※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

カズマさんのサイクルは、
事件→なんとか解決→借金→平和→事件
のサイクルだと思っている作者です。

少し平和な…しかし平穏ではない日常回です。


割と平和なカズマさんの日常。告解室編

「告解室へ行くわ!」

 

アルカンレティアから戻った翌日、アクアがこんな事を言い出した。唐突なのはいつもの事だが、それにしてもそんなの宣言されても困る。遊んで欲しいのだろうか?

 

ぽむっ

「そうか、ついに女神と偽ってきた自分と決別するんだな…」

 

俺はアクアの肩に手を置いて、優しく語りかける。アクアが決心したのなら、俺は背中を押そう。そんな感じで

 

「え?何言ってるの?!女神だから!そこに嘘偽りはないから!」

 

「だってお前…属性が聖属性なだけで堕落の悪魔だろ…頑張ってたから、言えなかったけどさ…」

 

「「「「え?」」」」

 

パーティーメンバーから向けられる疑問と納得が入り混じる声と視線。アクアの力は凄いが、別にそれは女神だからとは限らない。と言う俺の意地悪だったのだが、どうしよう…なんか信憑性が高すぎたようだ。

 

「人々の認識を変えて、師匠を邪神に出来たのですから…アクアが魔に堕ちることも十分に…」

 

「待つんだめぐみん。その原因となったアクシズ教なら、それは把握しているはず…逆に、悪魔を女神化したと考えれば……」

 

「あ、アクシズ教は悪魔の遣い…はっ!凄くしっくりきます!」

 

めぐみんとあるえは1つの結論にたどり着いたらしい。確認の意味を込めてアクアの方に視線を送ると、何故か本人が一番混乱している。

 

「そ、そんなことない…私は女神…身体がエッチ過ぎたり…確かに頑張ったら…むしろ貧乏と堕落と事件を呼び込む事はあるけど…私は…………女神?」

 

あ、アクアのアイデンティティが壊れそうになってる。

 

「アクア…大丈夫よ。悪魔が本物の女神の私にコンプレックスを抱いて邪神に堕としたとしても…貴方がもたらしてくれたカズマとの出会いに免じて、私女神ウォルバクが貴女の罪を許しましょう…」

 

「ちょっ?!やめてよ!あんたがそれやると本当に私が悪魔みたいじゃない!」

 

「違うの?」

 

「ち、違うもん!」

 

なんか、だんだん自信を失ってきている…

 

「も、もし先輩が悪魔なら、私は過去に悪魔に仕えると言う大罪を…違う…いえ、違わないと困ります!」

 

そして、悪魔祓いのプロもそこに参戦した…

 

「先輩…悪魔で無いなら、対悪魔の魔法で消えませんよね…」

 

あれ?それっておでこからビーム出るやつ?あれ普通に地面抉ってたような…

 

「待ってよ!エリスの信仰心で撃ったら、私のお腹に風穴が開くから!シンプルに光線の火力で死んじゃうから!」

 

「だ…大丈夫です!私の先輩はちゃんと女神…打ち消せるはずです!女神ですもん!!」

 

うん。なんかちょっと混乱してる?

 

「そ、そうかな?そうよね!私は女神!女神よ!!来なさいエリス!先輩の凄さを見せてあげるわ!」

 

あれ、こっちも混乱してる?!

 

「うん、ならせめて外でやってくれるかな?!」

_________________

 

「エリス…腕を上げたわね…けふっ…」プスプス

 

「先輩ごめんなさい!本当にごめんなさい!」

 

大きく抉れた地面と、焦げたアクア。エリスの放った『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』は、少年少女的に言えばナウ○カの巨神兵、更に正確に言うなら、エ○ァの使徒が撃つビームだった。あんなの、悪魔でなくても普通なら死ぬ。

 

「私はむしろ、アクアの7枚同時に半球形に展開されたリフレクションがカッコよかったと思います!今度から爆裂の爆風からアレで守って欲しいです!」

 

「あれ、真ん中の一枚だけぶち抜かれてたけどな…こういう場合、重ねなきゃ駄目だろ…」

 

まぁ、それがアクアらしいのだけど…

 

「本人たちがやる気だったから止めなかったけど、なんで吸血鬼を炙り出すのに心臓に杭を打つみたいな事をしたんだい?それじゃ人だったとしても死ぬよね?」

 

「せ、先輩なら、私の力でも容易く跳ね返すと思って…そ、それにほら!悪魔なら消し炭ですから!」

 

俺の知る限り、残機で復活するバニルの方がそういう意味では生存率高い気がする。それに、多分消し炭まであと一歩だったんじゃないのこれ?

 

「でも、誤解は解けたわよね?!私女神よね?!」ガバッ

 

あ、割と元気だ。

 

「ウォルバク、判定は?」

 

「んー…女神なら焦げない!」

 

「んなっ?!」

 

悪ノリを続ける俺と、乗っかるウォルバク。そして、その判定に愕然とするアクア。流石にいじめ過ぎだろうか?

 

「さぁエリス、私にも撃って良いわよ?」

 

「し、知りませんよ?!ウォルバクさんが消し飛んだら、やっぱり邪神だった事にしますからね?!」

 

エリスの嫌な保険を聞きつつ、ウォルバクが手を前に差し出す。しかし、信仰で劣るのに、そんなの受け止められるとは…

 

「『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』!」

 

「『カースド・クリスタルプリズン』」(小声)

 

エリスから放たれたビームがウォルバクに到達すると、辺りに閃光が起こり、全員が一瞬目を背ける。そして、閃光の中から姿を表したウォルバクは、無傷で堂々とそこに立っていた。

 

「「「おぉ!!」」」

 

紅魔の3人は感動しているが、読唇術と千里眼のある俺にはバレている。アイツ、氷の結晶で光を分散しながら熱も氷で受け止めてやがった。もう女神とか関係無いし、右手ビッチャビチャじゃねぇか…

 

「くぅ!なんでなの?!無傷ってあり得るの?!」

 

「女神力の違いかしら?」

 

「その単位初耳なんですけど?!」

 

なんかアクアは悔しそうだが、このまま続けるとマジで怪我人が出かねない。そろそろ止めよう。

 

「おい女神ズ、お前ら匂いで悪魔とか分かるだろ?素直にアクアの匂いで判断しろよ…あと、なんなら聖水かけろ…」

 

「「「…あっ!」」」

 

あっ!じゃねぇよ。こいつら、本当にこれで大丈夫なのか…

__________________

 

「これよ!やりたかったのはリベンジマッチよ!」

 

アクアが告解室に行きたかった理由は、前回のリベンジマッチ。アクアを散々煽ったウォルバクが今回はその対戦相手となった。まぁ、会場側のオーナーには歓迎されていないようだが…

 

「ようこそアクア様、検診ですか?懺悔ですか?」

 

今回は俺と女神ズだけで頼みに来たのだが、やはりアクアの判定はアクシズ教関係者。アクアの前を塞ぎ、そう簡単には通してくれない。

 

「告解室貸して?私が懺悔を聞くから!」

 

「検診ですね?少しばかり脳に問題がありそうですので、ひょっと開いて見てみましょうか?」

 

笑顔のセレナが取り出したのは医療用のメスとのこぎり。メスは返しの付いた矢を抜くとき等に皮膚を部分的に切って使う。ちなみに、のこぎりに関しては俺が必要用品を作るのに使ってるやつ。医療は関係無い。

 

「ち、違うの!前回のリベンジマッチなの!」

 

「ふざけないでください!散々セクハラされるし!アクシズ教の二人が騒ぐからうちの教会がアクシズ教関係者だと警戒されてるんですよ!お帰りください!」

 

入口で不毛な争いをするアークプリースト2名。そもそも、アクアと目立つ所で言い合っている方がアクシズ教関係者と思われる気がするが…

 

[私の可愛いセレナ…今日はもう来客も無いようです。招いてあげなさい。満足しないとまた来そうですし、居座られるくらいなら対価を貰いなさい]

 

「え?無いんですか?!もう来客ないんですか?!」

 

[えぇ、だって…アクアと言い合ってるのを見て、子供達が…]

 

冷静になったセレナが辺りを見渡すと、子供達がこちらを見ながらヒソヒソと話している。

 

「ヤバい方の女神だ…」「エリス様を暗黒神呼ばわりする奴だ…」「借金の女神だ…」「セレナ姉ちゃんと関係があるのかな…」「あったら近付いちゃ駄目って母さん言ってた…」

 

「おい…告解室は貸してやるから…あれ…マジでなんとかしろや…」

 

怖っ!セレナの目がデス撃つ時のやつ!気持ちは分かるけど、心底アクシズ教関係者扱いが嫌なんだな…

 

「ねぇ、みんな?これは女神達の会合なの…いくら頭のヤバい女神でも、仲間外れは可哀想でしょ?でも、この会合は秘密の会合だから、誰かに言っちゃ駄目よ?」

 

屈んで少年達と視線を合わせたウォルバクが、それとなくフォローを入れる。そして、同じように屈む少年達…子供にそのボリュームの谷間を直視させちゃ駄目だろう…

 

「うん…僕は誰にも言わない…」「僕も…」

 

「うんうん!偉いぞー」ギュー

 

「「ふわあぁー…」」

 

駄目だって!それで抱きしめたら性癖歪んじゃうから!もう普通のサイズで満足出来ない子になっちゃうから!

 

「ぼ、僕も!」「約束するよ!」「誰にも言わない!」

 

「うん!皆偉いぞー!」ムギュー

 

「「「ふわぁぁー…」」」

 

あかん!もうあの子達は駄目だ!おねショタ同人みたいな顔しちゃってる!魂が漏れてる!

 

「ふふ、無垢な子供って、素直で可愛いわね…ほら、これでいいでしょ!」

 

「お前がその無垢を奪ったって自覚は…いや、なんでもない…入れよ…これで入れなきゃあの子達の犠牲が無駄になる…」

 

「犠牲?」

 

子供達の無垢と引き換えに、アクアの告解室リベンジマッチの開催が決定した。審査員は…もう、あいつらで良いや!

______________

 

「予想外に第二回!No.1プリーストは誰だ!告解室王決定戦!」

 

まぁ司会は前回に引き続き天使です。夏の新作ソフトクリーム、ラムネ味の試食で釣ったら来てくれました。それにしてもTVチャ○ピオンみたいなノリだなこいつ。

 

「審査員はこの方々!アニメでは殆どモブに落ち!最近はリーンさんとダストさんのイチャイチャだけ話題で、残り二人はもう魔王討伐後に何の為に居るのか分からなくなりつつあるテイラー様ご一行です!」

 

「あなた天使ですよね?!あなた天使なんですよね?!」

 

「その羽飾りか?!天使って慈悲深いんじゃねぇのかよ?!」

 

「べ、別にダストとイチャイチャとか…してないし…」

 

「り、リーンとは…別に、そんな関係じゃねぇし…」

 

「「もういい加減くっつけお前ら!俺らに光が当たらねぇ訳だよ!」」

 

はい。前回に続き愉快なメンバーでお送りします。え?なんでこいつらかって?暇そうだったんで!

___________________

 

「お、お手本は私なんですか…」

 

「他にいませんよ?エリス様以外は、カズマ様のセクハラ懺悔に耐えられませんからね」

 

最初からセクハラと言うのは勘弁してほしい。するけど!

 

「へぇ…教会にそんな素敵なプレイルームがあったんだな!」

 

「プレイルームじゃありませんから!懺悔をする所ですから!」

 

安定のダストと、最近はツッコミ担当になりつつあるセレナ。正直、ボケ多すぎたんで助かってます。

 

「では、エリス様の華麗な女神っぷりを参考にしますので、お二人共お願いします!」

 

仕方ない。期待されているようだし…やるか!(ワクワク)

 

……………………………………………

 

「ようこそ。ここは貴方の罪を許す為の場所…心の全てを曝け出し、救いを求める場所です」キラキラ

 

くっ!この女神モード全開の神々しさ!これにセクハラするのはなんか心が痛む!するけど!

 

「あぁプリースト様…実は夫婦生活に悩みがありまして…」

 

「…え?」

 

とまぁ、お決まりのやつでいく。しかし、すげぇ不安そうな顔辞めて?罪悪感がヤバい。

 

「スゲェなカズマ…サキュバス店での指名さえ誰もが躊躇するのに、エリス様にド直球でセクハラしてる…俺でも無理なのに…」

 

マジか?!セシリーさえコンプしたダストが指名出来ないなんて、この世界の宗教観ヤバいな。エリス教会に殺されなくて良かった…

 

「そう言う競技なんでしょ?でも、皆あんなに仲良さげなのに、やっぱり多妻には問題ってあるのね…」

 

「そこは嘘なんじゃないか?要は動揺を誘うってことだろ?」

 

「でも、地味に本当っぽくない?完全に嘘って分かったら聞き流せちゃうから仕方ないと思うけど…」

 

「まぁ、だからあえてあり得る話題なんだろうな…」

 

テイラーとリーンはこの企画への理解が早い。多分採点の基準はアイツらになるだろう。ダストとキースはエリスの反応ばかり見ているし…

 

「ちなみにその…お悩みと言うのは…別にどなたかまで言わなくて良いですからね?あくまで!あくまでお悩みの方を話して頂ければ!」

 

うん、そうだね。自分だと思われると困るもんね。

 

「えぇ…つい先日の話です。狙ったのでは無いのですが、妻のパンツをスティールしてしまいまして…」

 

「これもうクリスのことじゃねぇか?!」

 

「まぁ、でも悩んでいるんだから…カズマにも罪悪感があるんだろうさ…流石にクリスも困っているだろうし…」

 

大声でエリスの羞恥を煽るキースと、地味にフォローするテイラー。そして、懺悔だと思って安堵している様子のエリス。残念だが、俺はそんな直球勝負はしない。

 

「スティールの対象はランダムですので、それは不幸な事故。しかし、女性にとって下着を奪われることは、どんな理由でも不快である事には変わりありません。素直に謝罪し、愛を伝えることで、お互いの関係を良好に保つ事ができるでしょう。お二人は愛を誓った夫婦なのですから…」

 

ふむ、普通に誠意を見せて謝れと言っているだけだが、優しい語り口調と声、そして慈しみ深い微笑みの合わせ技により、とても深い言葉に聞こえる。女神って凄い。

 

「しかし、実は弊害があってですね…」

 

「おや、弊害ですか?夫婦関係は良好に見えますが、他に何が…」

 

そう、ここからが本番だ。パンツ盗んでごめんなさいなんて、正体わかった時にやってるんでね!

 

「実は…パンツを盗む事が二人の関係のきっかけだった故なのか…盗んだ日は…妻が大胆に迫ってきて…」

 

「はぁ…えっ?」

 

エリスは軽く驚いた様子だ。そう、そんな事実は存在しない。この先は嘘と本当を混ぜて攻めていく!と言うか、そんなの関係なく大胆に来るじゃん!

 

「その…下着を奪った日の夜は…「ねぇ?下着の中は奪ってくれないの?」と…下着を着けずに部屋に…しかも、そういう日は大抵朝まで…」

 

「そ、そんな事…有ったのですか…」

 

勿論そんな事がないことは、本人だから知っているはずだ。しかし、クリスと別人であると言う事にしている以上、エリスはこれを否定できない。ましてや、掘り下げることでこれから自分を題材にした妄想エロトークをするわけだ。当然、最後に嘘であることを伝えるが、それまでは相当な羞恥プレイとなるだろう。

 

「うわぁ…これクリスのこと暴露しながら、エリス様に羞恥心を煽ってんのか?カズマ怖いものねぇのかよ…」

 

「なんならエリス様の嫉妬も煽ってるだろ…こんな懺悔、いくら女神でも即背教者断定されてもおかしくねぇよ…」

 

「これはエリス様の動揺を誘ってるだけだろ…と、流石に俺も信じたいが…しかしカズマだからな…」

 

キースとダストは完全に信じてしまい。テイラーもついに疑い始めた。俺への信用が低いことは少し凹むが、エリスをハメる意味ではこれが正解だ。

 

「な、仲が良いのですから、何も問題などないのでは…」プルプル

 

「「「「崩れない?!」」」」

 

審査員席からも驚愕の声があがる。エリスは声も荒らげず冷静に、そして少し震えているものの見事な女神スマイルを一切崩さなかった。やはりプロは手強い。が、だからこそ崩し甲斐があるというものだ。

 

「しかし、このままでは身が持ちません。あの未発達な身体から…」

 

「スレンダー」

 

笑顔のまま、物凄くハッキリと訂正をされた。そこはどんな時もブレないんだ…

 

「えっと…あのスレンダーな身体からは想像出来ない程の色香を持つ彼女は、ベッドの上では妖艶で貪欲、たった1度の行為が実に濃密であるにも関わらず、「ねぇ?1回だけなの?」等と可愛らしくおねだりし…更にはその全身を用いて私の劣情を刺激し「ここは、まだしたいみたいだよ?」なんて言うんです…」

 

「な、仲睦まじく、理想的夫婦なのではないでしょうか。大変幸せに聞こえますが」プルプル

 

流石のエリスも真っ赤になって激しく震え始めた。これならまだ、審査員たちには普通に見えるだろうけど…

 

「ですが、そのおねだりは大抵の場合朝まで続き、多いときには3日連続…その後の余りにも幸福そうな寝顔に、回数を減らそうと言い出すことも出来ない日々でして…」

 

ちなみに、朝まで3日連続は嘘ではない。めぐみんに「また昼まで寝てるんですか?」とか怒られたが、俺は悪くないと思う。

 

「これがもし嘘だったとしても…俺はもうクリスを男みたいだと言えなくなった…」

 

「奇遇だなダスト…俺ももう、クリスを女として認識しちまったぜ…」

 

「お前たち…人の猥談で女の子への認識を変えるって…普通に最低じゃないか…」

 

「私としてはさ…あんた達3人がいきなり前屈みになったのが凄く気になるんだけど…」

 

「「「お構いなく!」」」

 

さぁ、妄想のネタにされまくっているぞエリス…まだ崩れないか?

 

「それならば、疲れた時には私の部屋にいらしてください」

 

ん?それはどう言う…

 

「カズマさんも、クリスさんも、私の信徒であり家族です。幸せな関係を継続する為に、私が癒やして差し上げましょう…えぇ、一晩中でも…」

 

「なんて慈愛の心だ!恋敵の為に癒やしの魔法を使うなんて!」

 

「あぁ!しかも家族って言ったぞ!なんて懐が深いんだ!」

 

「カズマのセクハラにこんな素晴らしい返しを…やはりエリス様は女神だ!中身も兼ね備えた女神だ!」

 

「この3人が、有り難い言葉だけで前かがみじゃなくなるってあるんだ…女神って凄い…」

 

くそ!やられた!深く知らないアイツラには慈愛に満ちて聞こえるこの言葉。実際のところは「じゃあ、次はヒールしながらしてあげるね?」ってことだ!まさか、セクハラを受け入れるどころか、とんでもないカウンターかましてきた!

 

「あ、はい…ありがとうございます…頼りにします」

 

俺は素直に告解室のドアを開けた。まさかセクハラに乗っかって夜の誘いをかけるなんて…今回ばかりは負けを認めるしかない!実際、得しかしてないけど!

 

「カズマさんのセクハラをモノともしないなんて、流石は女神の中の女神です!では、こちらをお手本に本番と参りましょう!次は…あれ?エリス様?もう出て頂いて良いのですが…」

 

天使のアナウンスは聞こえているはずだが、何故かエリスが出てこない。そして、ドアに隙間を開けると、何故か俺を手招きしている。

 

「開始前にカズマさんを叱らないといけませんので…すみませんがちょっとお待ちを…カズマさん…こちらへ」

 

「あ、はい…すみません。クリスの件とか、全部ウソです…本当すみません…」

 

そして、俺は謝りながらエリスの元へ…

 

…………………………………

 

「どうしましょう…立てません…」(以下小声)

 

「はい?なんで?」

 

「か、カズマさんが思い出させるから…スカートまで染みちゃって…」

 

エリスはスカートの裾を持ち上げると真っ赤になりながら俺にパンツを見せる。そこにはヤク○ト、いや、ジョ○一本零したような、透明な液体が…

 

「え?うわっマジだ…エリス…何考えてたの?」

 

「カズマさんがあの夜の事を思い出させたからじゃないですか!いつもの機転でなんとかしてくださいよ!」

 

なんとかと言われても、ハンカチ1つで吸いきれる量ではないし…着替えもないし場所もない。なら、もうこれしかないだろう…

 

「『スティール』さて、エリス…声は我慢してくれよ?」

 

「え?あの…下着取るのはもうそんな状態だから仕方ないとは言え…声って…」

 

仕方ないんだ。ハンカチもないし、テレポートでここから出る前にその水分を何とかする必要がある。それならもう、ここに、胃の中にこの水分を納める以外に方法があるのだろうか?いや、無い!あったとしても無い!

 

「えっ…カズマさん?どこに顔を…ここは告解室ですよ…そんなの…絶対に駄目で…あっ…吐息が…」

 

「なら、こんなにしちゃったエリスが駄目な女神なんだな…ほら、ハンカチじゃ足りないんだから…これしかないだろ?」

 

「あっ…本当にこんな所で…外に皆いるのに…んんっ」

 

ごめんね。本当は色々思いついてるけど…いただきます。満足したら、テレポートで一時離脱してあげるから…

_____________________

 

「えぇと、叱られた筈のカズマ様が何故かご機嫌でツヤツヤなのは置いておきまして……ここからが本番!最初のチャレンジャー、ウォルバク様の挑戦です!さて、意気込みは?」

 

「わ、私だって女神なんだから!これくらい簡単にこなしてみせるわ!」

 

この元邪神はこんなエロい身体をしているのに、セクハラにはまだ耐性がない。一流の魔道士ウォルバクにセクハラするなんて命知らず。天界にも、魔王軍にも居なかったそうだ。ならば、こちらのペースに乗せれば勝利は確実だろう。

 

「でも、勝負は均等でないとな。本気で行くぜ?」

 

「なんでセクハラをするのにそんなドヤ顔なのか知らないけど…されると分かってるセクハラなら、相手になんてすると思ってるのかしら!」

 

そう、問題はウォルバクの冷静さと冷徹さだ。コイツはナンパ野郎の猥談を焼いて黙らせ、アワアワなんて絶対にしない。最後に嘘だと言えば良いと言うのも理解しているウォルバクは、ある程度の事は簡単に受け流してしまうだろう。しかし、こちらも街一番のセクハラのプロと言われた男!不本意なあだ名だが、負ける訳には行かない!

 

「さぁ!来なさいカズマ!貴方の欲にまみれた懺悔を、華麗に聞き流してあげるわ!」

 

「本当は聞き流しちゃ駄目ですよ?!企画の趣旨わかってますか?!」

 

天使が慌てているが安心しろ…俺がそうはさせない!

 

「あの女神様…実は恋の悩みがあるのです…」

 

「え?そ、そういうの有りなの?セクハラじゃないの?!」

 

残念だが、完全に読まれた方法で戦うなんて俺の主義ではない。さぁ、新しいセクハラを食らうが良い!

 

「えっと…良いでしょう。貴方の悩みを話してご覧なさい…」

 

おっと、咄嗟に取り繕ったにしては良い出来だ。やはり元女神だけある。

 

「実は、気になる娘をどう誘えば良いのか分からなくて…」

 

「そ、そう言われると…確かにカズマから誘うより女の子に誘われてるケースが多いわね…思ったよりヘタレなの?」

 

「冷静な分析をやめろ。それに答え出すのがここの意味だろうが…」

 

それにそれは仕方ない。皆積極的なんだもん。

 

「えっと…個人の名前は出さないから…相手の娘はどんな性格ですか?ロリっ子ですか?ボッチですか?演技派ですか?」

 

「お前…それから選んだら一発じゃねぇか…そうだな…まず、凄く可愛いアークウィザードで…」

 

ウォルバク的には、やはり紅魔の3人を推したいらしい。残念だが、そう簡単にはいかん!

 

「うんうん!」

 

「そして、甘えるのが上手くて…心を許すと凄く積極的で…猫舌で…」

 

「うんうん!ん?」

 

「風呂が好きで…普段は怠惰で寝てばかりなのに、信者や仲間の為に一生懸命になれて…」

 

「あの…ねぇカズマ?これまさか…」

 

「そんな赤い髪の女の子をベッドに誘いたいんですが、どうすればいいですか?」

 

「それ私じゃない!結局セクハラじゃない!」

 

そうだよ?さぁ、どうする御本人!今回は、回答が恥ずかしいパターンだ!

 

「こ、これって…この誘われ方したらウォルバクさんがオッケーするって事だよな?」ゴクリ

 

「あぁ…それはスゲー興味ある…」

 

「お前ら…彼女はもうカズマの…しかし、一例としてなら…一例としてなら俺も興味はある…」

 

「どうしよう。本当は私が止めなきゃ駄目なのに…こう言うのはすごく気になる!ウォルバクさんってどうしたらデレるの!」

 

さぁ、注目は万全だ!どうするウォルバク!逃げるなら今のうちだぞ!

 

「…えっとね?笑わない?」

 

「は?いや、笑うことは無いと思うけど…」

 

どうしよう。もし、要求に鰹節とかマタタビとか言われたらちょっと笑うかも…

 

「あのね…カズマにだったら「脚を開け」とか「つべこべ言わず抱かせろ」とか言われても…私、応じちゃうかも知れなくて…」

 

赤面してなんてことを!これは予想外にときめく反応!審査員の野郎共も股間がスタンディングオベーションで前かがみに!

 

「お、女として…女神として…それは駄目かなって思うんだけど…想像したら…私断れなかったから…」

 

エロい!しかし、それでは愛されている話なのに俺が悪役みたいじゃん!そんな誘い方したことないからね?!

 

「そ、そういう時は理想的なやつ言うんだよ!て言うか妥協し過ぎだろ?!もっと欲張っていいんだって!別に俺も損はしないから!」

 

「あれ?カズマさんがフォロー入れてません?これそう言う企画でしたっけ?」

 

セクハラをしていた筈なのに、罪悪感とか保護欲とかが色々とごっちゃになり、気付けば俺がウォルバクをフォローしていた。ある意味では、これも手玉に取られていると言えなくもない。

 

「じゃあ…二人きりの時に、ベッドで強引に抱き締めながらキスして欲しいな…言葉より、そっちの方が私は好き…その…駄目なときには…ちゃんと駄目って言うから…」

 

この場で実演してやりたくなるようなか細い声ですんごいこと言ってる!くそぅ!これは駄目だ!もう俺が色々辛抱たまらない!

 

「あ、ありがとうございます!もう大丈夫です!色々わかりましたんで!」

 

「あ…うん…待ってる…ね」

 

赤面上目遣いでそれはやめろォ!俺まで前かがみになるぅ!

 

_________________

 

「いやー文句ない!」10点

 

「全くだな…マジで女神対応だった!最高だった!」10点

 

「カズマがだんだん恨めしくなってきた…と言うかお前ら、満点はおかしくないか?次が居るんだぞ?」7点

 

「そもそもあれ、女神の対応っていうか…普通に可愛いだけで女神感なかった気がするんだけど…」6点

 

スケベなキースとダストが露骨な高得点を出したので、この勝負は既にウォルバクが優勢となった。そもそもプリーストではないウォルバクにこの点数では、今回の審査員は甘過ぎたかも知れない。

 

「じゃあ、次は私ね!見てなさい!水の女神の本領発揮よ!」

 

「じゃあ…俺も準備を…」

 

「おっと!それには及ばないわ!私はアクシズ教の御神体、つまり!アクシズ教の子を導くのが本来の務めなのよ!」

 

「ま、まぁ…そう言われたらそうですが…」

 

確かにそれはその通りだが、なんかずるい気がする…

 

「それにね!今回はちゃんと悩める子を連れてきたのよ!ほらセシリー、入って入って!」

 

「あ…あの…お邪魔します…うぅ…」

 

え?誰これセシリー?!借りてきた猫みたいじゃん!普段は人んちの飯を食い漁る猫みたいな奴なのに!

 

「何故か、色仕掛けも、グイグイ行く勧誘も出来なくなったセシリーよ!これは何かあると思って連れてきたわ!」

 

もはや誰だそれ?!

 

「えっと…このような懺悔を…人々が見てる場でしても良いのでしょうか…」

 

「罪を恥じる気持ちは分かるけど、罪を犯さない人なんて居ないの。私のために、ここでその悩みを打ち明けてくれないかしら?」

 

衆目にさらされながらの懺悔を、女神の為にする。それは確かに心からの信仰がなければできない行為だ。アクアを心から信頼し、そして委ねられると言う証明ともいえる。

 

「ふむ、これならば確かに立派な女神の所業を見ることが出来ます。カズマ様の意地悪にはそれなりに答えが用意されていますが、本当の悩みなら最悪答えがありませんからね…」

 

「それでも私は救ってみせるわ!解決に導けなくても、セシリーの心を軽くしてあげる!」

 

「…アクア様、わかりました。その恥ずかしい話ではあるのですが…懺悔します…」

 

これなら、ちゃんとしたアクアの活躍が見られるかもしれない。

_______________

 

「さぁ、私のかわいい信徒よ…貴女の悩みを打ち明けなさい…」

 

告解室に入った二人。こうして信者を前にすれば、アクアも正しく女神の風貌。いや、女神なんだけどさ?

 

「あの…お恥ずかしい話なんですが…私は聖職者でありながら…劣情を感じてしまい…それが忘れられず…ちょっと男性に近寄れないのです…」

 

おっと、意外とデリケートな話だ。これはアクアの手腕が試される。

 

「貴女は聖職者である前に人の子…その欲望は繁栄に必要なものなのですから、何も恥じることはありません。それに、アクシズ教はプリーストが結婚しても咎めません。と言うか、私は咎めません」

 

「おぉ、なんかアクアが女神っぽいぞ!」

 

「あぁ!宴会芸のじゃなくて、マジの女神だ!」

 

「いや、アクシズ教ってプリーストの結婚良いのかよ…」

 

「御神体がこれ言ったら、誰も駄目とは言えないでしょ…でも、私はアクアさんのそういう所は好きだな」

 

これは好感触だ。デリケートな話も、ここまで見事に人間だから良いって返しをされたら否定なんて出来ない。本能だもの。

 

「でも、私の劣情は許されないものなのです…」

 

「らしく無いわよセシリー…愛する相手が誰であれ、犯罪でなければ認めるのがアクシズ教…それは貴女が一番分かっているでしょう?」

 

すごい!完璧に女神だ!今回は満点かもしれない!

 

「でも…私が劣情を催したのはアクア様で…」

 

おっと、雲行きが怪しくなってきた…

 

「ふぇ?!え、セシリーって女の人が好きなんだっけ?私のことそういう目でも見てたの?」

 

「違うんです!今までは純粋な心で信仰してたんです!でも、あの晩は…私が宴会をぶち壊してしまった夜だけは…アクア様の声に…」

 

宴会の夜。それはつまり、俺とアクアが朝までグチョグチョしてた日のこと…いや…それって

 

「待って!セシリーは何を聴いたの?!どんな天啓を得てしまったの?!」

 

落ち着け!ピンポイントならまだ俺は大丈夫だ。アクアが激し過ぎるオナ○ーしてた事にでもしておけば良い!

 

「えっと…「カズマさんが無様に私の膣内に垂れ流しちゃうの可愛い」とか「4回目なのに凄く元気で嬉しい」とか「負けそうなのに…一方的にされても気持ち良い…」とか「抜かないで朝までなんて…もう駄目なのに…身体が勝手に喜んじゃう…」とかです…」

 

アイツ全部垂れ流してんじゃん!そしてセシリー、無駄に記憶力いいな!

 

「それもう一晩の最初から最後までじゃない!寝なさいよ!プリーストは朝早いんだから早く寝なきゃだめよ!」

 

「あんなの聞きながら眠れませんよ!どうやって抑えていいかも分からず…頭を冷やそうとアクア様の水を被って祈ったら、どんどんハッキリと聞こえてきちゃいますし…カズマさんの優しい愛し方とか…声からなんとなく分かっちゃいますし…」

 

これはもう駄目だ。アクアがポンコツ顔になってる…

 

「カズマすげーな…抜かずに一晩中って…」

 

「おぅ、それだよな…化け物かよ」

 

「流石はハーレム男だ…」

 

「ねぇ?誰もアクアさんの評価を話してないけど…私達の呼ばれた理由って何か覚えてる?」

 

にしても、なんでアクアの猥談では男子共は前屈みにならないのか…やはり中身だな…

 

「ねぇ…他にも聞こえたの?!誰か話したの?!」

 

「話してません!それに、私ほどの信仰のものは大抵が宴会後に寝ておりました!他には居ないと思います!」

 

良かった。それが唯一の救いだな…

 

「でも…そこに口の軽い男が居るのよね…」

 

アクアが告解室から出てくる。その右手にはオーラをまとい。審査員席の前に真っ直ぐ歩いていく。

 

「ごめんね?3人の記憶飛ばすね?」

 

「ちょっと待ってくれ?!俺たちは呼ばれただけでさ…」

 

「そうそう!誰にも言わないし!」

 

「あぁ!デリケートな問題だもんな!」

 

アクアの尋常ではない本気オーラにダスト、キース、テイラーが後ろに下がる。しかし残念、そこは壁だ。

 

「『ゴッドブロー』!!」

 

「「「ぎゃー!」」」

___________________

 

「うぅ…結局、椅子とテーブルを壊された…」

 

「仕方ないですね!エリス教会からパクってきますよ!」

 

「辞めて!私はアクシズ教の悪名なんていらない!」

 

結局被害が出て、落ち込むセレナと、なんか細かい所は聞いてないけど、アクアの助言で気分が軽くなったセシリー。俺も得しかしてないし、今日の不運な奴らはセレナとテイラーのパーティーだけで済んだ。テイラー達にはシュワシュワを、セレナには新しい椅子とテーブルを買ってやろう。

 

「はぁ…なんで勝てないのよ…こいつはペットのくせに高得点だし…」

 

「それは、女神力の違いね!」

 

「だから何なのその単位?!」

 

最終的にリーンの判定により、勝ったのは当然ウォルバク。アクアの名誉は挽回できなかったが、別にそんなの分かっていた。それにしても、平和って素晴らしいな!

 

「あれ?カズマさん?」

 

「あ、ルナさん。お昼休みですか?お疲れさまです」

 

気分良く屋敷に向かっていると、偶然出会った見知った顔。この人が平和そうなのは、まさしく平穏な日々の証だ。

 

「ありがとうございます。あの…クエストも無いのに、さっき紅魔の皆さんが街の外へ出掛けたのですが…保護者不在だったんですか?」

 

「保護者って…あいつら一応嫁なんですけど…」

 

「あ、そうでした!でも、カズマさんが居ないのに爆薬なんて何に使うんでしょう…」

 

俺なら使うという発想もどうかと思うが、今はそれよりも大切なことがある。そう、あいつらに爆薬?何やらかすつもりだ?!

 

「ルナさん…どっちに行きました?!」

 

「えっと…例の湖畔の方へ…」

 

ダッ!

俺は即座に走り出した。知っていたはずだ。俺の平和な日常とは、超絶不幸へのフラグに過ぎない。そして、早く気付くべきだったのだ。あるえが告解室のイベントに来なかったのは、他にネタになりそうな事をするからであると!

 

「くそぅ!マジで無駄足であってくれぇ!」

 

※後半へ続く




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

告解室はプレイルームです。

このまま引き続き、変形合体デンドロメイデン編に入ります。

またお暇なときにお付き合いください。
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