第三者視点って大切ですよね?
どうかと思いませんか?ハーレムって?
と言うことで、少し位痛い目見せましょう。
「皆が探していたのが和真だったなんて!良かったわねぇ見つかって!」
「あ、ありがとうございます。まさかカズマさんのお母様だったとは…改めまして、私はセレスディナと申します」
「ウォルバクです」
「アイリスと申すものです」
「天使(あまつか)です」
母さんが連れてきた困っている方々とは、まさに俺が困らせている方々だった。しかし、世界を超えて必死に探してくれたのは素直に嬉しい。折角だから、日本の楽しいところを案内してあげようと思う。
「そういえばまだ和真との関係を聞いてないわね!」
「あ、それは僕も興味があるよ!」
「世界を超えて探しに来るなんて、和真はそんな人望がある男になったんだな…」
まぁ、先ずは家族に説明するのが先だけど……
___________
「く、繰り返しになりますが…私はセレスディナと申します。プリースト…つまり聖職者を生業としております。カズマさんには教会兼診療所を建てていただき、大変お世話になっておりまして…」オドオド
「いや硬すぎるだろ…さっきまでの余裕はどうしたんだよ…」(小声)
「だって、よく考えたらお義父さんとお義母さんな訳だし…」(小声)
「あ、そこ気にするタイプなんだ…」(小声)
紹介するなら、まずはショックの少ないセレナから。普通に考えて元魔王軍幹部がショック少ない訳が無いのだが、残りは女神と王女と天使…魔王軍だとか言うつもりは無いので、セレナが一番マトモだろう…
「えっと、エリスちゃんから他にも沢山の仲間が居るって聞いていたのだけど…セレナちゃんもそうなの?」
「仲間……そうです。私もカズマさんの仲間です」チラッ
仲間という言葉に、セレナが一瞬こちらを見た。こういう時、セレナの察しの良さは実に頼もしい。混乱を避けるため、出来ればハーレムの件は言わずに…
「そして妻です」ニッコリ
違った?!全然意図が伝わって……
[エリスだけが公認なんて、認めるとでも?](口パク)
あ、ごめんなさい……
「あれ?聖職者なのに妻って…カズマは神様にでもなってるの?シスターの比喩的なやつなの?」
「いえいえ、私の信仰するのはレジーナ様ですので、カズマさんとは……ただの夫婦関係です!」
「へぇ…ふんっ!」
パァン!
「痛い!!」
ノールックでビンタが来た!
「ねぇクズ息子…あれなの?女神には戸籍とか無いからってやりたい放題なの?人間の嫁も1人キープってことなの?あんた黒髪美人が好きだもんねぇ?!」
「カズマ本当?!黒髪が好みなの?!」
「おいまて!好みだけど今はそうじゃない!」
おいこらガッツポーズすんな!それより母さんを何とかしてくれ!このままだと親子の縁が切られる!
「待つんだ母さん!セレスディナさんは聖職者だよ?その婚姻だって特別な意味かもしれない!と言うかそうじゃ無いと僕は我を失いそうだよ!!」
「た、確かにそうね!今も聖職者なのだから、そこには淫らな関係なんてないのかも…」
これはチャンスだ!この中で結婚してるのはセレナだけだし、あいつはエロトークに弱いから肉体関係なんて言えないだろう!ここを誤魔化せば後は逃げられる!
「み、淫らな関係って…そんなの…ないですよ…」モジモジ
「そ、そうよね!良かったわぁ…」
「ふぅ…僕のメンタルも安泰だよ…」
良し!今のはナイスだ弟!後は適当にはぐらかして、清い関係と言うことに…
「愛のない抱かれ方は、一度もされたこと無いですから…」テレテレ
パパァン!!
「ぶふぅ!!」
往復二連打?!
「ちょっと!なに聖職者と生殖してんの?!馬鹿なの?!なに最も清い職業を穢してんの?!」
「ま、まま、待つんだ母さん。相手は聖職者…後ろでしたかも知れない…生殖にはなってないかも知れないよ!」
あ、もう弟が正気じゃない…
「え…日本人って、処女膜残ってたらセーフな発想が普通に出るものなの……嘘でしょ……」
うん、健全な男子には出ると思います!
「どうなのセレナちゃん!いや、どっちにしろこの馬鹿に制裁は必要だと思うけど…処女は無事なの?!」
いや、母さんもそれ聞く?!
「…どっちも……奪われちゃいました…」モジモジ
「「ダブル制裁!!」」
パァン!パァン!
「ぶはっ!」
母と弟の気持ちが1つに!というか、セレナも答え無くていいだろ?!
「ちがっ!確かに求めたのは俺だけども!そこは合意で…」
「黙りなさい背教者!どうせ純粋なセレナちゃんをうまく丸め込んだんでしょ!先ずはレジーナ様に土下座して懺悔なさい!」
「アレ、兄チガウ…」ガルル
あ、ほんとに我を失ってる…
「いやいや!俺たちの関係をそそのかしたのもレジーナだからな?!むしろ主犯格だからな!」
まぁ、今となってはセレナを手放す気なんて無いけども…
「そうですお母様!これはお互い合意で、レジーナ様も祝福してくれたことです!なんならレジーナ様もカズマさんになら身体を許す所存で!」
パァン!パァン!
「がふっ!」
それは今言うな!二人の攻撃が止まらないから!
「オレ、オマエ、ユルサナイ」ツー
ついに弟が血の涙を?!
「神をも恐れないってそういう事じゃないからね!と言うか、エリスちゃんはそれで良いの?!」
「えっ…あの…そもそも一夫多妻なので…そこはお互いに納得している関係なのですが…」
「「「……は?」」」
………………………………
「えっと…つまり和真は法的にはなんの問題もなく、セレナちゃんとエリスちゃんを妻にしてるってことね?」
「そ、そうれす…」ジンジン
黙っていた俺も俺だが、そこら辺を聞かずにビンタするってどうだろうか…少しくらい息子を、そして兄を信じて、せめて確認くらいして欲しい…
「それじゃ話しにくいだろ…『ヒール』」
「あぁ、ありがとう…って後半のはセレナのせいだろ…」
「だって…あたしも親公認が良いし、エリスばっかりズルいし…」プクッ
「え?何この子可愛い!」
「くっ!その理由は怒れない…」
まぁバレてしまった以上は仕方ない。不誠実と言われようが、ここは素直に話すしかないだろう。別にやましいことなんてないのだ。そう、ちょっとした文化の違いってやつだ。まぁ、それをこの母が何というか…
「でも、法的に良いなら可愛い娘が2人に増える訳だし、よく考えたら反対する理由はないわよね?」
「そ、そうだよね…あの人も義姉なら、僕は勝ち組のはず…」ブツブツ
うん、なんか法的にオッケーなら受け入れが早い…流石は日本人、異文化に寛容である。そして、おかえり弟の自我…
「ねぇ和真、セレナちゃんが第二夫人なら、そちらは?仲間なの?奥さんなの?」
「えっと…じゃあ先にウォルバクを紹介するよ…」
女神なら既にエリスが居るし、2回目ならばインパクトも少ないだろう。どっちかと言えば、勘違いされて法的にヤバいのはアイリスの方だ。天使はまぁ、実質他人だし…
「お初にお目にかかります。私の名前はウォルバク。エリスと同じ女神です」
「「「………ははー!」」」
あ、土下座した。
「大変お見苦しいところをお見せしました!ご無礼をお許しください!そして、転生特典は取り上げないでください!」
「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよお母様。カズマの周りはいつもこんな感じですから。それに、私は転生に口出しする立場じゃないですし」
おい、そのフォローは辞めろ。俺も可能なら平穏に暮らしたいんだ。
「ちょっと和真いいの?!女神二人も娶るのは不味くないの?!家庭内の宗派とか宗教戦争とか大丈夫なの?!」
ごめん、実は女神は3人です…今の所、戦争にはなってませんが、そちらの女神の信者は3名です。レジーナの1名よりマシだけど…
「そちらもご安心ください。私はカズマとは結婚しておりませんので…」
「あっ、そうなの?ごめんなさい。勘違いしちゃったわ」
「いや、良いんだ母さん…」
肉体関係は持ってるから…結婚も、まだしてないだけだから…
「あれ?なら僕にもチャンスが!兄さんとの関係によっては僕にもチャンスがあるんじゃないの?!2人の関係はどんな関係なの?!」
うわ、これはこれで面倒なのが食いつくのか…さて、なんて答えよう?やっぱり婚約者だろうか?
「ペットです」
「え?」
……天使…お前、なにを…
「ウォルバク様はカズマ様のペット…そういう名目でエリス様を認めさせたと記憶しております」
「へぇ……このど畜生が!」
パパパパパァン!!
「あばばばばっ!」
往復で5連打?!このクソ天使!あとで覚えとけよ!
「聖職者と生殖するだけじゃ飽き足らず。今度は女神様をペットに…へぇ…随分と魔王のような生活をエンジョイしてるのね?」パキパキ
「アイツ…コロス…」ガルル
あ、これ下手したら死ぬかも…ていうか母さん、聖職者と生殖ってフレーズ気に入ったのかな…
「待ってください!私は人々に邪神扱いを受けてたから、カズマはそれを保護するためにそんなことを言ったんです!英雄のカズマの所有物なら、誰も手出し出来ないからと…」
「…本当なの?」
「ガル?」
「あぁ、それに関しては嘘はないよ。ペット扱いだってしてない。信頼してるし、最初から仲良く出来ると思ってたし…」
「そうなの…それならまぁ…」
「ニイサンをシンジルヨ」
うん、これはマジで危ういところだったな…特に弟が…
「まぁ、ヤることヤッてるからどっちかと言うとオナ○ット扱いですよね?」
「やっぱり天誅!!」
「シネ!」
ス……パパァン!!
「ぶっ?!」
ついにビンタが音を置き去りに?!にしてもこのクソ天使、マジで余計なことしか言わねぇ!
「やめてください!私はカズマに愛して貰えるなら、どんな関係でも、いっそどんなプレイでも大丈夫です!全部受け入れます!だから、カズマを責めないでください!」
「おいやめろ!それ全然フォローになってないからな!て言うかお前の弟子にも出会ってすぐにそれやられたからな!」
まぁ、あっちは悪意こもってたけど!
「羨まし…すぎる…」ガクッ
あれ?弟死んだ?!
「流石は女神だわ…和真のどんな変態プレイさえ受け入れる寛容さを持つなんて言われたら、私に和真を責める資格はないわね…」
「あの…女神って一括にするのやめませんか?それだと私もそうみたいじゃないですか?」
「あれ?エリスちゃんは違うの?」
「…ち、違いますよ?」
あれ、なんか間があったな…期待して良いのか?!
…………
「では、次は私ですね。私の名前はベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス。ベルゼルグ王国の第一王女でございます」
ちょっとだけ違和感はあるけれど、アイリスはなかなか上手に日本語を話す。転生者が残した物から学んだのだろう。
「あら、育ちが良さそうだと思ったら、貴女はお姫様だったのね…」
「はい!驚きましたか?」
「…ごめんなさい。女神の後だとなんか…ねぇ?」
「……ですよね」ションボリ
だよなぁ…流石に王女は人だもんな…
「それで、お姫様はうちの和真とどんな関係なのかしら?流石にその若さで妻なんて事は無いわよね?」
うん、やはりその疑問が真っ先にくるよな。でも、アイリスには手も出してないし、実に清い関係だ。ウォルバクのようなやり取りもないから、疑われる心配もないだろう。おでこにキスくらい可愛いものだし、今回は流石に……
「身体は許しても、法が許さない関係です!」
スパァン!!
「ぐはぁ!」
油断してたからモロに入ったぁ!
「このロリコン!法が許さないって事は向こうでもアウトってことじゃない!」
「そうなんですよ!私はこんなにお兄様を求めているのに、法律が許してくれないのです!」
スパァン!
「げふぅ!」
ヤバい!会話が噛み合ってない!て言うか日本語って難しい!
「そうじゃない!アイリスはもう女の子の身体って意味で、俺はそれに応じてない!あと、結婚したくてもアイリスの年では結婚できないから、それを法が許さないって言ってるんだよ!」
「あれ?私そう言ってませんでしたか?」
「……ちょっと文章が違ったかな!」
そこから生まれる解釈は大分違うけど…
「なんだ良かった…アイリスちゃんのはもう合意とか関係なく犯罪だもんね…」
それにしたって、俺の信用の無さが辛い…
「王族なので、私を逮捕する人なんて居ないと思うんですが…それでも駄目なのですか?」
「駄目よ!ちゃんと身体が出来上がってからそう言う関係になりなさい!これはアイリスちゃんの為でも、ひいては二人の子供の為でもあるんだからね?」
うん、ここら辺母さんは実に良識的だ。俺もそう思う。
「ではお母様!私にお兄様のことを教えてください!今からでも皆さんに追い付くための努力をしたいんです!年齢を言い訳に負けたくないんです!」
あれ、うちの妹可愛くね?これ天使じゃね?おふくろの味とか覚えてくれるのかな?あっ、駄目だコーンフレークだ!
「いいじゃない!恋する乙女ならそう言う所から始めるべきだわ!で、何が知りたいの?」
「えっと…あっ!お兄様のフェチとか性感帯とか!」
スパァン!
「ぐふぅ!」
どんどん技のキレが増してるぅ!
「ねぇ和真?どうしてアイリスちゃんがそんなイケない単語を知ってるのかしら?どんな教育したのかしら?!」
「こ、言葉は高度な教育で知ってるんじゃないかな?ほら、王族だし?」プルプル
「あれ?お兄様が初めて出会った時に色々教えてくれましたよね?そういうのはクレアが全部弾いてましたから…」
パパパァン!
「ぐふぅ!」
ほぼ同時の三連撃?!
「なにエキセントリックな性教育してんの!え?まさか本番以外ならしてるとか言わないでしょうね?練習とか下卑た顔して、こんな天使を穢したとか言わないでしょうね?!」
「させてねぇよ!手は出してないって言ったよな?!」
「そうですよ!今の私では、お兄様のは何処でも受け入れられません!」
ドゴッ!
「がはぁ!」
遂に攻撃が拳に!
「挑戦したの?!このロリコン!!」
「それも誤解だ!挑戦した覚えもない!」
「じゃあ見せつけたのね?!これを見ろとかやったのね?!」
「見せてもねぇよ!俺にどんなイメージ持ってんだよ!」
まぁ、見られたのは覗かれていた時だろうけど!
「うん、もう十分だろう母さん。今更焦る必要は無いんだ。和真はもう、新しい家族を手に入れているんだしね」
「むぅ…」
あれ?なんか母さんの雰囲気が変わった?
「でも、やっぱり不安よ……和真は相変わらずスケベで身勝手で欲望に忠実で、ぱっとしなくて適当でだらしなくて、ビビリのヘタレなのに悪知恵ばかり働くのよ?ここでなるべく粛清と矯正しとかないと!」
いや多くない?不安要素多くない?!
「それでもこれだけの仲間に恵まれて、慕われて…もう俺たちの出る幕なんて無いんだよ。皆、今の和真を愛してくれたんだからさ」
「あなた…」
父さんの言葉に、母さんは少し寂しそうに落ち着いた。そして、今度は父さんが俺に語りかけてくる。
「悪いな和真…俺からは大した事は言えないし、母さんの考えも否定はできない。でも、お前を見る彼女らの顔は、少なくとも信頼している相手に向けるものだった。だから俺は、せめて向こうに帰るお前を胸を張って送り出そうと思う…戻らないと不味いんだろう?向こうの世界に…なぁ、エリスさん?」
「はい…そうです…本来ならこの状況はあってはなりません…帰ることが出来るなら、騒ぎになる前に私達は日本を去るべきなのでしょう…」
さっきまでの騒がしい空気が嘘のように、静まり返る室内。人生二度目の家族との別れが、もう目の前に迫っている。分かっていたんだ。でも、必死に考えないようにしていたんだ…
「そっか…そうだよな…俺の居場所は、もう日本には無いんだよな…」
本当なら寂しくて、泣き出してもいいような話。でも、後ろから俺の肩に手を乗せる仲間が、新しい家族が、俺には居る。だから、今はちゃんと背筋を伸ばそう…
「ありがとう。父さん、母さん…またいつか、運命のいたずらがあったら…」
「えぇ…大丈夫よ…だって、貴方の奥さんは幸運の女神だもの…きっとまた会えるわ…」
あぁ、やっぱり帰りたくない。さっきまで気丈に俺を叱ってた母さんが、今は凄く小さく見える。
「エリスちゃん…こんな情けない息子だけど、貴女が本気で愛してくれているのはこの数日で伝わったわ。こんな今更で申し訳ないけど、和真をお願いね…」
「はい…お義母様…」
「セレナちゃん…貴女、本当は和真と似たタイプでしょう?でも、そんな人が側に居てくれたら、きっと心の支えになるわ。これからも一緒にいてあげてね…」
「ははっ、バレてましたか…勿論です。あたしも、カズマに支えて貰ってますから…」
「ウォルバクさん…ごめんね。スケベで常識ない馬鹿だけど…たまに甘やかしてあげて?私、あんまり甘やかした記憶がないの。でも、やりすぎちゃ駄目よ?調子に乗るから…」
「えぇ…そうね。いつもすぐ調子にのって困らされてる。でも、たまには癒やしてあげることにするわ」
「アイリスちゃん…純粋な貴女が見ていてくれれば、和真はきっと真面目に頑張ってくれる。年下にカッコつけたがる子なの…でも、セクハラを受けたら叱ってね?」
「はい…お兄様はいつも私のために頑張ってくれますから。これからも、ずっと側に居ます!」
「じゃあ、最後に和真…みんなと幸せにね…」
「兄さん、元気でね…」
「和真、しっかりな!」
どうしよう…覚悟してたのに…皆の前で涙が出そうだ…
「あぁ、ありが…」
バァン!
「公安だ!レジャー施設無断入園常習犯のアマツカ!遂にお前を追い詰めたぞ!」
「うわ!あなた暇なんですか?!どうせ逃げられるのにまた来たんですか?!」
え?なにこの状況?
「ちょっと!いま大事な話をしてるでしょうが!『カースド・ペトリファクション』!」
「うわ!なんで身体が石に?!」
「ナイスですウォルバク様!」
え?あれ?いまウォルバク何した?!
「ふぅ、あっ、どうぞ続けて?」
「続けられるかぁ!!何してんの?お前マジで何してくれてんの?!」
その人いま公安って言ったよ!あれでしょ!警察の秘密組織みたいな奴でしょ?!
「えっと…あの…すみません。いきなり部屋に飛び込んだ非礼はお詫びしますので…ちょっとこれ解いてもらえませんか?なんで首から下が石になってるんですかこれ?」
あっ、この人意外と冷静だ。公安って凄い。
「えっとその…解除もしますし、アマツカは差し出すんで、その石の件は不問にしてもらえたりは…」
流石に公安とは敵対なんてしたくない!と言うか、最後の最後にこれはない!
「えっと、まぁ本気で追うのはアマツカだけですが、流石に人を石にできるような方々は放っては置けないと言いますか…身元の確認くらいは…」
「『バインド』!『ドレインタッチ』!」
「え!ちょっとカズマ様!仲間を売るんですか?!本気ですか?!エリス様!なんとか言ってください!」
「日本の管理者権限、剥奪しますね?」ポイッ
あ、それ剥奪できるんだ…
「あぁ待ってください!それないと開門できませんから!脱獄も出来ませんから!」
「知りません!ちゃんと罪を償いなさい!」
「えっと…じゃあ、簀巻きのまま置いていきますから…僕らが帰ったあとで検挙する形でお願いします!じゃっ!」
よし!増援とか来る前に帰ろう!転移が見えないところまで走ってから!
「え…ちょっと?!この石になってるのは?!」
「一時間位で解けるから!待っててー!」
「えぇ?!本当に私を置いていくんですかー?!」
…………
「あの…ちなみに佐藤さんと彼らの関係は?」
「えっと…生き返った息子とその妻の女神って言ったら信じます?」
「馬鹿にしてます?!」
________________
こうして、俺の短くも濃ゆい里帰りは終わりを迎えた。一応影響を確認したそうだが、息子が生き返ったなんて与太話を信じて貰えるわけもなく、うちの家族の記憶はそのままだ。あんなに焦ったのが馬鹿みたいに思う。
「ふーん、それで予定より早いお帰りだったんですね。ところでお土産は?」
「事故で帰ってたんだぞ?そんなもん買ってねぇよ…」
屋敷に帰ると、いつものノリでめぐみんが出迎えてくれて、あるえとゆんゆんが作る昼食の匂いがする。母さんのとは違うけど、なんでか凄く安心する。
「私はちゃんと遊園地のお菓子を買ってきたわ!」
「あたしも!」
お前ら、何しに日本に来たんだっけ?
「え?それ日本のやつ?!」
「アクア、せめてそれは食後に…」
そして、飯前なのに菓子に群がるアクアと、それをたしなめるダクネス。小さい時は、俺ら兄弟もこんな感じだった気がする。
「おいセレナ、ウォルバク。お前ら本当に俺のこと探してたのか?なんでそんなに沢山土産買ってるんだ?」
「ちゃんと探してたみたいですよ?バニルさんがダウンするくらい本気で…」
「あれ?ウィズ。昼から全員集合か?今日ってなんかあったっけ?」
「そんなの決まってるじゃないですか…せーの」
「「「「「「「おかえりなさい!」」」」」」」
「……あぁ、ただいま!」
新しい、俺の家族!
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
クソみたいな内容をいい感じ風に終わらせていい話だと錯覚させたい作者です。
なんか最終回の方向性が迷子なので、全然完結しません!
ごめんなさい!
今後も思いつくままに垂れ流すので、お暇なときにでもお付き合いください。