最近ヤることはやる癖に、トキメキのある展開はありません。このままでは清純派踊り子のアクセルハーツが身体の関係だけ求めるビッチのようなので、デートくらいさせましょう。勿論スキャンダルにならない形です。
またお暇な時にでも、お付き合いください。
思春期に憧れた交際のイメージは、確か夏祭りだったと思う。友達と巡った縁日の出店を、いつか愛する人と回ってみたい。自分の部屋から見えた花火を、いつか愛する人の隣で見たい。そんな事を考えていた筈なのだが……
「そ、それで私はどうなるんだ?!やっぱりこのまま外でなのか?!この帯を引いてクルクルするのか?!」
「………おいこのドM。俺の美しいイメージを穢すんじゃない。チェンジお願いします!!」
薄汚れちまった大人達には、その尊い気持ちも伝わらないらしい。
………………適当な人物紹介…………
カズマ
本作の主人公。理想のデートは殆どの男性が嫌がる買い物デート。嫁がことごとく美人揃いなので、可愛い服で着せ替えを楽しむ。結局直ぐに脱がしてしまうのだが、導入には拘りたいタイプ。
アイリス
ロリ妹系ヒロイン。理想のデートは夜景の見えるホテル。だったのだが、側近の痴態を知って以来「街中にアレの声が響き渡ってしまうのでは?!」と気付き、最近は日本に行きたいと言うようになった。
エリス
本作のメインヒロイン。理想のデート先はカズマと行った日本のホテル。ベッドもシャワーも最高で、しかも壁が厚かったので……
ダクネス
本作のサブヒロイン。理想のデート先はファンシーショップだが、カズマにイジられるから言えない。でも、イジられた後のエッチは盛り上がるから、やっぱりファンシーショップって事で……
ウィズ
本作のサブヒロイン。理想のデートは仕入れデート。荷馬車を運転するカズマにぴったりと寄り添い、時折エッチなサービスもしちゃう。攻守交代したら事故る。
リア
本作のサブヒロイン。理想のデートは遊園地デート。最後は観覧車から夜景を眺め「君の方が綺麗だよ」って言われてみたい。やっぱりちょっとセンスが古い。
シエロ
本作のサブヒロイン。理想のデートは動物園デート。彼の前で熊を殴り倒して良い所を見せたい。動物園はそんな場所じゃないし、何なら退かれる確率のが高い。
エーリカ
本作のサブヒロイン。理想のデートは猫カフェデート。猫相手にも可愛さで負ける気は無いが、猫カフェはそもそも張り合う場所じゃない。
セナさん、ルナさん
デート出来るなら何処でも……出来たら役所に行きたいなぁ……
(激重)
……………ってことで本編……………
この勉強会の目的は、アイリスの心を乙女に戻すこと。なんて言うと大袈裟かもしれないが、アイリスが歪んでいても不思議はない。クレアは性教育の授業を全面的に放棄し、その代わりに得たのが俺の部屋での実技知識だ。何も知らない無垢な白紙に、いきなり汚水をぶち撒けたら、そりゃ誰だって心配になる。
「分かっているのかダスティネス卿?もしアイリス様が歪んだまま嫁入りを果たし、そのままメス堕ちした顔を世間に晒せば、アイリス様のファンは血の涙を流しながらカズマの家を襲撃する。だが国王の意向である以上、2人の関係を止めることは出来ない。この最悪のシナリオを回避する為には、アイリス様の認識を改めてもらう必要があるんだ!」
「クレアが襲撃の先頭に立つのは見たくないので、皆さんどうかご協力を……」
と言うことで始まったのが、この淫夢サービスを利用した理想のデート特集だ。甘酸っぱいデートをアイリスに見てもらうことで、少しでも汚水を洗い流そうという考えなのだが……
「や、やはり浴衣の下は裸で……帯をクルクルしてそのまま……」
初回は汚水のお代わりが入っただけで、むしろ逆効果になってしまった。エロい事に凄く食い付いているし、本当に歪んでたらどうしよう。俺としては別に困らないのだが、クレアの襲撃は本当にやりそうで怖い。
「清純派の踊り子としては、デートをするなど不本意ではある。しかし、アイリス様のピンチなら仕方がない。バラエティの再現Vで身体を張ってきた私の演技力、見せる時がきたようだな!」
「流石はアクセルハーツのリーダー。再現Vは良くわからないが、その自慢の演技力を見せてくれ!」
そこ再現Vなのが気になるけど、取り敢えずロリーサの準備入ります。
……………
「ごめん!待たせたか?」
リアのイメージするデートの始まりは、男が少し遅れる所から始まる。と言っても決して遅刻ではなく、時間は約束の15分前。男が遅刻したのではなく、リアの到着が明らかに早い。
「私も今来たところだ。それよりそんなに息を切らせてくるなんて、私は随分と愛されているみたいだな?」
「遠くからリアが見えたからな。それに、先に来てたって事は、リアだって楽しみだったんだろ?」
「それはその……凄く楽しみだったから、30分も前に着いてしまったんだ……」
「いや流石にそれは早すぎるだろ……」
リアはクールな見た目に反して、その性格は実に情熱的だ。相手への好感は隠そうとしないし、愛されてると分かれば素直に喜ぶ。そういったストレートな愛情表現は、受け手としても気持ちが良い。
「まるで親友のような距離感でありながら、確かに存在する恋愛感情……」
「周りから見ても嫌味でなく、何故か応援したくなる清々しさ……」
「「これが恋愛強者の落とし方!」」
「すみません。ルナさんとセナさんはお静かに願います」
何故か大人2人のほうが食い入るようにみているが、確かにリアのテクニックはレベルが高い。2人の時間を全力で楽しむリアのデートは、良い所を見せようなんて気疲れがない。ただ自然体で楽しむ傍ら、一緒に楽しんでいるリアが居る。狙ってやってたら嫌な奴だが、これが素なんだから大したもんだ。ファンに根強く愛されるのも、きっとこういう所なんだろう。ちなみにリアは遊園地をエンジョイしているが、イメージしてる俺やロリーサは結構疲れたりします。
…………………
「いや〜楽しんだ楽しんだ!」
「だろうな。ただデートを見せるだけなら、コースターのハシゴは要らねぇからな………」
そして、物語はクライマックスへ。全力で楽しんだリアと俺は、夕焼けの中で観覧車に乗る。こういう密室はカップルの定番ではあるが、一体どんなオチにするのだろう。表向き俺達は友人関係なので、告白とかで終わるのだろうか?
「綺麗だな。夢のような景色と言うのは、多分こういうのを言うんだろう。まぁ、本当に夢の景色なんだが……」
「自分から夢を壊すなよ。でも、確かに良い景色だよな」
さっきまではしゃいでいたリアが落ち着くと、ムードが一気に高まるのが分かる。きれいな背景と密室空間、そして女を意識し始めたリアの立ち振る舞いが、この場を甘い空間へと変えていく。これがアイドルが女を出すと言う事なのか、まさかこんなにも甘々空間を作り出すなんて、本物はやっぱりレベルが違う。そして、ムード作りの為に作られた景色からは、ロリーサの職人技が見て取れる。
「今日はありがとう……大好き」
「へっ、んんっ?!」
なんて景色を見て油断していた俺の目の前に、いきなり迫るリアの顔。左の頬へ添えられた帽子は、おそらく観客の視界 を遮っているのだろう。表向きは友達の俺達が、本当にキスしていると悟られないように……
「こ、これはなんてキュンキュンする展開!帽子で隠してキスを演出するなんて!」
「これが恋なのですね!私は今、リアさんを介して恋をしているのですね!」
「気持ちは分かりますが、どうかお静かにお願いします!」
リアの可愛らしいクライマックスを見て、激しく盛り上がるルナさんとセナさん。恋愛ドラマは孤独な女性がハマりやすいと聞いたことがあるが、あれはこういうことなのだろうか。にしたってリアさん、ちょつとキスが濃厚過ぎる気がします。そろそろ唇を離しません?
「ふぅ………如何でしたアイリス様?甘酸っぱい恋愛と言うのも、悪くはないと思いませんか?」
「た、確かにこれはキュンとしました!お兄様とこんなデートが出来たら、凄く幸せだと思います!」
「そうです!きっとそうですよアイリス様!世継ぎの事は大切ですが、先ずは甘酸っぱい恋愛からですよ!」
いきなり身体を差し出したクレアが言うことじゃないと思うが、こういうデートは確かに良い。お互いを知るのは恋愛の基本だし、せっかく知るのなら知り方も大事だ。問題のついでに可愛さを知るとか、そんな不必要なオマケは必要ない。
「はいは〜い!次はエーリカちゃんいきま〜す!」
「良し行けエーリカ!このままアイリス様を純粋な頃に戻すんだ!裸のカズマを処刑しようとする所までな!」
「そんな過去は無かったと思いますが?!」
それはもう純粋とかの問題じゃない気もするが、俺もエーリカの恋愛観は気になる。俺はただデートしているだけなので、このまま楽しませて貰うとしよう。
……………………
「おはようカズマ。待った?」
「いや、俺も今来たところで……」
今度はリアのパターンと異なり、待たされたのは俺の方だった。と言っても遅刻した訳では無いし、デートの進行には問題がない。ただ、少し気になるのは、何故かキメ顔のままエーリカが動かない事である。
「えっ、なんでそのポーズから動かないの?パラライズの魔法でも撃ち込まれた?」
「この角度が1番可愛いからだよ?今日はデートなんだから、カズマには最高に可愛い私を見せてあげるの!」
成程。リアのコンセプトは一緒に楽しむことだったが、エーリカは自分で楽しんで貰うのがコンセプトらしい。そりゃエーリカの可愛さは相当なレベルだし、マニアには凄く喜ばれるコンセプトかも知れない。ただ、少なくとも俺はそんなマニアじゃないので、残念ながらそのコンセプトは面倒臭さの方が勝る気がする。
「さぁ、取り敢えず私の行きたい所へ行くから、カズマもしっかり付いてきてよね!」
「しょうがねぇな。これも乗りかかった船だし、最後まできっちり付き合ってやるよ」
正直言うとあまり乗り気ではないが、今日のところは付き合ってやろう。担当アイドルを知っておくのも、プロデューサーの仕事だしな。
……………………
「いや〜、何となく可愛さをアピールしまくって滑るだけのオチだと思ってたんだけど、やっぱトップアイドルってすげぇわ。マジでずっと可愛かったなぁ」
エーリカの可愛さアピールデートは、正直言えば予想通りの展開だった。ことある毎に表情を作って、俺に可愛いとリアクションを求め、そしてまた次のイベントへ向かう。それだけ聞くと面倒なデートになりそうだが、意外にもエーリカのリアクションがそのストレスを緩和してくれた。
「ニヤニヤしないで!私だってデートは初めてなんだから、可愛いの見せ方がわからないんだもん……」
エーリカの可愛いへの拘りは、皆さんも良く知る所だろう。ライブではあらゆる角度に隙が無く、プロモーションは最高のカットが撮れるまで撮り直し、日々笑顔のレッスンも欠かさない。しかし、ぶっつけ本番のレッスン無し、しかもそれが初の試みであるデートとなれば、エーリカも手探りで正解を探すことになる。しかも相手は俺なので、そう簡単には落とせない。その結果が……
「う、腕を組む女の子は可愛いよね?む、胸に意識は向けないで!」
「く、クリーム付いた顔を可愛いとか……流石にちょっと恥ずかしいんだけど……」
「ちょっと?!なんで恥ずかしがる顔をそんなに見たがるの?!緩んでる顔は駄目だってば!」
「可愛い時には、ちゃんと可愛いって言ってよ?す、素の方が可愛いって?!……ばか!」
「わ、私をドキドキさせるのは無しだから!うぅ、なんで今可愛いとか言うの……可愛い顔が作れないじゃん……」
試行錯誤の末に空回りを繰り返し、何故かずっと素のエーリカを晒しているのだ。普段の踊り子モードも勿論可愛いが、この等身大のエーリカこそ、デートにおいては満点の姿だと思う。これをイジらず我慢するなど、もはや無作法に値する。
「これって計算なんですよね?踊り子なんだから計算なんですよね?!」
「絶対に計算に決まってます!作っても素も可愛いなんて、そんなの反則じゃないですか!!」
「すみません。もうお二人は帰ってもらって良いでしょうか?それとカズマ様、後ろの方がお待ちですので、そろそろ終わりにしてください」
「あっはい、すみません」
素のエーリカが可愛くて遊んでしまったが、デートには終わりが訪れる。と言ってもエーリカは空回り中なので、最後も空回って終わるのだろう。ここから上手く持ち直せるほど、恋愛経験は豊富では……
「こ、今回はちょっと失敗したけど、次はその気にさせるから……その、その時は最後まで付き合ってよ?」
「………ごふっ」
「「「「「「吐血した?!」」」」」」
なんて完全に油断をしていたら、ノーガードに叩き込まれる高威力のストレート。と言ってもこれは狙って出せるものではない。人に見せるデートだからと我慢していた本音の部分が、最後に溢れ出た改心の一撃。早い話が「その気にさせるから、次は最後までしよ?」って意味が込められた言葉である。メス堕ちした顔でそれを言うのは、流石にレギュレーション違反じゃなかろうか。
…………………
「私もお兄様に可愛いって言って欲しいので、こちらのデートも参考にします!」
「だそうだ。良くやってくれたなエーリカ。これでカズマを処す日も近いぞ!」
「別に処す為にやってないんだけどな……」
エーリカのデートも好感触に終わり、クレアは実に満足気だ。普段は面倒な仕事を押し付けられるばっかりなのだが、今日のは随分と美味しい仕事だ。結果的に処されるのは困るが、今日はしっかり楽しむとしよう。
「と、流れでいけば次はシエロだが、確か貴殿は男性が苦手だったな?もう2人には頑張ってもらった訳だし、別に無理はしなくても……」
「いや、良い機会だから練習しよう!シエロも興味はあるみたいだしな?」
「そ、それは確かにそうですけど……良いんですか?」
「あぁ、シエロの為ならそれくらいはな?」
シエロと過ごす時間も増えたし、なんなら触れ合えるようにもなった。しかし、これまで異性と触れ合えなかった為に、シエロには具体的な恋愛観と言うものがない。そういう所を陰ながら支え、あわよくば俺の好感度も上げる。せっかく好都合なイベントが発生しているのだから、これに乗っからない手はない。
…………………
「成程。シエロも貴族令嬢なんだし、最初のデートは茶会って訳か……」
この世界じゃ悪徳貴族が悪目立ちしているが、当然真面目な貴族もいる。そんな真面目な貴族において、茶会は社交の第一歩と言うわけだ。
「これでも貴族令嬢ですから、それなりのおもてなしは心得ています。さぁ、どうぞこちらへ……」
「おぉ……これは意外な一面だな……」
ただ茶を飲むだけなら今でもするが、今回の茶会はデートの一環。それを意識したシエロのドレスは、胸元と背中が大胆に開いたセクシーなものだ。こんな姿で出迎えられたら、自然と期待が膨らんでしまう。
「あっ、でも良く考えたらボク達って、あんまり話すこと無いですよね?お互いのことは結構知ってますし、プロフィールも把握してますし……」
「なら、これからの事を話せば良いさ。日本の見合いじゃ最終的に、理想の家庭について話すらしいぞ」
それについては人から聞いた知識だが、確かにそれは必要な事だ。結婚する相手を選ぶのなら、理想の共有は必要だと思う。
「駄目ですよ、ボクが理想を語るだなんて……」
「えっ?ちょっ!なんで泣いてんの?!」
特に大したことは言ってないのだが、何故かシエロの両目には大粒の涙が流れている。流石にこれは想定外だし、理由がわからないから凄く焦る。ひょっとして、何か地雷を踏んだのだろうか……
「ボクはこれでも貴族令嬢ですよ?結婚相手を選ぶのだって難しいのに、理想の結婚生活なんて望める筈がありませんよ……」
「それは、確かに否定出来ないな……」
「私達も他人事ではないですからね……」
残酷な事実を語るシエロと、その心境を悟るクレアとレイン。確かにシエロは貴族令嬢。華やかな世界の住人だが、そこには当然影もある。政略結婚なんてまさにその最たる例だし、シエロもそれを受け入れているのだろう。だが、それを知らない俺ではない。
「安心しろ。うちの踊り子は超一流なんだ。幸せに出来ない奴に、タダで譲る気はないぞ」
「えっ、それって……あっ、あの契約書って……」
借金で人を縛るやり方は、正直に言えば好みじゃない。だが、万が一に備えての契約書には、同意無しの解約は認めず、破ったら全損失を請求をすると書いてある。リアは早々に気付いていたが、シエロはたった今気が付いたらしい。あの契約書の本当の目的は、3人を悪質な権力者から守る為だと……
「だから安心して聞かせてくれ。シエロを手放しても良い理由と、シエロの望む生き方についてさ……」
「はい!カズマさんに聞いて欲しいです。ボクがどんなお嫁さんになりたいかと、どんな未来を描いているかを……」
………………………………
「うぅ……凄く感動的な話でした……あの契約書を見て「金の亡者」とか思ってごめんなさい……」
「不器用な優しさと信頼に、もう涙が止まりません!」
「お静かに……お願い…ぐすっ……します……すびー!」
「うぅ、不覚にも私までぇ……ぐすっ」
俺の不器用な優しさと、シエロの救われた顔を見て、観客の皆さんも感涙にむせている。といってもそれはスタートライン。シエロの幸福な未来については、むしろこの後が重要である。
「ありがとうございますカズマさん。ボク、なんだか凄く救われちゃいました」
「俺は大したことはしてないぞ。従業員の幸せを守るのは、経営者の務めってだけだ」
まぁ、だとしてもこれは完璧な流れだ。シエロの結婚観は置いておくとして、少なくとも俺のイメージは爆上がりだろう。アイリスも目をキラキラさせているし、こ俺を処すなんて話は立ち消える筈で………
「そ、それでその………ボクと……ボクと理想の家庭を築いて貰えませんか!」
「うん、無理!」
「……えっ?」
なんでこの流れでお断りなのか……と多くの方は思うことだろう。しかし、毎朝の組手に週一の熊狩り(素手)、更に滝行まで日課の家庭など、正直生きてられる気がしない。それを2人で折り合いを付けるのが、本当の愛と言うもので……
「こ、この流れで拒否って……」
「人の心をもて遊ぶクズだな……」
「お兄様……流石に今のは……」
「えっ、なにこれ。あの内容で俺が責められるのおかしくない?!」
どうやら恋する乙女は盲目らしく、シエロの要求までは聞き取れて居なかったらしい。そして、シエロも涙目のまま迫ってくるので、当人も盲目だったのが見て取れる。これはもう、オチは確定したようだ。
「カズマさんの……ばかぁ!!」
「ごふっ!」
俺はシエロの一撃を受け、高く宙へと舞い上がる。乙女心は複雑と言うが、流石にこれは不条理だと思う。まぁ、夢なのでダメージは無いんですけど!
……………………
「ありがとなロリーサ。今回はマジで助かったよ」
俺は満足気に帰る皆を見送った後、今日1番の功労者を労っている。あの後もデートや恋愛についての話が盛り上がり、アイリスはまともな恋バナを知った。これでアイリスの性癖がどうなるかは分からないが、取り敢えず人並みの知識は得られたと思う。クレアも満足気だったし、取り敢えず暴動は起きないと思いたい。なお、ダクネスとウィズの理想のデートは、えっちだったので即止められました。
「えへへ、ご褒美でこんなに抱いて貰えるなら、いくらでも頑張れちゃいそうです」
「気にするなよ。魔力の回復は必要だし、何より俺が抱きたかったんだ」
夢を使っての再現である以上、その殆どの負担がロリーサにかかる。その消耗した魔力を回復しつつ、デートのムラムラも解消できるのだから、これぞまさにWin-Winの関係。愛し合っていて都合も良いなんて、やはり淫魔の彼女は男の夢だ。
「なら、もっと飽きるまで抱いてください。カズマさん専用になったんですから、満たしてくれなきゃ寂しいです……」
「なら、気持ち良すぎて泣かせてやるよ。最近構ってやれなかったし、意識飛ぶまで愛してやる!」
「あぁん!やっぱり素敵です!カズマさん!」
まだアイリスには教えられないが、愛は営みを介しても育つ。腕の中で鳴くロリーサに対して、こんなにも愛おしさがこみ上げてくるのは、愛と快楽の相乗効果と言えるだろう。それを全員が知ってしまったからこそ、我が家の回数は右肩上がりと言うわけだ。ちなみに……
「あ、あんな抉るような腰使い……あんなのされたら、壊れちゃいます……」
忘れ物をしたアイリスに覗かれ、結局アイリスの性癖は歪んだ。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
アイリスとのいちゃいちゃセックスまであと少し、頑張ってキュンとするラブコメを書いてますが、ふざけてしまったらすみません。
また不定期ですが、お暇な時にでもお付き合いください。