※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

平和?な日常回です。

セレナ(レジーナ)とセナがメインとなります。


この新たな仲間に日常を(健全版)

膝枕をエンジョイした翌日。俺は朝からめぐみんに襲撃されていた。

 

「クエストへ行きましょうよー。ちゃんと敵に爆裂魔法撃ちたいです。このままでは私がカズマのヒモになってしまいます。撃ーたーせーてーくーだーさーいー!」ユサユサ

 

ユサユサして俺を起こしに来るなんて可愛い奴め。折角だからもう少し…

 

「ねぇ…お兄ちゃん?」

 

おっと、これはちょっとキュンとするシチュエーションだぞ?なんなら朝からしちゃうかも知れな…

 

「……入信して?」

 

バサッ

「辞めろ!サービスの振りしてトラウマ抉るんじゃねぇ!」

 

「ならさっさと起きてください。クエスト行きますよ?」

 

わぁドライ…

 

「…男の寝室に来てドライ過ぎない?」

 

「布団の左右の山が無ければ、多少は私も気にしたでしょうね…また同時プレイですか?…この性獣」

 

バサッ

「なーう」

 

ちょむすけと

 

「な、なーう…」

 

その半身…そして

 

「に、にゃーん…」

 

反対側にエリス…可愛いけどお前には猫要素無いだろ…

 

「ほう、女神二人と楽しくにゃんにゃんしたんですか?」

 

目が怖いよめぐみん…

 

「はい!既にウォルバクさんと寝てる所に来ました!」

 

はい、素直ですねエリス。

 

「はい!カズマが寝不足にならないように、スリープかけました!」

 

昨日の寝付きがやたら良いと思ったわ!マジで寝に来たのかよ!

 

「…可愛い女神と寝ていたカズマ。可愛い紅魔族にもちゃんと構ってくれますよね?」

 

「わかったよ…でも、絶対に問題は起こすなよ?」

 

「私は、大丈夫ですよ!」

 

まぁ、折角だから新メンバーの戦闘能力も確認に行こう。セレナを起こさないとな…

______________________

 

「ちょっと!あなた元魔王軍幹部なんですよね?!その『デス』はカエルにも効かないんですか?!」

 

「やめろエリス。アレで死んだ俺がまるでカエル以下みたいじゃないか」

 

カエルに追われるセレナが俺の方に来たのでエリスと一緒に逃げている。カエルの耳元で自信満々に『デス』って叫んだセレナは、今はもう涙目だ。

 

「レジーナ様!レジーナ様!デスは聖女っぽくないってなんですか?!このままじゃ食われます!ヌメヌメ聖女もなんか違うと思いませんか?!」

 

[カズマがヌルヌルになったセレナを見たいと思っているのでいいではないですか?]

 

おっと止めろ、俺のイメージが下がる!セレナの目が冷ややかになってる!

 

「レジーナ様!俺は望んでません!全く仲間の苦しむ姿は望んでませんから!」

 

[…レジーナって呼んで欲しいな?]

 

「レジーナ!お願いします!」

 

あ、この女神も結構面倒くさい。

 

[…今回はカズマに免じて許します。次からはちゃんと聖女っぽいカッコイイ前口上を用意なさい?でないとデスは使用禁止です!]

 

「あぁもう!わかりましたから!『デス』!」

 

蛙が一撃で沈む。やはり強いな即死技。

 

「はぁ、レジーナ様はなんでカズマの言うことは聞くんだろう…」

 

「俺にもわからないって…直接会ったことは無いし…」

 

今度、挨拶ついでに菓子折りくらい持っていこう。

 

「このままじゃ駄目だな。そもそも『デス』は射程が狭くて消費が大きいし、格上には効きにくい。武器でも最低限戦えないと…」

 

セレナのこの向上心はなんなのか?

 

「セレナってこんな頑張り屋だったか…」

 

「聖女として、この街のパンツ丸出しプリーストの称号をかき消したいそうです。操られていた事になっては居ますが、パンツの印象は強すぎますからね」

 

「え?そうなの?」

 

「…清純派の女神が結婚式でパンツ取られた逸話はもはや神話ですよ…」

 

「本当にすみません…」

 

パンツ巾着なんて、きっと物凄い言われたんだろうな…

 

「セレナ…俺のせいでごめん…でもメイスで蛙は…」

 

素直に謝って他の方法を、なんて考えてみたものの、あのポンコツが俺達の話なんて聞いている訳もなく、セレナは既に次の蛙に突っ込んでいた。昔、アクアが同じことをしていたような…

 

「おらぁ!この両生類が!唐揚げにしてレジーナ様のもとに献上してやらぁ!」

 

「あいつ…この短時間で聖女成分はどこへいったんだ…」

 

「聖女って勝手に呼んだのはカズマさんですよ?女性をその気にさせるのが上手いんですから…」

 

やはり根底はチンピラなのだろうか…そして、俺は知っている。この流れはフラグであると!

 

「復讐の加護をまとった武器は、本来武器側が受ける損傷さえ相手に返す!喰らえ!『復讐の鉄槌』」ポヨン

 

カエルの腹に打撃攻撃は…お互いにダメージ0なら足しても0でしょ…

 

「レジーナ様、スキルは…」

 

[発動しましたけど?]

 

パクッ

「ほら!アクアと同じじゃねぇか!」

 

ちゅんちゅん丸を構える。流石に救出を…

 

ペッ

「いてっ!」

 

おっと、救出前に吐き出された…

 

「復讐の加護で不快感は返るから、取り敢えず食われたりはしないか…」

 

なんて本人は冷静に解説しているが、俺はヌルヌルのセレナが気になって仕方ない。レジーナも把握していたのだろうが、官能小説にヌルヌルプレイは書いた。いつか本当にするんだっけ?期待しとくね?

 

「ふむ、ポンコツ聖女セレナちゃんの方が人気出るかな…」カリカリカリ

 

「それもうギャグだろう…聖女がそれは流石にどうなんだ…」

 

緊急対応用にあるえとダクネスが見守っているが、今日はセレナがメインなので仕事がない。実質あいつらはピクニックに来ている。俺もそっちに居たい。

 

「カズマー!私は満足したのでそろそろ帰りたいです!」

 

めぐみんは最初に10匹まとめて吹き飛ばして、ダクネスの隣で休んでいる。

 

「あと少しだけ待ってくれ!私はカエルになんて負けないって、ちゃんと証明するから!」

 

セレナにメイスが向いてないのだろうか?ステータス的には負けないと思うんだけど…

 

「よーし!こっからは本気でぶっ殺しますわ!」

 

「おいこら自称聖女!せめて聖女の部分は徹底しろ!なんだその取ってつけたような上品口調!」

 

「死に晒せ!カエルがぁ!」

 

もう聞いてないし、もう下品になったし。

 

「うらぁ!」

 

ベキッ

掛け声はアレだが…しかし流石は高レベル。まずはカエルの後ろ足の骨を粉砕した。これでは跳躍はできない。

 

「よぉ、カエル…さっきはよくもやってくれたなぁ!」

 

そのままカエルによじ登ると、頭の上でメイスを…

 

「1つ!」

 

グシャッ

カエルの眼球に振り下ろした…

 

「2つ!」グシャッ

 

うわぁ、返り血を浴びながら両眼球を…そのまま打撃の有効な頭蓋骨を何度も殴打していく…

 

「よしっ!仕留めた!」

 

あいつは自分の体が返り血まみれなのをわかっているのだろうか?メイスからもポタポタ血が流れているけど…

 

「やり方と絵面考えろよ…こんな聖女じゃ子供が逃げるぞ?」

 

「弱点狙うだろ普通…」

 

「戦術的には正しいけど、そんなダーティファイトする聖女なんて居てたまるか!」

 

ほんと、色々足りないのがうちのパーティーです。そもそも、カエル一匹にどれだけかかっているのか…

 

「そもそも、あの養殖で手に入れたスキルポイントは何に使ったんだ?役に立つ技とか取ってないのか?」

 

「く、傀儡に…ほら!死体があれば強いだろ?!」

 

「で?なんで今それを使わない?カエルの死体沢山あるだろ?」

 

「レジーナ様が、それじゃ聖女じゃなくてネクロマンサーだろって…」

 

うん。正論!

 

「はぁ…戦闘は当面の課題だな。俺もなにか考えるから…ほら、そろそろ本職の時間だぞ?」

 

「あぁ、そうだな。今日はカズマとエリスが付き合ってくれるんだろ?居てくれたほうが、信用は得られるしさ…」

 

「「もちろん!」」

 

と言う事で、セレナの街のお仕事へ。

____________________

 

「はい…じゃあ、軽症だし一番安い十字架出しておきますね。毎食後に祈ってください。多分1週間くらいで完治しますから。そしたら十字架は焼いてください」

 

空き店舗を買い取って診療所を作った。ちなみに、アクアはここに納める消毒用アルコールを飲んで二日酔いしたので、不在だった。馬鹿なやつ…

 

「あの…確かに楽にはなったんですが…祈るだけで治るんですか?」

 

「あぁ、弱い病原ですから…でも、体力落ちてるからちゃんと時間かけて回復しないとまたかかりますよ?」

 

セレナはこんな感じで内科診療をしている。薬の代わりに十字架で…

 

「しかし、私エリス教徒なのですが…レジーナ様に祈っても良いんでしょうか?」

 

「いいと思いますよ?私とレジーナは別に敵対していませんし、改宗する訳でもないですから」

 

「え、エリス様?!」

 

御神体本人からお祈り治療は承認されている。もう本人の口から良いよって言っちゃってるし、結局は人命が最優先らしい。

 

「レジーナ様は祈りを捧げたものが異教徒でも受け入れる懐の広い女神です。それに、神が全ての命を慈しむ心は同じなのです」

 

セレナ…なんて慈しみ溢れる笑顔…それが聖女だよ。戦闘に出しちゃ駄目なタイプだ…2つの意味で…

 

「まぁ、賭博場ではアクシズ教の方も私に祈りますし、水難事故では私の信徒も先輩に祈りますから…」

 

後半はともかく、前半は同じ扱いしちゃ駄目ではなかろうか?

 

「感謝します!レジーナ様、エリス様…そしてセレナ様」

 

「あ、診察り…お布施はそちらでお願いします。奮発すると加護の効果が上がってお得ですよ?」

 

神の使いが加護をお得って何だよ…あと、お布施に参考価格書いてあるけど、そういう感じでいいのか?日本のビジネス化の進んだ神社みたいだぞ?

 

「彼女に危うく切り落とされる所を救われましたので、奮発させていただきます!よし、治ったらナンパだぁ!」

 

切り落とされそうだったのは病気が原因だったのかな…

 

「はい、お大事に……あー、切り落とされそうだなアイツ、まぁ信仰は溜まったし良いか…」

 

信仰っていうのは良く分からないが、定期的に祈らせるならこれが手っ取り早いのは間違いない。ちなみに、あのお兄さんは浮気して性病にかかったそうなので、ちゃんと真面目に祈るかは疑問だ。

 

「それにしても、こんな方法思いつくなんて…天才かよカズマは…」

 

「俺の国でこうやって異国の宗教が入ってきた歴史があるんだよ」

 

あとで禁止されて焼かれたりしたけど…それは言わない。

 

「加護が治療に繋がるレジーナ様には最適だな。やっぱり英雄は考えることが違うね」

 

しかし、薬感覚でもちゃんと信仰が集まるって凄いよな。レジーナの加護の効果がしっかり出るからだろうけど…

 

「この方法で信仰が20貯まって、消費は2ってところか…お布施も入るし…上手くやればこれで一生食っていけるな…」

 

信仰や加護って貯金みたいに貯まるのだろうか?イマイチ加護や信仰というのが分からない。

 

「それ、加護が少しだとどうなるんだ?」

 

「反撃できる最大ダメージが減る」

 

「えっと、つまり?」

 

「あたしの加護が半減したとするだろ?カズマの50の攻撃なら50返せるけど、300の攻撃は200までしか返せないとか、そんな感じ」

 

あぁ、そんな感じなんだ…その加護って

 

「細菌相手ならちょっと分けたら余裕だからな…なんて割の良い方法だ…ふふふ♪」

 

ご機嫌ですが、加護をケチって笑うのは聖女としてはどうなんだろう?

 

「ちなみに、セレナの最大で返せるダメージって…」

 

「竜種を4回ミンチに出来るくらい。まぁ、あたし死んでるだろうけど…」

 

エグくない?レジーナ執念深くない?!

 

「すみません!子供が高熱を!」「狩りのときに腕を骨折してしまいまして!」「やっぱりセレナ様が諦めきれなくて!」「仕事にやる気が出ません!」「アクシズ教徒が増えません!」

 

おっと、雑談の時間は終わりのようだ。セレナも聖女モードになっている。

 

「大変!すぐに向かいます!あ、恋人は求めてません!アクシズ教も求めてません!」

 

「外傷なら『ヒール』でお手伝いします!あ、アクシズ教の方はお願いします」

 

「俺は冷やかしとアクシズ教を捨ててくるよ…」

 

診療所って意外と大変だ。でも、セレナの顔は充実している。

 

「エリス、カズマ…あたし、二人に出会えて本当に良かったよ…ありがとう…」

 

声は聞こえなかったけど、ごめんな?唇の動きで分かったよ。

 

「え?!なんですか?呼びました?」

 

「なんでもない!さぁ、病気は私に、怪我はエリス様の前に並んで!」

 

口は悪いし雑な性格だけど、人を助ける為に行動するセレナはやっぱり聖女なのかも知れない。

 

[こんな可愛くてセクシーな聖女なら、俺はエリスよりセレナを愛してしまうだろう。あとレジーナも妻に加えようかな?]

 

レジーナ、勝手なナレーションやめて?!

_____________________

 

「やっぱり一日の最後はここだよなぁ…」

 

患者が増えて、エリスとセレナの邪魔になってきた俺。しかし、夕食前に帰るのもなんとなく負けた気持ちになるのでセナさんの所へやってきた。

 

「人の職場をシメのラーメン屋みたいな言い方しないでくれますか?」

 

セナさんのオフィス兼自宅。経費で借りて仕事はここで、機密書類とか多いので、こう言う所の方が良いとバニルが教えてくれた。

 

「セナさんの仕事は確実で安心できるから…問題ばっかりの仕事や仲間を見たあとにここに来ると落ち着くんですよ」

 

「それは信頼されていると思っていいのですか?」

 

「人間性の信頼という意味では全面的に!他のメンバーに色々あるんで…」

 

「はぁ、苦労されてますね……これ、今日までの分です」

 

法律の話は見てもわからなかったのだけど、セナさんが気を使って色々書き込んでくれている。これがすごく助かる。

 

「カズマさんの特許を不正使用していた商品をいくつか見付けたので使用料の徴収を申請しました。大体500万エリスになると思います」

 

うん。マジで有能…どこで調べてんの?

 

「逆に、カズマさんの特許とよく似た物が事前に登録されていた物もあります。これに関しては構造をこのように限定する事で、使用料を払わずに独自特許と出来るはずです」

 

「セナさん…マジで年の報酬500万エリスで足りる?」

 

「むしろ、検察官の兼業を認めていただき、ダスティネス家、エリス教会、カズマさんの後ろ盾まで得ました。むしろ何かお返ししたいくらいです。お給料二重ですし、嫌われものだった私がこんなに沢山の人に支えてもらえるなんて…」

 

「人の為に正しいことしてるんだから、俺たちも協力するのは当然ですよ。それに、セナさんくらい信じられる人、他にいませんし」

 

「カズマさん…」

 

ギチギチ

あれ?自分の手をつねってる…

 

「あの…なにを?」

 

「いえいえ、カズマさんにときめくと身の危険を感じるので…気にしないでください」

 

「血が出てます!せめて痛くない方法にしませんか?!それ!」

 

ここまで警戒されると流石に傷付く

 

「警戒を解いたら、洗脳して無理やり抱いたりしませんか?」

 

「しませんよ?!俺はなんだと思われているんですか!取り敢えずヒールしますよ?」

 

俺がヒールしていると、セナさんは少しだけ目を逸らし、白状するように話し始めた。

 

「か、カズマさんは…サキュバスからエッチな技を習いましたよね…」

 

…なんで知られているんだろうか

 

「あの…俺はなにかの容疑で調べられたんですか?」

 

「ギルドから「あのクズがあんなにモテるなんておかしい!女の子は脅されているか、卑猥な手で落とされたに違いない!官能小説みたいに!」との調査依頼がありまして…」

 

それ、日本で言うエロ同人みたいに!って奴かな…

 

「結局、エリス様との結婚式を見て取り下げられたのですが…エッチなスキルを持っていて…あのような文章を書いていたこともありますし…」

 

「分かりますけど…これは触れないと効果は発動しませんし…更にムードとか無いと使えませんから」

 

そもそも、その前提だと抱くまでの行程にはなんの補正もない。雰囲気や酒の力で女性を抱けるくらいの度胸があれば話は違うが、俺には難しい。

 

「そ、それなら安心しました。サキュバスの方も、「女性に苦痛を与えない為の配慮ですよ」と言ってましたし…」

 

「そうですよ。ほら、手のキズはもう…」

 

シュバッ

凄い勢いで手を引かれた!

 

「キズを治してムードを作り、手に触れ…」

 

「誤解です!偶然にも条件を満たしましたが誤解です!そもそも精神力で抵抗できますから!」

 

「え?そうなのですか?」

 

おっと、話が分かる。逆にやりにくいのはなんでだろう?

 

「そうですよ?サキュバスが完全に抵抗を許さないような洗脳を持っていたら、人間はとっくにサキュバスの奴隷ですよ」

 

「確かに…すみません。早とちりで失礼な事を…」

 

「いえいえ。それにセナさんは意思が強い人だから、全然効かないと思いますよ?」

 

実際、セナさんに効くのかは凄く気になる。と言うか、そもそもそういう関係の相手にしか使ってないので、効果があるかも疑わしい。

 

「なら試しましょう。抵抗出来るなら何も怖くありません!」

 

……え?いいの?!即落ちフラグじゃん!

____________________

 

「マジか…全然効かない…」

 

何故か右手をマッサージさせられている。しかし、まったくエッチな空気にはならない。残念ながら俺の負けフラグだったらしい…

 

「いえいえ、痛みを無くして快楽の増幅。まさにサキュバスの技です。いやー恐ろしいですね。あ、親指の付け根を重点的にお願いします」

 

「これ、サキュバスでも手じゃ無理なんじゃ…」

 

「駄目ですよ。カズマさんが私に触れて良いのは髪と手だけですから…しかし、カズマさんは本当に器用ですね。過去のひどい発言も、これで水に流します」

 

くそぅ!なんか負けたみたいで無性に悔しい!いや、勝っても困るんだけど…やはり好感度だろうか?

 

「もう良いですよ?こんな挑戦なら毎日でもお受けしたいです」

 

「また、レベルが上がったら挑戦します…」

 

モテ期爆発中の俺としては、この敗北は地味に悔しい。いつかのリベンジを誓い、今は素直に引き下がるとしよう。

 

………………………………

「さて、カズマさんは帰りましたか…」

 

一応確認のためにショーツに

 

グッショリ

「……違う…これはなにかの間違いで…私はサトウカズマかんて好きじゃ無いですし」チーン

 

一人しかいない静かな部屋に、その魔道具の音を聞き間違える理由など無かった。

 

「私はカズマさんなんて嫌いです!大嫌いです!」チーンチーン

 

「じゃあ、好きです…」

 

これが鳴らなくなったのは何故だろう。彼が人の為に戦う姿を見てからだろうか?私を信じてくれた時からだろうか?権力を得ても、それを振りかざす事が無かったからだろうか?

 

「…まぁ人としてなら普通に好きでもおかしくは無いですよね。信頼はしていますし…」

 

魔道具は鳴らない。

 

「…ですよね!男女の仲なんて微塵も望んでませんし?信頼する友人に私は何を」チーン

 

セナの思考はクリアだ。真っ直ぐに冷蔵庫から聖水を取り出して一気に流し込む。どんな洗脳でもこれで解ける。

 

「男としてサトウカズマはない!」チーン

 

セナはもう1度冷蔵庫に向かうと、キンキンに冷やした冷酒を取り出し

 

「私は……絶対に認めませんからぁ!」

 

記憶が飛ぶまで流し込んだ。好感度がどれだけ低かろうがプラス側なら鳴ると言うことに、セナ(20才処女)が気付くまであと69日。

_________________________

 

「おかえりカズマ。聞いたぞ?結局働かされたらしいな」

 

「あぁ、結局休めなかったよ」

 

ダクネスに出迎えられた。以前の俺なら、ダラダラできないと機嫌を損ねていたので、気にかけてくれたのだろう。

 

「お前は変わったな…私の好きだったダメ人間ではなくなってしまったが、一人の人間として私はカズマを誇りに思うよ…」

 

「買いかぶり過ぎだよ。今に本性を出してダラダラするって…」

 

「大丈夫よカズマは!私が居るもの!」

 

寝間着姿のウォルバクが良く分からないフォローを入れてくる。

 

「カズマの怠惰は私が貢物として貰っているから、ダラダラしたくてもできないでしょ?」

 

おっと、なにそれ知らない!

 

「おまえ!なんでそんな事をした?!私の駄目なカズマを返せ!!クズなカズマを返せ!!」

 

おいダクネス?さっきと言ってること違くない?

 

「待ってよ!だらしないのは私の力で治るけど!クズなのは治らないわよ!」

 

あの、クズじゃないってフォローはないんですか?

 

「そもそも、なんでそんな事を?グータラした俺の方がウォルバクとしては一緒にダラダラ出来るだろ?」

 

おい、なんでそんな顔すんの?エロいんだけど?

 

「だって…私まだカズマから抱いてもらってないし、あるえもまだだし…やり場のないやる気がこっちに来ないかなーって…」

 

いいんですか?その二人は正直罪悪感で手を出し難かった二人ですけど?良いんですか?!

 

「…いくらでこっちに向けられる?」

 

おいダクネス?お前はそこら辺ちゃんとしたやつだと思ってたのに…

 

「そんなの選べないわよ…あなたこの地を管理する貴族としてそれでいいの?」

 

「貴族だからこそ!跡取り問題は重要なんだ!」

 

本当か?

 

「なら自分から「世継ぎつーくろ?」って誘えば良いじゃない…」

 

「私とて女の端くれ…そんな一緒に食事を作る感覚で誘えるわけないだろう…」

 

「面倒な女ね…」

 

「面倒とか言うな!そもそも、カズマがそんなの雑な誘い方で乗ると思うのか?」

 

「うん、流石に「世継ぎつーくろ?」は俺も無いと思った」

 

「赤ちゃんなら良いのかしら?」

 

「言葉の問題ではないだろう…私とてそれくらいの乙女心はあるぞ…」

 

などと言っていたらウォルバクが俺の前で前かがみになって、上目遣いを…

 

「赤ちゃん…つくろ?」

 

「何人欲しい?」

 

「メチャクチャ有効じゃないか!」

 

ごめん。効いた!予想外に破壊力あった!

 

「…4人」

 

「ウォルバクも答えるのか?!」

 

「俺は一人目は女の子が良いな…」

 

「うん、私も…」

 

「続けるな!」グイ

 

俺とウォルバクをダクネスが引き剥がした。

 

「私も…カズマの子供は欲しい…」

 

「ダクネスは一人目どっちが良い?」

 

「お、お前クール過ぎるだろ!ウォルバクの時と反応が違うぞ!」

 

「いや、流石にこの短時間で2回目だぞ?ちょっと慣れた」

 

まぁ、嬉しいのは間違いないけど…

 

「カズマの子供なら…私はどっちでも…でも、沢山居たらカズマとの時間が減ってしまうし…」

 

ほう、なかなか可愛い事を言うじゃないか…

 

「ふふ、随分楽しそうな話をしているじゃないか」

 

あるえ、楽しそうな話題には確実に食いつくな…

 

「まぁ、話すだけならタダだからな」

 

「「ええ?!」」

 

ダクネスとウォルバクのこの反応…なんかスマン。

 

「養う人数考えてくれよ…子供が何人も居て、子育てでクエストにも行けないとかになったら俺のテナントだけだぞ?」

 

「ふむ、ベビーラッシュにでもなれば、カズマさんだけでは戦えないからね…」

 

「だから、そういう話はちゃんと金とかの心配を無くして…」

 

バーン

「カズマさん!」

 

おっと、エリスが珍しく慌てている。ドアを乱暴に開くなんて…

 

「どうした?そんなに慌てて、らしくないぞ?」

 

「こ、こここ、これ…」

 

エリスが持っているのは…王族の封書?

 

「ギルドの奴ら、親展だからエリスに渡したのか…アイリスからだったら下手すると修羅場に……」

 

『カズマ様の発見されました予防接種及び、魔物の生態系を利用した魔物避けに関しまして、各国会談にて世界的な配備を行うこととなりました。つきましては、上記2つの特許を国家指定特許に変更するため80億エリスにて買い取りたく、このような形を取らせて頂きました。近日中にお城までご足労ください』※要約

 

80億?!

 

バーン

「待て小僧!」

 

おっと面倒なのがやってきた。

 

「売ることには反対せん。吾輩達では国を超えての薬品の流通は難しいからな…だが安すぎる!もし各国にそれで交渉できるなら、260億は余裕で取れる算段になる!」

 

「無茶を言うな!魔王を倒したとはいえ、この国は争いの復興に尽力している!そんなに出したら国が傾くぞ!」

 

ダクネスの言い分も分かる。しかし、それなら手っ取り早い方法がある。

 

「最低でも80億か…金の心配は無くなったし…今度は王都旅行に行くか!」

 

売ることは決まっているし、交渉の場には行かないと…

 

「ねぇ、カズマ…お金の心配が無かったら…子供は何人産んでも良いのよね?」

 

「あぁ、確かにカズマはそう言ったな?」

 

「え?そ、それなら私が最初ですよね?」

 

ヤッべ…さっきの話忘れてた。ダクネスとウォルバクとエリスがこっち見てる。三人相手は…特にダクネスとエリス二人は死んじゃう!と言うか俺、避妊したことないけどね?

 

「ふむ、ピンチなようだな小僧?この貧乏店主が仕入れた、効きすぎて街中が不毛の地になる除草剤を16万エリスでお買い上げ頂けば、吾輩が秘策を授けよう!」

 

「分かった買う!秘策をお願いします!」

 

三人同時はマジで死ぬ!

 

「まいどあり!では、教えてやろう!」

 

バニルは3人を指さして高らかに宣言した。

 

「残念!見通した所、今夜妊娠できる者はここにはおらん!つまり、今小僧を誘うのは快楽欲しさと言う事になる訳だが…まぁ後は好きにするが良い!」

 

いや、お前デリカシーとか…まぁ悪魔だし無いか…

 

「ふむ!良い悪感情であるな!女神の悪感情なんて滅多に食せぬ!」

 

うん。みんな怖い。今日は早く寝よう。80億の話は明日だ!




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

ちょっとエッチな回を挟んで王都編に入ります!

今後もお暇な時にお付き合いください。
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