ファンタスティックキャラを出す出す詐欺してもう一年。付き合ってくれてる皆さんに愛想つかされてしまうのも時間の問題です。と言うことで、遅くなりましたがエイミー回です。
またお暇な時にでもお付き合いください。
器量良し、気立て良し、更に家事も出来て家庭的。この世界では天然記念物よりレアな存在、エイミー。ファンタスティックな出会いから数年経ち、随分と親しくなったとは思うが……
「カズマくん、私の婚活を手伝って!」
「えっ?それ俺に言うこと?!」
その信頼に応える自信は、今の俺には持ち合わせて居ない。
………良く解って欲しいキャラ紹介………
サトウカズマ
皆さん良く知る主人公。婚活経験は全くないが、結婚経験はやたらとある。エイミーの故郷にビニールハウスを作ってみたり、野菜の卸し先を用意したりと、金の為とはいえエイミーの恩人でもある。
エイミー
北の村に住む獣人の娘。カズマには色々と恩があるが、その恩は美味しい野菜で返すことにしている。ミーアと言う義理の妹を溺愛しており、甘やかし過ぎな位に愛情を注ぎまくっている。汗をかくとモフモフ尻尾が蒸れるのがコンプレックスで、毛量が増える換毛期は憂鬱になる。
ミーア
エイミーの義理の妹。良く食べ、良く遊び、野菜や動物に愛される心優しい食いしん坊の獣人。エイミーが高熱で倒れた際に、薬を買うために吹雪の中へ飛び込んで死にかけた過去を持つ。なまら美味ぇ!とか北海道っぽい方言を使う。エイミーと肉が好き。
エリス
語るまでもないメインヒロイン。良妻賢母の具現であり、カズマが相手ならエイミー以上に甘やかす。体臭がないのでいつも石鹸の匂いがする。天界の女神好感度調査、4560年連続1位。他にもDHCのような良く分からんランキングまで総なめにする人気女神。
北の村長
エイミーとミーアの故郷の村長。野菜養殖で生計を立てているが、働き手の減少が悩みのタネ。こいつがエイミーに結婚話を持ってきた事が全ての始まり。まだまだ現役とのこと。
…………本編…………
「成程。エイミーに見合い話がねぇ……」
手渡された男性の写真は、全て北の村の男性のもの。適齢期を迎えたエイミーのため、長老が用意した見合い写真だ。そりゃ世話を焼きたい気持ちも分かるが、だからってこれはどうかと思う。
「初老、初老、中年、初老と来て幼児と初老……見事に同世代が皆無だな」
「別に年齢だけが理由では無いんだけど、どうしてもそういう目で見られなくて……」
高齢化の進む北の村では、出生率の低下は何よりの課題だ。ただでさえ労働人口が少ないと言うのに、子供が生まれなきゃ減る一方。既に限界集落の北の村にとって、それは致命的と言う訳だ。
「と言うかこれ、独身の人ほぼ全員よね?村長さんまで入ってるし……」
「村長まだ現役なのかよ……」
ちなみにアクアも隣にいるが、こいつは喫茶店に入るところを見てタカりに来ただけだ。今回はデリケートな問題と言うこともあり、スピーカーは手元に置く事にした。誰でも甘やかすエイミーの性格は、クズ人間を集めかねない。
「そもそもエイミーは結婚したいの?そりゃ人口減少は女神的にも困るけど、だからって望まぬ関係は違うと思うわ!」
「結婚願望はあるのよ?カズマくんとエリス様を見ていると、子供って良いなぁって思うし……」
「そこにカズマさんは含まないのね?」
「今その指摘必要だったか?」
そりゃ母性の塊みたいなエイミーにとって、子供のいる生活は魅力的だろう。だが家庭とは母子だけで成り立つのではない。一緒に歩むパートナーが居て、初めて理想の家庭が持てるのだ。どの口が言うんだと突っ込まれそうだが、大切な事に違いはない。
「じゃあ、後はエイミーを大切にしてくれる相手よね。ちなみに、エイミーに何か要望はないの?ほら、お金持ちで優しくて、ついでに甘やかしてくれるイケメンが良いとか!カズマさんと違って……」
「お前を甘やかすと際限なく堕落するだろ……でも、エイミーの理想は重要だな。何か外せない要求はないのか?」
これで物凄いのが来たら困るが、エイミーならそんな馬鹿な事は言わないだろう。むしろ多少の高望みがあっても、エイミーなら許されると思う。
「ミーアちゃんに優しい人かな?やっぱり3人で住むわけだし……」
「別の角度で難しくなったわね……」
「ある意味予想は出来たけどな……」
どんなに良妻賢母のエイミーでも、オマケが付いてくると話は別だ。そりゃあれだけ溺愛しているミーアの事を、結婚したからと追い出したりはしないのだろう。だがそうなると相手の男は困る。義妹がセットの夫婦生活など、流石にちょっとハードルが高い。
「これ、逆にミーアのタイプから探してみるか?」
「確かに……そっちの方が円満な家庭が築けそう!」
「普通ミーアは円満に含まれないんだけどね……」
このままじゃ話が進まないので、俺達はミーアの元へ向かった。念の為確認しておくと、これはエイミーの婚活である。
…………………
「カズマが良い!」
「では不束者ですが……」
「いや早い早い。ちゃんと理由も聞いてやれ」
ギルドに居たミーアに理想の男性を尋ねたところ。帰ってきたのはまさかの俺。と言っても予想していなかった訳では無い。ミーアにそんな事を聞けば、どう選ぶかなんて分かりきっている。
「カズマと家族になれば、毎日カズマの美味しいご飯が食べられるだろ?美味しいご飯が毎日食べられたら、間違いなく幸せな家庭だぞ!」
「ミーアちゃんは素直ね。ちなみに、男性としてカズマくんはどう?」
「……か、カズマは凄く良い奴だし、間違いなく良い奴だぞ!料理も上手で、良いやつだぞ!」
「具体的に無いなら無理すんな。逆に惨めになるだけだから……」
ただちょっとくらい褒めてくれても良いよね?婿候補で名前出したんだしさ。
「あと、バニルも悪くないと思うぞ!バニルは売れ残ったクッキーとか、廃棄予定のソフトクリームをくれるんだ!」
「それもう完全に餌付けじゃない!それに悪魔なんて勧めちゃ駄目よ!あんな害虫と結ばれる位なら、ナメクジと結婚した方がまだマシなんだから!」
「流石にナメクジよりは上だと思うけど……」
「そもそもアイツ無性だけどな……」
と言うかミーアもロクなこと言わねぇな。このままじゃ婚活にならないぞ。
「そもそも、候補も居ないなら見送ったらどう?焦ってしたくない結婚しても、後で後悔すると思うし……」
「結婚したい気持ちはあるの!それに、今を逃す方が危ない気がするし……」
「「危ない?」」
婚活が遅れると危ないというのは、厄介な相手に迫られているとかだろうか?それなら俺が手を貸せるし、何なら婚活より得意なのだが……
「安心するが良い獣人の娘よ。汝の悩みを解決する薬が出来たぞ!」
「バニルさん!良かった間に合ったんですね!」
そこに突如現れたバニルは、紫の小瓶をエイミーに渡した。その毒々しい色合いは、何処から見ても毒そのもの。まさか身の危険を排除するために、その相手を毒殺するんじゃ……
「『セイクリッド・ブレイクスペル』!」
「なっ?!何をするかこの駄女神!!」
「あっ!アクアさん?!」
「駄目よエイミー!そんな邪悪な物に頼るなんて!それは呪いのポーションじゃない!そんな物に頼るくらいなら、女神の私に相談すべきよ!」
アクアの魔法を受けた小瓶は、ただの透明な水へと変わった。ピュリフィケーションでなくブレイクスペルと言うことは、魔法的な効果が込められていたと言うことだ。まぁ、だとしてもいきなり壊すのは辞めて欲しい。弁償するのは俺なのだから。
「出来ぬから吾輩に相談があったのだ!それなのにこの駄女神と来たら、話も聞かずこれか愚か者!」
「出来ます〜!ナメクジに出来て私に出来ないなんて事はありません〜!」
「子供みたいな言い合いは辞めろ!取り敢えず、あの薬は何だったんだ?エイミーにどうしても必要だって言うなら、俺の方で何とかするから……」
エイミーの落胆する様子からして、アレが重要なアイテムだったのは間違いない。金とアクアのお仕置きは置いておいて、取り敢えず今はエイミーの事だ。
「あ、あれはその……発情期を抑える薬で……」
「「………発情期?!」」
「「「「「「「「発情期?!」」」」」」」」
「ち、違うんです!本当に何でも無いですからぁ!」
素敵なワードに盛り上がる冒険者を見て、俺達はことの重要性を知った。
…………………
「成程な。発情期になると冷静さを欠くから、婚活に焦っていたと……」
俺達は自宅へと場所を移し、エイミーから詳しい事情を聞いている。ギルドは少しばかり混乱したが、アクアの「カズマさんの発情期よ!」って言葉で落ち着きを取り戻した。影で色々と言われていたが、今回はエイミーに免じて許してやろう。まぁ、後でガッツリ折檻はするけど。
「発情期は健康な証でもある故、女神の魔法では治療できん。だから吾輩にデバフのポーションを依頼していた訳だが……こんの駄女神がやってくれてなぁ?!」
「良いじゃない!我慢は身体に毒なんだから!」
「流石にこれは我慢しないのも問題だろ」
そりゃアクシズ教の流儀ではそうでも、エイミーにとっては深刻な問題だ。性欲に流されただけの関係なんて、絶対に上手くいく筈がない。スッキリして賢者になれば、嫌でも後悔が押し寄せてくるものだ。既に何度も経験している俺が言うんだ。これにはかなり信憑性があると思う。
「なぁエイミー、発情期って淫夢で何とか出来ないのか?サキュバス店のチケットなら用意できるし、それでスッキリ出来たらいいと思うんだが……」
「無理よ!そんなお店入ったことないし、夢の中でも相手は居るじゃない……」
顔を真っ赤にして俯くエイミーは、とても可愛い理由でチケットを突き返した。そりゃまだ純潔な乙女にとって、サキュバス頼りはハードルが高い。そもそも発散用の男を選ぶなんてこと、ピュアなエイミーには出来るはずもない。
「仕方ない。別の方法で発散させるか……なるべく健全な方法で……」
「うん、お願い……」
と言っても俺に健全な趣味はないので、これについても人頼りになる訳だが……
………………………
「ストレスの発散にはやっぱり運動です!先ずはスクワットからやってみましょう!」
健全なストレスの発散と言えば、やはり運動が一番だろう。と言うことで連れてきたのは、トレーニングを欠かさないシエロの元。突然来た俺達にもこの対応とは、まさにトレーニーの鏡である。ちなみにアクアは直前で逃げたので、折檻の回数を増やすことにした。
「んっ!はぁ………以外と持ち上がるものですね……」
「そりゃ日頃から重い野菜を運んでるからな。こう言うのは日々の積み重ねだって言うし……」
「そうですね。カズマさんも、足腰は凄いですしね……本当に……」
少しだけ不健全な発言があった気もするが、やはり運動ほど健全な発散はない。気持ち良く汗をかくことで、エイミーの欲望も自然と消えていく事だろう。後は急いで薬を準備して、発情期を抑えられれば……
「はぁ……ふぅ………はぁはぁ………はぁはぁはぁ!」
「なぁ、エイミー。なんかちょっとムラムラしてる?」
「し、してないわ!その、ちょっとしか……」
あっ、駄目だ。これ運動では発散出来そうにない奴だ!
………………
「ストレスの発散には温泉が一番よ。疲労も雑念もお湯に流して、ゆっくり身体を癒やしていきなさい」
運動の汗を流す為に、俺はエイミーを我が家へ誘った。本当は公共浴場を考えたのだが、発情期のエイミーを一人には出来ない。ただ1つだけ想定外だったのは、何故か俺とウォルバクまで一緒な事だ。
「なぁエイミー?俺は別に後でも良かったんだが……」
「カズマくんも汗だくだったじゃない。譲り合ってたら身体が冷えちゃうし、混浴の温泉だって珍しくないわ。それに、ウォルバクさんも居るから変なことはしないでしょ?」
エイミーの気遣いは有難いのだが、流石に混浴は色々とヤバい。振り返ったらエイミーとウォルバクの裸があるなんて、男子には堪らないシチュエーションだ。
「そう言えば、エイミーは発情期を抑えたいのよね?」
「そ、そうですけど……どうしてウォルバクさんがそれを…」
「呪いの霊薬の仕入れ先なんて、私かウィズくらいしか居ないわ。それに使用者が獣人の女性だと言うし、エイミーくらいしか居ないでしょ?」
「私だけ……なんだ……」
エイミーは自分を恥じているようだが、別にエイミーがスケベって訳じゃない。他の獣人はサキュバス店に通っていて、性欲を抑えるどころか、発情期にスペシャルコースを頼むくらいだ。エイミーにも教えてやりたい所ではあるが、コレも顧客情報なので黙っているしかない。数少ない獣人族なんて、探れば直ぐに誰かバレてしまう。
「薬は直ぐには作れないけど、心を落ち着かせるならサウナはどう?純潔を大切にしたい気持ちは分かるし、私も出来ることなら応援するから」
「あ、ありがとうございますウォルバクさん!それならお言葉に甘えさせて頂きます!」
なんか2人で盛り上がっているようだが、サウナは多分悪手だと思う。別にサウナが悪いとかでなく、勧めたのがウォルバクって所が……
…………………
「ごめんねカズマくん……結局また迷惑をかけて……」
2人がサウナへ向かって2分後、整ったウォルバクが水風呂に沈んだ。エイミーにサウナの入り方のレクチャーをすると息巻いていたが、2分も持たないのにどうする気だったのだろう。
「気にすんな。元々俺とアクアが蒔いた種だしな?」
「なら、遠慮なく甘えさせて貰うわね……」
俺はサウナの温度と湿度を調整しながら、エイミーが整うまで付き合うことにした。ちなみにこの世界における整うとは、集中力アップのバフに該当する。やってることは日本と同じでも、効果が違うのは何なのだろう。ちなみに賢者モードにバフはない。世の中とはままならないものだ。
「話には聞いたことがあったけど、実際に入ってみると不思議な感覚ね。熱くてクラクラするような。でも冷えたらスッキリするような……ハマる人が居るのも分かるかも……」
「お気に召したようで何よりだよ。うちのアホ共は直ぐに我慢大会を始めるから、今度エイミーから正しい入り方を教えてやってくれ」
「それはそれで楽しそう」
二人っきりになることに警戒していたが、流石にサウナ中は落ち着いているようだ。いくら獣人の発情期と言えど、この暑さのなかで興奮は出来ないようだ。ただでさえ暑さに息切れしているのに、興奮出来る余裕などあるはずもない。
「汗をかくのが目的だけど、だからって脱水症状になったら元も子もないからな。休憩の度に水分も摂って、正しく安全に楽しんでくれよ」
「はーい。カズマくんって、街で言われてるよりずっと優しいわね……」
「そりゃ街での噂に悪意があるからな。俺は基本的に紳士的だぞ?」
特に混浴の風呂やサウナでは、スーパージェントルマンのカズマさんと名高い。だって好感度下がると一緒に入って貰えないし、出禁になったら色々楽しめないからだ。まぁ、既に一緒に入ってくれる奴は限られてるので、そのジェントルマンっぷりは広まらないんだが!
「そうなんだ……じゃあ、私が倒れても安心ね……カズマくんの汗の匂いで、何だか身体が熱くなってきちゃって……」
「だったら直ぐに水風呂入って冷やして!なんかヤバそうな顔してるから!直ぐに頭と身体を冷やして!」
と言うか汗の匂いでも発情されたら、マジで生活に支障出るだろ!
………………………
「ごめんねカズマくん……また私のことで面倒をかけて……」
水風呂に浸かったエイミーの顔は、まだ少しだけ昂りが見えた。これだけやって落ち着かないとは、獣人の発情期は中々に厄介だ。特に汗の匂いはヤバい。エイミーが反応する意味でも、エイミーの汗がエロい匂いを漂わせる意味でもだ。
「生態の一部じゃ仕方ないさ。それに、元はと言えばアクアのせいだしな……」
「それはそうかも知れないけど……」
だが、それなら尚の事2人では居られない。既に何度も行きずりセックスしている俺だが、流石にそろそろ歯止めが必要だ。こうして行きずりの関係を持ち続けていたら、いつか刺されてもおかしくない。ましてやエイミーを傷物にしようものなら、間違いなくミーアは黙っていない。どうにか信頼のおける女子に……信頼できるゆんゆん以外の女子に話をして、エイミーのケアをお願いしたい。デリケートな話だと秘密にしていたが、俺だっていい加減ムラムラしてくる。
「なぁエイミー。これはあくまで症状緩和の為の話なんだが……自分で発散は出来ないのか?」
「な、何言ってるのカズマくん?!そんなの出来る訳無いじゃない!」
この質問だけで真っ赤になると言うことは、知識として知っては居るが、実践経験はないと言ったところだろう。エーリカのように首を傾げられるよりは、多少は改善の余地がありそうだ。
「別に悪いことじゃないだろ?変に溜め込んで暴走するとか、好きでもない相手に身体を許すとか、最悪のケースよりずっとマシだぞ?」
「それはそうかも知れないけど……」
俺の質問に赤くなりつつ、エイミーは視線を水面へと移す。そして数十秒考え込んだ後、決心したように口を開いた。
「私もね……そういう事に興味がない訳じゃないの……発情期が来るようになって、そう言う事への興味も強くなってるの。でも、どうしても気になることがあって……」
「俺で良いなら話してみろよ。性の悩みを持つ奴は沢山いるし、解決する為の商品もあるぞ。自分だけで思い悩む位なら、一緒に解決案を探そうぜ?」
エイミーの悩みが解決できれば、性欲の発散にも繋がるかも知れない。変な薬に頼るよりも、絶対そっちの方が健全だ。その手のアイテムなら沢山あるし、この流れはまさに理想の流れだ。なんて余裕をかましていた俺に、エイミーはバスタオルを釣り上げてこう言った。
「じゃあカズマくん……私のここ……見てくれる?」
「喜んで!!」
「あ、あんまり食い気味なのも困るんだけど……」
「お構いなく!」
「……もう」
エイミーのような美少女から「ここを見て」なんて言われたらこうなるのは当然だろう。だが、これはエイミーの悩みを解決する為だ。いやらしい意図は微塵もなく、友情と信頼をもって楽しむつもりだ。
「……笑わないでよ?」
「笑わないよ。エイミーの身体を見て笑うだなんて、そんな罰当たりな事する訳がないだろ?じゃ、どうぞ!」
「……うん」
徐々に露わになるエイミーの下腹部に、俺の視線は釘付けになった。だが、先ず見えたのは濡れた尻尾で、お楽しみの割れ目は一向に見えない。そうしてじっくりと観察して居たら、目の前に可愛いへそが飛び込んできた。どうしよう。俺は大切な何かを見落としたらしい。
「えっと……重要な部分が見えなかったんだけど……」
「その見えないのが悩みなの!私、何故かそこの毛だけ量が多くて、汗ばむし蒸れるし、匂いも気になるし……だから自分でも触りたくなくて……」
よく見ればエイミーの下腹部は、ビキニのようにモフモフしている。俺からすれば可愛いモフモフだが、当人からすると苦労が絶えないらしい。確かに濡れた犬は臭いと言うし、年頃のエイミーには辛い悩みだろう。だが、それならむしろ解決は容易だ。トリミングのスキルを持つ俺には、こんなの子犬の剃毛と変わらな……
「……一応言い訳って聞いてくれる感じ?」
「そうだな。エイミーに自らのバスタオルをたくし上げさせ、ゲスな顔で女性器をガン見していた正当な理由があるなら聞こうか?」
俺は背中に冷たい視線を感じて、ゆっくりと風呂場の入口を見た。そこには入浴前のダクネスがいて、冷たい視線でこちらを見ている。バスタオルをたくし上げる真っ赤なエイミーと、それを楽しみガン見する俺。これだけの状況証拠が揃った今、言い訳は無駄だと俺は悟った。
「ち、違うのララティーナちゃん!カズマくんは私の為に……」
「ほう?エイミーのために羞恥プレイを……随分と親切だなこのクズ男!!」
「ごふっ!」
俺はダクネスの一撃を腹に受けながら、今度から鍵をかけようと心に誓った。ちなみにこの後エイミーから説明を受けたダクネスにより、次は正座で叱られる訳だが……それはまた別の話としておく。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
エイミーってファンタスティックデイズでは割と序盤から居るんですけど、なんかのほほんとし過ぎてアレに持ち込みにくい印象でした。でも獣人族だから発情期があります!(非公式)
続きはまだ書いてますが、またお暇な時にでもお付き合いください。