※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

女体盛りとかいうジャパニーズイカれた文化。
それをあえてイカれた奴らにやらせるという暴挙。
他人の考えたネタをパクってるようにも見えますが、その通りですが許して!

またお暇な時にでもお付き合いください。


この愛する人を料理と共に 前編

波乱のバレンタインから3日が過ぎ、俺も人間らしい膨らみを取り戻した。取り敢えずホワイトデーには高級な菓子を用意しよう。イベントの度に枯れて死ぬなんて、それこそ末代まで笑われてしまう。

 

「あっ、お兄様丁度良い所に!ちょっと料理について教えて欲しいのですが……」

 

「何だアイリス?お兄ちゃんに何でも聞いてくれ」

 

とはいえ大変気持ち良かったので、また何度か死ぬ気がする。後から申し訳なさそうに甘えてくるアイリスを見て、欲望を抑えられるのは何年後になるのか……

 

「女体を使ってのお料理というのは、どんなものがあるのでしょうか!」

 

「ごめん……お兄ちゃんちょっと耳鼻科行ってくるね?」

 

「あっ!決して人肉を食べるとかじゃ無くてですね?!」

 

「ちょっと脳外科探してくるね!」

 

ただ、アイリスが馬鹿側に行って萎えるなんて、そんなの俺は望んでなどいない。

 

…………久々のキャラ紹介…………

 

サトウカズマ

これでも主人公。産まれながら日本人の持つ味覚と食への執着を持ち、更に料理スキルまで獲得しているご飯ガチ勢。更に淫魔の技を合わせることで、味覚から快楽中枢を刺激することが可能だが、食卓が食戟の◯ーマのエロ同人みたいになるので封印した。

 

アイリス

妹系ヒロイン。数少ない純粋で可愛い系のヒロインだが、周りから徐々に汚染されている。最近肉じゃがが作れるようになり、さっきは女体盛りを知った。女体盛りは知らないで欲しかった。

 

エリス

正統派にして王道ヒロイン。カズマの好きなものベスト50は完ぺきに作れるが、それ以外は並。女体盛りどころか、カズマを餓死させるくらいなら片足を切り落としてカズマに食べさせるくらいの心持ちだが、ヤンデレではなく愛情深いとのこと。そもそもカズマが望まないのでやる予定はない。

 

アクア

ツマミなら一通り作れる系ヒロイン。本当はカズマにもっと愛されたいが素直になれない。あと、直ぐに調子に乗るのも良くない。ダラシないのも、欲望に流されるのも、自己評価が無駄に高いのも、空気が読めないのも良くないので、メインヒロインへの道程は遠い。カズマに足チョコを舐めてもらえず、ちょっと凹んでいる。

 

ダクネス

ドスケベ変態系ヒロイン。鍛えているので脚線美には自信があるが、チョコプレイをしてもらえず意気消沈中。ただ不器用な足に踏み潰されそうだから避けているだけで、カズマはダクネスの足にも欲情している。

 

めぐみん

ロリっ子系良妻ヒロイン。カズマが本気で欲情すると危険なくらいアソコが狭いので、変態プレイからは除外される。別に変態じゃないので良いと言いつつ、ちょっぴり寂しかったりする。

 

ゆんゆん

淫魔。多分命令すればエグいプレイも受け入れる。女体盛りは幼少期に図書館で大人の本を見て知っていた。むっつり。

 

 

……………本編……………

 

「やっぱり女体盛りって言ったらお刺身だと思うのよ。それならチョコみたいにクドくないじゃない?」

 

「いや駄目だ。やはりグルメなカズマのこと、温くなれば味が落ちる料理に、箸を付けるとは思えない。やはり人肌の温もりを生かして、温かい料理がいいと思うんだ!」

 

「だからってダクネスのおでんと言うのは、流石に身体を張り過ぎでは?」

 

キッチンで話し合う馬鹿3人の会話を聞き、俺は何となく状況を察した。俺がアクアの女体チョコを拒否したことで、何故かチョコ側に問題があると感じたようだ。そのうち頑張ってレコーダーを作り、アイツの発言を録音してやりたい。

 

「で、アイリスはあいつらの会話を聞いて、俺にあんな質問をしたと……」

 

「はい……美食家で愛妻家のお兄様に、私の身体で喜んで欲しくて……」

 

何だろうこの可愛い生物。持ち出した知識が汚くても、アイリスが言うとこんなにも清い。やはりアイリスこそ本物の天使。やっぱりアイツはハーピーだったんだ。

 

「いいかアイリス?確かに俺は美味しいものもアイリスも好きだが、だからって同時に全部の欲を満たす必要はないだろ?アイリスだって、俺と遊んでいる時は遊びに集中したいよな?」

 

「えっと……チョスをしている時に、お口で意地悪したのはお兄様だと思うのですが………」

 

あっ、そう言えばそんなことあった気がする。

 

「辞めてと言っても辞めてくれなくて、逝く直前で何度も焦らして、私が降参するまで寸止めを……」

 

「ごめんなさい!遊びついでに性欲まで満たそうとする浅はかなお兄ちゃんでごめんなさい!」

 

でも真っ赤になっての抗議は辞めて!また直ぐに再犯しちゃいそうだから!

 

「でも、実際に三大欲求の2つでも同時に満たせたら理想だよな。人間の身体はそんな風に作られてないけど、もし出来るなら革命だよ」

 

「成程……だからお兄様は皆さんを止めようと……」

 

いや本当に良い子だなアイリスは。あいつらもアイリスを見習って、少しは素直に俺の話を聞いて欲しいな。

 

……………………

 

「くっ!まさか3人を見失うなんて……あいつらマジで余計なことしないよな?!」

 

アイリスへの説得は上手く言ったが、結果的に馬鹿3人を見失ってしまった。正直これは俺のミスだ。アイリスのような賢い子より、馬鹿を止めるのを優先すべきだった。俺はアクセルの街へ飛び出し、あいつらを探して走り回っている。

 

「おっ、丁度良い所でカズマに会ったな。もう朝食は済ませたのか?」

 

「セレナ!いや、飯はまだだが……と言うか馬鹿3人知らないか?!」

 

「えっと……どの馬鹿だ?」

 

なお身内に馬鹿の該当者が多過ぎて、直ぐ伝わらないのが我が家の問題である。

 

「まずは落ち着けよカズマ。身内の馬鹿共は無駄に行動力があるから、闇雲に探しても見つかる訳がない。つぅ訳だから、朝食でも食ってけ。その後ならあたしも一緒に探してやるからさ?」

 

「それもそうか。それじゃ折角だし、ご馳走になろうかな」

 

つい焦って行動していたが、まだ問題が起きたわけではない。俺は冷静さを取り戻すべく、セレナと朝食を共にする事にした。

 

…………

 

「今回は初期の三馬鹿か……お前も苦労が絶えねぇな?」

 

「身内の事なのに他人事過ぎない?」

 

「積極的に関わると怪我するからな……」

 

セレナの淹れた(甘めの)コーヒーを飲んでいると、少しずつ心が落ち着いてくる。確かに今回の一件は危険などなく、そこまで急いで対応することもない。最悪問題が起きてからでも、対策するのは遅くなんて……

 

「って何で下着なんだよ?!」

 

「へっ?!だって、カズマがこれが好きって聞いたから……」

 

キッチンから朝食を持って戻ってきたセレナは、何故か下着姿になっている。そりゃセレナの身体は大好きだけども、だからって朝食と同時になんて……

 

「あっ、まさかアクア達に感化されて?!」

 

「あたしはそんなに馬鹿じゃねぇよ!これはアイリスが「性欲と食欲を同時に満たせたら革命だ!」ってカズマが熱弁してたって聞いて……」

 

何その厄介な抜粋!そりゃ実現したら革命だけど、実現したいとは言ってねぇよ!取り敢えずセレナの誤解を解こう。こんな欲に塗れた生活してたら、いつか本当に駄目人間になる!

 

「だからその……サンドイッチも谷間に挟んで出せば喜ばれるかなって……」

 

「……頂きます!」

 

すみません。やっぱり俺ダメ人間でした!

 

………………

 

「くそっ!結局性欲まで満たしちまった!これ思ったより厄介だぞ!」

 

デザートにセレナまで完食して気付いたのだが、この食事は栄養にならない。食べられる量はごく僅かなのに、その後のプレイはメチャクチャ盛り上がるのだ。つまりカロリーで言うとプラマイゼロ。セレナのエロいおかわりにより、むしろマイナスになってしまった。

 

「もう……孕ませる気まんまんじゃん……」

 

ついでにセレナは三大欲求を完璧に満たし、今はぐっすり夢の中だ。あんなにエロい再戦要求するなんて、あいつ本当にプリーストか?!

 

「あらカズマ様、そんなに急いでどうなさいました?」

 

「レイン!アイリスって来てないか?!」

 

セレナのお陰で賢者となった俺は、先ずはアイリスの確保へ走った。街に馬鹿だと浸透している奴らの言葉より、アイリスの方が信用がある。つまり、アイリスが不用意な発言をする方が、被害者が増えやすい傾向にあるのだ。

 

「アイリス様なら、こちらの屋敷に戻っていますよ?何でもカズマ様の為に革命を起こすとかでクレアを連れて……」

 

「直ぐに案内してくれ!クレアが手遅れになる前に!」

 

「わ、わかりました!既に頭は手遅れな気がしないでも無いですが、直ぐにご案内致します!」 

 

それは言わないであげて!

 

………………

 

「くそっ!遅かったか!」

 

クレアの部屋へ飛び込んだ俺達は、目の前の光景に愕然とした。そこには居たのはエプロンのアイリスと……

 

「はぁはぁ……カレーの追加を……お願いします!」

 

「は、はい!」

 

「くぅ!まだまだぁ!」

 

ビキニ姿にカレーをかけられ、熱さに悶えるクレアだった。なお、お腹にご飯の土手が築いてあり、カレーは一切こぼれていない。流石はカレーの妖精さん、カレーに対する愛が半端ない。

 

「お二人とも何をしているのですか!食べ物を粗末にするなんて!」

 

「こ、これは粗末にしているのではありません!お兄様の望む革命の為、食欲と性欲を同時に満たす方法を模索しているのです!」

 

「望んでない!確かに革命とは言ったけど、全く望んではいないからな?!」

 

「な、なら私はなんの為に?!」

 

そう言って俺の方を見るクレアの顔は、朱に染まり涙目で実にそそられる。だが、その顔の原因はあくまでもカレー。そう考えて冷静になると、途端に馬鹿らしく思えてくる。

 

「ご、ごめんなさいクレア!日々色んな革命を起こしてきたお兄様にとって、革命とは歓迎されるものだとばかり……」

 

「くっ!アイリスにそんな顔されると、食べなきゃ駄目な気がしてくる……」

 

「いや、流石にそれは無視して良いかと……何なら朝からカレーは重いですよ……」

 

確かにレインの言葉は正しいが、だからってここまでしたクレアを蔑ろにするのもどうだろう?間違いなく今だって熱いだろうし、何なら凄く泣きそうだし……

 

「あ、あのアイリス様……失敗ならそれも仕方ないので、このカレーを何処かに除けてくれませんか?結構熱いのを我慢してまして……」

 

「大丈夫ですクレア。貴女のその頑張りは、私が決して無駄にはしませんから!!」

 

「あ、アイリス様?!そのスプーンはまさか!!」

 

「私が、責任持ってちゃんと食べます!クレアの本気を、無駄にはしません!」

 

アイリスは小さなスプーンを取り出すと、クレアのお腹のカレーを食べ始めた。本人的には償いのつもりなのだろうが、それならタッパーに取ってあげたほうが被害は少なく済む気がする。

 

「いけませんアイリス様!変な病気を貰いますよ!」

 

「おい私を害獣扱いするな!アイリス様、ゆっくりで大丈夫ですからね?!」

 

「いや楽しむなよ側付き騎士!お前最近隠せてないぞ!」

 

アイリスのスプーンがクレアのお腹を擦る度に、徐々にクレアが内股に変わる。最初は笑いを堪えているのかと思っていたが、おそらくそんな健全なもんじゃない。そして……

 

「はふっ……お兄様好みの中辛だから、私にはちょっぴり辛いです……」

 

「大丈夫ですかアイリス様?!何なら牛乳飲みながらでもいいですからね!」

 

「そこは止めるのが貴女の仕事でしょう?!何興奮してるんですか!」

 

「わかる」

 

「カズマ様?!」

 

頑張って辛いカレーを頬張るアイリスを見て、クレアの理性は溶けてしまったようだ。仕方ない。こんな可愛いアイリスを見て、まともな方が正気じゃない。

 

「かさが減ってきてアイリス様のスプーンが肌に……あぁ、本当にどうにかなってしまいそうだ!」

 

「なら良い加減正気に戻りなさい!」

じゅっ

 

「あづっっっ!!!!」

 

そのまま最後まで突き進むかと思いきや、レインの手で揚げたてのカツがクレアのお腹へと鎮座した。これには流石のクレアも悶絶し、お腹のカレーを零してしまう。

 

「はぁ、目は覚めましたかクレア?」

 

「あぁ……どうやら悪い夢をみていたようだ……」

 

「貴方が見せていた悪夢ですよ……」

 

クレアは一応落ち着いたようだが、部屋をカレーで散らかしてしまった。アイリスは咄嗟に回避していたが、どこか申し訳なさそうにしている。

 

「大丈夫だぞアイリス。このカレーは、後でスタッフが美味しく頂くからな?」

 

「それは日本のテレビのお約束で、実際には食べてないですよね?飢えに苦しむ民が居るのに、私はなんて軽率なことを……」

 

大変よい娘のアイリスにとって、食べ物を無駄にするのは許されないことらしい。それなら俺はアイリスの為、このカレーしっかり消費しよう。

 

「分かったよアイリス。じゃあこの零れたカレーはタッパーに詰めて、今のクレアの写真を添えよう。あとはこれをアクシズ教会の前に置いておけば、舐めるくらい綺麗にしてくれるぞ?」

 

「………生ゴミって肥料になるんですよね」

 

そう言ってカレーを捨てるアイリスの顔には、一切の感情が宿っていなかった。国単位で手を焼くアクシズ教には、流石のアイリスも関わりたくないのだろう。その気持ちは凄く分かる。

 

…………

 

「成程。それでお嬢様があんな事を……乱心するのはいつもの事ですが、ついに性癖まで壊れたのかと……」

 

「乱心の段階で止めてくれません?!」

 

先程のクレアの惨劇を見て、俺は何となく3人の行き先が分かった。自分の身体に料理を盛るには、当然誰かの手を借りる。つまり肌を見られて問題がなく、それでいて自分の味方に着いてくれる人物を頼る必要がある訳だ。となればダクネスの頼る相手は、ダスティネス家だと予想ができる。で、部屋へと案内された俺の目の前には、酷い光景が広がっていた訳だ。

 

「お嬢様。確かに女性の柔肌を美味しそうだと形容しますが、実際に味覚に作用する訳では……」

 

「そんな事は100も承知だ。だが人の愛は理屈ではない。エリスとウォルバクに後れを取るようでは、何時までも正妻の座を奪えない。せめて2人に並び立つ為にも、この訓練は必要なんだ!」

 

下着姿でテーブルに寝転がるダクネスと、隣に並ぶ色とりどりの食事、そしてドン引き顔の数名のメイドさん。これが訓練と称される理由は、料理の殆どが出来立て熱々だからだろう。

 

「しかしお嬢様!流石にこんな熱々の料理では、お身体に火傷の跡がつくやも知れません!カズマ様に捧げたそのエロい身体を、もっと大切にすべきです!」

 

「ふっ、侮られては困るな。高レベルなクルセイダーの私に、料理の熱さなんて屁でもない!さぁ、容赦なく熱々の料理を盛り付けろ!あとドサクサにエロいとか言うな!」

 

そんな熱々の料理は俺も食えないし、普通にふーふーしてあ~んで食べさせて欲しい。だが、一度暴走を始めたダクネスを止めるとなれば、口頭注意では弱過ぎる。たまには思いっ切り恥をかかせて、躾をするのも旦那の務めだ。

 

「『ヴァーサタイル・エンターテイナー』」ボソッ

 

「さぁ来い!誰でも良いから盛って来い!」

 

「では、失礼しますお嬢様!」

 

「あづっ!!!」

 

俺は声色を女性のものへ変え、極厚のステーキをダクネスの目に置いた。周りのメイドも空気を読み、俺の名前を呼ぶことはない。と言うか笑いを堪えているので、そもそも会話すら出来ない。

 

「くっ!まさか即座に目を塞ぐとは……随分と上級者のメイドがいるようだな!」

 

「お褒めに預かり光栄です。私は新人メイドのカズコと申します。カズマ様を抱き込むべく、主様に雇われた日本からの転生メイドです」

 

「そ、それはなんて心強い!是非その手腕を見せてくれ!」

 

普通なら熱々ステーキのアイマスクに突っ込む所だが、ダクネスにとっては苦痛もご奉仕。早く続きを楽しみたい身としては、疑うよりも欲しがることを優先するようだ。やっぱり真正だなコイツ。

 

「では、先ず腹筋におでんの厚揚げを乗せます!そう、見事なシックスパックを強調するように!!」

 

「腹筋はイジるな!これはカズマに愛される為にやっているんだ!そんな筋肉をイジるやり方は違うだろ?!」

 

痛みと羞恥に興奮するダクネスも、その心根はやっぱり乙女。愛される為に女体盛りはしても、筋肉をイジられるのは我慢ならない。もっと気にすべき所は多々ある筈だが、今はそれだけ分かれば十分だ。

 

「分かっておりませんねお嬢様!日本では筋肉女子も立派な性癖!お嬢様の美しくカッチカチの腹筋があれば、カズマ様のご子息もカッチカチです!」

 

「カッチカチ言うな!いくらニホンが進んだ国だとしても、そんなニッチな需要があるものか!」

 

「「「「ぶふっ!」」」」

 

俺が性癖を説明して、ダクネスがそれを否定する。更にカッチカチトークで盛り上がる様子に、側付きのメイドも遂に吹き出した。そりゃ語っているのは俺なのだから、ダクネスの反論は最早ギャグだ。ダクネスがニッチとか言って否定しようとも、俺が良いなら良いって話だし。

 

「決してニッチではありません!美しい肢体に筋肉は必須なのです!お嬢様の筋肉もまた、美しさを際立てる重要なアイテムなのです!」

 

「そ……そうなの………か………」

 

「「「「ぐふっ……ぷぷっ……」」」」

 

俺は筋肉について熱弁をしつつ、味噌ダレで厚揚げに陰影を付ける。それにより厚揚げシックスパックはより立体感を増し、最早ドゥエイン・ジョ◯ソンやアーノルド・シュ◯ルツェネッガーのような腹筋が完成した。まさかここまで作り込めるとは、ヴァーサタイル・エンターテイナーって凄いスキルだ。

 

「お嬢様はもっと自信を持つべきです!お嬢様の腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、どれをとっても一級品なのですから!」

 

「わ、私にそんな多くの魅力が?!」

 

「まぁ、これ全部腹筋ですけど……」(小声)

 

「「「「「ぶふっ!」」」」」

 

既にメイドさん達も限界間近だが、これだけではまだ更生には足りない。と言うことで、最後のトドメはセルフで行こう。俺が仕組んで辱めるより、自爆させたほうがダメージはデカい。

 

「故に私は納得出来ません。お嬢様は見目麗しく家柄もあるお方です。魔王を倒したからと言って、第2婦人に甘んじるべき方では無いはずです!」

 

「そ、それは………」

 

俺の至極当然な指摘に、ダクネスの言葉が露骨に詰まる。そりゃいくら魔王を討伐したとは言え、ダスティネスと比べれば見劣りする。せめて正妻なら話も違うが、ハーレムの一角で釣り合う相手じゃない。

 

「分かっている……ダスティネスの家の影響力も、私ではエリスに勝てないことも、こんな事までして滑稽に見えることも、そんなの全部分かっているんだ!」

 

「お、お嬢様……くっ!」

 

「「「「ぷくくっ!」」」」

 

物凄く感情が爆発しているようだが、ステーキアイマスクと厚揚げ腹筋で何もかもがぶち壊しである。だがその事実さえ見えていないので、ダクネスの独白は止まらない。

 

「それでも……どれだけ馬鹿らしいと思われても……私はカズマに愛して欲しい。たった1人、私が心から愛した相手なんだ。例え皆に馬鹿にされても、お父様が本気で反対しても、私は絶対にカズマから離れない!私が本当に幸せになれるのは、カズマの隣だけなんだ!!」

 

「お嬢様……それはとても照れますね」

 

「………へっ?!」

 

顔に張り付いたステーキを剥がしたダクネスは、目の前の俺を見て表情を凍らせた。熱く俺への想いを語ってみたら、目の前に本人が立っていた訳だ。そりゃ殺してくれって顔にもなる。

 

「………カズコです」

 

「お………おぉぉ……お前というやつはぁ!!」

 

「おっとお嬢様!お腹の上の食べ物を粗末にするつもりですか?!この国には食べたくとも食べられない子供が沢山いるんですよ!」

 

「ひ、卑怯だぞカズマ!しかも何だこの厚揚げ豆腐!これじゃ私の腹筋がカッチカチみたいじゃないか!」

 

乙女全開になったダクネスには、この腹筋イジリがメチャクチャ効く。そして、食べ物を粗末に出来ない所は、流石は良家の令嬢って所だろう。何ならこれ始めた時点でアウトなのだが、なんで気付かないかなコイツ。

 

「それじゃあ、動けなくなったところで盛り付けを始めようか?安心しろ。最高の芸術に仕上げてやるから!」

 

「や、やめ……辞めろぉー!!」

 

この日カズマの作った女体盛りは、腐らなければ国立美術館に飾られたと言われている。ちなみに食品で作られたその彫像のタイトルは

 

 

『美女の顔したドーピングゴリラ』

 

 

である。

 

 

「くっころ!!」

 

 

 

 

 

 

 




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

ダクネスの女体盛りとかドスケベ過ぎると思うので、筋肉成分で埋めておきました。

強めのオチは後半戦です。またお暇な時にでもお付き合いください。
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