで重症だとは、流石に私も想定外です。汚れを汚れと思えないのでは、先ず掃除なんて発想に至りません。と言うか、ただカズマさんに会いたいだけなら、簡単な方法があるでしょう。部屋の環境も整えつつ、もっと頻繁に会える殺し文句が……
「なら、掃除を教えて欲しいと彼に言いなさい。部屋の掃除をしてくれる方なら、きっと貴方の指導もしてくれます。少なくとも、側に居たいと言う願いは叶いますから」
「な、成程!それなら何度でも来て貰えますもんね!」
「せめて改善する姿勢は見せた方がいいですけどね……」
じゃなきゃ早々に諦めると思います。私なら3回くらいで嫌になりそうですもん。
「ありがとうございます!さっそく彼に相談してみます!」
「はい、貴方の未来に幸多からんことを……はぁ……」
なんか普通に助言しちゃいましたけど、私はなんで不倫相手を支えてしまっているのでしょう。不倫は女神的にもアウトですし、関係を解消させる方が良かった気もします。ただ……
「リアさんの気持ちを知っちゃったら、強く駄目とは言えませんよね……」
どんな形でも真っ直ぐな好意を、私は否定など出来ないのです。
「すみません。空いていますか?」
「あっ、はいどうぞ」
しかし、それは今考える事ではありません。どうせ引退したら嫁入りするでしょうし、切り替えて次の方の相談を……
「えっと、ボクはエリス教のプリーストなんですが……」
えっと、カタカナのボクって言う人がもうシエロさんしか居ないんですよね。それだけでこの町でオンリーワンだと言うのに、更にプリーストで補填したらもう確定じゃないですか。1行で特定じゃないですか。皆さん、告解室の使い方知ってます?
「ボクは清くあるべきプリーストで有りながら、婚前交渉をしてしまいました。しかも、奥様と子供の居る男性を相手に身体を許してしまって………」
「成程。貴方はその罪を懺悔して、神に許しを請う為に来たと……」
普通に対面でも謝られましたけど、やはりそこはプリースト。自らの罪を懺悔することで、少しでも清くあろうしているのでしょう。赦しましょう。シエロさんも数年後にはお嫁に来ると思ってましたし、その心に免じてシエロさんの罪を……
「いやその……罪の懺悔も必要なのですが、先にこの歪んでしまった性癖を正さないと不味いかなと思ってまして……」
「………続けてください」
どうしましょう。まさかカズマさんに快楽落ちをさせられて居るとかでしょうか。かなりキツめに制約をかけて居るはずですが、そろそろ封印とか必要ですかね……
「実は不貞を犯したのが告解室の中でして、それ以来この狭い空間に興奮する様になってしまって……」
「罪深いにも程がありませんか?!」
何したんですかカズマさん?!なんかシエロさんの声が艶っぽいと思ってましたけど、これ告解室に入ってからずっと興奮してません?!
「自分でもおかしいって思ってるんです!でも、狭い空間を満たす咽せ返るような汗と体液の匂いとか、逃げ場の無い空間で深い所まで犯される感覚とか、何度も反響して脳を犯す肌を打ち付ける音だとか、5感全部で好きな人を感じられる充実感とか、どうしても頭から離れないんです!」
「なんかプレイが始まってませんか?!懺悔しながら盛り上がってますよね?!」
罪の懺悔をしに来た筈なのに、何故か声に艶が出るシエロさん。恐らく彼女にとって一番の興奮は、ここで事に及んだ罪悪感なのでしょう。ここで罪を洗い流すつもりが、むしろ興奮が勝っています。
「本当に良くないと思ってるんです!ギャラの8割をエリス教会に寄付したり、滝に打たれて煩悩を鎮めたり、毎朝正拳突きを一万回したり、素手だけでホワイトウルフを狩って自分を追い詰めたりしたんです!それでも煩悩が消えなくて、狭い空間を見ると身体が疼くんです!」
「それを全部こなせるフィジカルの人は、そういう方法じゃ煩悩は消えないんじゃないですかね……」
「うぅ……確かに割と簡単だった気がします……」
いやどんな鍛え方してるのですか?!とは言え本気は伝わりました。それだけの行動をしているのなら、きっと悔い改める気持ちに嘘はないのです。シエロさんな敬虔な信者ですし、流石にこれ以上の不貞は避けようと思っている筈です。であれば、少し荒療治ですが改善して頂きましょう。
「その相手の男性は、告解室で不貞を働く事をどの様に考えると思いますか?」
「えっ、それはその………あっ……あぁ…」
さっきまで興奮と背徳感が入り混じった声を出していましたが、この言葉に露骨に不安と焦燥が強くなりました。その興奮はカズマさんが相手である前提なので、その性癖でカズマさんに嫌われると考えたら興奮など出来る筈がないのです。まぁ、実際にはカズマさんは興奮するでしょうし、流されて再犯しそうな気がしてますが、シエロさんはそんな風には考えないでしょう。
「め、目が覚めました。ボクはもう2度と告解室で興奮しません。彼はきっと、そんなこと望んで居ないはずですから……」
「それは何よりです。では、貴方のすべき事は理解していますね?」
少し厳しいやり方でしたが、どうやらシエロさんの目は覚めたようです。後は清いプリーストに戻って頂いて、せめて引退するまでは清くビジネスライクな関係に戻ってもらいましょう。カズマさんが求めたら再発しそうですが、その時は私が代わりに……
「はい!今度からちゃんと誠実に………自分のベッドで愛して貰います!」
「不貞行為も改めてください!これ性癖だけの問題じゃないですからね?!」
……………………
「あ、ありがとうございました……本当に気を付けます……」
シエロさんの懺悔が終わったのは、それから1時間も後でした。プリーストの倫理観を狂わせるなんて、本職の淫魔でも容易ではありません。本当に、どんな抱き方をしたと言うのでしょうか……
「こ、告解室って借りられるんでしょうか……ちゃんと掃除していくらか包めば、セレナさんなら貸してくれる気も……」
「すみませ〜ん。これっていきなり話しても良いんですか?」
「あっはい!大丈夫ですよ!」
ちょっぴり油断していた私を引き戻したのは、これまた可愛らしい声の相談者の方。何となく流れでエーリカさんの気もしますが、それを追求するのはルール違反です。相手はあくまで迷える子羊。それが一体誰であろうと、追求するなんて致しません。
「アクセルハーツのエーリカちゃんです。今日はちょっとお話を……」
「なんで名前名乗っちゃうんですか?!告解室は匿名で良いんですよ!名乗っちゃったら言い辛いことありますよね?!」
「………あっ、言われてみれば確かにそうかも……い、今のは忘れてください!」
「わ、分かりました……」
一応返事は返しましたが、こんなの忘れられる人なんて居ます?そりゃ秘密はちゃんと守りますけど、告解室に向いてないにも程がありますよ。
「と、取り敢えず話を聞かせてください。その、次からは名前を出さないように……」
「えっと……実は最近好きな人が出来たんです。でも、その人は私のプロデューサーで、恋しちゃ駄目な相手で……」
この街にプロデューサーって役職はカズマさんしか居ないんですよ。そしてプロデューサーを抱えている組織もアクセルハーツだけなので、これまた見事にプライバシーが垂れ流しです。根が素直なのは分かりますけど、絶対にいつかスキャンダルで苦労しますよ。
「つまり、貴方はその禁断の関係を何とかしたいと?」
「そうなんです!清純派アイドルに彼氏が居るなんて、世間は許してくれないと思いますし!」
まず彼氏じゃなくて不倫です。彼氏だったらまだ下火で済むかも知れませんが、妻子持ちが相手では大炎上確定です。恐らくヘイトの9割はカズマさんに向かうと思いますが、それでもただで済むとは思えません。
「では、やはりお互いの関係を明確にし、今後の付き合い方を変える事から始めるべきですね」
「やっぱりそうですよね……でも、なんて言えば良いのか分からなくて……」
3人の中で一番の問題児かと思っていましたが、意外にもエーリカさんは話が分かります。やっぱり不倫は良くないので、ここでしっかりと関係の清算をして頂きましょう。あわよくば仲間のお二人にも広げてください。別に独占欲とかそういうのではなく、やっぱり不健全なのはよろしくないですし!!
「やっぱりここは、素直に子供が欲しいと伝えるべき何でしょうか?!」
「……………えっ?」
ちょっと待ってください。今関係の清算するって話でしたよね?不倫相手と子供作るって、どうして更に不貞を加速させようとしているんですか?!
「えっと……清純派アイドルに彼氏は不味いって話だったような……」
「そうなんです!清純派アイドルに子供が居るのは不味いって話なので、もうママドルになろうかなって考えてます!プロデューサーは不味いですけど、旦那兼任ならセーフですよね!」
「まさかのそっち路線に?!」
いやそんな解決策ありですか?!子供が出来たからママドル転向って、間違いなく炎上して石投げられますよ!主にカズマさんがですけど!
「さ、流石にハイリスクでは?清純派なのに相手が居たと知られたら、ママドルになってもファンは帰って来ないかと……冷静に、そこは冷静になって彼との関係を見直してください」
「駄目ですか……名案だと思ったのになぁ……」
不倫ママドルの何処に名案と呼べる部分が?!そもそも何故妊娠まで話が進んでいるのでしょう。不倫にも関わらず中出しエッチにハマってしまったとしたら、カズマさんにはキツめの天罰が必要です。
「ちなみに、なぜ子供が欲しいと思ったんですか?婚期に焦っているようには思えないのですが……」
「別に結婚願望は無かったんです。でも、エリス様の幸せそうな笑顔と、クリスちゃんの最高に可愛い姿を見ていたら、羨ましいなって思っちゃって……」
「そ、そういう理由だったんですかぁ〜……ふふっ……それは仕方のない理由ですねぇ〜」
いや〜、そういう理由ならあんまり強く怒れませんよねぇ〜。クリスちゃんの可愛さは奇跡ですし、何なら国でベビーラッシュが始まってるくらいですから、エーリカさんの気持ちは凄く分かります。えぇ、分かりますとも!
「ですが、いくら子供が可愛いからって、一時の感情で動くべきではありません。子を授かることは幸福ですが、その為には準備が必要です。後悔のないように精一杯やりたい事をして、子供を育てられる環境を作り、我が子と歩む準備が出来てから望めば良いのです。まだ人生は長いのですから、焦る必要など無いのですよ」
「そっか……確かに赤ちゃんは欲しいけど、まだやりたい事を全部やってないかも……ありがとうございます!私、もう少しだけ将来について考えてみます!」
「えぇ、それが良いと思います」
さっきまでテンションの高かったエーリカさんでしたが、今はすっかり落ち着いています。クリスちゃんの可愛さに狂わされるのは仕方有りませんが、やはり一時のテンションで子供を作るべきではありません。国一番になる目標を叶えてからでも、きっと遅くは無いと思います。
「あっ、だったらやりたい事についても相談が有るんですが……」
「なんですか?何でも聞いてください」
「えっと……中だしエッチが最高に気持ち良いって聞いたんですけど、どうしたらプロデューサーにして貰えるかなって………」
「えぇ……ここに来て振り出しに戻ることなんてありますか……」
私、神生で初めて告解室から逃げたくなりました。
……………………
「さて、そろそろ最後の方ですか……」
アクセルハーツの3人にメンタルを削られた私は、もう直ぐにでも家に帰りたい気分です。ですが、久々に女神の職場復帰、ここで逃げるなんてプライドが許しません。
ガチャッ
「あっ、相談者の方はそっちに……ってカズマさん?!」
「よっ!なんか頑張ってるって聞いたから、仕事帰りに迎えに来たぞ」
最後に私の前に立ったのは、仕事帰りのカズマさんでした。正直もう限界だったので、迎えに来てくれたのは素直に嬉しいです。それに、カズマさんとのイケナイ関係を聞かされたせいで、凄く会いたい気分でしたし……
「俺が最後の客だったし、早い所家に帰ろうぜ?告解室の鍵は預かって来たから、施錠したらクリスを迎えに…『ガチャ』……ってエリスさん、なんで内側から鍵を?!」
「一番懺悔が必要な人は、間違いなくカズマさんです。ほら、ちゃんと深く懺悔してください。純粋な女の子を期待させたことと、私をこんな気分にしたことを………」
「ちょっとエリスさん?流石にここでするのは……あっ!ちょっと本当に……あぁ〜!」
あぁもう、好き!
…………………
「ほら!やっぱりエリス様のスタイルがアクア様に似てきてますよ!絶対に追いついてますって!」
「あ、先輩に似てるってそういう……まぁ、確かにこれは嬉しい変化ではありますが、紛らわしいので減俸です」
「私がいったい何をしたと言うのですか?!」
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
そう言えばアクセルハーツとエリスを絡ませてないなと思い。安直に絡ませるための告解室です。
次回はこの続きです。またお暇な時にでもお付き合いください。